JPH05136436A - 高耐圧半導体素子 - Google Patents
高耐圧半導体素子Info
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Abstract
が得られる半導体素子を提供することを目的とする。 【構成】シリコン基板1から酸化膜2により分離され、
横方向にも酸化膜3により分離された高抵抗シリコン層
4を用いて、その中央部にn+ 型層6を形成し、周辺部
にp+ 型層7を形成してダイオードを構成する。酸化膜
2の膜厚を1μm以上と厚くして、素子の逆バイアス電
圧を酸化膜2で大きく分担させ、また酸化膜2中の電界
に依存する高抵抗シリコン層4中の電界を弱くすること
によって、高抵抗シリコン層4が薄いものであっても十
分な高耐圧特性が得られるようにした。
Description
する。
として、誘電体分離法がよく知られている。
の高耐圧ダイオードの例である。101はp+ 型シリコ
ン基板であり、直接接着技術によってこれとn- (また
はp- )型シリコン基板を接着した基板ウェハを用いて
いる。102はその接着界面部の酸化膜である。この基
板ウェハのn- 型基板側を酸化膜102に達する深さに
エッチングして溝を形成することにより、島状の素子領
域であるn- 型層103を形成している。溝には、側面
に酸化膜104を形成して多結晶シリコン膜105が埋
め込まれる。こうして酸化膜102,104により他か
ら分離された島状のn- 型層103の中央部表面に、カ
ソード領域であるn+型層106が形成され、周辺部に
はアノード領域であるp+ 型層107が形成されて、ダ
イオードが構成されている。島状のn- 型層103の周
囲を取り囲むように、酸化膜102,104に沿ってp
+型層108,109が形成されている。p+ 型層10
8,109は、大電流を流せるようにするためのもので
ある。n+ 型層106にはカソード電極110が、p+
型層107にはアノード電極111がそれぞれ形成され
ている。
に逆バイアスが印加されてn- 型層103に空乏層が広
がり切ったとき、表面部のn+ 型層106と底面部のp
+ 型層108の間に全印加電圧がかかる。したがってこ
のダイオードを十分高耐圧とするためには、n+ 型層1
06とp+ 型層108の間の距離dを十分大きくとるこ
とが必要である。具体的に例えば、600Vの耐圧を得
るためには、およそd=45μm が必要である。
103の厚みを大きくすると、横方向の素子分離のため
の溝もそれだけ深くすることが当然必要になる。これは
横方向の素子分離を非常に困難にする。
体素子では、十分な高耐圧を得るためには空乏層が伸び
る高抵抗半導体層の厚みを十分大きくすることが必要で
あり、そうすると素子分離が難しくなる、という問題が
あった。
の他の例について説明する。
従来の横型の高耐圧ダイオードである。n- 型シリコン
層(活性層)133は、半導体基板131上に分離用絶
縁膜132を介して形成されている。活性層133の底
部には高濃度のn+ 型層134が形成されている。活性
層133にp型アノード層135と、これから所定距離
離れたn型カソード層136とが形成され、それぞれに
アノード電極137,カソード電極138が形成されて
いる。
ばアノード電極137および基板131を接地してカソ
ード電極138に正の電圧を印加した逆バイアス状態を
考える。このときカソードに印加される電圧は、p型ア
ノ−ド層137の下の活性層133に拡がる空乏層に印
加される。
層133部分の厚みが薄いと、ここで大きな電界を分担
することになり、p型アノード層137の底部の曲面部
付近で電界集中を起し、低い印加電圧でアバランシェ降
伏を生じる。これを避けて十分な高耐圧を実現するため
に、従来は、活性層133の厚みを40μm 以上とする
ことが行われていた。
字溝等により横方向の素子分離を行うと、深い分離溝が
必要になり、分離溝領域の面積が大きいものとなる。従
って加工が困難になるのみならず、素子の有効面積が小
さくなり、結果的に高耐圧素子の集積回路のコストが増
大する。
誘電体分離構造の高耐圧半導体素子では、活性層が薄い
と十分な耐圧が得られず、活性層を厚くすると、横方向
の素子分離がむずかしくなる、といった問題があった。
薄い高抵抗半導体層であっても十分な高耐圧を得ること
を可能とした、誘電体分離構造の高耐圧半導体素子を提
供することを目的とする。
基板と、この基板上に形成された絶縁膜と、この絶縁膜
上に形成された高抵抗半導体層と、この高抵抗半導体層
に形成された分離領域と、前記高抵抗半導体層に、前記
分離領域により横方向において分離されて形成された素
子領域と、この前記素子領域の中央部表面領域に形成さ
れた第1導電型の第1の低抵抗領域と、前記素子領域の
周辺部表面領域に形成された第2導電型の第2の低抵抗
領域とを具備し、前記素子領域内の不純物のド−ズ量
は、前記第1の低抵抗領域と第2の低抵抗領域との間に
電圧を印加したときに、前記素子領域の、前記第1の低
抵抗領域と第2の低抵抗領域との間の部分が完全に空乏
化するような値に設定されていることを特徴とする高耐
圧半導体素子が提供される。
の基板上に形成された絶縁膜と、この絶縁膜上に形成さ
れた高抵抗半導体層と、この高抵抗半導体層に形成され
た分離領域と、前記高抵抗半導体層に、前記分離領域に
より横方向において分離されて形成された素子領域と、
この前記素子領域の表面から前記絶縁層にわたって形成
された第1導電型の第1の低抵抗領域と、前記素子領域
のの表面から前記絶縁層にわたって形成された第2導電
型の第2の低抵抗領域とを具備し、前記素子領域内の不
純物のド−ズ量は、前記第1の低抵抗領域と第2の低抵
抗領域との間に電圧を印加したときに、前記素子領域
の、前記第1の低抵抗領域と第2の低抵抗領域との間の
部分が完全に空乏化するような値に設定されていること
を特徴とする高耐圧半導体素子が提供される。
基板上に形成された絶縁膜と、この絶縁膜上に形成され
た高抵抗半導体層と、この高抵抗半導体層に形成された
分離領域と、前記高抵抗半導体層に、前記分離領域によ
り横方向において分離されて形成された素子領域と、こ
の前記素子領域に形成された第1導電型の第1の低抵抗
領域と、前記素子領域に、前記第1の低抵抗領域と離間
して形成された第2導電型の第2の低抵抗領域と、前記
第1の低抵抗領域に形成された第2導電型のドレイン領
域と、前記第2の低抵抗領域に形成された第1導電型の
ソ−ス領域とを具備し、前記素子領域内の不純物のド−
ズ量は、前記ソ−ス領域とドレイン領域との間に電圧を
印加したときに、前記素子領域の、前記ソ−ス領域とド
レイン領域との間の部分が完全に空乏化するような値に
設定されていることを特徴とする横型絶縁ゲ−ト型バイ
ポ−ラトランジスタが提供される。
この基板上に形成された絶縁膜と、この絶縁膜上に形成
された高抵抗半導体層と、この高抵抗半導体層に形成さ
れた分離領域と、前記高抵抗半導体層に、前記分離領域
により横方向において分離されて形成された素子領域
と、この前記素子領域の表面領域に形成された第1導電
型の第1の低抵抗領域と、前記素子領域の表面領域に、
前記第1の低抵抗領域と離間して形成された第2導電型
の第2の低抵抗領域とを具備し、前記第1の低抵抗領域
と第2の低抵抗領域との間に電圧を印加し、かつ前記第
1の低抵抗領域の電位と第2の低抵抗領域の電位はいず
れも前記半導体基板の電位よりも高いときに、前記素子
領域の底部に第2導電型のチャネル領域が形成され、こ
のチャネル領域によって前記半導体基板の電位の影響が
シ−ルドされることを特徴とする高耐圧半導体素子が提
供される。
おいて、第1及び第2の低抵抗領域間に、例えば第1の
低抵抗領域を高電位、第2の低抵抗領域を接地電位とし
て逆バイアス電圧が印加されたとする。この時印加電圧
は、高抵抗半導体層に横方向にかかると同時に、深さ方
向にもかかる。下地半導体基板が通常接地電位にされる
からである。そして、第1または第2の低抵抗領域の周
囲のpn接合から高抵抗半導体層内に空乏層が拡がる。
そして、第1の低抵抗領域と第2の低抵抗領域との間
の、高抵抗半導体層の部分が完全に空乏化する。その結
果、高耐圧を有する半導体素子が得られる。
間の高抵抗半導体層の部分が完全に空乏化するために
は、高抵抗半導体層の不純物のド−ズ量が0.1×10
12〜3×1012/cm2 の範囲にあればよい。
ある値になると、空乏層は第1の絶縁膜にまで達し、深
さ方向の電圧は高抵抗半導体層と第1の絶縁膜によって
分担される。
ブレークダウンを防止するためには、印加電圧のうち高
抵抗半導体層の底部にある絶縁膜で分担される部分が大
きい方がよい。しかも、高抵抗半導体層と絶縁膜との界
面で電束密度は連続であるので、高抵抗半導体層内で縦
方向の電界が強くならないようにするためには、絶縁膜
中の電界も小さい方がよい。
絶縁膜を1μm 以上と厚くした場合には、上述のように
空乏層が伸びた状態でも第1の絶縁膜中での電界は比較
的小さく、従って高抵抗半導体層の縦方向電界も小さく
抑えられる。また、印加電圧の多くが第1の絶縁膜によ
り分担されるために、高抵抗半導体層の深さ方向にかか
る印加電圧が小さく抑えられる。以上により本発明に係
る半導体素子では、高抵抗半導体層が比較的薄いもので
あっても、十分な高耐圧特性が得られる。
子において、特に、高低抗層底部に単位面積当りの不純
物総量が3×1012/cm2以下、より好ましくは0.5
〜2.0×1012/cm2となるように設定した低不純物
濃度のバッファ層を設けると、一層高い耐圧が得られ
る。なぜなら逆バイアス印加時、このバッファ層が完全
に空乏化すると、ここに高抵抗半導体層より高濃度の空
間電荷が生じるからである。このバッファ層と第1の絶
縁膜の界面における電界の垂直方向成分を、半導体層側
でEs ,絶縁膜側でEi とし、半導体層の誘電率をεs
,絶縁膜の誘電率をεi とすると、 Es =(εi /εs )Ei である。このため、第1の絶縁膜中の電界が大きくなる
とこれにしたがって半導体層内の電界も大きくなる。と
ころがバッファ層に生じた空間電荷は、この半導体層側
の電界を緩和する働きをする。従ってこの様なバッファ
層を設けることによって、半導体層中の電界を小さく保
ったまま第1の絶縁膜中の電界をより大きくすることが
でき、高耐圧化が図られることになる。
子は、横方向の素子分離を絶縁膜ではなくpn接合によ
り行ないことも可能であり、この場合、それ以外は素子
分離を絶縁膜で行う場合と同じである。従ってこの高耐
圧半導体素子も、比較的薄い高抵抗半導体層で十分な高
耐圧特性が得られる。
圧半導体素子において、素子領域の高抵抗半導体層の分
離を行なうための第2の絶縁膜との界面部に第1導電型
の第3の低抵抗領域が形成されている場合を考える。こ
れは、隣接する素子領域の溝側壁に第1導電型の低抵抗
領域を形成する場合に避けられない。溝の側壁の一方の
面にのみ選択的に低抵抗領域を拡散形成することは困難
だからである。この構造においては、逆バイアス時、第
2の低抵抗領域と第3の低抵抗領域の間のブレークダウ
ンが問題になる。まず逆バイアスを印加すると、第2の
低抵抗領域の回りと第1の絶縁膜の上面から高抵抗半導
体層に空乏層が拡がる。素子領域中央の第1の低抵抗領
域と第3の低抵抗領域の間が中性領域でつながっている
間は、第3の低抵抗領域の電位は第1の低抵抗領域の電
位に追随する。第2の低抵抗領域と第3の低抵抗領域間
のpn接合のブレークダウン電圧をVB として、第1の
低抵抗領域と第3の低抵抗領域の間が上述のように中性
領域でつながっている間に逆バイアス電圧がVB に達す
ると、ブレークダウンしてしまう。第2の低抵抗領域下
の空乏層が第1の絶縁膜に達する時の印加電圧がVB よ
りも低くなるように、高抵抗半導体層の厚みと不純物濃
度を設定しておけば、第1の低抵抗領域と第3の低抵抗
領域の間はブレークダウンを生じる前に空乏層によって
互いに分断される。この様に第3の低抵抗領域が第1の
低抵抗領域から空乏層で分断されると、第2の低抵抗領
域と第3の低抵抗領域間の電位差はそれ以上大きくなる
ことはなく、これら低抵抗領域間でのブレークダウンは
防止される。
物濃度をC、第1の絶縁膜の厚みをt、誘電率をεi 、
半導体の誘電率をεs 、第2の低抵抗領域の深さをxj
とすると、第2の低抵抗領域の面積が十分大きければ、
第2の低抵抗領域の下から第1の絶縁膜まで空乏層が伸
びる時の逆バイアスの大きさV0 は、 V0 = eC{2t (εs/εi)+d-xj }2 (d-xj)2 /8εs {t(εs/εi)+d-xj }2 と近似できる。ここで、eは素電荷を示す。この式を参
照して、V0 <VB を満たすように各部の厚みや不純物
濃度を設定することによって、高耐圧特性が得られるこ
とになる。
狭い場合には、その値をlとして、V0 とxに関する連
立方程式 V0 =(eC/2εs )[(x+l)2 {ln {(t+l)/l} −1/2 }+l 2 /2] V0 =(eC/2εs )(d-l-x )2 +(eC/εi )t(d-l-x ) からV0 が近似的に求められるので、この値が、V0 <
VB を満たすように設定すればよい。ただし、これらの
式の中で、xは第2の低抵抗領域の回りの空乏層の拡が
りを表しており、長さの次元を持つ。
子において、第2の低抵抗領域を第1の絶縁膜に達する
深さに形成し、これにより第1の低抵抗領域と第3の低
抵抗領域を切離さすことも可能である。この場合、第3
の低抵抗領域の電位が第1の低抵抗領域に追従して上昇
することはなく、第2の低抵抗領域と第3の低抵抗領域
間のpn接合でのブレークダウンは生じない。したがっ
て第3の低抵抗領域があっても、高耐圧特性が得られ
る。
子において、絶縁膜と高抵抗半導体層の界面に高抵抗体
膜を配設することも可能であり、この場合、高抵抗体膜
は、下地半導体基板の電位の影響をシールドする働きを
する。従って、したがってこれによっても、優れた高耐
圧特性が得られる。
係る種々の実施例を説明する。
面図である。1は、単結晶(または多結晶)のシリコン
基板であり、この上に酸化膜2(第1の絶縁膜)により
基板1から分離され、酸化膜3(第2の絶縁膜)により
横方向に他の素子領域から分離された島状の高抵抗シリ
コン層4が形成されている。下地の酸化膜2は1μm以
上の厚さとする。高抵抗シリコン層4は、n- 型(また
はp- 型)である。素子分離領域はトレンチを掘って形
成されたものであり、トレンチには酸化膜3を形成した
後に多結晶シリコン膜5が埋め込まれている。
ド領域となる高不純物濃度のn+ 型層6(第1の低抵抗
領域)が形成されている。高抵抗シリコン層4の周辺部
表面にはアノード領域となる高不純物濃度のp+ 型層7
(第2の低抵抗領域)が形成されている。p+ 型層7
は、上から見たとき、n+ 型層6を取り囲むように形成
されている。n+ 型層6にはカソード電極8が形成さ
れ、p+ 型層7にはアノード電極9が形成されている。
ば、次の通りである。まずシリコン基板1と高抵抗シリ
コン層4に対応する高抵抗シリコン基板とを直接接着技
術により貼り合せる。すなわち、2枚の基板を鏡面研磨
しておき、その研磨面同士を清浄な雰囲気下で密着さ
せ、所定の熱処理を加えることにより一体化する。この
とき一方の基板の接着面に酸化膜2を形成しておくこと
により、図示のように電気的に分離された状態で一体化
した基板が得られる。次に高抵抗シリコン基板側を研磨
して素子領域に必要な所定厚みの高抵抗シリコン層4を
得る。その後、素子分離領域にトレンチを形成し、島状
に分離された高抵抗シリコン層4の側面に酸化膜3を形
成する。そして分離用トレンチ内に多結晶シリコン膜5
を埋め込んだ後、n+ 型層6,p+ 型層7を順次拡散形
成し、最後に電極8,9を形成する。
いて、例えば基板1および電極9を接地して電極8に正
の電位を印加すると、pn接合は逆バイアスされて高抵
抗シリコン層4内に空乏層が拡がる。酸化膜2と高抵抗
シリコン層4の界面からも上に向かって空乏層が拡が
る。印加電圧がある値になると、高抵抗シリコン層4は
空乏層で満たされた状態になり、高抵抗シリコン層4に
はn+型層6から下方に向かう強い電界が生じる。
厚みを1μm 以上と厚くしているため、印加電圧の多く
はこの酸化膜2により分担され、高抵抗シリコン層4内
の電界はアバランシェ・ブレークダウンを生じる値以下
に抑えられる。具体的に例えば、高抵抗シリコン層4の
厚みが20μm しかない場合でも、350V以上の高耐
圧が得られる。酸化膜2の膜厚を2μm 以上にすれば、
更に450V以上の高耐圧特性が得られる。
面には、素子形成工程で自然に正の界面電荷が生じる。
この界面電荷は高抵抗シリコン層4がn型の場合そのな
かの縦方向電界を弱める効果があり、この効果も高耐圧
特性に寄与している。
て、高抵抗シリコン層4の底部に低不純物濃度(高抵抗
シリコン層4よりは高い)のn- 型バッファ層10を設
けた実施例である。このバッファ層10は、単位面積当
りの不純物総量が3×1012/cm2 以下、より好ましく
は0.5〜2.0×1012/cm2 となるように設定され
る。
ド間に逆バイアスを与えてバッファ層10が空乏化する
と、ここに正の空間電荷が生じる。この空間電荷が高抵
抗シリコン層4内の電界を緩和する働きをする結果、高
耐圧特性が得られる。
ド領域となるn+型層11とアノード領域となるp+ 型
層12が繰り返し形成された実施例である。例えば、高
抵抗シリコン層4の中央部にn+ 型層11aが形成さ
れ、所定距離おいてこれを囲むようにリング状にp+ 型
層12bが形成され、その外側に所定距離おいてリング
状にn+ 型層11bが形成され、更にその外側の高抵抗
シリコン層周辺部にリング状にp+ 型層12bが形成さ
れている。n+ 型層11にはカソード電極13が形成さ
れ、p+ 型層12にはアノード電極14が形成されてい
る。この様な同心的なリング状パターンでなく、ストラ
イプ状パターンの繰り返しであってもよい。
合にカソード電流を分散させて均一化する上で有効であ
る。カソード電極13とアノード電極14間に逆バイア
スを印加すると、図3の実施例と同様にn+ 型層11か
ら下方に向かう電界が生じるが、やはり酸化膜2を1μ
m 以上と厚くしている結果、高耐圧が得られる。
型層を多数繰り返し形成することは、素子のオン抵抗を
低くするために有効である。
FETを構成した実施例である。高抵抗シリコン層4の
表面部にp型ベース層15が形成され、このp型ベース
層15内にn+ 型ソース層16が形成されている。p型
ベース層15から所定距離離れた位置にn+ 型ドレイン
層17が形成されている。p型ベース層15のn+ 型ソ
ース層16とn- 型高抵抗シリコン層4に挟まれた領域
をチャネル領域として、この上にゲート酸化膜20を介
してゲート電極21が形成されている。n+ 型ドレイン
層17にはドレイン電極18が接続され、n+ 型ソース
層16にはソース電極19が接続されている。ソース電
極19は同時にp型ベース層15にも接続されている。
ここでは、図5の実施例にならってソース,ドレインを
繰り返し配置した構造を示している。繰り返しパターン
はストライプ状でも同心リング状でもよい。
極18に、ソース電極19に対して正の電圧を印加して
動作させる。ゲート電圧が零または負でp型ベース層1
5にチャネルが形成されていないオフ状態では、ドレイ
ン・ソース間電圧がある値以上で高抵抗シリコン層4お
よびバッファ層10は空乏化する。これにより、n+ 型
ドレイン層17から下方に向かう強い電界が生じる。こ
の実施例では、図2の実施例と同様に、酸化膜2を1μ
m 以上と厚くしていること、およびバッファ層10が空
乏化して正の空間電荷が生じることから、印加電圧の多
くが酸化膜2で分担され、また高抵抗シリコン層4内の
電界が弱められて、高耐圧が得られる。この実施例にお
いて、バッファ層10はなくてもよい。
も、この実施例と同様にp+ 型層表面にn+ 型ソース層
を形成し、ゲート電極を設けることによりMOSFET
を形成することができる。さらにn+ 型ドレイン層にp
+ 型層を形成して、IGBTとすることも可能である。
領域の導電型を逆にした実施例の高耐圧ダイオードであ
る。図1とは逆に、高抵抗シリコン層4の中央部表面に
アノード層となるp+ 型層22が形成され、周辺部表面
にカソード層となるn+ 型層23が形成されている。p
+ 型層22にアノード電極24が、n+ 型層23にカソ
ード電極25がそれぞれ形成されている。その他図5の
実施例と同じである。
酸化膜2が1μm 以上と厚く、逆バイアス印加時にその
電圧の多くを酸化膜2が分担することにより、高耐圧が
得られる。
シリコン層4の側面すなわち酸化膜3に接する部分に高
不純物濃度のp+ 型層26を形成した実施例である。こ
のダイオードを製造するには、図5のダイオードの製造
工程で説明した素子分離用トレンチを形成した後、酸化
膜3を形成する前にトレンチ側面に不純物拡散を行えば
よい。
く、高耐圧特性が得られる。また高抵抗シリコン層4の
側面のp+ 型層26は、逆バイアス印加時に表面のp+
型層7と同電位に保たれ、これにより欠陥の多い酸化膜
3との界面部で無用な電界がかかることが防止される。
これも、高耐圧特性の向上に寄与する。
同様に高抵抗シリコン層4の底部にn- 型バッファ層1
0を設けた実施例である。これにより、一層の高耐圧化
が図られる。
して、その側面の低抵抗領域として図8の実施例と逆導
電型のn+ 型層27を形成した実施例である。その他、
図8の実施例と異なるところはない。
型層7とn+ 型層27とが接しているが、n+ 型層27
と中央部表面のn+ 型層6との間は電気的につながって
いない。したがってこのダイオードに逆バイアスが印加
されたときに、p+ 型層7とn+ 型層27の間のpn接
合に電圧がかかることはなく、ここでブレークダウンを
生じることはない。この結果この実施例でも図3の実施
例と同様の高耐圧特性を示す。
より行った実施例の高耐圧ダイオードである。高抵抗シ
リコン層4をn- 型層として、素子領域を取り囲むよう
に酸化膜2に達する深さのp+ 型層50を拡散形成して
素子分離を行っている。この横方向素子分離の構造の他
は、図3の実施例と同様であり、素子領域の中央部表面
にカソード領域となるn+ 型層6が形成され、周辺部表
面にアノード領域となるp+ 型層7が形成されている。
なって基板1との間に大きな電位差を生じるが、酸化膜
1が1μm 以上と厚いため、高抵抗シリコン層4中の電
界は低く抑えられる。したがってこの実施例によっても
高耐圧特性が得られる。
シリコン層4の底部に低不純物濃度のn- 型バッファ層
10を設けた実施例である。図4の実施例と同様にn-
型バッファ層10の不純物濃度を適当に設定することに
よって、逆バイアス印加により空乏化した時にこのn-
型バッファ層10での空間電荷が高抵抗シリコン層4で
の電界を弱める働きをし、これにより一層の高耐圧特性
が得られる。
を基本として、ダイオードのカソード領域,アノード領
域となる第1,第2の低抵抗領域の配置を図12とは逆
にした実施例である。横方向の素子分離領域であるp+
型層29により囲まれた高抵抗シリコン層4の中央部表
面にアノード領域となるp+ 型層22が形成され、この
p+ 型層22を取り囲み、かつ素子分離領域のp+ 型層
29からも所定距離離れた位置の表面にカソード領域と
なるn+ 型層23が形成されている。このn+ 型層23
と一部重なるように、酸化膜2に達する深さにn+ 型層
28が形成されている。p+ 型層2にアノード電極24
が、n+ 型層23にカソード電極25がそれぞれ形成さ
れている。
の高電位となるn+ 型層23,28と通常接地電位とさ
れる素子分離領域のp+ 型層29間のブレークダウンも
問題になる。このため図示のようにその間の距離をある
程度とることが必要である。したがって面積的には不利
であるが、縦方向については、図12の実施例と同様
に、1μm 以上と厚い酸化膜2とバッファ層10の働き
により、高耐圧が得られる。
抗シリコン層4をp- 型層ではなく、n- 型層とした実
施例である。
6と側面のn+ 型層27とは、図8のように分離され
ず、したがって逆バイアス印加時に周辺部で表面のp+
型層7とn+ 型層27との間のpn接合30の耐圧が問
題になる。しかし、この場合でも、酸化膜2の膜厚、高
抵抗シリコン層4の不純物濃度と厚み等を最適設計すれ
ば、十分高耐圧化ができる。このことを、図15および
図16を参照しながら説明する。
p+ 型層7からは下方に空乏層51が伸び、同時に酸化
膜2から上方に空乏層52が伸びる。逆バイアスを大き
くすると、図16に示すようにこれらの空乏層51,5
2はつながる。空乏層51,52がこの様につながる
と、周辺のn+ 型層27は素子中央のn+ 型層6とは電
気的に分離されてフローティングになる。それ以上逆バ
イアスを大きくしても、n+ 型層27の電位はもはやn
+ 型層6の電位に追随しない。従って、空乏層51,5
2がつながる時の逆バイアス電圧をV0 、pn接合30
のブレークダウン電圧をVB として、Vo <VB であれ
ば、pn接合30には電圧VB がかかることはなく、p
n接合30でのブレークダウンは防止される。
m 、pn接合30のブレークダウン電圧をVB =10V
とする。また、図14に示すp+ 型層7の幅wは、10
μm程度以上あるものとする。このとき、高抵抗シリコ
ン層4の不純物濃度を1.3×1014/cm3 以下、厚み
を20μm 、酸化膜2の厚みを2μm とすれば、 V0 = eC{2t (εs/εi)+d-xj }2 (d-xj)2 /8εs {t(εs/εi)+d-xj }2 を用いて、図16のように上下からの空乏層がつながる
逆バイアス電圧V0は10V以下であり、pn接合30
にはブレークダウン電圧VB はかからない。
長さlを例えば、5μm として、先に述べたVo とxの
連立方程式より、高抵抗シリコン層4の不純物濃度を
1.1×1014/cm3 以下、厚み20μm 、酸化膜2の
厚み2μm とすれば、V0 は10V以下になるので、p
n接合30でのブレークダウンは起こらない。
n接合30のブレークダウン電圧が低いにも拘らず、こ
こでのブレークダウンを防止することができる。すなわ
ち酸化膜2を1μm 以上と厚くすれば、図1或いは図8
と同様の高耐圧特性が得られる。
抵抗シリコン層4の底部にn- 型バッファ層10を設け
て、より高耐圧化を図った実施例である。
実施例である。この実施例では、高抵抗シリコン層4の
側面に酸化膜3に接して形成されるn+ 型層31が表面
まで露出して、p+ 型層7との間で横方向にpn接合3
2が形成されている。この構造は、図14と同じ拡散層
レイアウトを用いて得られる。即ち図14の構造は、n
+ 型層27よりp+型層7の不純物濃度を高く設定する
ことにより得られ、図18の構造はn+ 型層31の不純
物濃度をp+ 型層7より高く設定することにより得られ
る。この実施例でも図14と同様の高耐圧が得られる。
シリコン層4の底部にn- 型バッファ層10を設けて、
一層の高耐圧化を図った実施例である。
のMOSFETである。高抵抗シリコン層4の側面のn
+ 型領域31から離してp型チャネル領域201が形成
され、その中にソースとなるn+ 型領域202が形成さ
れ、n型領域203がドレインとなる。n型領域203
上にドレイン電極18が、p型領域201とn+ 型領域
202に跨がってソース電極19がそれぞれ形成されて
いる。n+ 型領域202とn-型の高抵抗シリコン層4
で挟まれたp型領域201の表面部にはゲート絶縁膜2
0を介してゲート電極21が形成されている。
フにした状態でソース・ドレイン間に電圧を印加した
時、図21に示すようにp型領域201の周囲および酸
化膜2の上面から高抵抗シリコン層4に空乏層204,
205が拡がる。このときn+ 型領域31はドレインと
同電位になっており、その下部の破線で囲んだ部分
A1 ,A2 で電界が強くなる。印加電圧が大きくなる
と、図22に示すように、p型領域201の周囲の空乏
層204は側面のn+ 型領域31に届く。n+ 型領域3
1の中には空乏層が拡がらないので、それ以上印加電圧
が大きくなると、破線で囲んだB1 ,B2 の部分で電界
が強くなる。しかし、さらに印加電圧を大きくしたと
き、これらの部分でブレークダウンする前に、図23に
示すように空乏層204と205がつながり、n+ 型領
域31の電位はドレインから切り離される。したがって
n+ 型領域31の近辺でのブレークダウンは生じない。
シリコン層4の厚み20μm 、酸化膜2の厚み2μm 、
p型領域201の深さ5μm 、高抵抗シリコン層4の不
純物濃度1.3×1014/cm3であれば、約10Vの印
加電圧で空乏層204と205はつながり、n+ 型領域
31とソースとの電位差はそれ以上大きくならない。高
電圧を印加して高抵抗シリコン層4内に空乏層が拡がり
切ったとき、n型領域203の下に深さ方向の強い電界
が生じるが、酸化膜2が厚いために高耐圧特性か得られ
る。
を図った実施例であり、高抵抗シリコン層4の底面にバ
ッファ用n- 型層10が設けられている。
を基本として作ったIGBTの実施例である。n型領域
203の中にドレイン領域としてp+ 型領域206が設
けられている。高耐圧特性は図20の実施例と同様であ
る。
MCTの実施例である。n+ 型領域202の中にp+ 型
領域207が設けられている。p+ 型領域207とn+
型領域202に跨がってカソード電極208が、p+ 型
領域206上にアノード電極209がそれぞれ形成され
ている。また、p+ 型領域207とn- 型高抵抗シリコ
ン層4で挟まれたp型領域201の表面部およびn+ 型
領域202の表面部に跨がって、ゲート絶縁膜210を
介してゲート電極211が形成されている。
ド間にアノードが高電位となるように電圧をかけて動作
させる。カソード電位を基準として、正のゲート電圧を
かけてp型領域201の表面にnチャネルを形成するこ
とにより、素子はオンする。負のゲート電圧をかけてn
+ 型領域202の表面にpチャネルを形成することによ
り、素子はオフする。この実施例も、図20の実施例と
同様に高耐圧特性を示す。
もう一つのMCTの実施例である。p型領域201の中
にn+ 型領域202と並んでn+ 型領域212が形成さ
れ、n+ 型領域202とn+ 型領域212に挟まれたp
型領域201の表面部にはゲート絶縁膜213を介して
第2のゲート電極214が形成されている。n+ 型領域
202上にカソード電極215が、p+ 型領域206上
にアノード電極209がそれぞれ形成されている。
との境界部分にコンタクトを良くするためのp+ 型領域
216が形成され、n+ 型領域212とp+ 型領域21
6にまたがって電極217が形成されている。ただし、
この電極217はなくてもよい。
1によりオン駆動され、第2のゲート電極214により
オフ駆動される。この実施例も図20の実施例と同様の
高耐圧特性を示す。
実施例のESTである。n+ 型領域212とp+ 型領域
216にまたがってカソード電極218が形成され、n
+ 型領域202上に電極219が形成されている。ただ
し、この電極219はなくてもよい。
1と第2のゲート電極214の両方によりオン駆動さ
れ、第2のゲート電極214によりオフ駆動される。こ
の実施例の素子も図20の実施例の素子と同様の高耐圧
特性を示す。
を逆にした実施例である。すなわち高抵抗シリコン層4
がp- 型であって、中央部表面にアノード層となるp+
型層22が形成され、周辺部表面にカソード層となるn
+ 型層23が形成され、酸化膜3に接する側面部にp+
型層33が形成されている。周辺部のn+ 型層23とp
+ 型層33の間にpn接合34が形成される。
は低いが、図14の実施例と同様に高抵抗シリコン層4
の厚みや不純物濃度を最適設計することによって、pn
接合34でのブレークダウンが防止され、高耐圧特性が
得られる。
を全て逆にした実施例である。
のトレンチに代ってV字溝とした実施例である。拡散層
構造は、図14の実施例と同じ場合を示しているが、そ
れ以外の先に説明した各実施例に於いても、この様なV
字溝とすることができる。この様なV字溝は、異方性エ
ッチングを用いることにより形成することができる。
辺のアノード領域としてのp+ 型層7を下地の酸化膜2
に達する深さに形成した実施例である。
層6と周辺側壁のn+ 型層31とは電気的に分離されて
いて、図16の実施例のように中性領域でつながること
はない。したがって周辺部のp+ 型層7とn+ 型層31
の間のpn接合のブレークダウン電圧は素子耐圧に影響
はなく、高耐圧特性が得られる。
抗シリコン層4の底部にn- 型バッファ層10を設け
て、一層の高耐圧化を図った実施例である。
層23を酸化膜2に達する深さに形成した実施例、言換
えれば、図33の各部の導電型を逆にした実施例であ
る。この実施例でも同様に高耐圧特性が得られる。
ンジスタ36を同一基板上に集積形成した実施例であ
る。高耐圧ダイオードは、基本的に図5の実施例のもの
と同じである。二つの素子間はトレンチ溝により誘電体
分離されている。npnトランジスタ36は、コレクタ
抵抗を低減するためトレンチ溝側面にn+ 型層が拡散形
成されている。このn+ 型拡散層は、トレンチを形成し
た後、その側壁に酸化膜3を形成する前に形成される。
したがってこのとき同時に、高耐圧ダイオード領域側の
トレンチ側面にもn+ 型層27が形成される。例えば図
10や図14の実施例で説明した側面のn+ 型層27
は、この様な事情で形成される。
層12とn+ 型層27による耐圧の低いpn接合30が
形成されるが、図14の実施例と同様に高抵抗シリコン
層4の不純物濃度や厚みを設定することによって、この
pn接合30でのブレークダウンを防止することができ
る。
実施例である。高耐圧ダイオードの側面のn+ 型層31
は表面まで露出した状態でp+ 型層7との間で横方向に
pn接合32が形成されている。この部分の構造は、図
18と同じである。この実施例でも、逆バイアス印加
時、空乏層によってn+ 型層31がカソード電位から切
り離されて高耐圧が得られる。また高抵抗シリコン層4
の底部にn- 型バッファ層10を設けることによって、
一層の高耐圧化が図られている。
ランジスタ36を同一基板上に集積形成した実施例であ
る。高耐圧MOSFETの構造は、図6の実施例と同様
である。そして図35の実施例で説明したと同様の事情
で、高耐圧MOSFETの側壁にn+ 型層31が形成さ
れる。
零または負でソース・ドレイン間に逆バイアスが印加さ
れた状態のとき、p型ベース層15から下方に伸びる空
乏層と酸化膜2から上方に伸びる空乏層がつながると、
周辺のn+型層31はドレイン領域であるn+ 型層17
から切り離されてフローティングになる。この状態にな
る逆バイアス電圧がp型ベース層15とn+ 型層31間
のpn接合のブレークダウン電圧より小さければ、この
pn接合でのブレークダウンは防止される。したがって
MOSFETの高耐圧特性が得られれる。
一部変形した実施例のIGBTである。n型領域17の
中にp+ 型ドレイン層220が形成されている。高耐圧
特性は図37の実施例と同様である。IGBTのソース
領域を、図26や図27,図28のように変形してMC
TやESTとすることもできる。
Tのソース・ドレイン間にSIPOS等の高抵抗体膜2
21を設けた実施例の一部を示す断面図である。p型ベ
ース層15とp+ 型ドレイン層220の間の高抵抗シリ
コン層4の表面に絶縁膜222が形成され、その上に抵
抗性フィールドプレートとなる高抵抗体膜221が設け
られている。高抵抗体膜221の一端はn+ 型ソース層
16の表面に接続され、他端はp+ 型ドレイン層220
の表面、およびドレイン電極18に接続されている。
抵抗性フィールドプレートの効果によって、図38の実
施例におけるIGBTの高耐圧特性が、さらに高められ
ている。高抵抗体膜221の一端はp+ 型ドレイン層2
20の表面に接続されているので、ドレイン電極18と
は離してもよい。また、もう一方の端はソース電極19
と接続してもよい。
ドレイン間またはアノード・カソード間にSIPOS等
の高抵抗体膜を設けることにより、高耐圧特性の向上を
図ることができる。
いて、高抵抗体膜221のドレイン側の接続方法を変更
した実施例である。ドレイン側の絶縁膜222上に多結
晶シリコン電極223が設けられ、これに高抵抗体膜2
21の一端とドレイン電極18が接続されている。多結
晶シリコン電極223は高抵抗体膜221とドレイン電
極18の接続を良好にするために設けられているが、フ
ィールドプレートの効果も持つ。高抵抗体膜221のソ
ース側の端部はソース電極19に接続してもよい。
ある。これまでの実施例と同様に誘電体分離された高抵
抗シリコン層4の中央部表面にn型ベース層53が形成
されこのn型ベース層53内にp+ 型ソース層54が形
成されている。ソース電極59はp+ 型ソース層54と
同時にn型ベース層53にもコンタクトさせて配設され
ている。高抵抗シリコン層4の周辺にはp型ベース層5
5が形成され、この中にn+ 型ドレイン層56が形成さ
れている。n+ 型ドレイン層56にはドレイン電極58
が接続されている。p型ベース層55の内側には、p-
型層リサーフ層57が形成されている。p+ 型ソース層
54とp- 型リサーフ層57に挟まれた領域表面に、ゲ
ート絶縁膜60を介してゲート電極61が形成されてい
る。素子領域周辺側面には、図37の実施例と同様にn
+型層31が形成されている。
に、ドレイン電極58に対して正の電圧を印加して動作
させる。ゲート電圧が零または正でオフの状態では、高
抵抗シリコン層4およびp- 型リサーフ層57の領域に
空乏層が拡がる。周辺のn+ 型層31が、これとp型ベ
ース層55との間のpn接合のブレークダウン電圧以下
のドレイン・ソース間電圧条件で空乏層によってn型ベ
ース層53から切り離されると、このpn接合でのブレ
ークダウンは防止される。したがって先の各実施例と同
様に高耐圧特性が得られる。
GBTにSIPOS等の高抵抗体膜224を設けて高耐
圧特性を向上させた実施例である。図39の実施例と同
様に、高抵抗シリコン層4の表面に絶縁膜225が形成
され、その上に抵抗性フィールドプレートとなる高抵抗
体膜224が形成されている。高抵抗体膜224の一端
はp+ 型ソース層54の表面に接続され、他端はn+ 型
ドレイン層56の表面に接続されている。高抵抗体膜2
24の両端は、それぞれドレイン電極58,ソース電極
59に接続してもよい。
シリコン層4の底部すなわち酸化膜2との界面部にSI
POS等の高抵抗体膜71を形成した実施例である。こ
の高耐圧ダイオードの製造工程は、例えば次の通りであ
る。高抵抗シリコン層4に対応する高抵抗シリコン基板
に、高抵抗体膜71、例えばSIPOSを堆積し、その
上に酸化膜2をCVD等で形成する。これをシリコン
(または多結晶シリコン)基板1と直接接着する。この
基板1は、接着でなく、多結晶シリコンを厚く堆積した
ものでもよい。次に高抵抗シリコン基板側を研磨して所
定の厚みに調整された高抵抗シリコン層4を得る。次に
素子分離領域に高抵抗体膜71に達するトレンチ溝を掘
り、このトレンチ溝を酸化して酸化膜3を形成し、ここ
に多結晶シリコン5を埋め込む。そして表面を平坦化し
た後、n+ 型層6,p+ 型層7を拡散形成してできあが
る。
てカソード8を高電位にすると、高抵抗体膜71がない
場合はn- 型の基板は酸化膜2側から空乏化されるが、
高抵抗体膜71があるとこれで基板1の電界がシールド
されるため、基板1の電位の影響はなくなり、カソード
8,アノード9間の耐圧は向上する。これは、SIPO
S等の高抵抗体膜71に電界がかかると、バンドギャッ
プの深い準位によって表面に電荷が誘起され、そこで電
気力線が止まるためである。さらに高抵抗体膜71には
微小電流が流れ、この電流が電位勾配を決めるため、更
に外からの電位の遮蔽に役立つ。したがってこの構造で
は、酸化膜2を1μm 以下に薄くしても良い。
の電位の高抵抗シリコン層4に対する影響がシールドさ
れ、効果的に高耐圧特性が得られる。
チャネルIGBTの実施例である。図43と同様に高抵
抗シリコン層4の底部にはSIPOS等の高抵抗体膜7
1が形成されている。高抵抗シリコン層4の厚さは1μ
m から5μm 程度に調整されている。素子分離された高
抵抗シリコン層4の中央部には高抵抗体膜71に達する
深さにn型ベース層74が形成され、高抵抗体膜71と
接続されている。このn型ベース層74中にp+ 型ドレ
イン層75が形成されている。ドレイン層75にはドレ
イン電極80が形成されている。高抵抗シリコン層4の
周辺部にはやはり高抵抗体膜71に達する深さにp型ベ
ース層72が形成され、高抵抗体膜71と電気的に接続
されている。このp型ベース層72の中にn+ 型ソース
層73が形成されている。
コンタクトしてソース電極79が形成されている。p型
ベース層72表面のn+ 型ソース層73と高抵抗シリコ
ン層4に挟まれた領域にゲート絶縁膜77を介してゲー
ト電極78が形成されている。n型ベース層74とp型
ベース層72の間に高抵抗シリコン層4表面にはゲート
絶縁膜77より厚い絶縁膜81が形成され、この上に抵
抗性フィールドプレートとなる高抵抗体膜82が形成さ
れている。高抵抗体膜82の一端はゲート電極78に接
続され、他端はドレイン電極80に接続されている。
ース電極79に対して正の電圧を印加することにより動
作させる。ゲート電圧が零または負のとき素子はオフで
ある。オフ状態で上述のドレイン・ソース間電圧が印加
されると、高抵抗シリコン層4に空乏層が伸びる。この
時、1μm 以上と厚い酸化膜2による電圧分担と電界緩
和の働き、高抵抗体膜71による基板電位に対するシー
ルド効果、および上部高抵抗体膜82のフィールドプレ
ート効果によって、高耐圧特性が得られる。
あるので、酸化膜2の厚さは1μm以下にすることもで
きる。
BTである。この実施例では、高抵抗シリコン層4と高
抵抗体膜71との間に酸化膜83を介在させている。こ
の酸化膜83は、ソース領域とドレイン領域の下に開口
が開けられている。したがって高抵抗体膜71の一端は
p型ベース層72を介してソース電位に、他端はn型ベ
ース層74を介してドレイン電位に設定されるようにな
っている。またその間は酸化膜83によって高抵抗シリ
コン層4と絶縁されているので、高抵抗体膜71中にで
きる電位勾配は図44の場合よりも均一になる。
層4になる基板の表面に酸化膜83を形成し、コンタク
トのための開口を開け、この上にSIPOS等の高抵抗
体膜71を堆積する。この高抵抗体膜71の表面と下地
基板1の表面の一方または両方にCVDや熱酸化によっ
て酸化膜を形成し、これらを直接接着する。この下地基
板1は接着でなく、多結晶シリコンの堆積によって形成
してもよい。その後トレンチ溝により素子分離を行う方
法は、図43の場合と同様である。高抵抗シリコン層4
の厚みは図44の場合と同様、1μm から5μm 程度に
してあるので、p型ベース層72、n型ベース層74は
高抵抗体膜71にまで達する。
4の底部の高抵抗体膜71は、上記実施例のように基板
電位の影響をシールドする働きと同時に、上部高抵抗体
膜82と同様のフィールドプレートの働きをしている。
したがってこの実施例によっても、十分な高耐圧特性が
得られる。
BTである。ドレイン層75が高抵抗体膜71まで達
し、また、高抵抗シリコン層4の側面には図32と同様
にn+ 型層31が形成されている。この構造でも、図4
4の実施例と同様に高耐圧特性が得られる。
いて、高抵抗体膜82の接続法を変更した実施例であ
る。高抵抗体膜82は、一端がn+ 型ソース層73の表
面に接続されており、他端がp+ 型ドレイン層75およ
びドレイン電極80に接続されている。ドレイン側で
は、高抵抗体膜82とドレイン電極18とは離れていて
もよい。また、高抵抗体膜82のソース側の端はソース
電極19と接続してもよい。
BTである。ドレイン層75は、高抵抗体膜71に達す
るように形成され、ソース電極79およびドレイン電極
80と高抵抗体膜71の間を金属等の導電体84,85
でつないで、更に高い耐圧を得ている。
にSIPOS等の高抵抗体膜を設けることは、これらよ
り先に示した実施例においても有効である。
シリコン層4が薄いので、表面から高抵抗体膜71に達
する酸化膜を容易に形成することができる。したがって
素子分離溝を形成する代りに、LOCOS法により素子
分離を行うことができる。
った実施例である。高抵抗シリコン層4の表面から高抵
抗体膜71に達する酸化膜226が局所的に形成され、
これにより横方向の素子分離が行われている。この実施
例では、酸化膜226により分離された領域の一つに、
図46の実施例のIGBTが形成され、他の一つにロジ
ック素子であるCMOS回路が形成されている。ただ
し、図46におけるn+ 型層31はトレンチ側面に形成
されたものであるため、この図49では入っていない。
これに相当するn+ 型層をIGBTのソース電極79の
下に高抵抗体膜71に達するように形成してもよい。こ
れにより、ソース電極79と高抵抗体膜71との電気的
接続をより良くすることができる。
実施例である。高抵抗体膜71がない代わり、酸化膜2
を2μm 以上と厚くすることによって、高耐圧特性を得
ている。
を、図48の実施例に適用した実施例である。LOCO
S酸化膜226は、高抵抗シリコン層4の表面から酸化
膜83に達するように形成されている。
領域にMCTを形成した実施例である。このMCTは、
図49の実施例のIGBTを一部変形したものである。
p型領域72の中にn+ 型領域73と並んで別のn+型
領域227が形成され、n+ 型領域73とn+ 型領域2
27に挟まれたp型領域72の表面部にはゲート絶縁膜
228を介して第2のゲート電極229が形成されてい
る。n+ 型領域73上にカソード電極230が、p+ 型
領域75上にアノード電極231がそれぞれ形成されて
いる。p型領域72の表面のn+ 型領域227との境界
部分にコンタクトを良くするためのp+ 型領域232が
形成され、n+ 型領域227とp+ 型領域232にまた
がって電極233が設けられている。ただし、この電極
233はなくてもよい。
8によってオン駆動され、第2のゲート電極229によ
ってオフ駆動される。
部変形した実施例である。高抵抗体膜82の両端は、n
+ 型ソース層73の表面とp+ 型ドレイン層75の表面
にそれぞれ接続されている。ソース側の一端をソース電
極79に接続してもよい。
部変形した実施例である。この実施例では、図44にお
ける素子底部の高抵抗体膜71がなく、その代わりに底
部酸化膜2の内部に多結晶シリコン膜234が埋設され
ている。多結晶シリコン膜234はイオン注入等により
所定の比抵抗に設定されており、適当な間隔をもってス
トライプ状またはメッシュ状にパターン形成されてい
る。この多結晶シリコン膜234がフィールド・プレー
トの働きをして、素子の高耐圧特性が実現されている。
て、多結晶シリコン膜234の下に更に同様の多結晶シ
リコン膜235を設けた実施例である。これらの二層の
多結晶シリコン膜234,235は、それらの間隙が互
い違いになるように配置されている。すなわち多結晶シ
リコン膜234の間隙の下には必ず多結晶シリコン膜2
35があるように、パターン形成されている。この様な
多結晶シリコン膜の配置により、素子に対する基板1の
電位の影響が効果的にシールドされる。
である高抵抗シリコン層4になる基板であり、これに図
56(b)Bに示すように熱酸化によって酸化膜236
を形成する。続いて図56(c)に示すように多結晶シ
リコン膜236を形成する。この多結晶シリコン膜23
6にはその後イオン注入等によって不純物をドープして
所定の比抵抗を与える。次に図56(d)に示すよう
に、多結晶シリコン膜234を所定の間隙を持つストラ
イプパターンまたはメッシュパターンに形成し、その後
図56(e)に示すように、CVD等による酸化膜23
7で多結晶シリコン膜234の上および間隙部を完全に
埋める。
表面を平坦化した後、図56(g)に示すように再度多
結晶シリコン膜235を堆積し、これを図56(h)に
示すようにパターニングした後、図57(a)に示すよ
うにCVD酸化膜238を堆積し、図57(b)に示す
ように研磨して表面を平坦化する。図56(g)〜図5
7(b)工程は、図56(c)〜図56(f)までの工
程の繰り返しである。
て図57(b)の状態を得る代りに、図57(c)に示
すように厚めの多結晶シリコン膜239を堆積してこれ
を研磨して、図57(d)に示すような平坦基板を得る
こともできる。
埋め込んだ酸化膜が形成された状態の図57(b)の基
板(または図57(d)の基板)とは別に、熱酸化膜2
40を形成したシリコン基板1を用意して、これらを図
57(e)に示すように直接接着して、一体化基板を得
る。そして図57(f)に示すように、高抵抗シリコン
層4が所定の厚みになるように研磨して、素子基板が完
成する。この際、素子基板周辺の接着不完全な部分は削
り落とす。図57(e)の基板1の熱酸化膜240は、
必ずしも付けなくてもよい。
子基板の製造工程例であるが、一枚の基板を用いて同様
の素子基板を得ることもできる。例えば、図57(a)
の状態の基板を形成した後、図58(a)のように厚く
多結晶シリコン241を堆積し、この多結晶シリコン2
41をそのまま台基板とする。そして図58(b)に示
すように、高抵抗シリコン層4が所定厚みになるように
研磨して、同様の素子基板が得られる。
結晶シリコン膜235の堆積,パターニング工程を省略
すれば、図55の実施例の素子基板が得られる。
実施例である。この実施例では、多結晶シリコン膜23
4がp型ベース層72とn型ベース層74間のドリフト
層の下にのみ設けられている。
て、多結晶シリコン234,235をp型ベース層72
とn型ベース層74間のドリフト層下にのみ設けたもの
である。
実施例である。図48の実施例と同様に、ソース電極7
9およびドレイン電極80の下に、金属等の導電体8
4,85が埋め込まれ、これにより素子底部の多結晶シ
リコン234がソース電極79およびドレイン電極80
に接続されている。多結晶シリコン234のそれぞれ導
電体84,85に接続される部分234a,234b
は、フィールドプレートとして適当に長さを持つように
設計されている。
晶シリコン234の下に、図55の実施例のように多結
晶シリコン235を配設して、基板電位の影響を効果的
にシールドするようにした実施例である。
実施例である。この実施例では、素子底部に埋め込まれ
た多結晶シリコン膜234のp型ベース層72およびn
型バッファ層74の下方にある部分234cおよび23
4dの一部が酸化膜2の上面に露出しており、それぞれ
p型ベース層72およびn型バッファ層74に接続され
ている。したがって多結晶シリコン膜234のソース直
下,ドレイン直下の部分がそれぞれソース電位,ドレイ
ン電位に設定される。この様な電位に設定される多結晶
シリコン膜234の部分234c,234dは、図61
の実施例と同様にフィールドプレートとして適当な長さ
に設定されている。
先の図56(a)〜58(b)で説明した工程におい
て、図56(b)と図56(c)の間に、p型ベース層
72と多結晶シリコン234c,n型バッファ層74と
多結晶シリコン234dの接続部となる位置で酸化膜2
36に開口を設ける工程を付加すればよい。
0の実施例と同様に、多結晶シリコン膜234の下に多
結晶シリコン膜235を設けたものである。
部変形した実施例である。この実施例では、図54の実
施例における高抵抗体膜82の代りに、素子底部の多結
晶シリコン膜234と同様の多結晶シリコン膜242を
フィールドプレートとして配設している。この多結晶シ
リコン膜242はゲート電極78と同時に形成すること
ができるので、図54の実施例に比べて製造工程は簡単
になる。
5の実施例のように底部の多結晶シリコン膜234の下
にさらに多結晶シリコン膜235を設け、また上部の多
結晶シリコン膜242の上にさらに多結晶シリコン膜2
43を設けた実施例である。これにより、素子上下のシ
ールド効果が大きくなる。
施例の多結晶シリコン膜234,235,242,24
3は、多結晶シリコン膜に限らず、SIPOSや他の導
電体または抵抗体で置き換えることが可能である。また
図54〜図66で説明したと同様の変形は、ダイオー
ド,MOSFET,MCT,EST等においても有効で
ある。
半導体基板から絶縁膜により分離され、横方向には素子
分離用絶縁膜またはpn接合により分離された高抵抗半
導体層を用い、その表面に第1導電型の第1の低抵抗領
域と第2導電型の低抵抗領域を形成して構成される高耐
圧半導体素子において、高抵抗半導体層内の不純物のド
−ズ量を、第1の低抵抗領域と第2の低抵抗領域との間
に電圧を印加したときに、高抵抗半導体層の、第1の低
抵抗領域と第2の低抵抗領域との間の部分が完全に空乏
化するような値に設定されている。その結果、十分な高
耐圧特性を得ることができる。また、絶縁膜の膜厚を1
μm 以上と厚くした場合には、素子の逆バイアス電圧を
絶縁膜で大きく分担させ、また絶縁膜中の電界に依存す
る高抵抗半導体層中の電界を弱くすることによって、高
抵抗半導体層が薄いものであっても十分な高耐圧特性を
得ることができる。そして、高抵抗半導体層を薄くする
ことができる結果、素子分離が容易になる。
子は、高抵抗半導体層の表面領域に、互いに離間して形
成された第1導電型の第1の低抵抗領域と第2導電型の
第2の低抵抗領域とを具備しており、これら第1の低抵
抗領域と第2の低抵抗領域との間に電圧を印加し、かつ
第1の低抵抗領域の電位と第2の低抵抗領域の電位はい
ずれも前記半導体基板の電位よりも高いときに、高抵抗
半導体層の底部に第2導電型、例えばp型のチャネル領
域が形成される。このp−チャネル領域は正の電荷を有
するので、基板とともにキャパシタを形成し、そによっ
て半導体基板の電位の影響をシ−ルドし、高抵抗半導体
層が空乏化するのを防止する。
に形成される高不純物濃度層が分離用の絶縁膜まで達す
るように、薄い活性層を用いた場合には、例えば、第1
導電型の高不純物濃度層が第1の絶縁膜に達する深さに
形成され、第2導電型の高不純物濃度層と基板を接地し
た状態で、第1導電型の高不純物濃度層にpn接合が逆
バイアスとなる高電圧が印加されたとする。このとき第
1導電型の高不純物濃度層に印加される電圧は、縦方向
には全て第1の絶縁膜で分担される。また横方向には、
活性層表面に設けられた高抵抗体膜内に形成される一様
な電位分布に従って、活性層表面の横方向電位分布も均
一なものとなる。以上により、活性層内部の電界集中は
緩和されて、従来にない高耐圧特性が得られる。
から、横方向の素子分離も容易になる。
態様に係る高耐圧半導体素子について説明する。
イオードである。シリコン基板301上に、シリコン酸
化膜(第1の絶縁膜)302を介して、n- 型の高抵抗
シリコン層(活性層)303が形成されている。シリコ
ン酸化膜302は1〜5μm程度の厚さとする。n- 型
活性層303は、厚さが2μm 以下で、不純物総量が、
1.0×1010/cm2 〜2.0×1012/cm2 の範囲、
より好ましくは、厚さが0.4μm 以下で不純物総量が
0.5〜1.8×1012/cm2 に設定されている。この
活性層303に、所定距離離れて高不純物濃度のp型ア
ノード層304と高不純物濃度のn型カソード層305
が形成されている。p型アノード層304とn型カソー
ド層305は、図示のように活性層底部のシリコン酸化
膜302に達する深さに拡散形成されている。ただし、
p型アノード層304は、シリコン酸化膜302に達し
ない深さでもよい。
型カソード層305により挟まれた領域上には、シリコ
ン酸化膜(第2の絶縁膜)306を介して、高抵抗体膜
307が配設されている。シリコン酸化膜306は0.
3μm 以下、より好ましくは0.2μm 以下の厚さとす
る。高抵抗体膜307は、例えばSIPOS(Semi-I
nsurating Polycrystalline Silicon)である。高抵
抗体膜307の表面は保護膜としてのシリコン酸化膜3
08により覆われている。
05にはそれぞれ、アノード電極309,カソード電極
310が形成されている。高抵抗体膜307の両端部は
これらアノード電極309,カソード電極310に接続
されている。
得られる。例えば、p型アノード層304と基板301
を接地して、n型カソード層305に正の高電圧を印加
した場合について考える。n型カソード層305は、活
性層底部のシリコン酸化膜302に達する深さに形成さ
れているから、縦方向には、n型カソード層305に印
加される電圧は全てシリコン酸化膜302で分担され
る。また、アノード・カソード間電圧により、活性層3
03の表面に形成された高抵抗体膜307には微小電流
が流れて、横方向に一様な電位分布が形成される。この
高抵抗体膜307内の電位分布の影響を受けて、高抵抗
体膜307直下の活性層303内も横方向に一様な電位
分布が形成される。以上の結果、素子内部の電界集中は
緩和されて、高耐圧が実現される。
活性層303に十分に伝わるためには、高抵抗体膜30
7の下のシリコン酸化膜306は薄い方がよく、前述の
ようにこれが0.2μm 以下で好ましい高耐圧特性が得
られる。また、基板電位の活性層3に対する影響を小さ
くして、相対的に高抵抗体膜307の電位の影響を大き
くするためには、活性層303下のシリコン酸化膜30
2は活性層より厚い方がよい。
タを以下に説明する。
総量と耐圧の関係を示している。図から明らかなよう
に、不純物総量がほぼ1.8×1012/cm2 の点を境に
して、これを越えると耐圧は急激に低下する。約500
V以上の耐圧を得る上で許容される不純物総量の範囲
は、1.0×1010/cm2 〜2.0×1012/cm2 であ
る。
μm のときの高抵抗体膜307下の酸化膜306の膜厚
と耐圧の関係である。酸化膜306の膜厚が大きいと、
高抵抗体膜307による活性層の電位分布一様化の効果
が得られず、0.3μm 以下でその効果が現れる。特に
0.2μm 以下にすると、耐圧向上に顕著な効果が認め
られることが分かる。
関係を示すデータである。活性層厚みが2μm 以下で
は、薄くなるにつれて耐圧が向上する。これは、p型ア
ノード層304およびカソード層305が酸化膜302
に達する深さに形成されていることと、活性層303上
の高抵抗体膜307による活性層303内の電位分布均
一化の効果によるものである。
抵抗体膜307下のシリコン酸化膜306を省略し、高
抵抗体膜307を直接活性層303の表面に配設した実
施例である。この構造では、高抵抗体膜307の一様電
位分布がそのまま活性層内部に伝わり、より効果的に電
界集中が緩和される。
た実施例である。基板301上にシリコン酸化膜302
を介して2μm 以下の薄いn- 型活性層303が形成さ
れる構造は、図65の実施例と同様である。n- 型活性
層303の不純物総量も図67の実施例と同様に設定さ
れる。活性層303には、図67の実施例でのp型アノ
ード層304,n型カソード層305にそれぞれに対応
するp型ベース層311、n型ドレイン層312が形成
されている。p型ベース層311およびn型ドレイン層
312は、シリコン酸化膜302に達する深さに形成さ
れているが、p型ベース層311はこれより浅いもので
あってもよい。
13が形成され、このn型ソース層313とn- 型活性
層303により挟まれたp型ベース層311の表面部を
チャネル領域として、この上に60nm程度のゲート酸化
膜314を介してゲート電極315が形成されている。
2により挟まれた活性層303の表面には、図67の実
施例と同様に、0.3μm 以下、好ましくは0.2μm
以下のシリコン酸化膜306を介して高抵抗体膜307
が形成されている。高抵抗体膜307上はシリコン酸化
膜308で覆われている。
とp型ベース層311に同時にコンタクトするようにソ
ース電極316が形成され、n型ドレイン層312には
ドレイン電極317が形成されている。高抵抗体膜30
7はの端部は、ゲート電極315とドレイン電極317
に接続されている。
施例のダイオードと同様に優れた高耐圧特性が得られ
る。
303をより薄くして、n型ソース層313がシリコン
酸化膜302に達するようにした実施例である。図71
および図72はそれぞれ、図69および図70の構造を
基本として、高抵抗体膜307を直接n- 型活性層30
3の表面に形成した実施例である。
高耐圧特性が得られる。
した実施例である。その基本構造は、図69と同様であ
る。図69のn型ドレイン層12に相当するものがこの
実施例ではn型ベース層12′であり、このn型ベース
層12′内にp型ドレイン層18が形成されている。
70の実施例と同様にn型ソース層313およびp型ド
レイン層318がシリコン酸化膜302に達する深さと
なるように活性層303を薄くした実施例である。この
ときp型ドレイン層318がシリコン酸化膜302に接
しているため、活性層底部にp型反転層によるチャネル
が形成されることがある。これを防ぐにはn型ベース層
312′の不純物濃度を高く設定する必要があり、具体
的にはn型ベース層312′の不純物濃度が1×1017
/cm3 以上であればよい。
73および図74の構造を基本として、高抵抗体膜30
7を直接活性層303の表面に接触させて形成した実施
例である。
圧特性が得られる。
高抵抗体膜307の両端を直接p型アノード層304と
n型カソード層305にコンタクトさせた実施例であ
る。
おいて、高抵抗体膜307の両端をそれぞれ、n型ソー
ス層313とn型ドレイン層312にコンタクトさせた
実施例である。図79はさらに、図78の構造におい
て、高抵抗体膜307のドレイン側端部を不純物ドープ
の多結晶シリコン膜319を介してドレイン電極317
に接続した実施例である。図80は、図71のMOSF
ETにおいて、高抵抗体膜307のソース側端部をn型
ソース層313にコンタクトさせた実施例である。
ても、図には示さないが、高抵抗体膜307の端部の接
続をMOSFETの実施例と同様に変形することができ
る。
得られる。
7〜図80の各実施例において、活性層303の底部に
もSIPOS等の高抵抗体膜320を形成した実施例で
ある。
320は、活性層303の表面に設けられた高抵抗体膜
307と同様の働きをする。これにより素子内部の電界
集中が更に効果的に緩和され、高耐圧特性が得られる。
94の構造において、活性層303と高抵抗体膜320
の間に薄いシリコン酸化膜321を介在させた実施例で
ある。これらの実施例でも、シリコン酸化膜321の膜
厚を十分薄く、好ましくは0.2μm 以下とすれば、高
抵抗体膜321の効果により優れた高耐圧特性が得られ
る。
では、素子底部の高抵抗体膜320に対するアノード,
カソードの電位或いはドレイン,ソースの電位が拡散層
を介して与えられているが、溝を掘る等して電極が直接
高抵抗体膜320に接続されるようにしてもよい。
ード,カソード不純物層のように、活性層内で横方向に
対向する異なる導電型不純物層が共に活性層下地の酸化
膜に接する場合を説明したが、本発明は、これらのうち
少なくとも一方が下地酸化膜に接する状態であれば有効
である。その様な実施例を次に幾つか例示する。
型アノード層304が下地酸化膜302に接しない状態
とした実施例である。逆バイアス印加時に電界集中によ
りブレークダウンを生じるのはn型カソード層305側
であるから、この実施例によっても十分に高耐圧特性が
得られる。
ド層304は酸化膜302に接する深さとし、n型カソ
ード層305は酸化膜302に達しない深さに形成され
た実施例である。この構造でも、n型カソード層305
の下に残る活性層厚みが非常に小さいものであれば、十
分な高耐圧特性が得られる。
の実施例についても可能である。
1および図72の実施例のMOSFETにおいて、n型
ドレイン層312の深さが下地酸化膜302に達しない
状態とした実施例である。これらの実施例も、n型ドレ
イン層312の下に残る活性層厚みが十分小さいもので
あれば、必要な高耐圧特性が得られる。
Tにおいて、p型ベース層311が下地酸化膜302に
接しない深さに形成された実施例である。この場合も、
図109のダイオードの実施例と同様の理由で高耐圧特
性が得られる。
施例において、ソース層,ドレイン層の一方のみが酸化
膜302に接する深さに形成された実施例である。IG
BTの場合、ソース,ドレイン層は高耐圧特性に直接関
係ないので、この様な変形を施しても、高耐圧特性に影
響はない。特に図115は、p型ドレイン層が酸化膜3
02に接しておらず、活性層底部のp型反転層によるチ
ャネル形成を避けることができる。
5および図76の実施例のIGBTにおいて、p型ベー
ス層311が酸化膜302に達しない深さをもって形成
された実施例である。IGBTでは、逆バイアス印加
時、ドレイン側のn型ベース層側の電界集中が問題にな
るので、n型ベース層312′が酸化膜に達する深さに
形成されていれば、十分に高耐圧特性が保証される。
16および図117と逆に、n型ベース層312′が酸
化膜302に達しない深さに形成された実施例である。
この場合も、n型ベース層312′下に残る活性層厚み
が十分小さいものであれば、高耐圧特性が得られる。
型アノード層304,n型カソード層305を上からの
不純物拡散ではなく、横からの不純物拡散によって形成
して、接合面が活性層にほぼ垂直になるようにした実施
例である。同様の変形は、これまでに示した他の実施例
についても可能である。
ては説明を省いたが、図121(a)〜(c)に示すよ
うな分離構造を用いることができる。
S法)によって活性層303の底部のシリコン酸化膜3
02に達する深さに、横方向分離用のシリコン酸化膜3
22を形成したものである。本発明では、活性層303
が2μm 以下と薄いものであるため、この様に選択酸化
法によって完全な誘電体分離構造を得ることが容易であ
る。
に達する深さの分離溝323を形成し、その側面にシリ
コン酸化膜324を形成した後に例えば多結晶シリコン
膜325を埋め込んだものである。
りpn接合分離構造としたものである。これらの構造で
あっても、活性層303が薄いものであるために、分離
領域に大きい面積を確保することなく、容易に横方向分
離を行うことができる。
GBTの各実施例において、各部の導電型を逆にするこ
とができ、その場合にも本発明は有効である。
係る高耐圧半導体素子によれば、薄い活性層を用いて高
電圧が印加される高不純物濃度層が下地絶縁膜に達する
ような誘電体分離構造とし、かつ活性層表面には一様電
位分布が形成される高抵抗体膜を配設することによっ
て、横方向の素子分離が容易で、優れた高耐圧特性を示
す半導体素子を得ることができる。
例として、高抵抗半導体層上に、絶縁層を介して、又は
介さずに高抵抗膜を形成した例について説明したが、こ
の高抵抗膜は、既に述べた本発明の高耐圧半導体素子の
特徴からみて、必ずしも必要ではない。従って、以下、
高抵抗膜を形成しない例につき、説明する。
ダイオードである。シリコン基板301上に、シリコン
酸化膜(第1の絶縁膜)302を介して、n- 型の高抵
抗シリコン層(活性層)303が形成されている。シリ
コン酸化膜302は1〜5μm 程度の厚さとする。n-
型活性層303は、不純物総量が、1.0×1010/cm
2 〜2.0×1012/cm2 の範囲、より好ましくは、不
純物総量が0.5〜1.8×1012/cm2 に設定されて
いる。この活性層303に、所定距離離れて高不純物濃
度のp型アノード層304と高不純物濃度のn型カソー
ド層305が形成されている。p型アノード層304と
n型カソード層305は、図示のようにシリコン酸化膜
302に達しない深さに形成されている。これらp型ア
ノード層304に電位V1 を、n型カソード層305に
電位V2 を印加し、かつV1 とV2 はいずれもシリコン
基板301の電位Vsub よりも高いときに、高抵抗シリ
コン層303の底部にp型のチャネル領域303aが形
成される。このp−チャネル領域303aは正の電荷を
有するので、基板301とともにキャパシタを形成し、
それによって基板301の電位の影響をシ−ルドし、高
抵抗シリコン層303が空乏化するのが防止される。
領域303aが形成される他の例を示すMOSFETで
ある。基板301上にシリコン酸化膜302を介してn
- 型活性層303が形成されている。活性層303に
は、p型ベース層311、n型ドレイン層312が形成
されている。p型ベース層311およびn型ドレイン層
312は、シリコン酸化膜302に達しない深さに形成
されている。
13が形成され、このn型ソース層313とn- 型活性
層303により挟まれたp型ベース層311の表面部を
チャネル領域として、この上に60nm程度のゲート酸化
膜314を介してゲート電極315が形成されている。
電位側のスイッチとして用いる場合、MOSFETをオ
ンさせると、ソ−ス電位及びドレイン電位はともに基板
301の電位に対して高電位となる。この場合、基板3
01の電位の影響がシ−ルドされないと、活性層303
が空乏化して、MOSFETのオン抵抗は非常に大きく
なってしまう。
2との距離と、p型ベース層311の不純物濃度とを適
切な値に選択すると、ソ−ス電位V1 がある一定の値以
上のときに、p型ベース層311から正孔が注入され、
活性層303の底部にp−チャネル領域が形成され、そ
れによって活性層303の空乏化が防止される。
ためのソ−ス電位Vpは、下記の式で与えられる。
20ε/qCN Vpを0にするには、lを0にすればよ
い。即ち、図127及び128に示す構造とすればよ
い。
導電型がp型となるとき、素子はIGBTとなる。その
ようなIGBTでは、n- 活性層の電位はフロ−ティン
グ状態にあり、たとえ距離lがゼロよりおおきくても、
p−チャンネル領域は底部酸化膜302上に常に形成さ
れる。n- 型活性層は、不純物の拡散により形成するこ
とが出来る。
構造は、以上挙げた例に限らず、図3〜図120の構造
において、高抵抗半導体層上の高抵抗膜を除去した構造
とすることが出来る。そのような構造を図129〜図1
53に示す。
地半導体基板から第1の絶縁膜により分離され、横方向
には第2の絶縁膜またはpn接合により分離された高抵
抗半導体層を用い、その表面に第1導電型の第1の低抵
抗領域と第2導電型の低抵抗領域を形成して構成される
高耐圧半導体素子において、第1の絶縁膜の膜厚を1μ
m 以上と厚くして、素子の逆バイアス電圧を第1の絶縁
膜で大きく分担させ、また第1の絶縁膜中の電界に依存
する高抵抗半導体層中の電界を弱くすることによって、
高抵抗半導体層が薄いものであっても十分な高耐圧特性
を得ることができる。そして、高抵抗半導体層を薄くす
ることができる結果、素子分離が容易になる。
れる高不純物濃度層が下地絶縁膜に達するような誘電体
分離構造とし、かつ活性層表面には一様電位分布が形成
される高抵抗体膜を配設することによって、横方向の素
子分離が容易で、優れた高耐圧特性を示す半導体素子を
得ることができる。
ードを示す図。
のダイオードを示す図。
図。
ダイオードを示す図。
ードを示す図。
ダイオードを示す図。
設けた実施例のダイオードを示す図。
ードを示す図。
例のダイオードを示す図。
イオードを示す図。
つ実施例のダイオードを示す図。
乏層の伸び方を示す図。
た時の空乏層の様子を示す図。
例のダイオードを示す図。
を示す図。
例のダイオードを示す図。
Tを示す図。
図。
した時の空乏層の拡がり方を示す図。
くした時の空乏層の拡がり方を示す図。
す図。
を示す図。
Tを示す図。
Tを示す図。
Tを示す図。
イオードを示す図。
を示す図。
ダイオードを示す図。
のダイオードを示す図。
例のダイオードを示す図。
イオードを示す図。
積した実施例を示す図。
集積した実施例を示す図。
のIGBTを示す図。
BTを示す図。
BTを示す図。
例を示す図。
を示す図。
部に高抵抗体膜を形成した実施例を示す図。
BTの実施例を示す図。
図。
図。
図。
図。
法で行った実施例を示す図。
離を適用した実施例を示す図。
を形成した実施例を示す図。
施例を示す図。
施例を示す図。
示す図。
図。
図。
図。
図。
図。
図。
図。
図。
図。
図。
図。
示す図。
オードを示す図。
す図。
Tを示す図。
Tを示す図。
Tを示す図。
す図。
示す図。
示す図。
示す図。
を示す図。
Tを示す図、
Tを示す図。
Tを示す図。
施例のダイオードを示す図。
施例のダイオードを示す図。
施例のMOSFETを示す図。
施例のMOSFETを示す図。
施例のMOSFETを示す図。
施例のMOSFETを示す図。
施例のIGBTを示す図。
施例のIGBTを示す図。
施例のIGBTを示す図。
施例のIGBTを示す図。
施例のダイオードを示す図。
施例のMOSFETを示す図。
施例のMOSFETを示す図。
施例のMOSFETを示す図。
を示す図。
を示す図。
Tを示す図。
Tを示す図。
Tを示す図。
ETを示す図。
を示す図。
を示す図。
を示す図。
を示す図。
ドを示す図。
ETを示す図。
ETを示す図。
ETを示す図。
す図。
す図。
示す図。
示す図。
示す図。
図。
図。
図。
図。
図。
図。
す図。
図。
圧の関係を示す図。
と耐圧の関係を示す図。
を示す図。
す図。
図。
す図。
す図。
去した実施例のダイオ−ドを示す図。
去した実施例のMOSFETを示す図。
去した実施例のMOSFETを示す図。
去した実施例のIGBTを示す図。
去した実施例のIGBTを示す図。
去した実施例のダイオ−ドを示す図。
去した実施例のMOSFETを示す図。
去した実施例のMOSFETを示す図。
去した実施例のダイオ−ドを示す図。
去した実施例のMOSFETを示す図。
去した実施例のMOSFETを示す図。
除去した実施例のIGBTを示す図。
除去した実施例のIGBTを示す図。
除去した実施例のダイオ−ドを示す図。
除去した実施例のダイオ−ドを示す図。
除去した実施例のMOSFETを示す図。
除去した実施例のMOSFETを示す図。
除去した実施例のMOSFETを示す図。
除去した実施例のIGBTを示す図。
除去した実施例のIGBTを示す図。
除去した実施例のIGBTを示す図。
除去した実施例のIGBTを示す図。
除去した実施例のIGBTを示す図。
除去した実施例のIGBTを示す図。
除去した実施例のIGBTを示す図。
…酸化膜(第2の絶縁膜)、4…高抵抗シリコン層、5
…多結晶シリコン膜、6,11…n+ 型層(第1の低抵
抗領域)、7,12…p+ 型層(第2の低抵抗領域)、
8,13…カソード電極、9,14…アノード電極、1
0…n-型バッファ層、15…p型ベース層、16…n
+ 型ソース層、17…n+ 型ドレイン層、18…ドレイ
ン電極、19…ソース電極、20…ゲート絶縁膜、21
…ゲート電極、22…p+ 型層(第1の低抵抗領域)、
23…n+ 型層(第2の低抵抗領域)、24…アノード
電極、25…カソード電極、26…p+ 型層(第3の低
抵抗領域)、27…n+ 型層(第3の低抵抗領域)、5
0…p+型層(素子分離領域)、51,52…空乏層、
31…p+ 型層(第3の低抵抗領域)、53…n型ベー
ス層、54…p+ 型ソース層、55…p型ベース層、5
6…n+ 型ドレイン層、57…p- 型リサーフ層、58
…ドレイン電極、59…ソース電極、60…ゲート絶縁
膜、61…ゲート電極、71…高抵抗体膜、72…p型
ベース層、73…n+ 型ソース層、74…n型ベース
層、75…p+ 型ドレイン層、77…ゲート絶縁膜、7
8…ゲート電極、79…ソース電極、80…ドレイン電
極、81…絶縁膜、82…高抵抗体膜、201…p型領
域(第2の低抵抗領域)、202…n+ 型領域、203
…n型領域(第1の低抵抗領域)、204,205…空
乏層、206…p+ 型領域、207…p+ 型領域、20
8…カソード電極、209…アノード電極、210…ゲ
ート絶縁膜、211…ゲート電極、212…n+ 型領
域、213…ゲート絶縁膜、214…ゲート電極、21
5…カソード電極、216…p+ 型領域、218…カソ
ード電極、220…p+ 型ドレイン層、221…高抵抗
体膜、222…絶縁膜、224…高抵抗体膜、225…
絶縁膜、226…LOCOS酸化膜、227…n+ 型領
域、228…ゲート絶縁膜、229…ゲート電極、23
0…カソード電極、231…アノード電極、232…p
+ 型領域、234…多結晶シリコン膜、235…多結晶
シリコン膜、236,237,238…酸化膜、239
…多結晶シリコン膜、240…酸化膜、241,24
2,243…多結晶シリコン膜。
Claims (4)
- 【請求項1】 半導体基板と、この基板上に形成された
絶縁膜と、この絶縁膜上に形成された高抵抗半導体層
と、この高抵抗半導体層に形成された分離領域と、前記
高抵抗半導体層に、前記分離領域により横方向において
分離されて形成された素子領域と、この前記素子領域の
中央部表面領域に形成された第1導電型の第1の低抵抗
領域と、前記素子領域の周辺部表面領域に形成された第
2導電型の第2の低抵抗領域とを具備し、前記素子領域
内の不純物のド−ズ量は、前記第1の低抵抗領域と第2
の低抵抗領域との間に電圧を印加したときに、前記素子
領域の、前記第1の低抵抗領域と第2の低抵抗領域との
間の部分が完全に空乏化するような値に設定されている
ことを特徴とする高耐圧半導体素子。 - 【請求項2】 半導体基板と、この基板上に形成された
絶縁膜と、この絶縁膜上に形成された高抵抗半導体層
と、この高抵抗半導体層に形成された分離領域と、前記
高抵抗半導体層に、前記分離領域により横方向において
分離されて形成された素子領域と、この前記素子領域の
表面から前記絶縁層にわたって形成された第1導電型の
第1の低抵抗領域と、前記素子領域のの表面から前記絶
縁層にわたって形成された第2導電型の第2の低抵抗領
域とを具備し、前記素子領域内の不純物のド−ズ量は、
前記第1の低抵抗領域と第2の低抵抗領域との間に電圧
を印加したときに、前記素子領域の、前記第1の低抵抗
領域と第2の低抵抗領域との間の部分が完全に空乏化す
るような値に設定されていることを特徴とする高耐圧半
導体素子。 - 【請求項3】 半導体基板と、この基板上に形成された
絶縁膜と、この絶縁膜上に形成された高抵抗半導体層
と、この高抵抗半導体層に形成された分離領域と、前記
高抵抗半導体層に、前記分離領域により横方向において
分離されて形成された素子領域と、この前記素子領域の
表面領域に形成された第1導電型の第1の低抵抗領域
と、前記素子領域の表面領域に前記第1の低抵抗領域と
離間して形成された第2導電型の第2の低抵抗領域と、
前記第1の低抵抗領域に形成された第2導電型のドレイ
ン領域と、前記第2の低抵抗領域に形成された第1導電
型のソ−ス領域とを具備し、前記素子領域内の不純物の
ド−ズ量は、前記ソ−ス領域とドレイン領域との間に電
圧を印加したときに、前記素子領域の、前記ソ−ス領域
とドレイン領域との間の部分が完全に空乏化するような
値に設定されていることを特徴とする横型絶縁ゲ−ト型
バイポ−ラトランジスタ。 - 【請求項4】 半導体基板と、この基板上に形成された
絶縁膜と、この絶縁膜上に形成された高抵抗半導体層
と、この高抵抗半導体層に形成された分離領域と、前記
高抵抗半導体層に、前記分離領域により横方向において
分離されて形成された素子領域と、この前記素子領域の
表面領域に形成された第1導電型の第1の低抵抗領域
と、前記素子領域の表面領域に、前記第1の低抵抗領域
と離間して形成された第2導電型の第2の低抵抗領域と
を具備し、前記第1の低抵抗領域と第2の低抵抗領域と
の間に電圧を印加し、かつ前記第1の低抵抗領域の電位
と第2の低抵抗領域の電位はいずれも前記半導体基板の
電位よりも高いときに、前記素子領域の底部に第2導電
型のチャネル領域が形成され、このチャネル領域によっ
て前記半導体基板の電位の影響がシ−ルドされることを
特徴とする高耐圧半導体素子。
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