JP3230152B2 - サンプリング板採取装置 - Google Patents

サンプリング板採取装置

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JP3230152B2 JP35994197A JP35994197A JP3230152B2 JP 3230152 B2 JP3230152 B2 JP 3230152B2 JP 35994197 A JP35994197 A JP 35994197A JP 35994197 A JP35994197 A JP 35994197A JP 3230152 B2 JP3230152 B2 JP 3230152B2
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卓 小河
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば薄板等のサン
プリング板を真空式の吸着器具により吸引・吸着して採
取するサンプリング板採取装置に関するものである。こ
のサンプリング板採取装置は、例えば、薄鋼板がコイル
状に巻き取られた薄鋼板コイルの表面・形状検査のため
にサンプリング板となる最外層の約半分の半割板を自動
的に採取する場合や、積み重ねられたシート状の板を一
枚ずつ採取する際に使用される。
【0002】
【従来の技術】薄鋼板がコイル状に巻かれた薄鋼板コイ
ルの表面・形状等のオフライン検査工程に於いて、外層
の長さ約3mのサンプリング板を表面・形状を損傷させ
ることなく運搬するのは、特にφ1800〜φ2400
mmの大径コイルの場合、作業位置が高く且つ被搬送物
が長く・重量物のために作業が大変である。すなわち、
一人作業では不可であり、2人作業でも刃物と同等の切
れ味をもつ薄鋼板の人力運搬件業は、無理な動作を伴い
不安全要素を有する危険な作業である。また、上記作業
の危険要因を排除するため、巻取るコイル径を小さくす
る等の方策をとると、大きなコイルが数本に分割され、
次工程等の作業能率・歩留まり低下などの問題があっ
た。そこで、人手によらないでサンプル板を採取するこ
とができるサンプリング板採取装置が従来より提案され
ている。
【0003】図18は従来のサンプリング板採取装置の
構成を示す正面図、図19は同サンプリング板採取装置
の構成を示す平面図、図20は同サンプリング板採取装
置の吸着具に湾曲した板体の被搬送物を吸着する状態を
示す説明図である。図において、1は運搬吊具用架台2
の上部のレール3上に設置された運搬吊具本体である。
この運搬吊具本体1はそれに搭載されたギヤードモータ
4の回転力がチェーン5を介して車輪6に伝えられ、レ
ール3上を走行する。7は運搬吊具本体1に設置された
エアシリンダ、8はエアシリンダ7のシリンダロッド7
aから垂下して設けられた吸着具ホルダである。この吸
着具ホルダ8はエアシリンダ7のシリンダロッド7aが
伸縮することによって昇降する。9は運搬吊具本体1に
設けられ、吸着具ホルダ8の昇降を案内するガイドロッ
ド、10はエアシリンダ7にエアを供給するエアホー
ス、11は吸着具ホルダ8から吊り下げられて設けられ
た複数の吸着具で、先端に吸着口11aを有している。
【0004】従来のサンプリング板採取装置は上記のよ
うに構成されており、例えばコンベアにより運搬吊具用
架台2内の搬送物受台12に搬送されてきた板状の被搬
送物13を運搬吊具用架台2内の表面・形状検査用定盤
14に運搬する場合、ギヤードモータ4を駆動させて運
搬吊具本体1を搬送物受台11の上方位置までレール3
上を走行(横行)させ、しかる後にエアシリンダ7を駆
動させ、シリンダロッド7aを伸長させて吊具ホルダ8
をその複数の吸着具11の吸着口11aが搬送物受台1
2上の被搬送物13の表面に接触するまで下降させる。
そして、真空圧により複数の吸着具11の吸着口11a
が被搬送物13を吸着したら、今度は吸着具ホルダ8を
所定の高さまで上昇させ、それから運搬吊具本体1を表
面・形状検査用定盤14の上方位置までレール3上を走
行させ、しかる後に吸着具ホルダ8を複数の吸着具11
の吸着口11aに吸着されている被搬送物13が表面・
形状検査用定盤14上に載置されるまで下降させ、載置
された状態で吸着を解除するこによって被搬送物13の
運搬が終了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のサ
ンプリング板採取装置では、先端に吸着口11aを有す
る複数の吸着具11が運搬吊具本体1によって横行、昇
降させられる吸着具ホルダ8から吊り下げられているか
ら、被搬送物13が水平な板体のときはその表面に複数
の吸着具11の吸着口11aが垂直に当たって必ず吸着
されるが、被搬送物13が例えば薄鋼板がコイル状に巻
かれた薄鋼板コイルのサンプリング板のように湾曲した
板体のときに図20の(b)に示すように複数の吸着具
11の吸着口11aがサンプリング板の表面を吸着する
ことが望ましいが、サンプリング板の湾曲の度合いが強
いと、図20の(c)に示すように複数の吸着具11の
吸着口11aのうち、サンプリング板の両端部側に位置
する吸着具11の吸着口11aがサンプリング板の表面
に対して垂直にならないため、吸着しないことが生じ、
湾曲した板体の被搬送物13に対しては適用できず、ま
た湾曲した板体の変化に対応する装置を設けると装置が
過大化、複雑化し、設備費の増大、設備スペースの拡
大、保全性等の点で問題点があった。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、板体の運搬吊具により危険を
伴う人力運搬作業の上記問題点を解決し、また平面の板
体だけでなく、曲面を有するサンプリング板に対しても
適用できるサンプリング板採取装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明に
係るサンプリング板採取装置は、搬入位置と定盤位置と
を結ぶように架設されたレールと、レール上を走行する
走行体と吊りチェーンを昇降させる巻上装置とからなる
巻上走行装置と、巻上装置の吊りチェーンに吊り下げら
れる運搬吊具本体と、運搬吊具本体の両端側から上下動
可能にそれぞれ吊り下げられ、両端側が水平状態から下
側に向けてのみ略円弧状に湾曲する吸着具ホルダと、吸
着具ホルダに取り付けられ、サンプリング板を吸着する
多数の吸着具と、運搬吊具本体、走行体又は吸着具ホル
ダの少なくともいずれかに設けられ、吸着具を吸着駆動
させる吸着具駆動装置と、運搬吊具本体に設けられ、吸
着具ホルダの各端部を昇降させるホルダ昇降装置と、吸
着具ホルダの中央部がサンプリング板に接触したことを
検知するサンプリング板中央検出センサと、吸着具ホル
ダに設けられ、吸着具ホルダの端部側の吸着具がサンプ
リング板に接触したことを検出するサンプリング板端検
出センサと、運搬吊具本体の端部に設けられ、吸着具ホ
ルダの両端が水平な直線状態の上昇限位置にあることを
検出するホルダ検出用センサーと、巻上装置、ホルダ昇
降装置及び吸着具駆動装置を制御する制御回路とを備
え、該制御回路が、第1に、駆動指令に基づき、巻上装
置を駆動して運搬吊具本体を下降させ、第2に、吸着具
ホルダの中央部がサンプリング板に接触したことを検出
したサンプリング板中央検出センサの検出信号を受ける
ことにより、巻上装置の駆動を停止して運搬吊具本体の
下降を停止させると共にホルダ昇降装置を駆動して吸着
ホルダの各端部を下降させ、第3に、吸着具ホルダの端
部側の吸着具がサンプリング板に接触したことを検出し
たサンプリング板端検出センサの検出信号を受けること
により、ホルダ昇降装置の駆動を停止して吸着ホルダの
各端部の下降を停止させると共に吸着具駆動装置を駆動
させて吸着具によりサンプリング板を吸着させ、第4
に、それからホルダ昇降装置を駆動して吸着具ホルダの
各端部を上昇させ、第5に、吸着具ホルダの両端側が水
平な直線状態の上昇限位置にあることを検出したホルダ
検出用センサの検出信号を受けることにより、ホルダ昇
降装置の駆動を停止させて吸着具ホルダの上昇を停止さ
せると共に巻上装置を駆動して運搬吊具本体を所定高さ
位置に上昇させるよう制御するように構成したものであ
る。
【0008】本願の請求項2の発明に係るサンプリング
板採取装置は、さらに運搬吊具本体又は走行体のいずれ
かが搬入位置に位置することを検出する搬入位置検出セ
ンサと、運搬吊具本体又は走行体のいずれかが定盤位置
に位置することを検出する定盤位置検出センサと、走行
体と巻上装置を制御する制御回路を具備し、該制御回路
が、第1に、搬入位置検出センサが搬入位置に運搬吊具
本体が位置することを検出した検出信号、サンプリング
板端検出センサがサンプリング板に接触することを検出
した検出信号及びホルダ検出用センサが吸着具ホルダの
両端側が水平な直線状態の上昇限位置にあることを検出
する検出信号を受けて巻上走行装置の走行体を走行さ
せ、第2に、それから走行体の走行中に、巻上装置を所
定時間駆動して運搬吊具本体を所定高さ位置に下降さ
せ、第3に、その運搬吊具本体又は走行体のいずれかが
定盤位置に位置することを検出した定盤位置検出センサ
の検出信号を受けて走行体の走行を停止させるよう制御
するように構成したものである。
【0009】本願の請求項3の発明に係るサンプリング
板採取装置は、さらに定盤位置に運搬吊具本体が位置す
ることを検出する定盤位置検出センサと、吸着具ホルダ
に設けられ、吸着具ホルダが吸着しているサンプリング
板が定盤に接触したことを検出する定盤接触検出センサ
と、巻上装置と吸着具駆動装置とを制御する制御回路を
具備し、該制御回路が、第1に、定盤位置検出センサが
定盤位置に運搬吊具本体が位置することを検出した検出
信号を受けて巻上装置を駆動させて運搬吊具本体を下降
させ、第2に運搬吊具本体と一体の吸着具ホルダの吸着
具に吸着されているサンプリング板が表面・形状検査用
定盤に接触することを検出した定盤接触検出センサの検
出信号を受けることにより、巻上装置の動作を停止させ
て運搬吊具本体の下降を停止させると共に吸着具駆動装
置の駆動を停止させて吸着具からサンプリング板を表面
・形状検査用定盤に設置するよう制御するように構成し
たものである。
【0010】本願の請求項4の発明に係るサンプリング
板採取装置は、さらに地上に設置され、コイルの外周面
を押さえるコイル押え装置と、地上又は運搬吊具本体に
設置され、コイルの最外周部分を切断するコイル切断装
置とを備えて構成されている。
【0011】本願の請求項5の発明に係るサンプリング
板採取装置のコイル押え装置はサンプリング板が切り取
られた後のコイルの最外周端部をコイルに仮止めするコ
イル最外周端部仮止め装置を備えている。
【0012】本願の請求項1の発明においては、制御回
路が、第1に駆動指令に基づき、巻上装置を駆動して運
搬吊具本体を下降させ、第2に吸着具ホルダの中央部が
サンプリング板に接触したことを検出したサンプリング
板中央検出センサの検出信号を受けることにより、巻上
装置の駆動を停止して運搬吊具本体の下降を停止させる
と共にホルダ昇降装置を駆動して吸着ホルダの各端部を
下降させ、第3に吸着具ホルダの端部側の吸着具がサン
プリング板に接触したことを検出したサンプリング板端
検出センサの検出信号を受けることにより、ホルダ昇降
装置の駆動を停止して吸着ホルダの各端部の下降を停止
させると共に吸着具駆動装置を駆動させて吸着具により
サンプリング板を吸着させ、第4にそれからホルダ昇降
装置を駆動して吸着具ホルダの各端部を上昇させ、第5
に吸着具ホルダの両端側が水平な直線状態の上昇限位置
にあることを検出したホルダ検出用センサの検出信号を
受けることにより、ホルダ昇降装置の駆動を停止させて
吸着具ホルダの上昇を停止させると共に巻上装置を駆動
して運搬吊具本体を所定高さ位置に上昇させるよう制御
するようにしたので、設置位置にある曲面を持つサンプ
リング板に対して運搬吊具本体を、巻上装置が吸着具ホ
ルダの中央部に取り付けられている吸着具がサンプリン
グ板に接触するまで吊り降ろし、ホルダ昇降装置が吸着
具ホルダの両端を下降させてサンプリング板の曲面に倣
わせ、吸着具ホルダの吸着具がサンプリング板を吸着し
たらその状態で巻上装置が運搬吊具本体を上昇させるた
め、ある曲面を持つサンプリング板の採取の自動化を図
ることができ、制御回路に駆動指令を出すだけで済むか
ら、従来は二人作業で行っていたものをを安全に一人で
行えることになった。
【0013】本願の請求項2の発明においては、制御回
路が、第1に搬入位置検出センサが搬入位置に運搬吊具
本体が位置することを検出した検出信号、サンプリング
板端検出センサがサンプリング板に接触することを検出
した検出信号及びホルダ検出用センサが吸着具ホルダの
両端側が水平な直線状態の上昇限位置にあることを検出
する検出信号を受けて巻上走行装置の走行体を走行さ
せ、第2にそれから走行体の走行中に、巻上装置を所定
時間駆動して運搬吊具本体を所定高さ位置に下降させ、
第3にその運搬吊具本体又は走行体のいずれかが定盤位
置に位置することを検出した定盤位置検出センサの検出
信号を受けて走行体の走行を停止させるよう制御するよ
うにしたので、搬入位置である曲面を持つサンプリング
板を採取した運搬吊具本体を搬入位置から定盤位置まで
搬送することの自動化を図ることができ、しかもその走
行中に巻上装置を所定時間駆動させて運搬吊具本体を所
定高さ位置に下降させるため、定盤位置に来てから運搬
吊具本体を所定高さ位置に下降させる時間が短縮され、
搬送効率が向上した。
【0014】本願の請求項3の発明においては、制御回
路が、第1に定盤位置検出センサが定盤位置に運搬吊具
本体が位置することを検出した検出信号を受けて巻上装
置を駆動させて運搬吊具本体を下降させ、第2に運搬吊
具本体と一体の吸着具ホルダの吸着具に吸着されている
サンプリング板が表面・形状検査用定盤に接触すること
を検出した定盤接触検出センサの検出信号を受けること
により、巻上装置の動作を停止させて運搬吊具本体の下
降を停止させると共に吸着具駆動装置の駆動を停止させ
て吸着具からサンプリング板を表面・形状検査用定盤に
設置するよう制御するようにしたので、定盤位置まで搬
送されたサンプリング板を表面・形状検査用定盤に設置
することの自動化を図ることができ、サンプリング板の
表面・形状検査用定盤への荷下ろし効率が向上した。
【0015】本願の請求項4の発明においては、地上に
設置されたコイル押え装置が搬入位置に搬入されたコイ
ルの上半部と下半部との境界位置の外周面を押さえ、そ
のコイルにおけるコイル押え装置で押さえられたのと反
対側の外周面を運搬吊具本体の吸着ホルダの一端側の吸
着具で吸着し、運搬吊具本体に設けられた一方のホルダ
昇降装置を駆動して吸着ホルダの一端側を上昇させた後
に、運搬吊具本体をコイル押え装置側に少しスライドさ
せて吸着ホルダの他端側に位置するコイルの上半部の外
周部分をたるませ、そのサンプリング板の吸着されてい
ない部分を運搬吊具本体の吸着ホルダの他端側の吸着具
で吸着し、そのコイルのたるませた最外周部分を地上又
は運搬吊具本体に設置されたコイル切断装置で切断して
コイルからサンプリング板を切り取るようにしたので、
コイルからサンプリング板を自動的に採取することがで
きる。
【0016】本願の請求項5の発明においては、コイル
押え装置はサンプリング板が切り取られた後のコイルの
最外周端部をコイルに仮止めするコイル最外周部仮止め
装置を備えているから、コイルからサンプリング板が切
り取られ、そのコイルの最外周端部がコイルから離れて
バラケルことが防止される。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1に係るサンプリング板採取装置の要部概要構
成を示す正面図、図2は同サンプリング板採取装置の要
部概要構成を示す平面図、図3は同サンプリング板採取
装置の要部概要構成を示す側面図、図4は同サンプリン
グ板採取装置の吸着具ホルダの底面図、図5は同サンプ
リング板採取装置の架設されたレールの平面図、図6は
同サンプリング板採取装置の制御ブロック図、図7は同
サンプリング板採取装置の搬送経路を示す説明図であ
る。図1〜図6において、21は架台20に架設された
略L字状に湾曲したレール22上を走行する巻上装置2
3に吊りチェーン24を介して吊り下げられた厚板状の
運搬吊具本体である。その巻上走行装置23はレール2
2上を走行する走行体25と、走行体25に吊り下げら
れた巻上装置である2台の電動チェーンブロック26と
から構成されている。
【0018】27は運搬吊具本体21の中心部から垂下
して設けられたガイドロッド、28はガイドロッド27
に設けられ、その下端が被搬送物であるサンプリング板
13に接触したことを検知する搬送物検出用リミットス
イッチ。30はガイドロッド27の下端部に中央部が固
定され、両端側が湾曲自在な吸着具ホルダである。この
吸着具ホルダ30は、長さが同じで所定間隔を置いて配
置された5列のチェーン31と、これら互いに隣接する
チェーン31間に端部がチェーン31と接続されて設け
られた多数の連結プレート32とで構成されている。従
って、この吊具ホルダ30は頑丈であり、重い被搬送物
でも搬送することができる。
【0019】33は吸着具ホルダ30の連結プレート3
2のうち、適宜の連結プレート32に取り付けられた被
搬送物であるサンプリング板13を吸引・吸着する真空
式の吸着具で、その下端に吸引口34が設けられてい
る。35は運搬吊具本体21に取り付けられ、各吸着具
33に対して真空圧力を発生させる吸着具駆動装置であ
る真空ユニットで、その出力側に電磁バルブ35aを有
する。なお、吸着具ホルダ30に対する吸着具33の数
及び配列は搬送する被搬送物の大きさにより決定され
る。45は運搬吊具本体21に設けられ、吸着具33が
被搬送物であるサンプリング板13の表面にならって密
着するよう吸着具ホルダ30の両端をそれぞれ昇降させ
るホルダ昇降装置である。
【0020】このホルダ昇降装置45は、運搬吊具本体
21に搭載されたギヤードモータ51と、運搬吊具本体
21に回転自在に設けられたワイヤドラム52と、ギヤ
ードモータ51とワイヤドラム52とを連結するチェー
ンカップリング53と、運搬吊具本体21の両端部にそ
れぞれ設けられたシーブ54と、一端がワイヤドラム5
2に巻き付けられ、他端がシーブ54を介して吸着具ホ
ルダ30の端部にそれぞれ係留された2本のワイヤロー
プ55と、運搬吊具本体21の下面の両端部にそれぞれ
設けられ、吸着具ホルダ30が水平な直線状になったと
きに動作する2個のホルダ検出用リミットスイッチ56
a,56bと、運搬吊具本体21の両端側にそれぞれ設
けられ、各ワイヤロープ55の弛みを検知する2個のロ
ープ検出用近接スイッチ57a、57bとで構成されて
いる。
【0021】58はレール22の一端側位置に設けら
れ、搬入物受台12に被搬送物である薄鋼板コイルのサ
ンプリング板13が在荷されているかどうかを検出する
一対の搬送物在荷検出センサ、59はレール22の一端
側に設けられ、搬送物受台12の上方の搬入位置に運搬
吊具本体21が位置していることを検出する一対の搬入
位置検出センサ、60はレール22の一端側近傍の待機
位置に設けられ、運搬吊具本体21が待機位置に位置し
ていることを検出する一対の待機位置検出センサ、61
はレール22の他端側位置に設けられ、表面・形状検査
用定盤14の上方の定盤位置に運搬吊具本体21が位置
していることを検出する一対の定盤位置検出センサ、6
2はサンプリング板採取装置の制御回路、63は制御回
路62に各種の操作指令を出力する操作盤である。
【0022】次に、本発明の実施の形態1のサンプリン
グ板採取装置の使用方法について説明する。通常、運搬
吊具本体21にガイドロッド27を介して中央部が固定
されている吸着具ホルダ30はホルダ昇降装置45によ
って水平な直線状態に維持されている。また、搬入物受
台12にサンプリング板13が載置されると、一対の搬
入物在荷検出センサ58がサンプリング板13を検出
し、その検出信号を制御回路62に入力する。さらに、
運搬吊具本体21が待機位置に位置していると、一対の
待機位置検出センサ60が運搬吊具本体21を検出し、
その検出信号を制御回路62に入力する。
【0023】この状態で、まず操作盤63の指令に基づ
き、待機位置にある運搬吊具本体21は、その走行体2
5がレール22上を走行し、指示された搬入物受台12
まで後退移動する(図7のステップA)。そして、運搬
吊具本体21が搬入物受台12まで移動すると、一対の
搬入位置検出センサ59が搬入物受台の上方にある運搬
吊具本体21を検出し、その検出信号を制御回路62に
入力する。一対の搬入位置検出センサ59の検出信号を
受けた制御回路62は、巻上装置23の電動チェーンブ
ロック26を駆動し、その電動チェーンブロック26に
よって運搬吊具本体21を下降させる(図7のステップ
B)。そうすると、運搬吊具本体21と一体の吸着具ホ
ルダ30も下降し、吸着具ホルダ30の中央部に取り付
けられている吸着具33がサンプリング板13にまずタ
ッチする。それと同時にガイドロツド27に設けられて
いる搬送物検出用リミットスイッチ28が動作し、その
リミットスイッチ28のオン信号を制御回路62が受け
て電動チェーンブロック26の動作を停止させ、運搬吊
具本体21の下降、即ち吸着具ホルダ30の下降を停止
させる。
【0024】次に、搬送物検出用リミットスイッチ28
のオン信号により、ホルダ昇降装置45が動作する。即
ち、搬送物検出用リミットスイッチ28のオン信号によ
ってホルダ昇降装置45のギヤードモータ51が回転駆
動し、その回転力がチェーンカップリング53を介して
ワイヤドラム52に伝達され、ワイヤドラム52が回転
を始める。そうすると、今までワイヤドラム52に巻き
付けられていた2本のワイヤロープ55が巻き戻され、
シーブ54を介して吸着具ホルダ30の両端を吊り上げ
ていた2本のワイヤロープ55が吊り上げをやめて吸着
具ホルダ30の両端を次第に下降させていく。そうする
と、吸着具ホルダ30の下降していく両端側に設けられ
ている吸着具33がサンプリング板13の湾曲した外周
表面に接触する。
【0025】このように、ホルダ昇降装置45が吸着具
ホルダ30の両端を下降させてサンプリング板13の曲
面に倣わせることにより、吸着具ホルダ30の両端側の
吸着具33の吸着口34がサンプリング板13に対して
略垂直方向に位置決めされ、サンプリング板13を吸引
・吸着することができる。従って、例えば薄鋼板コイル
のサイズが変わり、外層に位置する被搬送物であるサン
プリング板13の曲面の曲率が変化しても、ホルダ昇降
装置45により吸着具ホルダ30の両端側の昇降を調節
することにより、サンプリング板13の曲面に吸着具ホ
ルダ30を倣わせて吸着具ホルダ30の吸着具33がサ
ンプル板13を吸引・吸着することができるため、部品
若しくは装置の交換・調整を行うことなく、同一のサン
プリング板採取装置によって被搬送物の搬送が行えるこ
とととなる。
【0026】こうして、吸着具33の接触が完了する
と、ワイヤドラム52と各シーブ54との間に位置する
ワイヤロープ55が弛み、運搬吊具本体21の両端側に
それぞれ設けられた2個のロープ検出用近接スイッチ5
7a、57bにワイヤロープ55が近ずくことによりそ
の弛みを検知してオン信号を出力する。その2個のロー
プ検出用近接スイッチ57のオン信号を制御回路62が
受けてギヤードモータ51の回転駆動を停止させ、ホル
ダ昇降装置45の下降動作、即ち吸着具ホルダ30の両
端部の下降を停止させる。それと同時に、2個の近接ス
イッチ57a、57bのオン信号に基づき、真空ユニッ
ト35の電磁バルブ35aが開放し、吸着具33に負圧
を与えてサンプリング板13を吸着する。
【0027】次に、吸着具33に負圧を与えてから所定
時間後に、ホルダ昇降装置45のギヤードモータ51を
回転駆動させてワイヤドラム52を回転させる。そうす
ると、今まで巻き戻されていた2本のワイヤロープ55
がワイヤドラム52に巻き付けられ、シーブ54を介し
て吸着具ホルダ30の両端を吊り下げていた2本のワイ
ヤロープ55が吸着具ホルダ30の両端を次第に上昇さ
せていく(図7のステップC)。そして、吸着具ホルダ
30の両端が上昇限に達すると、運搬吊具本体21の下
面の両端部にそれぞれ設けられた2個のホルダ検出用リ
ミットスイッチ56a、56bが吸着具ホルダ30の両
端が上昇限に達したことを検知してオン信号を出力す
る。その2個のリミットスイッチ56a、56bのオン
信号を制御回路60が受けてギヤードモータ51の回転
駆動を停止させ、ホルダ昇降装置45の上昇動作、即ち
吸着具ホルダ30の両端部の上昇を停止させる。このと
き、吸着具ホルダ30がその両端部でサンプリング板1
3を持ち上げるため、トラブルもなく容易に吊上げるこ
とが出来る。
【0028】それと同時に、2個のホルダ検出用リミッ
トスイッチ56のオン信号を制御回路60が受けて巻上
装置23の電動チェーンブロック26を動作させ、運搬
吊具本体21を上昇させる(図7のステップD)。その
後、制御回路62は走行巻上装置23の走行体25を駆
動させてレール22上を走行させて運搬吊具本体21を
定盤位置へと前進移動させる(図7のステップE)。そ
れから所定時間後の走行体25の走行中に電動チェーン
ブロック26を所定時間駆動させて運搬吊具本体21を
所定高さ位置に下降、前進させ(図7のステップF)、
運搬吊具本体21が所定高さ位置に下降したら、今度は
定盤位置まで前進移動させ、表面・形状検査用定盤14
の上方までサンプリング板13を搬送する(図7のステ
ップG)。このように、走行体25の走行中に電動チェ
ーンブロック26を所定時間駆動させて運搬吊具本体2
1を所定高さ位置に下降させるため、定盤位置に来てか
ら運搬吊具本体21を所定高さ位置に下降させる時間が
短縮され、搬送効率が向上する。こうして、運搬吊具本
体21が表面・形状検査用定盤14の上方まで搬送され
てきたら、一対の定盤位置検出センサ61が運搬吊具本
体21を検出し、その検出信号を制御回路62に入力す
る。
【0029】一対の定盤位置検出センサ61の検出信号
を受けた制御回路62は再び、電動チェーンブロック2
6を駆動させて運搬吊具本体21を下降させ、運搬吊具
本体21と一体の吸着具ホルダ30の吸着具33に取り
付けられているサンプリング板13が表面・形状検査用
定盤に接触すると同時にガイドロツド27に設けられて
いる搬送物検出用リミットスイッチ28が動作し、その
搬送物検出用リミットスイッチ28のオン信号を制御回
路62が受けて電動チェーンブロック26の動作を停止
させ、運搬吊具本体21の下降、即ち吸着具ホルダ30
の下降を停止させる。それと同時に、その搬送物検出用
リミットスイッチ28のオン信号を制御回路60が受け
て吸着具駆動装置である真空ユニット35のバルブが閉
止し、負圧供給を止め、吸着具33からサンプリング板
13が離脱し、目的とするサンプリング板採取装置の採
取は完了する(図7のステップH)。
【0030】しかる後、制御回路62は運搬吊具本体2
1の走行体25を駆動させてレール22上を走行させて
運搬吊具本体21を定盤位置から離れるよう少し後退移
動させ(図7のステップI)、それから制御回路62は
巻上装置23の電動チェーンブロック26を駆動し、そ
の電動チェーンブロック26によって運搬吊具本体21
を上昇させる(図7のステップJ)。しかる後、制御回
路62は運搬吊具本体21の走行体25を駆動させてレ
ール22上を走行させて運搬吊具本体21を後退移動さ
せ、待機位置まで搬送する(図7のステップK)。運搬
吊具本体21が待機位置にくると、一対の待機位置検出
センサ60が運搬吊具本体21を検出し、その検出信号
を制御部62に入力し、サンプリング板採取装置は次の
サンプリング板採取の受け入れ態勢となる。
【0031】なお、この実施の形態1の吸着具33は真
空式の吸引吸着によるものであるが、被搬送物であるサ
ンプリング板13の吸着形態は上述の真空式に限るもの
ではなく、電磁石方式でも可能であり、被搬送物の材質
・形状などの運搬物条件により選定すればよい。また、
この実施の形態1の吊具ホルダ30を湾曲させるため
に、吊具ホルダ30の両端部をホルダ昇降装置45がワ
イヤロープ55で昇降させるワイヤー巻き上げ方式を採
用しているが、これに限定されるものではなく、チェー
ン駆動方式或いはリンク機構方式であってもよいことは
勿論である。また、吸着ホルダ30の両端の吸着具33
がサンプリング板13に接触することを検知するため、
ロープ検出用近接スイッチ57a、57bを用いている
が、に吸着ホルダ30の両端にその吸着具33がサンプ
リング板13に接触することを検知する接触型又は圧力
型の接触センサからなるサンプリング板端検出センサを
用いてもよいことは勿論である。
【0032】実施の形態2.図8は本発明の実施の形態
2に係るサンプリング板採取装置の要部概要構成を示す
正面図、図9は同サンプリング板採取装置のサンプリン
グ板切取り装置を示す斜視図、図10は同サンプリング
板採取装置のサンプリング板切取り装置を示す平面図、
図11は同サンプリング板採取装置のサンプリング板切
取り装置のテーピング装置によるテーピング中の状態を
示す側面図、図12は同サンプリング板採取装置の制御
ブロック図である。図において、本発明の実施の形態1
と同一の構成は同一符号を付して重複した構成の説明を
省略する。この実施の形態2では、ガイドロッド27を
境に吸着具ホルダ30の両側をそれぞれ別個に昇降させ
るように、運搬吊具本体21に2つのホルダ昇降装置4
5a、45bが設けられ、一方のホルダ昇降装置45a
のワイヤドラム52には吸着具ホルダ30の左端部に係
留されたワイヤロープ55がシーブ54を介して巻き付
けられ、他方のホルダ昇降装置45bのワイヤドラム5
2には吸着具ホルダ30の右端部に係留されたワイヤロ
ープ55がシーブ54を介して巻き付けられている。
【0033】また、搬入物受台12が設けられている搬
入位置には、コイル70からサンプリング板13を切り
取るサンプリング板切取り装置71が設けられている。
このサンプリング板切取り装置71はスライドベース7
2と、スライドベース72にスライド自在な本体スライ
ダ73と、本体スライダ73に立設された支柱74と、
支柱74に上下動自在なアーム取付部材75と、アーム
取付部材75に上下方向に回動自在なアーム76と、ア
ーム76に設けられ、コイル70を押さえるコイル押え
ローラ装置77と、アーム76に設けられ、コイル70
の最外周部分を引き寄せるコイル引寄せ装置78、アー
ム76に設けられ、コイル70の外周部分を切断するコ
イル切断装置79と、アーム76に設けられ、サンプリ
ング板13が切り取られたコイル70の端部をコイル7
0に仮止めするテープ81をコイル70及びコイル70
の端部に貼着するコイル最外周端部仮止め装置であるテ
ーピング装置80とで大略構成されている。
【0034】82はスライドベース72にスライド自在
な本体スライダ73をスライダ駆動するスライダ駆動シ
リンダ、83は支柱74に上下動自在なアーム取付部材
75を昇降駆動する昇降駆動シリンダ、84はアーム取
付部材75に上下方向に回動自在なアーム76を回動駆
動するアーム駆動装置である。このアーム駆動装置84
は支柱74に設けられたアーム駆動用モータ85と、ア
ーム取付部材75とアーム76とを回動自在に連結する
回動軸86と、アーム駆動用モータ85と回動軸86と
に張設されたチェーン87とで構成されている。
【0035】また、コイル押えローラ装置77は、コイ
ル70を押さえるコイル押えローラ101と、コイル押
えローラ101を前進、後退させるコイル押えシリンダ
102とで構成されている。さらに、コイル引寄せ装置
78は、吸盤105と、吸盤105が取り付けられ、ア
ーム76に回動自在な吸盤取付板106と、吸盤取付板
106を回動させる取付板回動シリンダ107とで構成
されている。その吸盤取付板106はコイル70の幅よ
り少し長いものである。また、コイル切断装置79は後
述するテーピング親台車にスライド自在に設けられたカ
ッタ台車111と、カッタ台車111をスライド駆動す
るカッタ台車シリンダ112と、カッタ台車111上に
設けられたカッタ支持部材113と、カッタ支持部材1
13に回転自在に支持されたカッタ114と、カッタ支
持部材113に設けられ、カッタ114を回転させるカ
ッタ駆動モータ115とで構成されている。
【0036】さらに、テーピング装置80は、アーム7
6にその長さ方向にスライド自在に設けられたテーピン
グ親台車121と、テーピング親台車121上に設けら
れた親台車駆動モータ122と、アーム76にその長さ
方向に設けられたラック123と、親台車駆動モータ1
22に取り付けられ、ラック123と歯合するピニオン
124と、テーピング親台車121上にスライド自在に
設けられたテーピング子台車125と、テーピング子台
車125をスライド駆動する子台車シリンダ126と、
テーピング子台車125上に回転自在に設けられ、接着
テープ81を支持するテープ支持ローラ127と、テー
ピング子台車125上に回転自在に設けられ、テープ8
1をコイル70に向けて押さえるテープ押えローラ12
8と、テーピング子台車125上に回転自在に設けら
れ、テープ押えローラ128に接着テープ81をガイド
するテープ押えガイドローラ129と、テーピング子台
車125上に設けられ、接着テープ81をカットするテ
ープカッタ130とで構成されている。
【0037】この実施の形態2は、搬入位置のコイル7
0からサンプリング板13を切り取って採取し、採取し
たサンプリング板13を定盤位置まで搬送するようにし
たものである。なお、採取したサンプリング板13を定
盤位置まで搬送する手順は実施の形態1と同じであるの
で、コイル70からサンプリング板13を切り取って採
取するまでについて以下に説明する。まず、搬入位置の
搬入物受台12にコイル70が載置されると、一対の搬
入物在荷検出センサ58がコイル70を検出し、その検
出信号を制御回路62に入力する。さらに、運搬吊具本
体21が待機位置に位置していると、一対の待機位置検
出センサ60が運搬吊具本体21を検出し、その検出信
号を制御回路62に入力する。
【0038】この状態で、まず操作盤63の指令に基づ
き、待機位置にある運搬吊具本体21は、その走行体2
5がレール22上を走行し、指示された搬入物受台12
まで移動する。そして、運搬吊具本体21が搬入物受台
12まで移動すると、一対の搬入位置検出センサ59が
搬入物受台の上方にある運搬吊具本体21を検出し、そ
の検出信号を制御回路62に入力する。そこで、まずサ
ンプリング板切取り装置71のアーム76が搬入物受台
12に載置されているコイル70の略最大直径(上半部
と下半部の境界)位置の高さにくるように制御回路62
が昇降駆動シリンダ83を駆動させ、その昇降駆動シリ
ンダ83の昇降駆動によってアーム取付部材75をその
高さ位置に調節し、しかる後に制御回路62によるアー
ム駆動装置84の回動駆動によってアーム76の水平位
置を調節する。
【0039】それから制御回路62がコイル押えローラ
装置77を駆動させ、コイル押えローラ装置77により
コイル70の略最大直径位置の下側の外周面を押さえ、
さらに制御回路62がコイル引寄せ装置78を駆動さ
せ、コイル引寄せ装置78によりコイル70の略最大直
径位置の上側の外周面を引き寄せる。この場合、コイル
押えローラ装置77はコイル押えシリンダ102を駆動
してコイル押えローラ101でコイル70を押さえ、コ
イル引寄せ装置78は取付板回動シリンダ107を駆動
して吸盤取付板106をコイル70側に回動させ、吸盤
取付板106の吸盤105をコイル70に吸着させた
後、吸盤取付板106をコイル70とは反対側に少し回
動させてコイル70を引き寄せる。
【0040】次に、一対の搬入位置検出センサ59の検
出信号を受けた制御回路62は、巻上装置23の電動チ
ェーンブロック26を駆動し、その電動チェーンブロッ
ク26によって運搬吊具本体21を下降させる。そうす
ると、運搬吊具本体21と一体の吸着具ホルダ30も下
降し、吸着具ホルダ30の中央部に取り付けられている
吸着具33がサンプリング板13にまずタッチする。そ
れと同時にガイドロツド27に設けられている搬送物検
出用リミットスイッチ28が動作し、そのリミットスイ
ッチ28のオン信号を制御回路60が受けて電動チェー
ンブロック26の動作を停止させ、運搬吊具本体21の
下降、即ち吸着具ホルダ30の下降を停止させる。
【0041】次に、コイル70におけるコイル押え装置
77で押さえられたのと反対側の外周面を吸着具33で
吸着するために、ホルダ昇降装置45aが搬送物検出用
リミットスイッチ28のオン信号により動作する。即
ち、搬送物検出用リミットスイッチ28のオン信号によ
ってホルダ昇降装置45aのギヤードモータ51が回転
駆動し、その回転力がチェーンカップリング53を介し
てワイヤドラム52に伝達され、ワイヤドラム52が回
転を始める。そうすると、今までワイヤドラム52に巻
き付けられていたワイヤロープ55が巻き戻され、シー
ブ54を介して吸着具ホルダ30の左端を吊り上げてい
たワイヤロープ55が吊り上げをやめて吸着具ホルダ3
0の左端を次第に下降させていく。そうすると、吸着具
ホルダ30の下降していく左端側に設けられている吸着
具33がコイル70の端部が自由端である側の湾曲した
上半部の左側外周面に接触し、吸着具ホルダ30の左端
側の吸着具33の吸着口34がコイル70の上半部の左
側外周面に対して略垂直方向に位置決めされ、コイル7
0の上半部の左側部分を吸引・吸着することができる。
【0042】こうして、吸着具33の接触が完了する
と、ワイヤドラム52と各シーブ54との間に位置する
ワイヤロープ55が弛み、運搬吊具本体21の左端側に
設けられたロープ検出用近接スイッチ57aにワイヤロ
ープ55が近ずくことによりその弛みを検知してオン信
号を出力する。そのロープ検出用近接スイッチ57のオ
ン信号を制御回路62が受けてギヤードモータ51の回
転駆動を停止させ、ホルダ昇降装置45aの下降動作、
即ち吸着具ホルダ30の左端部の下降を停止させる。そ
れと同時に、近接スイッチ57のオン信号に基づき、真
空ユニット35の電磁バルブ35aが開放し、吸着具3
3に負圧を与えてコイル70の上半部の左側部分を吸着
する。
【0043】次に、吸着具33に負圧を与えてから所定
時間後に、ホルダ昇降装置45aのギヤードモータ51
を回転駆動させてワイヤドラム52を回転させる。そう
すると、今まで巻き戻されていたワイヤロープ55がワ
イヤドラム52に巻き付けられ、シーブ54を介して吸
着具ホルダ30の左端を吊り下げていたワイヤロープ5
5が吸着具ホルダ30の左端を次第に上昇させていく。
そして、吸着具ホルダ30の左端が上昇限に達すると、
運搬吊具本体21の下面の左端部に設けられたホルダ検
出用リミットスイッチ56aが吸着具ホルダ30の左端
が上昇限に達したことを検知してオン信号を出力する。
そのリミットスイッチ56aのオン信号を制御回路62
が受けてギヤードモータ51の回転駆動を停止させ、ホ
ルダ昇降装置45aの上昇動作、即ち吸着具ホルダ30
の左端部の上昇を停止させる。このとき、吸着具ホルダ
30がその左端部でコイル70の上半部の左側部分を持
ち上げる。
【0044】しかる後に、エアガン(図示省略)でコイ
ル70の上半部の頂部に向けてエアを吹き込みながら、
走行体25を走行させて運搬吊具本体21をコイル押え
装置77側に少しスライドさせる。そうすると、コイル
70の上半部右側部分に図8に示すようにたるみができ
る。そのサンプリング板13の右側部分に対して、今度
はホルダ昇降装置45bを動作させ、前述と同様に吸着
具ホルダ30の右端を次第に下降させていき、吸着具ホ
ルダ30の右端側の吸着具33の吸着口34がサンプリ
ング板13の右側部分に対して略垂直方向に位置決めさ
れ、サンプリング板13の右側部分を左側部分と同様に
吸引・吸着する。
【0045】そこで、制御回路62がアーム76に設け
られたコイル切断装置79を駆動し、コイル切断装置7
9がそのコイル70のたるませた最外周部分を切断す
る。そのコイル切断装置79によるコイル70の切断動
作を詳細に説明する。まず親台車駆動モータ122が回
転駆動してテーピング親台車121をアーム76の長さ
方向にスライドさせてテーピング親台車121上のコイ
ル切断装置79のカッタ114がコイル70の端部に位
置させる。しかる後に、カッタ台車シリンダ112を駆
動させてカッタ支持体113に支持されているカッタ1
14をコイル70の端部を切断する位置まで前進させ
る。その後、カッタ駆動モータ115を回転駆動させ、
再び親台車駆動モータ122を回転駆動してテーピング
親台車121をアーム76の長さ方向にスライドさせて
いく。そうすると、カッタ114がコイル70の幅方向
に移動してコイル70のタルミの部分を切断する。カッ
タ114によるコイル70の切断が終了したら、カッタ
駆動モータ115の回転駆動を停止し、カッタ台車シリ
ンダ112を再び駆動させてカッタ台車111を後退さ
せ、さらに取付板回動シリンダ107を駆動させて吸盤
取付板106を前述とは逆の方向に回動させてコイル7
0に対する吸盤105の吸着を解除する。
【0046】こうして、コイル70がコイル切断装置7
9によって切断され、コイル70の上半部右側部分がコ
イル70から切り離されたサンプリング板13となった
ら、ホルダ昇降装置45bを動作させて吸着具ホルダ3
0の左端を次第に上昇させ、吸着具ホルダ30の左端が
上昇限に達したところで、ホルダ昇降装置45aの上昇
動作、即ち吸着ホルダ30の右端部の上昇を停止させ
る。このとき、吸着具ホルダ30がその右端部でサンプ
リング板13の右側部分を持ち上げる。こうしてサンプ
リング板13の左側部分と右側部分が運搬吊具本体21
の全ての吸着具ホルダ30によって吸着され、コイル7
0から切り取られたサンプリング板13が採取される。
その後、サンプリング板13が採取されたコイル70に
対してアーム76に設けられたテーピング装置80によ
りコイル70とコイル70の切り残された最外周端部を
テープ81でテーピングして仮止めする。
【0047】そのテーピング装置80によるコイル70
の切り残された最外周端部のテープ81でのテーピング
動作について詳細に説明する。まず、コイル引寄せ装置
78の取付板回動シリンダ107を駆動して吸盤取付板
106を回動させ、吸盤105をコイル70の外周面に
吸着させる。次に、親台車駆動モータ122が回転駆動
してテーピング親台車121をアーム76の長さ方向に
スライドさせてテーピング親台車121上のテーピング
装置80のテープ押えローラ128をコイル70の端部
に位置させる。しかる後に、子台車シリンダ126を駆
動させてテーピング親台車121上のテーピング子台車
125をコイル70側にスライドさせてテープ押えロー
ラ128がコイル70とコイル70の切り残された端部
とを押し付けた状態に設定する。しかる後に、親台車駆
動モータ122を回転駆動してテーピング親台車121
をアーム76の長さ方向にスライドさせていく。そうす
ると、テープ押えローラ128が回転しながらコイル7
0の幅方向に移動しする。このとき、テープ押えローラ
128の回転により、テープ支持ローラ127に支持さ
れているテープ81が引き出され、引き出されたテープ
81がコイル70とコイル70の切り残された最外周端
部とにテーピングされる。
【0048】そして、テープ押えローラ128がもう一
方のコイル70とコイル70の切り残された端部にきた
ら、今度は親台車駆動モータ122を回転駆動してテー
ピング親台車121を前述とは逆の方向にスライドさせ
ると、テープ押えローラ128の回転によりテーピング
されたテープ81がコイル70から離れてテープカッタ
130に押し付けられ、テープ81がカットされてテー
ピング作業が完了する。このように、テーピング装置8
0によりコイル70とコイル70の切り残された最外周
端部をテープ81でテーピングして仮止めすることによ
り、コイル70の切り残された最外周端部がコイル70
から離れてバラケルことが防止される。
【0049】こうしてテーピング作業が完了したら、ア
ーム76を下降させ、サンプリング板切取り装置71を
コイル70から退避させる。また、巻上装置23の電動
チェーンブロック26を動作させ、運搬吊具本体21を
上昇させてから、運搬吊具本体21の走行体25を駆動
させてレール22上を走行させて移動先である表面・形
状検査用定盤の上方までサンプリング板13が搬送され
る。このようにして、コイル70からのサンプリング板
13の採取が従来は人手によっていたのを、コイル押え
装置77とコイル切断装置79とテーピング装置80と
を有するサンプリング板切り取り装置71によって自動
的に行うことができ、コイル70から切り取られたサン
プリング板13を運搬吊具本体21が吸着して表面・形
状検査用定盤の上方までサンプリング板13を搬送す
る。
【0050】実施の形態3.図13は本発明の実施の形
態3に係るサンプリング板採取装置の要部概要構成を示
す正面図、図14は同サンプリング板採取装置のサンプ
リング板切取り装置を示す斜視図、図15は同サンプリ
ング板採取装置のサンプリング板切取り装置を示す平面
図、図16は同サンプリング板採取装置のサンプリング
板切取り装置のテーピング装置によるテープカットの状
態を示す平面図、図17は同サンプリング板採取装置の
サンプリング板切取り装置のコイル切断装置を示す平面
図である。この実施の形態3について、実施の形態2と
同一の構成は同一符号を付して重複した構成の説明を省
略し、実施の形態2と相違する構成を説明する。
【0051】なお、実施の形態3では、サンプリング板
切取り装置71のコイル切断装置79に相当するコイル
切断装置99が運搬吊具本体21の吸着具ホルダ30に
設けられていることと、実施の形態2のコイル引寄せ装
置78の代わりにコイル押え板装置98が設けられてい
ることが実施の形態2と大きく異なる。この実施の形態
3のコイル押え板装置98は、アーム76上のコイル寄
り側部に回動自在に取り付けられ、コイル70の幅より
少し長いコイル押え板203と、アーム76上の端部寄
りに設けられ、コイル押え板203を回動駆動するコイ
ル押え板シリンダ204とで構成されている。
【0052】また、実施の形態3のコイル押え板装置9
8は、吊具ホルダ30の一端側に取り付けられたカッタ
取付板210と、カッタ取付板210にスライド自在な
カッタ台車211と、カッタ台車211上に設けられた
カッタ台車駆動モータ212と、カッタ取付板210に
その長さ方向に設けられたラック213と、カッタ台車
駆動モータ212に取り付けられ、ラック213と歯合
するピニオン214と、カッタ台車211に回転自在に
支持されたカッタ215と、カッタ台車211に設けら
れ、カッタ215を回転させるカッタ駆動モータ216
とで構成されている。210aはカッタ取付板210に
設けられ、カッタ215が通過するカッタ通過穴であ
る。
【0053】この実施の形態3も、実施の形態2と同様
に搬入位置のコイル70からサンプリング板13を切り
取って採取するものであるが、搬入位置のコイル70に
対して吸着具ホルダ30の吸着具33を吸着させ、コイ
ル70の上半部右側部分に図13に示すようなたるみを
作るまでは実施の形態2と同様であるので、その説明は
省略し、コイル70をコイル切断装置99で切断してか
らテーピング装置80でテーピングするまでについて以
下に説明する。
【0054】制御回路62が吊り具ホルダ30に設けら
れたコイル切断装置99を駆動し、コイル切断装置99
がそのコイル70のたるませた外周部分を切断する。そ
のコイル切断装置99によるコイル70の切断動作を詳
細に説明する。まずカッタ台車駆動モータ212が回転
駆動してカッタ台車211をカッタ取付板210の長さ
方向にスライドさせてカッタ台車211に支持されてい
るカッタ215をコイル70の端部に位置させる。その
後、カッタ駆動モータ216を回転駆動させ、再びカッ
タ台車駆動モータ212を回転駆動してカッタ台車21
1をカッタ取付板210の長さ方向にスライドさせてい
く。そうすると、カッタ215がコイル70の幅方向に
移動してコイル70のたるませた外周部分を切断する。
カッタ215によるコイル70の切断が終了したら、カ
ッタ駆動モータ216の回転駆動を停止させる。こうし
てコイル70からサンプリング板13が切り離され、サ
ンプリング板13が採取されたコイル70に対してアー
ム76に設けられたテーピング装置80によりコイル7
0とコイル70の切り残された最外周端部を接着テープ
81でテーピングして仮止めする。
【0055】そのテーピング装置80によるコイル70
の切り残された最外周端部の接着テープ81でのテーピ
ング動作について詳細に説明する。まず、昇降駆動シリ
ンダ83を駆動してアーム76をテーピング装置80が
コイル70の切り残された端部に対してテーピングでき
る位置まで上昇させる。次に、コイル押え板装置98の
コイル押え板シリンダ204を駆動してコイル押え板2
03を回動させ、コイル押え板203でコイル70の切
り残された最外周端部を押さえる。
【0056】その後に、親台車駆動モータ122が回転
駆動してテーピング親台車121をアーム76の長さ方
向にスライドさせてテーピング親台車121上のテーピ
ング装置80のテープ押えローラ128をコイル70の
端部に位置させる。しかる後に、子台車シリンダ126
を駆動させてテーピング親台車121上のテーピング子
台車125をコイル70側にスライドさせてテープ押え
ローラ128がコイル70とコイル70の切り残された
最外周端部とを押し付けた状態に設定する。しかる後
に、親台車駆動モータ122を回転駆動してテーピング
親台車121をアーム76の長さ方向にスライドさせて
いく。そうすると、テープ押えローラ128が回転しな
がらコイル70の幅方向に移動する。このとき、テープ
押えローラ128の回転により、テープ支持ローラ12
7に支持されている接着テープ81が引き出され、引き
出された接着テープ81がコイル70とコイル70の切
り残された最外周端部とにテーピングされる。
【0057】そして、テープ押えローラ128がもう一
方のコイル70とコイル70の切り残された最外周端部
にきたら、今度は親台車駆動モータ122を回転駆動し
てテーピング親台車121を前述とは逆の方向にスライ
ドさせると、テープ押えローラ128の回転によりテー
ピングされた接着テープ81がコイル70から離れてテ
ープカッタ130に押し付けられ、接着テープ81がカ
ットされてテーピング作業が完了する。上記実施の形態
2、3ではコイル最外周端部仮止め装置としてテーピン
グ装置80が用いられているが、コイル70とコイル7
0から切り残された最外周端部とを接着剤の接着により
仮止めする接着装置であってもよいことは勿論である。
【0058】
【発明の効果】以上のように本願の請求項1の発明によ
れば、制御回路が、第1に駆動指令に基づき、巻上装置
を駆動して運搬吊具本体を下降させ、第2に吸着具ホル
ダの中央部がサンプリング板に接触したことを検出した
サンプリング板中央検出センサの検出信号を受けること
により、巻上装置の駆動を停止して運搬吊具本体の下降
を停止させると共にホルダ昇降装置を駆動して吸着ホル
ダの各端部を下降させ、第3に吸着具ホルダの端部側の
吸着具がサンプリング板に接触したことを検出したサン
プリング板端検出センサの検出信号を受けることによ
り、ホルダ昇降装置の駆動を停止して吸着ホルダの各端
部の下降を停止させると共に吸着具駆動装置を駆動させ
て吸着具によりサンプリング板を吸着させ、第4にそれ
からホルダ昇降装置を駆動して吸着具ホルダの各端部を
上昇させ、第5に吸着具ホルダの両端側が水平な直線状
態の上昇限位置にあることを検出したホルダ検出用セン
サの検出信号を受けることにより、ホルダ昇降装置の駆
動を停止させて吸着具ホルダの上昇を停止させると共に
巻上装置を駆動して運搬吊具本体を所定高さ位置に上昇
させるよう制御するようにしたので、設置位置にある曲
面を持つサンプリング板に対して運搬吊具本体を、巻上
装置が吸着具ホルダの中央部に取り付けられている吸着
具がサンプリング板に接触するまで吊り降ろし、ホルダ
昇降装置が吸着具ホルダの両端を下降させてサンプリン
グ板の曲面に倣わせ、吸着具ホルダの吸着具がサンプリ
ング板を吸着したらその状態で巻上装置が運搬吊具本体
を上昇させるため、ある曲面を持つサンプリング板の採
取の自動化を図ることができ、制御回路に駆動指令をだ
すだけで済むから、従来は二人作業で行っていたものを
安全に一人で行えるという効果がある。
【0059】本願の請求項2の発明によれば、制御回路
が、第1に搬入位置検出センサが搬入位置に運搬吊具本
体が位置することを検出した検出信号、サンプリング板
端検出センサがサンプリング板に接触することを検出し
た検出信号及びホルダ検出用センサが吸着具ホルダの両
端側が水平な直線状態の上昇限位置にあることを検出す
る検出信号を受けて巻上走行装置の走行体を走行させ、
第2にそれから走行体の走行中に、巻上装置を所定時間
駆動して運搬吊具本体を所定高さ位置に下降させ、第3
にその運搬吊具本体又は走行体のいずれかが定盤位置に
位置することを検出した定盤位置検出センサの検出信号
を受けて走行体の走行を停止させるよう制御するように
したので、搬入位置である曲面を持つサンプリング板を
採取した運搬吊具本体を搬入位置から定盤位置まで搬送
することの自動化を図ることができ、しかもその走行中
に巻上装置を所定時間駆動させて運搬吊具本体を所定高
さ位置に下降させるため、定盤位置に来てから運搬吊具
本体を所定高さ位置に下降させる時間が短縮され、搬送
効率が向上するという効果がある。
【0060】本願の請求項3の発明によれば、制御回路
が、第1に定盤位置検出センサが定盤位置に運搬吊具本
体が位置することを検出した検出信号を受けて巻上装置
を駆動させて運搬吊具本体を下降させ、第2に運搬吊具
本体と一体の吸着具ホルダの吸着具に吸着されているサ
ンプリング板が表面・形状検査用定盤に接触することを
検出した定盤接触検出センサの検出信号を受けることに
より、巻上装置の動作を停止させて運搬吊具本体の下降
を停止させると共に吸着具駆動装置の駆動を停止させて
吸着具からサンプリング板を表面・形状検査用定盤に設
置するよう制御するようにしたので、定盤位置まで搬送
されたサンプリング板を表面・形状検査用定盤に設置す
ることの自動化を図ることができ、サンプリング板の表
面・形状検査用定盤への荷下ろし効率が向上するという
効果がある。
【0061】本願の請求項4の発明によれば、地上に設
置されたコイル押え装置が搬入位置に搬入されたコイル
の上半部と下半部との境界位置の外周部分を押さえ、そ
のコイルにおけるコイル押え装置で押さえられたのと反
対側の外周部分を運搬吊具本体の吸着ホルダの一端側の
吸着具で吸着し、運搬吊具本体に設けられた一方のホル
ダ昇降装置を駆動して吸着ホルダの一端側を上昇させた
後に、運搬吊具本体をコイル押え装置側に少しスライド
させて吸着ホルダの他端側に位置するコイルの上半部の
外周部分をたるませ、そのサンプリング板の吸着されて
いない部分を運搬吊具本体の吸着ホルダの他端側の吸着
具で吸着し、そのコイルのたるませた最外周部分を地上
又は運搬吊具本体に設置されたコイル切断装置で切断す
ることによってコイルからサンプリング板を切り取るよ
うにしたので、コイルからサンプリング板を自動的に採
取することができるという効果を有する。
【0062】本願の請求項5の発明によれば、コイル押
さえ装置はサンプリング板が切り取られた後のコイルの
最外周端部をコイルに仮止めするコイル最外周端部仮止
め装置を備えているから、コイルからサンプリング板が
切り取られ、そのコイルの最外周端部がコイルから離れ
てバラケルことが防止されるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るサンプリング板採
取装置の要部概要構成を示す正面図である。
【図2】同サンプリング板採取装置の要部概要構成を示
す平面図である。
【図3】同サンプリング板採取装置の要部概要構成を示
す側面図である。
【図4】同サンプリング板採取装置の吸着具ホルダの底
面図である。
【図5】同サンプリング板採取装置の架設されたレール
の平面図である。
【図6】同サンプリング板採取装置の制御ブロック図で
ある。
【図7】同サンプリング板採取装置の搬送経路を示す説
明図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係るサンプリング板採
取装置の要部概要構成を示す正面図である。
【図9】同サンプリング板採取装置のサンプリング板切
取り装置を示す斜視図である。
【図10】同サンプリング板採取装置のサンプリング板
切取り装置を示す平面図である。
【図11】同サンプリング板採取装置のサンプリング板
切取り装置のテーピング装置によるテーピング中の状態
を示す側面図である。
【図12】同サンプリング板採取装置の制御ブロック図
である。
【図13】本発明の実施の形態3に係るサンプリング板
採取装置の要部概要構成を示す正面図である。
【図14】同サンプリング板採取装置のサンプリング板
切取り装置を示す斜視図である。
【図15】同サンプリング板採取装置のサンプリング板
切取り装置を示す平面図である。
【図16】同サンプリング板採取装置のサンプリング板
切取り装置のテーピング装置によるテープカットの状態
を示す平面図である。
【図17】同サンプリング板採取装置のサンプリング板
切取り装置のコイル切断装置を示す平面図である。
【図18】従来の板体の運搬吊具の構成を示す正面図で
ある。
【図19】同板体の運搬吊具の構成を示す平面図であ
る。
【図20】同板体の運搬吊具の吸着具に湾曲した板体の
被搬送物を吸着する状態を示す説明図である。
【符号の説明】
13 サンプリング板 21 運搬吊具本体 22 レール 23 巻上走行装置 25 走行体 26 電動チェーンブロック(巻上装置) 27 ガイドロッド 28 搬送物検出用リミットスイッチ(サンプリング板
中央検出スイッチ) 30 吸着具ホルダ 33 吸着具 35 真空ユニット(吸着具駆動装置) 45 ホルダ昇降装置 56a、56b ホルダ検出用リミットスイッチ 57a、57b ロープ検出用近接スイッチ(サンプリ
ング板端検出スイッチ)
フロントページの続き (72)発明者 岩本 光博 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 神田 次郎 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 岡上 正明 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 村上 直彦 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 小河 卓 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 田中 勉 広島県福山市鋼管町一番地 福山共同機 工株式会社内 (72)発明者 浅川 信幸 広島県福山市鋼管町一番地 福山共同機 工株式会社内 (72)発明者 佐藤 悦司 広島県福山市新涯町5丁目22番20号 創 機有限会社内 (56)参考文献 特開 平6−321482(JP,A) 実開 昭51−22363(JP,U) 実開 昭54−64245(JP,U) 実開 平3−33825(JP,U) 実開 昭50−51383(JP,U) 実開 平5−44981(JP,U) 実開 昭54−64245(JP,U) 実開 昭53−133379(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 1/02 - 1/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬入位置と定盤位置とを結ぶように架設
    されたレールと、 レール上を走行する走行体と吊りチェーンを昇降させる
    巻上装置とからなる巻上走行装置と、 巻上装置の吊りチェーンに吊り下げられる運搬吊具本体
    と、 運搬吊具本体の両端側から上下動可能にそれぞれ吊り下
    げられ、両端側が水平状態から下側に向けてのみ略円弧
    状に湾曲する吸着具ホルダと、 吸着具ホルダに取り付けられ、サンプリング板を吸着す
    る多数の吸着具と、 運搬吊具本体、走行体又は吸着具ホルダの少なくともい
    ずれかに設けられ、吸着具を吸着駆動させる吸着具駆動
    装置と、 運搬吊具本体に設けられ、吸着具ホルダの各端部を昇降
    させるホルダ昇降装置と、 吸着具ホルダの中央部がサンプリング板に接触したこと
    を検知するサンプリング板中央検出センサと、 吸着具ホルダに設けられ、吸着具ホルダの端部側の吸着
    具がサンプリング板に接触したことを検出するサンプリ
    ング板端検出センサと、 運搬吊具本体の端部に設けられ、吸着具ホルダの両端が
    水平な直線状態の上昇限位置にあることを検出するホル
    ダ検出用センサーと、 巻上装置、ホルダ昇降装置及び吸着具駆動装置を制御す
    る制御回路とを備え、 該制御回路が、 第1に、駆動指令に基づき、巻上装置を駆動して運搬吊
    具本体を下降させ、 第2に、吸着具ホルダの中央部がサンプリング板に接触
    したことを検出したサンプリング板中央検出センサの検
    出信号を受けることにより、巻上装置の駆動を停止して
    運搬吊具本体の下降を停止させると共にホルダ昇降装置
    を駆動して吸着ホルダの各端部を下降させ、 第3に、吸着具ホルダの端部側の吸着具がサンプリング
    板に接触したことを検出したサンプリング板端検出セン
    サの検出信号を受けることにより、ホルダ昇降装置の駆
    動を停止して吸着ホルダの各端部の下降を停止させると
    共に吸着具駆動装置を駆動させて吸着具によりサンプリ
    ング板を吸着させ、 第4に、それからホルダ昇降装置を駆動して吸着具ホル
    ダの各端部を上昇させ、 第5に、吸着具ホルダの両端側が水平な直線状態の上昇
    限位置にあることを検出したホルダ検出用センサの検出
    信号を受けることにより、ホルダ昇降装置の駆動を停止
    させて吸着具ホルダの上昇を停止させると共に巻上装置
    を駆動して運搬吊具本体を所定高さ位置に上昇させるよ
    う制御することを特徴とするサンプリング板採取装置。
  2. 【請求項2】 運搬吊具本体又は走行体のいずれかが搬
    入位置に位置することを検出する搬入位置検出センサ
    と、 運搬吊具本体又は走行体のいずれかが定盤位置に位置す
    ることを検出する定盤位置検出センサと、 走行体と巻上装置を制御する制御回路を具備し、 該制御回路が、 第1に、搬入位置検出センサが搬入位置に運搬吊具本体
    が位置することを検出した検出信号、サンプリング板端
    検出センサがサンプリング板に接触することを検出した
    検出信号及びホルダ検出用センサが吸着具ホルダの両端
    側が水平な直線状態の上昇限位置にあることを検出する
    検出信号を受けて巻上走行装置の走行体を走行させ、 第2に、それから走行体の走行中に、巻上装置を所定時
    間駆動して運搬吊具本体を所定高さ位置に下降させ、 第3に、その運搬吊具本体又は走行体のいずれかが定盤
    位置に位置することを検出した定盤位置検出センサの検
    出信号を受けて走行体の走行を停止させるよう制御する
    ことを特徴とする請求項1記載のサンプリング板採取装
    置。
  3. 【請求項3】 定盤位置に運搬吊具本体が位置すること
    を検出する定盤位置検出センサと、 吸着具ホルダに設けられ、吸着具ホルダが吸着している
    サンプリング板が定盤に接触したことを検出する定盤接
    触検出センサと、 巻上装置と吸着具駆動装置とを制御する制御回路を具備
    し、 該制御回路が、 第1に、定盤位置検出センサが定盤位置に運搬吊具本体
    が位置することを検出した検出信号を受けて巻上装置を
    駆動させて運搬吊具本体を下降させ、 第2に運搬吊具本体と一体の吸着具ホルダの吸着具に吸
    着されているサンプリング板が表面・形状検査用定盤に
    接触することを検出した定盤接触検出センサの検出信号
    を受けることにより、巻上装置の動作を停止させて運搬
    吊具本体の下降を停止させると共に吸着具駆動装置の駆
    動を停止させて吸着具からサンプリング板を表面・形状
    検査用定盤に設置するよう制御することを特徴とする請
    求項1記載のサンプリング板採取装置。
  4. 【請求項4】 地上に設置され、コイルの外周面を押さ
    えるコイル押え装置と、 地上又は運搬吊具本体に設置され、コイルの最外周部分
    を切断するコイル切断装置とを備えたことを特徴とする
    請求項1または2記載のサンプリング板採取装置。
  5. 【請求項5】 前記コイル押え装置はサンプリング板が
    切り取られた後のコイルの最外周端部をコイルに仮止め
    するコイル最外周端部仮止め装置を備えていることを特
    徴とする請求項4記載のサンプリング板採取装置。
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