JPH05125843A - ユニツト階段 - Google Patents

ユニツト階段

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Publication number
JPH05125843A
JPH05125843A JP30256891A JP30256891A JPH05125843A JP H05125843 A JPH05125843 A JP H05125843A JP 30256891 A JP30256891 A JP 30256891A JP 30256891 A JP30256891 A JP 30256891A JP H05125843 A JPH05125843 A JP H05125843A
Authority
JP
Japan
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frame
reaction force
staircase
floor
unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP30256891A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Yamamoto
一朗 山本
Kuniyoshi Tachibana
九二吉 橘
Yoshi Kano
嘉 加納
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsui Construction Co Ltd filed Critical Mitsui Construction Co Ltd
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  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】構築物の構築中に鉄骨組部分に仮設し得る階段
ユニットを提供する。 【構成】ガイドフレーム10A、10B、10Cの踊り
場11、11を上下に連絡させる形で、階段格納機構1
5に格納自在なスライドステップ16を設けると共に、
上下のガイドフレーム10A、10Cにはこれを支持す
る反力桁27、29を設ける。各ガイドフレーム10
A、10B、10Cを連結する形でパンタグラフ機構1
3を設け、ガイドフレーム10A、10Cを相対的に近
接遠退させることによりユニット階段9を自力昇降させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄骨建方終了後の構築物
に仮設して用いるに好適なユニット階段に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビルの構築中に施工箇所の各層間
を作業員が行き来するには、既にコンクリート打設され
た部分のスラブの上下間に懸架された階段を昇降する
か、こういった階段がない場合にはビルの外側にある足
場部分を昇降していた。ところが最近の大型化、高層化
したビルでは鉄骨造が採用されることが多く、該鉄骨造
ビルでは鉄骨組がコンクリート躯体より高層部分へ先行
して建てられるために、各種の資材や機材を手にした作
業員が足場部分を通過して、施工箇所間を昇降すること
が余儀なくされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこうして資材や
機材を手にした作業員が足場部分を昇降すると、他の足
場作業の障害となったり、また、ビルの高層部分でこう
いったことが行われる場合にはそれに見合った何等かの
安全確保策が必要になる。そこで、こうした鉄骨造ビル
を構築する際には、鉄骨組の内外に鉄骨階段を組立て、
該鉄骨階段を作業用階段として利用する場合が屡々ある
が、当該鉄骨階段の組立には当然施工労力を要する。ま
た一方では、こういった鉄骨階段が鉄骨組の内外にある
ことが、鉄骨建方の後に続く他の作業、即ちコンクリー
ト躯体を構築したり、ビルの外壁仕上げや内装設備とい
った作業時にこれを邪魔することになる。そこで、本発
明は、足場作業を妨げることなく鉄骨組部分の各施工箇
所間を資材、機材等を持った作業員が安全に昇降するこ
とが出来る、移動式の階段ユニットを提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上部フレーム
(10A)と下部フレーム(10C)を上下方向に並べ
て配置する形で設け、前記上部フレーム(10A)と下
部フレーム(10C)との間に、該上部フレーム(10
A)と下部フレーム(10C)とを相対的に近接遠退さ
せる形の近接遠退駆動手段(13)を設けると共に、前
記上部フレーム(10A)と下部フレーム(10C)と
の間に、該上部フレーム(10A)と下部フレーム(1
0C)を連絡する形の階段(16)を格納自在な形で設
け、前記上部フレーム(10A)と下部フレーム(10
C)のそれぞれに、該上部フレーム(10A)と下部フ
レーム(10C)をそれぞれ支持する支持手段(2
7)、(29)を、該上部フレーム(10A)と下部フ
レーム(10C)の側方に突出駆動自在に設けて、ユニ
ット階段(9)が構成される。なお、( )内の番号等
は、図面における対応する要素を示す、便宜的なもので
あり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束される
ものではない。以下の
【作用】の欄についても同様である。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明は、上部フレーム
(10A)と下部フレーム(10C)とのどちらか一方
が、それぞれ支持手段(27)又は(29)を介して支
持されている間に、該上部フレーム(10A)と下部フ
レーム(10C)のうちの支持されていない側の一方が
支持されている他方に対して、近接遠退駆動手段(1
3)を介して近接遠退し、当該上部フレーム(10A)
と下部フレーム(10C)の近接遠退動作に伴い階段
(16)が格納展設されるように作用する。
【0006】
【実施例】図1は構築中の構築物の一例を示す図、図2
は図1に示す構築物内における本発明によるユニット階
段の支持状態を示す図、図3は本発明によるユニット階
段の一実施例を示す斜視図、図4は図3に示すユニット
階段における伸縮機構の一例を示す斜視図、図5は図3
に示すユニット階段における階段格納機構部分の一例を
示す拡大図、図6は図3に示すユニット階段における上
部反力桁部分の一例を示す斜視図、図7は図3に示すユ
ニット階段における下部反力桁部分の一例を示す斜視
図、図8は図3に示すユニット階段において階段使用時
の構築物への設置状態を示す側面図、図9は図8の正面
図、図10乃至図11は図3に示すユニット階段のクラ
イミング動作の一例を示す図、図12は本発明によるユ
ニット階段の別の実施例を示す図である。
【0007】構築中のビル等の構築物1は、例えば図1
に示すように、基礎コンクリート等を介して地盤3に支
持された形の鉄骨組体2を有しており、鉄骨組体2は、
図1中矢印A、B方向及びC、D方向に伸延する形の形
鋼等による鉄骨梁5と図1中矢印E、F方向に伸延する
形の鉄骨柱6が、構築物1の設計形状に沿う形で、溶
接、ボルト締め等を介して複数接合されて構成されてい
る。即ち鉄骨組体2には、構築物1の上下に積層される
形の各階Nにおいてスラブを支持する鉄骨梁5が垂直方
向に複数並ぶ形で設けられており、そして、鉄骨組体2
の水平方向中央部分にはシャフト7が、各階Nの鉄骨梁
5がそれぞれ井桁状に組まれることにより該鉄骨組体2
の垂直方向を貫通する形で直方体状に形成されている。
シャフト7の4隅には前記鉄骨柱6がそれぞれ立設され
ており、各階Nのシャフト7内においては矢印A、B方
向に伸延する形の鉄骨梁5と矢印C、D方向に伸延する
形の鉄骨梁5とは交差することがない。なお、シャフト
7は後に構築物1にエレベータ等を設備するための開口
スペースであったり、構築物1においてコンクリート躯
体構築後に作業用資材をクレーンアップするための仮設
作業スペースであったりする。いま、シャフト7にはユ
ニット階段9が、図2に示すように上部反力桁27を介
して図2中上層階側の鉄骨梁5に支持された状態で、即
ち図2中上層階側のN階と該N階の下層階であるN−1
階との間に配置されている。
【0008】ユニット階段9は、図3に示すように、3
ヶのガイドフレーム10、即ち図3中上下方向に3段に
並ぶ形のガイドフレーム10A、10B、10Cを有し
ており、各ガイドフレーム10は図中矢印I、J方向に
所定の間隙L1をなして配置する鋼板等からなる踊り場
11、11と、該踊り場11、11を連結するための鋼
管等からなる支持杆12、12によりそれぞれ構成され
ている。ユニット階段9には、図中上下方向に隣接する
ガイドフレーム10、10間にこれを連結するための公
知のパンタグラフ機構13がそれぞれ設けられており、
即ちパンタグラフ機構13は、図4に示すように、例え
ばスクリュジャッキ、油圧ジャッキ(共に図示せず)等
を介して該パンタグラフ機構13が伸縮することにより
ガイドフレーム10Aとガイドフレーム10Cとを近接
遠退駆動させ得る形で(この際ガイドフレーム10Bは
常時ガイドフレーム10A、10Bの中間に位置する
が)、ユニット階段9の図中矢印I、J方向に一対に並
ぶ形で配置されている。また、ガイドフレーム10Aの
図3中矢印J方向側の踊り場11の図中手前側とガイド
フレーム10Bの図3中矢印I方向側の踊り場11の図
中奥側には、図5に示すような階段格納機構15、15
が、それぞれの開口部15a、15aが略対向する向き
に形成されて設けられており、そしてガイドフレーム1
0Bの図3中矢印I方向側の踊り場11の図中手前側と
ガイドフレーム10Cの図3中矢印J方向側の踊り場1
1の図中奥側にはそれぞれ、階段装着部111、111
が略向い合うように形成されて設けられている。そし
て、ユニット階段9には階段格納機構15、15と階段
装着部111、111とを直線状に繋ぐ形でスライドス
テップ16、16が、即ちガイドフレーム10Aと10
Bとを繋いでまたガイドフレーム10Bと10Cとを繋
ぐ形で配設されている。スライドステップ16にはステ
ップ17が、図3中矢印K、L方向乃至矢印M、N方向
に沿って並ぶ形で複数設けられており、各ステップ17
間にはこれを連結するための連結棒19がそれぞれ設け
られている。スライドステップ16の下端側は、前記階
段装着部111に単にピン等により枢着されているが、
スライドステップ16の上端側は階段格納機構15内に
矢印I、J方向に摺動自在な形で格納されている。階段
格納機構15は、図5に示すように、内空状に形成され
た格納フレーム21を有しており、格納フレーム21に
は矢印I方向又は矢印J方向に向かって開口する形で、
該階段格納機構15の開口部15aが形成されている。
また、格納フレーム21の底部には図中下側に向かって
開口する形の開口部15bが形成されており、階段格納
機構15には開口部15b下と、該階段格納機構15の
下側に位置するフレーム10の踊り場11との間に格納
スペース22が形成されている。格納フレーム21の内
側には開口部15bの両側、即ち矢印G、H方向側にガ
イド溝23、23が、矢印I、J方向に沿って伸延する
形で一対に形成されている。ガイド溝23、23にはロ
ーラ25が嵌合支持されており、ローラ25は例えば、
矢印J方向に付勢された状態のスライドステップ装着部
と転動部(共に図示せず)とから構成されて、転動部が
転動することによりスライドステップ装着部がガイド溝
23、23中を矢印I、J方向に摺動するように構成さ
れている。スライドステップ装着部には前記連結棒19
の上端部が揺動自在に装着されており、そして、スライ
ドステップ16は、前記パンタグラフ機構13を介して
ガイドフレーム10A、10B、10Cが互いに近接す
る動作に連動して例えばローラ25がガイド溝23、2
3内を矢印J方向にスライドすることにより該ローラ2
5のスライドした長さ分だけ格納スペース22に引き込
まれ、また該格納スペース22に引き込まれたスライド
ステップ16は前記パンタグラフ機構13を介してガイ
ドフレーム10A、10B、10Cが互いに遠退する動
作に連動して格納スペース22から送り出されるよう
に、階段格納機構15が構成されている。また、格納フ
レーム21にはローラ25がガイド溝23、23から図
5においては矢印I方向下側に脱落するのを防止するた
めのストッパ26が設けられており、スライドステップ
16は該ストッパ26と矢印J方向に付勢された状態の
ローラ25を介して、前述したように階段装着部111
と階段格納機構15とを直線状に繋ぐ形で、ガイドフレ
ーム10A、10B間及びガイドフレーム10B、10
C間に懸架された状態が保持されるように構成されてい
る。ところで、前記ガイドフレーム10Aの踊り場1
1、11の図3中矢印I、J方向側端部にはそれぞれ矢
印G、H方向に一対に並ぶ形で図6に示すような上部反
力桁27が(即ちガイドフレーム10Aには4ヶの上部
反力桁27が)、支持部270がそれぞれの踊り場11
の外側端部を軸として図中矢印P方向に展開駆動自在な
形で設けられている。支持部270は上部反力桁27に
内蔵された展開駆動機構271により、図6中実線又は
破線又は一点鎖線で示す状態のいずれかにおいて、固定
支持されることが出来るようになっている。また、前記
ガイドフレーム10Cの踊り場11、11の図中上側左
右にはそれぞれ、図7に示すような下部反力桁29が、
支持部290が伸縮ジャッキ291を介して昇降自在で
且つ該伸縮ジャッキ291の上端部分を軸として図中矢
印P方向に展開駆動自在な形で、設けられている。支持
部290は、下部反力桁29に内蔵された展開駆動機構
292により、図7中実線又は一点鎖線で示す状態にお
いて、固定支持されることが出来るようになっており、
また、伸縮ジャッキ291の伸縮状態如何に拘らず図中
矢印P方向に展開駆動されることが出来るようになって
いる。また、各反力桁29は、支持部290が伸縮ジャ
ッキ291を介してガイドフレーム10Cに対して上昇
したとき、前記ガイドフレーム10A側の上部反力桁2
7の支持部270、270間に嵌入配置し得るように形
成されている。そして、ユニット階段9は、それぞれガ
イドフレーム10A側の上部反力桁27のみを介して又
はガイドフレーム10C側の下部反力桁29のみを介し
て、鉄骨梁5に支持される形で、シャフト5内に懸垂さ
れ得る。なお、実施例においては、ガイドフレーム10
Bには上部反力桁27、下部反力桁29等の反力桁は何
等設けられておらず、単に下部反力桁29が貫通するた
めの開口部(図示せず)が形成されており、ユニット階
段1はガイドフレーム10Bのみを介しては鉄骨梁5に
支持されることが出来ない。また、各ガイドフレーム1
0、10間には図中矢印G、H方向又は矢印I、J方向
に伸延する形の安全手摺30が適宜複数設けられてお
り、複数の安全手摺30は前記パンタグラフ機構13を
介してガイドフレーム10Aとガイドフレーム10Cと
が近接遠退する動作に連動して、垂直方向に移動する形
で、各ガイドフレーム10、10間に位置し続けるよう
に構成されている。
【0009】構築物1とユニット階段9等は以上のよう
な構成を有しているので、構築物1を構築する作業員
は、鉄骨建方が終了したならユニット階段9をシャフト
5部分に仮設して、該ユニット階段9を介して鉄骨組部
分の各施工箇所間を昇降する。即ち、例えばいま図8乃
至図9に示すように、シャフト7内において、上部反力
桁27の支持部270を展開駆動機構270を介して、
N階の鉄骨梁5上に、図6中実線で示すように展開した
状態で固定すると、ガイドフレーム10Aはシャフト7
のN階部分に位置する。これと同時にパンタグラフ機構
13を伸長状態にすることによりガイドフレーム10C
をN−2階部分に位置させると、ガイドフレーム10A
とガイドフレーム10Cとの間にあるガイドフレーム1
0BはN−1階部分に位置する。このとき、階段格納機
構15においては例えばローラ25が開口部15aに最
も近接する形で、スライドステップ16の略全長が格納
スペース22から送り出されて各ガイドフレーム10、
10間に展設された状態を呈し、当該スライドステップ
16により各ガイドフレーム10の階段装着部111と
階段格納機構15とが直線状に繋がれている。すると、
ガイドフレーム10Cの階段装着部111とガイドフレ
ーム10Bの階段格納機構15間にN−2階とN−1階
とを連絡する形で矢印M、N方向に昇降路Rが形成され
ると共に、ガイドフレーム10Bの階段装着部111と
ガイドフレーム10Aの階段格納機構15間にN−1階
とN階とを連絡する形で矢印K、L方向に昇降路Sが形
成される。こうして、N階及びN−1階及びN−2階に
位置する作業員は、昇降路Rと昇降路Sを昇降する形
で、これらのN階、N−1階、N−2階の間を自在に行
き来することが出来る。そして、昇降路R、Sは常にシ
ャフト7を図8中左右に連絡する形で形成されることに
より直立することなく傾斜状態を呈しており、従って、
該昇降路R、Sを、作業員が資材、機材等の重量物を手
にした状態でも転倒する危険性なく安全に昇降すること
が出来る。なお、ユニット階段9は上部反力桁27のみ
を介してN階の鉄骨梁5に支持された状態でも、シャフ
ト7に配置することが出来、この際下部反力桁29にお
ける伸縮ジャッキ291の伸縮状態はパンタグラフ機構
13の伸縮状態如何に拘らず任意であるが、こうして作
業員が昇降路R、Sを昇降する際には、該下部反力桁2
9を伸縮ジャッキ291、展開駆動機構292を介して
支持部290をN−1階等の鉄骨梁5に展開固定した状
態にしておくと、これによりユニット階段9はN階とN
−1階の両方の鉄骨梁5に支持された形になるので、昇
降時の作業員の安全性をより高めることが出来る。ま
た、ユニット階段9は図8乃至図9に示した状態におい
てのみならず、図2に示した状態、即ち上部反力桁27
乃至下部反力桁29を介してN階の鉄骨梁5にのみ支持
された状態で、ガイドフレーム10AをN階に配置させ
ると共にガイドフレーム10CをN−1階に配置させ
て、作業員がN階とN−1階部分を行き来するのに用い
ることも出来る。
【0010】ところでこうしてN−2階、N−1階、N
階の各施工箇所間で作業員が資材、機材等と行き来しつ
つ構築物1の構築作業を進めるうち、構築作業の重点
が、鉄骨組2の更に上層部分に移行したなら、これに伴
い、シャフト5内のユニット階段9も更に上層部分に進
行させて、作業員の施工箇所間における移動を円滑化す
るようにする。いま、N−2階とN階とをN−1階を介
して連絡する形でシャフト7に配置しているユニット階
段9は、シャフト7をクライミング、即ち自力昇降する
ことにより任意の上層階部分に配置することが出来る。
ユニット階段9にシャフト7をクライミングさせるに
は、まず、上部反力桁27が図8に示すようにN階部分
の鉄骨梁5に支持されて該N階部分にガイドフレーム1
0Aが配置している状態のユニット階段9を、パンタグ
ラフ機構13を収縮させることにより、図10に示すよ
うに、ガイドフレーム10Cをガイドフレーム10Aに
相対的に近接させる。するとこのとき、例えばローラ2
5がガイド溝23中を図5においては矢印J方向に移動
することにより、スライドステップ16は格納スペース
22に所定の長さ分、即ちローラ25の移動分だけ格納
されるので、当該スライドステップ16がガイドフレー
ム10A、10Cの近接動作を妨げることはない。こう
しておいて、下部反力桁29の、伸縮ジャッキ291を
収縮させて展開駆動機構292を駆動することにより支
持部290を、N階部分の鉄骨梁5、5上に図7中実線
で示すように展開させた状態で固定する。すると、これ
によりガイドフレーム10A、10Cが同時にN階部分
の図中左右の鉄骨梁5、5に支持されるので、ここで、
伸縮ジャッキ291が伸縮し得ないように固定すると、
ガイドフレーム10CがN階部分の鉄骨梁5、5を介し
てシャフト7内に配置固定される。そこで、上部反力桁
27の支持部270を図6中矢印Q方向、即ち図中一点
鎖線で示すように格納し、即ちガイドフレーム10Aの
支持状態を解除する。そして、この状態において、パン
タグラフ機構13を伸長駆動させると、ガイドフレーム
10Aは、図11に示すように、先程配置固定されたガ
イドフレーム10Cに対してパンタグラフ機構13のス
トローク分だけ相対的に遠退する形で、シャフト7内を
上昇する。すると、ガイドフレーム10Aは上部反力桁
27の支持部270が鉄骨梁5に干渉されることなく円
滑に上昇することが出来るので、そこで、ガイドフレー
ム10Aを例えば先程配置していたN階からN+1階部
分を通過させてそしてN+2階部分に配置させれば、ユ
ニット階段9は2階層分だけクライミングすることにな
る。そこで、こうしてガイドフレーム10AをN+2階
部分の鉄骨梁5の上方まで上昇させておいて、上部反力
桁27の支持部270をN+2階部分の鉄骨梁5上に展
開固定すると、このとき、ガイドフレーム10CはN階
に、またガイドフレーム10BはN+1階に配置するこ
とが出来るので、これにより各ガイドフレーム10間に
再び前記昇降路R、Sが形成されて、該昇降路R、Sを
介して作業員がN階、N+1階、N+2階の間を自在に
行き来することが出来る。なお、こうしてユニット階段
9をシャフト5内に配置して昇降路R、Sを形成し、当
該ユニット階段9を作業用階段として使用する際に、上
部反力桁27の支持部270がガイドフレーム10Aの
足場11から突出して邪魔であるような場合には、下部
反力桁29のみを介してユニット階段9を適宜階の鉄骨
梁5に支持させた状態で、上部反力桁27の支持部27
0を図6中点線で示すように格納した状態にしておいて
も差し支えない。また、下部反力桁29の支持部290
が、上部反力桁27の支持部270、270間に突出配
置して邪魔な場合には、上部反力桁27のみを介してユ
ニット階段9を適宜階の鉄骨梁5に支持させた状態で、
下部反力桁29の支持部290を、図7中一点鎖線で示
すように格納してから伸縮ジャッキ291を介して適宜
下降させておいても良い。
【0011】こうして、ユニット階段9は上述したクラ
イミング動作を繰返すことにより、シャフト7内の任意
の位置に上昇することが出来ると共に、上述したと逆の
順序を辿ることにより、シャフト7内の任意の位置に下
降することが出来る。即ち、ユニット階段9は、上部反
力桁27と下部反力桁29を介して上部フレーム10A
と下部フレーム10Cとのいずれか一方が又は両方が同
時に、各階の鉄骨梁5に順々に反力を求めることによ
り、パンタグラフ機構13を介してシャフト5を自在に
上昇したり下降したりすることが出来る。従って、構築
物1のコンクリート躯体構築前に鉄骨階段を組立てなく
とも、鉄骨組体2内の任意の施工箇所の上下間におい
て、シャフト5部分に仮設された昇降路R、Sを介して
作業員が自在に昇降することが出来るので、この際作業
員が構築物1の外側部分を通過する必要がなく、従っ
て、当該構築物1の外側部分においては、足場作業やタ
ワークレーン等による資材揚重作業等を円滑に進行させ
ることが出来る。従って、上述したように鉄骨組体2内
で必要とされる作業に係る資材や機材を手にした作業員
が必要に応じて迅速に施工箇所間を行き来することが出
来ると共に、鉄骨組体2外の作業の効率化も図られて、
延いては構築物1全体の施工工期を短縮化することが出
来る。
【0012】また、ユニット階段9は、上述した実施例
のように下部反力桁29が伸縮ジャッキ291等を介し
てガイドフレーム10Cに対して独立した形で上下に移
動されるようになっていなくとも構わず、例えば図12
に示すように、ガイドフレーム10Cの図12中紙面の
手前部分と奥側部分とにU字型の支持フレーム31、3
1が装着されていて、該支持フレーム31、31の先端
側面部分を介して支持部290’、290’が突出駆動
され得るようにユニット階段9’が構成されていても良
い。図12に示す場合には、上部反力桁27もまた、下
部反力桁29に対応する形で、ガイドフレーム10Aの
踊り場11の図12中左右の側面部から支持部270’
が突出駆動され得るように構成されており、ガイドフレ
ーム10A側の踊り場11はパンタグラフ機構13の最
収縮時に支持フレーム31、31間に配置し得るように
形成されている。そして、下部反力桁29は、ガイドフ
レーム10Aが上部反力桁27を介してN階の鉄骨梁5
に突出支持された状態において、パンタグラフ機構13
を介してガイドフレーム10C、10B及び支持フレー
ム31、31が該ガイドフレーム10Aに対して相対的
に近接遠退する動作と連動して上下に移動させられる。
この際、図12に示す上部反力桁27と下部反力桁29
とは、単に支持部270’290’を側方に突出後退さ
せるだけで迅速に支持状態と非支持状態とを呈すること
が出来、また、パンタグラフ機構13の伸縮動作と連動
する形で下部反力桁29が上下に移動するので、シャフ
ト7内におけるユニット階段9の昇降動作のスピードア
ップを図ることが出来る。また、図12に示すユニット
階段9’は踊り場11上に何等突起物が必要とされない
ことにより昇降路R、Sに突起が形成されずにすむと共
に、反力桁が踊り場上に露出していない為、踊り場11
の面積を小さくすることが出来、これによりスライドス
テップ16が設置される間隙L1を長くとることが出来
るので、シャフト7の横断面積が小さい場合にも昇降路
R、Sを、重量物を持った作業員が安全昇降するに十分
緩慢な傾斜に形成することが出来る。また、上部反力桁
27と下部反力桁29とは、ガイドフレーム10A、1
0Cの側方部分に突出することにより該それぞれのフレ
ーム10A、10Cを支持することが出来れば、上述し
た他にどのように構成されていても構わず、また、同様
にガイドフレーム10Bにこういった反力桁27、29
が設けられていても良い。
【0013】なお、ユニット階段9は上部反力桁27乃
至下部反力桁29を介してこれに対応するピッチの鉄骨
梁5、5等の支持部に支持されることが出来れば、構築
物1の任意の位置に配置することが出来るので、必要に
応じてシャフト7外の鉄骨組体2内へユニット階段9を
退避させることも自在に出来る。また、ユニット階段9
は必ずしも鉄骨梁5に支持されていなくとも、構築物1
のコンクリート打設後にスラブ等に支持されることも出
来るので、コンクリート躯体構築後の内装作業時にシャ
フト7等に仮設すればこれを作業用階段として用いるこ
とも出来、従って、当該ユニット階段9は汎用性の高い
適用方法が可能であるために、作業時の経済効率を向上
させることも出来る。また、上述した実施例において
は、3ヶのガイドフレーム10A、10B、10Cがそ
れぞれ構築物のN、N±1階、即ち3階層部分に配置し
得るように構成されている例を述べたが、ユニット階段
9(9’)は、ガイドフレーム10A、10C等の上下
のフレームが相対的に近接遠退することによりシャフト
7等の垂直方向部分を自力昇降することが出来れば良い
ので、必要に応じてガイドフレーム10の数量やパンタ
グラフ機構13のストロークを適宜設定することにより
構築物1を構築するに最適な仮設階段形状を呈するよう
に、その構成が変更されても何等差し支えない。また、
階段格納機構15は、こうして上下のフレームが近接遠
退する動作をスライドステップ16等の階段部分が妨げ
ることがないよう該階段部分の展設格納状態を調整する
目的で設けられるものであり、上述した実施例のよう
に、ローラ25がスライドする方式により構成されてい
なくとも構わず、例えばスライドステップ16等の階段
部分自体がテレスコピック管式や蛇腹機構等により伸縮
するように構成されて、階段格納機構15が省略されて
も差し支えない。さらに、スライドステップ16は、ヒ
ンジ及びジャッキ等の補助機構を介して中折れすること
により折畳まれ得るように構成されていても良い。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フレーム10A等の上部フレームとフレーム10C等の
下部フレームを上下方向に並べて配置する形で設け、前
記上部フレームと下部フレームとの間に、該上部フレー
ムと下部フレームとを相対的に近接遠退させる形のパン
タグラフ機構13等の近接遠退駆動手段を設けると共
に、前記上部フレームと下部フレームとの間に、該上部
フレームと下部フレームを連絡する形のスライドステッ
プ16等の階段を格納自在な形で設け、前記上部フレー
ムと下部フレームのそれぞれに、該上部フレームと下部
フレームをそれぞれ支持する上部反力桁27、下部反力
桁29等の支持手段を、該上部フレームと下部フレーム
の側方に突出駆動自在に設けてユニット階段9を構成し
たので、上部フレームと下部フレームとのどちらか一方
が、それぞれ支持手段を介して支持されている間に、該
上部フレームと下部フレームのうちの支持されていない
側の一方が支持されている他方に対して、近接遠退駆動
手段を介して近接遠退し、当該上部フレームと下部フレ
ームの近接遠退動作に伴い階段が格納展設されることが
出来る。従って、上部フレームと下部フレームのそれぞ
れの支持手段の突出位置に対応したピッチで配置された
鉄骨梁5、5等に支持させる形で、ユニット階段9を鉄
骨組体2等の未だコンクリート躯体が構築されていない
構築物中に仮設することが出来、そして、上下方向に並
ぶ鉄骨梁5、5に上部フレームと下部フレームとを順に
支持させる形で、該上部フレームと下部フレームとのう
ちの支持されていない側のフレームを支持されている側
に対して相対的に近接遠退させることにより、ユニット
階段9をシャフト5等の構築物内を自在に昇降させるこ
とが出来る。こうしてユニット階段9が構築物内を昇降
する際に、上部フレームと下部フレームとの近接遠退動
作に伴い階段が格納展設されることにより、該階段部分
がユニット階段9の昇降動作を阻害することなく、上部
フレームと下部フレームとの連絡状態を保持し続ける。
従って、ユニット階段9は未だコンクリート躯体が構築
されていない構築物中の任意の階層部分に、他の揚重機
に頼ることなく自力で移動することが出来るので、構築
物の必要とされる箇所に階段を仮設することが容易に出
来、構造物を構築する作業員は、足場部分を通過するこ
となく当該ユニット階段9による仮設階段を利用して構
築物内を昇降する形で、資材、機材を手にした状態で安
全に各施工箇所間の上下を行き来することが出来る。す
ると、構築物の外側に組まれた仮設足場では作業員の行
き来に阻害されることなく円滑に足場作業を進めること
が出来るので、こうして構築物を構築する作業員が各施
工箇所間を行き来するための昇降路を構築物内に仮設す
ることにより、構築作業の効率化と安全性を高めること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】構築中の構築物の一例を示す図である。
【図2】図1に示す構築物内における本発明によるユニ
ット階段の支持状態を示す図である。
【図3】本発明によるユニット階段の一実施例を示す斜
視図である。
【図4】図3に示すユニット階段における伸縮機構の一
例を示す斜視図である。
【図5】図3に示すユニット階段における階段格納機構
部分の一例を示す拡大図である。
【図6】図3に示すユニット階段における上部反力桁部
分の一例を示す斜視図である。
【図7】図3に示すユニット階段における下部反力桁部
分の一例を示す斜視図である。
【図8】図3に示すユニット階段において階段使用時の
構築物への設置状態を示す側面図である。
【図9】図8の正面図である。
【図10】図3に示すユニット階段のクライミング動作
の一例を示す図である。
【図11】図3に示すユニット階段のクライミング動作
の一例を示す図である。
【図12】本発明によるユニット階段の別の実施例を示
す図である。
【符号の説明】
9……ユニット階段 10A……ガイドフレーム(上部フレーム) 10C……ガイドフレーム(下部フレーム) 13……パンタグラフ機構(近接遠退駆動手段) 16……スライドステップ(階段) 27……上部反力桁(支持手段) 29……下部反力桁(支持手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部フレームと下部フレームを上下方向に
    並べて配置する形で設け、 前記上部フレームと下部フレームとの間に、該上部フレ
    ームと下部フレームとを相対的に近接遠退させる形の近
    接遠退駆動手段を設けると共に、 前記上部フレームと下部フレームとの間に、該上部フレ
    ームと下部フレームを連絡する形の階段を格納自在な形
    で設け、 前記上部フレームと下部フレームのそれぞれに、該上部
    フレームと下部フレームをそれぞれ支持する支持手段
    を、該上部フレームと下部フレームの側方に突出駆動自
    在に設けて構成した、ユニット階段。
JP30256891A 1991-10-22 1991-10-22 ユニツト階段 Pending JPH05125843A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109958134A (zh) * 2018-11-20 2019-07-02 成都中技智慧企业管理咨询有限公司 一种悬挂式深基坑上下楼梯
KR102080407B1 (ko) * 2018-09-14 2020-02-21 문홍찬 차량용 소방리프트장치

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