JPH05145816A - ビデオカメラシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 撮影変更時における着脱操作および部品管理
の簡素化を図る。 【構成】 各々が互いに着脱可能なショルダーパッド１
０とカメラヘッド２１を有するカメラ本体Ａと、このカ
メラ本体Ａのカメラヘッド２１に着脱可能な三脚アダプ
ター１とを備え、この三脚アダプター１およびショルダ
ーパッド１０に各々が互いに着脱可能な蟻溝２とウェッ
ジ１５を設けた。このため、ショルダーパッド１０と三
脚アダプター１の着脱によってビデオカメラの三脚アダ
プター１への据え付けによる撮影からビデオカメラの肩
乗せによる撮影およびビデオカメラの肩乗せによる撮影
からビデオカメラの三脚アダプター１への据え付けによ
る撮影に変更することができるから、撮影変更時の操作
を２つの部品間の操作で済ませることができる。また、
三脚アダプター１への据え付けによるカメラ撮影時にお
いて、ショルダーパッド１０を保管する必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカメラと三脚ア
ダプターを組み合わせてなるビデオカメラシステムに関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、業務用のポータブルビデオカメ
ラシステムは、撮影目的に見合った撮影形態すなわち三
脚アダプターへの据え付けによる撮影形態あるいは肩乗
せによる撮影形態でカメラ操作が行われる。

【０００３】従来、この種のビデオカメラシステムは、
各々が互いに着脱可能なショルダーパッドとカメラヘッ
ドを有するカメラ本体と、このカメラ本体のカメラヘッ
ドに着脱可能な三脚アダプターとを備えたものが採用さ
れている。

【０００４】このように構成されたビデオカメラシステ
ムにおいて、ビデオカメラの三脚アダプターへの据え付
けによる撮影からビデオカメラの肩乗せによる撮影に変
更するには、三脚アダプターとカメラヘッドとの装着状
態を解除し、カメラヘッドとショルダーパッドを装着す
ることにより行う。

【０００５】一方、ビデオカメラの肩乗せによる撮影か
らビデオカメラの三脚アダプターへの据え付けによる撮
影に変更するには、カメラヘッドとショルダーパッドの
装着状態を解除し、三脚アダプターにカメラヘッドを装
着することにより行う。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のビデ
オカメラシステムにおいては、カメラヘッドと三脚アダ
プターおよびカメラヘッドと三脚アダプターに相互に着
脱可能な嵌合部が設けられているに過ぎず、このためビ
デオカメラの三脚アダプターへの据え付けによる撮影か
らビデオカメラの肩乗せによる撮影に変更する場合およ
びビデオカメラの肩乗せによる撮影からビデオカメラの
三脚アダプターへの据え付けによる撮影に変更する場合
に、ショルダーパッドとカメラヘッドの着脱操作および
カメラヘッドと三脚アダプターの着脱操作の２操作が必
要であった。この結果、撮影変更時の操作数が嵩み、着
脱操作を煩雑にするという問題があった。

【０００７】また、ビデオカメラの三脚アダプターへの
据え付けによる撮影時には、ショルダーパッドを保管す
る必要が生じ、カメラシステム部品の管理を面倒なもの
にするという問題もあった。特に、複数の三脚アダプタ
ーを用意した場合には、ショルダーパッドのみならず使
用中の三脚アダプター以外の三脚アダプターを管理する
ことになり、部品管理を一層煩雑なものにしていた。

【０００８】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、撮影変更時における着脱操作および部品管理の
簡素化を図ることができるビデオカメラシステムを提供
するものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明に係るビデオカメ
ラシステムは、各々が互いに着脱可能なショルダーパッ
ドとカメラヘッドを有するカメラ本体と、このカメラ本
体のカメラヘッドに着脱可能な三脚アダプターとを備
え、この三脚アダプターおよびショルダーパッドに各々
が互いに着脱可能な嵌合部を設けたものである。

【００１０】

【作用】本発明においては、ショルダーパッドと三脚ア
ダプターの着脱によってビデオカメラの三脚アダプター
への据え付けによる撮影からビデオカメラの肩乗せによ
る撮影およびビデオカメラの肩乗せによる撮影からビデ
オカメラの三脚アダプターへの据え付けによる撮影に変
更することができる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の構成等を図に示す実施例によ
って詳細に説明する。

【００１２】図１は本発明におけるビデオカメラシステ
ムを示す分解斜視図、図２は同じく本発明におけるビデ
オカメラシステムの三脚アダプターに対するカメラヘッ
ドのロック機構を示す断面図、図３（Ａ）および（Ｂ）
は本発明におけるビデオカメラシステムの撮影形態を示
す側面図である。

【００１３】同図において、符号１で示すものはビデオ
カメラ用の三脚アダプターで、上端面には前後方向に延
在する蟻溝２およびこの蟻溝２内に開口するショルダー
パッド挿抜用の切欠き３を有するガイド４が固定されて
いる。この三脚アダプター１の片側方後方部には、図２
に示すように前記蟻溝２の溝壁２ａの勾配と略同一の勾
配をもつ傾斜面５ａを有し左右方向に進退するロック爪
５と、このロック爪５を前記蟻溝２の片側方に付勢する
ロック爪復帰用の圧縮コイルスプリング６とが設けられ
ている。また、この三脚アダプター１の上面後方部に
は、前記ガイド４の後方に位置し各々が互いに左右方向
に並列する２つのパッドホールド用のフック７，８が設
けられている。

【００１４】９はカメラヘッド用のロック機構とショル
ダーパッド用のロック機構（後方のカメラヘッド用のロ
ック機構のみ図示）で、前記ロック爪５を前記圧縮コイ
ルスプリング６の弾撥力と反対の方向に押圧する締付ね
じ９ａと、この締付ねじ９ａに連設され外部に露呈する
操作レバー９ｂとからなり、前記三脚アダプター１の片
側前後方部に設けられている。このうち前方のロック機
構９によって前記三脚アダプター１に対し後述するショ
ルダーパッドを固定し、また後方のロック機構９によっ
て後述するカメラヘッドを固定し得るように構成されて
いる。

【００１５】１０は肩当て部１０ａをその下面前後方向
略中央部に有するカメラ本体Ａの構成部品としてのショ
ルダーパッドで、前記三脚アダプター１に着脱自在に嵌
合されており、上端面には前後方向に延在しかつ上方と
後方に開口する凹部１０ｂが設けられており、この凹部
１０ｂ内には前後方向に延在する蟻溝１１を有するガイ
ド１２が設けられている。このガイド１２の底面後方部
には、前記蟻溝１１内にその一部が出没するピン１３が
設けられている。このショルダーパッド１０の下面前方
部には、前記ガイド４の上端面４ａに対向する基部材１
４と、この基部材１４に固定され前記蟻溝２の溝壁２ａ
に対向する２つの傾斜面１５ａを有するウェッジ１５
と、このウェッジ１５を介して各々が互いに対向する側
端面１６ａ，１７ａを有する左右２つのウェッジガード
１６，１７とからなる第１ウェッジユニット１８が取り
付けられている。また、このショルダーパッド１０の下
面後方部には、前記両フック７，８に各々係合可能な切
欠き１９ａ，２０ａを有する係止片１９，２０が取り付
けられている。

【００１６】２１は撮像レンズ２２をその前端部に有す
るカメラ本体Ａの構成部品としてのカメラヘッドで、前
記三脚アダプター１および前記ショルダーパッド１０に
着脱自在に嵌合されている。このカメラヘッド２１の下
面前方部には前ガイド１２の上端面１２ａおよび前記ガ
イド４の上端面４ａに対向する基部材２３と、この基部
材２３に固定され前記蟻溝２の溝壁２ａおよび前記蟻溝
１１の溝壁１１ａに対向する傾斜面２４ａおよび前記ピ
ン１３の先端部が進退可能な凹部（図示せず）を有する
ウェッジ２４と、このウェッジ２４を介して各々が互い
に対向する側端面２５ａ，２６ａを有する左右２つのウ
ェッジガード２５，２６とからなる第２ウェッジユニッ
ト２７が取り付けられている。

【００１７】このように構成されたビデオカメラシステ
ムにおいて、ビデオカメラの三脚アダプター１への据え
付けによる撮影からビデオカメラの肩乗せによる撮影に
変更するには、三脚アダプター１とショルダーパッド１
０との装着状態を解除することにより行う。

【００１８】すなわち、ロック機構９の操作レバー９ｂ
をロック解除方向に操作し、ショルダーパッド１０に後
方の移動動作を付与する。このとき、締付ねじ９ａがシ
ョルダーパッド１０の片側方に後退すると、この後退方
向と同一の方向に圧縮コイルスプリング６の弾撥力によ
ってロック爪５が移動するため、ロック爪５の傾斜面５
ａがウェッジ１５の傾斜面１５ａから離間する。また、
ショルダーパッド１０の後退動作に追随して係止片１
９，２０がフック７，８から離間する。

【００１９】一方、ビデオカメラの肩乗せによる撮影か
らビデオカメラの三脚アダプター１への据え付けによる
撮影に変更するには、三脚アダプター１にショルダーパ
ッド１０を装着することにより行う。

【００２０】すなわち、第１ウェッジユニット１８をガ
イド４の切欠き３内に臨ませてショルダーパッド１０に
前方の移動動作を付与し、ロック機構９の操作レバー９
ｂをロック方向に操作する。このとき、締付ねじ９ａが
ショルダーパッド１０の幅方向中央部に向かって前進す
ると、この前進方向と同一の方向に圧縮コイルスプリン
グ６の弾撥力に抗してロック爪５が移動するため、ロッ
ク爪５の傾斜面５ａがウェッジ１５の傾斜面１５ａに嵌
合する。また、ショルダーパッド１０の前進によって係
止片１９，２０がフック７，８に係止される。

【００２１】したがって、本実施例においては、ショル
ダーパッド１０と三脚アダプター１の着脱によってビデ
オカメラの三脚アダプター１への据え付けによる撮影か
らビデオカメラの肩乗せによる撮影およびビデオカメラ
の肩乗せによる撮影からビデオカメラの三脚アダプター
１への据え付けによる撮影に変更することができるか
ら、これら撮影変更時の操作が２部品（ショルダーパッ
ド１０と三脚アダプター１）間の操作で済ませることが
でき、撮影変更時の操作数を低減することができる。

【００２２】また、本実施例において、三脚アダプター
１に対してショルダーパッド１０を着脱可能な構造とし
たことは、ビデオカメラの三脚アダプター１への据え付
けによる撮影時にショルダーパッド１０を保管する必要
がなくなる。

【００２３】さらに、本実施例においては、三脚アダプ
ター１のガイド４に切欠き３を形成したので、この切欠
き３から第１ウェッジユニット１８を挿抜することによ
り三脚アダプター１に対するショルダーパッド１０の着
脱操作性がきわめて良好になる。

【００２４】なお、本実施例においては、図３（Ｂ）に
示すように三脚アダプター１とショルダーパッド１０に
よる撮影形態につき説明したが、本発明においては同図
（Ａ）に示すように三脚アダプター１とカメラヘッド２
１による形態でも撮影できることは勿論である。

【００２５】また、本発明においては、前述した実施例
に限定されることなく、本発明の技術思想に基づいて各
種の変形，変更が可能である。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、各
々が互いに着脱可能なショルダーパッドとカメラヘッド
を有するカメラ本体と、このカメラ本体のカメラヘッド
に着脱可能な三脚アダプターとを備え、この三脚アダプ
ターおよびショルダーパッドに各々が互いに着脱可能な
嵌合部を設けたので、ショルダーパッドと三脚アダプタ
ーの着脱によってビデオカメラの三脚アダプターへの据
え付けによる撮影からビデオカメラの肩乗せによる撮影
およびビデオカメラの肩乗せによる撮影からビデオカメ
ラの三脚アダプターへの据え付けによる撮影に変更する
ことができる。

【００２７】したがって、撮影変更時の操作が２つの部
品間の操作で済ませることができるから、撮影変更時の
操作数を低減することができ、撮影変更時における着脱
操作の簡素化を図ることができる。

【００２８】また、三脚アダプターに対してショルダー
パッドを着脱可能な構造としたことは、ビデオカメラの
三脚アダプターへの据え付けによる撮影時にショルダー
パッドを保管する必要がないから、撮影変更時における
部品管理の簡素化を図ることもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明におけるビデオカメラシステムを示す分
解斜視図。

【図２】同じく本発明におけるビデオカメラシステムの
三脚アダプターに対するカメラヘッドのロック機構を示
す断面図。

【図３】（Ａ）および（Ｂ）は本発明におけるビデオカ
メラシステムの撮影形態を示す側面図。

【符号の説明】

１…三脚アダプター、２…蟻溝、４…ガイド、１０…シ
ョルダーパッド、１５…ウェッジ、２１…カメラヘッ
ド、２４…ウェッジ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 各々が互いに着脱可能なショルダーパッ
   ドとカメラヘッドを有するカメラ本体と、このカメラ本
   体のカメラヘッドに着脱可能な三脚アダプターとを備
   え、この三脚アダプターおよび前記ショルダーパッドに
   各々が互いに着脱可能な嵌合部を設けたことを特徴とす
   るビデオカメラシステム。