JPH0515712B2 - - Google Patents

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JPH0515712B2
JPH0515712B2 JP62065519A JP6551987A JPH0515712B2 JP H0515712 B2 JPH0515712 B2 JP H0515712B2 JP 62065519 A JP62065519 A JP 62065519A JP 6551987 A JP6551987 A JP 6551987A JP H0515712 B2 JPH0515712 B2 JP H0515712B2
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JP
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glycolide
alumina
purified
flask
methylene chloride
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JP62065519A
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JPS62270574A (ja
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Rumu Deeuitsudo
Samyueru Mashuuzu Richaado
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MTG Divestitures LLC
Original Assignee
Pfizer Hospital Products Group Inc
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Publication date
Application filed by Pfizer Hospital Products Group Inc filed Critical Pfizer Hospital Products Group Inc
Publication of JPS62270574A publication Critical patent/JPS62270574A/ja
Publication of JPH0515712B2 publication Critical patent/JPH0515712B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F6/00Post-polymerisation treatments
    • C08F6/14Treatment of polymer emulsions
    • C08F6/16Purification
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G63/02Polyesters derived from hydroxycarboxylic acids or from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds
    • C08G63/06Polyesters derived from hydroxycarboxylic acids or from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds derived from hydroxycarboxylic acids
    • C08G63/08Lactones or lactides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D319/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D319/101,4-Dioxanes; Hydrogenated 1,4-dioxanes
    • C07D319/121,4-Dioxanes; Hydrogenated 1,4-dioxanes not condensed with other rings

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Control Of El Displays (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Epoxy Compounds (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はグリコリドの精製に関する。更に詳し
くは、本発明は市販のグリコリドを縫合等級
(suture−grade)のポリグリコール酸の製造に適
したものにする純度まで精製することに関する。 ポリヒドロキシ酢酸としても知られるポリグリ
コール(PGA)が従来のコラーゲン(“腸線”)
縫合用材に代わる合成吸収性縫合用材に適した材
料であることは公知である。合成ポリマーを使用
することの従来使用されたコラーゲン質材料を越
える利点に予想できる成形特性とコンシステンシ
ーに加えて吸収性と剛性等の特性がある。縫合用
材の製造に提案された様々の合成材料のうちで
は、取扱適性、強力、無毒性、無菌性及び吸収性
を含めて多数の望ましい特性の故にポリグリコー
ル酸が特に適している。吸収性に関しては、創傷
が直るまで縫合用材が十分に長くその強力を保持
し、それから実質的に吸収が起こることと及び所
望の吸収速度が得られるように適切な等級、すな
わちグレードのポリグリコール酸を選択すること
が望ましい。固有粘度、ηinh、が1.1〜1.6、好ま
しくは約1.3のポリグリコール酸が必要な縫合用
材用の特性を有することが見い出されている。 ポリグリコール酸の製造及びポリグリコール酸
から製造した縫合用材の使用に関連する無数の文
献がこの技術分野において刊行されている。この
ような文献の代表的なものは米国特許第3297033
号で、これにはポリヒドロキシ酢酸エステルから
の合成吸収性外科用縫合用材の製造が開示され、
また前記ポリヒドロキシ酢酸エステルの好ましい
合成ルートはヒドロキシ酢酸を脱水することによ
つて形成される環式二量体縮合生成物であるグリ
コリド、すなわち の重合を伴うことも開示されている。 米国特許第3297033号によれば、グリコリドの
重合は触媒を用い、又は用いずに加熱することに
よつて起こり、またX−線やガンマー線、あるい
は電子線のような放射線によつても誘発し得る。
この特許に開示される触媒は三弗化アンチモンで
ある。 米国特許第3442871号には実質的に純粋なグリ
コリドの重合が開示される。グリコリドは、α−
グリコリド単独若しくはβ−グリコリド単独又は
両異性体の混合物であることができる。この米国
特許の重合は上記グリコリド及び非ベンゼノイド
不飽和を含まないアルコール、例えばラウリルア
ルコール約0.05〜1.5モル%を含有する混合物を
触媒として少割合のSnCl2・2H2Oの存在下で加
熱することから成る。この米国特許第3442871号
は、重合すると縫合用材における使用に適した標
準規格を持つポリグリコール酸(本明細書では
“縫合等級”のポリグリコール酸と称される)を
与えるにはグリコリドは、“実質的に純粋”でな
ければならないという必要条件を更に強調してい
る。 縫合等級のポリグリコール酸に重合するのに適
切な“純粋”な形のグリコリドの合成もこの技術
分野における関心の強い研究主題であつた。この
“純粋”なグリコシドの製造に関しても同様に非
常に多数の特許文献がある。斯る文献の例を挙げ
ると、米国特許第3435008号、同第3457280号及び
同第3763190号がある。 上記の文献から、グリコリドの精製は、その重
合によつて製造されるポリグリコール酸が縫合用
材の製造に適したものでなければならない場合
に、第一級の重要性を持つものであることは明白
である。矛盾しているようであるが、グリコリド
が純粋であり過ぎると、その重合で得られるポリ
グリコール酸は押出成形が困難なため縫合用材に
は不適当である。満足できる純度を持つグリコリ
ドは固有粘度が1.1〜1.6のポリグリコール酸を与
えるもので、従つて縫合等級ポリグリコール酸は
上記固有粘度を有するポリグリコール酸と本明細
書では定義される。 市販のグリコリドは重合したとき縫合等級ポリ
グリコール酸を与えるほど十分には純粋でない。
典型的な汚染物質は遊離酸(グリコール酸)と遊
離の水で、このグリコリドの重合で製造されるポ
リグリコール酸は固有粘度が約0.8である。 驚くべきことに、従来法の場合の約25〜50%の
損失と比較して1〜10%以下の損失しかもたらさ
ないように精製することができ、従つて常用の蒸
留法より著しく低コストで、かつ従来技術に開示
される他の複雑な方法より簡単であることがここ
に見い出された。これらの利点は注意深くコント
ロールされた条件下でアルミナで処理することに
よつて得られる。 本発明によれば、精製すべきグリコリドを適当
な有機溶剤に溶解し、得られた溶液にアルミナを
加えてアルミナが溶解グリコリドとよく接触して
いるスラリーを形成し、そのスラリーをコントロ
ールされた条件の下で1〜60分間かき混ぜ、次い
で過してアルミナを除去し、そして所望によつ
て液を蒸発させて溶剤を除去し、精製グリコリ
ドを回収することから成るグリコリドの精製法が
提供される。 従来法においてグリコリドについて適正な精製
度の達成がなされないか、又は困難であることの
理由の1つはグリコリド、特に重合用のグリコリ
ドの反応性が前記酸及び水の不純物の存在に対し
て非常に敏感であることで、もし前記のアルミナ
処理が、特に接触時間に関して注意深くコントロ
ールされた条件下で行われないならば、目的の精
製度は達成されない。 例えば、グリコリドをアルミナ含有カラムを単
に通過させることでは目的の精製度は達成されな
いし、またアルミナとの接触時間が規定の時間限
度以上に長時間である場合も目的の精製度は達成
されない。このような場合、グリコリドは分解
し、その重合で得られるポリグリコール酸は縫合
用材には不適当である。 本発明による方法を実施する際に、グリコリド
対アルミナの比を重量基準で1:0.01〜1:10と
し、またコントロールされた条件を、アルミナを
使用量を接触時間、例えばかき混ぜ時間と相関さ
せるそのような条件とするのが好ましい。 好ましい溶剤は塩化メチレン又はテトラヒドロ
フランで、この方法は乾燥状態の不活性ふん囲
気、例えば窒素ふん囲気の下で行うのが好まし
い。 本発明の特に好ましい態様は精製すべきグリコ
リド約1重量部を塩化メチレンに例えば約5%
w/v濃度で溶解し、得られたグリコリド溶液に
粒状アルミナ約0.1重量部を加え、得られたスラ
リーを約30分間かき混ぜ、それを過してアルミ
ナを除去し、液の塩化メチレンを蒸発させ、そ
してこのようにして得られた湿潤、精製グリコリ
ドを真空下、45〜50℃の温度で乾燥することから
成る。 本発明の方法によつて精製されたグリコリドは
縫合等級ポリグリコール酸の製造に特に適してお
り、従つて本発明は付加的に本明細書に記載され
る方法で製造された精製されたグリコリドを重合
することから成る縫合等級のポリグリコール酸の
製造法を提供するものである。 グリコリドの重合はこの技術分野で常用の操作
で、例えばドデシルアルコール及びSnCl2・2H2
O触媒と共に加熱することによつて行うことがで
きる。ただし、重合工程には、またそれ自体は進
歩性があるものとして特許請求されるものでない
ことを理解すべきである。しかし、この重合体の
製造法は全体として出発物質として本発明の新規
な方法によつて精製されたグリコリドを使用する
点で新規である。 本発明を好ましい態様を参照して更に詳しく説
明する。この好ましい態様は次の操作工程順序を
含む。こゝで、例として与えられるパラメーター
は本発明の精神と範囲から逸脱しない限り変える
ことができることは分かるだろう。 精製すべきグリコリド、例えばポエーリンガー
インゲルヘーム社(Boehringer−Ingelheim)か
ら得られる市販のグリコリドを500gのバツチと
して塩化メチレンに溶解する(例えば、フイツシ
ヤーサイエンテイフイツク〔Fisher Scientific〕
A.C.S.グレードの約5%w/v溶液)。得られた
グリコリド溶液を次にアルミナ(ウオルムフアー
マ社〔Woelm Pharma〕から市販される中性ア
ルミナ、活性I、約300℃/10-5トルで約3時間
再乾燥)によりスラリー化する。例えば、アルミ
ナを0.10:1.0のアルミナ/グリコリド比で用い
る場合、このスラリー化工程の時間は約30分であ
る。溶液を次に過してアルミナを除去し、続い
て溶剤の塩化メチレンを蒸発させる。所望によつ
ては、得られた湿潤グリコリドを真空下約50℃の
おいて乾燥する。 上記の一般的な操作の実施の際には、使用装置
のあらゆる部分、すなわちガラス容器、移送ライ
ン及びフイルターは清浄な乾燥状態に維持されて
いるのが望ましい。特に、この方法を乾燥状態の
不活性ふん囲気、好ましくは窒素下で行うのが好
ましい。 本発明の好ましい態様を実施するのに適した装
置を添付図面に概略図示する。 図面を参照して説明すると、装置は2個の12
フラスコ1,2及び3個の5フラスコ3,4,
5から成る。 フラスコ1は12の樹脂反応がまであつて、加
熱マントル2′の上に載置され、温度計10、モ
ーター12で作動される攪拌器11、直径2.5イ
ンチの改良型ガラス過器であるフイルター13
及び遠位末端に乾燥剤を有する管状コンデンダー
14を備えている。 窒素ガスはフラスコ1にライン15からバルブ
16を開くことによつて導入する。窒素の流れは
バブラー17により監視し、圧力の開放はバルー
ン18及びバルブ19で行う。 液体はフラスコ1からフラスコ2にポリテトラ
フルオロエチレン管20を通り、バルブ21を経
て送られる。 窒素ガスをフラスコ2及びフラスコ3にライン
22を通りバルブ23及び43を経て導入する。
三方弁24でライン22を以下に記載の真空ライ
ンを有するフラスコ2に接続する。バルブ23は
従つて窒素導入ラインと真空ラインの双方をコン
トロールすることになる。ライン22中の流れは
バブラー25で監視し、圧力解放はバルブ26で
行う。 液体の流れは装置に真空マニホルド27から真
空をかけることによつて達成される。真空ライン
は三方弁24を備え、その圧力は圧力/真空ゲー
ジ28で監視する。 液体はフラスコ2から中多孔度のガス分散管フ
イルター29及びポリテトラフルオロエチレン管
の移送ライン30を通つて移送される。移送ライ
ン30は通過する液体はバルブ31を通つてフラ
スコ3に送られ、その供給速度はバルブ31でコ
ントロールされる。フラスコ3は加熱された水浴
32の中に保持される。 フラスコ3から出る凝縮液は回転蒸発器33を
経由してフラスコ4に入る。フラスコ4はドライ
アイス浴41に保持される。 フラスコ4はドライアイスコンデンサー42及
び乾燥剤を含有する乾燥管44を備えている。 真空は乾燥管44に栓をして真空マニホルド4
8からドライアイストラツプ47、バルブ46及
びライン45を通してドライアイスコンデサーに
適用される。 溶剤はフラスコ4にライン49を経て満たされ
たときフラスコ4からマニホルド51及びバルブ
50を経て真空を適用することによつて除かれ
る。 次の実施例は上記の装置を使用する運転操作を
含む本発明の好ましい態様を例証するものであ
る。 実施例 1 装置全体を通じて全ガラス容器、移送ライン、
フイルター及び他の装置部品を注意深く清浄に
し、乾燥し、そして装置をプロセスを実施する前
及び実施中に乾燥窒素ふん囲気下に保持した。 10の塩化メチレンをフラスコ1に、フラスコ
2を吸引して低真空にし、移送ライン20のバル
ブ21を開けて溶剤がその容器からフラスコ1に
引き込まれるように十分な真空をフラスコ1に適
用することによつて装填した。溶剤をそのびんか
らフラスコ1にポリテトラフルオロエチレン管を
通して移送し、溶剤びんの中の溶剤を窒素で置換
した。 精製すべきグリコリド500gをフラスコ1にパ
ウダーフアンネル(powder funnnel)を通して
速やかに装填し、その間フラスコは窒素ふん囲気
下に保持した。 グリコリドの塩化メチレン中懸濁液をかき混
ぜ、そのフラスコを加熱マントルにより加熱し
た。溶液を沸とう(40℃)し始めたら加熱を止
め、溶液を外囲温度、すなわち約20℃まで冷却し
た(必要ならば1夜)。少量の未溶解の粉末状固
体が存在するのが認められた。 グリコリド溶液にフラスコを窒素下に保ちつつ
パウダーフアンネルを通して50.0gのアルミナを
加えた。溶液を30分間かき混ぜ、アルミナを溶液
全体に確実に分散させた。 溶液の攪拌を止め、そのアルミナを5〜10分間
沈降させた。 過装置13のガラス過器をフラスコ1中の
グリコリド溶液に沈めた。フラスコ2を吸引して
10〜15″Hgの真空をかけ、次いでポリテトラフル
オロエチレン管の移送ライン20中のバルブ21
を開けた。これによつてグリコリド溶液は過さ
れ、そしてフラスコ2に移送され、一方アルミナ
及び不溶物はフラスコ1に残された。グリコリド
の移送が完了したとき、系を再び窒素ふん囲気の
下に戻した。この操作(過)に45分〜1時間要
した。ロートペーパーコンデンサー、凝縮物受入
フラスコ4の冷却槽及びトラツプ類にドライアイ
スを装填した。フイルター29を持つ管状液体移
送ライン30をフラスコ2に沈めた。5のフラ
スコ3を45〜50℃に加熱した水浴32中で70〜
90rpmで回転させた。 回転蒸発器を吸引して10〜15″Hgの真空をかけ
ると、グリコリド溶液はバルブ31を経て5の
フラスコ3に移送され、同時に溶液がフラスコ3
に入るにつれてフラスコから溶剤が蒸発した。蒸
発した塩化メチレンはドライアイスコンデンサー
で凝縮され、その凝縮物は受入フラスコ4に集め
られた。グリコリドは溶剤の除去中にフラスコ3
中でスラリーとして結晶化した。 凝縮物受入フラスコ4がいつ杯になつたとき、
回転蒸発器系にかけた真空を乾燥窒素により解除
した。外部フラスコ5を吸引して真空をかけ、溶
剤廃液をポリテトラフルオロエチレン管を通して
その外部フラスコに移送させることによつてフラ
スコ4から排液した。凝縮物の受器であるフラス
コ4が空になつたとき、真空を再びかけ、溶液を
回転蒸発器系に供給した。 塩化メチレンの蒸発が終つたとき(これはコン
デンサーからの凝縮速度が遅くなることで示され
る)、回転蒸発器にかけた真空を窒素により解除
した。生成物のグリコリドが入つている5のフ
ラスコ3を取り外し、その口にすばやくふたを
し、ガラスから水をふき取つた。フラスコ中のグ
リコリド結晶は未蒸発の塩化メチレンで湿潤され
ていた。そのフラスコを真空炉に入れた。 フラスコ3のグリコリドを45〜50℃及び30″Hg
の真空で一夜乾燥した。 フラスコからグリコリドを取り出し、乾燥剤が
入つているヒートシールされたバツグ内に入れた
他のヒートシールした積層バツグに乾燥窒素ふん
囲気中で詰め、包装した。このバツグを重合に必
要になるまで冷凍庫中に貯蔵した。 これらの包装物を絶乾ふん囲気中で、例えば密
閉デシケーター又はグローブボツクス中で解凍し
た。グリコリド生成物に湿気が凝縮しないように
包装物が外囲温度に達してから包装物を開けた。 実施例1に記載の操作を500gのグリコリド仕
込み量で4回行い、精製したグリコリドを重合し
てPGAにした。収率は出発グリコリドの96〜
97.6%であつた。結果を次の実施例2〜5に示
す。 実施例 2〜5 グリコリドの4バツチを実施例1に記載の操作
により精製し、96.0〜97.6%の範囲の収率を得た
(表を参照されたい)。精製グリコリドを乾燥剤が
入つている複数層のヒートシールされた積層バツ
クに入れて包装し、これらの包装物を輸送のため
にドライアイスで包んだ。 重合プラントに輸送後、精製ポリをグリコリド
を常用の重合法を用いて重合して縫合等級PGA
を形成した。 精製グリコリドとその重合で得られた改良され
た(縫合等級)PGAについての結果を次の第1
表に示す。
【表】 本発明の方法により精製したグリコリドの平均
収率は96.8%であり、またその重合で得られた
PGAの平均固有粘度は1.46であり、これは従つ
て市販グリコリドから得られる重合体について固
有粘度0.8より顕著に改良されたことを示し、有
用で価値の高い縫合等級重合が得られた。 実施例 6 各種純度の複数のグリコリドを実施例1に記載
の操作で精製した。これらの実験は実施例1より
小スケールで行つた。グリコリドの純度が低くな
ると10部のグリコリドに対して1部より多いアル
ミナが必要になつた。2〜0.01のアルミナ対グリ
コリド比について、また1分〜1時間の接触時間
について評価した。1.1〜1.6の固有粘度を有する
ポリ(グリコール酸)(PGA)を与えるグリコリ
ド生成物が処理条件の関数として得られた。普
通、現在の市販グリコリドは常に固有粘度0.8の
PGAを与えるが、このグリコリドを上記操作で
1回通すことによつて縫合等級のモノマー
(PGAの固有粘度1.1〜1.6)に精製することがき
る。 結果を第2表に示す。バツチNo.2,9,18,
20,24,26及び28は未処理試料で比較のために含
めた。
【表】 第2表の脚注 (a) アルミナ源:ウオルムフアーマ社、中性、活
性I: バツチ1〜9について:約300℃、真空度
10-5トルで約3時間乾燥 バツチ10〜28について:約120℃、常圧で2
日間乾燥 (b) バツチ1〜7,10及び13〜16について、水素
化カルシウムから蒸留した塩化メチレンバツチ
11について、アルミナカラム(100g)を通過
させた塩化メチレンバツチ12,19,21〜23,25
及び27について、塩化メチレンは入手したまゝ
使用(試薬級のフイツシヤー) (c) グリコリド源 A:ボエーリンガーインゲルヘーム社、試料No.
A B:プフイザー社(Pfizer Inc.) C:ボエーリンガーインゲルヘーム社、試料No.
B D:ボエーリンガーインゲルヘーム社、試料No.
C E:デユポン社(DuPunt)、試料No.E F:ボエーリンガーインゲルヘーム社、試料No.
D (d) 類似の結果を与える試料の一部使用後にグリ
コリドを評価 実施例 7 この実施例はグリコリドを重合してPGAを形
成する操作を例証するものである。 5.000gのグリコリドを乾燥した(125℃で1時
間以上)厚肉ガラス管(内径約1.5cm、長さ約25
cm、一端をシール)に乾燥ふん囲気(乾燥剤:無
水の硫酸カルシウム)下で入れた。 0.0100gのSnCl2・2H2O及び0.550gのドデシ
ルアルコールを100c.c.のエチルエーテルに溶解し
て成る触媒溶液1.00c.c.を管中のグリコリドに加え
た。触媒溶液を全てグリコリドに導入するには注
意が必要で、管壁を触媒が流れ落ちないように加
えた。これでグリコリドには20ppmのSnCl2
2H2Oと1100ppmのドデシルアルコールが与えら
れた。管をシールし、真空ラインに移動させ、そ
こで約0.1トルまで排気してエーテルを蒸発させ
た。管を次に前以つて精製した窒素で4回フラツ
シユし、排気し、真空下で酸素炎によりシールし
た。シールした管を220℃の油浴に2時間入れて
おいた。2時間後、管を引き出し、外側の油をぬ
ぐい取り、そしで依然として非常に熱い間に管を
液体窒素が入つているビーカーに入れた。約5分
後、ガラスの大部分は砕け、固体重合体が回収さ
れた。重合体を約40℃で真空乾燥した後デシケー
ターに貯蔵した。 重合体の固有粘度をコリンズ(Collins)、ボー
ンズ(Bones)及びビリンジヤー(Billinger)
著、エクスペリメンツ イン ポリマー サイエ
ンス(Eeperiments in Polymer Seience)〔ワ
イリーインターサイエンス(Wiley−
Interscience)、ニユーヨーク(New York)〕に
引用されているごとき常用の稀薄溶液粘度測定法
に従つてヘキサフルオロイソプロパノール溶液で
0.1dl/gの濃度及び30℃において測定した。 比較例 本比較例では、重合によつて製造されたPGA
の固有粘度で示される通り、グリコリドの品質は
グリコリドを余りにも長くアルミナと接触させて
おくと低下してしまうことを示すために比較テス
トを行つた。 比較テストの結果を次の第3表に示す。
【表】 第3表の結果は、接触時間1分の第1のテスト
を除き、PGAの固有粘度はグリコリドとアルミ
ナとの接触時間が長くなるにつれて低下すること
を示している。
【図面の簡単な説明】
図は本発明のグリコリドの精製法の好ましい態
様を実施するための装置を示す。 1〜5……フラスコ、2′……加熱マントル、
10……温度計、11……攪拌器、13,29…
…フイルター、14,42……コンデンサー、1
7,25……バブラー、18……バルーン、2
7,48,51……マニホルド、28……加圧/
真空ゲージ、32……水浴、33……蒸発器、4
1……ドライアイス浴、44……乾燥管、47…
…ドライアイストラツプ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 精製すべきグリコリドを適当な有機溶剤に溶
    解し、得られた溶液にアルミナを加えてアルミナ
    が溶解ギリコリドとよく接触しているスラリーを
    形成し、そのスラリーをコントロールされた条件
    の下で1〜60分間かき混ぜ、次いでろ過してアル
    ミナを除去し、そして所望によつてろ液を蒸発さ
    せて溶剤を除去し、精製グリコリドを回収するこ
    とを特徴とするグリコリドの精製法。 2 グリコリド対アルミナの比が重量基準で1:
    0.01〜1:10であり、コントロールされた条件が
    アルミナの使用量を接触時間と相関させるような
    条件である特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 有機溶剤が塩化メチレンである特許請求の範
    囲第1項記載の方法。 4 有機溶剤がテトラヒドロフランである特許請
    求の範囲第1項記載の方法。 5 各工程を乾燥状態の不活性ふん囲気下で行う
    特許請求の範囲第1項記載の方法。 6 不活性ふん囲気が窒素である特許請求の範囲
    第5項記載の方法。 7 精製すべきグリコリド約1重量部を塩化メチ
    レンに溶解し、得られたグリコリドの溶液に粒状
    アルミナ約0.1重量部を加え、得られたスラリー
    を約30分間かき混ぜ、それをろ過してアルミナを
    除去し、ろ液の塩化メチレンを蒸発させ、そして
    このようにして得られた湿潤、精製グリコリドを
    真空下、45〜50℃の温度で乾燥することから成る
    特許請求の範囲第1項記載のグリコリドの精製
    法。 8 全プロセスを乾燥状態の不活性ふん囲気の下
    で行う特許請求の範囲第7項記載の方法。 9 不活性ふん囲気が窒素である特許請求の範囲
    第8項記載の方法。
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