JPH0516134Y2 - - Google Patents

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JPH0516134Y2
JPH0516134Y2 JP1985034095U JP3409585U JPH0516134Y2 JP H0516134 Y2 JPH0516134 Y2 JP H0516134Y2 JP 1985034095 U JP1985034095 U JP 1985034095U JP 3409585 U JP3409585 U JP 3409585U JP H0516134 Y2 JPH0516134 Y2 JP H0516134Y2
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JP
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stoppers
resin
case
casing
rib
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は磁気テープカセツト用ケースに関し、
特にオーデイオ等に用いられる磁気テープカセツ
トを保管する際に使用される磁気テープカセツト
用ケースの改良に関するものである。
〔従来の技術〕
オーデイオ等に用いられている所謂ハブツウハ
ブ型の磁気テープカセツトは、通常、その保管に
おいて、プラスチツク樹脂から成る磁気テープカ
セツト用ケース(以下、単に「ケース」と云う)
に収納される。これは、前記磁気テープカセツト
が記録再生装置の磁気ヘツド等に対応するように
開口された前方開口部を有しているので、この開
口部から塵埃などがカセツト内に入るのを防止す
ると共に、この前方開口部を横切るように装架さ
れている磁気テープの保護ならびにカセツト全体
を保護する目的で用いられている。
以下、図面を参照しつつ従来のケースについて
説明する。
第3図に従来のケースの基本的な構造を示す。
第3図に示すケース10は、磁気テープカセツト
30の一部が挿入されるポケツト14を備えた蓋
部12と、該磁気テープカセツト30のハブ孔3
2に入り込む一対のストツパ17を備えたケーシ
ング部15とから構成されている。そして、前記
ケース10は前記ケーシング部15の左右側壁に
互いに向き合うように突設された支軸が、前記ポ
ケツト14の左右側壁に透設された孔に嵌合され
ていることにより、前記ケーシング部15と前記
蓋部12とが扉のように開閉できる。
一方、前記ケース10は射出成形により成形さ
れるが、例えば前記ケーシング部15は前面壁1
6の手掛部18のところに射出成形用のゲート
(湯口)が設けられて、ゲート跡13が形成され
る。このように、前記ゲート跡13が前面壁上方
寄りのところ設けられた場合、樹脂注入時の流動
配向が前記前面壁16のゲートに近い上縁部分に
沿つて発生し易くなつたり、又、ゲート付近に生
ずる集中的な残留応力による歪みが発生し、成形
後の経時により、ゲートに近いケース縁部にクラ
ツクが発生し易くなる。
また、ゲート位置は前記ケーシング部15の隅
の方なので、前記前面壁16の部分は樹脂の過充
填になりやすく、反対に蓋部12とケーシング部
15との枢着部分側は充填不足に成りやすい傾向
にある。
このようなことから、樹脂充填のバラ付き等が
原因でケースクラツク等による外観不良が発生す
るのは云うまでもなく、成形時の樹脂の流れ方が
安定しないことなどから残留歪みによつてケース
反りや変形が発生し易いなどの問題があつた。
特に、前記ケーシング部15のケース全体反り
や部分的などの各種の変形は、前記蓋部12と前
記ケーシング部15との開閉性を低下させたり、
また、前記蓋部12と前記ケーシング部15との
密閉性を低下させたり、ひどい場合には閉蓋でき
ない事態が生じ、ケース本来の機能を発揮できな
いことがあつた。
このような状況下において、従来において、ゲ
ートをストツパ17のところに設けたりしたもの
であるが、このストツパ部分に対応した位置のゲ
ートは肉厚部分に注入することから、注入部分の
樹脂の流動性を高める等の効果はあるが、前記ケ
ーシング部15においてはストツパ17は全体の
形状からして偏心した位置であることから、該ケ
ーシング部の残留歪みの偏りは解消しにくかつ
た。
更にゲートを適当な箇所に複数設けたものであ
るが、ゲートを複数にすることはウエルドライン
が発生し易くなるという欠点があつた。
〔解決しようとする課題〕
本考案の課題は、上記問題点を解消することに
あり、ウエルドライン等が発生することなくクラ
ツチおよび変形やケース反りなどの発生を抑制で
きるケースを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の上記課題は、カセツトの一部を収納す
るポケツトを有する蓋部と、前記カセツトのハブ
内に進入して該ハブの回転防止を行う一対のスト
ツパを有するケーシング部とを開閉自在に枢着し
た構成であり、射出成形によつて成形される磁気
テープカセツト用ケースにおいて、前記両ストツ
パ間にて、前記ケーシング部の底部分からケース
内方へ突出して前記両ストツパ同士を連結する肉
厚状のリブが設けられと共に、該リブに面する位
置でかつ前記両ストツパ間の中央の位置から溶融
樹脂が注入されたことを特徴とする磁気テープカ
セツト用ケースより解決することができる。
〔作用〕
このように、両ストツパ間にて、ケーシング部
の底部分からケース内方へ突出して両ストツパ同
士を連結する肉厚状のリブが設けられた構成であ
と、ケーシング部を成形する金型において、両ス
トツパがリブを形成する大きな成形空間により繋
げられ、ケーシング部を形成する成形空間のほぼ
中央領域に最も肉厚な部分を形成する空間が構成
される。これにより、この部分の樹脂流動性を極
めて良くでき、又、このリブはケーシング部の長
手方向に沿つた形状であるので、この長手方向の
樹脂の流れを向上させることができる。
更に、前記リブを形成する成形空間に面する位
置でかつ前記両ストツパ間の中央の位置に射出成
形用のゲートが設けられたことにより、樹脂の成
形空間内への注入が円滑になり、射出速度を速く
したり、射出圧力を高くしても、このリブ及びス
トツパに対応した大きな空間は所謂射出時の液溜
めにような作用を発揮して、ゲート付近に生ずる
集中的な残留応力による歪みの発生を効果的に防
止できる。
又、このゲートの位置がケーシング部を左右に
分けたときの対称線上であつてケーシング部のほ
ぼ中央にあることから、樹脂の流出が左右均等と
なるだけでなく、流出した樹脂がリブを形成する
空間に沿つてケーシング部左右方向に良好に流れ
るので、左右方向に長形のケーシング部にとつ
て、射出樹脂が成形空間の左右方向末端まで行く
タイミングとケース前後方向に広がるタイミング
差を小さくでき、樹脂充填速度の均一性を図るこ
とができる。
〔実施態様〕
以下、図面に例示する本考案の好ましい一実施
例態様について詳細に説明する。
第1図は本考案の一実施例態様の斜視図を示
し、第2図はその要部を拡大した拡大斜視図であ
る。
第1図に示すケース1は、従来と同様にポケツ
ト4を備えた蓋部2と、ハブ回転を防止するため
の一対のストツパ7を備えたケーシング部5とか
ら構成される。前記蓋部2および前記ケーシング
部5はともにプラスチツク樹脂の射出成形により
つくられる。そして、前記蓋部2と前記ケーシン
グ部5とは従来のものと同様に枢着されているこ
とにより、扉のように開閉できるような構造とな
つている。
しかし、従来のものと異なる点は、前記両スト
ツパ7間において、前記ケーシング部5の底部分
からケース内方へ突出して両ストツパ7同士を連
結する肉厚状のリブ9が設けられていること。更
に、前記リブ9に面する位置でかつ前記両ストツ
パ7間の中央の位置には射出成形用のゲート跡3
が形成されていることにある。
このことは、前記ケーシング部5を成形する図
示しない金型の成形空間に溶融した樹脂を射出す
るゲートが、前記ゲート跡3に対応した箇所に位
置していることを意味するものである。
このように前記ケーシング部5を成形する金型
において、前記リブ9を形成する溝状の空間、即
ち、従来よりも大きい間隙の空間により前記両ス
トツパ7がつなげられている。これは前記ケーシ
ング部5を形成する成形空間のほぼ中央領域に、
ケーシング部5を形成する空間の内で最も広い
(最も肉厚の部分を形成する空間)部分が形成さ
れる。そして、この前記リブ9を形成する広がつ
た射出空間のところにゲートを位置させることに
より、樹脂の注入が円滑になり、射出速度を速く
したり、射出圧力を高くしても、ゲート付近に生
ずる集中的な残留応力による歪みの発生を効果的
に防止できる。また、樹脂の注入が円滑になるこ
とにより、高圧や高速の射出の場合だけでなく、
射出速度を低くしてもフローマーク等が出にくく
なる。
また、このゲートの位置が前記ケーシング部5
を左右に分けたときの対称線上であり該ケーシン
グ部のほぼ中央部にあることから、樹脂の流出が
左右均等となるだけでなく、流出した樹脂がリブ
9を形成する空間に沿つてケーシング部左右方向
に良好に流れる。このことから左右方向に長形の
該ケーシング部5にとつて、樹脂が金型空間の左
右方向末端まで行く時間と前後方向に広がる時間
差を小さくでき、樹脂充填の均一性を図ることが
できる。
前記リブ9の断面形状は、例えば長方形、台形
あるいは半円形などでよく特に限定されるもので
はない。また、前記リブ9は前記ストツパ7間だ
けに成形されてもよいが、第2図に示すように前
記ストツパ7の外側に張り出すように形成しても
よい。さらに、前記リブ9の高さ(h)は特に限
定するものではないが、好ましくは磁気テープカ
セツトが前記ケース1に収納されたときに、該カ
セツトがケース上下方向にガタつくのを抑えるこ
とが出来る高さがよい。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案は、少なくとも両ス
トツパ間にて、ケーシング部の底部分からケース
内方へ突出して両ストツパ同士を連結する肉厚状
のリブが設けられた構成である。この構成による
と、ケーシング部を成形する金型において、両ス
トツパがリブを形成する大きな成形空間により繋
げられたケーシング部を形成する成形空間のほぼ
中央領域に最も肉厚な部分を形成する空間を構成
することができるので、樹脂の成形空間内への注
入が円滑になり、樹脂流れ性を極めて良くでき、
ゲート付近に生ずる集中的な残留応力による歪み
の発生を効果的に防止することができる。又、ケ
ーシング部の長手方向の樹脂の流れを向上させる
こができる。
更に、ゲートがリブに面する位置でかつ前記両
ストツパ間の中央の位置に設けられた構成である
ので、樹脂の流出が左右均等となるだけでなく、
流出した樹脂がリブを形成する空間に沿つてケー
シング部左右方向に良好に流れるので、左右方向
に長形の該ケーシング部にとつて、樹脂が金型空
間の左右方向末端まで行くタイミングとケース前
後方向に広がるタイミング差を小さくでき、樹脂
充填速度の均一性を図ることができ、樹脂の内部
歪みの原因を少なくすることができ、成形樹脂の
内部歪みの原因を少なくし、変形やクラツクを押
さえることができ、高品質のケースを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施態様を示す斜視図、第
2図は第1図に示す実施態様の要部斜視図、第3
図は従来の磁気テープカセツト用ケース並びに磁
気テープカセツトを示す斜視図である。 図中符号、1,10……磁気テープカセツト用
ケース、2,12……蓋部、3,13……ゲート
跡(ゲート位置)、4,14……ポケツト、5,
15……ケーシング部、6,16……前面壁、
7,17……ストツパ、8,18……手掛部、9
……リブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. カセツトの一部を収納するポケツトを有する蓋
    部と、前記カセツトのハブ内に進入して該ハブの
    回転防止を行う一対のストツパを有するケーシン
    グ部とを開閉自在に枢着した構成であり、射出成
    形によつて成形される磁気テープカセツト用ケー
    スにおいて、前記両ストツパ間にて、前記ケーシ
    ング部の底部分からケース内方へ突出して前記両
    ストツパ同士を連結する肉厚状のリブが設けられ
    ると共に、該リブに面する位置でかつ前記両スト
    ツパ間の中央位置から溶融樹脂が注入されたこと
    を特徴とする磁気テープカセツト用ケース。
JP1985034095U 1985-03-12 1985-03-12 Expired - Lifetime JPH0516134Y2 (ja)

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JP1985034095U JPH0516134Y2 (ja) 1985-03-12 1985-03-12

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JPS61150773U JPS61150773U (ja) 1986-09-18
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5734608U (ja) * 1980-07-29 1982-02-23
JPS5942392A (ja) * 1982-09-03 1984-03-08 Nippon Soda Co Ltd 鉛含有複合金属酸化物前駆体組成物およびその製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6013816Y2 (ja) * 1979-11-12 1985-05-02 日立マクセル株式会社 磁気テ−プカ−トリツジの収納箱

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JPS61150773U (ja) 1986-09-18

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