JP2533863Y2 - ビルディングにおける空調用空気の給排気装置 - Google Patents

ビルディングにおける空調用空気の給排気装置

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JP2533863Y2
JP2533863Y2 JP1993063452U JP6345293U JP2533863Y2 JP 2533863 Y2 JP2533863 Y2 JP 2533863Y2 JP 1993063452 U JP1993063452 U JP 1993063452U JP 6345293 U JP6345293 U JP 6345293U JP 2533863 Y2 JP2533863 Y2 JP 2533863Y2
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JP1993063452U
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春夫 井上
泰正 小杉
秀雄 竹井
正治 六鹿
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Sasakura Engineering Co Ltd
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Sasakura Engineering Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ビルディングにおい
て、その各階層における空調用空気を、当該ビルディン
グの外壁から給排気するための装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ビルディングの各階層に対する空調用空
気は、ビルディングが比較的低い場合には、当該ビルデ
ィングの屋上において給排気するのが一般的であるが、
高層ビルディングの場合には、各階層における外壁から
給排気することが行われるものであり、この場合におい
て、給気口と排気口が隣接しているときには、外気空気
中に排気空気が多量に混じることになる。
【0003】そこで、従来は、図4に示すように、各階
層における空調ユニットAに対する空調用空気の給気口
Bと排気口Cとを可成りの距離Lだけ離れた部位に開口
するとか、或いは、図5に示すように、各階層における
空調ユニットA′に対する空調用空気の給気口B′と排
気口C′とを、ビルディングにおけるコーナーを挟む両
側の部位に開口することによって、排気口C,C′から
噴出する排気空気が、給気口B,B′からの外気空気に
混じることをできるだけ少なくするように構成してい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前者のように
構成することは、給気口Bと空調ユニットAとを接続す
る外気取り入れダクトB1及び排気口Cと空調ユニット
Aとを接続する排気ダクトC1のうちいずれか一方又は
両方のダクトの長さを長くしなければならず、この長い
ダクトを設置するためのスペースが大幅に増大するか
ら、各階層における有効床面積が縮小されると言う問題
がある。
【0005】また、後者のように構成することは、外気
取り入れダクト及び排気ダクトの長さを短くできる反
面、ビルディングにおいて眺望の良いコーナー部を、空
調機器の設置に使用しなければならないばかりか、ビル
ディングにおけるコーナー部に、防災上の非常階段を設
置するためのスペースを確保することができないと言う
問題があった。
【0006】本考案は、ビルディングにおける各階層に
対する空調用換気の給気口及び排気口とを、排気空気の
外気空気への混入を少なくした状態のもとで、互いに隣
接した給排気装置を提供することを技術的課題とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本考案は、ビルディングにおける外壁面に、空調
ユニットへの外気取り入れダクトに連通する外気取り入
れボックスと、空調ユニットからの排気ダクトに連通す
る排気ボックスとを、上下方向に並べて設け、前記外気
取り入れボックスに、外気取り入れボックス内への給気
口を、当該給気口から外気取り入れボックス内への外気
空気の流れ方向が前記外壁面と略直角になるように開口
する一方、前記排気ボックスの左右両側面に、排気ボッ
クスからの排気口を、当該排気口からの排気空気の流れ
方向が前記外壁面と略平行で、且つ、略水平横向きにな
るように開口すると言う構成にした。
【0008】
【作 用】このように構成すると、排気ボックスの左
右両側面における両排気口から排気される排気空気は、
ビルディングにおける外壁面と略平行で、且つ、略水平
横向きになって、前記外壁面に沿って流れる一方、給気
口には外気空気が、外壁面に対して略直角の方向から吸
い込まれることになり、換言すると、給気口への外気空
気への流入方向と、両排気口からの排気空気の流出方向
とが互いに略直角にずれることに加えて、両排気口から
の排気空気は、ビルディングの外壁面に沿って流れるこ
とになるから、前記給気口から吸い込まれる外気空気に
対して前記排気空気が混ざることを、給気口及び排気口
を互いに近接する部位に設けた場合においても、大幅に
低減できるのである。この場合において、排気ボックス
における左右両側面のうち一方の側面にのみ排気口を設
けると言う構成にしたときには、外気の風向きが、前記
排気口に向かうように変化したとき、外気が、前記排気
口から排気ボックス内に吹き込まれることになるから、
排気でない状態になる。 これに対して、前記したよう
に、排気ボックスにおける左右両側面の各々に排気口を
設けた場合には、外気の風向きが、前記両排気口のうち
一方の排気口に向かうように変化したとき、この一方の
排気口から排気ボックス内に吹き込まれた外気は、排気
ボックスにおける他方の排気口から吹き抜けることにな
るから、排気できない状態になることを確実に回避でき
るのである。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を、図1〜図3の図面
について説明する。この図において、符号1は、高層ビ
ルディングを示し、この高層ビルディング1の各階層に
おける床面2には、給気フアン、排気フアン、空調用熱
交換器及びフイルタ等を内蔵した空調ユニット3が設置
されている。
【0010】前記高層ビルディング1における外壁面1
aに、外気取り入れダクト4を介して前記空調ユニット
3に連通する給気取り入れボックス5と、排気ダクト6
を介して前記空調ユニット3に連通する排気ボックス7
とを、上下に並べて設ける。なお、この場合、図示のよ
うに、外気取り入れボックス5を下側に排気ボックス7
を上側に位置して設けることに代えて、外気取り入れボ
ックス5を上側に排気ボックス7を下側に位置して設け
るようにしても良い。
【0011】そして、前記外気取り入れボックス5に
は、大気から外気取り入れボックス5内への給気口8
を、当該給気口8から外気取り入れボックス5内へ流入
する外気空気の流れ方向Dが前記外壁面1aと略直角に
なるように開口する。一方、前記排気ボックス7の左右
両側面には、排気ボックス7からの排気口9を、当該排
気口9から大気中への排気空気の流れ方向Eが前記外壁
面1aと略平行で、且つ、略水平横向きになるように開
口する。
【0012】なお、前記外気取り入れボックス5及び排
気ボックス7の内面には、吸音材10,11が張設さ
れ、また、前記給気口8には、複数本の傾斜横桟式のガ
イドベーン12が、両排気口9には、複数本の傾斜縦桟
式のガイドベーン13が各々設けられている。この場
合、前記給気口8及び両排気口9には、防虫網を設ける
ようにしても良い。
【0013】この構成において、排気ボックス7の左右
両側面における両排気口9から排気される排気空気は、
矢印で示す流れ方向Eがビルディング1における外壁面
1aと略平行で、且つ、略水平横向きになって、前記外
壁面1aに沿って流れる一方、外気取り入れボックス5
における給気口8には、外気空気が、その矢印で示す流
れ方向Dが外壁面1aに対して略直角の方向になって吸
い込まれることになる。
【0014】すなわち、給気口8への外気空気への流入
方向Dと、両排気口9からの排気空気の流出方向Eとが
互いに略直角にずれることに加えて、両排気口9からの
排気空気は、ビルディング1の外壁面1aに沿って流れ
ることになるから、前記給気口8から吸い込まれる外気
空気に対して、前記排気口9から排出される排気空気が
混ざることを、給気口8及び排気口9を互いに隣接した
部位に設けた場合であっても、大幅に低減できるのであ
る。また、前記排気ボックス7の左右両側面の各々に排
気口9が設けられていることにより、外気の風向きが、
前記両排気口9のうち一方の排気口に向かうように変化
したとき、この一方の排気口から排気ボックス7内に吹
き込まれた外気は、排気ボックス7における他方の排気
口から吹き抜けることになるから、排気できない状態に
なることを確実に回避できるのである。
【0015】なお、前記実施例は、一つの階層における
空調用空気を、当該一つの階層における外壁面1aに設
けた外気取り入れボックス5及び排気ボックス7によっ
て給排気する場合を示したが、本考案は、これに限ら
ず、上下に隣接する二つの階層を、共通の空調ユニット
で空調する場合に、両階層のうち一方の階層における外
壁面に設けた外気取り入れボックス又は排気ボックス
と、他方の階層における外壁面に設けた排気ボックス又
は外気取り入れボックスによって給排気するようにした
場合にも適用できるのであり、また、外気取り入れボッ
クス5及び排気ボックス7は、角型に限らず、円筒形又
は半球形等の適宜の形状にしても良いのである。
【0016】
【考案の効果】以上の通り、本考案によると、給気口と
排気口とを、給気口への外気空気に対して排気口からの
排気空気が混ざることを確実に低減した状態で、互いに
近付けることができることより、これら給気口及び排
気口から空調ユニットまでのダクトを短くできるから、
各階層における有効床面積の縮小を防止できると共に、
ビルディングにおいて眺望が良いか又は非常階段が設置
されるコーナー部を空調設備に使用することを回避でき
のであり、しかも、外気の風向きによって排気不能に
なることを防止して、確実な排気を行うことができる
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を適用したビルディングの縦断
正面図である。
【図2】図1のII−II視断面図である。
【図3】本考案の実施例を示す斜視図である。
【図4】従来の例を示すビルディングの平断面図であ
る。
【図5】従来における別の例を示すビルディングの平断
面図である。
【符号の説明】
1 ビルディング 1a 外壁面 2 床面 3 空調ユニット 4 外気取り入れダクト 5 外気取り入れボックス 6 排気ダクト 7 排気ボックス 8 給気口 9 排気口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 竹井 秀雄 東京都千代田区神田錦町3―7―1 株 式会社日本設計内 (72)考案者 六鹿 正治 東京都千代田区神田錦町3―7―1 株 式会社日本設計内 (56)参考文献 実公 平2−16191(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビルディングにおける外壁面に、空調ユニ
    ットへの外気取り入れダクトに連通する外気取り入れボ
    ックスと、空調ユニットからの排気ダクトに連通する排
    気ボックスとを、上下方向に並べて設け、前記外気取り
    入れボックスに、外気取り入れボックス内への給気口
    を、当該給気口から外気取り入れボックス内への外気空
    気の流れ方向が前記外壁面と略直角になるように開口す
    る一方、前記排気ボックスの左右両側面に、排気ボック
    スからの排気口を、当該排気口からの排気空気の流れ方
    向が前記外壁面と略平行で、且つ、略水平横向きになる
    ように開口することを特徴とするビルディングにおける
    空調用空気の給排気装置。
JP1993063452U 1993-11-26 1993-11-26 ビルディングにおける空調用空気の給排気装置 Expired - Lifetime JP2533863Y2 (ja)

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