JPH0514571A - Ｉｓｄｎ端末の中継送信結果通知方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 中継送信結果の通知の際に、回線占有時間を
短縮し通信料金を軽減する。 【構成】 中継局は、中継送信結果の通知の際、呼設定
メッセージのユーザ・ユーザ情報に中継送信結果情報を
セットして送出し、依頼局は、呼設定メッセージを受信
して着呼した際に、ユーザ・ユーザ情報に中継送信結果
情報がセットされている場合には、直ちに呼切断して、
その送信結果情報を表示出力する。 【効果】 回線使用時間は非常に短くなり、Ｄチャネル
しか使用しないので、回線料金も僅かで済む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、特にファクシミリ装置
の中継送信処理に好適なＩＳＤＮ端末の中継送信結果通
知方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、ＩＳＤＮを使用してＧ４モードで
高速に画像伝送するファクシミリ装置がよく使用されて
いる。

【０００３】ところで、ファクシミリ装置の１つの通信
形態として中継送信処理がある。これは、送信元となる
依頼局が、中継指令情報と原稿画像とを中継局に送信す
ると、中継局は、中継指令情報で指定された各受信局に
原稿画像を中継送信するものである。

【０００４】また、中継局がこのような中継送信を実行
した後で、中継送信結果を依頼局に通知する処理もよく
知られている。従来は、この場合、中継局が依頼局に発
呼して、所定のファクシミリ通信手順を実行し、中継送
信結果を文書画像として伝送していた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】このため、中継送信結
果の通知のために、原稿画像の送信と同様に、ある程度
の時間回線が占有されると共に、中継局は通信料金がか
かるという問題があった。

【０００６】本発明は、上記の問題を改善し、中継送信
結果の通知の際の回線占有時間を短縮し通信料金を軽減
することができるＩＳＤＮ端末の中継送信結果通知方式
を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】このために本発明は、中
継局は、所定の中継送信を実行した後、呼設定メッセー
ジを送出して依頼局に発呼するが、このとき、その呼設
定メッセージのユーザ・ユーザ情報に中継送信結果の情
報をセットし、依頼局は、呼設定メッセージを受信して
着呼した際に、ユーザ・ユーザ情報に中継送信結果の情
報がセットされていた場合には、直ちに呼切断して、そ
の中継送信結果情報を表示出力するようにしている。

【０００８】

【作用】中継局は呼設定メッセージを送出し、依頼局は
呼切断のためのメッセージを応答するだけで、中継送信
結果情報を伝送することができる。従って、回線使用時
間は非常に短く、Ｄチャネルしか使用しないので、回線
料金も僅かで済む。

【０００９】これにより、中継送信結果の通知の際の回
線占有時間を短縮し通信料金を軽減することができる。

【００１０】

【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。

【００１１】図１は、本発明の一実施例に係るファクシ
ミリ装置のブロック構成図を示したものである。図にお
いて、ファクシミリ画像処理部１は、画像送信の際に
は、原稿画像を読み取って得られた画情報をデータ圧縮
する一方、受信の際には、受信データを元の画情報に復
元して記録紙に画像記録するものである。画像メモリ２
は、送受信する画情報を一時蓄積するものである。シス
テムメモリ３は、各種データを一時記憶するものであ
る。

【００１２】ＩＳＤＮインタフェース部４は、網終端装
置を介してＩＳＤＮに接続され、ＩＳＤＮに対して信号
の送受信を行なうものである。Ｄチャネル制御部５は、
ＩＳＤＮの呼設定手順を実行するものである。操作表示
部６は、オペレータが各種操作を行なうと共に、装置が
動作状態などを表示するものである。システム制御部７
は、上記各部を監視・制御するマイクロコンピュータで
ある。

【００１３】以上の構成で、次に、本実施例のファクシ
ミリ装置相互間で中継送信処理を行なう場合の動作を説
明する。

【００１４】送信元となる依頼局のオペレータは、ファ
クシミリ装置に、送信原稿のセットし、受信局となる各
送信先と中継局とを設定して、中継送信動作を起動す
る。起動されたファクシミリ装置は、図２に示すよう
に、セットされた送信原稿の画像を読み取り、その画情
報にファイル番号を付与して画像メモリ２に蓄積する
（処理１０１）。次いで、図３に示すように、呼設定メ
ッセージ「ＳＥＴＵＰ」を送出して中継局に発呼する
（処理１０２）。これにより、中継局から応答メッセー
ジ「ＣＯＮＮ」が応答され、中継局との間でＢチャネル
の通信リンクが形成される。

【００１５】次いで、ファクシミリ装置は、Ｂチャネル
で所定のＧ４ファクシミリの通信手順を実行する。この
とき、既知技術によりセッションレイヤーの伝送制御手
順で、ＳＵＤ（セッション・ユーザ・データ）により、
中継送信指令，上記画情報のファイル番号，各受信局の
ＩＳＤＮ番号および依頼局の装置機能を中継局に送信す
る。なお、上記依頼局の装置機能は、本実施例では、呼
設定メッセージ「ＳＥＴＵＰ」のユーザ・ユーザ情報
（以下、ＵＵＩと略す）で中継送信結果を受信する機能
であるかどうかを示す（処理１０３）。そして、画像送
信する（処理１０４）。この後、切断メッセージ「ＤＩ
ＳＣ」を送出して呼切断する（処理１０５）。

【００１６】一方、中継局のファクシミリ装置は、図４
に示すように、呼設定メッセージ「ＳＥＴＵＰ」の受信
により着呼すると（処理２０１）、応答メッセージ「Ｃ
ＯＮＮ」を送出し、上記と同様に所定の伝送制御手順を
実行する。このとき、受信したＳＵＤをチェックして、
中継送信指令かどうか判別する（処理２０２）。中継送
信指令であると（処理２０２のＹ）、そのＳＵＤの各情
報をシステムメモリ３で記憶すると共に（処理２０
３）、続いて送信される画情報を受信して画像メモリ２
に蓄積する（処理２０４）。そして、切断メッセージ
「ＤＩＳＣ」を受信すると、所定のメッセージを応答し
て一旦呼切断する（処理２０５）。

【００１７】この後、上記ＳＵＤで受信している各受信
局に順次発呼し、応答メッセージ「ＣＯＮＮ」が応答さ
れた受信局には、蓄積した画像を送信する。また、応答
メッセージ「ＣＯＮＮ」が受信されない場合には、一定
条件で発呼を繰り返す。そして、それでも送信できない
場合には、送信エラーとしてその受信局への送信は打切
る。このようにして中継送信処理を実行する（処理２０
６）。

【００１８】この後、上記ＳＵＤで通知された依頼局の
装置機能をチェックする（処理２０７）。そして、依頼
局がＵＵＩで中継送信結果を受信する機能を有している
場合（処理２０７のＹ）、図５に示すように、中継送信
結果の情報であることを示す情報種別ＩＤと、中継送信
を実行した画情報のファイル番号と、実行した中継送信
の結果とで構成したＵＵＩを作成する（処理２０８）。
そして、そのＵＵＩを呼設定メッセージ「ＳＥＴＵＰ」
に付加して依頼局に発呼する（処理２０９）。

【００１９】一方、依頼局は、呼設定メッセージ「ＳＥ
ＴＵＰ」を受信して着呼すると（図２・処理１０６）、
そのメッセージにＵＵＩが付加されており、さらに所定
の情報種別ＩＤがセットされているかどうかチェックす
る（処理１０７）。そして、そのＵＵＩが付加されてい
る場合（処理１０７のＹ）、直ちに開放完了メッセージ
「ＲＥＬ ＣＯＭＰ」を送出して呼切断手順を実行する
（処理１０８）。

【００２０】次いで、画像メモリ２から、ＵＵＩで通知
されたファイル番号の画情報を、例えば最初の１ページ
のみというように一部分読み出す（処理１０９）。そし
て、読み出した画情報と通知された中継送信結果とを一
定の様式で記録出力する（処理１１０）。

【００２１】なお、依頼局のファクシミリ装置は、着呼
した際に呼設定メッセージ「ＳＥＴＵＰ」にＵＵＩが無
かったり、ＵＵＩに所定の情報種別ＩＤがなかった場合
（処理１０７のＮ）、通常の通信動作を実行することに
なる。

【００２２】また、中継局のファクシミリ装置は、中継
送信指令でない場合には（図４・処理２０２のＮ）、同
様に通常の通信動作を実行する。また、依頼局が従来の
ファクシミリ装置であったとすると、依頼局はＵＵＩで
中継送信結果を受信する機能を有していないことを、中
継局はＳＵＤの情報により判別することができる。この
場合には（処理２０７のＮ）、中継送信結果を画情報に
変換して従来の方法で送信する。

【００２３】以上のように、本実施例では、中継局は、
呼設定メッセージ「ＳＥＴＵＰ」のＵＵＩに中継送信結
果をセットして依頼局に発呼し、依頼局は、そのＵＵＩ
が付加された呼設定メッセージを受信すると、直ちに開
放完了メッセージ「ＲＥＬＣＯＭＰ」を送出して呼切断
し、その中継送信結果を記録出力するようにしている。

【００２４】これにより、Ｂチャネルの通信リンクを形
成することなく、送信結果情報を伝送することができる
ので、回線使用時間は非常に短くてよく、Ｄチャネルし
か使用しないので、回線料金も僅かで済むようになる。

【００２５】また、依頼局は、中継指令の際にファィル
番号を中継局に通知する一方、中継局は、送信結果情報
でそのファイル番号を依頼局に通知して、依頼局は、フ
ァイル番号に該当する画像の一部を中継送信結果と共に
記録するようにしている。これにより、依頼局のオペレ
ータは、どの画像の中継送信結果であるかを容易に判別
できると共に、その画像は中継局から送信する必要がな
いので、通信時間が長くなることもない。

【００２６】さらに、中継局は、依頼局がＵＵＩで中継
送信結果を受信できない場合つまり従来装置である場合
には、送信結果情報を画情報に変換して従来どおり送信
するので、従来装置との互換性を保持することができ
る。

【００２７】なお、上述の実施例では、ファクシミリ装
置で画情報を同報送信する場合について説明したが、各
種ＩＳＤＮ端末において１つの端末から別の端末を介し
てさらに別の端末に各種データを同報送信する場合に、
本発明は、同様に適用することができる。

【００２８】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、中継局
は、呼設定メッセージのユーザ・ユーザ情報で中継送信
結果を依頼局に通知し、依頼局は、その呼設定メッセー
ジを受信した場合、直ちに呼切断するようにしたので、
中継送信結果の通知の際に、回線占有時間を短縮し通信
料金を軽減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係るファクシミリ装置のブ
ロック構成図。

【図２】中継送信依頼局のファクシミリ装置の動作フロ
ーチャート。

【図３】各ファクシミリ装置間の概略伝送手順を示す説
明図。

【図４】中継局のファクシミリ装置の動作フローチャー
ト。

【図５】中継送信結果の送信のための呼設定メッセージ
「ＳＥＴＵＰ」の情報構成図。

【符号の説明】

１ ファクシミリ画像処理部 ２ 画像メモリ ３ システムメモリ ４ ＩＳＤＮインタフェース部 ５ Ｄチャネル制御部 ６ 操作表示部 ７ システム制御部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 依頼局が中継指令情報と送信データとを
   中継局に送信し、中継局は、その中継指令情報で示され
   る各受信局に上記送信データを中継送信した後、依頼局
   に発呼して中継送信結果を通知するＩＳＤＮ端末の中継
   送信結果通知方式において、中継局には、中継送信を実
   行した後呼設定メッセージを送出して依頼局に発呼する
   発呼手段と、送出する上記呼設定メッセージのユーザ・
   ユーザ情報に実行した中継送信結果の情報をセットする
   中継送信結果セット手段とを備え、依頼局には、呼設定
   メッセージを受信して着呼した際にそのメッセージのユ
   ーザ・ユーザ情報に上記中継送信結果の情報がセットさ
   れている場合には直ちに呼切断する呼切断手段と、セッ
   トされている上記中継送信結果の情報を表示出力する表
   示出力手段とを備えていることを特徴とするＩＳＤＮ端
   末の中継送信結果通知方式。
2. 【請求項２】 上記送信データは画像であると共に、依
   頼局は上記中継指令情報により送信画像の識別番号を中
   継局に通知する一方、中継局は、上記中継送信結果の情
   報により対応する識別番号を依頼局に通知し、依頼局
   は、通知された識別番号に対応する送信画像の一部を上
   記中継送信結果の情報と共に表示出力することを特徴と
   する請求項１記載のＩＳＤＮ端末の中継送信結果通知方
   式。
3. 【請求項３】 上記送信データは画像であると共に、依
   頼局は、上記中継指令情報によりユーザ・ユーザ情報の
   受信可否を中継局に通知する一方、中継局は、依頼局が
   ユーザ・ユーザ情報受信不可の場合には上記中継送信結
   果の情報を画情報としてＩＳＤＮの情報チャネルを使用
   して依頼局に送信することを特徴とする請求項１記載の
   ＩＳＤＮ端末の中継送信結果通知方式。