JPH0516755A - エアバツグ - Google Patents
エアバツグInfo
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- JPH0516755A JPH0516755A JP3165857A JP16585791A JPH0516755A JP H0516755 A JPH0516755 A JP H0516755A JP 3165857 A JP3165857 A JP 3165857A JP 16585791 A JP16585791 A JP 16585791A JP H0516755 A JPH0516755 A JP H0516755A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cloth
- air bag
- airbag
- face
- nylon
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Air Bags (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、エアバッグとしての機械的特性、空
気遮断性等の必要な特性を保持しつつ、かつ軽量面なら
びに収納面に優れた特性を有し、顔面がエアバッグ接触
表面で擦過、移動することによる擦過傷または摩擦熱に
よる火傷を防止するエアバッグを提供するものである。 【構成】本発明のエアバッグは、フィラメント布帛で構
成されたエアバッグにおいて、該布帛の外側表面に立毛
を有することを特徴とするものである。
気遮断性等の必要な特性を保持しつつ、かつ軽量面なら
びに収納面に優れた特性を有し、顔面がエアバッグ接触
表面で擦過、移動することによる擦過傷または摩擦熱に
よる火傷を防止するエアバッグを提供するものである。 【構成】本発明のエアバッグは、フィラメント布帛で構
成されたエアバッグにおいて、該布帛の外側表面に立毛
を有することを特徴とするものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輌、たとえば自動車
衝突時に膨脹し、着座乗員の衝撃を吸収し、その保護を
図るエアバッグの改良に関するものであり、特に着座乗
員の顔面を保護し得るエアバッグに関するものである。
衝突時に膨脹し、着座乗員の衝撃を吸収し、その保護を
図るエアバッグの改良に関するものであり、特に着座乗
員の顔面を保護し得るエアバッグに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車における乗員の安全確保の
ためのエアバッグの実用化が急速に高まりつつある。エ
アバッグは、自動車の衝突事故の際、衝突のショックを
センサーが受けて、高温、高圧のガスを発生させ、この
高温、高圧ガスによってエアバッグを瞬間的に膨脹し、
衝突時に乗員の顔面を保護しようとするものである。従
来、エアバッグには、400〜1000デニールのナイ
ロン6またはナイロン6・6フィラメント糸を用いた平
織物に、耐熱性、難燃性、空気遮断性などの向上のた
め、クロロプレン、クロルスルホン化オレフィン、シリ
コーンなどの合成ゴムなどのエラストマーを塗布、積層
した基布を裁断、縫製して作られていた。特に、助手席
のエアバッグにおいては、運転席用のエアバッグに比べ
て容積が大きく、インフレーター作動により発生する熱
が伝わりにくいため、エラストマーの塗布・積層なし
で、単に熱カレンダー等で空気遮断性をもたせた、いわ
ゆるノンコートエアバッグも一部には使用されている。
エアバッグによる顔面保護は、事故の瞬間にエアバッグ
が膨脹し、衝突の衝撃で前方につんのめる顔面を膨脹し
たエアバッグで吸収、緩和するものであるが、従来のエ
アバッグは、膨脹時にかなり硬いものとなり、エアバッ
グに衝突した際に反発を受けて、車輌構造物に衝突し負
傷することがあり好ましいものではなかった。また、エ
アバッグに衝突した際に、顔面がエアバッグ表面で擦
過、移動し、擦過傷または摩擦熱による火傷をすること
もあり好ましいものではなかった。
ためのエアバッグの実用化が急速に高まりつつある。エ
アバッグは、自動車の衝突事故の際、衝突のショックを
センサーが受けて、高温、高圧のガスを発生させ、この
高温、高圧ガスによってエアバッグを瞬間的に膨脹し、
衝突時に乗員の顔面を保護しようとするものである。従
来、エアバッグには、400〜1000デニールのナイ
ロン6またはナイロン6・6フィラメント糸を用いた平
織物に、耐熱性、難燃性、空気遮断性などの向上のた
め、クロロプレン、クロルスルホン化オレフィン、シリ
コーンなどの合成ゴムなどのエラストマーを塗布、積層
した基布を裁断、縫製して作られていた。特に、助手席
のエアバッグにおいては、運転席用のエアバッグに比べ
て容積が大きく、インフレーター作動により発生する熱
が伝わりにくいため、エラストマーの塗布・積層なし
で、単に熱カレンダー等で空気遮断性をもたせた、いわ
ゆるノンコートエアバッグも一部には使用されている。
エアバッグによる顔面保護は、事故の瞬間にエアバッグ
が膨脹し、衝突の衝撃で前方につんのめる顔面を膨脹し
たエアバッグで吸収、緩和するものであるが、従来のエ
アバッグは、膨脹時にかなり硬いものとなり、エアバッ
グに衝突した際に反発を受けて、車輌構造物に衝突し負
傷することがあり好ましいものではなかった。また、エ
アバッグに衝突した際に、顔面がエアバッグ表面で擦
過、移動し、擦過傷または摩擦熱による火傷をすること
もあり好ましいものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる問題に対し、実
開平2−87655で顔面接触側表面に植毛を施したエ
アバッグが提案されている。しかしながら、このエアバ
ッグは衝突の際に、顔面がエアバッグ表面で擦過、移動
することによる擦過傷または摩擦熱による火傷はかなり
防止できるが、まだ十分なものではなく、また植毛はバ
インダーを使用するため、エアバッグの軽量面ならびに
風合い硬化による収納面に問題があった。本発明の目的
は、かかる従来のエアバッグの欠点に鑑み、エアバッグ
としての機械的特性、空気遮断性等の必要な特性を保持
しつつ、かつ軽量面ならびに収納面に優れた特性を有
し、顔面がエアバッグ接触表面で擦過、移動することに
よる擦過傷または摩擦熱による火傷を防止するエアバッ
グを提供するものである。
開平2−87655で顔面接触側表面に植毛を施したエ
アバッグが提案されている。しかしながら、このエアバ
ッグは衝突の際に、顔面がエアバッグ表面で擦過、移動
することによる擦過傷または摩擦熱による火傷はかなり
防止できるが、まだ十分なものではなく、また植毛はバ
インダーを使用するため、エアバッグの軽量面ならびに
風合い硬化による収納面に問題があった。本発明の目的
は、かかる従来のエアバッグの欠点に鑑み、エアバッグ
としての機械的特性、空気遮断性等の必要な特性を保持
しつつ、かつ軽量面ならびに収納面に優れた特性を有
し、顔面がエアバッグ接触表面で擦過、移動することに
よる擦過傷または摩擦熱による火傷を防止するエアバッ
グを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために次のような構成を有する。すなわち、本発
明のエアバッグは、フィラメント布帛で構成されたエア
バッグにおいて、該布帛の外側表面に立毛を有すること
を特徴とするものである。
成するために次のような構成を有する。すなわち、本発
明のエアバッグは、フィラメント布帛で構成されたエア
バッグにおいて、該布帛の外側表面に立毛を有すること
を特徴とするものである。
【0005】
【作用】本発明は、エアバッグを構成する布帛の外側表
面、特に顔面接触部分に立毛を有することを基本とし、
ハンドル等への顔面、頭部叩打および、むちうちを防止
し、またエアバッグに接触した際に、立毛による柔軟効
果により擦過傷ならびに摩擦熱による火傷を防止し、か
つ軽量面、収納性に優れたエアバッグを提供するもので
ある。
面、特に顔面接触部分に立毛を有することを基本とし、
ハンドル等への顔面、頭部叩打および、むちうちを防止
し、またエアバッグに接触した際に、立毛による柔軟効
果により擦過傷ならびに摩擦熱による火傷を防止し、か
つ軽量面、収納性に優れたエアバッグを提供するもので
ある。
【0006】本発明におけるフィラメント布帛を構成す
るフィラメント糸としては、ナイロン6・6、ナイロン
6、ナイロン12、ナイロン4・6およびナイロン6と
ナイロン6・6共重合体、ナイロンにポリアルキレング
リコール、ジカルボン酸やアミン類などを共重合したポ
リアミド繊維、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレートなどのポリエステル、ポリエステル
の繰り返し単位を構成する酸成分にイソフタル酸、5−
ナトリウムスルホイソフタル酸またはアジピン酸などの
脂肪族ジカルボン酸などを共重合したポリエステル繊
維、パラフェニレンテレフタルアミドおよび芳香族エー
テルとの共重合などに代表されるアラミド繊維、レーヨ
ン繊維、超高分子量ポリエチレン繊維、パラェニレンサ
ルフォン、ポリサルフォンなどのサルフォン系繊維、ポ
リエーテルケトン繊維、炭素繊維、ガラス繊維などから
なる連続繊維を使用することができる。これらの中で
も、ポリアミド、特にナイロン6・6またはナイロン6
からなる繊維が、エアバッグ特性に優れている。
るフィラメント糸としては、ナイロン6・6、ナイロン
6、ナイロン12、ナイロン4・6およびナイロン6と
ナイロン6・6共重合体、ナイロンにポリアルキレング
リコール、ジカルボン酸やアミン類などを共重合したポ
リアミド繊維、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレートなどのポリエステル、ポリエステル
の繰り返し単位を構成する酸成分にイソフタル酸、5−
ナトリウムスルホイソフタル酸またはアジピン酸などの
脂肪族ジカルボン酸などを共重合したポリエステル繊
維、パラフェニレンテレフタルアミドおよび芳香族エー
テルとの共重合などに代表されるアラミド繊維、レーヨ
ン繊維、超高分子量ポリエチレン繊維、パラェニレンサ
ルフォン、ポリサルフォンなどのサルフォン系繊維、ポ
リエーテルケトン繊維、炭素繊維、ガラス繊維などから
なる連続繊維を使用することができる。これらの中で
も、ポリアミド、特にナイロン6・6またはナイロン6
からなる繊維が、エアバッグ特性に優れている。
【0007】かかる連続繊維には、原糸糸条の製造工程
や加工工程での生産性あるいは特性改善のために通常使
用されている各種添加剤を含んでいてもよい。たとえ
ば、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、平滑剤、帯電防
止剤、可塑剤、増粘剤、顔料、難燃剤などを含有させる
ことができる。
や加工工程での生産性あるいは特性改善のために通常使
用されている各種添加剤を含んでいてもよい。たとえ
ば、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、平滑剤、帯電防
止剤、可塑剤、増粘剤、顔料、難燃剤などを含有させる
ことができる。
【0008】本発明における立毛は、フィラメント布帛
を針布起毛、サンディング、および砂や金属粒子、セラ
ミック粒子を噴射ノズルから織物に吹きつける方法など
により得ることができる。かかる立毛は、エアバッグの
外側表面、特に顔面接触部分に存在させ、車輌の衝突事
故により膨脹したエアバッグに、顔面がエアバッグ表面
で擦過、移動することによる擦過傷または摩擦熱による
火傷を防止するものである。かかる立毛効果は、顔面接
触側表面の立毛が風合いを柔らかくしているので、衝緩
材となり、顔面接触時のショック、つまり擦過、移動を
和らげるものと推定される。
を針布起毛、サンディング、および砂や金属粒子、セラ
ミック粒子を噴射ノズルから織物に吹きつける方法など
により得ることができる。かかる立毛は、エアバッグの
外側表面、特に顔面接触部分に存在させ、車輌の衝突事
故により膨脹したエアバッグに、顔面がエアバッグ表面
で擦過、移動することによる擦過傷または摩擦熱による
火傷を防止するものである。かかる立毛効果は、顔面接
触側表面の立毛が風合いを柔らかくしているので、衝緩
材となり、顔面接触時のショック、つまり擦過、移動を
和らげるものと推定される。
【0009】また、本発明でいう立毛は、植毛と異なっ
て、バインダーを必要としないため、バインダーによる
風合い硬化がなく、エアバッグとしての軽量面ならびに
収納面に優れる特徴を有する。
て、バインダーを必要としないため、バインダーによる
風合い硬化がなく、エアバッグとしての軽量面ならびに
収納面に優れる特徴を有する。
【0010】かかる立毛の長さは、0.1mm以上である
ことが好ましく、さらに好ましくは1.0〜5.0mmの
範囲のものがよい。0.1mm未満の場合には、立毛によ
る顔面接触側表面の柔軟性が不十分であり、擦過、移動
の抑制効果が小さく、擦過傷または火傷防止効果がなく
好ましくない。また、立毛密度は1cm2 あたり10本以
上であることが好ましく、10本未満の場合には、顔面
接触側表面の柔軟効果が不十分であり、擦過、移動の抑
制効果が小さく、擦過傷または火傷防止効果がなく好ま
しくない。立毛密度は、糸種ならびに布帛組織、また立
毛を得る方法によっても異なるが、1cm2 あたり10〜
500本程度であることが好ましく、針布起毛、サンデ
ィングなどによる方法では、過度に起毛すると、エアバ
ッグ基布の機械的強力の低下をきたすので注意を要す
る。
ことが好ましく、さらに好ましくは1.0〜5.0mmの
範囲のものがよい。0.1mm未満の場合には、立毛によ
る顔面接触側表面の柔軟性が不十分であり、擦過、移動
の抑制効果が小さく、擦過傷または火傷防止効果がなく
好ましくない。また、立毛密度は1cm2 あたり10本以
上であることが好ましく、10本未満の場合には、顔面
接触側表面の柔軟効果が不十分であり、擦過、移動の抑
制効果が小さく、擦過傷または火傷防止効果がなく好ま
しくない。立毛密度は、糸種ならびに布帛組織、また立
毛を得る方法によっても異なるが、1cm2 あたり10〜
500本程度であることが好ましく、針布起毛、サンデ
ィングなどによる方法では、過度に起毛すると、エアバ
ッグ基布の機械的強力の低下をきたすので注意を要す
る。
【0011】本発明の立毛3は、図1に示したように従
来のクロロプレンゴム、クロルスルホン化オレフィンゴ
ム、シリコーンゴムなどの合成ゴムなどのエラストマー
を、経糸1、緯糸2からなる布帛の片面にコーティング
(塗布、積層)してなるコーティング層4の反対側の外
側表面(特に顔面接触部分)に形成するものである。ま
た、図2に示したように布帛に熱カレンダー加工および
難燃加工などの処理を施しただけで、エラストマーを塗
布・積層しない、いわゆるノンコーティング品にも有効
である。
来のクロロプレンゴム、クロルスルホン化オレフィンゴ
ム、シリコーンゴムなどの合成ゴムなどのエラストマー
を、経糸1、緯糸2からなる布帛の片面にコーティング
(塗布、積層)してなるコーティング層4の反対側の外
側表面(特に顔面接触部分)に形成するものである。ま
た、図2に示したように布帛に熱カレンダー加工および
難燃加工などの処理を施しただけで、エラストマーを塗
布・積層しない、いわゆるノンコーティング品にも有効
である。
【0012】コーティング層4を形成する方法は、ナイ
フコート、ロールコート、リバースコートなどの通常の
コーティング法でもよいし、さらに接着剤を用いたドラ
イラミネート、ウェットラミネートおよび押出しラミネ
ートなどのラミネート法で形成してもよく、特に制限さ
れるものではない。
フコート、ロールコート、リバースコートなどの通常の
コーティング法でもよいし、さらに接着剤を用いたドラ
イラミネート、ウェットラミネートおよび押出しラミネ
ートなどのラミネート法で形成してもよく、特に制限さ
れるものではない。
【0013】なお、該立毛の形成時期は、前記コーティ
ング層を形成する前あるいは後のいずれでもよい。また
ノンコーティング品についても、熱カレンダー加工およ
び難燃加工などの処理の前後のいずれの時期に立毛を形
成してもよい。かかる立毛は、顔面接触部分さえ存在す
ればよく、別に外側表面の全面に立毛が形成されていな
くてもよい。
ング層を形成する前あるいは後のいずれでもよい。また
ノンコーティング品についても、熱カレンダー加工およ
び難燃加工などの処理の前後のいずれの時期に立毛を形
成してもよい。かかる立毛は、顔面接触部分さえ存在す
ればよく、別に外側表面の全面に立毛が形成されていな
くてもよい。
【0014】
【実施例】次に実施例により、本発明をさらに詳しく説
明する。なお、実施例中のエアバッグ表面の柔軟性なら
びにエアバッグの軽量化面のパラメーターとしては、下
記の方法により剛軟性、および重量を測定した。 剛軟性:JISL1096の45°カンチレバー法に準
じ、剛軟度(mm)を求めた。 重 量:起毛後の布帛重量を求めた。
明する。なお、実施例中のエアバッグ表面の柔軟性なら
びにエアバッグの軽量化面のパラメーターとしては、下
記の方法により剛軟性、および重量を測定した。 剛軟性:JISL1096の45°カンチレバー法に準
じ、剛軟度(mm)を求めた。 重 量:起毛後の布帛重量を求めた。
【0015】実施例1,比較例1
トータル繊度420デニール、72フィラメント、強度
8.8g/デニールのナイロン6・6繊維を使用し、経
糸ならびに緯糸ともに47本/インチの平織物を製織し
た。次いで常法にて、精練、乾燥、中間セットした後、
シリコーンゴムにて塗布量が55g/m2 になるように
コーティングした。その後、本発明品において、非コー
ティング面をサンディング装置にて立毛長さが2.5m
m、立毛密度が1cm2 あたり200〜250本になるよ
うに起毛を施した。おのおのについて、コーティング面
が内部になるように袋体を縫製した。
8.8g/デニールのナイロン6・6繊維を使用し、経
糸ならびに緯糸ともに47本/インチの平織物を製織し
た。次いで常法にて、精練、乾燥、中間セットした後、
シリコーンゴムにて塗布量が55g/m2 になるように
コーティングした。その後、本発明品において、非コー
ティング面をサンディング装置にて立毛長さが2.5m
m、立毛密度が1cm2 あたり200〜250本になるよ
うに起毛を施した。おのおのについて、コーティング面
が内部になるように袋体を縫製した。
【0016】なお、比較例1として、上述の起毛前の布
帛で同様にエアバックを形成したものを用意した。
帛で同様にエアバックを形成したものを用意した。
【0017】このようにして得られたエアバッグの評価
結果を表1に示した。
結果を表1に示した。
【0018】表1からわかるように、非コーティング面
(顔面接触側表面)に起毛を施した実施例1のエアバッ
グは、顔面接触側表面が立毛効果により非常に柔らか
く、顔面に接触、移動させても、擦過による痛さはな
く、また剛軟度が小さく、収納面に優れていた。一方、
比較例1のエアバッグは、顔面接触側表面が粗硬でざら
つきがあり、顔面に接触、移動させると擦過による痛さ
があった。
(顔面接触側表面)に起毛を施した実施例1のエアバッ
グは、顔面接触側表面が立毛効果により非常に柔らか
く、顔面に接触、移動させても、擦過による痛さはな
く、また剛軟度が小さく、収納面に優れていた。一方、
比較例1のエアバッグは、顔面接触側表面が粗硬でざら
つきがあり、顔面に接触、移動させると擦過による痛さ
があった。
【0019】実施例2,比較例2
トータル鮮度が840デニール、162フィラメント、
強度9.1g/デニールのナイロン6繊維を使用し、経
糸ならびに緯糸ともに26本/インチの平織物を製織し
た。次いで、常法にて精練、乾燥、中間セットした後、
クロロプレンゴムにて塗布量110g/m2 になるよう
にコーティングした。その後、本発明品においては非コ
ーティング面を連続式噴射処理装置を用い、セラミック
砥粒を吹きつけ、立毛長さが1.0mm、立毛密度が1cm
2 あたり300〜350本になるように起毛を施した。
おのおのについて、コーティング面が内部になるように
袋体を縫製した。
強度9.1g/デニールのナイロン6繊維を使用し、経
糸ならびに緯糸ともに26本/インチの平織物を製織し
た。次いで、常法にて精練、乾燥、中間セットした後、
クロロプレンゴムにて塗布量110g/m2 になるよう
にコーティングした。その後、本発明品においては非コ
ーティング面を連続式噴射処理装置を用い、セラミック
砥粒を吹きつけ、立毛長さが1.0mm、立毛密度が1cm
2 あたり300〜350本になるように起毛を施した。
おのおのについて、コーティング面が内部になるように
袋体を縫製した。
【0020】なお、比較例2として、上述の起毛前の布
帛で同様にエアバックを形成したものを用意した。
帛で同様にエアバックを形成したものを用意した。
【0021】このようにして得られたエアバッグについ
て、実施例1と同様に評価し、その結果を表1に示し
た。
て、実施例1と同様に評価し、その結果を表1に示し
た。
【0022】表1からわかるように、非コーティング面
(顔面接触側表面)に起毛を施した実施例2のエアバッ
グは、顔面接触側表面が立毛効果により、非常に柔らか
く、顔面に接触、移動させても擦過による痛さはなかっ
た。またエアバッグ収納面にも優れていた。これに対
し、比較例2のエアバッグは顔面接触側表面が粗硬でざ
らつきがあり、顔面に接触、移動させると擦過による痛
さがあった。
(顔面接触側表面)に起毛を施した実施例2のエアバッ
グは、顔面接触側表面が立毛効果により、非常に柔らか
く、顔面に接触、移動させても擦過による痛さはなかっ
た。またエアバッグ収納面にも優れていた。これに対
し、比較例2のエアバッグは顔面接触側表面が粗硬でざ
らつきがあり、顔面に接触、移動させると擦過による痛
さがあった。
【0023】実施例3,比較例3
トータル鮮度が1000デニール、240フィラメン
ト、強度8.1g/デニールのポリエステル繊維を使用
し、経糸ならびに緯糸ともに35本/インチの平織物を
製織した。次いで、常法により精練、乾燥、中間セット
した後、シリコーンゴムにて塗布量が60g/m2 にな
るようにコーティングした。その後、非コーティング面
を針布起毛機にて、立毛長さが3.0mm、立毛密度が1
cm2 あたり250〜300本になるように起毛を施し
た。
ト、強度8.1g/デニールのポリエステル繊維を使用
し、経糸ならびに緯糸ともに35本/インチの平織物を
製織した。次いで、常法により精練、乾燥、中間セット
した後、シリコーンゴムにて塗布量が60g/m2 にな
るようにコーティングした。その後、非コーティング面
を針布起毛機にて、立毛長さが3.0mm、立毛密度が1
cm2 あたり250〜300本になるように起毛を施し
た。
【0024】一方、比較例3として、実施例3と同一の
コーティング品の非コーティング面にバインダーを塗布
し、植毛長さが3.0mm、植毛密度が1cm2 あたり25
0〜300本になるように植毛を施したものを用意し
た。
コーティング品の非コーティング面にバインダーを塗布
し、植毛長さが3.0mm、植毛密度が1cm2 あたり25
0〜300本になるように植毛を施したものを用意し
た。
【0025】これらの布帛について、コーティング面が
内部になるように袋体を縫製した。このようにして得ら
れるエアバッグについて、実施例1と同様に評価し、そ
の結果を表1に示した。
内部になるように袋体を縫製した。このようにして得ら
れるエアバッグについて、実施例1と同様に評価し、そ
の結果を表1に示した。
【0026】表1からわかるように、非コーティング面
(顔面接触側表面)に起毛を施した実施例3のエアバッ
グは、顔面接触側表面が立毛効果により、非常に柔らか
く、顔面に接触、移動させても擦過による痛さはなかっ
た。またエアバッグ収納面にも優れていた。一方、比較
例3のエアバッグについては、顔面接触側表面は植毛効
果により、かなり柔らかくなり顔面に接触、移動させて
も擦過による痛さは、ほとんどなかったが、バインダー
を塗布しているため、重量が増え、またエアバッグ布帛
そのものが粗硬になり、軽量化面ならびに収納面に劣っ
ていた。
(顔面接触側表面)に起毛を施した実施例3のエアバッ
グは、顔面接触側表面が立毛効果により、非常に柔らか
く、顔面に接触、移動させても擦過による痛さはなかっ
た。またエアバッグ収納面にも優れていた。一方、比較
例3のエアバッグについては、顔面接触側表面は植毛効
果により、かなり柔らかくなり顔面に接触、移動させて
も擦過による痛さは、ほとんどなかったが、バインダー
を塗布しているため、重量が増え、またエアバッグ布帛
そのものが粗硬になり、軽量化面ならびに収納面に劣っ
ていた。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明で得られるエアバッグは、自動車
衝突時の衝撃で前方につんのめる顔面および頭部を膨脹
したエアバッグで吸収、緩和し、ハンドルへの叩打なら
びにむちうちを防止し、またエアバッグに接触した際
に、顔面接触側表面の立毛効果によりショックを和ら
げ、擦過、移動による擦過傷、および摩擦熱による火傷
を防止できる。
衝突時の衝撃で前方につんのめる顔面および頭部を膨脹
したエアバッグで吸収、緩和し、ハンドルへの叩打なら
びにむちうちを防止し、またエアバッグに接触した際
に、顔面接触側表面の立毛効果によりショックを和ら
げ、擦過、移動による擦過傷、および摩擦熱による火傷
を防止できる。
【0029】またエアバッグとしての軽量化面ならびに
収納面にも優れている。
収納面にも優れている。
【0030】本発明は、このように安全性、信頼性に優
れたエアバッグであり、したがって、乗員の保護システ
ムを普及促進させることができる。
れたエアバッグであり、したがって、乗員の保護システ
ムを普及促進させることができる。
【図1】 この図は、本発明に係るエアバッグの一例を
示す概略断面図である。
示す概略断面図である。
【図2】 この図は、エアバッグを構成する布帛に熱カ
レンダー加工を施したノンコート品の外側表面に起毛を
施したものである。
レンダー加工を施したノンコート品の外側表面に起毛を
施したものである。
1:経糸
2:緯糸
3:立毛
4:コーティテング層
Claims (4)
- 【請求項1】 フィラメント布帛で構成されたエアバッ
グにおいて、該布帛の外側表面に立毛を有することを特
徴とするエアバッグ。 - 【請求項2】 立毛が、該布帛の顔面接触部分に存在す
る請求項1記載のエアバッグ。 - 【請求項3】 立毛の長さが、0.1mm以上で、立毛密
度が、1cm2 あたり10本以上からなる請求項1記載の
エアバッグ。 - 【請求項4】 フィラメント布帛が、ナイロン6・6ま
たはナイロン6繊維からなる布帛である請求項1記載の
エアバッグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3165857A JPH0516755A (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | エアバツグ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP3165857A JPH0516755A (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | エアバツグ |
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-
1991
- 1991-07-05 JP JP3165857A patent/JPH0516755A/ja active Pending
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