JPH0516161U - 手動型ステープラー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 手動型ステープラー後端の釘抜き部を以て釘
を抜くため、固定された釘の下側に挿入して釘を持ち上
げる際、釘抜き部の位置によっては釘の片側だけが持上
り他の側が残って釘が完全に抜けない、あるいは、抜け
た釘を反対側の手を以て押さえないと釘が飛び散ること
が多い等の欠点を解消した手動型ステープラーを得る。 【構成】 下方を除く三方を囲まれた細長い箱形の上部
材１と、末端部に設けた舌片状の釘抜き部２ａを備えた
細長い底板２との中間に、上方を除く三方を囲まれた釘
貯蔵筐３を配し、それぞれの末端を共通軸４を以て支持
した手動型ステープラー１０において、釘抜き動作時に
底板２末端部の釘抜き部２ａに重なって釘を挟持する釘
挟持部を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、綴じた紙上に固定された釘を必要に応じて取り除く際に、釘を確 実に抜くと共に、抜いた釘の飛散を防ぐことのできる手動型ステープラーに関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

複数枚の紙を一つに綴じるのに一般の事務用として、下方を除く三方を囲まれ た細長箱形の上部材と、末端部に設けた舌片状釘抜き部を備えた細長底板との中 間に、上方を除く三方を囲まれた釘貯蔵筐を配し、それぞれの末端を共通軸を以 て支持し、綴り動作時には上部材の内側に釘貯蔵筐が嵌入して貯蔵した釘の１本 を押圧することによりこれが紙を貫通して紙を綴じる手動型ステープラーが使用 されているが、その底板の末端部には通常、一旦綴じて紙上に固定された釘を必 要に応じて取り外すための舌片状の釘抜き部が設けられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、この釘抜き部を以て釘を抜くには、固定された釘の下側に挿入 して釘を持ち上げるが、釘抜き部の位置によっては釘の片側だけが持上り他の側 が残って釘が完全に抜けず、その後処理が却って面倒となる、あるいは、クギ抜 きの際反対側の手を以て抜けた釘を押さえないと釘が飛び散ることが多い等の欠 点がある。 この考案は、この従来の手動型ステープラーの釘抜き部の欠点を解消した手動 型ステープラーを提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するため、この考案は、動作時には底板末端の釘抜き部に重 なって釘を挟持する釘挟持部を上記底板上にバネ材を以て設け、あるいは底板上 の作動用板バネの先端に一体に形成したものである。

【０００５】

【実施例】

図１は１実施例の側面図であるが、この手動型ステープラー１０は、それぞれ 鋼鉄より成る三方を囲まれた細長い箱形の上部材１と、同じく細長い底板２と、 その間に位置した上方を除く三方を囲まれた釘貯蔵筐３とにより構成され、それ ぞれの末端は共通軸４を以て支持されており、底板２は、先端に、作動時に押下 された釘を受ける釘受部２ｂが設けられ、末端には舌片状の釘抜き部２ａが設け られている。下方が開口した箱形の細長い釘貯蔵筐３は、連結された釘を常に先 端方向に圧するコイルバネ（図示せず）を備えている。上部材１は、下方が開口 した細長い箱形で、内側底面には、直角に曲がった先端が作動時に１本の釘を圧 する押圧部６ａとなると共に、末端が下方向に傾斜した綴り動作用板バネ６が固 着されている。 ここで底板２には、釘抜き時に、第２図に示すように、釘抜部２ａに重なって 釘を挟持する釘挟持部５′が末端に形成された釘挟持用板バネ５が装着されてい る。

【０００６】 図３は他の実施例の側面を示す。すなわち、本実施例における手動型ステープ ラーは、上部材１、細長底板２、釘貯蔵筐３の構成は上記実施例と同様であるが 、綴り動作用板バネ７は上記実施例における綴り動作用板バネ６と異り底板２に 装着されており、それにおける釘挟持部７ａは、綴り動作用板バネ７の末端を延 長して一体に形成され、これが第４図に示すように、釘抜部２ａに重なって釘を 挟持する。

【０００７】

【考案の効果】

この考案は、上記のように構成されているから、一旦綴じて紙上に固定された 釘を必要に応じて取り外す際に、固定された釘の下側に挿入した釘抜き部との間 に釘を釘挟持部が押さえるから、釘抜き部が多少曲がって釘の下に入っても、釘 の片側だけが持上って他の側が残ると云うことがなく確実に釘を抜くことができ 、また、持ち上げた釘を手で押さえなくても釘が飛び散ることもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】１実施例の側面図である。

【図２】その動作図である。

【図３】他の実施例の側面図である。

【図４】その動作図である。

【符号の説明】

１ 上部材 ２ 底板 ２ａ 釘抜き部 ２ｂ 釘受部 ３ 釘貯蔵筐 ４ 共通軸 ５ 釘挟持用板バネ ５′ 釘挟持部 ６ 綴り動作用板バネ ６ａ 釘押圧部 ６′ａ 釘押圧部 ７ 綴り動作用板バネ ７ａ 釘挟持部 １０ 手動型ステープラー １０′ 〃 〃

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下方を除く三方を囲まれた細長い箱形の
   上部材１と、末端部に設けた舌片状の釘抜き部２ａを備
   えた細長い底板２との中間に、上方を除く三方を囲まれ
   た釘貯蔵筐３を配し、それぞれの末端を共通軸４を以て
   支持した手動型ステープラー１０において、釘抜き動作
   時には底板２末端部の釘抜き部２ａに重なって釘を挟持
   する釘挟持部を設けた手動型ステープラー。
2. 【請求項２】 釘挟持部５′を末端に形成した板バネ５
   を底板２の上に装着した手動型ステープラー。
3. 【請求項３】 底板２の上に装着した綴り動作用板バネ
   ７の末端に釘挟持部７′を一体に形成した手動型ステー
   プラー。