JPH05128470A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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Publication number
JPH05128470A
JPH05128470A JP28971191A JP28971191A JPH05128470A JP H05128470 A JPH05128470 A JP H05128470A JP 28971191 A JP28971191 A JP 28971191A JP 28971191 A JP28971191 A JP 28971191A JP H05128470 A JPH05128470 A JP H05128470A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic recording
recording medium
layer
viscoelasticity
durability
Prior art date
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Pending
Application number
JP28971191A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Shinohara
紘一 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP28971191A priority Critical patent/JPH05128470A/ja
Publication of JPH05128470A publication Critical patent/JPH05128470A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高密度磁気記録に使用される磁気記録媒体に
おいて、耐久性とC/N向上を同時に改良した磁気記録
媒体を提供することを目的とする。 【構成】 ポリエチレンテレフタレートフィルム1の上
に、その粘弾性がポリエチレンテレフタレートフィルム
の3倍以上7倍以下の下地層6の上に微粒子塗布層2,
磁性層3を配することにより、耐久性とC/Nの優れた
磁気記録媒体が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高密度磁気記録に適する
磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録の高密度化の進展は目覚
しく、高Hcの薄膜ディスクでは、1(ギガビット)/
(インチ)2の面積記録密度の可能性も発表され[Diges
t of Intermag Conference, FA-01 (1990)参照]る等、
垂直磁気記録技術もあわせて、更に一層の高密度化が期
待されている[日本応用磁気学会,第63回研究会資料
(1990)参照]。特にハイバンド8ミリビデオで実
用化された蒸着テープは、その優れた短波長記録性能に
今後の高密度化のキーデバイスとしての期待がかけられ
ている。
【0003】以下に従来の蒸着テープについて説明す
る。図2は従来の蒸着テープの拡大断面を示すものであ
る。図2において、1は厚み10μmのポリエチレンテ
レフタレートフィルムで、表面は平均粗さで4(nm)で
ある。2は直径が20(nm)のSiO2微粒子で、平均
化したとして計算された塗布厚3(nm)のポリエステル
樹脂によって、平均密度30(ヶ/μ2)で分散固定さ
れた微粒子塗布層で、3は直径1mの円筒キャンに沿わ
せてフィルムを移動させながら、最小入射角42度で、
酸素を0.9(l/min)導入しCo−Ni(Ni 20
wt%)を0.17μm電子ビーム蒸着して形成した磁性
層で、4はCaCO3とカーボンを等重量混合し、この
両者の合計量と樹脂分を等重量混合して成る0.4μm
のバックコート層で、5はパーフルオロスルフォン酸の
約50Åの潤滑剤層で、テープの幅は8ミリである。
【0004】以上のように構成された蒸着テープについ
て、以下その動作について説明する。磁性層には、微粒
子塗布層の粒子を核にした微細な突起がμ2あたり20
〜26ヶ存在していることで、磁気ヘッドとの高速接触
摺動や、ビデオテープレコーダでの走行系との低速摺動
で、摺動相手との間の真実接触面積を減少させることが
でき、潤滑剤や磁性層表面が蒸着時の酸素導入で硬くな
り凝着を引き起こしにくくなることで、動摩擦係数も
0.3以下にすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、十分な耐久性を得るには、微粒子の大き
さを大きくするか、粒子密度を大きくする必要があり、
粒子密度は粒子間距離が近くなりすぎると凝集が起こり
好ましくないことから、粒子の大きさと、粒子密度をバ
ランス良く設計することが必要でC/Nと耐久性を共に
改善することが困難になってきているという問題点を有
している。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、蒸着テープのC/Nと耐久性を共に改善した媒体構
成を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の磁気記録媒体は、ポリエステルフィルム上
に、その粘弾性がポリエステルフィルムの3倍以上7倍
以下の下地層を配し、その上に微粒子塗布層を配して蒸
着磁性層を配した構成を有している。
【0008】
【作用】この構成によって、本発明の磁気記録媒体は、
くり返しの接触摺動で受ける蒸着磁性層の突起の核であ
る微粒子がポリエステルフィルム内に沈み込む永久変形
を少なくし、表面の突起の形成する性状を使用によって
変化を無視できるようにできることになり、微粒子の大
きさを従来より小さくしてC/Nを改善しても耐久性を
維持できることになる。
【0009】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の一実施例について、図面を
参照しながら説明する。
【0010】図1において、1は従来例と同じ厚み10
μmのポリエチレンテレフタレートフィルムで、2は直
径が10(nm)と15(nm)のSiO2微粒子を塗布し
た微粒子塗布層で、微粒子塗布層条件をa,bとし、a
は樹脂2(nm)で固定し、密度は平均値で20ヶ/
μ2、bは樹脂2(nm)で固定し、密度は平均値で30
ヶ/μ2とした。6は上記微粒子塗布層を形成する前
に、例えばプラズマ重合法により形成した下地層で、粘
弾性の制御は、ポリエチレンテレフタレートフィルムに
高周波バイアス(400kHz)をかけながら放電コイル
に26kHzの電圧を印加し、CH4ガスのプラズマを発生
させる方法で、高周波バイアス条件の調節により行っ
た。尚粘弾性は高速ひっぱり試験機を改造して計測した
が、プラズマ重合下地は厚みが実施する場合には小さく
て、直接計測できないので、あらかじめ、同一条件での
積層によって、5μm〜7μmのフィルム化を行って、そ
の値をプラズマ重合下地の粘弾性とした。尚プラズマ重
合法が必須ではなく、粘弾性の高い材料を塗布してもよ
い。粘弾性は基板の値で規格化し、2倍,3倍,5倍,
7倍,9倍,12倍の6水準を選んだ。下地層の厚み
は、生産性の面からは薄い方がよく、後述する微粒子の
沈み込み防止からは厚い方がよい。このことから推察で
きるように、粘弾性と下地層厚みとの間には関連がある
が、下地層が必要最小厚み30〜40(nm)の範囲(勿
論生産性を無視して、更に厚くしてもよいが)であれ
ば、後述するように3倍から7倍の範囲に粘弾性がフィ
ルムより大きく構成されることが重要である。蒸着磁性
層,バックコート層,潤滑剤層は比較のため従来例と同
じ構成とした。尚下地層厚みは、30〜32(nm)とし
た。
【0011】以上のように構成された磁気記録媒体につ
いてその動作を説明する。本実施例の磁性層の突起は、
従来例よりも同じかそれ以上の応力を密度が低い為に磁
気ヘッドから受ける。又走行によって走行系構成のポス
ト等からも同様な応力を受ける。その際、微粒子は粘弾
性が大きい下地層で、ポリエチレンテレフタレート上の
微粒子に比べて沈み込む量は小さくできる。このこと
は、表面が弾性的であるとみても良いということで、く
り返し使用においても表面性状の変化が無視できること
になる。粘弾性が3倍より小さくなると、スチル耐久性
やくり返し走行での摩擦の安定性が悪化し、7倍以上に
なるとスチル耐久性が悪化する。特に比較のために下地
層を蒸着ボロン薄膜で(厚み40(nm))構成したもの
は、極端にスチル耐久性が低下することから、わずかな
微粒子の沈み込みがスチル耐久性,走行耐久性とC/N
をバランスさせる上で重要であり、そこに臨界的意味が
存在していると考えられるものである。
【0012】本実施例による磁気記録媒体と従来の磁気
記録媒体の特性を(表1)に比較して示している。
【0013】
【表1】
【0014】この(表1)から明らかなように、本実施
例による磁気記録媒体は、スチル耐久性,走行耐久性,
C/N特性の点で優れた効果が得られる。
【0015】以上のように本実施例によれば、ポリエス
テルフィルム上に、その粘弾性がポリエステルフィルム
の3倍以上7倍以下の下地層を配してから微粒子塗布層
を形成しその上に強磁性金属薄膜を配することで、耐久
性とC/Nを共に改善した磁気記録媒体を得ることがで
きる。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明は、ポリエステルフ
ィルム上に、その粘弾性がポリエステルフィルムの3倍
以上7倍以下の下地層を配した上に微粒子塗布層,強磁
性金属薄膜を積層することで、耐久性とC/Nを共に改
善した磁気記録媒体を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の磁気記録媒体の拡大断面図
【図2】従来の磁気記録媒体の拡大断面図
【符号の説明】
1 ポリエチレンテレフタレートフィルム 2 微粒子塗布層 6 下地層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステルフィルム上にその粘弾性がポ
    リエステルフィルムの3倍以上7倍以下の下地層を配
    し、その上に微粒子塗布層を配し、更に強磁性金属薄膜
    から成る磁気記録層を配したことを特徴とする磁気記録
    媒体。
JP28971191A 1991-11-06 1991-11-06 磁気記録媒体 Pending JPH05128470A (ja)

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JP28971191A JPH05128470A (ja) 1991-11-06 1991-11-06 磁気記録媒体

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JPH05128470A true JPH05128470A (ja) 1993-05-25

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