JPH051265A - 導電性接着剤 - Google Patents

導電性接着剤

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JPH051265A
JPH051265A JP15188691A JP15188691A JPH051265A JP H051265 A JPH051265 A JP H051265A JP 15188691 A JP15188691 A JP 15188691A JP 15188691 A JP15188691 A JP 15188691A JP H051265 A JPH051265 A JP H051265A
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JP
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epoxy resin
ether
conductive
curing agent
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Akio Oura
昭雄 大浦
Tadanori Fukuda
忠則 福田
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Toray Industries Inc
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/321Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by conductive adhesives

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半田溶融温度での急激な熱ストレスを受けて
もICと基板が剥離することが少ない半田耐熱性導電性
接着剤を提供する。 【構成】 特定のエポキシ樹脂(A)、硬化剤(B)お
よび導電性フィラー(C)からなる導電性接着剤であっ
て、前記エポキシ樹脂(A)が下記一般式(I)で表さ
れるエポキシ樹脂(a)を含有する。 【化1】 (式中、Rは水素原子、低級アルキル基または低級アル
ケニル基を示す。) 【効果】 加熱硬化させると高温での剥離強度が高いた
め、IC実装時の半田溶融温度でもICと基板の剥離が
少ない。そのため表面実装用の導電性接着剤として有用
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱硬化させた場合に
高温時の剥離強度が高く、半田溶融温度にも耐える半導
体集積回路(IC)接着用の導電性接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の軽薄短小化や高機能化
が進むにつれ、ICの厚みが薄くなりしかも大面積化し
ている。また、実装ボードへのICやLSIの装着も高
密度化が要求されている。そのため、実装方法も従来の
挿入型から表面実装型へと推移している。表面実装方法
としては赤外線リフロー法、ベーパーフェイズリフロー
法、ハンダディッピング法等のパッケージ全体加熱方式
が多く採用されつつある。このため、実装時の半田溶融
温度での熱ストレスによってICを覆っている封止材に
クラックが入ることが多かった。しかし、最近封止材の
改良が進み本質的に封止材が原因のクラックは減少した
が、ICと基板の接着部分の剥離がひきがねとなって封
止材のクラックへと伝播することが多くなった。そのた
めICの品質や信頼性の大きな問題となっている。
【0003】従来から、ICを基板に装着する方法とし
て導電性接着剤が用いられてきた。導電性接着剤の配合
成分としては、エポキシ樹脂と銀粉末に、ペーストとし
ての作業性を保持させる目的で溶剤を添加した溶剤型導
電性接着剤が用いられてきた(特開昭56−14731
0号公報、特開平1−165654号公報)。このよう
な溶剤型導電性接着剤を用いて、大型のICを基板に装
着し、封止材で封止後上記の表面実装方法を適用した場
合、高温時、特に半田溶融温度での急激な熱ストレスに
耐えきれず、ICが基板から剥離して封止材のクラック
の原因となった。高温でICと基板が剥離しやすい原因
として、溶剤を含む導電性接着剤を用いた場合、加熱硬
化時に溶剤が接着面から揮発することによりボイドが生
成するためと指摘されている。ボイドを極力少なくする
方法として、無溶剤型の導電性接着剤が提案されてい
る。それらの例として、ビニルシクロヘキセンジオキサ
イドを用いたもの(特開昭59−142270号公
報)、メチルグリシジルエーテルパラターシャリブチル
フェノールを用いたもの(特開昭59−147068号
公報)等が挙げられる。また、分子の両末端にエポキシ
基を有し、中央部がシリコーンの次式(II)で表され
るシリコーンエポキシを用いることが提案されている
(特公昭63−53234号公報)。
【0004】
【化2】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
59−142270号公報および特開昭59−1470
68号公報において、溶剤に代えて添加されているこれ
らの化合物はいずれも比較的沸点が低い反応性希釈剤で
あり、緩やかな加熱硬化法によりボイドを減らすことは
可能であるが、1分子中に存在するエポキシ基が1ケの
ため、硬化後の力学的物性が不満足で結果として高温の
接着力が低くなる欠点があった。また、特公昭63−5
3234号公報におけるシリコーンエポキシを用いた無
溶剤型導電性接着剤はボイド抑制には効果が認められる
ことや、硬化物の力学的物性が良好なことでは比較的満
足できるが、分子中にシリコーンユニットを含むため高
温の接着力向上には限界があり、より高性能の無溶剤型
導電性接着剤としては満足できないという問題があっ
た。
【0006】本発明は上記の問題に鑑みてなされたもの
で、半田加熱時の急激な熱ストレスを受けてもICと基
板が剥離することが少ない導電性接着剤を提供すること
を目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の目的
を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のエポキシ樹
脂(A)、硬化剤(B)、および導電性フィラー(C)
を用いることによって、半田溶融温度での急激な熱スト
レスに耐えうるIC接着用導電性接着剤が得られること
を見出し本発明に至った。
【0008】すなわち、本発明はエポキシ樹脂(A)、
硬化剤(B)、導電性フィラー(C)を必須成分として
含有してなる導電性接着剤であって、前記エポキシ樹脂
(A)が下記一般式(I)で表されるエポキシ樹脂
(a)
【0009】
【化3】
【0010】(式中、Rは水素原子、低級アルキル基ま
たは低級アルケニル基を示す。)を必須成分として含有
する導電性接着剤である。
【0011】本発明で使用するエポキシ樹脂(A)は前
記式(I)で表されるエポキシ樹脂(a)を必須成分と
して含有する必要がある。エポキシ樹脂(a)の具体例
としては、例えば1,4−ジヒドロキシメチルベンゼン
ジグリシジルエーテル、1,3−ジヒドロキシメチルベ
ンゼンジグリシジルエーテル、1,2−ジヒドロキシメ
チルベンゼンジグリシジルエーテル、3−メチル−1,
4−ジヒドロキシメチルベンゼンジグリシジルエーテ
ル、3−ブチル−1,4−ジヒドロキシメチルベンゼン
ジグリシジルエーテル、3−アリル−1,4−ジヒドロ
キシメチルベンゼンジグリシジルエーテルなどが挙げら
れる。なかでも、1,4−ジヒドロキシメチルベンゼン
ジグリシジルエーテル、1,3−ジヒドロキシメチルベ
ンゼンジグリシジルエーテル、1,2−ジヒドロキシメ
チルベンゼンジグリシジルエーテルが特に好ましく用い
られる。最も好ましい化合物は下記式(III)で表さ
れる化合物である。
【0012】
【化4】
【0013】これらのエポキシ樹脂は任意の方法で製造
することができるが、例えば、1,4−ジヒドロキシメ
チルベンゼンとエピクロルヒドリンとの反応により製造
される。
【0014】エポキシ樹脂(A)中に含有されるエポキ
シ樹脂(a)の割合に関しては特に制限はないが、より
十分な効果を発揮させるためにはエポキシ樹脂(a)を
エポキシ樹脂(A)中に通常50重量%以上、好ましく
は60重量%以上含有せしめる必要がある。
【0015】また、本発明におけるエポキシ樹脂(A)
はエポキシ樹脂(a)をエポキシ樹脂(A)中に50重
量%以上含有していれば残りは特に制限されず、1分子
中に1個以上のエポキシ基を有する化合物、例えばフェ
ニルグリシジルエーテル、ビスフェノールAジグリシジ
ルエーテル、ビスフェノールFジグリシジルエーテル、
1,5−ナフタレンジオールジグリシジルエーテル、
3,3´,5,5´−テトラメチル−4,4´−ビフェ
ノールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコール
ジグリシジルエーテル、トリフェニルメタントリグリシ
ジルエーテル、フロログルシノールトリグリシジルエー
テル、テトラフェニルエタンテトラグリシジルエーテ
ル、ジフェニルメタンテトラグリシジルエーテル、フェ
ノールノボラックポリグリシジルエーテル、クレゾール
ノボラックポリグリシジルエーテル、テトラグリシジル
ジアミノジフェニルメタンなどが挙げられる。
【0016】本発明において、エポキシ樹脂(A)の配
合量は通常3〜40重量%、好ましくは5〜35重量%
である。
【0017】本発明における硬化剤(B)はエポキシ樹
脂(A)と反応して硬化させる通常のエポキシ樹脂の硬
化剤であれば特に制限がなく、例えば、ビスフェノール
A、ビスフェノールF、4,4´−ジヒドロキシビフェ
ニル、3,3´,5,5´−テトラメチル−4,4´−
ジヒドロキシビフェニル、2,2´,3,3´,5,5
´−ヘキサメチル−4,4´−ジヒドロキシビフェニ
ル、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレ
ン、3,3´−ジアリルビスフェノールA、ハイドロキ
ノン、フロログルシノール、1,2,4−トリヒドロキ
シベンゼン、サリチル酸、フェノールノボラック樹脂、
クレゾールノボラック樹脂のごときフェノール化合物、
4,4´−ジアミノジフェニルエーテル、4,4´−ジ
アミノジフェニルスルフォン、3,3´−ジアミノジフ
ェニルスルフォン,4,4´−ジアミノジフェニルメタ
ン、ジシアンジアミド、1,6−ジアミノナフタレン、
4,4´−ジアミノベンゾフェノン、2−ビニル−4,
6−ジアミノトリアジン、メタフェニレンジアミン、ビ
ス−アニリンフルオレン、ビス−ジアミノフェニルフル
オレン、ジアミノフェナントレン、ジアミノピリミジ
ン、ジアミノアントラキノン、ジアミノ安息香酸、トリ
アミノピリミジンなどのアミン化合物、アジピン酸ヒド
ラジド、イソフタル酸ヒドラジド、エイコサン二酸ジヒ
ドラジド、7,11−オクタデカジエン−1,18−ジ
カルボヒドラジド、1,3−ビス(ヒドラジノカルボエ
チル)−5−イソプロピルヒダントインなどのヒドラジ
ド化合物、エポキシとイミダゾ−ルからなる付加反応生
成物などが挙げられる。
【0018】また、本発明においては、従来公知の硬化
促進剤のうち硬化剤としての作用を有するものも本発明
の硬化剤(B)として包含する。それらの具体例として
は、例えば2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−
メチルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダ
ゾール、2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシメ
チルイミダゾールなどのイミダゾール化合物またはこれ
らのヒドロキシ安息香酸またはジヒドロキシ安息香酸な
どの酸付加塩、N,N−ジメチルピペラジン、2,4,
6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、1,
8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7、4
−ジメチルアミノピリジンなどのアミン化合物またはこ
れらのヒドロキシ安息香酸またはジヒドロキシ安息香酸
などの酸付加塩などが挙げられる。
【0019】本発明において、上記硬化剤(B)は必要
に応じて1種類または2種類以上を併用して用いること
が可能である。また、これらの硬化剤のうちで、特に高
温の接着強度を高めるためには1分子中に1級アミノ基
を2個以上有するアミン化合物(b)を用いることが好
ましい。アミン化合物(b)の好ましい具体例として
は、例えば、4,4´−ジアミノジフェニルエーテル、
4,4´ジアミノジフェニルスルフォン、3,3´−ジ
アミノジフェニルスルフォン,4,4´−ジアミノジフ
ェニルメタン、ジシアンジアミド、1,6−ジアミノナ
フタレン、4,4´−ジアミノベンゾフェノン、2−ビ
ニル−4,6−ジアミノトリアジン、メタフェニレンジ
アミン、ビス−アニリンフルオレン、ビス−ジアミノフ
ェニルフルオレンなどが挙げられる。
【0020】本発明のエポキシ樹脂(A)と硬化剤
(B)の配合比は、エポキシ基1モルに対する硬化剤
(B)の活性水素モル数の比が0.6〜1.4にするの
が好ましい。但し、硬化剤(B)のうち、分子中に2級
や3級アミノ基を有する強塩基性のアミン化合物は触媒
量の添加でエポキシ樹脂(A)を重合させる能力を有す
るため、エポキシ樹脂(A)100重量部に対して硬化
剤(B)が0.1〜10重量部の配合が好ましい。強塩
基性のアミン化合物としては、例えば、イミダゾール類
や2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノ
ール等が挙げられる。
【0021】本発明の導電性接着剤には必要に応じて他
の一般に用いられる公知の硬化促進剤を添加してもよ
い。
【0022】硬化促進剤の例としては先に述べた硬化剤
として包含することができる化合物の他に、トリフェニ
ルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、ビス
(ジフェニルホスフィノ)メタン、トリス(2,6−ジ
メトキシフェニル)ホスフィンなどのホスフィン化合
物、アルミニウムアセチルアセトナート、コバルトアセ
チルアセトナートなどの金属アセチルアセトナート類が
挙げられる。
【0023】硬化促進剤の好ましい配合量はエポキシ樹
脂(A)100重量部に対して0.1〜10重量部であ
る。
【0024】本発明で使用する導電性フィラー(C)と
しては銀、金、銅、ニッケルなどの導電性金属、アルミ
ナ、ガラスなどの無機絶縁体またはポリエチレン、ポリ
スチレンなどの有機高分子化合物などの表面を導電性物
質でコートしたもの、カーボン、グラファイトなどが挙
げられる。これらの導電性フィラー(C)の形状は任意
であり、必要に応じて例えば粉状、球状、フレーク状、
繊維状などから選んで用いる。導電性フィラー(C)の
添加量は、通常、エポキシ樹脂(A)100重量部に対
して20〜3000重量部であるが、30〜2000重
量部の範囲が好ましい。
【0025】本発明の導電性接着剤は無溶剤型で使用可
能であるが、必要に応じて無溶剤としての特性を損なわ
ない範囲の希釈剤(粘度調整剤)が添加される。また、
必要に応じて充填剤、ゴム成分、着色剤、顔料および難
燃剤などが添加される。
【0026】希釈剤の具体例としては、トルエン、キシ
レン類、エチルベンゼン、ジエチルベンゼンなどの芳香
族炭化水素、エチレングリコールモノエチルエーテル、
エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリ
コールジブチルエーテル、エチレングリコールモノエチ
ルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチル
エーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチル
エーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、
ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレング
リコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジ
ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシエル
エーテルなどのエーテル類、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトンなどのケトン類、γ−ブチロラクト
ン、4−バレロラクトンなどのラクトン類、ジアセトン
アルコール、ベンジルアルコール、テルピネオールなど
のアルコール類、酢酸エチル、炭酸プロピレンなどが挙
げられる。
【0027】充填剤の具体例としては前記導電性フィラ
ー(C)の他に、酸化アルミニウム、酸化マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、シリカ、石英、カオリン、マイカ、アスベス
ト、三酸化アンチモンなどが挙げられる。
【0028】ゴム成分の具体例としてはシリコーンゴ
ム、カルボキシル基含有ブタジエンニトリルゴムまたは
そのエポキシ樹脂変性物、スチレンーブタジエンブロッ
ク共重合体、スチレンーイソプレン共重合体、天然ゴム
などが挙げられる。
【0029】着色剤や顔料および難燃剤の例としては、
二酸化チタン、カーボンブラック、鉄黒、モリブデン
赤、紺青、カドミウム黄、トリフェニルホスファイト、
デカブロモジフェニルエーテル、ヘキサブロモベンゼン
などが挙げられる。
【0030】本発明の導電性接着剤の混合方法として
は、エポキシ樹脂(A)、硬化剤(B)、その他の添加
剤を所定量計量後、3本ロールなどで混練して、次ぎに
導電性フィラー(C)を添加し、3本ロールやニーダー
などを用いて混練する方法がとられる。
【0031】
【実施例】つぎに実施例を示し本発明を具体的に説明す
るが、これらの実施例は本発明を限定するものでない。
【0032】実施例1〜9、比較例1〜2 表1に示した配合物を各々表2に示した組成比で加え、
3本ロールミキサーで混練して導電性接着剤を調製し
た。
【0033】本発明の効果を説明するために、比較とし
て溶剤添加型導電性接着剤と無溶剤型導電性接着剤をそ
れぞれ比較例1と比較例2に示した。
【0034】
【表1】
【0035】これらの組成物についてJIS K−68
54に準じた方法により高温でのT形剥離強度を調べ
た。また、体積抵抗値を以下の方法で測定した。
【0036】(T形剥離強度測定) 試験片;厚さ0.25mmの42アロイ金属を用いた。 導電性接着剤の硬化条件;上記試験片に表2のそれぞれ
の配合組成からなる導電性接着剤を塗布して、続いてオ
ーブンで接着剤を硬化させた(180℃ 1hr) 。 加熱処理;さらにオーブンで180℃で5hr加熱処理
をおこなった。 加湿処理;続いて恒温恒湿条件下(85℃,相対湿度8
5%)で24hr放置した。 T形剥離強度の測定;240℃に昇温してから90se
c後、剥離強度を測定した(引っ張り速度;1分間に6
0mm)。
【0037】(体積抵抗値測定) 試験片;10mm(幅)×50mm(長さ)×0.1m
m(厚さ)の導電性接着剤を加熱硬化(180℃、1h
r)させ、抵抗値を測定して体積抵抗値を算出した。
【0038】つぎに、各々の導電性接着剤を用いて8m
m角のシリコンチップを44pinQFPのリードフレ
ームに取り付け、表3に示す組成からなる封止材で封止
した後20hr加湿(85℃、相対湿度85%)して次
ぎに赤外線リフロー加熱(240℃,10sec)し
た。各々の導電性接着剤について16ケのデバイスを用
い、クラック入りデバイスの数をデバイス断面の観察に
より調べた。
【0039】得られたT形剥離強度と体積抵抗値の結果
およびクラック入りデバイス数を表2に示した。
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】表2の結果から、本発明の導電性接着剤を
用いた場合、高温での剥離強度が高い。また、体積抵抗
値も特に問題ないレベルである。
【0043】また、表2の結果から、本発明の導電性接
着剤を用いた場合、比較の導電性接着剤よりクラック入
りデバイスの数が少ない。すなわち半田処理による不良
率が少なく、半田耐熱性に優れている。
【0044】
【発明の効果】本発明の導電性接着剤は特定のエポキシ
樹脂(A)、硬化剤(B)、導電性フィラー(C)を配
合して得られ、その硬化物は高温での剥離強度が高いた
め半田溶融温度でもICチップと基板の剥離が少ない。
結果として封止材部分のクラックの引き金になることが
ない。すなわち、半田耐熱性が優れている。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エポキシ樹脂(A)、硬化剤(B)、導電
    性フィラー(C)を必須成分として含有してなる導電性
    接着剤であって、前記エポキシ樹脂(A)が下記一般式
    (I)で表されるエポキシ樹脂(a) 【化1】 (式中、Rは水素原子、低級アルキル基または低級アル
    ケニル基を示す。)を必須成分として含有する導電性接
    着剤。
  2. 【請求項2】硬化剤(B)が1分子中に1級アミノ基を
    2個以上有するアミン化合物(b)である請求項1記載
    の導電性接着剤。
JP15188691A 1991-06-24 1991-06-24 導電性接着剤 Pending JPH051265A (ja)

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