JPH05156728A - 壁体の取付構造 - Google Patents

壁体の取付構造

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JPH05156728A
JPH05156728A JP32778991A JP32778991A JPH05156728A JP H05156728 A JPH05156728 A JP H05156728A JP 32778991 A JP32778991 A JP 32778991A JP 32778991 A JP32778991 A JP 32778991A JP H05156728 A JPH05156728 A JP H05156728A
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fixing
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Toshiaki Yoshida
敏明 吉田
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Daido Steel Sheet Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ドリリングタッピンねじ9で鋼材5・5に取
り付けた始端金具8・8により最下段の外壁パネル2の
下端縁を支持させる。また、外壁1の固定箇所毎に固定
金具6を配し、固定金具6の壁体側固定部を鋼材5の側
方に突出させ、ドリリングタッピンねじ9により固定金
具6を鋼材5に固定する一方、バルブタイト10により
固定金具6に外壁1を固定する。さらに、隣接する外壁
パネル2・2同士が接合される接合部1aをドリリング
タッピンねじ9で鋼材5・5に取り付けた中間金具7・
7により固定する。 【効果】 固定金具6の鋼材5への固定に溶接作業を必
要とせず、外壁1の構築を早期に着手することができ
る。固定金具6に対する穴開け作業が不要になるととも
に、固定位置の調整が容易に行えるようになり、外壁1
の構築作業を簡素化することができる。外壁パネルの端
縁の浮き上がりを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、柱や胴縁等の骨組構造
をなす鋼材に壁体取付具を介して壁体を取り付ける壁体
の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16に示すように、鉄骨建築物におい
て、外壁31は、複数の外壁パネル32…が互いに接合
されてなっており、例えば立設された鋼材33にアング
ル34…を介して取り付けられている。アングル34
は、所定の長さを有するとともに、壁体側固定部35に
適当な間隔をおいて挿通穴35a…が設けられており、
鋼材側固定部36で通常溶接にて鋼材33に固定されて
いる。一方、上記アングル34の壁体側固定部35に
は、挿通穴35a…に図示しないボルト等の締結部材が
挿通され、この締着部材により外壁パネル32が締着さ
れている。このように、外壁パネル32…がアングル3
4…に固定されることにより、外壁31の鋼材33への
取り付けがなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、外壁31の
取付作業を行う場合、部外者の建屋内への侵入を防ぐな
どのために、できるだけ早く外壁31を構築するのが望
ましい。しかしながら、上記従来の構造では、溶接によ
る外壁パネル32…の汚損を回避するために、通常全て
のアングル34…を鋼材33に固定し終えてから外壁パ
ネル32…の取り付けを行うようになっており、これ以
上外壁パネル32…の取り付けを早めることができなか
った。
【0004】また、上記アングル34で外壁パネル32
…を固定する場合、外壁パネル32…を接合していくと
きに、外壁パネル32…の位置が予め設定した位置に対
しずれることもあるため、外壁パネル32…の位置に合
わせてアングル34に挿通穴35aを設けなければなら
ず、作業が煩雑になっていた。
【0005】さらに、外壁31の端に位置する外壁パネ
ル32の端縁や、隣接する外壁パネル32・32同士が
接合される部分は、鋼材33に対し固定されていないた
め、浮き上がりが生じるおそれがあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る壁体の取付
構造は、上記の課題を解決するために、隣接する壁材同
士がその両端縁で凹凸嵌合にて互いに接合されて形成さ
れる壁体を壁体取付具を介して骨組構造をなす鋼材に取
り付ける壁体の取付構造において、以下の手段を講じて
いることを特徴としている。
【0007】すなわち、上記壁体の取付構造は、上記壁
体取付具が、鋼材側固定用締結部材を挿通させる第1の
挿通穴を有して上記鋼材側固定用締結部材により上記鋼
材に固定される鋼材側固定部と、壁体側固定用締結部材
を挿通させる第2の挿通穴を有して上記壁体側固定用締
結部材により上記壁体が固定される壁体側固定部とを備
え、上記壁体の固定箇所毎に配されて上記壁体側固定部
を上記鋼材の側方に突出させるように上記鋼材に固定さ
れる一方、上記壁体における壁材の端縁が、上記鋼材側
固定用締結部材を挿通させる第3の挿通穴を有して上記
鋼材側固定用締結部材により上記鋼材に固定される固定
部と、上記端縁の凸部または凹部を保持する保持部とを
備えた保持具により上記鋼材に固定されている。
【0008】
【作用】上記の構成を採用する場合、壁材を鋼材に取り
付けて壁体を構築するには、まず、鋼材において壁体取
付具の固定位置を設定し、その位置で壁体取付具を鋼材
側固定部の第1の挿通穴に鋼材側固定用締結部材を挿通
させて壁体取付具を鋼材に固定する。このとき、上記鋼
材側固定用締結部材を例えばドリリングタッピンねじの
ようなねじを用いれば、鋼材へのねじ下穴あけとねじ立
てとを同時に行うことができ、作業が容易になる。
【0009】続いて、壁体側固定部の間隔に合わせて壁
材に穴を設け、この穴と壁体側固定部に設けられた第2
の挿通穴とに壁体側固定用締結部材を挿通させて壁体取
付具に壁材を固定する。そして、壁材の壁体取付具への
固定作業を行うとともに、隣接する壁材同士を端縁で継
ぎ合わせる。以上の作業を繰り返すことにより壁体が形
成される。
【0010】壁材同士を接合する際には、接合部の位置
に合わせて保持具を鋼材に固定し、壁材の端縁の凸部ま
たは凹部に保持具の保持部を保持させる。この状態で、
壁材が接合されると、接合部が保持具を介して鋼材に固
定されるようになる。また、壁体の端に位置する壁材に
おける壁材が接合されない外端縁も同様に、上記の保持
具にて鋼材に固定させる。
【0011】このように、上記の構成によれば、壁体構
築の際に溶接作業を省くことができ、壁体取付具の鋼材
への固定と、壁材の壁体取付具への固定とを交互に行う
ことが可能になる。それゆえ、鋼材による骨組みの建方
を終えると直ぐに壁材の取り付けを行うことができ、従
来に比べて壁体の構築を早期に着手することができる。
【0012】また、壁体取付具が壁体の固定箇所毎に配
されて鋼材に固定されるので、壁体を構築していくとき
に壁材の配置位置がずれても、その位置に合わせて壁体
取付具の固定位置を調整すればよい。しかも、壁体取付
具の壁体側固定部に第2の挿通穴が設けられているの
で、壁体構築作業時に壁材の配置位置に合わせて挿通穴
を設ける作業を省くことができる。
【0013】さらに、保持具により壁材の端縁の凸部ま
たは凹部を保持するようになっているので、確実に壁材
の端縁を鋼材に固定することができ、壁材の端縁の浮き
上がりを防止することができる。
【0014】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図15
に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0015】図5に示すように、壁体としての外壁1
は、横向きに配された長尺の外壁パネル2…が互いに接
合されることで形成されている。この外壁1は、基礎ば
り3上に横設された角形鋼管等の鋼材4に立設されて鋼
材4とで骨組構造をなすリップ溝形鋼等の鋼材5・5
に、複数の固定金具6…、中間金具7…および始端金具
8・8を介して、ドリリングタッピンねじ9およびバル
ブタイト10により取り付けられている。
【0016】図5の外壁1のA−A線における断面の拡
大を図6に示す。この図において、壁材としての外壁パ
ネル2…は、厚みが22mm程度の比較的薄いパネルで
あり、硬質ポリウレタンフォーム等の断熱材11を外皮
材12・12で挟み込む構造になっている。この外壁パ
ネル2の一方の端縁に凹部13が設けられ、他方の端縁
に凹部13に嵌合する凸部14が設けられている。上記
凹部13は、外皮材12・12の端部が内側に折り曲げ
られて形成される壁部13a・13aと、底面をなす段
付部13b・13bとからなっている。一方、上記凸部
14は、外皮材12・12が内側に屈曲する段付部14
a・14aと、外皮材12・12の端部が内側に折り曲
げられて形成される壁部14b・14bとからなってい
る。
【0017】このように構成される外壁パネル2(2−
1)は、その凹部13と、同図中の下側に隣接する外壁
パネル2(2−2)の凸部14とを嵌合させることによ
り、外壁パネル2−2と接合されるようになっている。
また、外壁パネル2(2−1)は、その凸部14と、同
図中の上側に隣接する外壁パネル2(2−3)の凹部1
3とを嵌合させることにより、外壁パネル2−3と接合
されるようになっている。そして、上記のように凹部1
3および凸部14の対で接合される部分が、外壁1の接
合部1aとなる。
【0018】図7ないし図10に示すように、壁体取付
具としての固定金具6は、全体が例えばステンレス鋼板
により構成されて全体が長方形をなすものであり、鋼材
側固定部15と壁体側固定部16とからなっている。
【0019】鋼材側固定部15は、挿通穴15aと突起
15b・15bとを有している。挿通穴15aは、鋼材
側固定用締結部材であるドリリングタッピンねじ9を挿
通させるための第1の挿通穴として設けられている。突
起15b・15bは、固定金具6の幅方向に所定間隔を
おいて鋼材5の接触側に打ち出されて形成されている。
【0020】壁体側固定部16は、鋼材側固定部15に
対し隆起して形成されており、挿通穴16aと補強部1
6b・16bとを有している。挿通穴16aは、壁体側
固定用締結部材であるバルブタイト10を挿通させるた
めの第2の挿通穴として設けられている。補強部16b
・16bは、鋼材側固定部15を両側から囲むように固
定金具6の長手方向に延びている。
【0021】また、固定金具6には、長手方向に沿った
両側端にリブ17・17が設けられるとともに、壁体側
固定部16側の端にリブ18が設けられている。リブ1
7・17は、壁体側固定部16の隆起側に立ち上げら
れ、リブ18も、リブ17・17と同じ側に立ち上げら
れている。
【0022】図11ないし図13に示すように、保持具
としての中間金具7は、全体が固定金具6と同様ステン
レス鋼板等により構成されており、固定部19と挟装部
20とからなっている。
【0023】固定部19は、挿通穴19aと補強部19
b・19bとを有している。挿通穴19aは、ドリリン
グタッピンねじ9を挿通させるための第3の挿通穴とし
て設けられている。補強部19b・19bは、固定部1
9の両側端部付近に鋼材5の接触側と反対側に隆起して
形成されており、固定部19の長手方向に延びている。
【0024】保持部となる挟装部20は、突出部20a
と係合部20bとからなっている。突出部20aは、固
定部19の一端部から垂直に突出するように設けられて
いる。突出部20aの端部に続く係合部20bは、前記
外壁パネル2における凸部14の端部の外形に沿うよう
に、ほぼ逆U字形状に折り曲げられて形成されている。
このように構成される挟装部20は、互いに接合される
外壁パネル2・2のそれぞれの凹部13と凸部14との
間に挟装されるようになっている。また、中間金具7の
長手方向に沿った両側端には、挟装部20を有する側に
立ち上げられたリブ21・21が設けられている。
【0025】図14および図15に示すように、保持具
としての始端金具8は、全体が固定金具6と同様ステン
レス鋼板等により構成されており、固定部22と支持部
23とからなっている。
【0026】固定部22は、挿通穴22aと補強部22
b・22bとを有している。挿通穴22aは、ドリリン
グタッピンねじ9を挿通させるための第3の挿通穴とし
て設けられている。補強部22b・22bは、両側端部
付近に鋼材5の接触側と反対側に隆起して形成されてお
り、固定部22の長手方向に延びている。
【0027】保持部となる支持部23は、突出部23a
と当接部23bとからなっている。突出部23aは、固
定部22の一端部から垂直に突出するように設けられて
いる。突出部23aの端部に続く当接部23bは、外壁
パネル2の凹部13における壁部13aの内壁面および
段付部13bの外形に沿うように折り曲げられて形成さ
れている。このように構成される支持部23は、外壁1
における最下段の外壁パネル2の端縁を支持するように
なっている。また、始端金具8の長手方向に沿った両側
端には、支持部23を有する側に立ち上げられたリブ2
4・24が設けられている。
【0028】続いて、上記の固定金具6、中間金具7お
よび始端金具8による外壁パネル2(外壁1)の鋼材5
への取り付けについて説明する。
【0029】図1および図2に示すように、固定金具6
は、突起15b・15bが鋼材5の角部にあてがわれ、
壁体側固定部16が鋼材5の側方に突出した状態で、鋼
材側固定部15の挿通穴15aに挿通されるドリリング
タッピンねじ9により鋼材5に締着されている。ドリリ
ングタッピンねじ9は、タップ9aを有するとともに、
先端に切れ刃9bが設けられているものであり、鋼材5
に対しねじ下穴あけとねじ立てとを行うようになってい
る。
【0030】一方、外壁パネル2は、壁体側固定部16
の挿通穴16aに挿通されたバルブタイト10により、
上記のように鋼材5に固定される固定金具6に締着され
ている。バルブタイト10は、複数に分割された拡張部
10aが、外壁パネル2内部に外皮材12に設けられた
穴12aを介して挿入された状態で、軸10bの先端が
引っ張られることにより図示するように開き、鍔部10
cとで外皮材12を挟持するようになっている。このよ
うに、外壁パネル2は、内側の外皮材12で鋼材5に固
定されている。
【0031】図3に示すように、中間金具7は、固定部
19の挿通穴19aに挿通されるドリリングタッピンね
じ9により鋼材5に締着されている。また、外壁パネル
2・2は、下側に配されるものの凸部14に上側に配さ
れるものの凹部13が嵌め込まれることにより接合され
ている。接合により形成される接合部1aにおいて、凸
部14に挟装部20の係合部20bが係合されるととも
に、固定部19と突出部20aと係合部20bとで形成
される凹状部分に凹部13における鋼材5側の壁部13
aが嵌入されている。このように、外壁パネル2・2
は、それぞれの凹部13と凸部14とで中間金具7によ
り保持され、鋼材5に固定されている。
【0032】図4に示すように、始端金具8は、固定部
22の挿通穴22aに挿通されるドリリングタッピンね
じ9により、雨押え25を挟んで鋼材4に固定されてい
る。上記雨押え25は、外壁パネル2の下方で外側へひ
さし状に突き出ている。一方、最下段に配される外壁パ
ネル2は、始端金具8における支持部23の当接部23
bに、凹部13における段付部13bが当接するととも
に、固定部22と突出部23aと当接部23bとで形成
される凹状部分に凹部13における鋼材5側の壁部13
aが嵌入されている。このように、最下段の外壁パネル
2は、始端金具8により下端縁で鋼材4に支持されてい
る。
【0033】ここで、外壁1を図5に示すように構築す
る手順について説明する。
【0034】まず、始端金具8…をドリリングタッピン
ねじ9で鋼材4に固定し、固定金具6…を同じくドリリ
ングタッピンねじ9で鋼材5・5に固定する。このと
き、突起15b・15bを鋼材5の角部にあてがうこと
により、固定金具6の位置決めを容易に行うことがで
き、ドリリングタッピンねじ9の締付位置の水平方向へ
のずれを防止できる。また、鋼材5・5に外壁パネル2
の固定箇所毎に固定金具6…を配して、始端金具8と同
様ドリリングタッピンねじ9で固定する。
【0035】次いで、最下段に配される外壁パネル2の
下端縁すなわち凹部13を始端金具8・8に装着すると
ともに、バルブタイト10を固定金具6の挿通穴16a
に通し、さらに内側の外被材12側に設けられた穴12
aから外壁パネル2の内部に挿入する。この状態で、専
用の工具にて軸10bを引っ張ることによりバルブタイ
ト10の拡張部10aを開かせて、固定金具6…に外壁
パネル2を固定する。
【0036】引き続き、挟装部20の係合部20bを上
記の外壁パネル2の凸部14に係合させた状態で、中間
金具7・7をドリリングタッピンねじ9により鋼材5・
5に締着して固定する。また、次に取り付ける外壁パネ
ル2の固定用に、固定金具6…をドリリングタッピンね
じ9により鋼材5・5に締着して固定しておく。そし
て、外壁パネル2を、上記のように固定された外壁パネ
ル2に継ぎ合わせるとともに固定金具6…に固定する。
【0037】その後は、上記と同様に固定金具6…およ
び中間金具7・7を鋼材5・5に固定する作業と、固定
金具6…に外壁パネル2を固定する作業とを交互に繰り
返して、外壁パネル2…を順次継ぎ合わせていくことに
より外壁1が形成される。
【0038】上記のように、本実施例による外壁1の取
付構造では、固定金具6、中間金具7および始端金具8
の鋼材4・5への固定と、外壁パネル2の固定金具6等
への固定とを交互に行う工法で外壁1を構築することが
できるので、鋼材4・5による骨組みの建方を終えると
直ぐに外壁1の構築に着手することができる。また、上
記の構造を採用することにより、外壁1の構築時に外壁
パネル2…の配置位置がずれても、固定金具6および中
間金具7の固定位置を調整することにより、正確に外壁
パネル2…の取り付けを行うことができる。しかも、固
定金具6には、予め挿通穴16aが設けられているの
で、外壁パネル2…の取り付け時に穴あけ作業を行わな
くてもよくなる。
【0039】ところで、本実施例の構成において、上記
中間金具7および始端金具8は、外壁パネル2の両端縁
を保持するようになっており、外壁パネル2の両端縁の
浮き上がりを防止する機能を有している。外壁パネル2
の両端縁の浮き上がりを防止するには、例えば、外壁1
の接合部1aにおいては、固定金具6を接合部1aに近
接させて配置すればよいが、この場合、1つの接合部1
aに対し両側に2つの固定金具6・6を設ける必要があ
るので、部品点数が増加することになる。
【0040】これに対し、中間金具7は、外壁パネル2
・2の接合部1aを1つで保持することができるため、
部品点数の削減を図ることが可能となる。しかも、中間
金具7の係合部20aが外壁パネル2の凸部14の端部
に係合するようになっているので、中間金具7により接
合部1aを確実に鋼材5に固定することができる。
【0041】なお、本実施例では、最下段の外壁パネル
2の支持に始端金具8を用いたが、始端金具8の代わり
に中間金具7を用いても、同様に外壁パネル2を支持す
ることができるのは、勿論である。
【0042】また、本実施例では、外壁パネル2を横向
きに配する構成について説明したが、本発明は、これに
限定されることはなく、例えば外壁パネル2を縦向きに
配する構成をも含む。この構成の場合、例えば、複数の
柱間に鋼材を横設して同縁とし、この同縁に上記の固定
金具6、中間金具7および始端金具8を固定して、縦向
きの外壁パネル2が固定される構造となる。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明の壁体の取付構造
は、壁体取付具が、鋼材側固定用締結部材を挿通させる
第1の挿通穴を有して上記鋼材側固定用締結部材により
鋼材に固定される鋼材側固定部と、壁体側固定用締結部
材を挿通させる第2の挿通穴を有して上記壁体側固定用
締結部材により壁体が固定される壁体側固定部とを備
え、上記壁体の固定箇所毎に配されて上記壁体側固定部
を上記鋼材の側方に突出させるように上記鋼材に固定さ
れる一方、上記壁体における壁材の端縁が、上記鋼材側
固定用締結部材を挿通させる第3の挿通穴を有して上記
鋼材側固定用締結部材により上記鋼材に固定される固定
部と、上記端縁の凸部または凹部を保持する保持部とを
備えた保持具により上記鋼材に固定されている構成であ
る。
【0044】これにより、壁体取付具の鋼材への固定を
鋼材側固定用締結部材で行うため、壁体構築の際に溶接
作業を省くことができる。それゆえ、壁体取付具の鋼材
への固定と、壁材の壁体取付具への固定とを交互に行う
ことが可能になり、鋼材による骨組みの建方を終えると
直ぐに壁材の取り付けを行うことができる。それゆえ、
本発明の壁体の取付構造によれば、従来に比べて壁体の
構築を早期に着手することができるという効果を奏す
る。
【0045】また、壁体側固定部に挿通穴を有する壁体
取付具が壁体の固定箇所毎に配されて鋼材に固定される
ので、壁体を構築していくときに壁材の配置位置がずれ
ても、その位置に合わせて壁体取付具の固定位置を調整
すればよく、しかも、壁体構築作業時に壁材の配置位置
に合わせて挿通穴を設ける作業を省くことができる。そ
れゆえ、本発明の壁体の取付構造によれば、壁体の構築
作業を簡素化することができるという効果も併せて奏す
る。
【0046】さらに、保持具により壁材の端縁の凸部ま
たは凹部を保持することにより、確実に壁材の端縁を鋼
材に固定することができる。それゆえ、本発明の壁体の
取付構造によれば、壁材の端縁の浮き上がりの防止を図
ることができるという効果も併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における固定金具による外壁
の鋼材への取付構造を示す横断面図である。
【図2】固定金具による外壁の鋼材への取付構造を示す
正面図である。
【図3】中間金具による外壁の鋼材への取付構造を示す
縦断面図である。
【図4】始端金具による外壁の最下端部における鋼材へ
の取付構造を示す縦断面図である。
【図5】外壁の鋼材への取付構造の概略を示す正面図で
ある。
【図6】壁材の構造を示す図5のA−A線矢視断面拡大
図である。
【図7】固定金具を示す平面図である。
【図8】固定金具を示す正面図である。
【図9】図7のB−B線矢視断面図である。
【図10】図7のC−C線矢視断面図である。
【図11】中間金具を示す正面図である。
【図12】中間金具を示す側面図である。
【図13】中間金具を示す下面図である。
【図14】始端金具を示す正面図である。
【図15】始端金具を示す側面図である。
【図16】従来の外壁の鋼材への取付構造を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 外壁(壁体) 1a 接合部 2 外壁パネル(壁材) 4・5 鋼材 6 固定金具(壁体取付具) 7 中間金具(保持具) 8 始端金具(保持具) 9 ドリリングタッピンねじ(鋼材側固定
用締結部材) 10 バルブタイト(壁体側固定用締結部
材) 13 凹部(端縁) 14 凸部(端縁) 15 鋼材側固定部 15a 挿通穴(第1の挿通穴) 16 壁体側固定部 16a 挿通穴(第2の挿通穴) 19・22 固定部 19a・22a 挿通穴(第3の挿通穴) 20 挟装部(保持部) 23 支持部(保持部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】隣接する壁材同士がその両端縁で凹凸嵌合
    にて互いに接合されて形成される壁体を、壁体取付具を
    介して骨組構造をなす鋼材に取り付ける壁体の取付構造
    において、 上記壁体取付具が、鋼材側固定用締結部材を挿通させる
    第1の挿通穴を有して上記鋼材側固定用締結部材により
    上記鋼材に固定される鋼材側固定部と、壁体側固定用締
    結部材を挿通させる第2の挿通穴を有して上記壁体側固
    定用締結部材により上記壁体が固定される壁体側固定部
    とを備え、上記壁体の固定箇所毎に配されて上記壁体側
    固定部を上記鋼材の側方に突出させるように上記鋼材に
    固定される一方、上記壁体における壁材の端縁が、上記
    鋼材側固定用締結部材を挿通させる第3の挿通穴を有し
    て上記鋼材側固定用締結部材により上記鋼材に固定され
    る固定部と、上記端縁の凸部または凹部を保持する保持
    部とを備えた保持具により上記鋼材に固定されているこ
    とを特徴とする壁体の取付構造。
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