JPH05124666A - ガスバリヤー性キヤツプ - Google Patents
ガスバリヤー性キヤツプInfo
- Publication number
- JPH05124666A JPH05124666A JP18762391A JP18762391A JPH05124666A JP H05124666 A JPH05124666 A JP H05124666A JP 18762391 A JP18762391 A JP 18762391A JP 18762391 A JP18762391 A JP 18762391A JP H05124666 A JPH05124666 A JP H05124666A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cap
- ethylene
- gas
- gas barrier
- polyethylene
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 成形性及びガスバリヤー性に優れたキャッ
プを提供すること。 【構成】 (A)ポリエチレン 0〜50重量%、(B)エチレ
ン−ビニルアルコール共重合体又は、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体けん化物10〜50重量%及び、(C)カルボン
酸変性ポリエチレン接着性樹脂10〜90重量%からなる樹
脂組成物から成形されたことを特徴とするガスバリヤ−
性キャップ。
プを提供すること。 【構成】 (A)ポリエチレン 0〜50重量%、(B)エチレ
ン−ビニルアルコール共重合体又は、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体けん化物10〜50重量%及び、(C)カルボン
酸変性ポリエチレン接着性樹脂10〜90重量%からなる樹
脂組成物から成形されたことを特徴とするガスバリヤ−
性キャップ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯磨、食品、化粧品、
医薬品、接着剤などのガスバリヤ−性容器に好適なガス
バリヤー性キャップに関する。
医薬品、接着剤などのガスバリヤ−性容器に好適なガス
バリヤー性キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】歯磨、食品、化粧品、医薬品、接着剤等
の容器として、ラミネ−トチュ−ブタイプのものがあ
る。この種の容器は、胴部はアルミ箔又は、エチレン−
ビニルアルコ−ル共重合体(ポリエチレンとの二層又は
三層構成)等によりガスバリヤ−性が付与されており、
又、内容物取出し口にはアルミ箔などによりシ−ルが施
されている。しかし、使用の際開封された後は、通常ポ
リエチレン等の樹脂により成形されたキャップが使用さ
れるが、この材料はガスバリヤ−性に劣るため、この部
分より内容成分、例えば香料等の放散が生じる。又、逆
にこの部分を通して空気中から酸素等のガスの侵入によ
り内容成分が変質する等といった問題点があった。キャ
ップ自体をガスバリヤ−性のエチレン−ビニルアルコ−
ル共重合体で成形できればよいが、この材料単独では成
形品はもろく、成形性を向上させようとしてポリエチレ
ンとブレンドしようとしても相溶しない。
の容器として、ラミネ−トチュ−ブタイプのものがあ
る。この種の容器は、胴部はアルミ箔又は、エチレン−
ビニルアルコ−ル共重合体(ポリエチレンとの二層又は
三層構成)等によりガスバリヤ−性が付与されており、
又、内容物取出し口にはアルミ箔などによりシ−ルが施
されている。しかし、使用の際開封された後は、通常ポ
リエチレン等の樹脂により成形されたキャップが使用さ
れるが、この材料はガスバリヤ−性に劣るため、この部
分より内容成分、例えば香料等の放散が生じる。又、逆
にこの部分を通して空気中から酸素等のガスの侵入によ
り内容成分が変質する等といった問題点があった。キャ
ップ自体をガスバリヤ−性のエチレン−ビニルアルコ−
ル共重合体で成形できればよいが、この材料単独では成
形品はもろく、成形性を向上させようとしてポリエチレ
ンとブレンドしようとしても相溶しない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、こうした実
状の下に、成形性、ガスバリヤ−性に優れたキャップを
提供することを目的とするものである。
状の下に、成形性、ガスバリヤ−性に優れたキャップを
提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討し
た結果、特定の樹脂の組合せによる組成物が成形性、ガ
スバリヤ−性に優れていることを見出し、本発明に至っ
た。
た結果、特定の樹脂の組合せによる組成物が成形性、ガ
スバリヤ−性に優れていることを見出し、本発明に至っ
た。
【0005】すなわち、本発明は、(A)ポリエチレン 0
〜50重量%、(B)エチレン−ビニルアルコール共重合体
又は、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物10〜50重
量%及び、(C)カルボン酸変性ポリエチレン接着性樹脂1
0〜90重量%からなる樹脂組成物から成形されたことを
特徴とするガスバリヤ−性キャップである。
〜50重量%、(B)エチレン−ビニルアルコール共重合体
又は、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物10〜50重
量%及び、(C)カルボン酸変性ポリエチレン接着性樹脂1
0〜90重量%からなる樹脂組成物から成形されたことを
特徴とするガスバリヤ−性キャップである。
【0006】本発明に使用する樹脂材料について説明す
る。
る。
【0007】本発明のガスバリヤ−性キャップは、(A)
ポリエチレン、(B)エチレン−ビニルアルコール共重合
体又は、エチレン酢酸ビニル共重合体けん化物、及び
(C)カルボン酸変性ポリエチレン接着性樹脂からなる樹
脂組成物であり、あらかじめメルトブレンド(溶融混
練)された材料から成形される。
ポリエチレン、(B)エチレン−ビニルアルコール共重合
体又は、エチレン酢酸ビニル共重合体けん化物、及び
(C)カルボン酸変性ポリエチレン接着性樹脂からなる樹
脂組成物であり、あらかじめメルトブレンド(溶融混
練)された材料から成形される。
【0008】上記組成物において(A)と(B)成分のみでは
相溶性が悪く、均一に分散せず、ガスバリヤー性の向上
も十分ではない。
相溶性が悪く、均一に分散せず、ガスバリヤー性の向上
も十分ではない。
【0009】上記(A)ポリエチレンとしては、高密度ポ
リエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン、低密度
ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDP
E)が使用できるが、高密度ポリエチレンが好ましい。
リエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン、低密度
ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDP
E)が使用できるが、高密度ポリエチレンが好ましい。
【0010】(B)エチレン−ビニルアルコール共重合体
又は、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物は、エチ
レン共重合比率(モル%)が小さい程ガスバリヤー性は
大きくなるが、他方、成形性、成形品の物性は低下す
る。後述の実施例では44%のものを使用した。
又は、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物は、エチ
レン共重合比率(モル%)が小さい程ガスバリヤー性は
大きくなるが、他方、成形性、成形品の物性は低下す
る。後述の実施例では44%のものを使用した。
【0011】(C)成分のカルボン酸変性は、無水マレイ
ン酸によるものが好ましい。具体的には、例えば商品名
MODIC(三菱油化(株)製)や商品名アドマー(三
井石油化学工業(株)製)等の市販品を使用することが
できる。
ン酸によるものが好ましい。具体的には、例えば商品名
MODIC(三菱油化(株)製)や商品名アドマー(三
井石油化学工業(株)製)等の市販品を使用することが
できる。
【0012】これら(A)、(B)、(C)各成分の混合比は、
重量で(A):(B):(C)=0〜50:10〜50:10〜90の範囲で用
いられるが、成形性も考慮すると好ましくは10〜50:30
〜50:30〜50である。
重量で(A):(B):(C)=0〜50:10〜50:10〜90の範囲で用
いられるが、成形性も考慮すると好ましくは10〜50:30
〜50:30〜50である。
【0013】本発明においては上記の(A)、(B)、(C)か
らなる樹脂組成物からキャップを構成することにより、
従来製品に比べてガスバリヤ−性を格段に改善すること
ができる。
らなる樹脂組成物からキャップを構成することにより、
従来製品に比べてガスバリヤ−性を格段に改善すること
ができる。
【0014】本発明のガスバリヤ−性キャップは、その
成形材料として上記の選択された材料を使用することが
重要であり、キャップ自体の物理的構造は従来のものと
同様で良く、成形方法についても同様であり、一般的な
樹脂成形機を用いて射出成形等により成形することがで
きる。
成形材料として上記の選択された材料を使用することが
重要であり、キャップ自体の物理的構造は従来のものと
同様で良く、成形方法についても同様であり、一般的な
樹脂成形機を用いて射出成形等により成形することがで
きる。
【0015】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。
明する。
【0016】ガスバリヤ−性を評価するため、表に示す
材料から、厚さ1mmのシ−トを成形し、このものの酸素
透過率を測定した。
材料から、厚さ1mmのシ−トを成形し、このものの酸素
透過率を測定した。
【0017】
【表1】 注 (A) HDPE (B) エバ−ル (C) MODIC * 上段20℃、RH65%、下段20℃、RH85% 表より明らかなように、本発明の特定三成分系樹脂組成
物により構成されたキャップは、優れたバリヤ−性を示
す。
物により構成されたキャップは、優れたバリヤ−性を示
す。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればキ
ャップのガスバリヤ−性を著しく改善することができる
ので、従来のガスバリヤ−性の各種容器と組合せて用い
ることにより開栓後の内容物の芳香や揮発成分の逃散、
変質等を一層効果的に防止することができ、内容物の品
質を長期にわたって保持することができると同時にメ−
カ−の品質保障期間が大幅に長くなる。
ャップのガスバリヤ−性を著しく改善することができる
ので、従来のガスバリヤ−性の各種容器と組合せて用い
ることにより開栓後の内容物の芳香や揮発成分の逃散、
変質等を一層効果的に防止することができ、内容物の品
質を長期にわたって保持することができると同時にメ−
カ−の品質保障期間が大幅に長くなる。
【0019】従って、本発明のキャップは、歯磨、医薬
品、飲食品、あるいは接着剤用の容器用キャップとして
きわめて有用である。
品、飲食品、あるいは接着剤用の容器用キャップとして
きわめて有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)ポリエチレン 0〜50重量%、(B)エチ
レン−ビニルアルコール共重合体又は、エチレン−酢酸
ビニル共重合体けん化物10〜50重量%及び、(C)カルボ
ン酸変性ポリエチレン接着性樹脂10〜90重量%からなる
樹脂組成物から成形されたことを特徴とするガスバリヤ
−性キャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3187623A JPH07112865B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | ガスバリヤー性キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3187623A JPH07112865B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | ガスバリヤー性キャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05124666A true JPH05124666A (ja) | 1993-05-21 |
JPH07112865B2 JPH07112865B2 (ja) | 1995-12-06 |
Family
ID=16209349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3187623A Expired - Lifetime JPH07112865B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | ガスバリヤー性キャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07112865B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008120416A (ja) * | 2006-11-10 | 2008-05-29 | Toppan Printing Co Ltd | 液体容器 |
KR20210018346A (ko) * | 2018-06-08 | 2021-02-17 | 니혼 클로져 가부시키가이샤 | 사출 성형용 수지 조성물 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61232162A (ja) * | 1985-04-09 | 1986-10-16 | 東洋製罐株式会社 | 多層プラスチツク・キヤツプ |
JPS62220455A (ja) * | 1986-03-19 | 1987-09-28 | 昭和電工株式会社 | 容器の蓋のシ−ル材 |
-
1991
- 1991-07-26 JP JP3187623A patent/JPH07112865B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61232162A (ja) * | 1985-04-09 | 1986-10-16 | 東洋製罐株式会社 | 多層プラスチツク・キヤツプ |
JPS62220455A (ja) * | 1986-03-19 | 1987-09-28 | 昭和電工株式会社 | 容器の蓋のシ−ル材 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008120416A (ja) * | 2006-11-10 | 2008-05-29 | Toppan Printing Co Ltd | 液体容器 |
KR20210018346A (ko) * | 2018-06-08 | 2021-02-17 | 니혼 클로져 가부시키가이샤 | 사출 성형용 수지 조성물 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07112865B2 (ja) | 1995-12-06 |
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