JPH05148654A - パルスプラズマcvdによる成膜方法及びその装置 - Google Patents

パルスプラズマcvdによる成膜方法及びその装置

Info

Publication number
JPH05148654A
JPH05148654A JP3340403A JP34040391A JPH05148654A JP H05148654 A JPH05148654 A JP H05148654A JP 3340403 A JP3340403 A JP 3340403A JP 34040391 A JP34040391 A JP 34040391A JP H05148654 A JPH05148654 A JP H05148654A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film forming
forming chamber
gas
reaction gas
vaporized
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3340403A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Kobayashi
伸一 小林
Takashi Kitanaka
隆司 北中
Yasushi Kawashita
安司 川下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Seiki Co Ltd
Original Assignee
Shinko Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinko Seiki Co Ltd filed Critical Shinko Seiki Co Ltd
Priority to JP3340403A priority Critical patent/JPH05148654A/ja
Publication of JPH05148654A publication Critical patent/JPH05148654A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 常温で液体の反応ガスの気化状態を維持して
効率よく解離させる。 【構成】 排気された成膜室10に、ピエゾバルブ50、6
8、70、94の開閉によって間欠的に複数の反応ガスを導
入し、成膜室10に間隔を隔てて設けた被処理物12と高周
波電極14との間に、反応ガスの供給直後に電力を供給す
ることによって、各反応ガスを解離させ、被処理物10に
化学蒸着させる。反応ガスのうち常温において液体であ
るものを、恒温槽72で気化させて、導入管ベーキングヒ
ータ96によって気化状態を維持しながら、成膜室10に供
給し、この気化されたガスを供給するピエゾバルブ94か
ら成膜室10までを、成膜室加熱ヒータ98によって室温よ
りも高い温度に昇温させ、成膜室10内でも気化状態を維
持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パルスプラズマCVD
によって薄膜を形成する方法に関し、特に反応ガスに常
温で液体であるものを使用するものに関する。
【0002】
【従来の技術】化学蒸着法の一種としてパルスプラズマ
CVD法が知られている。これは、成膜室内に被処理物
と、高周波電力が供給される電極とを、間隔を隔てて配
置し、成膜室内を排気し、複数の反応ガスを導入すると
共に、上記電極に間欠的に高周波電力を供給し、この高
周波電力によって各反応ガスをそれぞれを構成する原子
に解離させて、プラズマを発生させ、これら原子が被処
理物上において化学反応し、薄膜を形成するものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】パルスプラズマCVD
法において、反応ガスとして常温では液体であるもの、
例えば、四塩化チタンを使用することがある。このよう
な反応ガスは、成膜室に供給する前に、加熱して気化さ
せてから、成膜室に導入するが、成膜室が常温である
と、導入されたガスは、凝縮して成膜室の壁面に付着す
る。この付着したガスは、成膜室の壁面の温度での蒸気
圧に依存して連続的に蒸発する。この蒸気圧は低いの
で、高周波電力が供給された瞬間に、反応ガスをほぼ解
離させようとするパルスプラズマCVD法では、解離効
率が低く、解離していない反応ガスが成膜室内に残る。
しかも、高周波電力を供給していない場合でも、少量な
がら反応ガスが蒸発する。このようにして成膜室内には
未解離の反応ガスが存在し、これが被処理物上に生成さ
れた薄膜上に堆積する。従って、このような薄膜は、不
純物を多く含み、悪質のものとなるという問題点があっ
た。また、反応ガスの導入を例えばバルブの開閉に応じ
て断続的に行おうとしても、バルブを閉じている間に、
成膜室内に凝縮している反応ガスが蒸発し、バルブの開
閉に応じて成膜室内の反応ガスを制御しようとしても制
御できないという問題点もあった。
【0004】本発明は、反応ガスを弁の開閉通りに制御
することができる上に、良質の薄膜を形成することがで
きるパルスプラズマCVD法による成膜方法を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、排気された成膜室に弁の開閉によって
間欠的に複数の反応ガスを導入する。また、成膜室に間
隔を隔てて設けた被処理物と電極との間に、間欠的に電
力を供給することによって、反応ガスを解離させ、被処
理物に化学蒸着させる。本発明では、反応ガスのうち常
温において液体であるものを気化させてから、成膜室に
供給するが、この気化された反応ガスを供給する弁から
成膜室までを、室温よりも高い温度に昇温させてある。
【0006】
【作用】本発明では、常温で液体である反応ガスを気化
して成膜室に供給するが、その気化された反応ガスを供
給する弁から成膜室までが、室温よりも高い温度に昇温
させてあるので、弁を開いたときに成膜室内に供給され
た気化反応ガスが、成膜室内で凝縮することがない。
【0007】
【実施例】この実施例は、図1に示すように成膜室10
を有している。この成膜室10は、例えば容積が25リ
ットルのもので、その内部に被処理物12が配置されて
いる。この被処理物12としては、例えばSiウエハー
を使用することができる。この被処理物12は、接地さ
れている。成膜室10内には、この被処理物12と対向
するように高周波電極14が配置されている。この高周
波電極14には、高周波電源16の一方の端子が接続さ
れ、この高周波電源16の他方の端子は接地されてい
る。従って、間隔を隔てて配置された被処理物12と高
周波電極14との間には、高周波電力が高周波電源16
によって印加されている。この高周波電源16として
は、例えば周波数が13.56MHz、ピーク出力50
KWのものを使用することができ、この高周波電源16
は、図示しない制御装置によって制御され、高周波電極
14と被処理物12との間に、断続的に高周波電力を印
加する。
【0008】また、成膜室10は、主弁18、可変コン
ダクタンスバルブ20、ルーツポンプ22を介して油回
転真空ポンプ24に接続されており、この油回転真空ポ
ンプ24を作動させることによって、成膜室10内を排
気することができる。なお、油回転ポンプ24には、油
処理装置26、癈ガス処理装置28が設けられ、さらに
ガス流量計30、逆止弁32、34、ストップ弁36、
38も設けられ、これら及びガスストップ弁40を介し
て窒素ガスが油回転真空ポンプ24に供給されている。
なお、これらは、本発明とは直接に関連しないので、こ
れ以上の説明は省略する。
【0009】成膜室10には、ガス導入弁42、フィル
タ44、マスフローコントローラ46、バッファタンク
48、ピエゾバルブ50を介して、反応ガスの1つとし
て窒素ガスが導入されている。この窒素ガスの導入量
は、マスフローコントローラ46によって調整され、さ
らにピエゾバルブ50を図示しない制御装置によって断
続的に開閉することによって、窒素ガスの成膜室10へ
の導入を断続的に行っている。
【0010】同様に、成膜室10には、ガス導入弁5
2、54、フィルタ56、58、マスフローコントロー
ラ60、62、バッファタンク64、66、ピエゾバル
ブ68、70を介して水素ガス、アルゴンガスがそれぞ
れ導入されている。水素ガスは、反応ガスの1つとして
使用され、アルゴンガスは、被処理物12に形成される
薄膜の膜質の改善のために導入される。これら水素ガ
ス、アルゴンガスの流量は、マスフローコントローラ6
0、62によって調整され、ピエゾバルブ68、70を
制御装置によって断続的に開閉することによって水素ガ
ス、アルゴンガスも断続的に成膜室10内に供給されて
いる。
【0011】また、成膜室10には、反応ガスとして、
常温では液体であるもの、例えば四塩化チタンも供給す
る。この四塩化チタンは、恒温槽72に収容されてお
り、ここで例えば摂氏70度に加熱され、気化される。
この気化された四塩化チタンは、手動弁である気化ガス
導入弁74、76、空圧弁である気化ガス導入弁78、
80、82を介して反応ガス導入管84に供給される。
【0012】この反応ガス導入管84には、ガス導入弁
86、フィルタ88、マスフローコントローラ90を介
してキャリアガス、例えば水素ガスも供給されている。
また、反応ガス導入管84は、バッファタンク92、ピ
エゾバルブ94を介して成膜室10に結合されている。
従って、気化された四塩化チタンは、水素ガスによって
搬送されて成膜室10に供給される。水素ガスの導入量
はマスフローコントローラ90によって調整され、ピエ
ゾバルブ94を図示しない制御装置によって断続的に開
閉することによって、成膜室10内への気化された四塩
化チタンと水素ガスとの導入を断続的に行っている。
【0013】反応ガス導入管84の周囲には、導入管ベ
ーキングヒータ96が設けられており、これによって反
応ガス導入管84を加熱して、その内部を流れる四塩化
チタンが凝縮するのを防止している。同様に、四塩化チ
タンが凝縮するのを防止するために、成膜室10の周囲
にも、成膜室加熱ヒータ98が設けられている。
【0014】このような装置を使用する本発明の1実施
例によって、被処理物10上に窒化チタンの薄膜を作成
する場合、まず四塩化チタンを恒温槽72によって加熱
し、気化させる。次に、成膜室10を油回転真空ポンプ
24を作動させることによって10-3Torr台まで真
空排気し、その状態を維持する。その後に、成膜室加熱
ヒータ98によって成膜室10を、摂氏60度乃至20
0度、望ましくは摂氏約80度まで加熱する。この加熱
温度は、常温で液体である反応ガスの沸点から熱分解温
度の間の値から選んである。
【0015】続いて、水素ガスをキャリアとして四塩化
チタンを500SCMM導入する。同時に窒素ガスも導
入する。これらの導入は、図2に示すように、30ms
周期で10msピエゾバルブ68、50、94を開くこ
とを繰り返すことによって行われる。そして、このよう
な断続的な供給を、例えば図2に示すように7回繰り返
した後、8回目の供給の直後から、これら反応ガスの導
入とほぼ同期して、高周波電極14と被処理物12との
間に高周波電源16によって約150μSの間、13、
56MHz、40KWの高周波電力を印加することを繰
り返す。このとき、成膜室10の圧力は0.1Torr
であるので、高周波電極14と被処理物12との間に強
いプラズマが発生する。
【0016】このプラズマによって、窒素ガス、水素ガ
ス、四塩化チタンがそれぞれ解離され、 2Ticl4 +4H2 +N2 →2TiN+8Hcl の化学反応が生じ、これによって形成された窒化チタン
(TiN)が被処理物12上に堆積する。
【0017】このような反応ガスの供給と高周波電力の
印加とを、例えば図2に示すように5回繰り返した後、
約100ms後に、40ms周期で10msピエゾバル
ブ70を開くことを11回繰り返し、アルゴンガスを断
続的に成膜室10内に供給し、この供給とほぼ同期して
高周波電力を高周波電極14と被処理物12との間に断
続的に供給する。これは、被処理物12上に形成された
窒化チタンの膜質を改善するためである。このような操
作を1サイクルとして、何度も繰り返す。
【0018】このように成膜室10に四塩化チタンが導
入された際、成膜室10は成膜室加熱ヒータ98によっ
て摂氏約80度に加熱されており、四塩化チタンの気化
状態が維持され、成膜室10内で凝縮するようなことは
ない。
【0019】このようにして作成した窒化チタンの成膜
速度を図3に示す。窒化チタンの膜厚は、時間と共に正
比例して増加していることが、図3より分かり、成膜速
度は安定していることが明らかである。これは、成膜室
10を加熱して、四塩化チタンの成膜室10での凝縮を
防止しているので、ピエゾバルブ94の開閉に応じて四
塩化チタンが成膜室10に供給されているからである。
【0020】なお、このときの被処理物12(Siウエ
ハー)の温度は約摂氏90度と低い温度となった。これ
は、高周波電力のほとんどが反応ガスの解離に使用され
ているからであり、反応ガスを解離させたことによって
発生したイオンに余分なエネルギーが与えられることが
なく、これらが被処理物12に堆積しても、被処理物1
2の温度を上昇させることがないからである。
【0021】上記の実施例では、常温で液体である反応
ガスとして四塩化チタンを用いたが、この他にチタン系
としてTiI4 や、珪素系としてSi(C2 5 4
使用することができる。また、窒素ガスに代えて、NH
3 を使用することができ、酸化物の成膜を行う場合に
は、窒素ガスに代えて02 、N2 0、COを使用するこ
ともできる。また、キャリアガスとして水素ガスを用い
たが、これに代えて、HeやAr等の不活性ガスを使用
することもできる。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明では、常温で液体
である反応ガスを気化して成膜室に供給するが、その気
化された反応ガスが供給される成膜室を室温よりも高い
温度に昇温させてあるので、成膜室内に供給された気化
反応ガスが、成膜室内で凝縮することがない。従って、
瞬間に成膜室内の反応ガスをほぼ完全に解離しようとす
るパルスプラズマCVDにおいて、効率よく反応ガスを
解離することができるので、分解されずに常温で液体の
反応ガスが成膜室に残留することがなく、被処理物上に
これら残留ガスがそのまま堆積することがなく、良質の
薄膜を作成することができる。しかも、常温で液体の反
応ガスが成膜室に、凝縮して残留することがないので、
凝縮した反応ガスが連続的に蒸発して、常温で液体の反
応ガスの制御を乱すこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパルスプラズマCVDによる成膜
装置の1実施例の概略図である。
【図2】同実施例の動作説明図である。
【図3】同実施例の成膜速度を示す図である。
【符号の説明】
10 成膜室 12 被処理物 14 高周波電極 16 高周波電源 72 恒温槽 94 ピエゾバルブ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年1月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パルスプラズマCVD
によって薄膜を形成する方法に関し、特に反応ガスに常
温で液体または固体である非気化物を使用するものに関
する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】パルスプラズマCVD
法において、反応ガスとして常温では非気化物であるも
の、例えば、四塩化チタンを使用することがある。この
ような反応ガスは、成膜室に供給する前に、加熱して気
化させてから、成膜室に導入するが、成膜室が常温であ
ると、導入されたガスは、凝縮して成膜室の壁面に付着
する。この付着したガスは、成膜室の壁面の温度での蒸
気圧に依存して連続的に蒸発する。この蒸気圧は低いの
で、高周波電力が供給された瞬間に、反応ガスをほぼ解
離させようとするパルスプラズマCVD法では、解離効
率が低く、解離していない反応ガスが成膜室内に残る。
しかも、高周波電力を供給していない場合でも、少量な
がら反応ガスが蒸発する。このようにして成膜室内には
未解離の反応ガスが存在し、これが被処理物上に生成さ
れた薄膜上に堆積する。従って、このような薄膜は、不
純物を多く含み、悪質のものとなるという問題点があっ
た。また、反応ガスの導入を例えばバルブの開閉に応じ
て断続的に行おうとしても、バルブを閉じている間に、
成膜室内に凝縮している反応ガスが蒸発し、バルブの開
閉に応じて成膜室内の反応ガスを制御しようとしても制
御できないという問題点もあった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、排気された成膜室に弁の開閉によって
間欠的に複数の反応ガスを導入する。また、成膜室に間
隔を隔てて設けた被処理物と電極との間に、間欠的に電
力を供給することによって、反応ガスを解離させ、被処
理物に化学蒸着させる。本発明では、反応ガスのうち常
温において非気化物であるものを気化させてから、成膜
室に供給するが、この気化された反応ガスを供給する弁
から成膜室までを、室温よりも高い温度に昇温させてあ
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【作用】本発明では、常温で非気化物である反応ガスを
気化して成膜室に供給するが、その気化された反応ガス
を供給する弁から成膜室までが、室温よりも高い温度に
昇温させてあるので、弁を開いたときに成膜室内に供給
された気化反応ガスが、成膜室内で凝縮することがな
い。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】同様に、成膜室10には、ガス導入弁5
2、54、フィルタ50、58、マスフローコントロー
ラ60、62、バッファタンク64、66、ピエゾバル
ブ68、70を介して水素ガス、アルゴンガスがそれぞ
れ導入されている。水素ガスは、反応ガスの1つとして
使用され、アルゴンガスは、被処理物12に形成される
薄膜の膜質の改善のために導入される。これら水素ガ
ス、アルゴンガスの流量は、マスフローコントローラ6
0、62によって調整され、ピエゾバルブ68、70を
制御装置によって断続的に開閉することによって水素ガ
ス、アルゴンガスも断続的に成膜室10内に供給されて
いる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】続いて、水素ガスを四塩化チタンのキャリ
アとして500SCMM導入する。同時に窒素ガスも導
入する。これらの導入は、図2に示すように、30ms
周期で10msピエゾバルブ68、50、94を開くこ
とを繰り返すことによって行われる。そして、このよう
な断続的な供給を、例えば図2に示すように7回繰り返
した後、8回目の供給の直後から、これら反応ガスの導
入とほぼ同期して、高周波電極14と被処理物12との
間に高周波電源16によって約150μSの間、13.
56MHz、40KWの高周波電力を印加することを繰
り返す。このとき、成膜室10の圧力は0.1Torr
であるので、高周波電極14と被処理物12との間に強
いプラズマが発生する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】上記の実施例では、常温で液体である反応
ガスとして四塩化チタンを用いたが、この他にチタン系
としてTiI常温で固体のTi〔N(CH
を、珪素系としてSi(CO)使用するこ
とができる。また、窒素ガスに代えて、NHを使用す
ることができ、酸化物の成膜を行う場合には、窒素ガス
に代えて0、N0、COを使用することもできる。
また、キャリアガスとして水素ガスを用いたが、これに
代えて、HeやAr等の不活性ガスを使用することもで
きる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明では、常温で非気
化物である反応ガスを気化して成膜室に供給するが、そ
の気化された反応ガスが供給される成膜室を室温よりも
高い温度に昇温させてあるので、成膜室内に供給された
気化反応ガスが、成膜室内で凝縮することがない。従っ
て、瞬間に成膜室内の反応ガスをほぼ完全に解離しよう
とするパルスプラズマCVDにおいて、効率よく反応ガ
スを解離することができるので、分解されずに常温で
気化物の反応ガスが成膜室に残留することがなく、被処
理物上にこれら残留ガスがそのまま堆積することがな
く、良質の薄膜を作成することができる。しかも、常温
非気化物の反応ガスが成膜室に、凝縮して残留するこ
とがないので、凝縮した反応ガスが連続的に蒸発して、
常温で非気化物の反応ガスの制御を乱すこともない。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気された成膜室に弁の開閉によって間
    欠的に複数の反応ガスを導入し、上記成膜室に間隔を隔
    てて設けた被処理物と電極との間に、上記反応ガスの供
    給直後に電力を供給することによって、上記反応ガスを
    解離させ、上記被処理物に化学蒸着させるパルスプラズ
    マCVDによる成膜方法において、上記反応ガスのうち
    常温において液体であるものを、気化させてから上記成
    膜室に供給し、この気化されたガスを上記成膜室に供給
    する上記弁から上記成膜室までを室温よりも高い温度に
    昇温させることを特徴とするパルスプラズマCVDによ
    る成膜方法。
  2. 【請求項2】排気された成膜室と、この成膜室内に間隔
    を隔てて設けられた被処理物及び電極と、上記成膜室内
    に複数の反応ガスを同期して断続的に供給する反応ガス
    供給源と、これら供給源からの反応ガスの供給後に上記
    被処理物と電極との間に電力を供給する電源とを、備
    え、上記反応ガス供給源は、常温で液体である反応ガス
    を含み、この常温で液体である反応ガスを気化する気化
    手段を設けたパルスプラズマCVDによる成膜装置にお
    いて、上記成膜室に上記気化された反応ガスの気化状態
    を維持するように加熱手段を設けたことを特徴とするパ
    ルスプラズマCVDによる成膜装置。
JP3340403A 1991-11-28 1991-11-28 パルスプラズマcvdによる成膜方法及びその装置 Pending JPH05148654A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3340403A JPH05148654A (ja) 1991-11-28 1991-11-28 パルスプラズマcvdによる成膜方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3340403A JPH05148654A (ja) 1991-11-28 1991-11-28 パルスプラズマcvdによる成膜方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05148654A true JPH05148654A (ja) 1993-06-15

Family

ID=18336619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3340403A Pending JPH05148654A (ja) 1991-11-28 1991-11-28 パルスプラズマcvdによる成膜方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05148654A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002212740A (ja) * 2001-01-15 2002-07-31 Nicca Chemical Co Ltd ハイブリッドパルスプラズマ蒸着装置
KR101238429B1 (ko) * 2003-02-04 2013-02-28 에이에스엠 인터내셔널 엔.브이. 나노층 증착 공정
US9121098B2 (en) 2003-02-04 2015-09-01 Asm International N.V. NanoLayer Deposition process for composite films
US9708707B2 (en) 2001-09-10 2017-07-18 Asm International N.V. Nanolayer deposition using bias power treatment

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5972719A (ja) * 1982-10-20 1984-04-24 Toshiba Corp 薄膜形成方法
JPS6250472A (ja) * 1985-06-29 1987-03-05 エステイ−シ− ピ−エルシ− パルス化プラズマ装置及び方法
JPS63282274A (ja) * 1987-05-15 1988-11-18 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 化学的気相成長装置およびその使用方法
JPH0341847U (ja) * 1989-08-31 1991-04-22

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5972719A (ja) * 1982-10-20 1984-04-24 Toshiba Corp 薄膜形成方法
JPS6250472A (ja) * 1985-06-29 1987-03-05 エステイ−シ− ピ−エルシ− パルス化プラズマ装置及び方法
JPS63282274A (ja) * 1987-05-15 1988-11-18 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 化学的気相成長装置およびその使用方法
JPH0341847U (ja) * 1989-08-31 1991-04-22

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002212740A (ja) * 2001-01-15 2002-07-31 Nicca Chemical Co Ltd ハイブリッドパルスプラズマ蒸着装置
US9708707B2 (en) 2001-09-10 2017-07-18 Asm International N.V. Nanolayer deposition using bias power treatment
KR101238429B1 (ko) * 2003-02-04 2013-02-28 에이에스엠 인터내셔널 엔.브이. 나노층 증착 공정
US8658259B2 (en) 2003-02-04 2014-02-25 Asm International N.V. Nanolayer deposition process
KR101483737B1 (ko) * 2003-02-04 2015-01-16 에이에스엠 인터내셔널 엔.브이. 나노층 증착 공정
US8940374B2 (en) 2003-02-04 2015-01-27 Asm International N.V. Nanolayer deposition process
US9121098B2 (en) 2003-02-04 2015-09-01 Asm International N.V. NanoLayer Deposition process for composite films
US9447496B2 (en) 2003-02-04 2016-09-20 Asm International N.V. Nanolayer deposition process

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07109576A (ja) プラズマcvdによる成膜方法
JP2006045640A (ja) 薄膜形成方法及び薄膜形成装置
Wagner et al. Kinetic study of the heterogeneous Si/H system under low-pressure plasma conditions by means of mass spectrometry
JPH06252059A (ja) 成膜方法及び成膜装置
US20040221798A1 (en) Atomic layer deposition using multilayers
JPH05148654A (ja) パルスプラズマcvdによる成膜方法及びその装置
JPS61229319A (ja) 薄膜形成方法
JP3186872B2 (ja) パルスプラズマcvdによる成膜方法
JP2000277501A (ja) 化学蒸着装置
JP3224469B2 (ja) 薄膜形成法及びその装置
JPS60251269A (ja) イオンプレ−テイング方法および装置
JPH03274275A (ja) 有機金属ガス利用薄膜形成装置
CA2202697A1 (en) Vapor phase growth method and growth apparatus
JPH02157123A (ja) チタン酸バリウム薄膜の製造方法
JP2000107587A (ja) ベルジャ(真空成膜チャンバ又は容器)内のガス圧を校正する方法と装置
JPH0280556A (ja) 複合材料膜の製造方法
JP3388837B2 (ja) プラズマcvd装置
JPH08100264A (ja) 薄膜の形成方法およびその装置
JPS61256639A (ja) プラズマ気相成長装置
JPH0247252A (ja) 複合材料膜の製造方法
JPS61256640A (ja) プラズマ気相成長装置
JPH01104778A (ja) プラズマcvd装置
JPS63475A (ja) ハイブリツドイオンプレ−テイング装置
JPS5943988B2 (ja) 超微粒子膜の製造方法および製造装置
JP2021123749A (ja) 反応性スパッタ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20011030