JPH05155228A - 車両用空調制御装置 - Google Patents

車両用空調制御装置

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JPH05155228A
JPH05155228A JP34809691A JP34809691A JPH05155228A JP H05155228 A JPH05155228 A JP H05155228A JP 34809691 A JP34809691 A JP 34809691A JP 34809691 A JP34809691 A JP 34809691A JP H05155228 A JPH05155228 A JP H05155228A
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control
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吹出モードの切換時等のように実吹出温度と
目標吹出温度との差が大きくなるときにも適切な吹出温
度が得られるようにミックスドアの開度を制御すること
ができる車両用空調制御装置を提供すること。 【構成】 マイクロコンピュータ22は、実吹出温度T
と目標吹出温度T0の温度偏差を演算する温度偏差演算
手段22Cと、この温度偏差に基づきTがT0になるよ
うにミックスドアを制御する第1のミックスドア制御手
段22Eと、T0に基づき目標ミックスドア開度θxを
演算する目標ミックスドア開度演算手段22Dと、開度
θがθxになるようにミックスドアを制御する第2のミ
ックスドア制御手段22Fと、前記温度偏差が所定値以
下のとき第1の制御手段22Eからの開度制御信号を選
択すると共に、温度偏差が所定値以上のとき第2の制御
手段22Fからの開度制御信号を選択し、且つ各開度制
御信号をミックスドア駆動回路25へ出力する制御選択
手段22Gとを備えている。温度偏差が所定値以上のと
き、ミックスドアの開度がθxになるようにミックスド
アが制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各吹出口から車室内へ
の実吹出温度が目標吹出温度になるようにミックスドア
の開度を制御する車両用空調制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような車両用空調制御装置と
しては、例えば、各吹出口に設けられた吹出温度センサ
と、少なくとも1つの吹出温度センサからの出力に基づ
き演算される実吹出温度が設定温度等に基づき演算され
る目標吹出温度になるように、ミックスドア駆動装置を
介して、ミックスドアの開度を制御する演算制御装置を
備えた自動空調制御装置において、前記演算制御装置に
は、前記ベンチレータダクトを閉成する吹出モードか
ら、該ベンチレータダクトを開成する他の吹出モードへ
の切替指令信号出力に基づいて所定時間ミックスドアの
開度を固定又は減少補正するミックスドア開度補正演算
回路を設けた構成により、HEATモードからB/Lモ
ードに切り換った際、ミックスドアの開度をこのモード
切換時直前の開度に所定時間固定又は減少補正し、これ
によって前記モード切換時に吹出温度センサの応答性が
遅いためにベント吹出口から目標吹出温度よりかなり高
い温度の温風が吹出るのを防止したものが知られている
(特開昭62−199518号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の技術では、前記吹出モード切換時、ミックスドア
の開度を吹出モード切換時直前の開度に所定時間固定又
は減少補正するため、この所定時間中は適切な吹出温度
となるようにミックスドアの開度を制御できないという
問題点があった。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、吹出モードの切換時或はセンサ等
の故障時等のように実吹出温度と目標吹出温度との差が
大きくなるときにも、適切な吹出温度が得られるように
ミックスドアの開度を制御できる車両用空調制御装置の
提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、各吹出口に設けられた吹出温度センサと、
吹出モードに応じて前記各吹出温度センサからの出力に
基づき演算される実吹出温度が車室内温度、設定温度等
に基づき演算される目標吹出温度になるように、ミック
スドア駆動手段へ開度制御信号を出力し、この駆動手段
を介してミックスドアの開度を制御する電子制御部とを
備えた車両用空調制御装置において、前記電子制御部
は、前記実吹出温度と前記目標吹出温度の温度偏差を演
算する温度偏差演算手段と、この温度偏差に基づき、前
記実吹出温度が前記目標吹出温度になるようにミックス
ドアの開度を制御するための開度制御信号を出力する第
1のミックスドア制御手段と、前記目標吹出温度に基づ
き目標ミックスドア開度を演算する目標ミックスドア開
度演算手段と、開度が前記目標ミックスドア開度になる
ようにミックスドアを制御するための開度制御信号を出
力する第2のミックスドア制御手段と、前記温度偏差が
所定値以下のとき前記第1のミックスドア制御手段から
の開度制御信号を選択すると共に、前記温度偏差が所定
値以上のとき又は吹出モードの切換に連動して前記第2
のミックスドア制御手段からの開度制御信号を選択し、
且つ各開度制御信号を前記ミックスドア駆動手段へ出力
する制御選択手段とを備えていることを特徴とするもの
である。
【0006】
【作用】実吹出温度と目標吹出温度の温度偏差が所定値
以下のとき、第1のミックスドア制御手段からの開度制
御信号が制御選択手段により選択されてミックスドア駆
動手段へ出力され、これによって実吹出温度が目標吹出
温度になるようにミックスドアの開度が制御され、実吹
出温度と目標吹出温度の温度偏差が所定値以上のとき又
は吹出モードの切換に連動して、第2のミックスドア制
御手段からの開度制御信号が制御選択手段により選択さ
れてミックスドア駆動手段へ出力され、これによってミ
ックスドアの開度が目標ミックスドア開度に制御され
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0008】図2は、本発明の一実施例に係る車両用空
調制御装置を示す概略構成図である。同図に示すよう
に、車両用空調制御装置が用いられる車両用空調装置
は、外気導入口1及び内気導入口2を有し、ダクト内に
ブロワ4が配置されたブロワユニット3と、該ブロワユ
ニット3の下流側端部に接続され、ダクト内にエバポレ
ータ5が配置されたクーリングユニット6と、該クーリ
ングユニット6の下流側端部に接続され、ダクト内にヒ
ータコア7が配置されたヒータユニット8とを備えてい
る。エバポレータ5の下流側には、エバポレータ5の出
口側空気温度(エバポレータ温度Te)を検出するエバ
ポレータ温度センサ26が設けられており、このセンサ
26の出力信号は後述するマルチプレクサ23に入力さ
れる。
【0009】ブロワユニット3には、外気導入口1及び
内気導入口2を開閉するインテークドア9が設けられて
いる。ヒータユニット8のダクト内には、ヒータコア7
の前面及びバイパス路10を開閉するミックスドア11
が設けられている。ミックスドア11の開度θは、ミッ
クスドア・アクチュエータ12により0〜100%(実
線で示すフルクール位置〜鎖線で示すフルホット位置)
の間で調節される。この開度θは、ポテンショメータの
如きミックスドア開度センサ27により検出され、この
検出された開度θを表わす信号がマルチプレクサ23に
入力される。
【0010】ヒータユニット8のダクトの下流側には、
図示しないフロントウィンドウへの吹出口であるデフ吹
出口13,顔部への吹出口であるベント吹出口14及び
足元への吹出口であるフット吹出口15が設けられてい
る。各吹出口13〜15の開閉はそれぞれデフドア1
6,ベントドア17及びフットドア18によって行なわ
れる。各ドア16〜18の下流側には、吹出空気の温度
(デフ吹出温度Td,ベント吹出温度Tv,フット吹出
温度Tf)をそれぞれ検出するデフ吹出温度センサ1
9,ベント吹出温度センサ20及びフット吹出温度セン
サ21が設けられており、各吹出温度センサの出力信号
はマルチプレクサ23に入力される。
【0011】図2に示すように、上記車両用空調装置を
制御する車両用空調制御装置は、前記吹出温度センサ1
9,20,21の少なくとも1つのセンサからの出力に
基づき演算される実吹出温度Tが、設定温度Tset等
に基づき演算される目標吹出温度T0になるように、ミ
ックスドア駆動回路25へ開度制御信号を出力し、この
駆動回路25及び前記ミックスドア・アクチュエータ1
2を介してミックスドア11の開度を制御するマイクロ
コンピュータ(電子制御部)22を備えている。ミック
スドア駆動回路25は、前記開度制御信号に応じてミッ
クスドア・アクチュエータ12を駆動するもので、この
アクチュエータ12と共にミックスドア駆動手段を構成
している。
【0012】マイクロコンピュータ22は、中央処理装
置(CPU)、読出し専用メモリ(ROM)、ランダム
アンセスメモリ(RAM)、入出力ポートI/O等を備
えたそれ自体公知のものである。このマイクロコンピュ
ータ22には、各種の入力信号から所望の信号を選択し
て出力するマルチプレクサ23及び該マルチプレクサ2
3から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換す
るA/D変換器24を介して各種の信号が入力される。
【0013】即ち、マルチプレクサ23には、デフ吹出
温度センサ19からのデフ吹出温度Td,ベント吹出温
度センサ20からのベント吹出温度Tv,フット吹出温
度センサ21からのフット吹出温度Tf,エバポレータ
温度センサ26からのエバポレータ温度Te,ミックス
ドア開度センサ27からのミックスドア開度(実ミック
スドア開度)θ,車室内温度センサ28からの車室内温
度Tr,外気温度センサ29からの外気温度Ta,日射
量センサ30からの日射量Qs及び温度設定器31から
の設定温度Tsetをそれぞれ表わす信号が入力され
る。
【0014】前記マイクロコンピュータ22は、図1に
示すように、吹出モードに応じて前記各吹出温度センサ
19,20,21からの出力に基づき実吹出温度Tを演
算する実吹出温度演算手段22Aと、車室内温度Tr,
外気温度Ta,日射量Qs,及び設定温度Tsetに基
づき、目標吹出温度T0を演算する目標吹出温度演算手
段22Bと、実吹出温度演算手段22A及び目標吹出温
度演算手段22Bの各演算結果に基づき、目標吹出温度
0と実吹出温度Tの温度偏差Tdiff(Tdiff=T0
T)を演算する温度偏差演算手段22Cと、前記エバポ
レータ温度Te及び目標吹出温度T0に基づき、図6の
マップで示すようにTe及びT0によって定まる最適な
目標ミックスドア開度θxがテーブル化してメモリ(R
OM)に格納されたテーブルを検索することによりθx
を演算する目標ミックスドア開度演算手段22Dと、前
記温度偏差Tdiffに基づき、実吹出温度Tが目標吹出温
度T0になるようにミックスドア11の開度を制御する
ための開度制御信号を出力する第1のミックスドア制御
手段22Eと、ミックスドア11の開度θが目標ミック
スドア開度θxになるようにミックスドア11を制御す
るための開度制御信号を出力する第2のミックスドア制
御手段22Fと、温度偏差Tdiffが第1の所定値A(例
えば、A=2°(deg.))以下のとき第1のミックスドア
制御手段22Eからの開度制御信号を選択すると共に、
温度偏差Tdiffが第1の所定値Aより大きい第2の所定
値B(例えば、B=3°(deg.))以上のとき第2のミッ
クスドア制御手段22Fからの開度制御信号を選択し、
且つ各開度制御信号を前記ミックスドア駆動回路25へ
出力する制御選択手段22Gとを備えている。
【0015】前記目標吹出温度演算手段22Bは、目標
吹出温度T0を下記(1)式により演算する。
【0016】 T0=−KA・Tr−KB・Ta−KC・Qs+KD・Tset+KE …(1) 但し、KA〜KDは定数、KEは補正項である。
【0017】前記実吹出温度演算手段22Aは、吹出モ
ードがベントモード(VENTモード)のときには、ベ
ント吹出温度センサ20からのベント吹出温度Tvを、
フットモード(FOOTモード)のときにはフット吹出
温度センサ21からのフット吹出温度Tfを、デフモー
ド(DEFモード)のときにはデフ吹出温度センサ19
からのデフ吹出温度Tdをそれぞれ実吹出温度Tとする
ようになっている。また、この演算手段は、吹出モード
がバイレベルモード(B/Lモード)のときには下記
(2)式により、デフ・フットモード(D/Fモード)
のときには下記(3)式によりそれぞれ実吹出温度Tを
演算するようになっている。
【0018】
【数1】 但し、a及びbは定数である。
【0019】
【数2】 そして、マイクロコンピュータ22のメモリ(RAM)
には、図3〜図5に示す制御プログラムが予め格納され
ており、中央処理装置(CPU)はこの制御プログラム
に従って処理を実行する。
【0020】次に、上記構成を有する一実施例に係る車
両用空調制御装置の作動を図3〜図5を参照して説明す
る。
【0021】図3は、車両用空調制御装置による自動空
調制御の制御手順を示すフローチャートである。
【0022】同図において、まずステップS1で全ての
データを初期化し、次にステップS2で各センサ19〜
21,26〜30からの出力信号、図示しないコントロ
ールパネルの操作スイッチ(A/CSW)のオン,オフ
状態及び各ドア16〜18の位置等をそれぞれ表わす各
種の入力データを読み込む。
【0023】次のステップS3では、ステップS2で読
み込んだ車室内温度Tr,外気温度Ta,日射量Qs及
び設定温度Tsetに基づいて目標吹出温度T0を上記
(1)式により演算する。
【0024】次のステップS4では、ステップS3で求
められた目標吹出温度T0を用いて図4及び図5に示す
ミックスドア制御のサブルーチンによりミックスドア制
御を行なう。
【0025】次のステップS5では、前記目標吹出温度
0に基づきブロワ4の制御電圧を演算してブロワ4の
風量制御を行なう。次のステップS6では、前記目標吹
出温度T0に基づき、各ドア16〜18の位置を切換え
制御することにより吹出モード制御を行なう。次のステ
ップS7では、目標吹出温度T0に基づき、インテーク
ドア9の位置を切換えるインテークドア制御を行なう。
【0026】次のステップS8では、ステップS2で読
み込んだ操作スイッチのオン,オフ状態に応じた不図示
のコンプレッサのオン,オフ制御、及び目標吹出温度T
0に基づくコンプレッサの容量制御を行なう。ステップ
S9では上記ステップS2〜S8までの作動により得ら
れる車室内温度Tr等を不図示の表示部に表示してステ
ップS2に戻る。以後、上記ステップS2〜S8の作動
を繰り返し、車室内温度Trが設定温度Tsetとなる
ように上記ステップS4〜S8の各制御が実行される。
【0027】前記ステップS4におけるミックスドア制
御は、図4及び図5に示すミックスドア制御のサブルー
チンに従って実行される。
【0028】まず、吹出モードがベントモード(VEN
Tモード)か否かを判別し(ステップS11)、このス
テップS11の答がYESのときはステップS12に進
んでベント吹出温度Tvを実吹出温度とし(T=T
v)、さらにステップS20へ進む。ステップS11の
答がNOのときは、ステップS13に進んで吹出モード
がバイレベルモード(B/Lモード)(ベント及びフッ
トの両吹出口を開く吹出モード)か否かを判別し、この
答がYESのときは実吹出温度Tを上記(2)式により
演算し(ステップS14)、ステップS20へ進む。
【0029】ステップS13の答がNOのときは、ステ
ップS15に進んで吹出モードがフットモード(FOO
Tモード)か否かを判別し、この答がYESのときはス
テップS16に進んでフット吹出温度Tfを実吹出温度
Tとし(T=Tf)、さらにステップS20へ進む。ス
テップS15の答がNOのときは、ステップS17に進
んで吹出モードがデフ・フットモード(D/Fモード)
(デフ及びフット両吹出口を開く吹出モード)か否かを
判別する。
【0030】ステップS17の答がYESのときは、実
吹出温度Tを上記(3)式により演算し(ステップS1
8)、さらにステップS20へ進む。
【0031】一方、ステップS17の答がNOのとき
は、ステップS19に進んで吹出モードはデフモード
(DEFモード)であるから、デフ吹出温度Tdを実吹
出温度とし(T=Td)、さらにステップS20に進
む。
【0032】ステップS20においては、前記ステップ
S12,S14,S16,S18及びS19でそれぞれ
求められた実吹出温度Tと、図3のステップS3で求め
られた目標吹出温度T0との温度偏差Tdiff(Tdiff=
0−T)を求める。
【0033】次に、ステップS21に進み、ステップS
20で求められた温度偏差Tdiffの絶対値|Tdiff|が
前記第1の所定値A(A=2°)以下であるか又は前記
第2の所定値B(B=3°)以上であるかを判別する。
この答がAのとき、即ち|Tdiff|が第1の所定値A以
下のときはステップS22へ進み、この答がBのとき、
即ち第2の所定値B以上のときはステップS29へ進
む。
【0034】ステップS22においては、温度偏差の絶
対値|Tdiff|が1°(deg.)より小さい(|Tdiff|<
1°)か否かを判別し、この答がYESの場合は、実吹
出温度Tが目標吹出温T0と略等しくなっているので、
ステップS23に進んでミックスドア11の駆動を停止
し、本プログラムを終了する。一方、ステップS22の
答がNOの場合、即ち|Tdiff|が1°以上の場合は、
ステップS24に進んで実吹出温度Tが目標吹出温度T
0より高い(T0<T)か否かを判別する。
【0035】ステップS24の答がYESの場合(T0
<Tの場合)は、ステップS25に進み、ステップS2
4の答がYES(T0<T)になってからT0<Tのまま
で0.2秒(所定時間)が経過したか否かを判別する。
この所定時間(例えば0.2秒)は、ミックスドア駆動
時におけるハンチングを防止する為の遅れ時間(Del
ay Time)として設けられている。ステップS2
5の答がYESの場合は、ステップS26に進んでミッ
クスドア11を温度偏差Tdiffの値に応じた量だけクー
ル側(COOL側)へ駆動し、本プログラムを終了す
る。ステップS25の答がNOの場合は、前述したステ
ップS23へ進む。
【0036】ステップS24の答がNOの場合(T0
Tの場合)は、ステップS27に進み、ステップS24
の答がNO(T0>T)となってからT0>Tのままで
0.2秒(所定時間)が経過したか否かを判別する。こ
の所定時間(例えば0.2秒)もミックスドア駆動時に
おけるハンチングを防止する為の遅れ時間(Delay
Time)として設けられている。ステップS27の答
がYESの場合は、ステップS28に進んでミックスド
ア11を温度偏差Tdiffの値に応じた量だけヒート側
(HEAT側)へ駆動し、本プログラムを終了する。ス
テップS27の答がNOの場合は、前述したステップS
23へ進む。
【0037】このようにして、温度偏差の絶対値|Tdi
ff|が第1の所定値A(A=2°)以下の場合には、こ
の絶対値|Tdiff|が1°より小さくなるように、即ち
実吹出温度Tが目標吹出温度T0になるようにミックス
ドア11の開度θが制御される。
【0038】また、前述したステップS21の答がBと
なり、ステップS29へ進んだ場合、図6のマップで示
すようにエバポレータ温度Te及び目標吹出温度T0
よって定まる最適な目標ミックスドア開度θxがテーブ
ル化してメモリ(ROM)に格納されたテーブルをTe
及びT0に基づき検索することにより、目標ミックスド
ア開度θxを求める。
【0039】次にステップS30において、ステップS
29で求められた目標ミックスドア開度θxとミックス
ドア開度センサ27で検出されるミックスドア開度θと
の開度偏差の絶対値が3%より小さい(|θx−θ|<
3%)か否かを判別する。ステップS30の答がYES
のときは、実ミックスドア開度θが目標ミックスドア開
度θxと略等しくなっているので、ステップS31に進
んでミックスドア11の駆動を停止し、本プログラムを
終了する。
【0040】ステップS30の答がNOの場合は、ステ
ップS32に進んで実ミックスドア開度θが目標ミック
スドア開度θxより大きい(θx<θ)か否かを判別す
る。ステップS32の答がYESの場合は、ステップS
33へ進み、ミックスドア11を開度偏差|θx−θ|
の値に応じた量だけクール側(COOL側)へ駆動し、
本プログラムを終了する。これとは逆にステップS32
の答がNOの場合は、ステップS34へ進み、ミックス
ドア11を開度偏差|θx−θ|の値に応じた量だけヒ
ート側(HEAT側)へ駆動し、本プログラムを終了す
る。
【0041】このようにして、温度偏差の絶対値|Tdi
ff|が第2の所定値B(B=3°)以上の場合には、前
記開度偏差の絶対値|θx−θ|が所定値(例えば3
%)より小さくなるように、即ち、実ミックスドア開度
θが目標ミックスドア開度θxになるようにミックスド
ア11の開度が制御される。
【0042】上記一実施例によれば、実吹出温度Tと目
標吹出温度T0の温度偏差(|Tdiff|)が第1の所定
値A以下のとき、第1のミックスドア制御手段22Eか
らの開度制御信号が制御選択手段22Gにより選択され
てミックスドア駆動回路25へ出力され、これによって
|Tdiff|が1°より小さくなるように、即ちTがT0
になるようにミックスドア11の開度が制御される。そ
して、温度偏差(|Tdiff|)が第2の所定値B以上の
とき、第2のミックスドア制御手段22Eからの開度制
御信号が制御選択手段22Gにより選択されて前記駆動
回路25へ出力され、これによって目標ミックスドア開
度θxと実ミックスドア開度θとの開度偏差(|θx−
θ|)が3%より小さくなるように、即ちθがθxにな
るようにミックスドアの開度が制御される。その結果、
吹出モードの切換時或はセンサ等の故障時に、実吹出温
度Tと目標吹出温度T0との差が一時的に大きくなると
きにも、適切な吹出温度が得られるようにミックスドア
11の開度を制御することができる。
【0043】尚、上記一実施例においては、温度偏差の
絶対値|Tdiff|を第1の所定値A及び第2の所定値B
と比較したが、本発明はこれに限らず温度偏差の絶対値
|Tdiff|が一つの所定値C以下のときに第1のミック
スドア制御手段からの開度信号を選択し、一つの所定値
C以上のときに第2のミックスドア制御手段からの開度
信号を選択するようにしてもよい。
【0044】尚、上記一実施例においは、温度偏差の絶
対値|Tdiff|が第2の所定値B以上のときに、第2の
ミックスドア制御手段からの開度信号を選択したが、吹
出モードの切換に連動して(前記各ドア16〜18を駆
動する不図示のアクチュエータへマイクロコンピュータ
22からミックスドア制御信号が入力されるとき)第2
のミックスドア制御手段からの開度制御信号を選択する
ようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明に係る車両
用空調制御装置によれば、電子制御部は、実吹出温度と
目標吹出温度の温度偏差を演算する温度偏差演算手段
と、この温度偏差に基づき、実吹出温度が目標吹出温度
になるようにミックスドアの開度を制御するための開度
制御信号を出力する第1のミックスドア制御手段と、目
標吹出温度に基づき目標ミックスドア開度を演算する目
標ミックスドア開度演算手段と、開度が目標ミックスド
ア開度になるようにミックスドアを制御するための開度
制御信号を出力する第2のミックスドア制御手段と、温
度偏差が所定値以下のとき第1のミックスドア制御手段
からの開度制御信号を選択すると共に、前記温度偏差が
所定値以上のとき又は吹出モードの切換に連動して前記
第2のミックスドア制御手段からの開度制御信号を選択
し、且つ各開度制御信号を前記ミックスドア駆動手段へ
出力する制御選択手段とを備えている構成により、実吹
出温度と目標吹出温度の温度偏差が所定値以下のとき、
第1のミックスドア制御手段からの開度制御信号が制御
選択手段により選択されてミックスドア駆動手段へ出力
され、これによって実吹出温度が目標吹出温度になるよ
うにミックスドアの開度が制御され、実吹出温度と目標
吹出温度の温度偏差が所定値以上のとき又は吹出モード
の切換に連動して、第2のミックスドア制御手段からの
開度制御信号が制御選択手段により選択されてミックス
ドア駆動手段へ出力され、これによってミックスドアの
開度が目標ミックスドア開度に制御される。従って、吹
出モードの切換時或はセンサ等の故障時等のように実吹
出温度と目標吹出温度との差が大きくなるときにも、適
切な吹出温度が得られるようにミックスドアの開度を制
御することができる。
【0046】また、実吹出温度と目標吹出温度との差が
小さいときにのみ、実吹出温度が目標吹出温度になるよ
うにミックスドアの開度を制御するので、各吹出センサ
の応答遅れから生じるミックスドアのハンチングを防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の一実施例に係る車両用空調制御装置
を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に係る車両用空調制御装置を
示す概略構成図である。
【図3】一実施例に係る車両用空調制御装置による自動
空調制御の制御手順を示すフローチャートである。
【図4】ミックスドア制御のサブルーチンを示すフロー
チャートで、図5のフローチャートとA′及びB′の箇
所で結合されて1つのフローチャートを構成する図であ
る。
【図5】図4と共にミックスドア制御のサブルーチンを
示すフローチャートである。
【図6】目標ミックスドア開度のマップを示す図であ
る。
【符号の説明】
11 ミックスドア 12 ミックスドア・アクチュエータ(ミックスドア駆
動手段) 13〜15 吹出口 19〜21 吹出温度センサ 22 マイクロコンピュータ(電子制御部) 22C 温度偏差演算手段 22D 目標ミックスドア開度演算手段 22E 第1のミックスドア制御手段 22F 第2のミックスドア制御手段 22G 制御選択手段 25 ミックスドア駆動回路(ミックスドア駆動手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各吹出口に設けられた吹出温度センサ
    と、吹出モードに応じて前記各吹出温度センサからの出
    力に基づき演算される実吹出温度が車室内温度、設定温
    度等に基づき演算される目標吹出温度になるように、ミ
    ックスドア駆動手段へ開度制御信号を出力し、この駆動
    手段を介してミックスドアの開度を制御する電子制御部
    とを備えた車両用空調制御装置において、前記電子制御
    部は、前記実吹出温度と前記目標吹出温度の温度偏差を
    演算する温度偏差演算手段と、この温度偏差に基づき、
    前記実吹出温度が前記目標吹出温度になるようにミック
    スドアの開度を制御するための開度制御信号を出力する
    第1のミックスドア制御手段と、前記目標吹出温度に基
    づき目標ミックスドア開度を演算する目標ミックスドア
    開度演算手段と、開度が前記目標ミックスドア開度にな
    るようにミックスドアを制御するための開度制御信号を
    出力する第2のミックスドア制御手段と、前記温度偏差
    が所定値以下のとき前記第1のミックスドア制御手段か
    らの開度制御信号を選択すると共に、前記温度偏差が所
    定値以上のとき又は吹出モードの切換に連動して前記第
    2のミックスドア制御手段からの開度制御信号を選択
    し、且つ各開度制御信号を前記ミックスドア駆動手段へ
    出力する制御選択手段とを備えていることを特徴とする
    車両用空調制御装置。
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