JPH0513423A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH0513423A
JPH0513423A JP16297191A JP16297191A JPH0513423A JP H0513423 A JPH0513423 A JP H0513423A JP 16297191 A JP16297191 A JP 16297191A JP 16297191 A JP16297191 A JP 16297191A JP H0513423 A JPH0513423 A JP H0513423A
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film
insulating film
opening
sio
side wall
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JP16297191A
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Shunji Nakamura
俊二 中村
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】自己整合型のバイポーラトランジスタ等を作成
する半導体装置の製造方法に関し、他に影響を与えずに
ベース引出し層の抵抗を低減することができる半導体装
置の製造方法を提供することを目的とする。 【構成】第1の絶縁膜15,第1の導電体膜16及び第
2の絶縁膜17を貫通する第1の開口部18の底部の半
導体基板14上に側壁から離隔して第3の絶縁膜21を
形成する工程と、高融点金属元素を含む第2の導電体膜
22を選択的に形成し、第1の開口部18の底部から、
側壁に露出する第1の導電体膜16に到達するサイドウ
オールを形成する工程と、サイドウオールを第4の絶縁
膜23により被覆し、第4の絶縁膜23を側壁とする第
2の開口部24を形成する工程と、第2の開口部24を
介して下地の第3の絶縁膜21をエッチング・除去する
工程とを含み構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) ・産業上の利用分野 ・従来の技術 ・発明が解決しようとする課題 ・課題を解決するための手段 ・作用 ・実施例 ・発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に関し、更に詳しく言えば、自己整合型のバイポーラト
ランジスタ等を作成する半導体装置の製造方法に関す
る。
【0003】
【従来の技術】図9(a)〜(c),図10(d)〜
(f)は、特願昭61−25030号に記載する従来例
の、自己整合型のバイポーラトランジスタの製造方法に
ついて説明する断面図である。
【0004】図9(a)は、第1の絶縁膜2/第1の半
導体膜3/第2の絶縁膜4を貫通して第1の開口部5が
形成された後の状態を示す。この第1の開口部5の底部
の一導電型の半導体基板1にバイポーラトランジスタを
形成する。なお、第1の半導体膜3中には外部ベース領
域層を形成するための反対導電型不純物が導入されてい
る。
【0005】まず、この様な状態で、選択CVD法によ
り第2の半導体膜6を形成する。このとき、半導体基板
1及び第1の半導体膜3の表面から第2の半導体膜6が
成長するので、第1の開口部5の底部と側壁にのみ選択
的に形成される(図9(b))。
【0006】次いで、異方性エッチングを行い、第1の
開口部5底部の第2の半導体膜6を除去する。これによ
り、側壁にのみ第2の半導体膜6が残存する。続いて、
加熱処理を行い、第1の半導体膜3中の導電型不純物を
第2の半導体膜6を介して半導体基板1に導入する。こ
れにより、ドーナツ状に外部ベース領域層7が形成され
る。次いで、第1の開口部5を介して第1の開口部5底
部の半導体基板1に反対導電型不純物をイオン注入し、
外部ベース領域層7の内側に、外部ベース領域層7に接
して内部ベース領域層8を形成する(図9(c))。
【0007】次に、第1の開口部5を被覆して第3の絶
縁膜9を形成した(図10(d))後、異方性エッチン
グし、側壁に残存する第2の半導体膜6を被覆するよう
なサイドウオール9aを形成する。これにより、このサ
イドウオール9aを側壁とする第2の開口部10が形成
される(図10(e))。
【0008】次いで、第2の開口部10の底部に一導電
型不純物を導入し、内部ベース領域層8内にエミッタ領
域層11を形成した後、エミッタ領域層11に接するエ
ミッタ電極12を形成すると、自己整合型のバイポーラ
トランジスタが完成する。なお、第1の開口部5の側壁
の第2の半導体膜6はベース引出し電極として機能する
(図10(f))。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バイポーラ
トランジスタの高速化を図るためには、ベース抵抗をよ
り低減する必要があるが、従来のバイポーラトランジス
タでは、ベース引出し電極をポリシリコン膜で形成して
おり、しかも、このポリシリコン膜中に導入できる導電
型不純物量は外部ベース領域層7をある程度浅く形成し
なくてはならないことから制限されるため、ベース抵抗
の低減にも自ずと限界がある。
【0010】この問題を解決するため、第2の半導体膜
6の代わりにタングステン等の高融点金属膜やシリサイ
ド膜、更にはポリサイド膜を用いることが考えられる
が、図9(b)に示すと同様に第1の開口部5内に形成
した場合、内部ベース領域層8となるべき領域に接触す
るため、或いはエッチングの際のイオンボンバードによ
り高融点金属元素が半導体基板1中に導入されて、後に
形成される、図10(f)に示すようなエミッタ−ベー
ス接合13近傍に結晶欠陥やキャリアの捕獲中心を形成
し、特性悪化の原因となるという問題がある。
【0011】本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので、他に影響を与えずにベース引出し層の抵
抗を低減することができる半導体装置の製造方法を提供
することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題は、第1に、半
導体基板上に順次形成された第1の絶縁膜,第1の導電
体膜及び第2の絶縁膜を貫通する第1の開口部の底部の
半導体基板上に側壁から離隔して第3の絶縁膜を形成す
る工程と、前記第3の絶縁膜の周辺部に露出する第1の
開口部の底部の半導体基板に接触し、かつ該底部から側
壁に露出する第1の導電体膜に到達し、かつ少なくとも
前記第2の絶縁膜の最上端よりも低い位置になるよう
に、前記第1の絶縁膜,第2の絶縁膜及び第3の絶縁膜
をマスクとして、第2の導電体膜からなるサイドウオー
ルを選択的に形成する工程と、前記第2の導電体膜を第
4の絶縁膜により被覆し、該第4の絶縁膜を側壁とする
第2の開口部を形成する工程と、前記第2の開口部を介
して下地の第3の絶縁膜をエッチング・除去する工程と
を有する半導体装置の製造方法によって達成され、第2
に、半導体基板上に順次形成された第1の絶縁膜,第1
の導電体膜及び第2の絶縁膜を貫通する第1の開口部の
底部の半導体基板上に側壁から離隔して第3の絶縁膜を
形成する工程と、前記第1の開口部を被覆して第3の導
電体膜を形成する工程と、前記第3の絶縁膜の周辺部に
露出する第1の開口部の底部の半導体基板に接触し、か
つ該底部から側壁に露出する第1の導電体膜に到達し、
かつ少なくとも前記第2の絶縁膜の最上端よりも低い位
置になるように、前記第3の導電体膜を異方性エッチン
グし、前記第3の導電体膜からなるサイドウオールを形
成する工程と、前記第3の導電体膜を第4の絶縁膜によ
り被覆し、該第4の絶縁膜を側壁とする第2の開口部を
形成する工程と、前記第2の開口部を介して下地の第3
の絶縁膜をエッチング・除去する工程とを有する半導体
装置の製造方法によって達成され、第3に、前記第1の
絶縁膜は、少なくとも下部SiO2膜/Si3N4 膜、又は下部
Si 3N4 膜/SiO2膜の2層の絶縁膜からなり、第1の開口
部の側壁に第2又は第3の導電体膜を形成する工程の
後、前記Si3N4 膜或いはSiO2膜を除去して下部SiO2膜或
いは下部Si3N4 膜を残存し、その後第2又は第3の導電
体膜を第4の絶縁膜により被覆する工程を有することを
特徴とする第1又は第2の発明に記載の半導体装置の製
造方法によって達成され、第4に、前記第2又は第3の
導電体膜を高融点金属元素を含む導電体膜であることを
特徴とする第1,第2又は第3の発明に記載の半導体装
置の製造方法によって達成される。
【0013】
【作用】本発明の半導体装置の製造方法によれば、第1
の開口部底部の、バイポーラトランジスタの内部ベース
領域層等の形成されるべき領域の半導体基板表面を、予
め保護膜で保護している。
【0014】従って、第1の開口部の側壁にベース引出
し電極等を形成するために、高融点金属等からなる第2
又は第3の導電体膜を第1の開口部内に形成した場合で
も、浅い深さのところにpn接合が存在する内部ベース
領域層に導電体物質が導入されるのを防止することがで
きる。
【0015】これにより、pn接合等が導電物質により
侵されるのを防止できる。しかも、高融点金属元素を含
む第2又は第3の導電体膜を側壁に形成しているので、
ベース引出し電極として用いた場合、ベース抵抗を低減
することができる。
【0016】
【実施例】
(1)第1の実施例 図1(a)〜(d),図2(e)〜(g)は、本発明の
第1の実施例の、自己整合型のバイポーラトランジスタ
等を作成する半導体装置の製造方法について説明する断
面図である。
【0017】まず、図1(a)に示すように、膜厚約10
00ÅのSiO2膜(第1の絶縁膜)15をSi基板(半導体基
板)14上に熱酸化により形成した後、このSiO2膜15
上に、膜厚約2000ÅのSi層(第1の導電体膜)16/膜
厚約6000ÅのSiO2膜(第2の絶縁膜)17をCVD法に
より順次形成する。
【0018】次いで、不図示のレジスト膜をマスクとし
てSiO2膜17及びSi層16とを順次選択的にエッチング
・除去し、バイポーラトランジスタのベース領域層を形
成すべき領域に第1の開口部18を形成する。続いて、
ドーズ量3×1013cm-2,加速電圧25keVの条件
で、第1の開口部18の底部のSiO2膜15を介してボロ
ンをイオン注入し、p型領域層25を形成する。
【0019】次に、第1の開口部18を被覆してAl膜
19aを形成した後、異方性エッチングを行い、第1の開
口部18の側壁にAl膜19aを残存する。次いで、全面
に形成した耐エッチング性膜、例えばレジスト膜20を
エッチバックして第1の開口部18内にレジスト膜20
を埋め込んだ(図1(b))後、このレジスト膜20を
マスクとして、Al膜19aを塩酸を用いて選択的にエッ
チング・除去した後、異方性ドライエッチングを用いて
SiO2膜15を選択的にエッチング・除去し、第1の開口
部18の底部のSi基板14上に側壁から離隔してSiO2
15からなる保護膜(第3絶縁膜)21を形成する。続
いて、保護膜21をマスクとして第1の開口部18の底
部のSi基板14に、ドーズ量1×1014cm-2,加速電圧
20keVの条件で、選択的にBF2 + をイオン注入
し、ドーナツ状のp+型の外部ベース領域層26を形成
する。これにより、外部ベース領域層26の内側が内部
ベース領域層25aとなる(図1(c))。
【0020】次に、レジスト膜20を除去した後、露出
するSi基板14及びSi層16にのみ選択的に例えばタン
グステン膜(第2の導電体膜;ベース引出し電極)22
を形成する。これにより、保護膜21の周辺部に露出す
るSi基板14から側壁に表出するSi層16に到達するサ
イドウオールが形成される(図1(d))。
【0021】次いで、第1の開口部18を被覆してSiO2
膜23を形成した後、異方性エッチングを行い、タング
ステン膜22をSiO2膜(第4の絶縁膜)23により被覆
し、SiO2膜23を側壁とする第2の開口部24を形成す
る(図2(e))。
【0022】次に、第2の開口部24を介して下地のSi
O2膜15からなる保護膜21をエッチング・除去する
(図2(f))。その後、図2(g)に示すように、所
定の工程を経てバイポーラトランジスタが完成する。な
お、27は内部ベース領域層25a内に形成されたn+
のエミッタ領域層、28はエミッタ領域層27と接続す
るエミッタ電極である。
【0023】以上のように、本発明の第1の実施例によ
れば、第1の開口部18底部の、内部ベース領域層25a
の形成されるべき領域の半導体基板14表面を、予め保
護膜21で保護しているので、第1の開口部18の側壁
にベース引出し電極22を形成するために、タングステ
ン膜22を第1の開口部18内に形成した場合でも、浅
い深さのところにエミッタ−ベース接合が存在する内部
ベース領域層25aにタングステンが導入されるのを防止
することができる。しかも、ベース引出し電極としてタ
ングステン膜22をを用いているので、ベース抵抗を低
減することができる。
【0024】なお、実施例では、第1の導電体膜15と
してSi層を用いているが、タングステン等高融点金属層
や各種シリサイド層等を用いることもできる。また、第
2の導電体膜22としてタングステン膜を用いている
が、チタン膜,タンタル膜,タングステンシリサイド
膜,チタンシリサイド膜又はポリシリコン膜とシリサイ
ド膜の2層膜であるポリサイド膜等を用いることができ
る。
【0025】更に、図1(a)に示す第1の開口部18
の形成後に内部ベース領域層25aとなるp型領域層25
を形成しているが、図1(d)に示す第2の導電体膜2
2の形成後に形成すること,及び熱処理による外部ベー
ス領域層26の深さ次第では図1(e)や(f)に示す
SiO2膜23を形成後に形成することも可能である。
【0026】また、図1(b)に示す第1の開口部18
の側壁に残存するサイドウオールとしてAl膜19aを用
いているが、SiO2膜15,17,Si層16に対して後の
工程で第1の開口部18の側壁に残存するサイドウオー
ルのみを選択的にエッチング・除去できるような材料で
あり、かつこのエッチングに対して耐エッチング性マス
ク材が存在しうるようなものであればよい。このような
材料として例えばW,Tiのような金属やSi3N4 膜のよ
うな絶縁膜等がある。
【0027】(2)第2の実施例 図3(a)〜(d)は、本発明の第2の実施例の、自己
整合型のバイポーラトランジスタ等を作成する半導体装
置の製造方法について説明する断面図である。
【0028】第1の実施例と異なるところは、タングス
テン膜22を選択的に形成せずに、図3(b)に示すよ
うに、半導体基板14全面に形成し、第1の開口部18
を被覆していることである。
【0029】まず、図1(a)〜(c)の工程を経て、
第1の開口部18の底部に保護膜(第3の絶縁膜)21
が形成される(図3(a))。なお、図中、図1(a)
〜(c)の符号と同じ符号で示すものは、図1(a)〜
(c)と同じものを示す。
【0030】次いで、第1の開口部18を被覆して、膜
厚約1000Åのタングステン膜29を形成する(図3
(b))。次に、タングステン膜29の異方性エッチン
グ及びオーバー異方性エッチングを行い、第1の開口部
18の側壁にタングステン膜(第3の導電体膜;ベース
引出し電極)29a,29bを残存する(図3(c),
(d))。
【0031】その後、図2(e)〜(g)の工程を経
て、バイポーラトランジスタが完成する。以上のよう
に、本発明の第2の実施例によれば、第1の実施例と同
様に、第1の開口部18底部の、内部ベース領域層25a
の形成されるべき領域の半導体基板14表面を、予め保
護膜21で保護しているので、第1の開口部18の側壁
にベース引出し電極29bを形成するために、タングステ
ン膜29を第1の開口部18内に形成した場合でも、浅
い深さのところにエミッタ−ベース接合が存在する内部
ベース領域層25aにタングステンが導入されるのを防止
することができる。
【0032】これにより、エミッタ−ベース接合がタン
グステンにより侵されるのを防止できる。しかも、ベー
ス引出し電極としてタングステン膜29bを用いているの
で、ベース抵抗を低減することができる。
【0033】なお、実施例では、第1の導電体膜15と
してSi層を用いているが、タングステン等高融点金属層
や各種シリサイド層等を用いることもできる。また、第
2の導電体膜29としてタングステン膜を用いている
が、チタン膜,タンタル膜,タングステンシリサイド
膜,チタンシリサイド膜又はポリシリコン膜とシリサイ
ド膜の2層膜であるポリサイド膜等を用いることができ
る。
【0034】(3)第3の実施例 図4(a)〜(d)は、本発明の第3の実施例の、自己
整合型のバイポーラトランジスタ等を作成する半導体装
置の製造方法について説明する断面図である。
【0035】第3の実施例において、第2の実施例と異
なるところは、ベース引出し電極としてのタングステン
膜29bを形成する際、第1の開口部18内に埋め込んだ
レジスト膜30により第1の開口部18内の保護膜21
及びサイドウオール29aを保護していることである。
【0036】まず、図1(a)〜(c)の工程を経て、
第1の開口部18の底部に保護膜(第3の絶縁膜)21
が形成される(図4(a))。なお、図中、図1(a)
〜(c)の符号と同じ符号で示すものは、図1(a)〜
(c)と同じものを示す。
【0037】次いで、第1の開口部18を被覆して、膜
厚約1000Åのタングステン膜29を形成する(図4
(b))。次に、レジスト膜30を全面に形成した後、
エッチバックし、第1の開口部18内にレジスト膜30
を残存する。次いで、タングステン膜29の異方性エッ
チング及びオーバー異方性エッチングを行い、第1の開
口部18の側壁にタングステン膜(第3の導電体膜;ベ
ース引出し電極)29a,29bを残存する。続いて、残存
するレジスト膜30を除去する(図3(c),
(d))。
【0038】その後、図2(e)〜(g)の工程を経
て、バイポーラトランジスタが完成する。以上のよう
に、本発明の第3の実施例によれば、第2の実施例と同
様に、エミッタ−ベース接合がタングステンにより侵さ
れるのを防止でき、かつ、ベース引出し電極としてタン
グステン膜29bを用いているので、ベース抵抗を低減す
ることができる。
【0039】また、タングステン膜29bを形成する際、
第1の開口部18内に埋め込んだレジスト膜30により
第1の開口部18内の保護膜21及びタングステン膜29
bを保護しているので、第2の実施例に比較して保護膜
21やタングステン膜29b等の膜減りを防止することが
できる。
【0040】(4)第4の実施例 図5(a)〜(d),図6(e)〜(h)は、本発明の
第4の実施例の、自己整合型のバイポーラトランジスタ
等を作成する半導体装置の製造方法について説明する断
面図である。
【0041】まず、図5(a)に示すように、膜厚約10
00ÅのSiO2膜(第1の絶縁膜)15を熱酸化により形成
した後、膜厚約2000ÅのSi層(第1の導電体膜)16/
膜厚約6000ÅのSiO2膜(第2の絶縁膜)17をCVD法
によりSi基板14上に順次形成する。
【0042】次いで、不図示のレジスト膜をマスクとし
てSiO2膜17及びSi層16とを順次選択的にエッチング
・除去し、バイポーラトランジスタのベース領域層を形
成すべき領域に第1の開口部18を形成する。
【0043】次に、第1の開口部18を被覆してSi3N4
膜19bを形成した後、異方性エッチングを行い、第1の
開口部18の側壁にSi3N4 膜19bを残存し、Si3N4 膜19
bを側壁とする開口部31を形成する(図5(b))。
【0044】次いで、開口部31の底部のSiO2膜15を
選択的にエッチング・除去し、開口部31の底部にSi基
板14を表出する(図5(c))。次に、開口部31の
底部のSi基板14を熱酸化し、膜厚約500ÅのSiO2膜3
2を形成する。続いて、ドーズ量3×1013cm-2,加速
電圧25keVの条件で、第1の開口部18の底部のSi
O2膜32を介してボロンをイオン注入し、p型の内部ベ
ース領域層25aを形成した後、SiO2膜(保護膜;第3の
絶縁膜)32上、開口部31内にレジスト膜33を埋め
込む(図5(d))。
【0045】次いで、レジスト膜33をマスクとしてSi
3N4 膜19bとSi3N4 膜19b下地のSiO2膜15をエッチン
グ・除去し、SiO2膜32の周辺部にSi基板14を表出す
る。続いて、ドーズ量1×1014cm-2,加速電圧20k
eVの条件で、SiO2膜32の周辺部のSi基板14にBF
2 + をイオン注入し、ドーナツ状のp+ 型の外部ベース
領域層26を形成する。これにより、内部ベース領域層
25aと外部ベース領域層26とが接続される(図6
(e))。
【0046】次に、露出するSi基板14及びSi層16に
のみ選択的にタングステン膜(第2の導電体膜;ベース
引出し電極)22を形成する。これにより、SiO2膜32
の周辺部のSi基板14から、側壁に表出するSi層16に
到達するサイドウオールが形成される(図6(f))。
【0047】次いで、第1の開口部18を被覆してSiO2
膜(第4の絶縁膜)23を形成した後、異方性エッチン
グを行い、タングステン膜22をSiO2膜23により被覆
し、SiO2膜23を側壁とする第2の開口部24を形成す
る。
【0048】次に、第2の開口部24を介して下地のSi
O2膜32をエッチング・除去する(図6(g))。その
後、通常の工程を経てバイポーラトランジスタが完成す
る(図6(h))。なお、図中、図1(a)〜(d),
図2(e)〜(g)の符号と同じ符号で示すものは図1
(a)〜(d),図2(e)〜(g)と同じものを示
す。
【0049】以上のように、本発明の第4の実施例によ
れば、第1の実施例と同様に、エミッタ−ベース接合が
タングステンにより侵されるのを防止できる。しかも、
ベース引出し電極としてタングステン膜22を用いてい
るので、ベース抵抗を低減することができる。
【0050】また、第1の開口部18底部の保護膜とし
てのSiO2膜32を再形成しているので、例えば再形成す
るSiO2膜32を薄く形成することにより、内部ベース領
域層の形成のためのボロンのイオン注入の加速電圧を小
さくし、かつドーズ量を減らすことができる。これによ
り、高速化に有利な浅いベース層が一層容易に形成する
ことができる。
【0051】更に、図5(d)に示すSiO2膜32の形成
後に内部ベース領域層25aを形成しているが、図5
(a)〜(c)及び(f),(g)の工程の際にも形成
することが可能である。
【0052】(5)第5の実施例 図7(a)〜(d),図8(e)〜(g)は、本発明の
第5の実施例の、自己整合型のバイポーラトランジスタ
等を作成する半導体装置の製造方法について説明する断
面図である。
【0053】まず、図7(a)に示すように、膜厚約20
0 Åの下部SiO2膜34,膜厚約1000ÅのSi3N4 膜35か
らなる2層の絶縁膜(第1の絶縁膜)37を形成した
後、膜厚約2000ÅのSi層(第1の導電体膜)16/膜厚
約6000ÅのSiO2膜(第2の絶縁膜)17をCVD法によ
りSi基板(半導体基板)14上に順次形成する。
【0054】次いで、不図示のレジスト膜をマスクとし
てSiO2膜17及びSi層16とを順次選択的にエッチング
・除去し、バイポーラトランジスタのベース領域層を形
成すべき領域に第1の開口部18を形成する。
【0055】次に、第1の開口部18を被覆してAl膜
38を形成した後、異方性エッチングを行い、第1の開
口部18の側壁にAl膜38を残存する。次いで、第1
の開口部18内にレジスト膜39を埋め込んだ(図7
(b))後、このレジスト膜39をマスクとして、Al
膜38と2層の絶縁膜をエッチング・除去し、第1の開
口部18の底部のSi基板14上に側壁から離隔して3層
の絶縁膜37からなる保護膜(第3の絶縁膜)40を形
成する。続いて、ドーズ量1×1014cm-2,加速電圧2
0keVの条件で、SiO2膜32の周辺部のSi基板14に
BF2 + をイオン注入し、ドーナツ状のp+ 型の外部ベ
ース領域層26を形成する(図7(c))。
【0056】次に、レジスト膜39を除去した後、露出
するSi基板14及びSi層16にのみ選択的にタングステ
ン膜(第2の導電体膜;ベース引出し電極)22を形成
する。これにより、保護膜40の周辺部に露出する第1
の開口部18の底部のSi基板14から、側壁に表出する
Si層16に到達するサイドウオールが形成される(図7
(d))。
【0057】次いで、2層の絶縁膜37のうち上部のSi
3N4 膜35をエッチング・除去し、SiO2膜34のみ残存
する。続いて、ドーズ量3×1013cm-2,加速電圧10
keVの条件で、第1の開口部18の底部のSiO2膜34
を介してボロンをイオン注入し、p型の内部ベース領域
層25aを形成する。これにより、内部ベース領域層25a
と外部ベース領域層26とが接続される(図8
(e))。
【0058】次に、第1の開口部18を被覆してSiO2
(第4の絶縁膜)23を形成した後、異方性エッチング
を行い、タングステン膜22をSiO2膜23により被覆
し、SiO2膜23の側壁からなる第2の開口部24を形成
する。
【0059】次いで、第2の開口部24を介して下部Si
O2膜34を選択的にエッチング・除去する(図8
(f))。その後、図8(g)に示すように、所定の工
程を経てバイポーラトランジスタが完成する。なお、図
中、図1(a)〜(d),図2(e)〜(g)の符号と
同じ符号で示すものは図1(a)〜(d),図2(e)
〜(g)と同じものを示す。
【0060】以上のように、本発明の第5の実施例によ
れば、第4の実施例と同様に、エミッタ−ベース接合が
タングステンにより侵されるのを防止できる。しかも、
ベース引出し電極としてタングステン膜22を用いてい
るので、ベース抵抗を低減することができる。
【0061】また、第4の実施例と同様に、内部ベース
領域層の形成のためのボロンのイオン注入の加速電圧を
小さくし、かつドーズ量を減らしてイオン注入を容易に
するため、第1の開口部18底部の保護膜として3層の
絶縁膜を最初に形成し、内部ベース領域層の形成のため
のボロンのイオン注入の前にSi3N4 膜35をエッチング
・除去して薄いSiO2膜34のみを残存しているので、第
4の実施例と異なり、酸化のための熱処理を加えなくて
もよい。
【0062】なお、図8(e)に示すSi3N4 膜35を除
去後に内部ベース領域層25aを形成しているが、図7
(a),(b),(d),図8(e),(f)の工程の
際にも形成することが可能である。
【0063】また、上記の下部SiO2膜34/Si3N4 膜3
5の2層膜の代わりに、下部Si3N4 膜/SiO2膜の2層膜
を用いることもできる。更に、上記第1〜第5の実施例
では、全てバイポーラトランジスタに本発明を適用して
いるが、MOSトランジスタにも本発明を適用すること
ができる。
【0064】例えば、図7,図8に示す第5の実施例を
用いて説明する。即ち、図8(e)に示す内部ベース領
域層25aを形成するためのイオン注入を行わずに、図8
(f)に示す第2の開口部24の形成後、露出する半導
体基板14の表面にゲート酸化膜を形成し、この上にゲ
ート電極を形成する。これにより、バイポーラトランジ
スタの外部ベース領域層26は左右でソース/ドレイン
(S/D)領域層となり、ベース引出し電極16はS/
D引出し電極となり、更に、エミッタ電極28はゲート
電極となる。
【0065】
【発明の効果】以上のように、本発明の半導体装置の製
造方法によれば、第1の開口部底部の、バイポーラトラ
ンジスタの内部ベース領域層等の形成されるべき領域の
半導体基板表面を、予め保護膜で保護しているので、例
えば第1の開口部の側壁にベース引出し電極或いはソー
ス/ドレイン電極等を形成するために、高融点金属等か
らなる第2又は第3の導電体膜を第1の開口部内に形成
した場合でも、内部ベース領域層やチャネル層等の形成
されるべき領域に導電体物質が導入されるのを防止する
ことができる。
【0066】これにより、pn接合等が導電物質により
侵されるのを防止でき、しかも、高融点金属元素を含む
第2又は第3の導電体膜を側壁に形成しているので、ベ
ース抵抗又はソース/ドレイン間の抵抗を低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の自己整合型バイポーラ
トランジスタの製造方法について説明する断面図(その
1)である。
【図2】本発明の第1の実施例の自己整合型バイポーラ
トランジスタの製造方法について説明する断面図(その
2)である。
【図3】本発明の第2の実施例の自己整合型バイポーラ
トランジスタの製造方法について説明する断面図であ
る。
【図4】本発明の第3の実施例の自己整合型バイポーラ
トランジスタの製造方法について説明する断面図であ
る。
【図5】本発明の第4の実施例の自己整合型バイポーラ
トランジスタの製造方法について説明する断面図(その
1)である。
【図6】本発明の第4の実施例の自己整合型バイポーラ
トランジスタの製造方法について説明する断面図(その
2)である。
【図7】本発明の第5の実施例の自己整合型バイポーラ
トランジスタの製造方法について説明する断面図(その
1)である。
【図8】本発明の第5の実施例の自己整合型バイポーラ
トランジスタの製造方法について説明する断面図(その
2)である。
【図9】従来例の自己整合型バイポーラトランジスタの
製造方法について説明する断面図(その1)である。
【図10】従来例の自己整合型バイポーラトランジスタ
の製造方法について説明する断面図(その2)である。
【符号の説明】
14 Si基板(半導体基板)、 15 SiO2膜(第1の絶縁膜)、 16 Si層(第1の導電体膜)、 17 SiO2膜(第2の絶縁膜)、 18 第1の開口部、 19a,38 Al膜、 19b,35 Si3N4 膜、 20,30,33,39 レジスト膜、 21,32,40 保護膜(第3の絶縁膜)、 22 タングステン膜(第2の導電体膜;ベース引出し
電極)、 23 SiO2膜(第4の絶縁膜)、 24 第2の開口部、 25 p型領域層、 25a 内部ベース領域層、 26 外部ベース領域層、 27 エミッタ領域層、 28 エミッタ電極、 29 タングステン膜、 29a,29b タングステン膜(第3の導電体膜;ベース
引出し電極)、 31 開口部、 32,34,36 SiO2膜、 37 2層の絶縁膜(第1の絶縁膜)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に順次形成された第1の絶
    縁膜,第1の導電体膜及び第2の絶縁膜を貫通する第1
    の開口部の底部の半導体基板上に側壁から離隔して第3
    の絶縁膜を形成する工程と、 前記第3の絶縁膜の周辺部に露出する第1の開口部の底
    部の半導体基板に接触し、かつ該底部から側壁に露出す
    る第1の導電体膜に到達し、かつ少なくとも前記第2の
    絶縁膜の最上端よりも低い位置になるように、前記第1
    の絶縁膜,第2の絶縁膜及び第3の絶縁膜をマスクとし
    て、第2の導電体膜からなるサイドウオールを選択的に
    形成する工程と、 前記第2の導電体膜を第4の絶縁膜により被覆し、該第
    4の絶縁膜を側壁とする第2の開口部を形成する工程
    と、 前記第2の開口部を介して下地の第3の絶縁膜をエッチ
    ング・除去する工程とを有する半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に順次形成された第1の絶
    縁膜,第1の導電体膜及び第2の絶縁膜を貫通する第1
    の開口部の底部の半導体基板上に側壁から離隔して第3
    の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の開口部を被覆して第3の導電体膜を形成する
    工程と、 前記第3の絶縁膜の周辺部に露出する第1の開口部の底
    部の半導体基板に接触し、かつ該底部から側壁に露出す
    る第1の導電体膜に到達し、かつ少なくとも前記第2の
    絶縁膜の最上端よりも低い位置になるように、前記第3
    の導電体膜を異方性エッチングし、前記第3の導電体膜
    からなるサイドウオールを形成する工程と、 前記第3の導電体膜を第4の絶縁膜により被覆し、該第
    4の絶縁膜を側壁とする第2の開口部を形成する工程
    と、 前記第2の開口部を介して下地の第3の絶縁膜をエッチ
    ング・除去する工程とを有する半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の絶縁膜は、少なくとも下部Si
    O2膜/Si3N4 膜、又は下部Si3N4 膜/SiO2膜の2層の絶
    縁膜からなり、第1の開口部の側壁に第2又は第3の導
    電体膜を形成する工程の後、前記Si3N4 膜或いはSiO2
    を除去して下部SiO2膜或いは下部Si3N4 膜を残存し、そ
    の後第2又は第3の導電体膜を第4の絶縁膜により被覆
    する工程を有することを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第2又は第3の導電体膜を高融点金
    属元素を含む導電体膜であることを特徴とする請求項
    1,請求項2又は請求項3記載の半導体装置の製造方
    法。
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