JPH05129961A - ユニポーラ/バイポーラ変換回路 - Google Patents

ユニポーラ/バイポーラ変換回路

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JPH05129961A
JPH05129961A JP29151291A JP29151291A JPH05129961A JP H05129961 A JPH05129961 A JP H05129961A JP 29151291 A JP29151291 A JP 29151291A JP 29151291 A JP29151291 A JP 29151291A JP H05129961 A JPH05129961 A JP H05129961A
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JP
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transistor
signal
unipolar
bipolar
output terminal
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JP29151291A
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Isamu Kuwana
勇 桑名
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は回路全体を1チップ化する等の小型化
を図ることができ、また、安価に製造することができる
ユニポーラ/バイポーラ変換回路を提供することを目的
とする。 【構成】2値の第1ユニポーラ信号が供給される第1入
力端子に第1トランジスタのベース端を接続し、2値の
第2ユニポーラ信号が供給される第2入力端子に第2ト
ランジスタのベース端を接続し、第1及び第2トランジ
スタのエミッタ端同士を接続すると共に、コレクタ端同
士を直列接続された2つの抵抗器を介して接続し、かつ
第1トランジスタのコレクタ端に正電源、第2トランジ
スタのコレクタ端に負電源を接続し、第1及び第2トラ
ンジスタのエミッタ端間と、該直列接続された2つの抵
抗器間とを出力端子に接続し、2値の第1及び第2ユニ
ポーラ信号が、3値のバイポーラ信号に変換されるよう
に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は入力されるユニポーラ信
号をバイポーラ信号に変換して出力するユニポーラ/バ
イポーラ変換回路に関する。
【0002】この回路は、通信装置等を構成する一内部
回路として適用されるものであり、近年の装置全体を小
型にする傾向に伴って、極力、小規模とすることが要望
されている。
【0003】
【従来の技術】図6に従来のユニポーラ/バイポーラ変
換回路の回路図を示し、その説明を行う。
【0004】この回路は、2個のNPNトランジスタT
R1,TR2と、センタタップトランス1によるpus
h−pull方式を採用して構成したものである。トラ
ンジスタTR1のベース端はバッファ2を介して第1入
力端子T1に接続され、トランジスタTR2のベース端
はインバータ3を介して第2入力端子T2に接続されて
いる。
【0005】各トランジスタTR1,TR2のエミッタ
端同士は接続され、かつ抵抗器R1を介して接地されて
いる。トランジスタTR1のコレクタ端はトランス1の
1次側の一端に接続され、トランジスタTR2のコレク
タ端はトランス1の1次側の他端に接続され、かつ各ト
ランジスタTR1,TR2のコレクタ端は同抵抗値の2
つの抵抗器R2,R3を介して接続されている。また、
各抵抗器R2,R3の接続点とトランス1のセンタ部分
は接続されると共に、電源+Vに接続されている。
【0006】トランス1の2次側の一端は出力端子T3
に接続され、他端は接地されている。このような構成の
回路において、第1入力端子T1に同図に示すTTLレ
ベルの第1ユニポーラ信号U1が供給され、第2入力端
子T2に同TTLレベルの第2ユニポーラ信号U2が供
給されるものとする。
【0007】但し、第1ユニポーラ信号U1は、で示
す「H」レベルが有効信号成分であり、第2ユニポーラ
信号U2は、で示す「L」レベルが有効信号成分であ
るとする。
【0008】図7に示す時刻t1において、第1ユニポ
ーラ信号U1の「H」がバッファ2を介してトランジ
スタTR1のベース端に供給され、第2ユニポーラ信号
U2の「H」がインバータ3を介してトランジスタTR
2のベース端に供給されたとすると、図7に示すように
トランジスタTR1がON、トランジスタTR2がOF
Fとなる。
【0009】これによって、トランス1の1次側の、ト
ランジスタTR1のコレクタ端への接続端が−電位、ト
ランジスタTR2のコレクタ端への接続端が+電位とな
るので、逆起電力によってトランス1の2次側の両端が
1次側と逆電位となり、つまり出力端子T3への接続端
が+電位となり、出力端子T3の電位が図7のB1に
で示すように+電位となる。
【0010】時刻t2において、トランジスタTR1へ
の第1ユニポーラ信号U1による供給レベルが「L」と
なると、トランジスタTR1がOFFとなる。つまり各
トランジスタTR1,TR2がOFFとなるので、出力
端子T3の電位は0Vとなる。
【0011】時刻t3において、第2ユニポーラ信号U
2が「L」となり、これがインバータ3を介してトラ
ンジスタTR2のベース端に供給されると、トランジス
タTR2がONとなる。この時、トランジスタTR1は
OFFなので、トランス1の1次側の、トランジスタT
R1のコレクタ端への接続端が+電位、トランジスタT
R2のコレクタ端への接続端が−電位となり、トランス
1の2次側の両端が1次側と逆電位となる。つまり出力
端子T3への接続端が−電位となり、出力端子T3の電
位が図7のB1にで示すように−電位となる。
【0012】時刻t4において、第2ユニポーラ信号U
2のレベルが「H」となると、トランジスタTR2がO
FFとなる。つまり各トランジスタTR1,TR2がO
FFとなるので、出力端子T3の電位は0Vとなる。
【0013】以降、同様の動作が繰り返されることによ
って、図6及び図7に示すバイポーラ信号B1が出力端
子T3から出力される。即ち、上述したユニポーラ/バ
イポーラ変換回路によれば、入力されるユニポーラ信号
がバイポーラ信号に変換されて出力されることになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したユ
ニポーラ/バイポーラ変換回路においては、トランス1
を用いなければならないために、回路全体が大きくなる
と言った問題があった。これはトランス1のサイズが他
の部品と比較してかなり大きいためである。また、トラ
ンス1が使用されている場合、回路全体の1チップ化を
図ることができないと言った欠点もある。
【0015】更には、トランス1が高価格であるため
に、回路の製造コストが高くなると言った問題がある。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、
回路全体を1チップ化する等の小型化を図ることがで
き、また、安価に製造することができるユニポーラ/バ
イポーラ変換回路を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の原理図を
示す。この図に示すユニポーラ/バイポーラ変換回路
は、第1ユニポーラ信号U1が供給される第1入力端子
T1に第1トランジスタTR3のベース端を接続し、第
2ユニポーラ信号U2が供給される第2入力端子T2に
第2トランジスタTR4のベース端を接続し、第1及び
第2トランジスタTR3,TR4のエミッタ端同士を接
続すると共に、コレクタ端同士を直列接続された2つの
抵抗器R8,R9を介して接続し、かつ第1トランジス
タTR3のコレクタ端に正電源+V、第2トランジスタ
TR4のコレクタ端に負電源−Vを接続し、第1及び第
2トランジスタTR3,TR4のエミッタ端間と、該直
列接続された2つの抵抗器R8,R9間とを出力端子T
3に接続して構成されている。
【0017】また、第1入力端子T1と第1トランジス
タTR3のベース端との間に分圧用抵抗器R5,R5′
を接続すると共に、第2入力端子T2と第2トランジス
タTR4のベース端との間に分圧用抵抗器R6,R6′
を接続し、第1トランジスタTR3としてNPN接合の
バイポーラトランジスタを用いると共に、第2トランジ
スタTR4としてPNP接合のバイポーラトランジスタ
を用いるか、或いは第1トランジスタTR3としてPN
P接合のバイポーラトランジスタを用いると共に、第2
トランジスタTR4としてNPN接合のバイポーラトラ
ンジスタを用いるかし、前記直列接続された2つの抵抗
器R8,R9を同抵抗値とし、正電源(+V)と負電源(-V)
との電位を絶対値で同電位として構成するのが好まし
い。この構成の場合、分圧用抵抗器R5′とR6′との
一端は負電源−Vに接続するものとする。
【0018】
【作用】本発明のユニポーラ/バイポーラ変換回路の構
成を、上述したように、第1入力端子T1と第1トラン
ジスタTR3のベース端との間に分圧用抵抗器R5,R
5′を接続すると共に、第2入力端子T2と第2トラン
ジスタTR4のベース端との間に分圧用抵抗器R6,R
6′を接続し、第1トランジスタTR3としてNPN接
合のバイポーラトランジスタを用いると共に、第2トラ
ンジスタTR4としてPNP接合のバイポーラトランジ
スタを用い、直列接続された2つの抵抗器R8,R9を
同抵抗値とし、正電源(+V)と負電源(-V)との電位を絶対
値で同電位とした場合において、第1入力端子T1に、
図2に示す「H」レベルを有する第1ユニポーラ信号
U1が供給され、第2入力端子T2に「L」レベルを
有する第2ユニポーラ信号U2が供給されるものとす
る。
【0019】但し、第1及び第2ユニポーラ信号U1,
U2は、図3に符号10,11で示すように、TTLレ
ベルVi1,Vi2の信号であるとし、第1ユニポーラ
信号U1は、で示す「H」レベルが有効信号成分であ
り、第2ユニポーラ信号U2は、で示す「L」レベル
が有効信号成分であるとする。
【0020】図2に示す時刻t1において、第1ユニポ
ーラ信号U1の「H」が分圧用の抵抗器R5,R5′
を介してトランジスタTR3のベース端に供給され、第
2ユニポーラ信号U2の「H」が分圧用の抵抗器R6,
R6′を介してトランジスタTR4のベース端に供給さ
れたとすると、図2に示すようにトランジスタTR3が
ON、トランジスタTR4がOFFとなる。
【0021】この際、各トランジスタTR3,TR4の
ベース端に供給される電圧Vb1,Vb2は、それぞれ
抵抗器R5,R5′、抵抗器R6,R6′によって分圧
されてレベルが低下し、図3に符号12,13で示すよ
うになる。
【0022】トランジスタTR3がON、トランジスタ
TR4がOFFとなると、トランジスタTR3のエミッ
タ電流が抵抗器R9を介して流れるために出力端子T3
の電位が+電位となる。この+電位は、図3に符号12
で示すトランジスタTR3のベース電圧Vb1のピーク
値+peakから、符号14で示すトランジスタTR3
のベース−エミッタ電圧Vbeの飽和レベルsatを減
算したものとなる。
【0023】即ち、図2にで示すバイポーラ信号B2
が+〔Vb1(+peak) −Vbe(sat ) 〕のレベルとな
る。図2に示す時刻t2において、第1ユニポーラ信号
U1による供給レベルが「L」となると、トランジスタ
TR3がOFFとなる。つまり各トランジスタTR3,
TR4がOFFとなるので、抵抗器R8,R9の抵抗値
が等しく、正電源+V及び負電源−Vの電位の絶対値が
等しいことから出力端子T3の電位は0Vとなる。即
ち、図2に示すバイポーラ信号B2のレベルが0Vとな
る。
【0024】時刻t3において、第2ユニポーラ信号U
2が「L」となるとトランジスタTR4がONとな
る。この時、トランジスタTR3はOFFなので、正電
源+VからトランジスタTR4のエミッタ−コレクタを
通って電流が流れることにより、出力端子T3の電位が
−電位となる。
【0025】この−電位は、図3に符号13で示すトラ
ンジスタTR4のベース電圧Vb2のピーク値−pea
kに、符号15で示すトランジスタTR4のベース−エ
ミッタ電圧Vbeの飽和レベルsatを加算したものと
なる。
【0026】即ち、図2にで示すバイポーラ信号B2
が−〔Vb1(-peak) +Vbe(sat ) 〕のレベルとな
る。時刻t4において、第2ユニポーラ信号U2のレベ
ルが「H」となると、トランジスタTR4がOFFとな
る。つまり各トランジスタTR3,TR4がOFFとな
るので、出力端子T3の電位が0Vとなり、バイポーラ
信号B2のレベルが0Vとなる。
【0027】以降、同様の動作が繰り返されることによ
って、図2示すようなバイポーラ信号B2が出力端子T
3から出力される。従って、本発明のユニポーラ/バイ
ポーラ変換回路によれば、従来のようにトランスを用い
なくとも、ユニポーラ信号をバイポーラ信号に変換する
ことができるので、回路全体を1チップ化する等の小型
化を図ることができ、しかもトランスを使用しない分、
低価格で製造することができる。
【0028】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図4は本発明の第1実施例によるユニポー
ラ/バイポーラ変換回路の構成を示す回路図であり、前
述の「課題を解決するための手段」及び「作用」で説明
した原理を応用したものである。
【0029】図4に示す第1実施例回路は、図1に示し
た本発明の原理回路に、バッファ兼温度補償用の第3及
び第4トランジスタTR5及びTR6と、出力バイポー
ラ信号B2のパルス振幅及び0レベルを補償する電圧制
御手段20とを具備して構成したものである。
【0030】図4に示す回路構成を説明する。T1は第
1入力端子、T2は第2入力端子であり、「作用」(図
2参照)のところで説明した「H」,「L」レベルの第
1ユニポーラ信号U1及び第2ユニポーラ信号U2が供
給されるものとする。但し、図4に示すように、第1及
び第2ユニポーラ信号U1,U2は、「L」レベルが0
V、「H」レベルが+3,5Vであるとする。
【0031】第1入力端子T1は分圧用の抵抗器R1
0,R11を介して、バッファ兼温度補償用のPNP接
合の第3トランジスタTR5のベース端に接続されてお
り、第2入力端子T2は分圧用の抵抗器R12,R13
を介して、バッファ兼温度補償用のNPN接合の第4ト
ランジスタTR6のベース端に接続されている。
【0032】第3トランジスタTR5のエミッタ端は、
NPN接合の第1トランジスタTR3のベース端に接続
されると共に、バイアス供給抵抗器R14を介して+
5.2Vの正電源(以下+5.2V電源という)に接続
されており、コレクタ端は、−5.2Vの負電源(以下
−5.2V電源という)に接続されている。
【0033】第4トランジスタTR6のエミッタ端は、
PNP接合の第2トランジスタTR4のベース端に接続
されると共に、バイアス供給抵抗器R15を介して−
5.2V電源に接続されており、コレクタ端は、+5.
2V電源に接続されている。
【0034】第1トランジスタTR3のコレクタ端は、
+5.2V電源に接続されており、第2トランジスタT
R4のコレクタ端は、−5.2V電源に接続されてい
る。また、第1及び第2トランジスタTR3,TR4の
エミッタ端は、各々出力端子T4に接続されている。
【0035】出力端子T4は同軸ケーブルの構造に対応
する構造となっており、外周が接地されたアース導体、
内周が第1及び第2トランジスタTR3,TR4のエミ
ッタ端に接続された信号導体となっている。
【0036】符号20は電圧制御手段であり、+5.2
V電源及び−5.2V電源と、出力端子T4間に接続さ
れている。電圧制御手段20において、+5.2V電源
とボルテージレギュレータIC1間、−5.2V電源と
ボルテージレギュレータIC2間に接続される抵抗器R
16,R17は+5.2V電源及び−5.2V電源の電
圧シフト用のもの、抵抗器R18,R19,R20,R
21は各ボルテージレギュレータIC1,IC2のバイ
アス供給用のもの、コンデンサC1,C2は周波数特性
補償用のものである。
【0037】このような電圧制御手段20は、±5〜1
0%の変動がある+5.2V電源及び−5.2V電源の
電圧をほぼ一定に制御して正制御電圧Vc1,負制御電
圧Vc2を出力するものであり、ここでは、正制御電圧
Vc1の基準電圧が+3.5V、負制御電圧Vc2の基
準電圧が−3.5Vであるとする。
【0038】電圧制御手段20の正制御電圧Vc1の出
力端は、第1及び第2入力端子T1,T2間に直列接続
されたバイアス供給抵抗器R22とR23との中間に接
続され、また、直列接続されたバイアス供給抵抗器R2
4,R25の抵抗器R24の一端に接続されている。但
し、抵抗器R24とR25との接続点は出力端子T4に
接続されている。
【0039】電圧制御手段20の負制御電圧Vc2の出
力端は、抵抗器R25の一端に接続されると共に、分圧
用抵抗器R11とR13との一端に接続されている。ま
た、電圧制御手段20のアース端と、出力端子T4のア
ース導体は同一アースレベルに接地されている。
【0040】このような構成において、第1入力端子T
1に入力された第1ユニポーラ信号U1は、第3トラン
ジスタTR5のベース端に供給されるが、その供給過程
で、まずバイアス供給抵抗器R22を介して印加される
電圧制御手段20からの正制御電圧Vc1によって、そ
の「H」レベルのピーク値が符号21で示すように、+
3.5V一定となるように制御される。そして、分圧用
抵抗器R10,R11によって、符号22で示すように
「H」レベルが+1V、「L」レベルが−1.7Vの信
号にシフトされる。
【0041】第2入力端子T2に入力された第2ユニポ
ーラ信号U2も、第4トランジスタTR5のベース端に
供給され過程で、まずバイアス供給抵抗器R23を介し
て印加される正制御電圧Vc1によって、その「H」レ
ベルのピーク値が符号23で示すように、+3.5V一
定となるように制御される。そして、分圧用抵抗器R1
2,R13によって、符号24で示すように「H」レベ
ルが+1.7V、「L」レベルが−1Vの信号にシフト
される。
【0042】このような符号22及び24で示す
「H」,「L」の信号は、図2に示すU1,U2の信号
と同様に、第3及び第4トランジスタTR5,TR6の
ベース端に供給されるようになっている。
【0043】第3トランジスタTR5のベース端に符号
22で示す信号の「H」レベル(+1V)が供給されて
いる間は、トランジスタTR5により制御され、第1ト
ランジスタTR3は順バイアス状態になりONとなる。
第1トランジスタTR3のベース端に印加される信号電
圧は、符号25で示すように+1.7Vである。
【0044】この時、第4トランジスタTR6のベース
端には、符号24で示す信号の「H」レベルが供給され
ており、その間はトランジスタTR6によって第2トラ
ンジスタTR4は逆バイアス状態になりOFFとなる。
【0045】この状態の場合、ON状態の第1トランジ
スタTR3に流れるコレクタ−エミッタ電流が出力端子
T4に流れることになり、これによって、出力端子T4
の電位が符号26で示すように+1Vとなる。この+1
Vの電位は、電圧制御手段20の正制御電圧Vc1によ
って、ほぼ正確に+1Vに制御される。
【0046】次に、符号22で示す信号のレベルが
「L」レベル(−1.7V)となった場合は、第3トラ
ンジスタTR5により制御され、第3トランジスタTR
5のエミッタ−コレクタ間に電流が流れるので、第1ト
ランジスタTR3のベース端の印加電圧が符号25で示
す−1Vとなり、トランジスタTR3がOFFとなる。
この場合、先に記述したように第2トランジスタTR4
もOFFなので、出力端子T4の電位は符号27で示す
ように0Vとなる。この0Vは、バイアス供給抵抗器R
24,R25を介して付与される電圧制御手段20の正
制御電圧Vc1及び負制御電圧Vc2によって、正確に
0Vに制御される。
【0047】次に、符号24でで示す信号のレベルが
「L」レベル(−1V)となった場合は、第4トランジ
スタTR5により制御され、第2トランジスタTR4の
ベース端の印加電圧が符号28で示すように−1.7V
となるので、トランジスタTR4がONとなる。この場
合、先に記述したように第1トランジスタTR3はOF
Fなので、出力端子T4に正電流が流れなくなり、負電
流のみが流れることになり出力端子T4の電位が符号2
7で示すように−1Vとなる。この−1Vは、電圧制御
手段20の負制御電圧Vc2によって、ほぼ正確に−1
Vに制御される。
【0048】以降、第1及び第2入力端子T1,T2
に、第1及び第2ユニポーラ信号U1,U2が、図2で
示すように供給されることによって、出力端子T4から
符号26,27,29で示すバイポーラ信号B3が出力
されることになる。
【0049】以上説明した第1実施例回路によれば、従
来のようにトランスを用いることなくユニポーラ信号を
バイポーラ信号に変換することができるので、1チップ
化等の小型を図ることができ、高価なトランスを使用し
ない分、安価に製造することができる。
【0050】また、電圧制御手段20の制御によって、
バイポーラ信号B3の「H」,「L」レベルをほぼ正確
に1V,−1Vに保持することができ、かつ基準レベル
となる0Vレベルも保持することができるので、適正な
レベルのバイポーラ信号B3を得ることができる。
【0051】更には、接合形態の異なる第1トランジス
タTR3と第3トランジスタTR5とをコンプリメンタ
リ接続し、かつ第2トランジスタTR4と第4トランジ
スタTR6とをコンプリメンタリ接続したので、周囲温
度によるトランジスタのベース−エミッタ間の飽和電圧
の誤差を、互いに打ち消すことができる。これによっ
て、より適正なレベルのバイポーラ信号B3を得ること
ができる。
【0052】次に、第2実施例回路を図5を参照して説
明する。但し、この図において図4に示す第1実施例回
路の各部と同一部分には同一符号を付し、その説明を省
略する。
【0053】図5に示す第2実施例回路が第1実施例回
路と異なる点は、出力端子を平衡型のものにしたことで
ある。即ち、第1及び第2トランジスタTR3,TR4
の各エミッタ端の接続点及びバイアス供給抵抗器R2
4,R25の接続点と、信号出力端子T5との間に、直
流成分カット用コンデンサC3を接続し、電圧制御手段
20のアース端とアース側出力端子T6との間に直流成
分カット用コンデンサC4を接続して構成したことであ
る。
【0054】このように直流成分カット用コンデンサC
3,C4を介して出力端子を平衡型とした場合、フロー
ティングでの信号伝送が可能となる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のユニポー
ラ/バイポーラ変換回路によれば、従来のようにトラン
スを使用することがないので、回路全体を1チップ化す
る等の小型化を図ることがでる効果がある。
【0056】また、高価なトランスを使用しないので、
安価に製造することができる効果がある。更には、温度
補償用のトランジスタを設けた場合、温度変化があって
も適正なレベルの出力バイポーラ信号を得ることがで
き、電圧制御手段を設けた場合、出力バイポーラ信号の
「H」,「L」レベル、及び基準レベル(例えば0V)
を正確に合わせることができる効果がある。また、出力
端子を平衡型とすることによりフローティング伝送も可
能であり利用分野が広がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】図1の第1及び第2入力端子に入力される第1
及び第2ユニポーラ信号U1,U2と、出力端子T3か
ら出力されるバイポーラ信号B2との信号波形を示す図
である。
【図3】図1の各部の信号電圧を示す図である。
【図4】本発明の第1実施例によるユニポーラ/バイポ
ーラ変換回路の構成を示す回路図である。
【図5】本発明の第2実施例によるユニポーラ/バイポ
ーラ変換回路の構成を示す回路図である。
【図6】従来例のユニポーラ/バイポーラ変換回路の構
成を示す回路図である。
【図7】図6の第1及び第2入力端子に入力される第1
及び第2ユニポーラ信号U1,U2と、出力端子T3か
ら出力されるバイポーラ信号B1との信号波形を示す図
である。
【符号の説明】
3 第1トランジスタ 4 第2トランジスタ R5,R5′,R6,R6′ 分圧用抵抗器 R8,R9 抵抗器 T1 第1入力端子 T2 第2入力端子 T3 出力端子 U1 第1ユニポーラ信号 U2 第2ユニポーラ信号 B1 バイポーラ信号 +V 正電源 −V 負電源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された2値のユニポーラ信号を3値
    のバイポーラ信号に変換して出力するユニポーラ/バイ
    ポーラ変換回路において、 第1ユニポーラ信号(U1)がベース端子に供給される第1
    のトランジスタ(TR3)と、 第2ユニポーラ信号(U2)がベース端子に供給される第2
    のトランジスタ(TR4)と、 等しい抵抗値を有する第1・第2の抵抗(R2,R3) を直列
    接続した抵抗回路と、 電位の絶対値が同電位となる正電源(+V)と負電源(-V)を
    設け、 該抵抗回路の一方の端子は正電源(+V)を、他方の端子に
    は負電源(-V)を接続し、 該第1のトランジスタ(TR3) と該第2のトランジスタ(T
    R4) のエミッタ同士又はコレクタ同士を該抵抗回路の第
    1・第2抵抗(R3,R4) の接続点と接続し、他の端子は、
    それぞれ該抵抗回路の第1抵抗(R3)側の端子と第2抵抗
    (R4)側の端子にそれぞれ接続したことを特徴とするユニ
    ポーラ/バイポーラ変換回路。
  2. 【請求項2】 前記第1トランジスタ(TR3) と前記第1
    入力端子(T1)間に第3トランジスタをコンプリメンタリ
    接続し、前記第2トランジスタ(TR4) と前記第2入力端
    子(T2)間に第4トランジスタをコンプリメンタリ接続し
    て、温度補償を行うようにしたことを特徴とする請求項
    1記載のユニポーラ/バイポーラ変換回路。
  3. 【請求項3】 電圧制御手段を、前記正電源(+V)及び前
    記負電源(-V)と前記出力端子(T3)間に接続することによ
    って、出力端子(T3)から出力されるバイポーラ信号の振
    幅を一定に制御すると共に、基準レベルを一定に制御す
    るようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載のユ
    ニポーラ/バイポーラ変換回路。
  4. 【請求項4】 前記出力端子(T3)の前段に直流成分カッ
    ト用コンデンサを接続して、該出力端子(T3)を平衡伝送
    型に構成したことを特徴とする請求項1,2又は3記載
    のユニポーラ/バイポーラ変換回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111147067A (zh) * 2018-11-06 2020-05-12 崛智科技有限公司 集成电路系统
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