JPH0515630Y2 - - Google Patents

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JPH0515630Y2
JPH0515630Y2 JP7299088U JP7299088U JPH0515630Y2 JP H0515630 Y2 JPH0515630 Y2 JP H0515630Y2 JP 7299088 U JP7299088 U JP 7299088U JP 7299088 U JP7299088 U JP 7299088U JP H0515630 Y2 JPH0515630 Y2 JP H0515630Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案はブレーキモータの間隙調整装置に関す
る。
(従来の技術) 一般にブレーキモータは、長期使用によるブレ
ーキライニングの摩耗につれてブレーキ部の磁気
間隙が拡がると、起動および停止時の衝撃、騒音
が激しくなるとともに交流電磁ブレーキを採用し
たブレーキモータにおいては起動電流が増え、使
用者に不快感を与えるばかりかブレーキモータの
寿命を縮め、遂にはブレーキが解放せずに起動不
能となるので、前記磁気間隙を調整する手段が講
じられている。
例えば、第4図に示すように、直流電磁石の固
定鉄心1に磁気間隙2を介して対向する可動鉄心
3を、その内径部においてブレーキ蓋体4に取着
した固定軸5にスプライン6にて回動不能にして
軸方向移動可能に結合し、かつその外径部におい
て固定子枠7とブラケツト8およびブレーキ蓋体
4とを締結固定するスタツドボルト9に回動不能
にして軸方向移動可能に係合した第1の停止制動
板10の内径部に螺合してなり、前記固定軸5を
回わり止めねじ11を緩めて少し引き出した後、
ハンドル12を回わしてスプライン6結合した可
動鉄心3とともに回転させることにより、この可
動鉄心3と第1の停止制動板10との螺子作用に
よつてこの停止制動板10の位置はそのままで可
動鉄心3のみを軸方向に移動して磁気間隙2を縮
小する間隙調整装置が採用されている。
また、実公昭51−11607号公報に記載のブレー
キモータには、第5図に示すように、交流電磁石
の固定鉄心21を固着した固定鉄心基板22を、
その外径部においてブレーキ蓋体23に突設した
スタツドピン24に係合するとともにその内径側
の有底筒状ボス部25をブレーキ蓋体23の中心
部に突設した固定軸26に挿嵌して、回動不能に
して軸方向移動可能に配設し、前記固定軸26に
螺着した調整ボルト27の先端をスプリング28
の作用に抗して前記ボス部25の底面に圧接して
なり、前記調整ボルト27をねじ込むことによ
り、その螺子作用によつて固定鉄心基板22をモ
ータ側へ向つて軸方向に移動して固定鉄心21と
可動鉄心29との磁気間隙30を縮小する間隙調
整装置が提案されている。
(考案が解決しようとする課題) ところが、第6図に示すように、固定子鉄心3
1の磁界内に回転子鉄心32と磁極体33とを配
置し、この磁極体33に軸方向に対向する磁性環
部34aを有するブレーキ作動体34を備え、前
記磁極体33を介して前記磁性環部34aを通る
固定子界磁磁束にて生起される磁気吸引力によつ
て、前記ブレーキ作動体34をこのブレーキ作動
体34と前記磁極体33間に装架したスプリング
35の作用に抗して軸方向に移動してブレーキを
解放する所謂プルロータ方式のブレーキモータに
おいては、ブレーキ作動体34の磁性環部34a
が前記第4図に示す従来例における軸方向位置調
整部材である可動鉄心3に、磁極体33が前記第
5図に示す従来例における軸方向位置調整部材で
ある固定鉄心21および固定鉄心基板22にそれ
ぞれ相当するが、いずれもその構成上、回転制動
板36,36と停止制動板37,37,34bお
よびブレーキライニング38からなるブレーキ摺
動部とモータとの間に配設せざるを得ず、すなわ
ち、前記磁性環部34aおよび磁極体33を前記
両従来例のようにブレーキ摺動部を介してモータ
の反対側に配設できないので、前記両従来例の間
隙調整装置の構成を応用することはできない。
そこで、前記プルロータ方式のブレーキモータ
においては、簡便な間隙調整手段として、同第6
図に示すように、ボルト42にて締結固定した固
定子枠39と端蓋を兼ねたブラケツト40間に薄
肉リングを二分して前記ボルト42に対応する部
分を打ち抜いた形状の間隙調整座41,41を一
組または複数組押入挾持しておき、ブレーキライ
ニング38の摩耗量が間隙調整座41,41の厚
さを越えた場合に前記ボルト42を緩めて間隙調
整座41,41を抜き取ることにより、磁極体3
3とブレーキ作動体34の磁性環部34aとの磁
気間隙43を縮小する手段が取られている。
しかし、この手段によると、抜き取つた間隙調
整座41,41の厚さの分、ブレーキ側の軸受4
4とこの軸受44を挿着するブラケツト40のハ
ウジング部40aとの間隙45が縮小するので、
この間隙45に介装する波座金46の伸縮範囲を
考慮すれば、1mm厚程度の間隙調整座41,41
をせいぜい2組挿入するのが限度であり、そのた
め磁気間隙43の累計調整量が小さくてブレーキ
ライニング38の摩耗量がより大きくなると対応
できず、さらに間隙調整作業は、固定子枠39と
ブラケツト40とを締結固定する複数のボルト4
2を緩め、長期使用の間に錆や埃が付着して嵌合
が硬くなつた固定子枠39とブラケツト40とを
少し引き離して間隙調整座41,41を抜き取つ
た後、再びボルト42を締結する面倒な作業であ
り、特にホイスト用ブレーキモータなどのように
高所に設置されている場合はその作業は困難であ
る。
これに対して、実公昭52−55613号公報にブレ
ーキ付き電動機におけるブレーキ部のギヤツプ調
整装置として、第7図に示すように、ブラケツト
51に停止制動部材52を螺合し、この停止制動
部材52にブラケツト51の外側に配置した調整
板53をスプライン結合にて相対回転不能にして
軸方向移動可能に挿嵌し、調整板53に穿設した
複数の透孔54の1つに挿通した回わり止めボル
ト55をブラケツト51に設けた複数の雌ねじ孔
56の1つに螺着してなり、前記回わり止めボル
ト55をはずして調整板53を回わすことによ
り、この調整板53にスプライン結合した停止制
動部材52を回転させ、ブラケツト51との螺子
作用によつて軸方向に移動させて磁気間隙57を
調整する手段が提案されているが、回転軸58を
支承するブレーキ側の軸受59をブラケツト51
に直接挿嵌せず、ブラケツト51に螺合した停止
制動部材52に挿嵌する構成を採るため、この螺
合に起因する回転軸58のがたつきによつて異常
振動および騒音が発生するのを避け得ず、これに
加えて、上記公報図面には記載がないものの、出
力側の軸受60の運転すき間を小さくしてこの軸
受60の振動を防ぐためにブレーキ側の軸受59
とこの軸受59を挿嵌する停止制動部材52のハ
ウジング部52aとの隙間61に波座金を介装す
る必要があるが、前記第6図に示す従来例の場合
と同様に磁気間隙57の調整に伴なつて前記波座
金を介装する間隙61が縮小するので磁気間隙5
7の累計調整量が小さく制限され、実用的ではな
い。
また、前記プルロータ方式のブレーキモータに
実公昭48−35927号公報に記載のブレーキ付電動
機の構成、すなわち第8図に示すように、複数の
調整柱71を突設した停止制動板72をブラケツ
ト73の案内筒部73aに挿嵌するとともに調整
柱71をブラケツト73の案内孔74に挿通し、
この案内孔74から突出した調整柱71にそれぞ
れナツト75を螺合し、この各ナツト75を皿ね
じ76にてブラケツト73に固定して回わり止め
を施してなる構成を応用することが考えられる
が、この構成における間隙調整作業は、多数の皿
ねじ76をはずし、複数のナツト75をそれぞれ
同量ねじ回わし、再び多数の皿ねじ76を螺着し
なければならないのでかなり煩雑であり、加えて
停止制動板72に作用する制動トルクを調整柱7
1とナツト75を介して細い皿ねじ76で受ける
こととなるので、および図示しないスプリングに
よつて停止制動板72に作用する軸方向力、特に
制動開始の瞬間における衝撃力を調整柱72とナ
ツト75を介して細い皿ねじ76で受けることと
なるので、強い制動力を必要とする場合など強度
的に耐え難い怖れがある。
本考案は、前記に鑑み成されたもので、前記プ
ルロータ方式のブレーキモータにおいて、軸受支
承の構成に起因する回転軸のがたつきによつて異
常振動および騒音が発生することなく、磁気間隙
の調整作業が容易でその累計調整量も大きく、強
度的にも十分であるブレーキモータの間隙調整装
置を提供するものである。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 本考案のブレーキモータの間隙調整装置は、固
定子鉄心102の磁界内に回転子鉄心103と磁
極体104とを配置し、この磁極体104に軸方
向に対向する磁性環部105aを有するブレーキ
作動体105を備え、前記磁極体104を介して
前記磁性環部105aを通る固定子界磁磁束にて
生起される磁気吸引力によつて、前記ブレーキ作
動体105をこのブレーキ作動体105と前記磁
極体104間に装架したスプリング121の作用
に抗して軸方向に移動してブレーキを解放するブ
レーキモータにおいて、このブレーキモータの回
転軸106のブレーキ側の軸受118を挿着する
ブラケツト108と前記ブレーキ作動体105と
の間に、回動不能にして軸方向移動可能な停止制
動板110,114,116と前記ブレーキ作動
体105の磁性環部105aとは反対側に形成し
た回転制動板部105bを含めて前記回転軸10
6とともに回転する軸方向移動可能な回転制動板
113,115,105bとのそれぞれ同数をブ
レーキライニング112を介して交互に順次配列
し、前記ブラケツト108に最隣の前記停止制動
板110に前記ブラケツト108を挟んで隣り合
う調整環125を前記ブラケツト108または前
記固定子鉄心102を固着した固定子枠101に
前記回転軸106と同心に螺合し、ブレーキモー
タ停止時に前記スプリング121によつて前記ブ
ラケツト108に最隣の前記停止制動板110に
作用する軸方向力を前記調整環125に伝達する
複数の押棒122を前記ブラケツト108の案内
孔123に軸方向移動可能に遊挿貫通してなるも
のである。
(作用) ブレーキモータ停止時に、回わり止めボルト1
28を取りはずして調整環125をモータ側へ移
動する方向にねじ回わすと、この調整環125と
ともに第1の停止制動板110、第1の回転制動
板113、第2の停止制動板114、第2の回転
制動板115、第3の停止制動板116およびブ
レーキ作動体105が押棒122とブレーキライ
ニング112を介してスプリング121の作用に
抗してモータ側へ軸方向移動し、ブレーキ作動体
105の磁性環部105aと磁極体104との磁
気間隙131が縮小される。
(実施例) 次に、本考案の実施例を図面に基き説明する。
第1図及び第2図は、本考案を多板ブレーキ式
のブレーキモータに適用した一実施例を示し、固
定子枠101に固着した固定子鉄心102の磁界
内に回転子鉄心103と磁極体104とを配置
し、この磁極体104に軸方向に対向する磁性環
部105aを有するブレーキ作動体105をスプ
ライン結合にて回転軸106に相対回転不能にし
て軸方向移動可能に挿嵌し、固定子枠101にボ
ルト107にて取着したブラケツト108と前記
ブレーキ作動体105の磁性環部105aとは反
対側に設けた回転制動板部105bとの間に、外
径部において固定子枠101とブラケツト108
間に支架した複数のスタツド109に回動不能に
して軸方向移動可能に係合するとともに内径部に
おいてブラケツト108の案内環部108aに軸
方向移動可能に挿嵌した第1の停止制動板11
0、回転軸106にスプライン結合にて挿嵌した
ハブ111に同様にスプライン結合にて相対回転
不能にして軸方向移動可能に挿嵌してなり両面に
ブレーキライニング112,112を貼着した第
1の回転制動板113、前記スタツド109に回
動不能にして軸方向移動可能に係合した第2の停
止制動板114、前記第1の回転制動板113と
同様にしてハブ111に挿嵌してなり両面にブレ
ーキライニング112,112を貼着した第2の
回転制動板115、前記第2の停止制動板114
と同様にしてスタツド109に係合した第3の停
止制動板116、およびブレーキ作動体105の
回転制動板部105bに貼着したブレーキライニ
ング112を順次配列し、回転軸106を支承す
る軸受117,118の一方、すなわちブレーキ
側の軸受118を前記ブラケツト108の案内環
部108aを外側へ延長して形成したハウジング
部108bに挿嵌し、このハウジング部108b
と前記軸受118との間隙119に波座金120
を介装し、磁極体104とブレーキ作動体105
間にスプリング121を装架して、所謂プルロー
タ方式のブレーキモータを構成する。
次に、間隙調整装置の構成について説明する。
前記ブラケツト108に最も隣接する第1の停
止制動板110に軸方向力を伝達する複数の押棒
122を一体に突出形成し、この押棒122をブ
ラケツト108に穿設した案内孔123に遊挿貫
通し、内周部に雌ねじ124を形成した調整環1
25をこの調整環125の側面に前記各押棒12
2の端面が当接するようにハウジング部108b
の外周部に雄ねじ126を形成したブラケツト1
08に回転軸106と同心に螺合し、前記調整環
125に120°間隔で穿設した透孔127の1つに
回わり止めボルト128を挿通し、このボルト1
28の先端部をブラケツト108に90°間隔で穿
設した前記透孔127と同ピツチの雌ねじ孔12
9に螺着し、調整環125を覆う蓋体130をブ
ラケツト108に取着する。131は磁極体10
4とブレーキ作動体105の磁性環部105aと
の磁気間隙である。
以上のように構成した実施例のブレーキモータ
に給電すると、固定子鉄心102に固定子界磁磁
束が生じてその多くは回転子鉄心103を通つて
モータに駆動トルクを発生し、これと同時に磁極
体104を介してブレーキ作動体105の磁性環
部105aを通る残りの固定子界磁磁束が磁極体
104と前記磁性環部105a間に磁気吸引力を
生起し、ブレーキ作動体105をスプリング12
1の作用に抗してモータ側へ軸方向移動してブレ
ーキが解放され、ブレーキモータが始動される。
次に給電を断つと、固定子界磁磁束が消えて前
記駆動トルクおよび磁気吸引力が消滅し、スプリ
ング121の作用によつてブレーキ作動体105
がブレーキ側へ軸方向移動してその回転制動板部
105bと調整環125との間にブレーキライニ
ング112と押棒122を介して停止制動板11
0,114,116および回転制動板113,1
15を挟み込んで押圧し、ブレーキが作動され
る。
そして、ブレーキモータの運転停止の繰返しに
よつてブレーキライニング112が摩耗すると、
その分ブレーキモータ停止時におけるブレーキ作
動体105の軸方向位置がブレーキ側へ移動し、
磁極体104とブレーキ作動体105の磁性環部
105aとの磁気間隙131が拡大する。
次に、このブレーキライニング112の摩耗に
よつて拡大した磁気間隙131を調整する手段に
ついて説明する。
ブレーキモータ停止時に蓋体130をはずし、
回わり止めボルト128を取りはずして調整環1
25をねじ回わすと、この調整環125はその側
面が各押棒122の端面に摺動回転しながらブラ
ケツト108との螺子作用によつて軸方向へ移動
する。
そして、調整環125をモータ側へ移動する方
向にねじ回わすと、この調整環125とともに第
1の停止制動板110、第1の回転制動板11
3、第2の停止制動板114、第2の回転制動板
115、第3の停止制動板116およびブレーキ
作動体105が押棒122とブレーキライニング
112を介してスプリング121の作用に抗して
モータ側へ軸方向移動し、ブレーキ作動体105
の磁性環部105aと磁性体104との磁気間隙
131が縮小される。
従つて、前記磁気間隙131を調整するには、
調整環125をモータ側へ移動する方向に所望の
角度ねじ回わして調整環125の透孔127の1
つとブラケツト108の雌ねじ孔129の1つと
を合致させ、そこに回わり止めボルト128を挿
通螺着する手順によるか、調整環125をブレー
キ作動体105が磁極体104に当接するまでね
じ回わして前記磁気間隙131を零にした後、こ
の磁気間隙131が所望の寸法となるように調整
環125を逆方向に所望の角度ねじ回わし、さら
にその左右に若干ねじ回わして調整環125の透
孔127の1つとブラケツト108の雌ねじ孔1
29の1つとを合致させ、そこに回わり止めボル
ト128を挿通螺着する手順によればよい。
例えば、調整環125の雌ねじ124とブラケ
ツト108の雄ねじ126とのねじピツチを3mm
とすると、調整環125を1回転すれば軸方向に
3mm移動して前記磁気間隙131が3mm変化する
ので、調整環125の透孔127の1つとブラケ
ツト108の雌ねじ孔129の1つとが合致した
位置から次に前記透孔127の1つと前記雌ねじ
孔129の1つとが合致する位置まで調整環12
5をねじ回わせば、前記透孔127を120°間隔に
前記雌ねじ孔129を90°間隔に設けていること
から調整環125は30°回転して前記磁気間隙1
31が0.25mm変化する。
そこで、前者の手順では、調整環125をモー
タ側へ移動する方向に30°の倍数角となる適宜角
度ねじ回わせばよいが、ブレーキライニング11
2の摩耗量、すなわち調整前の磁気間隙131の
寸法が別述手段にて測定しない限り不明であるの
で当て推量の間隙調整となるのに対し、後者の手
順では、調整環125をねじ回わして前記磁気間
隙131を零にした後、逆方向に例えば120度°
ねじ回わせば前記磁気間隙31は1mmとなり、こ
の位置で調整環125の透孔127の1つとブラ
ケツト108の雌ねじ孔129の1つとが合致し
ない場合は合致する最も近い位置まで調整環12
5をねじ回わすと調整環125は±15°の範囲内
で左右にずれて前記磁気間隙131が0.875mmか
ら1.125mmの範囲に調整される。
そして、この実施例によれば、ブレーキ側の軸
受118は前記第7図に示す従来例のように螺合
部分を介さずに直接ブラケツト108のハウジン
グ部108bに挿嵌するので軸受支承の構成に起
因する回転軸106のがたつきによつて異常振動
および騒音を発生することがなく、波座金120
を介装するブレーキ側の軸受118とブラケツト
108のハウジング部108bとの間隙119が
前記第6図および第7図に示す従来例のように磁
気間隙131の調整によつては変化しないので磁
気間隙131の累計調整量が大きく設定でき、前
記第8図に示す従来例のように制動トルクや軸方
向力、特に軸方向の衝撃力を細い皿ねじ76で受
ける場合に比べて、第1の停止制動板110に作
用する制動トルクの大部分はこの停止制動板11
0の外径部に係合した太いスタツド109で受
け、第1の停止制動板110に作用する軸方向
力、特に衝撃力は大径のねじ124,126にて
ブラケツト108に螺合した調整環125で受け
るので強度的にも十分であり、さらに間隙調整作
業は前記第8図に示す従来例のように多数の皿ね
じ76をはずして複数のナツト75を同量回転し
たのち再び多数の皿ねじ76を螺着する煩雑さは
なく、1本の回わり止めボルト128を取りはず
して1個の調整環125をねじ回わしたのち再び
前記回わり止めボルト128を螺着するだけでよ
く容易に行なえる。
なお、前記実施例においては押棒122を第1
の停止制動板110に突出して一体に形成した
が、両者を分離し、ブラケツト108の案内孔1
23に遊挿貫通した押棒122を第1の停止制動
板110と調整環125とで挟持する構成として
もよく、あるいは第3図に示すように第1の停止
制動板110とブラケツト108との間に押棒基
板132をブラケツト108の案内環部108a
に挿嵌して設け、この押棒基板132にブラケツ
ト108の案内孔123に遊挿貫通する複数の押
棒122を挿入溶着して構成してもよい。
また、調整環125はブラケツト108に螺合
するほか、第3図に示すように延長した固定子枠
101に螺合してもよく、この調整環125の回
わり止めも回わり止めボルト128のほか、第3
図に示すように調整環125と同じ寸法の雄ねじ
を有する回わり止め環133を固定子枠101に
螺合して調整環125を圧接するダブルナツト方
式で施してもよい。
以上、本考案を多板ブレーキ式のブレーキモー
タに適用した実施例について説明したが、単板ブ
レーキ式のブレーキモータにも勿論適用できる。
〔考案の効果〕
本考案のブレーキモータの間隙調整装置によれ
ば、固定子鉄心の磁界内に回転子鉄心と磁極体と
を配置し、この磁極体に軸方向に対向する磁性環
部を有するブレーキ作動体を備え、前記磁極体を
介して前記磁性環部を通る固定子界磁磁束にて生
起される磁気吸引力によつて、前記ブレーキ作動
体をこのブレーキ作動体と前記磁極体間に装架し
たスプリングの作用に抗して軸方向に移動してブ
レーキを解放する所謂プルロータ方式のブレーキ
モータにおいて、軸受を直接ブラケツトに挿嵌す
るので軸受支承の構成に起因する回転軸のがたつ
きによつて異常振動および騒音が発生することが
なく、軸受用の波座金を介装する間隙が磁気間隙
の調整によつては変化しないので磁気間隙の累計
調整量が大きく設定でき、ブラケツトに最隣の停
止制動板に作用する制動トルクは太いスタツドで
受けて軸方向力、特に軸方向衝撃力は大径のねじ
にてブラケツトに螺合した調整環で受けるので強
度的に十分であり、磁気間隙の調整作業も1本の
回わり止めボルトを取りはずして1個の調整環を
ねじ回わしたのち再び前記ボルトを螺着するだけ
の容易な作業で特にホイスト用ブレーキモータな
どのように高所に設置されている場合の作業性改
善効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のブレーキモータの間隙調整装
置の一実施例を示す縦断面図、第2図は同上実施
例の斜視部分図、第3図は本考案の他の実施例を
示す断面部分図、第4図乃至第8図は従来のブレ
ーキモータの間隙調整装置の縦断面図である。 102……固定子鉄心、103……回転子鉄
心、104……磁極体、105……ブレーキ作動
体、105a……磁性環部、105b……回転制
動板部、106……回転軸、108……ブラケツ
ト、110,114,116……停止制動板、1
13,115……回転制動板、118……軸受、
121……スプリング、122……押棒、123
……案内孔、124……雌ねじ、125……調整
環、126……雄ねじ、131……磁気間隙。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 固定子鉄心の磁界内に回転子鉄心と磁極体とを
    配置し、この磁極体に軸方向に対向する磁性環部
    を有するブレーキ作動体を備え、前記磁極体を介
    して前記磁性環部を通る固定子界磁磁束にて生起
    される磁気吸引力によつて、前記ブレーキ作動体
    をこのブレーキ作動体と前記磁極体間に装架した
    スプリングの作用に抗して軸方向に移動してブレ
    ーキを解放するブレーキモータにおいて、 このブレーキモータの回転軸のブレーキ側の軸
    受を挿着するブラケツトと前記ブレーキ作動体と
    の間に、回動不能にして軸方向移動可能な停止制
    動板と前記ブレーキ作動体の磁性環部とは反対側
    に形成した回転制動板部を含めて前記回転軸とと
    もに回転する軸方向移動可能な回転制動板とのそ
    れぞれ同数をブレーキライニングを介して交互に
    順次配列し、前記ブラケツトに最隣の前記停止制
    動板に前記ブラケツトを挟んで隣り合う調整環を
    前記ブラケツトまたは前記固定子鉄心を固着した
    固定子枠に前記回転軸と同心に螺合し、ブレーキ
    モータ停止時に前記スプリングによつて前記ブラ
    ケツトに最隣の前記停止制動板に作用する軸方向
    力を前記調整環に伝達する複数の押棒を前記ブラ
    ケツトの案内孔に軸方向移動可能に遊挿貫通した
    ことを特徴とするブレーキモータの間隙調整装
    置。
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