JPH05161721A - 防災排煙方法及び防災排煙設備 - Google Patents

防災排煙方法及び防災排煙設備

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JPH05161721A
JPH05161721A JP35308691A JP35308691A JPH05161721A JP H05161721 A JPH05161721 A JP H05161721A JP 35308691 A JP35308691 A JP 35308691A JP 35308691 A JP35308691 A JP 35308691A JP H05161721 A JPH05161721 A JP H05161721A
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air
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outside air
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JP35308691A
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Shiro Hasegawa
四郎 長谷川
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Hazama Gumi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新鮮な外気を給気しつつ煙の流入を防止で
き、しかも煙を速やかに排出でき、その結果、安全性の
高い避難通路を確保できるようにする。 【構成】 外気を、建物の廊下等の屋内空間20へその
下部の給気口22から、横長の幅をもった空気流として
連続給気して該屋内空間を正圧状態に維持したまま、該
屋内空間内の煙を上部の煙吸込口24から吸い込んで屋
外へ排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災発生時等に生じた
煙を防災のため屋外へ排出する防災排煙方法及びその設
備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の防災排煙方式としては、大別する
と次の3方式があった。 自然給気方式 これには更に下部外気取入式と各階外気取入式とがあ
る。下部外気取入式は、例えばビルディングや避難階段
等の場合、図3に示すようにビル外壁1の下部に各階共
通の外気取入口2を設け、また各階毎に給気口3と排気
口4を設け、ビル屋上に設置された排煙ファン5による
吸気によって外気を外気取入口2から取り入れて、各階
へ給気し、共通の排煙ファン5によりビル屋上から排煙
する。各階外気取入式は、図4に示すように各階毎に給
気口3から外気を直接取り入れ、排煙はビル屋上の共通
の排煙ファン5により行う。
【0003】 機械式給・排煙方式 図5に示すように、室内上部に、複数の給気口6を有す
る給気系統7と、複数の煙吸込口8を有する排煙系統9
を設備し、給気系統6に接続された給気ファン10によ
って室内上部から外気を給気しつつ、室内上部から煙を
吸い込んで排煙ファン11によって排煙する。
【0004】 加圧防煙方式 図6に示すように、給気ファン12によって外気を室内
13に給気し、該室内13からガラリ14を通じて隣室
15へ煙を送り込む。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、自然給気方式
では排煙効果が低く、また機械式給・排煙方式では、給
気は自然流入、排気は機械式で行っているため、室内が
負圧となり、圧力差でドアの開閉のたびに他室の煙が流
入する欠点があった。一方、加圧排煙方式は、このよう
な欠点を解決するものとして階段室などに最近採用され
ているが、煙を速やかに屋外へ排出できるようになって
いないため、安全性において不十分であった。
【0006】本発明の目的は、新鮮な外気を給気しつつ
煙の流入を防止でき、しかも煙を速やかに排出でき、そ
の結果、安全性の高い避難通路を確保できる防災排煙方
法及び防災排煙設備を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による方法では、
外気を、建物の廊下等の屋内空間へその下部から連続給
気して該屋内空間を正圧状態に維持したまま、該屋内空
間内の煙を上部から吸い込んで屋外へ排出する。
【0008】また、本発明による防災排煙設備は、建物
の廊下等の屋内空間の上部に設けられた煙吸込口と、該
煙吸込口を通じて屋内空間中の煙を吸引排出する排煙フ
ァンと、屋内空間の下部に設けられた複数の横長の給気
口と、屋内空間を正圧状態に維持するため、排煙ファン
による排気量よりは多い外気をこれら給気口を通じて連
続給気する給気ファンとで構成される。
【0009】
【作用】廊下等の屋内空間は、給気ファンにより給気口
を通じて外気を連続して給気されることにより加圧さ
れ、正圧状態となる。この状態で、煙は煙吸込口を通じ
て排煙ファンにより屋外へ排出される。屋内空間は正圧
状態になっているため、屋内の他の箇所からの煙の流入
を防止される。外気は、屋内空間の下部から横長の幅を
もった空気流にして給気され、煙の排出は上部から行わ
れるため、新鮮空気である外気の吹き込みの流れと、煙
が煙吸込口に吸い込まれて排出される流れとは同じにな
る。従って、気流性状を一方向の層流にして速やかに排
煙でき、また人の高さ領域への煙の混在を抑制できる。
【0010】
【実施例】次に本発明の一実施例について説明する。図
1及び図2に示すように、窓が無い又は少ない屋内空
間、例えば廊下20の両側面には、床面21より少し高
い位置(例えば幅木に接する高さ又はその僅か上方)
に、複数の横長線状の給気口22が所定の間隔をおいて
一直線上に設けられている。また、天井面23の中央に
は、複数の煙吸込口24が所定の間隔をおいて設けられ
ている。そして、全給気口22は給気ダクト25を介し
て給気ファン26と接続され、また煙吸込口24は排煙
ダクト27を介して排煙ファン28と接続されている。
【0011】上記のような設備において火災が発生する
と、給気ファン26及び排煙ファン28が自動的に作動
される。この場合、廊下20を加圧して正圧状態にする
ため、給気ファン26による外気の給気量は排煙ファン
28による排気量よりも多くなるように設定されてい
る。新鮮空気である外気は、廊下20の床面21付近の
両側の給気口22から横長線状の幅をもって吹き込ま
れ、また煙は、天井面23の中央の煙吸込口24から吸
い込まれて屋外へ排出される。
【0012】従って、廊下20内は正圧状態になってい
るため、他の箇所からの煙の流入を防止される。外気
は、床面近くから横長の幅をもった空気流にして給気さ
れ、煙の排出は天井面から行われるため、新鮮空気であ
る外気の吹き込みの流れと、煙が吸い込まれて排出され
る流れとは同じになる。従って、気流性状を一方向の層
流にして速やかに排煙でき、また人の高さ領域への煙の
混在を抑制でき、安全性の高い避難経路を確保できる。
【0013】なお、上記の例では廊下20に対して本発
明を適用したが、他の屋内空間に適用することも可能で
ある。また、給気ファン26及び排煙ファン28は既設
の空調及び換気ファン等と共用しても構わない。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果がある。 廊下等の屋内空間を正圧状態に維持するため、他の
箇所からの煙の流入を防止できる。 外気は、屋内空間の下部から横長の幅をもった空気
流にして給気する一方、煙の排出は上部から行うため、
新鮮空気である外気の吹き込みの流れと、煙が煙吸込口
に吸い込まれて排出される流れとは同じになり、従っ
て、気流性状を一方向の層流にして速やかに排煙でき
る。 人の高さ領域への煙の混在を抑制でき、一般住宅や
ビルディング等はもちろんのこと、大深度地下や大規模
建築物等のおいても、安全性の高い避難経路を確保でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による防災排煙設備の概要構成を示す正
面図である。
【図2】同上の側面図である。
【図3】ビル下部の共通の外気取入口から各階に自然給
気する従来の下部外気取入式の排煙設備を示す概要断面
図である。
【図4】各階ごとに自然給気する従来の各階外気取入式
の排煙設備を示す概要断面図である。
【図5】機械式給・排煙方式の従来の排煙設備を示す概
要構成図である。
【図6】加圧防煙方式の従来の排煙設備を示す概要構成
図である。
【符号の説明】
20 廊下 21 床面 22 給気口 23 天井面 24 煙吸込口 25 給気ダクト 26 給気ファン 27 排煙ダクト 28 排煙ファン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外気を、建物の廊下等の屋内空間へその下
    部から連続給気して該屋内空間を正圧状態に維持したま
    ま、該屋内空間内の煙を上部から吸い込んで屋外へ排出
    することを特徴とする防災排煙方法。
  2. 【請求項2】外気を、屋内空間の下部から横長の幅をも
    った空気流にして給気することを特徴とする請求項1に
    記載の防災排煙方法。
  3. 【請求項3】建物の廊下等の屋内空間の上部に設けられ
    た煙吸込口と、該煙吸込口を通じて屋内空間中の煙を吸
    引排出する排煙ファンと、上記屋内空間の下部に設けら
    れた複数の横長の給気口と、屋内空間を正圧状態に維持
    するため、上記排煙ファンによる排気量よりは多い外気
    をこれら給気口を通じて連続給気する給気ファンとから
    なることを特徴とする防災排煙設備。
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