JPH0513340U - 電気掃除機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 掃除機本体を略直立させたスタンド収納状態
のままで、延長管等の外れを防止しつつ移動させること
ができる電気掃除機を提供する。 【構成】 集塵室を有する掃除機本体１１の底面１１ａ
に凹部１８ａを形成し、集塵室と連通させた吸込ホース
１２に一端を連結した延長管１３に設けた係止フック２
１を凹部１８ａに係止させて、他端に吸込口体１４を連
結した延長管１３を底面１１ａに沿わせ、掃除機本体１
１の後端面１１ｂを底部として掃除機本体１１を起立さ
せたスタンド収納状態に保持することができる電気掃除
機において、スタンド収納状態の掃除機本体１１、吸込
口体１４、及び延長管１３を格納して吸込ホース１２の
握り管２０を露出させる格納ケース１５を備えると共
に、延長管１３に、格納ケース１５を係止固定する係止
部（フランジ２２ｂ）を形成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、掃除機本体を起立させたスタンド収納状態に保持することができ る電気掃除機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、図４に示すように、掃除機本体（本体）１の底面１ａに凹部２を形成し 、本体１内の集塵室（図示せず）と連通させた吸込ホース３に一端を連結した延 長管４に設けた係止フック５を凹部２に係止させて、他端に吸込口体としての床 ブラシ６を連結した延長管４を底面１ａに沿わせ、底面１ａと略直交する後端面 を底部として本体１を略直立状態に起立させたスタンド収納状態に保持すること ができる電気掃除機が知られている。

【０００３】 このように、スタンド収納状態とすることにより、本体１、吸込ホース３、延 長管４及び床ブラシ６を組み立てることなくすぐに使用可能な状態のまま収納す ることができ、また、収納時の占有面積も小さくなる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、係止フック５は、凹部２に差し込まれているのみであるため凹 部２から容易に離脱でき、例えば、スタンド収納状態のまま電気掃除機を移動さ せようとして本体１を傾斜させ係止フック５に上向きの力を作用させると、係止 フック５は凹部２から外れて延長管４等が外れることとなり、スタンド収納状態 のままの移動はできないという問題点があった。

【０００５】 この考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ は、掃除機本体を略直立させたスタンド収納状態のままで、延長管等の外れを防 止しつつ移動させることができる電気掃除機を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、この考案に係る電気掃除機は、集塵室を有する掃除 機本体の底面に凹部を形成し、前記集塵室と連通させた吸込ホースに一端を連結 した延長管に設けた係止フックを前記凹部に係止させて、他端に吸込口体を連結 した前記延長管を前記底面に沿わせ、前記掃除機本体の後端面を底部として前記 掃除機本体を起立させたスタンド収納状態に保持することができる電気掃除機に おいて、スタンド収納状態の前記掃除機本体、前記吸込口体、及び前記延長管を 格納して前記吸込ホースの握り管を露出させる格納ケースを備えると共に、前記 延長管に、前記格納ケースを係止固定する係止部を形成したことを特徴としてい る。

【０００７】

【作用】

この考案に係る電気掃除機は、格納箱から吸込ホースの握り管を露出させた状 態で、スタンド収納状態のまま、掃除機本体、吸込口体及び延長管を格納箱内に 格納することができ、握り管を手で持ち上げることにより、係止部に格納箱が係 止されて本体等を格納したまま格納箱を持ち上げることができ、更に、延長管等 が本体から外れることなくスタンド収納状態のまま電気掃除機を移動させること ができる。

【０００８】

【実施例】

以下、この考案に係る電気掃除機の実施例を図面を参照しつつ説明する。

【０００９】 図１〜図３に示す電気掃除機１０は、本体（掃除機本体）１１、吸込ホース１ ２、延長管１３、床ブラシ等の吸込口体１４、及び本体１１等を格納する格納箱 １５を有している。

【００１０】 本体１１内には、集塵室（図示せず）が形成されており、集塵室の後方には、 電動送風機（図示せず）が設置されている。本体１１には、集塵室に連通させた 吸込ホース１２が装着されている。

【００１１】 本体１１の底面１１ａには、前端近傍に前輪１６が装着されており、後端両側 部に一対の後輪１７が装着されている。後輪１７は、底面１１ａと略直交する平 坦面である後端面１１ｂと底面１１ａとが形成する角部に位置しており、底面１ １ａと後端面１１ｂの何れからも突出している。

【００１２】 そして、後輪１７を支点にして回転させ略直立する起立状態に移行させた本体 １１を、後輪１７と後端面１１ｂに設けられた突起１１ｃを床面等に当接させて 起立状態のまま保持することができる（図２参照）。

【００１３】 また、底面１１ａは、前輪１７の側部前方に凹所１８を有しており、この凹所 １８には、本体１１が起立状態にあるとき略水平面となる縦壁が形成されており 、縦壁には凹部１８ａが形成されている（図３参照）。

【００１４】 吸込ホース１２は、一端に差込部１９他端に握り管２０を有しており、握り管 ２０には延長管１３が連結されている。

【００１５】 握り管２０は、開口２０ａに指を入れて握ることができる握り部２０ｂを有す ると共に、握り部２０ｂを握ったままで例えば親指により操作できる手元操作ス イッチ２０ｃを有している。

【００１６】 先端に吸込口体１４が装着された延長管１３の途中には、係止フック２１が設 けられており、係止フック２１の先端突部を凹部１９に挿入係止させることによ り、電気掃除機１０を、延長管１３を底面１１ａに沿わせると共に、集塵室に連 通させた吸込ホース１２に延長管１３及び吸込口体１４をそれぞれ連結させたま まで、後端面１１ｂを底部として本体１１を起立状態に保持したスタンド収納状 態とすることができる。

【００１７】 また、延長管１３には、格納箱１５への本体１１等の格納の際に、後述する嵌 合穴２５に延長管１３及び吸込ホース１２を嵌合させた状態で上面板１５ｂを表 裏面両側から挟み込む二個のフランジ２２ａ，２２ｂが形成されている。

【００１８】 この両フランジ２２ａ，２２ｂは、上面板１５ｂの厚み分離間して配置されて いると共に嵌合穴２５の径より拡径されて形成されている（図１参照）。

【００１９】 格納箱１５は、側面板１５ａの上下端が上面板１５ｂ及び下面板１５ｃにより 塞がれており、円筒を縦割り状態にした箱状に形成されている。この格納箱１５ は、スタンド収納状態の本体１１、吸込口体１４、及び延長管１３の下部を格納 することができる大きさを有しており、格納状態で開口部２３を開閉自在な蓋体 ２４により塞ぐことができる（図２参照）。

【００２０】 開口部２３面から吸込口体１４の略前後方向幅分離間する上面板１５ｂには、 端縁中央部に、延長管１３と吸込ホース１２を共に嵌合させる嵌合穴２５が形成 されている。

【００２１】 蓋体２４は、開口部２３と略同じ大きさの板体により形成されており、側面板 １５ｃの一端に回動可能に取り付けられている。上面板１５ｂ側の辺部には、蓋 体２４閉時、上面板１５ｂとの間隙を埋めて上面板１５ｂと面一となる上面部２ ４ａを有している。また、蓋体２４の内面側には、蓋体２４閉時、吸込口体１４ の上部に当接し、吸込口体１４と共に本体１１を格納箱１５内に固定する固定部 材２６が取り付けられている。

【００２２】 この格納箱１５には、スタンド収納状態の本体１１、吸込口体１４、及び延長 管１３の下部を格納することができ、本体１１を下面板１５ｃ上に載置した格納 状態で、上面板１５ｂから延長管１３の上部と共に吸込ホース１２の握り管２０ を露出させている。

【００２３】 このとき、下端が吸込口体１４を介して下面板１５ｃ上に載置された延長管１ ３は、両フランジ２２ａ，２２ｂにより上面板１５ｂを挟み込むことで格納箱１ ５に固定され、同時に、蓋体２４を閉じることにより、上面部２４ａが上面板１ ５ｂに、固定部材２６が吸込口体１４の上部にそれぞれ当接し、スタンド収納状 態の本体１１、吸込口体１４及び延長管１３は格納箱１５内に固定される（図３ 参照）。

【００２４】 次に、上記構成を有する電気掃除機の作用を説明する。

【００２５】 電気掃除機１０をスタンド収納状態にするため、本体１１を起立させて係止フ ック２１を凹部１８ａに係止させる。

【００２６】 スタンド収納状態にある電気掃除機１０の本体１１を、下面板１５ｃ上に載置 して両フランジ２２ａ，２２ｂ間に上面板１５ｂを挟み込み、蓋体２４を閉じて 開口部２３を塞ぐ。蓋体２４を閉じることにより、本体１１、吸込口体１４及び 延長管１３は格納箱１５内に格納される（図３参照）。

【００２７】 このとき、本体１１等を格納した格納箱１５の上面板１５ｂからは、吸込ホー ス１２の握り管２０が露出している。

【００２８】 このため、握り管２０を手で持ち上げることにより、フランジ２２ｂに上面板 １５ｂが係止されて本体１１等を格納したまま格納箱１５を持ち上げることがで き、更に、延長管１３等が本体１１から外れることなくスタンド収納状態のまま 電気掃除機１０を移動させることができる。

【００２９】 移動後、格納箱１５から取り出して本体１１と延長管１３の係止を解除するこ とにより、電気掃除機１０は組み立てることなくすぐに使用することができる。

【００３０】 また、格納箱１５により、握り管２０を除いて本体１１、吸込口体１４及び延 長管１３の略全体を覆ったことから、すっきりまとめられて見栄えがよくなり、 加えて、本体１１等への埃の付着を防止することができる。

【００３１】

【考案の効果】

この考案に係る電気掃除機は、集塵室を有する掃除機本体の底面に凹部を形成 し、前記集塵室と連通させた吸込ホースに一端を連結した延長管に設けた係止フ ックを前記凹部に係止させて、他端に吸込口体を連結した前記延長管を前記底面 に沿わせ、前記掃除機本体の後端面を底部として前記掃除機本体を起立させたス タンド収納状態に保持することができる電気掃除機において、スタンド収納状態 の前記掃除機本体、前記吸込口体、及び前記延長管を格納して前記吸込ホースの 握り管を露出させる格納ケースを備えると共に、前記延長管に、前記格納ケース を係止固定する係止部を形成したことを特徴としている。

【００３２】 このため、掃除機本体を略直立させたスタンド収納状態のままで、延長管等の 外れを防止しつつ移動させることができ、移動後、格納箱から取り出して組み立 てることなくすぐに使用することができる。更に、握り管を除いて本体、吸込口 体及び延長管の略全体が覆われることから、すっきりまとめられて見栄えがよく なり、加えて、本体等への埃の付着を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る電気掃除機の格納状態を示す斜
視図である。

【図２】スタンド収納状態の本体等と、蓋体を開けた格
納箱とを示す斜視図である。

【図３】電気掃除機の格納状態を示す断面図である。

【図４】従来の電気掃除機のスタンド収納状態を示す斜
視図である。

【符号の説明】

１０ 電気掃除機 １１ 本体（掃除機本体） １１ａ 底面 １１ｂ 後端面 １２ 吸込ホース １３ 延長管 １４ 吸込口体 １５ 格納ケース １８ａ 凹部 ２０ 握り管 ２１ 係止フック ２２ｂ フランジ（係止部）

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 集塵室を有する掃除機本体の底面に凹部
   を形成し、前記集塵室と連通させた吸込ホースに一端を
   連結した延長管に設けた係止フックを前記凹部に係止さ
   せて、他端に吸込口体を連結した前記延長管を前記底面
   に沿わせ、前記掃除機本体の後端面を底部として前記掃
   除機本体を起立させたスタンド収納状態に保持すること
   ができる電気掃除機において、 スタンド収納状態の前記掃除機本体、前記吸込口体、及
   び前記延長管を格納して前記吸込ホースの握り管を露出
   させる格納ケースを備えると共に、前記延長管に、前記
   格納ケースを係止固定する係止部を形成したことを特徴
   とする電気掃除機。