JPH05162974A - 圧延ロールの自動搬送装置および方法 - Google Patents

圧延ロールの自動搬送装置および方法

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JPH05162974A
JPH05162974A JP35240891A JP35240891A JPH05162974A JP H05162974 A JPH05162974 A JP H05162974A JP 35240891 A JP35240891 A JP 35240891A JP 35240891 A JP35240891 A JP 35240891A JP H05162974 A JPH05162974 A JP H05162974A
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chock
crane
rolling roll
rolling
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Tomokazu Nakao
智一 中尾
Shigeki Narishima
茂樹 成島
Shinji Ootsure
紳嗣 大連
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クレーンを利用しても揺れの影響を受けるこ
と無く、圧延ロールの自動搬送ができる圧延ロールの自
動搬送装置の提供にある。 【構成】 けた13の走行およびクラブ16の横行で平
面内を自由に移動できるクレーン部11の巻上装置17
のフック19にロール把持機構21とチョック回転機構
31を吊り下げるとともに、揺れ止め機構41の揺れ止
めガイド42とガイドローラ43(44)で揺れを防止
する。そして、各機構の位置や動作をパルスジェネレー
タ52〜57で検出して制御装置51に予め設定した値
との比較によって自動制御する。クレーンを利用しても
各機構の揺れがないので、定位置での停止が簡単にで
き、圧延ロールの自動搬送ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、圧延ロールの自動搬
送装置および方法に関し、クレーンとの組合せによって
圧延ロールを予め設定した位置に自動搬送できるように
したものである。
【0002】
【従来の技術】圧延機の圧延ロールは運転操業にともな
い表面に傷ができたり、摩耗などが生じるため定期的、
あるいは傷などの程度によって適宜交換する必要があ
る。
【0003】この圧延ロールの交換にともなう圧延ライ
ンの停止時間の節約と省力化のためにロール組替装置が
用いられ、予め用意してある圧延ロールをロール組替装
置に搭載しておき、傷や摩耗が生じた圧延ロールを引き
出した後、新たな圧延ロールを装着するようにしてい
る。
【0004】一方、圧延機から引き出された圧延ロール
は、次ぎのロール交換に備えてロールショップでロール
研磨などのメンテナンスを行なったのち、ロールラック
などに保管するようにしている。
【0005】このような圧延ロールの組替やメンテナン
ス、さらにはロールラックへの保管等には、圧延ロール
の搬送が必要となる。
【0006】従来、圧延ロールのロール組替装置とロー
ルショップの間、ロールショップ内、ロールショップと
ロールラックの間のそれぞれの搬送のため、圧延工場に
装備された天井走行式のクレーンにロール吊り治具を吊
り下げ、手動操作でクレーンを移動するとともに、ロー
ル吊り治具のフックの開閉を手動で操作して圧延ロール
の両端部を把持し、クレーンの走行および横行によって
所定位置に搬送するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の圧延
ロールの搬送では、クレーンのフックにロール吊り治具
を吊り下げて使用するため、クレーンの走行に伴って吊
り下げられた圧延ロールが揺れ、所定の位置に正確に搬
送するには、操作者が圧延ロールを押えながらインチン
グ操作を行なうなどの必要があるという問題があった。
【0008】また、圧延ロールの搬送を自動化しようと
してもクレーンのフックにロール吊り治具を吊り下げる
方式では、クレーンの移動によって圧延ロールが揺れる
ことからクレーンの位置等を検出しても予め設定した位
置に正確に停止するよう制御することがが難しいという
問題もある。
【0009】この発明は、かかる従来技術の問題点に鑑
みてなされたもので、クレーンを利用して圧延ロールの
搬送を自動化することができる圧延ロールの自動搬送装
置および方法を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記従来技術が有する課
題を解決するため、この発明の圧延ロールの自動搬送装
置は、昇降可能なフックを備え走行およびこれと直交す
る横行方向に移動可能なクレーン部と、このクレーン部
の前記フックに吊り下げられ圧延ロールの両端軸部を把
持開放するロール用把持機構と、このロール用把持機構
で把持された圧延ロールのチョックをロール軸に対して
回転する前記クレーン部のフックに吊り下げられるチョ
ック回転機構と、これらロール把持機構およびチョック
回転機構の前記クレーン部に対する揺れを防止する揺れ
止め機構と、クレーン部の移動位置および昇降位置、ロ
ール用把持機構の位置および把持開放、チョック回転機
構によるチョック回転位置をそれぞれ検出する検出器
と、これら検出器の検出結果と予め設定した値に基づき
圧延ロールを自動搬送するよう制御する制御手段とから
成ることを特徴とするものである。
【0011】また、この発明の圧延ロールの自動搬送方
法は、平面内を移動するクレーン部の昇降可能なフック
に圧延ロールの把持開放およびチョックの回転を行う機
構を揺れることがないように吊下げ、圧延ロールの把持
開放およびチョックの回転を行う機構の移動位置および
昇降位置、ロールの把持開放、チョックの回転位置をそ
れぞれ検出し予め設定した値に基づき圧延ロールを自動
搬送するようにしたことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】この圧延ロールの自動搬送装置によれば、走行
および横行のできるクレーンの昇降するフックにロール
把持機構とチョック回転機構を吊り下げるとともに、揺
れ止め機構で揺れを防止するようにし、各機構の位置や
動作を検出器で検出して制御手段に予め設定した値との
比較によって自動制御するようにする。
【0013】こうすることにより、クレーンを利用して
も各機構の揺れがないので、定位置での停止が簡単にで
き、圧延ロールの自動搬送ができる。
【0014】また、この圧延ロールの自動搬送方法によ
れば、平面内を移動するクレーン部と昇降するフックで
空間の任意の位置に移動できるようにし、このフックに
揺れないように圧延ロールの把持とチョックの回転のた
めの機構を吊り下げるようにし、この機構の位置や動作
を検出して予め設定した値に基づいて制御して自動搬送
するようにする。
【0015】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき詳細
に説明する。
【0016】図1〜3はこの発明の圧延ロールの自動搬
送装置の一実施例にかかり、図1は主要部の正面図、図
2は側面図、図3はチョック回転機構部分の部分側面図
である。
【0017】この圧延ロールの自動搬送装置10には、
搬送対象となる圧延ロール1を所定の位置に運ぶため走
行および横行ができ、昇降可能なフック19を備えたク
レーン部11が設けられるが、この実施例装置では、ク
レーン部11として工場の天井走行クレーンが用いられ
る。
【0018】このクレーン部11としての天井走行クレ
ーンは、図1,2に示すように、工場の天井部分の両側
に走行レール12が取付けられ、これら走行レール12
間を横断するように配置されたけた13に取付けられた
走行車輪14が走行レール12に沿って走行駆動される
ようになっている。このけた13の上面には、横行レー
ル15が取付けられてクラブ16が横行駆動されるよう
に搭載されている。そして、このクラブ16に巻上装置
17が搭載され、ワイヤ18の下端部にフック19が連
結されて昇降可能となっている。
【0019】したがって、このクレーン部11のけた1
3の走行およびクラブ16の横行によってフック19を
工場の任意の位置に移動することができるとともに、フ
ック19を昇降することができる。
【0020】このクレーン部11のフック19にロール
用把持機構21およびチョック回転機構31が吊り下げ
られて設けられる。
【0021】ロール用把持機構21は、クレーン部11
のフック19に2つの係止部22を介して吊り下げられ
るフレーム23を備えており、このフレーム23の両端
部にフレーム23に沿って移動可能な移動ブロック24
が設けられ、図示しない送りねじ機構と移動用モータ2
5によって両端部の移動ブロック24を互いに接近させ
たり、離反させることができ、圧延ロール1の軸方向長
さに対応して位置を変えることができるようになってい
る。また、それぞれの移動ブロック24には、圧延ロー
ル1の軸直角方向に1対の把持アーム26が設けられ、
移動ブロック24上に設けられた送りねじ機構27と開
閉用モータ28によって互いを平行に接近させて閉じる
ようにしたり、平行に離反させて開くようにすることが
できる。
【0022】この1対の把持アーム26は圧延ロール1
の軸端部1aを把持できるように先端部が内側に曲がっ
たほぼL字状に形成されている。
【0023】したがって、このロール用把持機構21に
よれば、移動用モータ25で移動ブロック24をフレー
ム23に対して移動して圧延ロール1の軸方向長さに対
応した位置に把持アーム26を移動した後、開閉用モー
タ28で送りねじ機構27を介して把持アーム26を開
閉することで圧延ロール1の軸端部1aを把持したり、
開放することができる。
【0024】チョック回転機構31はロールショップで
のロール研磨の際、チョック2の耳部分2aが上方に位
置しているとグラインダとの干渉が生じることから、圧
延ロール1の搬送中などにチョック2の耳部分2aを上
方から90度回転した側方に回転するための機構であ
る。このチョック回転機構31はロール用把持機構21
のフレーム23の移動ブロック24の内側にそれぞれ配
置され、図1,3に示すように、フレーム23に支持ブ
ロック32が取付けられ、この支持ブロック32に外周
に歯が形成されたほぼ半円弧状の回動ラック33がその
中心を軸として回動できるように支持されている。
【0025】この回動ラック33には、支持ブロック3
2に回転可能に支持されたピニオン歯車34が噛み合っ
ており、ピニオン歯車34に連結した図示しないチョッ
ク回動用モータでピニオン歯車34を回転することで回
動ラック33を円弧に沿って回動することができる。
【0026】この回動ラック33の内側には、チョック
2の上面を押えるための押え部材35が取付けられ、必
要に応じて下方への突出量と側方への突出量を変えるこ
とができるようになっており、圧延ロール1によってチ
ョック2の位置や大きさが変化しても対応できるように
してある。
【0027】したがって、このチョック回転機構31に
よれば、押え部材35でチョック2の上面を押さえた
後、チョック回動用モータでピニオン歯車34を回転し
て回動ラック33を回動すると、押え部材35が回動ラ
ック33とともに円弧に沿って回動され、圧延ロール1
に対してチョック2が回動し、耳部分2aを側方に位置
させることができ、ロールショップでのロール研磨に支
障がないようにすることができる。
【0028】このようなロール用把持機構21とチョッ
ク回転機構31はフレーム23を介してクレーン部11
のフック19に吊り下げられるためクレーン部11の移
動に伴って揺れが生じる。
【0029】そこで、この圧延ロールの自動搬送装置1
0では、クレーン部11のクラブ16とロール用把持機
構21のフレーム23との間に揺れ止め機構41が設け
られている。
【0030】この揺れ止め機構41では、図1,2に示
すように、クレーン部11のクラブ16に2本1組の揺
れ止めガイド42が下方に突き出して2組取付けられて
おり、各組の揺れ止めガイド42がフレーム23の両側
を挾むように配置されている。
【0031】そして、フレーム23には、図1に示すよ
うに、1本の揺れ止めガイド42を横行方向両側から挾
むようにガイドローラ43が取付けられ、クラブ16の
横行に伴う揺れを支持するようになっている。また、フ
レーム23の内側には、フレーム23を挾む2本1組の
揺れ止めガイド42の走行方向内側面に当接するガイド
ローラ44が上下に2個ずつ取付けられており、けた1
3の走行に伴うフレーム23の揺れを支持するようにな
っている。
【0032】これら4本の揺れ止めガイド42とガイド
ローラ43,44の組み合わせによってフレーム23の
揺れを押えることができ、クレーン部11のフック19
にロール用把持機構21およびチョック回転機構31を
吊り下げて使用しても揺れの影響がまったく無い。
【0033】このようなクレーン部11、ロール用把持
機構21、チョック回転機構31、揺れ止め機構41を
備えて構成された圧延ロールの自動搬送装置10では、
自動制御のため、各移動部分や回動部分にそれぞれ移動
量検出器や回動量検出器が設けられ、その検出信号が制
御装置51に入力される。
【0034】移動量検出は、クレーン部11の走行駆動
用モータおよび横行駆動用モータにパルスジェネレータ
52,53が取付けられて走行量や横行量が求められ
る。
【0035】さらに、フック19の昇降位置を検出する
ため巻上装置17の駆動用モータにパルスジェネレータ
54が連結されて昇降量から巻上位置を求めるようにし
てある。
【0036】また、ロール用把持機構21には、移動ブ
ロック24の移動量を移動用モータ25に連結したパル
スジェネレータ55から求めることができ、把持アーム
26の開閉位置を開閉用モータ28に連結したパルスジ
ェネレータ56から求めることができるようにしてあ
る。
【0037】さらに、チョック回転機構31には、チョ
ックの回転位置を検出するため、チョック回動用モータ
にパルスジェネレータ57が連結され、回動ラック33
の回動量を求めてチョックの位置を知ることができるよ
うにしてある。
【0038】これら移動量検出器および回動量検出器と
してのパルスジェネレータ52〜57の検出信号は制御
装置51に入力されて、それぞれの移動量や回動量が演
算される。また、この制御装置51には、予め圧延ロー
ルを搬送すべき位置を設定することができるようになっ
ており、この設定値と実際の移動量や回動量との比較に
よって制御信号が各駆動用のモータに出力されるように
なっている。
【0039】なお、これら移動量および回動量の検出は
モータの回転をパルスジェネレータで検出する場合に限
らず、レールにラックを取付け、これと噛み合うピニオ
ンにPLGを連結するようにしたり、近接スイッチによ
って開閉位置や回動位置を検出するなど他の構成として
も良い。
【0040】次に、このように構成した圧延ロールの自
動搬送装置10の動作とともに、自動搬送方法につい
て、図4〜7に示すフローチャートに基づいて説明す
る。
【0041】(1) 無負荷状態(圧延ロールを把持し
ていない状態)でラックなどへ移動する場合(図4参
照)。
【0042】移動すべきラックの位置Ri の座標をXR
i,YRiとし、その値を制御装置51に設定すると、ま
ず、クレーン部11の巻上装置17の巻上用モータを駆
動し、その昇降量をパルスジェネレータ54のパルスか
ら求めながら、フック19の高さを調整してロール用把
持機構21およびチョック回転機構31の高さZを移動
可能なZ2 以上に上昇する。
【0043】クレーン部11のけた13を走行レール1
2に沿って走行させると同時に、クラブ16を横行レー
ル15に沿って横行させ、走行量および横行量を走行駆
動モータのパルスジェネレータ52および横行駆動用モ
ータのパルスジェネレータ53で検出しながら制御装置
51で制御して所定の搬送位置XRi,YRiに移動する。
【0044】このクレーン部11による移動中、あるい
はフック19の上昇後移動前に、圧延ロール1の把持に
備えてロール把持機構21の移動用モータ25のパルス
ジェネレータ55で移動量を検出しながら移動ブロック
24を圧延ロール1のロール長さに応じた位置に移動し
た後、把持アーム26の開閉用モータ28のパルスジェ
ネレータ56で開閉位置を検出して把持アーム26を開
いた状態にする。
【0045】また、チョック回転機構31のチョック回
動用モータのパルスジェネレータ57で回動ラック33
の回動位置を検出しながら回動して中央の押え部材35
が垂直位置となるように停止する。
【0046】さらに、ロール把持機構21およびチョッ
ク回転機構31の高さZをクレーン部11の巻上装置1
7の昇降用モータのパルスジェネレータ54で昇降量を
検出しながら調整して所定の高さZ1 にする。
【0047】このような制御を制御装置51で行うこと
で圧延ロール1が収納保管してあるラックやロール組替
装置の所に自動的に圧延ロールの自動搬送装置10を移
動することができる。
【0048】(2) ラックから圧延ロールを吊り上げ
てロールショップのグラインダのところに搬送する場合
(図5参照)。
【0049】ラックの圧延ロール1の収納位置をRi と
し、搬送すべきグラインダの位置をGj とし、収納位置
Ri には、既に説明した(1)の制御によって圧延ロー
ルの自動搬送装置10が移動して来ているものとする。
【0050】ロール用把持機構21とチョック回転機構
31を巻上装置17の昇降用モータのパルスジェネレー
タ54で昇降量を検出しながら下降して圧延ロール1を
吊り上げるための所定高さZ=ZR1に停止する。
【0051】ロール用把持機構21の把持アーム26を
開閉用モータ28のパルスジェネレータ56で開閉量を
検出しながら閉じるようにして圧延ロール1の軸端部1
aを把持し、完全に閉じた位置で停止する。これによ
り、圧延ロール1の両方の軸端部1aが把持されると同
時に、各チョック2の中央部が押え部材35で押えられ
た状態になる。
【0052】圧延ロール1を巻上装置17の昇降用モー
タのパルスジェネレータ54で昇降量を検出しながら上
昇して搬送に支障のないZ2 以上の高さにする。
【0053】クレーン部11による走行と横行によって
無負荷状態での移動の場合と同様にしてグラインダの位
置XGj,YGjに移動し、停止する。
【0054】このクレーン部11による圧延ロール1の
移動中、あるいは圧延ロール1の上昇後移動前に、チョ
ック回転機構31のチョック回動用モータのパルスジェ
ネレータ57で回動ラック33の回動位置を検出しなが
ら90度回動して圧延ロール1に対してチョック2の耳
部分2aが側方となるグラインダ作業位置にして停止す
る。そして、ロール把持機構21およびチョック回転機
構31の高さZをクレーン部11の巻上装置17の昇降
用モータのパルスジェネレータ54で昇降量を検出しな
がら調整して所定の高さZ1 にしておく。
【0055】こうしてグラインダの位置まで圧延ロール
1を搬送した後、下降してロール把持機構21およびチ
ョック回転機構31の高さZをクレーン部11の巻上装
置17の昇降用モータのパルスジェネレータ54で昇降
量を検出しながら調整してグラインダへの取付高さZG
に停止する。
【0056】この後、手動でグラインダにセットする。
【0057】ロール用把持機構21の把持アーム26の
開閉用モータ28のパルスジェネレータ56で開閉位置
を検出しながら開いた状態にして圧延ロール1の軸端部
1aの把持を開放する。
【0058】ロール用把持機構21およびチョック回転
機構31をグラインダ作業の邪魔にならない高さZ2 以
上に上昇してラックからグラインダまでの搬送が完了す
る。
【0059】このような制御を制御装置51で行いなが
ら自動的に搬送するようにすることで、ラックに収納さ
れた圧延ロール1のチョック2の耳部分2aを横にした
状態でグラインダにセットすることができる。
【0060】(3) グラインダから圧延ロールを吊り
上げてロール収納用のラックのところに搬送する場合
(図6〜7参照)。
【0061】グラインダの位置をGj とし、搬送すべき
ラックの圧延ロール1の収納位置をRi とする。
【0062】圧延工場の任意の位置に停止している圧延
ロールの自動搬送装置10をグラインダ上のXGj,YGj
に移動するため、(1)で既に説明した制御とほぼ同一
の制御を行い、移動とともに、圧延ロール1の吊り上げ
のための準備を行っておく。
【0063】この場合、移動中などに行うチョック回転
機構31の回動ラック33の位置の調整によって、グラ
インダ作業のため横に耳部分2aを向けたチョック2に
対応して押え部材35が水平となる状態にしておくこと
が(1)の場合の制御と異なっている。
【0064】グラインダのところで停止した後、ロール
用把持機構21とチョック回転機構31を巻上装置17
の昇降用モータのパルスジェネレータ54で昇降量を検
出しながら下降して圧延ロール1を吊り上げるための所
定高さZ=ZGに停止する。
【0065】ロール用把持機構21の把持アーム26を
開閉用モータ28のパルスジェネレータ56で開閉量を
検出しながら閉じるようにして圧延ロール1の軸端部1
aを把持し、完全に閉じた位置で停止する。これによ
り、圧延ロール1の両方の軸端部1aが把持されると同
時に、横になっている各チョック2の中央部が水平にな
っている押え部材35で押えられた状態になる。
【0066】圧延ロール1を巻上装置17の昇降用モー
タのパルスジェネレータ54で昇降量を検出しながら上
昇して搬送に支障のないZ2 以上の高さにする。
【0067】クレーン部11による走行と横行によって
(1)の制御で説明した無負荷状態での移動の場合と同
様にしてラックの位置XRi,YRiに移動し、停止する。
【0068】このクレーン部11による圧延ロール1の
移動中、あるいは圧延ロール1の上昇後移動前に、チョ
ック回転機構31のチョック回動用モータのパルスジェ
ネレータ57で回動ラック33の回動位置を検出しなが
ら90度回動して圧延ロール1に対してチョック2の耳
部分2aが上方となる通常位置に戻して停止する。そし
て、ロール把持機構21およびチョック回転機構31の
高さZをクレーン部11の巻上装置17の昇降用モータ
のパルスジェネレータ54で昇降量を検出しながら調整
して所定の高さZ1 にしておく。
【0069】こうしてラックの位置XRi,YRiまで圧延
ロール1を搬送した後、下降してロール把持機構21お
よびチョック回転機構31の高さZをクレーン部11の
巻上装置17の昇降用モータのパルスジェネレータ54
で昇降量を検出しながら調整してラックへの収納高さZ
R1に停止する。
【0070】ロール用把持機構21の開閉用モータ28
のパルスジェネレータ56で開閉位置を検出しながら把
持アーム26を開いた状態にして圧延ロール1の軸端部
1aの把持を開放する。
【0071】ロール用把持機構21およびチョック回転
機構31を移動に支障とならない高さZ1 まで上昇して
グラインダからラックまでの搬送が完了する。
【0072】このような制御を制御装置51で行いなが
ら自動的に搬送するようにすることで、グラインダ作業
のため圧延ロール1のチョック2の耳部分2aを横にし
た状態から通常の状態にッチョック2を戻してラックの
所定位置に収納することができる。
【0073】このような圧延ロールの自動搬送装置10
および自動搬送方法を用いることで、クレーン部11の
揺れの影響をまったく受けること無く正確に位置決めし
たり、停止させることができ、圧延ロール1の自動搬送
を行うことができる。
【0074】また、搬送中などに圧延ロール1のチョッ
ク2の耳部分2aの位置をグラインダ作業の邪魔になら
ない横向き変えたり、戻したりすることができる。
【0075】なお、この圧延ロールの自動搬送装置の具
体的な機構は上記実施例に限定するものでなく、他の機
構で構成するようにしても良い。
【0076】また、この発明の要旨を逸脱しない範囲で
構成要素に種々の変更を加えることができることは言う
までもない。
【0077】
【発明の効果】以上、実施例とともに具体的に説明した
ようにこの発明の圧延ロールの自動搬送装置によれば、
走行および横行のできるクレーンの昇降するフックにロ
ール把持機構とチョック回転機構を吊り下げるととも
に、揺れ止め機構を設け、各機構の位置や動作を検出器
で検出して制御手段に予め設定した値との比較によって
自動制御するようにしたので、クレーンを利用しても各
機構の揺れがなく、定位置での停止が簡単にでき、圧延
ロールの自動搬送ができる。
【0078】また、この発明の圧延ロールの自動搬送方
法によれば、平面内を移動するクレーン部と昇降するフ
ックで空間の任意の位置に移動できるようにし、このフ
ックに揺れないように圧延ロールの把持とチョックの回
転のための機構を吊り下げるようにし、この機構の位置
や動作を検出して予め設定した値に基づいて制御するよ
うにしたので、圧延ロールの自動搬送が簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の圧延ロールの自動搬送装置の一実施
例にかかる主要部の正面図である。
【図2】この発明の圧延ロールの自動搬送装置の一実施
例にかかる側面図である。
【図3】この発明の圧延ロールの自動搬送装置の一実施
例にかかるチョック回転機構部分の部分側面図である。
【図4】この発明の圧延ロールの自動搬送方法の一実施
例にかかるフローチャートである。
【図5】この発明の圧延ロールの自動搬送方法の一実施
例にかかるフローチャートである。
【図6】この発明の圧延ロールの自動搬送方法の一実施
例にかかる前半部分のフローチャートである。
【図7】この発明の圧延ロールの自動搬送方法の一実施
例にかかる図6につづく後半部分のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 圧延ロール 1a 軸端部 2 チョック 2a 耳部分 10 圧延ロールの自動搬送装置 11 クレーン部 12 走行レール 13 けた 14 走行車輪 15 横行レール 16 クラブ 17 巻上装置 18 ワイヤ 19 フック 21 ロール用把持機構 22 係止部 23 フレーム 24 移動ブロック 25 移動用モータ 26 把持アーム 27 送りねじ機構 28 開閉用モータ 31 チョック回転機構 32 支持ブロック 33 回動ラック 34 ピニオン歯車 35 押え部材 41 揺れ止め機構 42 揺れ止めガイド 43,44 ガイドローラ 51 制御装置 52〜57 パルスジェネレータ(検出器)
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B66C 13/06 A 7309−3F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降可能なフックを備え走行およびこれ
    と直交する横行方向に移動可能なクレーン部と、このク
    レーン部の前記フックに吊り下げられ圧延ロールの両端
    軸部を把持開放するロール用把持機構と、このロール用
    把持機構で把持された圧延ロールのチョックをロール軸
    に対して回転する前記クレーン部のフックに吊り下げら
    れるチョック回転機構と、これらロール把持機構および
    チョック回転機構の前記クレーン部に対する揺れを防止
    する揺れ止め機構と、クレーン部の移動位置および昇降
    位置、ロール用把持機構の位置および把持開放、チョッ
    ク回転機構によるチョック回転位置をそれぞれ検出する
    検出器と、これら検出器の検出結果と予め設定した値に
    基づき圧延ロールを自動搬送するよう制御する制御手段
    とから成ることを特徴とする圧延ロールの自動搬送装
    置。
  2. 【請求項2】 平面内を移動するクレーン部の昇降可能
    なフックに圧延ロールの把持開放およびチョックの回転
    を行う機構を揺れることがないように吊下げ、圧延ロー
    ルの把持開放およびチョックの回転を行う機構の移動位
    置および昇降位置、ロールの把持開放、チョックの回転
    位置をそれぞれ検出し予め設定した値に基づき圧延ロー
    ルを自動搬送するようにしたことを特徴とする圧延ロー
    ルの自動搬送方法。
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