JPH05151283A - Ｃａｄにおける図面一覧選択方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 図面一覧に基づく図面の選択を迅速にかつ確
実に行うことができるようにする。 【構成】 図面一覧表示機能１は、図面データベース６
に保管されている図面群の中の特定の図面群および特定
の属性に関する図面一覧をディスプレイ９上の専用画面
に表示する。管理機能２は、図面一覧に関する管理デー
タ７を管理する。入力制御機能３は、ポインタデバイス
を含む入力手段１０からの図面一覧に対する入力を制御
し、その入力に基づいて特定の図面を選択する。簡略図
表示機能５は、簡略図対象データ８に基づき、入力制御
機能３により選択された図面の簡略図を表示する。簡略
図対象選択機能４は、簡略図において表示の対象となる
ＣＡＤ構成要素を選択して簡略図対象データ８を作成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はＣＡＤ（Ｃｏｍｐｕｔｅ
ｒ Ａｉｄｅｄ Ｄｅｓｉｇｎ）における図面一覧選択
方式に関し、特にＣＡＤにおいて作成された図面データ
ベースに保管されている図面群から目的の図面を選択す
る際に使用されるＣＡＤにおける図面一覧選択方式に関
する。

【０００２】

【従来の技術】ＣＡＤの分野では、図面データベースに
保管されている図面群の中から目的の図面を選択するた
めに、各図面の図面名等の一覧（図面一覧）を表示して
その図面一覧に基づく図面の選択をユーザに行わせる機
能が必要になる。

【０００３】従来、このような機能を実現するＣＡＤに
おける図面一覧選択方式においては、表示された図面一
覧から目的とする図面が選択される場合に、ユーザは次
のいずれかの方法で図面の選択を行っていた。 図面一覧中の各図面に関する属性（図面名等）を目
で逐一確認し、図面名をフルネームで入力する。 図面一覧中の図面名に付加されている指標（ナンバ
リングされている数字や記号等）を目で逐一確認し、そ
の指標を入力して目的とする図面を特定する。

【０００４】すなわち、従来の図面一覧選択方式では、
図面の選択においてキー入力が不可欠であった。

【０００５】また、上述のいずれの方式においても、選
択された図面の内容（図面の形状等）を上述の選択処理
の際に確認することはできなかった。

【０００６】さらに、誤った図面の選択がなされたこと
が選択処理の終了後（図面に対するＣＡＤ本来の処理が
開始された後）に分かった場合には、上述の図面一覧の
表示および図面一覧に対する選択を初めから繰り返す必
要があった。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来のＣＡＤ
における図面一覧選択方式では、表示された図面一覧か
ら目的とする図面が選択される場合に、キー入力が不可
欠であるので、図面の選択のための操作が煩雑になると
いう欠点があった。

【０００８】また、上述した従来のＣＡＤにおける図面
一覧方式では、選択された図面の内容を選択処理の際に
確認することができないので、誤った図面の選択が行わ
れる可能性が高くなるという欠点があった。

【０００９】さらに、上述の欠点等に起因して誤った図
面の選択がなされた場合には、図面一覧の表示および図
面一覧に対する選択を初めから繰り返す必要があるの
で、ＣＡＤシステムにおける操作が煩雑になるという欠
点があった。

【００１０】本発明の目的は、上述の点に鑑み、表示さ
れた図面一覧に基づく図面の選択を、迅速に（簡便に）
かつ確実に行うことができるＣＡＤにおける図面一覧選
択方式を提供することにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明のＣＡＤにおける
図面一覧選択方式は、図面データベースに保管されてい
る図面群の中の特定の図面群および特定の属性に関する
図面一覧を専用画面に表示する図面一覧表示機能と、こ
の図面一覧表示機能により表示された図面一覧に関する
管理データを管理する管理機能と、ポインタデバイスを
含む入力手段からの図面一覧に対する入力を制御しその
入力に基づいて特定の図面を選択する入力制御機能と、
この入力制御機能により選択された図面の簡略図を表示
する簡略図表示機能と、この簡略図表示機能により表示
される簡略図において表示の対象となるＣＡＤ構成要素
を選択する簡略図対象選択機能とを有する。

【００１２】

【作用】本発明のＣＡＤにおける図面一覧選択方式で
は、図面一覧表示機能が図面データベースに保管されて
いる図面群の中の特定の図面群および特定の属性に関す
る図面一覧を専用画面に表示し、管理機能が図面一覧表
示機能により表示された図面一覧に関する管理データを
管理し、入力制御機能がポインタデバイスを含む入力手
段からの図面一覧に対する入力を制御しその入力に基づ
いて特定の図面を選択し、簡略図表示機能が入力制御機
能により選択された図面の簡略図を表示し、簡略図対象
選択機能が簡略図表示機能により表示される簡略図にお
いて表示の対象となるＣＡＤ構成要素を選択する。

【００１３】

【実施例】次に、本発明について図面を参照して詳細に
説明する。

【００１４】図１は、本発明のＣＡＤにおける図面一覧
選択方式の一実施例の構成を示すブロック図である。本
実施例のＣＡＤにおける図面一覧選択方式は、図面一覧
表示機能１と、管理機能２と、入力制御機能３と、簡略
図対象選択機能４と、簡略図表示機能５と、図面データ
ベース６と、管理データ７と、簡略図対象データ８と、
ディスプレイ９と、入力手段１０とを含んで構成されて
いる。

【００１５】図２は、本実施例のＣＡＤにおける図面一
覧選択方式の図面選択処理（図面一覧を表示し図面一覧
に基づいて図面の選択を行う処理）の態様を示す図であ
る。

【００１６】図３は、本実施例のＣＡＤにおける図面一
覧選択方式の簡略図関連処理（簡略図の対象となるＣＡ
Ｄ構成要素を選択する処理および図面選択処理によって
選択された図面の簡略図を表示する処理）の態様を示す
図である。

【００１７】次に、このように構成された本実施例のＣ
ＡＤにおける図面一覧選択方式の動作（図面一覧を表示
し、その図面一覧に基づく図面の選択を制御し、選択さ
れた図面の簡略図を表示する動作）について説明する。

【００１８】入力手段１０（入力手段１０を介したユー
ザ）は、どのような図面群についてのどのような属性
（図面の種類や作成日付等であり、図面名も属性に含ま
れる）に関する図面一覧を表示したいかということを示
す通知を入力制御機能３に入力する。なお、図２に示す
ように、入力装置１０は、ポインタデバイスとキーボー
ドとを含んでいる。

【００１９】図面一覧表示機能１は、入力制御機能３お
よび管理機能２を介してその通知を受け取り、その通知
によって指定された図面群および属性に関するデータを
得るために、管理機能２に対してデータの取出しを要求
する。

【００２０】管理機能２は、図面一覧表示機能１からの
要求に係るデータを図面データベース６から取り出し、
当該データ（入力手段１０から指定された図面群につい
ての入力手段１０から指定された属性に関するデータ）
を図面一覧表示機能１に返すとともに、当該データを管
理データ７にセットする。

【００２１】図面一覧表示機能１は、管理機能２から返
されたデータによって構成される図面一覧をディスプレ
イ９上の専用画面（図面一覧の表示のための専用の画
面。図２参照）に表示し、各図面に対応する指標を図面
一覧の図面名に付加し、図面一覧中の各図面の項目の専
用画面上における位置を示すデータ（どの図面に関する
項目をどの位置に表示したかを示すデータ）と上述の指
標に関するデータとを管理機能２に渡す。

【００２２】管理機能２は、それらのデータを管理デー
タ７にセットする。

【００２３】以上の処理によって、管理データ７には次
のようなデータがセットされることになる。 どのような図面群についてのどのような属性が図面
一覧に表示されているかを示すデータ 各図面の項目（必要に応じてその項目中の各属性）
が専用画面上のどの位置に表示されているかを示すデー
タ 各図面に対応する指標に関するデータ

【００２４】上述のようにして図面一覧がディスプレイ
９に表示されている状態で、入力手段１０（入力手段１
０を介したユーザ）は、次の３つの方法のいずれかで図
面一覧の中の図面を特定するデータ（図面選択データ）
を入力する（図２参照）。 専用画面上の図面一覧の中の目的の図面を示す項目
をマウスやタブレット等のポインタデバイスでヒット
（指示）する。 キーボードで図面名のフルネームを打鍵する。 図面一覧中に表示されている指標（図面名に付加さ
れている指標）をキーボードで指定する。

【００２５】これらの方法の中での方法によるとキー
操作が不要になり、図面の選択における操作が簡便にな
る。

【００２６】入力制御機能３は、入力装置１０により入
力された図面選択データを管理機能２に通知する。

【００２７】管理機能２は、管理データ７を参照して、
入力制御機能３から通知された図面選択データを図面を
特定する情報に変換し、その情報を簡略図表示機能５に
渡す。

【００２８】簡略図表示機能５は、管理機能２から渡さ
れた図面を特定する情報に基づいて、管理機能２を介し
てその情報で特定される図面に関するデータを図面デー
タベース６から検索し、取り出したデータによって示さ
れる図面の内容（概略的な形状等）を簡略図としてディ
スプレイ９上の所定の画面（専用画面以外の画面）に一
時的に表示する。なお、簡略図が表示されても、専用画
面上には図面一覧が表示されたままになっている。

【００２９】この表示の際に、簡略図表示機能５は、簡
略図対象選択機能４によって作成された簡略図対象デー
タ８（簡略図対象データ８の作成の態様については後述
する）に基づいて表示すべきＣＡＤ構成要素（図３参
照）の選別を行い、選別されたＣＡＤ構成要素のみから
なる簡略図をディスプレイ９上に表示する（図３参
照）。なお、簡略図の表示は、全てのＣＡＤ構成要素を
含む図面の表示に比べて高速に実現することができる。

【００３０】以上のようにして表示された簡略図に係る
図面が目的の図面である場合（上述の図面の選択が適正
であった場合）には、本実施例のＣＡＤにおける図面一
覧選択方式の処理は終了し、選択された図面に対するＣ
ＡＤ本来の処理が開始される。

【００３１】以上のようにして表示された簡略図に係る
図面が目的の図面でない場合（上述の図面の選択が誤り
であった場合）には、入力手段１０は専用画面上に表示
され続けている図面一覧に基づいて再び図面選択データ
を入力する。

【００３２】この図面選択データの入力が行われると、
入力制御機能３は、その旨を管理機能２を介して簡略図
表示機能５に通知し、先に一時的に表示されていた簡略
図を簡略図表示機能５に消去させる。

【００３３】この消去が終了すると、入力制御機能３
は、新たに入力された図面選択データを管理機能２に通
知する。

【００３４】管理機能２は、管理データ７を参照し、新
たな図面選択データを図面を特定する情報に変換し、変
換後の情報を簡略図表示機能５に渡す。

【００３５】簡略図表示機能５は、その情報に基づい
て、新たな簡略図の表示を行う。

【００３６】以上のような動作が、目的の図面の簡略図
がディスプレイ９上に表示されるまで繰り返される。こ
の場合に、処理の繰返しは、上述のような一連の処理の
流れの中で行われるので、誤った選択に起因する操作の
煩雑さは従来に比べて減少する。

【００３７】最後に、簡略図表示機能５による簡略図の
表示で使用される簡略図対象データ８を簡略図対象選択
機能４が作成する動作について説明する（図３参照）。

【００３８】図面一覧の表示後で簡略図の表示以前の任
意の時点で、簡略図対象選択機能４は、簡略図の対象と
ＣＡＤ構成要素（ＣＡＤにおける図面の構成要素）を選
択し、どのＣＡＤ構成要素が選択されたかを示す簡略図
対象データ８を作成する。

【００３９】図３に示すように、ＣＡＤ構成要素として
は直線，円，文字，寸法線，自由曲線および記号等があ
る。ＣＡＤ構成要素の指定に際して、簡略図対象選択機
能４は各ＣＡＤ構成要素の属性を指定することもでき
る。この属性としては、実線および破線等の線種のよう
な要素の種類，線の色のような要素の色，線の太さのよ
うな要素の太さ等がある。また、所属している層番号や
要素の作成日付等の図面上に目に見える形で現れない属
性も存在する。

【００４０】なお、簡略図対象選択機能４によって全て
のＣＡＤ構成要素が指定されると、簡略図表示機能５に
よって表示される簡略図は全てのＣＡＤ構成要素が表示
される図面となる。

【００４１】簡略図対象選択機能４は、以上のようにし
て選択したＣＡＤ構成要素を示す簡略図対象データ８を
作成する。この簡略図対象データ８は、簡略図表示機能
５によって簡略図が表示される際に、簡略図表示機能５
によって参照される。

【００４２】なお、図面の選択が行われる毎に簡略図対
象データ８を作成することが煩雑な場合には、簡略図対
象データ８に既定値（ＣＡＤ構成要素の選択に関する既
定値）を与えておき、簡略図対象選択機能４からの変更
の指示がない限りその既定値によって示されるＣＡＤ構
成要素からなる簡略図の表示が行われるようにすること
も可能である（この場合には、あらかじめ、簡略図対象
選択機能４によって既定値の設定が行われる）。

【００４３】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、表示され
た図面一覧に基づいて図面を選択する際にポインタデバ
イスによって図面一覧上の位置をヒットすることによる
選択が可能になるので、キー操作による選択（図面名を
フルネームで指定する選択や指標を使用した選択）に比
べて図面の選択のための操作が簡便になるという効果が
ある。

【００４４】また、簡略図を表示する機能を設けること
により、選択処理の際に選択された図面の概略的な形状
等を即時に確認することができ（しかも、簡略図で表示
の対象となるＣＡＤ構成要素を動的に指示することが可
能である）、図面の選択の誤りの可能性が減少するとい
う効果がある。

【００４５】さらに、誤った選択が行われたとしても、
図面一覧の表示および図面一覧に対する選択を初めから
繰り返すという必要がなくなるので、ＣＡＤシステムに
おける操作が簡便になるという効果がある。

【００４６】以上のような効果によって、図面データベ
ースに保管されている図面群からの図面の選択を図面一
覧を使用して行う処理を、迅速に（簡便に）かつ確実に
行うことができるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。

【図２】図１に示すＣＡＤにおける図面一覧選択方式に
おける図面選択処理の態様を示す図である。

【図３】図１に示すＣＡＤにおける図面一覧選択方式に
おける簡略図関連処理の態様を示す図である。

【符号の説明】

１ 図面一覧表示機能 ２ 管理機能 ３ 入力制御機能 ４ 簡略図対象選択機能 ５ 簡略図表示機能 ６ 図面データベース ７ 管理データ ８ 簡略図対象データ ９ ディスプレイ １０ 入力手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 図面データベースに保管されている図面
   群の中の特定の図面群および特定の属性に関する図面一
   覧を専用画面に表示する図面一覧表示機能と、 この図面一覧表示機能により表示された図面一覧に関す
   る管理データを管理する管理機能と、 ポインタデバイスを含む入力手段からの図面一覧に対す
   る入力を制御し、その入力に基づいて特定の図面を選択
   する入力制御機能と、 この入力制御機能により選択された図面の簡略図を表示
   する簡略図表示機能と、 この簡略図表示機能により表示される簡略図において表
   示の対象となるＣＡＤ構成要素を選択する簡略図対象選
   択機能とを有することを特徴とするＣＡＤにおける図面
   一覧選択方式。