JPH05152327A - 薄膜トランジスタパネルの製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタパネルの製造方法

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JPH05152327A
JPH05152327A JP33587591A JP33587591A JPH05152327A JP H05152327 A JPH05152327 A JP H05152327A JP 33587591 A JP33587591 A JP 33587591A JP 33587591 A JP33587591 A JP 33587591A JP H05152327 A JPH05152327 A JP H05152327A
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Kunihiro Matsuda
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Abstract

(57)【要約】 【目的】i型半導体層のチャンネル領域にダメージを与
えることなく、しかも少ないレジストマスク形成回数で
高能率にかつ低コストにTFTパネルを製造する。 【構成】n型半導体層15のソース,ドレイン電極S,
D間の部分を陽極酸化処理により酸化絶縁層として電気
的に分離することにより、n型半導体層をエッチングし
て分離する場合に必要とされるブロッキング層の形成を
不要とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクティブマトリック
ス液晶表示素子に用いられる薄膜トランジスタパネルの
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリックス液晶表示素子に
用いられる薄膜トランジスタパネル(以下、TFTパネ
ルという)は次のような構成となっている。
【0003】図3〜図6は従来のTFTパネルを示して
おり、図3はTFTパネルの一部分の平面図、図4、図
5および図6は図4のIV−VI線、V−V 線およびVI−VI
線に沿う拡大断面図である。
【0004】このTFTパネルは、ガラス等からなる透
明な基板1の上に、多数の画素電極2と、その能動素子
である多数の薄膜トランジスタ(TFT)3と、各薄膜
トランジスタ3のゲート電極Gにつながるゲートライン
GLと、各薄膜トランジスタ3のドレイン電極Dにつな
がるドレインライン(データライン)DLとを形成した
ものである。
【0005】上記薄膜トランジスタ3は、一般に逆スタ
ガー構造とされている。この逆スタガー構造の薄膜トラ
ンジスタ3は、図3および図4に示すように、基板1上
に形成したゲート電極Gと、このゲート電極Gを覆うゲ
ート絶縁膜4と、このゲート絶縁膜4の上に前記ゲート
電極Gに対向させて形成されたi型半導体層5と、この
i型半導体層5の上にn型半導体層6を介して形成され
たソース電極Sおよびドレイン電極Dとで構成されてお
り、上記n型半導体層6は、i型半導体層5のチャンネ
ル領域(ソース電極Sとドレイン電極Dとの間の領域)
に対応する部分において分離されている。
【0006】上記ゲート電極Gは、基板1上に形成した
ゲートラインGLに一体に形成されており、このゲート
ラインGLおよびゲート電極Gは、Al (アルミニウ
ム)またはAl 合金等で形成されている。また、ゲート
絶縁膜4はSi N(窒化シリコン)等で形成されてお
り、i型半導体層5はa−Si (アモルファスシリコ
ン)で形成され、n型半導体層6はn型不純物をドープ
したa−Si で形成されている。
【0007】さらに、上記ソース電極Sおよびドレイン
電極Dは、n型半導体層6とのオーミックコンタクトを
確保するためのコンタクト層7と、その上に積層された
金属膜8とからなる二層電極とされており、コンタクト
層7はCr (クロム)等で形成され、上層の金属膜8は
Al またはAl 合金等で形成されている。
【0008】また、i型半導体層4のチャンネル領域の
上にはSi N等からなるブロッキング層9が形成されて
いる。このブロッキング層9は、薄膜トランジスタ3の
製造に際してi型半導体層5の上に成膜したn型半導体
層6のチャンネル領域に対応する部分をエッチングによ
り分離するときに、i型半導体層5のチャンネル領域も
エッチングされるのを防ぐために形成されている。
【0009】上記薄膜トランジスタ3のゲート絶縁膜4
は、ゲート配線GLを覆って基板1のほぼ全面に形成さ
れており、画素電極2とドレインラインDLは、前記ゲ
ート絶縁膜(透明膜)4の上に形成されている。なお、
ドレインラインDLは、上記ドレイン電極Dの上層膜で
ある金属膜8で形成されている。
【0010】一方、上記画素電極2は、ITO等からな
る透明導電膜で形成されており、この画素電極2は、そ
の一端部において上記薄膜トランジスタ3のソース電極
Sに接続されている。なお、この画素電極2の端部は、
上記ソース電極Sの下層膜であるコンタクト層7の上に
重ねられており、ソース電極Sの上層膜である金属膜8
は画素電極2の端縁部の上に重なっている。
【0011】また、上記薄膜トランジスタ3と、ゲート
絶縁膜4上に形成されたドレインラインDLは、Si N
等からなる保護絶縁膜10で覆われている。この保護絶
縁膜10は、画素電極2上の部分を除いて基板1のほぼ
全面に形成されており、ドレインラインDLの端子部D
Laは、図3および図5に示すように、その上の保護絶
縁膜10を除去することによって露出され、またゲート
ラインGLの端子部GLaは、図3および図6に示すよ
うに、その上のゲート絶縁膜4および保護絶縁膜10を
除去することによって露出されている。
【0012】上記TFTパネルは、次のような工程で製
造されている。
【0013】[工程1]基板1上に、ゲート用金属膜を
成膜し、この金属膜をフォトリソグラフィ法によりパタ
ーニングしてゲートラインGLおよびゲート電極Gを形
成する。
【0014】[工程2]上記基板1上に、上記ゲートラ
インGLおよびゲート電極Gを覆って、ゲート絶縁膜4
と、i型半導体層5と、ブロッキング層9とを順次成膜
する。
【0015】[工程3]上記ブロッキング層9をフォト
リソグラフィ法によりi型半導体層5のチャンネル領域
を覆う形状にパターニングする。
【0016】[工程4]n型半導体層6を成膜し、その
上にソース,ドレイン電極S,Dの下層膜であるコンタ
クト層7を成膜する。
【0017】[工程5]上記コンタクト層7とn型半導
体層6とi型半導体層5とをフォトリソグラフィ法によ
りトランジスタ素子領域の外形にパターニングする。
【0018】[工程6]透明導電膜を成膜する。
【0019】[工程7]上記透明導電膜をフォトリソグ
ラフィ法によりパターニングして画素電極2を形成す
る。
【0020】[工程8]ソース,ドレイン電極S,Dの
上層膜およびドレインラインDLとなるソース,ドレイ
ン用金属膜8を成膜する。
【0021】[工程9]上記ソース,ドレイン用金属膜
8とコンタクト層7とをフォトリソグラフィ法によりソ
ース,ドレイン電極S,DおよびドレインラインDLの
形状にパターニングし、コンタクト層7と金属膜8とか
らなるソース,ドレイン電極S,Dと、前記金属膜8か
らなるドレインラインDLとを形成するとともに、同時
にn型半導体層6のソース,ドレイン電極S,D間の部
分をエッチングして除去する。
【0022】この場合、上記n型半導体層6は、i型半
導体層4の上に形成したブロッキング層9の上において
分離されるため、このn型半導体層6をエッチングする
ときに、i型半導体層5のチャンネル領域がエッチング
されてダメージを受けることはない。
【0023】[工程10]保護絶縁膜10を成膜する。
【0024】[工程11]上記保護絶縁膜10を、フォ
トリソグラフィ法により、画素電極2の上の部分とドレ
インラインDLの端子部DLaおよびゲートラインGL
の端子部GLaの上の部分を除去した形状にパターニン
グするとともに、同時に、ゲート絶縁膜4のゲートライ
ンGLの端子部GLa上の部分を除去して、上記端子部
GLa,GLaを露出させ、TFTパネルを完成する。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のTFTパネルの製造方法は、TFTパネルを完成す
るまでのレジストマスクの形成回数が多く、したがっ
て、TFTパネルの製造能率が悪いし、また製造コスト
も高いという問題をもっていた。
【0026】すなわち、上記従来の製造方法において
は、 (1) ゲート用金属膜のパターニング時 (2) ブロッキング層9のパターニング時 (3) コンタクト層7とn型半導体層6およびi型半導体
層5のトランジスタ素子領域の外形へのパターニング時 (4) 透明導電膜のパターニング時 (5) ソース,ドレイン用金属膜およびコンタクト層7の
ソース,ドレイン電極S,DおよびドレインラインDL
形状へのパターニングおよびn型半導体層6の分離時 (6) 保護絶縁膜8のパターニング時 の計6回、レジストマスクを形成しなければならず、し
たがって、TFTパネルの製造能率が悪くまた製造コス
トも高くなるし、さらに、これらレジストマスクの形成
においてフォトレジストの露光処理に使用する露光マス
クを6種類製作しなければならないため、この露光マス
クの製作費がかさんで、これもTFTパネルの製造コス
トを上昇させる要因となる。
【0027】本発明の目的は、i型半導体層のチャンネ
ル領域にダメージを与えることなく、しかも少ないレジ
ストマスク形成回数で高能率にかつ低コストにTFTパ
ネルを製造できる方法を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明のTFTパネルの
製造方法は、基板上にゲート用金属膜を成膜し、この金
属膜をパターニングしてゲートラインおよびゲート電極
を形成する第1の工程と、前記基板上に、前記ゲートラ
インおよびゲート電極を覆ってゲート絶縁膜とi型半導
体層とn型半導体層とソース,ドレイン用コンタクト層
とを順次成膜する第2の工程と、前記コンタクト層とn
型半導体層とi型半導体層とを、トランジスタ素子領域
の外形にパターニングする第3の工程と、これらの層を
覆って前記ゲート絶縁膜の上に透明導電膜とソース,ド
レイン用金属膜とを順次成膜する第4の工程と、前記ソ
ース,ドレイン用金属膜と透明導電膜とを、画素電極と
ソース,ドレイン電極およびドレインラインの形状にパ
ターニングするとともに、このパターニングに用いたレ
ジストマスクを利用して前記コンタクト層をソース電極
部とドレイン電極部とに分離する第5の工程と、前記ソ
ース,ドレイン用金属膜と透明導電膜のパターニングに
用いた前記レジストマスクを残したまま前記n型半導体
層の陽極酸化処理を行ない、このn型半導体層のソー
ス,ドレインチャンネル電極間の部分を酸化絶縁層とす
る第6の工程と、保護絶縁膜を成膜する第7の工程と、
前記保護絶縁膜を画素電極上の部分とドレインラインの
端子部およびゲートラインの端子部の上の部分を除去し
た形状にパターニングし、同時に前記ゲート絶縁膜のゲ
ートライン端子部上の部分を除去するとともに、前記画
素電極の上の前記ソース,ドレイン用金属膜を除去する
第8の工程と、からなることを特徴とするものである。
【0029】
【作用】すなわち、本発明の製造方法は、n型半導体層
のソース,ドレイン電極間の部分を陽極酸化処理により
酸化絶縁層として電気的に分離するものであり、この製
造方法は、n型半導体層をエッチングして分離するもの
ではないため、i型半導体層のチャンネル領域の上にブ
ロッキング層を形成しておかなくても、製造過程でi型
半導体層にダメージを与えることはないから、ブロッキ
ング層の形成工程は不要である。
【0030】そして、この製造方法においては、上記の
ような工程でTFTパネルを製造しているため、レジス
トマスクの形成回数は、 (1) ゲート用金属膜のパターニング時 (2) ソース,ドレイン用コンタクト層とn型半導体層お
よびi型半導体層のトランジスタ素子領域外形へのパタ
ーニング時 (3) ソース,ドレイン用金属膜と透明導電膜のパターニ
ングおよびコンタクト層の分離とn型半導体層の陽極酸
化時 (4) 保護絶縁膜のパターニングおよびゲート絶縁膜のゲ
ートライン端子部上の部分の除去とソース,ドレイン用
金属膜の画素電極上の部分の除去時の計4回でよい。
【0031】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1および図2を
参照して説明する。図1はTFTパネルの製造工程図、
図2は完成されたTFTパネルの一部分の断面図であ
る。なお、図1の(a)〜(f)はそれぞれ、TFTパ
ネルの薄膜トランジスタ部分とドレインラインの端子部
およびドレインラインの端子部の断面を示している。
【0032】[工程1]まず、図1(a)に示すよう
に、ガラス等からなる透明な基板11上に、ITO膜等
の下層膜12aとこの下層膜12aの上に積層したAl
またはAl 合金膜等の上層膜12bとからなる二層膜構
造のゲートラインGL(図2参照)およびゲート電極G
を形成する。なお、図1(a)において、GLaは、ゲ
ートラインGLの端子部である。このゲートラインGL
およびゲート電極Gは、基板11上に上記下層膜12a
と上層膜12bを順次成膜し、この積層膜をフォトリソ
グラフィ法によりパターニングして形成する。
【0033】[工程2]次に、上記図1(a)に示した
ように、上記基板11上に、上記ゲートラインGLおよ
びゲート電極Gを覆って、Si N等からなるゲート絶縁
膜13と、a−Si からなるi型半導体層14と、n型
不純物をドープしたa−Si からなるn型半導体層15
と、Cr 等からなるソース,ドレイン用コンタクト層1
6とを順次成膜する。
【0034】[工程3]次に、図1(b)に示すよう
に、上記コンタクト層16とn型半導体層15とi型半
導体層14とを、フォトリソグラフィ法によって、トラ
ンジスタ素子領域の外形にパターニングする。
【0035】[工程4]次に、図1(c)に示すよう
に、ゲート絶縁膜13の上に、上記パターニングした各
層16,15,14を覆って、ITO等からなる透明導
電膜17と、AlまたはAl 合金等からなるソース,ド
レイン用金属膜18とを順次成膜する。
【0036】[工程5]次に、図1(d)に示すよう
に、上記ソース,ドレイン用金属膜18と透明導電膜1
7とを、フォトリソグラフィ法により、画素電極20と
ソース,ドレイン電極S,DおよびドレインラインDL
(図2参照)の形状にパターニングするとともに、この
金属膜18および透明導電膜17のパターニングに用い
たレジストマスクRMを利用して、上記コンタクト層1
5をエッチングし、このコンタクト層15をソース電極
S部とドレイン電極D部とに分離する。なお、このと
き、コンタクト層15は、パターニングされた金属膜1
8および透明導電膜17で覆われていない部分もエッチ
ングされてソース,ドレイン電極S,Dの形状にパター
ニングされる。
【0037】上記[工程3]〜[工程5]によって形成
されたソース,ドレイン電極S,Dは、コンタクト層1
5と透明導電膜17と金属膜18とからなる三層膜構造
になり、またドレインラインDLはその端子部DLaを
含んで、前記透明導電膜17と金属膜18とからなる二
層膜構造になる。
【0038】[工程6]次に、上記図1(d)に示した
ように、上記ソース,ドレイン用金属膜18と透明導電
膜17のパターニングに用いたレジストマスクRMを残
したまま、n型半導体層15の陽極酸化処理を行ない、
このn型半導体層15を、ソース,ドレイン電極S,D
間の部分において電気的に分離して、薄膜トランジスタ
21を完成する。
【0039】このn型半導体層15の陽極酸化処理は、
基板11を電解液中に浸漬して前記n型半導体層15を
電解液中において対向電極(白金電極)と対向させ、n
型半導体層15を陽極とし、対向電極を陰極として、こ
の両極間に電圧を印加して行なう。このように電解液中
においてn型半導体層15と対向電極の間に電圧を印加
すると、陽極であるn型半導体層15のレジストマスク
RMで覆われていない領域(電解液中に接する領域)が
化成反応を起して陽極酸化され、このn型半導体層15
の酸化領域が酸化絶縁層15aとなる。
【0040】なお、この場合、n型半導体層15はその
表面側から酸化されて行くが、その酸化深さは主に印加
電圧によって決まるから、n型半導体層15の層厚に応
じては印加電圧を設定すれば、n型半導体層15の酸化
領域をその全厚にわたって陽極酸化することができる。
このようにn型半導体層15の酸化領域をその全厚にわ
たって陽極酸化すると、このn型半導体層15のソース
電極S下の部分とドレイン電極D下の部分とが電気的に
分離される。
【0041】また、上記陽極酸化処理におけるn型半導
体層15への通電は、透明導電膜17とその上の金属膜
18とからなるドレインラインDLを電流経路とし、こ
のドレインラインDLからドレイン電極Dのコンタクト
層16を介して行なうことができるから、ドレインライ
ンDLに沿って形成される全ての薄膜トランジスタ21
のn型半導体層15を均一に陽極酸化することができ
る。
【0042】[工程7]次に、上記レジストマスクRM
を剥離した後、図1(e)に示すように、基板11上に
Si N等からなる保護絶縁膜19を成膜する。
【0043】[工程8]次に、図1(f)に示すよう
に、上記保護絶縁膜19をフォトリソグラフィ法によ
り、画素電極16a上の部分とドレインラインDLの端
子部DLaおよびゲートラインGLの端子部GLaの上
の部分を除去した形状にパターニングし、同時に、ゲー
ト絶縁膜13のゲートライン端子部GLa上の部分をエ
ッチングして除去することにより、画素電極20とドレ
インライン端子部DLaおよびゲートライン端子部GL
aを露出させる。
【0044】[工程9]次に、上記図1(f)に示した
ように、上記絶縁膜19,13のパターニングに用いた
レジストマスク(図示せず)を残した状態で、画素電極
20の上のソース,ドレイン用金属膜18をエッチング
して除去し、この後、前記レジストマスクを剥離してT
FTパネルを完成する。
【0045】なお、上記製造方法においては、画素電極
20上の金属膜18をエッチングして除去する際に、絶
縁膜19,13のパターニングによって露出されたドレ
インライン端子部DLaの上層膜である金属膜18と、
ゲートライン端子部GLaの上層膜である金属膜(Al
またはAl 合金膜等)12bとがエッチングされるが、
これら端子部DLa,GLaの下層膜(ITO膜等)1
7,12aは、Al またはAl 合金等からなる上記金属
膜18に対するエッチング選択比が大きいため、この下
層膜17,12aはほとんどエッチングされずに図1
(f)に示したように残る。したがって、この下層膜1
7,12aを上記端子部DLa,GLaとすることがで
きる。
【0046】すなわち、上記TFTパネルの製造方法
は、n型半導体層15のソース,ドレイン電極S,D間
の部分を陽極酸化処理により酸化絶縁層15aとして電
気的に分離するものであり、この製造方法は、従来の製
造方法のようにn型半導体層をエッチングして分離する
ものではないため、i型半導体層14のチャンネル領域
の上にブロッキング層を形成しておかなくても、製造過
程でi型半導体層14にダメージを与えることはなく、
したがって、ブロッキング層の形成工程は不要である。
【0047】そして、上記実施例の製造方法において
は、上記のような工程でTFTパネルを製造しているた
め、レジストマスクの形成回数は、 (1) ゲート用金属膜(下層膜12aと上層膜12b)の
パターニング時 (2) ソース,ドレイン用コンタクト層16とn型半導体
層15およびi型半導体層14のトランジスタ素子領域
外形へのパターニング時 (3) ソース,ドレイン用金属膜18と透明導電膜19の
パターニングおよびコンタクト層16の分離とn型半導
体層15の陽極酸化時 (4) 保護絶縁膜19のパターニングおよびゲート絶縁膜
13のゲートライン端子部上の部分の除去とソース,ド
レイン用金属膜18の画素電極20上の部分の除去時 の計4回(従来の製造方法では6回)でよい。
【0048】したがって、上記製造方法によれば、i型
半導体層14のチャンネル領域にダメージを与えること
なく、しかも少ないレジストマスク形成回数で高能率に
かつ低コストにTFTパネルを製造することができる。
【0049】しかも、上記製造方法は、i型半導体層1
4のチャンネル領域の上にブロッキング層を形成するも
のではないため、従来の製造方法に比べて、TFTパネ
ルの製造歩留を向上させることができる。
【0050】すなわち、従来の製造方法では、i型半導
体層にピンホールがあると、このi型半導体層の上に成
膜したブロッキング層をフォトリソグラフィ法によりパ
ターニングする際のエッチング時に、ブロッキング層の
エッチング液がi型半導体層のピンホールを通ってゲー
ト絶縁膜に達し、このゲート絶縁膜もエッチングしてピ
ンホール欠陥を発生させてしまう。そして、このように
ゲート絶縁膜にピンホール欠陥が発生すると、薄膜トラ
ンジスタ部分やライン交差部に層間短絡(ゲート電極と
ソース,ドレイン電極との短絡や、ゲートラインとドレ
インラインとの短絡)が発生し、TFTパネルの製造歩
留が悪くなる。
【0051】これに対して、上記実施例の製造方法は、
i型半導体層の上にブロッキング層を形成するものでは
ないため、従来の製造方法のようにブロッキング層のパ
ターニング時にゲート絶縁膜もエッチングされることは
なく、したがって、上記層間短絡の発生をなくして、T
FTパネルの製造歩留を向上させることができる。
【0052】なお、上記実施例では、ゲートラインGL
およびゲート電極Gを、ITO膜等からなる下層膜12
aの上にAl またはAl 合金膜等からなる上層膜12b
を積層した二層膜としているが、このゲートラインGL
およびゲート電極Gは、上記実施例と逆に、下層膜12
aをAl またはAl合金膜等とし、上層膜12bをIT
O膜等とした二層膜としてもよく、このようにすれば、
ゲートラインGLの端子部GLaを二層膜のまま残すこ
とができる。
【0053】さらに、上記ゲートラインGLおよびゲー
ト電極Gは、単層の金属膜で形成してもよく、その場合
も、この金属膜をソース,ドレイン用金属膜18に対す
るエッチング選択比が大きく金属で形成するか、あるい
は金属膜表面を陽極酸化しておけば、画素電極20上の
ソース,ドレイン用金属膜18を除去する際に、ゲート
ラインGLの端子部GLaがエッチングされることはな
い。
【0054】
【発明の効果】本発明の製造方法は、n型半導体層のソ
ース,ドレイン電極間の部分を陽極酸化処理により酸化
絶縁層として電気的に分離するものであり、この製造方
法は、n型半導体層をエッチングして分離するものでは
ないため、i型半導体層のチャンネル領域の上にブロッ
キング層を形成しておかなくても、製造過程でi型半導
体層にダメージを与えることはないから、ブロッキング
層の形成工程は不要である。
【0055】そして、この製造方法によれば、TFTパ
ネルを製造工程におけるレジストマスクの形成回数は4
回でよいため、6回のレジストマスク形成を必要とする
従来の製造方法に比べて、少ないレジストマスク形成回
数で高能率にかつ低コストにTFTパネルを製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すTFTパネルの製造工
程図。
【図2】完成されたTFTパネルの一部分の平面図。
【図3】従来のTFTパネルの一部分の平面図。
【図4】図3のIV−IV線に沿う拡大断面図。
【図5】図3の V−V 線に沿う拡大断面図。
【図6】図3のVI−VI線に沿う拡大断面図。
【符号の説明】
11…基板、GL…ゲートライン、GLa…端子部、G
…ゲート電極、12a…下層膜、12b…上層膜、13
…ゲート絶縁膜、14…i型半導体層、15…n型半導
体層、15a…酸化絶縁層、S…ソース電極、DL…ド
レインライン、DLa…端子部、16…コンタクト層、
17……透明導電膜、18…ソース,ドレイン用金属
膜、19…保護絶縁膜、20…画素電極、RM…レジス
トマスク、21…薄膜トランジスタ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に、ゲートラインと、このゲートラ
    インに形成されたゲート電極とゲート絶縁膜とi型半導
    体層とn型半導体層およびソース,ドレイン電極とから
    なる薄膜トランジスタと、この薄膜トランジスタのドレ
    イン電極につながるドレインラインと、前記薄膜トラン
    ジスタのソース電極につながる画素電極と、前記薄膜ト
    ランジスタおよびドレインラインを覆う保護絶縁膜とを
    形成した薄膜トランジスタパネルの製造方法において、 前記基板上にゲート用金属膜を成膜し、この金属膜をパ
    ターニングしてゲートラインおよびゲート電極を形成す
    る第1の工程と、 前記基板上に、前記ゲートラインおよびゲート電極を覆
    ってゲート絶縁膜とi型半導体層とn型半導体層とソー
    ス,ドレイン用コンタクト層とを順次成膜する第2の工
    程と、 前記コンタクト層とn型半導体層とi型半導体層とを、
    トランジスタ素子領域の外形にパターニングする第3の
    工程と、 これらの層を覆って前記ゲート絶縁膜の上に透明導電膜
    とソース,ドレイン用金属膜とを順次成膜する第4の工
    程と、 前記ソース,ドレイン用金属膜と透明導電膜とを、画素
    電極とソース,ドレイン電極およびドレインラインの形
    状にパターニングするとともに、このパターニングに用
    いたレジストマスクを利用して前記コンタクト層をソー
    ス電極部とドレイン電極部とに分離する第5の工程と、 前記ソース,ドレイン用金属膜と透明導電膜のパターニ
    ングに用いた前記レジストマスクを残したまま前記n型
    半導体層の陽極酸化処理を行ない、このn型半導体層の
    ソース,ドレインチャンネル電極間の部分を酸化絶縁層
    とする第6の工程と、 保護絶縁膜を成膜する第7の工程と、 前記保護絶縁膜を画素電極上の部分とドレインラインの
    端子部およびゲートラインの端子部の上の部分を除去し
    た形状にパターニングし、同時に前記ゲート絶縁膜のゲ
    ートライン端子部上の部分を除去するとともに、前記画
    素電極の上の前記ソース,ドレイン用金属膜を除去する
    第8の工程と、 からなることを特徴とする薄膜トランジスタパネルの製
    造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002057163A (ja) * 2000-05-13 2002-02-22 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置の作製方法
JP2011187859A (ja) * 2010-03-11 2011-09-22 Hitachi Displays Ltd 表示装置およびその製造方法
USRE43471E1 (en) 2000-05-13 2012-06-12 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Method of manufacturing a semiconductor device

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