JPH05162656A - リヤエンジン形自動車 - Google Patents

リヤエンジン形自動車

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Publication number
JPH05162656A
JPH05162656A JP35296691A JP35296691A JPH05162656A JP H05162656 A JPH05162656 A JP H05162656A JP 35296691 A JP35296691 A JP 35296691A JP 35296691 A JP35296691 A JP 35296691A JP H05162656 A JPH05162656 A JP H05162656A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
engine
air intake
upper plate
vehicle body
Prior art date
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Pending
Application number
JP35296691A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuya Yura
拓也 由良
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP35296691A priority Critical patent/JPH05162656A/ja
Publication of JPH05162656A publication Critical patent/JPH05162656A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン室に異物が入り難くする。 【構成】 前部上板2,後部上板3と底板4と、側板5
とによって断面略翼形の車体1を形成する。車体1内に
エンジン室15を設ける。エンジン室15の前部を、第
1空気取入口16,第2空気取入口17および第3空気
取入口18を介して車体外に連通する。エンジン室15
の後部を、車体後部の吸出し口19を介して車体外に連
通した。エンジン上方の空気取入口が第1空気取入口1
6と第2空気取入口17とに分散され、1つ当たりの空
気取入口の開口面積が小さくなる。そして、第1空気取
入口16は走行風が強制的に送り込まれるから、その開
口面積を一層狭めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は運転室の後部にエンジン
を搭載したリヤエンジン形自動車に関し、特に車体後部
に設けたエンジン室へ空気を導く構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジン室に走行風を積極的に導
入する構造のリヤエンジン形自動車としては、本願出願
人が特願昭62−1885号によって提案したものがあ
る。この従来のリヤエンジン形自動車は、車体を断面略
翼状に形成してその後部にエンジン室が設けられてい
た。
【0003】そして、エンジン室に走行風を導くため
に、エンジン室と車体外とを連通する空気取入口が車体
におけるエンジンの上方となる部分と左右両側部とに開
口されており、車体の後部には、エゼクタ効果によって
エンジン室内の空気を外部に吸い出す吸出し口が設けら
れていた。
【0004】エンジン上方に位置する空気取入口は、エ
ンジンの略全体が露出する開口面積をもって上方に向け
て開口し、左右両側部に位置する空気取入口は車体の側
部に前方へ向けて開口していた。
【0005】すなわち、車両が走行しているときにはエ
ンジン室はエゼクタ効果によって内部空気が後方へ吸い
出されると共に、上述した各空気取入口から走行風が導
入されることになり、エンジン室が効率よく換気される
ようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述したよ
うに構成されたリヤエンジン形自動車では、エンジンの
上方となる部分に設けられた空気取入口が上方に向けて
大きく開口しているために、その空気取入口から異物、
例えば雨,埃等がエンジン室に入りやすく、特にエンジ
ンに直接かかってしまう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るリヤエンジ
ン形自動車は、上側に凸として湾曲形成された上板と下
側に凸として湾曲された底板と、前記両板の間の空間の
左右の開口部を閉じる側板とによって、前縁が低く後部
が高い断面略翼形をなす車体を形成し、この車体内に、
隔壁によって運転室とは画成されたエンジン室を運転室
の後方に設けてなり、このエンジン室の前部を、前記運
転室より上方に位置づけられ前方に向けて開口する第1
空気取入口と、上板におけるエンジンの左右と対応する
位置に開口する第2空気取入口と、側板に開口する第3
空気取入口とを介して車体外に連通すると共に、エンジ
ン室の後部を、上板の後縁部と底板の後縁部との間に設
けた横長の吸出し口を介して車体外に連通したものであ
る。
【0008】
【作用】エンジン上方に位置する空気取入口が第1空気
取入口と第2空気取入口とに分散され、1つ当たりの空
気取入口の開口面積が小さくなる上、さらに、第1空気
取入口は走行風が強制的に送り込まれる関係から、その
開口面積を一層狭めることができる。
【0009】しかも、前面投影面積が増大するのを最小
限に抑えることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図10
によって詳細に説明する。図1は本発明に係るリヤエン
ジン形自動車の側面図、図2は同じく縦断面図、図3は
図1におけるIII−III線断面図、図4は図1におけるIV
−IV線断面図、図5は図1におけるV−V線断面図、図6
は図1におけるVI−VI線断面図、図7は図3における車
体後部のVII−VII線断面図、図8は図7におけるVIII−
VIII線断面図、図9は図7におけるIX−IX線断面図、図
10は本発明に係るリヤエンジン形自動車の主要構造を
示す分解斜視図である。
【0011】これらの図において、1は本発明に係るリ
ヤエンジン形自動車の車体である。この車体1は、図2
に示すように、上側に凸となるように湾曲形成されて上
面を構成する合成樹脂製の前部上板2,後部上板3と、
下側に凸となるように湾曲形成されて底面を構成する合
成樹脂製の底板4と、前記前後の上板2,3と底板4と
の間の空間の左右の開口部を閉じる側板5とによって縦
断面が略翼形に形成されている。
【0012】そして、この車体1は、前縁部6が低く後
部7が高くなるように構成されている。
【0013】8は前記上板2の車幅方向中央部に前後方
向へ細長く設置された半涙滴形の車室で、この車室8
は、後述する運転室とエンジン室とから構成されてい
る。
【0014】Fは上板2,底板4などの外板を支持する
枠材であり、乗員が搭乗する箱形の車室枠9を中心とし
て構成されている。車室枠9は軽合金の板材を屈曲し組
立てたもので、図10に示すように、左右一対の框部材
9a,9aと、それらを連結する前板9b,後板9cお
よび下板9dとによって上開きの箱状とされ、前記前板
9bに前輪10が支持されると共に、後板9cには後輪
11を支持した駆動ユニットDが取付けられている。1
2と13は駆動ユニットDを構成するエンジン、および
変速機である。
【0015】車室枠9の上部は、前側に固設した前面ガ
ラス2aと、開閉可能に取付けられた天蓋2bとによっ
て覆われ、内部が単座式の運転室14とされている。そ
して、車室8における運転室14の後方には、隔壁Bに
よって運転室14と区画されたエンジン室15が設けら
れている。
【0016】エンジン室15は、後部上板3と底板4お
よび側板5の後部によって外部と区画され、後部上板3
に開口させた第1空気取入口16,第2空気取入口17
と、側板5の側面に前方へ向けて開口する第3空気取入
口18と、車体後面に略車幅方向全域にわたって伸びる
横長の吸出し口19とを通じて大気中に開口している。
【0017】なお、19aはナンバープレートを取付け
るための取付け板で、後部上板3の後縁部に設けられて
いる。また、後部上板3は、エンジン12と対応する部
分が上方に膨出され、後部が水平な支軸3a介して底板
4の後端部に枢支されている。すなわち、この後部上板
3は、前部を上方へ持ち上げて支軸3aを中心に起立さ
せることができるように構成されている。後部上板3を
起立させると、エンジン室15内の動力ユニットDが露
出することになる。
【0018】前記第1空気取入口16,第2空気取入口
17および第3空気取入口18はエンジン室15内へ大
気を導入し、吸出し口19はエンジン室15内の空気を
車外へ排出するもので、エンジン室15内の換気を行な
う一連の通路として機能する。ここで、この換気通路の
構成を詳細に説明する。
【0019】第1空気取入口16は、後部上板3の前側
上部を前記天蓋2bより上方へ部分的に延在させること
によって形成され、前方へ向けて開口している。そし
て、この第1空気取入口16の後側斜め下方には、エン
ジン12の吸気装置12aが配置されている。
【0020】第2空気取入口17は図5に示すように、
後部上板3の傾斜面3aであって吸気装置12aより下
方かつエンジン12の左右両側部の上方となる部分に開
口されている。なお、この第2空気取入口17には異物
がエンジン室15内に入るのを防ぐために、金網が取付
けられている。
【0021】また、第2空気取入口17は前後に細長い
開口形状とされ、上下方向の開口寸法に対して前後方向
の開口寸法が長く設定されている。
【0022】第3空気取入口18は、図9に示すように
前記框部材9aの後部に形成されたダクト20を通じて
エンジン室15内に開口する冷却風通路を形成し、車体
左側のダクト20の途中にはエンジン水冷用のラジエー
タ21が装着され、車体右側のダクト20の途中には潤
滑油冷却用のオイルクーラー22が装着されている。
【0023】吸出し口19は図7に示すように、後部上
板3の後縁部と底板4の後縁部との間に上下に間隔を設
けることによって形成されている。
【0024】23はエンジン12の排気管、24は前記
排気管23に介装された排気浄化用の触媒、25は同じ
く消音器である。排気管23は、エンジン室15内にお
ける変速機13の左右両側方を通されて車体後部に延設
されている。
【0025】このように構成されたリヤエンジン形自動
車が走行すると、車両の後部7にエゼクタ効果によって
強い負圧を生じると共に、第1空気取入口16および第
3空気取入口18には走行風の作用で比較的高い空気圧
力が作用することになる。
【0026】そのときには、第1空気取入口16および
第3空気取入口18からエンジン室15へ強制的に走行
風が送り込まれ、しかも、第2空気取入口17からエン
ジン室15へ空気が吸い込まれることになる。このた
め、それらの空気取入口から吸出し口19へ向かう気流
が生じ、エンジン室15内の換気が促進される。
【0027】したがって、エンジン上方に位置する空気
取入口が第1空気取入口16と第2空気取入口17とに
分散され、1つ当たりの空気取入口の開口面積が小さく
なる上、さらに、第1空気取入口16は走行風が強制的
に送り込まれる関係から、その開口面積を一層狭めるこ
とができる。すなわち、エンジン上方の開口部を狭めて
異物がエンジン室15内に入り難くすることができる。
しかも、前面投影面積が増大するのを最小限に抑えるこ
とができる。
【0028】また、第1空気取入口16より大きな第2
空気取入口17は、後部上板3の傾斜面3aに側方へ向
けて開口されているので、走行中以外に停車時において
も異物が入り難く、仮に異物が入ったとしてもエンジン
12の左右両側部の上方に位置づけられている関係から
エンジン12にかかり難くなる。
【0029】なお、後部上板3の傾斜面3aは翼形断面
に無関係な部位であるため、そのような部位に第2空気
取入口17を設けてもダウンフォース上影響がない。
【0030】加えて、走行停止時には第1空気取入口1
6および第2空気取入口17がエンジン室15内の熱空
気を上方へ効率よく排出する排出口として機能するの
で、エンジン室換気ファンを特別に設ける必要がない。
強制換気が必要であるとしても、換気ファンとしては小
型のもので済ますことができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るリヤエ
ンジン形自動車は、上側に凸として湾曲形成された上板
と下側に凸として湾曲された底板と、前記両板の間の空
間の左右の開口部を閉じる側板とによって、前縁が低く
後部が高い断面略翼形をなす車体を形成し、この車体内
に、隔壁によって運転室とは画成されたエンジン室を運
転室の後方に設けてなり、このエンジン室の前部を、前
記運転室より上方に位置づけられ前方に向けて開口する
第1空気取入口と、上板におけるエンジンの左右と対応
する位置に開口する第2空気取入口と、側板に開口する
第3空気取入口とを介して車体外に連通すると共に、エ
ンジン室の後部を、上板の後縁部と底板の後縁部との間
に設けた横長の吸出し口を介して車体外に連通したた
め、エンジン上方に位置する空気取入口が第1空気取入
口と第2空気取入口とに分散され、1つ当たりの空気取
入口の開口面積が小さくなる上、さらに、第1空気取入
口は走行風が強制的に送り込まれる関係から、その開口
面積を一層狭めることができる。
【0032】したがって、エンジン上方の開口部を狭め
て異物がエンジン室内に入り難くすることができる。し
かも、前面投影面積が増大するのを最小限に抑えること
ができる。
【0033】また、第2空気取入口は、エンジンの左右
両側部の上方に位置する関係から、仮に異物がエンジン
室内に入ったとしてもエンジンに直接かかり難い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリヤエンジン形自動車の側面図で
ある。
【図2】本発明に係るリヤエンジン形自動車の縦断面図
である。
【図3】図1におけるIII−III線断面図である。
【図4】図1におけるIV−IV線断面図である。
【図5】図1におけるV−V線断面図である。
【図6】図1におけるVI−VI線断面図である。
【図7】図3における車体後部のVII−VII線断面図であ
る。
【図8】図7におけるVIII−VIII線断面図である。
【図9】図7におけるIX−IX線断面図である。
【図10】本発明に係るリヤエンジン形自動車の主要構
造を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 車体 2 前部上板 3 後部上板 4 底板 5 側板 12 エンジン 14 運転室 15 エンジン室 16 第1空気取入口 17 第2空気取入口 18 第3空気取入口 19 吸出し口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上側に凸として湾曲形成された上板と下
    側に凸として湾曲された底板と、前記両板の間の空間の
    左右の開口部を閉じる側板とによって、前縁が低く後部
    が高い断面略翼形をなす車体を形成し、この車体内に、
    隔壁によって運転室とは画成されたエンジン室を運転室
    の後方に設けてなり、このエンジン室の前部を、前記運
    転室より上方に位置づけられ前方に向けて開口する第1
    空気取入口と、上板におけるエンジンの左右と対応する
    位置に開口する第2空気取入口と、側板に開口する第3
    空気取入口とを介して車体外に連通すると共に、エンジ
    ン室の後部を、上板の後縁部と底板の後縁部との間に設
    けた横長の吸出し口を介して車体外に連通したことを特
    徴とするリヤエンジン形自動車。
JP35296691A 1991-12-17 1991-12-17 リヤエンジン形自動車 Pending JPH05162656A (ja)

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JP35296691A JPH05162656A (ja) 1991-12-17 1991-12-17 リヤエンジン形自動車

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JP35296691A JPH05162656A (ja) 1991-12-17 1991-12-17 リヤエンジン形自動車

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JPH05162656A true JPH05162656A (ja) 1993-06-29

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ID=18427670

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JP35296691A Pending JPH05162656A (ja) 1991-12-17 1991-12-17 リヤエンジン形自動車

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