JPH05156940A - 冷却水膨張タンク - Google Patents

冷却水膨張タンク

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JPH05156940A
JPH05156940A JP4097478A JP9747892A JPH05156940A JP H05156940 A JPH05156940 A JP H05156940A JP 4097478 A JP4097478 A JP 4097478A JP 9747892 A JP9747892 A JP 9747892A JP H05156940 A JPH05156940 A JP H05156940A
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tank
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トーマス・アツテインゲル
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 液面固定装置として作用する逃し弁13,1
4が,タンク天井2から始まつて蓋17により閉鎖可能
な充填管片4の充填通路11へ開口する空気抜き通路
8,10,12を制御し,液面を規定するため充填管片
4が,タンク内部空間3にあつてタンク天井2から離れ
ている下縁5を持ち,蓋17が閉じられると空気抜き通
路8,10,12をタンク内部空間3及び大気に対して
遮断する密封境界20,21が,蓋17と膨張タンク1
との間に設けられている。蓋17により閉鎖される膨張
タンク1に対して,密封境界20,21が充填管片4と
蓋17との間にある空気抜き空間22を区画し,逃し弁
13,14を持つ空気抜き通路8,10,12が空気抜
き空間22へ開口し,蓋17が部分的にのみ開かれ,空
気抜き空間22とタンク内部空間3との間の密封境界2
1が閉じられる場合,空気抜き空間22と大気との間の
密封境界20が開かれる。 【効果】 冷却水が暖まつている時充填管片を開く際,
及び膨張タンクに冷却水を充填する際,膨張タンクから
冷却水が流出するのを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,液面固定装置として作
用する逃し弁が,タンク天井から始まつて蓋により閉鎖
可能な充填管片の充填通路へ開口する空気抜き通路を制
御し,液面を規定するため充填管片が,タンク内部空間
にあつてタンク天井から離れている下縁を持ち,蓋が閉
じられると空気抜き通路をタンク内部空間及び大気に対
して遮断する密封境界が,蓋と膨張タンクとの間に設け
られている,冷却水膨張タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】ドイツ連邦共和国特許第3007272
号明細書から公知の冷却水膨張タンクでは,冷却水膨張
タンクの側壁に取付けられて蓋により閉鎖可能な充填管
に,冷却水膨張タンクの液面を固定するあふれ導管が設
けられる。走行運転中に冷却水が暖まり,閉じられてい
る膨張タンクの液面より上にある空気が膨張する。暖ま
る冷却水は,蓋と充填管との間にある密封片により,あ
ふれ導管を介して流出するのを防止される。しかし蓋が
開かれると,密封片が除去されるので,冷却水面があふ
れ導管の下縁以下に低下するまで,冷却水は妨げられる
ことなく流出することができる。その欠点として,冷却
水が予めあふれ導管の下縁以上に膨張していると,蓋を
開く毎に膨張タンク従つて冷却回路から冷却水が除か
れ,それにより冷却能力が低下する。更に冷却水があふ
れ導管から流出するまで充填が行われるような液面の調
節では,冷却水が浪費される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従つて本発明の根底に
ある課題は,走行運転後充填管即ち充填管片を開く際及
び膨張タンクへの充填の際,冷却水の流出が回避される
ように,最初にあげた種類の冷却水膨張タンクを改良す
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
本発明によれば,蓋により閉鎖される膨張タンクに対し
て,密封境界が充填管片と蓋との間にある空気抜き空間
を区画し,逃し弁を持つ空気抜き通路が空気抜き空間へ
開口し,蓋が部分的にのみ開かれ,空気抜き空間とタン
ク内部空間との間の密封境界が開じられる場合,空気抜
き空間と大気との間の密封境界が開かれる。
【0005】
【発明の効果】あふれ導管を介して冷却水が流出するの
を防止するため冷却水膨張タンクの空気抜き通路に設け
られる逃し弁は,液面固定装置として充填の際閉じら
れ,それにより充填管片をあふれ導管なしに構成するこ
とができる。
【0006】膨張タンクへの充填の際現われる圧力が逃
し弁の規定逃し圧力を少し超過すると,初めて逃し弁が
開くように,逃し弁の開放特性が定められている。従つ
て充填管片の下縁まで,例えば充填管片が斜めに突出し
ている場合その上部開口縁まで,膨張タンクに充填で
き,これにより液面固定が保証されると共に,僅かな正
圧を受ける空気空間が液面上に形成され,走行運転中暖
まる冷却水がこの空気空間へ膨張することができる。引
続いて充填を行うと,液面は充填管片内のみで上昇す
る。
【0007】
【実施態様】膨張タンクの側方に小さい全高の充填管片
が設けられている場合,膨張タンク内の膨張状態にある
冷却水面が充填管片の上縁より上の位置をとるので,蓋
を取除くと,膨張タンクの空気を抜くにもかかわらず,
膨張タンクの液面と充填管片の液面とがつり合うため,
冷却水が充填管片から流出することがある。これを防止
するため本発明による冷却水膨張タンクでは,充填管片
の上縁が,最高膨張高さにある冷却水面と同じ高さにあ
る。
【0008】構造空間を小さくする構成では,充填管片
が膨張タンクのタンク天井に設けられ,膨張タンクから
突出する充填管片の部分は,タンク天井,環状板及び円
筒壁と共に環状空間を形成し,この環状空間が空気抜き
通路として,タンク天井及び充填管片突出部分にタンク
内部空間及び充填通路への開口を持つている。充填管片
をタンク天井に設け,充填管片突出部分及びタンク天井
を空気抜き通路の形成に利用するため,費用のかかる外
部導管をなくすことができる。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図面により以下に説明す
る。
【0010】図1において,膨張タンク1はタンク天井
2にタンク内部空間3へ突出する充填管片4を持つてい
る。充填管片4は,タンク内部空間3内にあつてタンク
天井2から離れている下縁5により,液面規定部を形成
している。
【0011】膨張タンク1から突出する充填管片4の上
の部分6は,タンク天井2に結合される円筒壁7により
同心的に包囲されて,上方に対して環状板9により閉じ
られる環状空間8を形成している。この環状空間8は,
充填管片4にある穴10を介してこの充填管片の充填通
路11に接続され,またタンク天井2にある穴12を介
してタンク内部空間3に接続されている。環状空間8,
穴10及び12は,タンク内部空間3から大気への空気
抜き通路を形成している。
【0012】穴12の範囲で環状空間8に,空気抜き通
路を制御する逃し弁用の円錐状弁座13が設けられてい
る。この逃し弁は玉弁として構成され,その玉14は弁
座13上に載つて,穴12を閉じている。
【0013】円筒壁7はその外側15におねじ16を持
ち,膨張タンク1を閉じる際蓋17がこのおねじ16上
へねじはめられる。蓋17はその内側18に中心管片1
9を持ち,互いに間隔をおいて設けられてそれぞれ密封
境界を形成する2つの密封環20,21がこの中心管片
19に当つている。
【0014】蓋17が閉じられると,空気抜き通路は密
封環20により大気に対して遮断され,また密封環21
によりタンク内部空間3に対して遮断される。密封環2
0,21は充填管片4の充填通路11に空気抜き空間2
2を区画し,この空気抜き空間22へ空気抜き通路が穴
10を介して開口している。
【0015】膨張タンク1へ冷却水を充填する際,玉1
4の重量は,押しやられる空気により生ずる圧力に抗し
て穴12を閉じたままに保つような大きさを持つてい
る。それにより充填管片4の下縁5の所までのみ膨張タ
ンク1へ充填することができる。それ以上充填を行う
と,充填管片4の充填通路11内でのみ液面が上昇する
ので,充填中膨張タンク1には,下縁5の位置に関係す
る液面が固定される。
【0016】走行運転中冷却水が膨張し,膨張タンク1
内の液面が上昇し,タンク内部空間3の空気が圧縮され
る。玉14の重量により決定される系統圧力以上になる
と,玉14が持ち上げられ,タンク内部空間3と空気抜
き通路22との間に圧力平衡が生ずる。
【0017】走行運転後膨張タンク1を開く際,蓋17
が少し回され,即ち蓋17が一部開かれると,密封環2
0が充填管片4外に出るので,圧力を受けている空気が
空気抜き通路12,8,10,空気抜き空間22及びお
ねじ16を通つて逃げることにより,タンク内部空間3
と大気との間に圧力平衡が生ずる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による冷却水膨張タンクの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 冷却水膨張タンク 2 タンク天井 3 タンク内部空間 4 充填管片 5 下縁 8,10,12 空気抜き通路 11 充填通路 13,14 逃し弁 17 蓋 20,21 密封境界 22 空気抜き空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウオルフガング・クライネベルク ドイツ連邦共和国カルフ−4・フリーデン シユトラーセ31

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液面固定装置として作用する逃し弁が,
    タンク天井から始まつて蓋により閉鎖可能な充填管片の
    充填通路へ開口する空気抜き通路を制御し,液面を規定
    するため充填管片が,タンク内部空間にあつてタンク天
    井から離れている下縁を持ち,蓋が閉じられると空気抜
    き通路をタンク内部空間及び大気に対して遮断する密封
    境界が,蓋と膨張タンクとの間に設けられているものに
    おいて,蓋(17)により閉鎖される膨張タンク(1)
    に対して,密封境界(20,21)が充填管片(4)と
    蓋(17)との間にある空気抜き空間(22)を区画
    し,逃し弁(13,14)を持つ空気抜き通路(8,1
    0,12)が空気抜き空間(22)へ開口し,蓋(1
    7)が部分的にのみ開かれ,空気抜き空間(22)とタ
    ンク内部空間(3)との間の密封境界(21)が閉じら
    れる場合,空気抜き空間(22)と大気との間の密封境
    界(20)が開かれることを特徴とする,冷却水膨張タ
    ンク。
  2. 【請求項2】 空気抜き通路の一部を形成する環状空間
    (8)にある穴(12)の範囲に逃し弁(13,14)
    用弁座(13)が設けられていることを特徴とする,請
    求項1に記載の冷却水膨張タンク。
  3. 【請求項3】 逃し弁が玉弁(13,14)であること
    を特徴とする,請求項1に記載の冷却水膨張タンク。
JP4097478A 1991-03-06 1992-03-05 冷却水膨張タンク Expired - Lifetime JPH0781526B2 (ja)

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GB (1) GB2253695B (ja)
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