JPH05123950A - 圧延ロール研削方法 - Google Patents
圧延ロール研削方法Info
- Publication number
- JPH05123950A JPH05123950A JP24496691A JP24496691A JPH05123950A JP H05123950 A JPH05123950 A JP H05123950A JP 24496691 A JP24496691 A JP 24496691A JP 24496691 A JP24496691 A JP 24496691A JP H05123950 A JPH05123950 A JP H05123950A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grinding
- roll
- grindstone
- binder
- grinding wheel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
- Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高速度鋼、セミハイスなどの圧延ロール研削
を効率的に実施し、摩耗や目こぼれが少く、研削熱の発
生を適切に抑制すると共にスクラッチやビビリなどのな
い高精度の仕上げ面粗度を安定して形成し、的確な研削
を実現する。 【構成】 回転砥石による圧延ロールの研削で、回転砥
石の砥粒として立方晶窒化硼素を用い、結合剤としてビ
トリファイドを用いた回転砥石素材を準備し、回転砥石
素材を回転させながら連続回転する圧延ロールの周面に
接触させて研削する。
を効率的に実施し、摩耗や目こぼれが少く、研削熱の発
生を適切に抑制すると共にスクラッチやビビリなどのな
い高精度の仕上げ面粗度を安定して形成し、的確な研削
を実現する。 【構成】 回転砥石による圧延ロールの研削で、回転砥
石の砥粒として立方晶窒化硼素を用い、結合剤としてビ
トリファイドを用いた回転砥石素材を準備し、回転砥石
素材を回転させながら連続回転する圧延ロールの周面に
接触させて研削する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧延ロールのロール面を
研削する方法、特に回転砥石により研削する圧延ロール
研削方法に関するものである。
研削する方法、特に回転砥石により研削する圧延ロール
研削方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧延ロールに関し近時においてはロール
交換周期を長くするため、その材質が在来の鍛鋼や鋳鋼
から高速度鋼、超硬、セミハイス等に変化している。然
して斯かるロール研削に用いられる回転砥石としてはレ
ジノイド樹脂などを結合剤として形成され、砥粒として
は溶融アルミナ質系または炭化ケイ素質系を用いたもの
(ヌープ硬度:1800〜2500)が採用されてい
る。
交換周期を長くするため、その材質が在来の鍛鋼や鋳鋼
から高速度鋼、超硬、セミハイス等に変化している。然
して斯かるロール研削に用いられる回転砥石としてはレ
ジノイド樹脂などを結合剤として形成され、砥粒として
は溶融アルミナ質系または炭化ケイ素質系を用いたもの
(ヌープ硬度:1800〜2500)が採用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
ロール研削方法によるときはセミハイス等のロール研削
に当って研削時間が長くならざるを得ず、又スクラッチ
やビビリなどが発生し易い。
ロール研削方法によるときはセミハイス等のロール研削
に当って研削時間が長くならざるを得ず、又スクラッチ
やビビリなどが発生し易い。
【0004】又砥石の損耗も大であって、且つ損耗した
砥石を目立てするにはダイヤモンドなどを先端に設けた
ステイック状ドレッサーなどによるドレッシングを行う
ことが必要であり、高Crロールやセミハイスロールの有
用性については理解されていても、その研削が困難で研
削用砥石の損耗に伴う前記ドレッシングの工数が大であ
ることなどからこれを充分に活用することを阻害する1
つの原因となっている。
砥石を目立てするにはダイヤモンドなどを先端に設けた
ステイック状ドレッサーなどによるドレッシングを行う
ことが必要であり、高Crロールやセミハイスロールの有
用性については理解されていても、その研削が困難で研
削用砥石の損耗に伴う前記ドレッシングの工数が大であ
ることなどからこれを充分に活用することを阻害する1
つの原因となっている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記したような
従来技術における課題を解消することについて検討を重
ね、硬度および熱伝導性において卓越した特性を有する
立方晶窒化硼素を砥粒として採用すると共に結合剤との
間において適切なバランスを採った回転砥石を採用する
ことによって高硬度ロールを簡易適切に研削することに
成功したものであって以下の如くである。
従来技術における課題を解消することについて検討を重
ね、硬度および熱伝導性において卓越した特性を有する
立方晶窒化硼素を砥粒として採用すると共に結合剤との
間において適切なバランスを採った回転砥石を採用する
ことによって高硬度ロールを簡易適切に研削することに
成功したものであって以下の如くである。
【0006】(1)圧延ロールを回転砥石により研削す
るに当り、前記回転砥石における砥粒に立方晶窒化硼素
を用い、結合剤にビトリファイドを用いた回転砥石素材
を準備し、該回転砥石素材を回転せしめつつ連続回転す
る圧延ロール周面に接触せしめて研削することを特徴と
する圧延ロール研削方法。
るに当り、前記回転砥石における砥粒に立方晶窒化硼素
を用い、結合剤にビトリファイドを用いた回転砥石素材
を準備し、該回転砥石素材を回転せしめつつ連続回転す
る圧延ロール周面に接触せしめて研削することを特徴と
する圧延ロール研削方法。
【0007】(2)砥粒に立方晶窒化硼素を用い、結合
剤にビトリファイドを用いた回転砥石をダイヤモンドカ
ッターを用いたダウンカット方式によりツルーイングを
行い、しかも前記結合剤の除去を主体としてドレッシン
グを適宜に行った回転砥石を用いる前記(1)に記載の
圧延ロール研削方法。
剤にビトリファイドを用いた回転砥石をダイヤモンドカ
ッターを用いたダウンカット方式によりツルーイングを
行い、しかも前記結合剤の除去を主体としてドレッシン
グを適宜に行った回転砥石を用いる前記(1)に記載の
圧延ロール研削方法。
【0008】
【作用】圧延ロールを回転砥石により研削するに当り、
前記回転砥石における砥粒に立方晶窒化硼素を用いるこ
とにより該立方晶窒化硼素の有する5000SHk 程度あ
るいはそれ以上のような高硬度性その他の特質を圧延ロ
ールの研削に利用せしめ、高Crロールやセミハイスロー
ルなどの高硬度で耐摩耗性や耐ロール疵性に優れた圧延
ロールの研削を効率的に行わしめる。
前記回転砥石における砥粒に立方晶窒化硼素を用いるこ
とにより該立方晶窒化硼素の有する5000SHk 程度あ
るいはそれ以上のような高硬度性その他の特質を圧延ロ
ールの研削に利用せしめ、高Crロールやセミハイスロー
ルなどの高硬度で耐摩耗性や耐ロール疵性に優れた圧延
ロールの研削を効率的に行わしめる。
【0009】前記のような砥粒を用いた回転砥石におけ
る結合剤にビトリファイドを用いた回転砥石素材を準備
することにより砥粒と結合剤との間における適切なバラ
ンスが図られると共に砥粒の保持力が充分に発揮されて
上述したような圧延ロールの研削を有効に行わしめ得る
回転砥石が得られる。
る結合剤にビトリファイドを用いた回転砥石素材を準備
することにより砥粒と結合剤との間における適切なバラ
ンスが図られると共に砥粒の保持力が充分に発揮されて
上述したような圧延ロールの研削を有効に行わしめ得る
回転砥石が得られる。
【0010】前述のようにして得られる回転砥石素材を
回転せしめつつ連続回転する圧延ロール周面に接触せし
めて研削することにより効率的で偏った摩耗などを生ず
ることの少い圧延ロール周面の研削を行わしめる。
回転せしめつつ連続回転する圧延ロール周面に接触せし
めて研削することにより効率的で偏った摩耗などを生ず
ることの少い圧延ロール周面の研削を行わしめる。
【0011】前記した回転砥石をダイヤモンドカッター
を用いたダウンカット方式によりツルーイングを行うこ
とにより研削加工を安定化すると共に精度を高め、しか
も前記結合剤の除去を主体としてドレッシングを適宜に
行った回転砥石を用いることによって短時間内に効果的
なドレッシングを行わしめて高硬度圧延ロールに対する
能率的な研削を行わしめる。
を用いたダウンカット方式によりツルーイングを行うこ
とにより研削加工を安定化すると共に精度を高め、しか
も前記結合剤の除去を主体としてドレッシングを適宜に
行った回転砥石を用いることによって短時間内に効果的
なドレッシングを行わしめて高硬度圧延ロールに対する
能率的な研削を行わしめる。
【0012】
【実施例】上記したような本発明によるものの具体的な
実施態様を添附図面に示すものについて説明すると、こ
のようなロール研削は図1に示すように圧延ロール4に
対しモータ1で駆動される回転砥石2を接摺せしめ、且
つこれを送り手段5で送りつつ行い、ロール4は大型で
あるからその支持をセンター支持ではなしにロールネッ
クをレストワーク等で支持して回転させ、ロール4の胴
部周面には曲面(クラウン)、即ちコンベックス、コン
ケープをつけて研削する。
実施態様を添附図面に示すものについて説明すると、こ
のようなロール研削は図1に示すように圧延ロール4に
対しモータ1で駆動される回転砥石2を接摺せしめ、且
つこれを送り手段5で送りつつ行い、ロール4は大型で
あるからその支持をセンター支持ではなしにロールネッ
クをレストワーク等で支持して回転させ、ロール4の胴
部周面には曲面(クラウン)、即ちコンベックス、コン
ケープをつけて研削する。
【0013】本発明においては前記回転砥石2として立
方晶窒化硼素を砥粒とし、これをビトリファイドを結合
剤として一体に形成した構成のものを用いるものであ
り、前記立方晶窒化硼素は六方晶系窒化硼素を適当な触
媒存在下で高温高圧処理したものであり、このものは砥
粒として一般的に採用されている溶融アルミナ質系のも
のの2.5倍程度、炭化ケイ素質系のものの2倍程度の硬
度を有し、熱伝導率においては約60倍の高い熱伝導性
を有している。これに対しビトリファイドは剛性に優
れ、砥粒保持力が大である。
方晶窒化硼素を砥粒とし、これをビトリファイドを結合
剤として一体に形成した構成のものを用いるものであ
り、前記立方晶窒化硼素は六方晶系窒化硼素を適当な触
媒存在下で高温高圧処理したものであり、このものは砥
粒として一般的に採用されている溶融アルミナ質系のも
のの2.5倍程度、炭化ケイ素質系のものの2倍程度の硬
度を有し、熱伝導率においては約60倍の高い熱伝導性
を有している。これに対しビトリファイドは剛性に優
れ、砥粒保持力が大である。
【0014】上記のような立方晶窒化硼素とビトリファ
イドによる回転砥石2は耐摩耗性に優れているのでその
取付けに際しては図2に示すようにツルアー3で回転砥
石の真円度を高めるためのツルーイングする。即ちツル
アー3としてダイヤモンド粒子を埋め込んだカッターを
用い、該カッターを回転砥石2に対してダウンカットの
方向でカットすることにより回転砥石2の真円度を有効
に上昇し、立方晶系窒化硼素の先端を揃えて研削時にお
ける振れを最小状態とすることができる。
イドによる回転砥石2は耐摩耗性に優れているのでその
取付けに際しては図2に示すようにツルアー3で回転砥
石の真円度を高めるためのツルーイングする。即ちツル
アー3としてダイヤモンド粒子を埋め込んだカッターを
用い、該カッターを回転砥石2に対してダウンカットの
方向でカットすることにより回転砥石2の真円度を有効
に上昇し、立方晶系窒化硼素の先端を揃えて研削時にお
ける振れを最小状態とすることができる。
【0015】前記した図2のツルアー3によるツルーイ
ングについては圧延ロール4をセットし、回転砥石2で
研削する図1のような研削盤ないし研削台と別個に図2
のような構成のツルーイング台を設けてよいことは勿論
であるが、このように研削盤ないし研削台と別個にツル
ーイング台を設けることはその回転駆動系を重複して必
要とすると共に回転砥石2をツルーイング台に対して装
脱することが必要である。従って圧延ロール4をセット
して研削するための研削盤ないし研削台の一端部の如き
にツルアー3を設けておいて回転砥石2を該ツルアー3
部分に送り込んでツルーイングし、このようにしてツル
ーイングされた回転砥石を研削台にセットされている圧
延ロール4部分に引出し、そのままでロール研削を行わ
しめるようにすることが好ましい。
ングについては圧延ロール4をセットし、回転砥石2で
研削する図1のような研削盤ないし研削台と別個に図2
のような構成のツルーイング台を設けてよいことは勿論
であるが、このように研削盤ないし研削台と別個にツル
ーイング台を設けることはその回転駆動系を重複して必
要とすると共に回転砥石2をツルーイング台に対して装
脱することが必要である。従って圧延ロール4をセット
して研削するための研削盤ないし研削台の一端部の如き
にツルアー3を設けておいて回転砥石2を該ツルアー3
部分に送り込んでツルーイングし、このようにしてツル
ーイングされた回転砥石を研削台にセットされている圧
延ロール4部分に引出し、そのままでロール研削を行わ
しめるようにすることが好ましい。
【0016】研削に当っては上記したような回転砥石2
に対して適宜にドレッシングを行うことが圧延ロールに
対する好ましい研削を得しめる所以であるが、斯かるド
レッシングは前述したような本発明の回転砥石に関して
鍛鋼ロール研削で有効に達成される。即ち前記のような
構成をもった本発明の回転砥石2はこのような鍛鋼ロー
ル研削により立方晶窒化硼素である砥粒において摩耗を
発生することが殆んどなく、結合剤のみの除去が鍛鋼ロ
ール研削による鍛鋼粉粒で有効に実施されることとな
り、適切なドレッシングを得しめる。
に対して適宜にドレッシングを行うことが圧延ロールに
対する好ましい研削を得しめる所以であるが、斯かるド
レッシングは前述したような本発明の回転砥石に関して
鍛鋼ロール研削で有効に達成される。即ち前記のような
構成をもった本発明の回転砥石2はこのような鍛鋼ロー
ル研削により立方晶窒化硼素である砥粒において摩耗を
発生することが殆んどなく、結合剤のみの除去が鍛鋼ロ
ール研削による鍛鋼粉粒で有効に実施されることとな
り、適切なドレッシングを得しめる。
【0017】上記したような回転砥石における組成ない
し構造に関しては一般的に砥粒が40〜60容量%、結
合剤(ビトリファイド)が15〜25容量%、気孔率が
25〜35容量%程度として得られる。即ち砥粒が40
容量%に達しないものでは研削効果が効率的に得られ
ず、一方60容量%を超えると砥石としての結合一体化
が適切に得られない。好ましい砥粒の範囲は48〜55
容量%であって、又その粒度は0.02〜1.20mm、特に
0.04〜0.30mmである。
し構造に関しては一般的に砥粒が40〜60容量%、結
合剤(ビトリファイド)が15〜25容量%、気孔率が
25〜35容量%程度として得られる。即ち砥粒が40
容量%に達しないものでは研削効果が効率的に得られ
ず、一方60容量%を超えると砥石としての結合一体化
が適切に得られない。好ましい砥粒の範囲は48〜55
容量%であって、又その粒度は0.02〜1.20mm、特に
0.04〜0.30mmである。
【0018】結合剤ビトリファイドについては比重が2.
2〜2.8程度、硬さはHV700〜820kgf /mm2 、
特にHV760〜790kgf /mm2 程度であって、ヤン
グ率は6800〜7500kgf /mm2 、特に7100〜
7350kgf /mm2 程度である。又引張強さは5.5kgf
/mm2 以上、熱膨脹率は3〜9×10-6/℃程度、熱伝
導率は1.6〜1.9W/m2℃程度のものであって、このも
のが前記のような配合割合、特に19〜21容量%の範
囲内で混合される。気孔率の好ましい範囲は29〜31.
5容量%である。
2〜2.8程度、硬さはHV700〜820kgf /mm2 、
特にHV760〜790kgf /mm2 程度であって、ヤン
グ率は6800〜7500kgf /mm2 、特に7100〜
7350kgf /mm2 程度である。又引張強さは5.5kgf
/mm2 以上、熱膨脹率は3〜9×10-6/℃程度、熱伝
導率は1.6〜1.9W/m2℃程度のものであって、このも
のが前記のような配合割合、特に19〜21容量%の範
囲内で混合される。気孔率の好ましい範囲は29〜31.
5容量%である。
【0019】ツルーイングは本発明において前記したよ
うにダイヤモンドカッターにより偏心除去目的のみで実
施され、回転砥石2を適正な取付状態にセットするもの
で、回転砥石およびツルアーの回転方向が接合位置から
共に下向きの方向を採るダウンカット方式で実施するこ
とにより回転砥石2の表面における砥粒の突出をも適度
に図らしめる。
うにダイヤモンドカッターにより偏心除去目的のみで実
施され、回転砥石2を適正な取付状態にセットするもの
で、回転砥石およびツルアーの回転方向が接合位置から
共に下向きの方向を採るダウンカット方式で実施するこ
とにより回転砥石2の表面における砥粒の突出をも適度
に図らしめる。
【0020】圧延ロール4に対する研削は径50〜16
50mm程度のロール4を25〜60rpm 、径400〜1
000mm程度の回転砥石2を500〜1000rpm 前後
の回転速度で回転せしめ、該回転砥石2をロール4の軸
方向にそって60〜2000mm/min 、特に200〜1
500mm/min の速度で送り、又その取代は0.1〜0.2
mmで実施する。
50mm程度のロール4を25〜60rpm 、径400〜1
000mm程度の回転砥石2を500〜1000rpm 前後
の回転速度で回転せしめ、該回転砥石2をロール4の軸
方向にそって60〜2000mm/min 、特に200〜1
500mm/min の速度で送り、又その取代は0.1〜0.2
mmで実施する。
【0021】上記のようにしてセミハイスやハイスなど
の圧延ロールを研削することにより回転砥石に目詰まり
を発生し研削能率が低下するからドレッシングにより目
立てするが、斯かる目詰りは前記したような本発明回転
砥石においては鍛鋼ロールに対する研削によって研削さ
れた鍛鋼くずが結合剤に作用してこれを適度に除去し、
砥粒の突出を図って目的のドレッシングを達成し得る。
例えば粒度#80の砥石を使用したセミハイスロールを
3本連続して研削することによりロールの表面粗さRa
が0.40程度に目詰り状態となったものは鍛鋼ロールに
対する10分間の研削によってRa0.55程度に目立て
され、20分間ではRa0.65となって完全に研削機能
を回復する。実際の運転操業において、例えばセミハイ
スロールを3本連続して研削することによって目詰り状
態となり、ビビリが発生することとなるが、この状態と
なったものは鍛鋼ロールに対する20分間程度の研削に
より完全に研削機能を回復する。従って実際の研削に当
ってはセミハイス以上の高硬度ロールと鍛鋼ロールとを
交互に研削するように採用実施することによって常に良
好な研削結果を得しめる。
の圧延ロールを研削することにより回転砥石に目詰まり
を発生し研削能率が低下するからドレッシングにより目
立てするが、斯かる目詰りは前記したような本発明回転
砥石においては鍛鋼ロールに対する研削によって研削さ
れた鍛鋼くずが結合剤に作用してこれを適度に除去し、
砥粒の突出を図って目的のドレッシングを達成し得る。
例えば粒度#80の砥石を使用したセミハイスロールを
3本連続して研削することによりロールの表面粗さRa
が0.40程度に目詰り状態となったものは鍛鋼ロールに
対する10分間の研削によってRa0.55程度に目立て
され、20分間ではRa0.65となって完全に研削機能
を回復する。実際の運転操業において、例えばセミハイ
スロールを3本連続して研削することによって目詰り状
態となり、ビビリが発生することとなるが、この状態と
なったものは鍛鋼ロールに対する20分間程度の研削に
より完全に研削機能を回復する。従って実際の研削に当
ってはセミハイス以上の高硬度ロールと鍛鋼ロールとを
交互に研削するように採用実施することによって常に良
好な研削結果を得しめる。
【0022】本発明により具体的にヌープ硬度4700
の立方晶窒化硼素と硬さHV780kgf /mm2 で比重2.
50、引張強さ6.0kgf /mm2 、ヤング率7200kgf
/mm2 、熱膨脹率4.0×10-3℃、熱伝導率1.8W/m2
℃のビトリファイドを結合剤として採用し、砥粒を50
vol %、結合剤20vol %、気孔率30vol %として調
整された回転砥石を用いてセミハイスロールと鍛鋼ロー
ルを研削した結果に関し、従来の溶融アルミナ質系砥粒
をレジノイド樹脂を結合剤として得られた回転砥石の研
削結果と対比して示すと次の表1の如くである。
の立方晶窒化硼素と硬さHV780kgf /mm2 で比重2.
50、引張強さ6.0kgf /mm2 、ヤング率7200kgf
/mm2 、熱膨脹率4.0×10-3℃、熱伝導率1.8W/m2
℃のビトリファイドを結合剤として採用し、砥粒を50
vol %、結合剤20vol %、気孔率30vol %として調
整された回転砥石を用いてセミハイスロールと鍛鋼ロー
ルを研削した結果に関し、従来の溶融アルミナ質系砥粒
をレジノイド樹脂を結合剤として得られた回転砥石の研
削結果と対比して示すと次の表1の如くである。
【0023】
【表1】
【0024】即ち前記表1から明らかなように本発明に
よるものは研削パス数および研削時間が2分の1程度と
なっており、しかもロール表面のスクラッチ、送り目な
どが皆無となっていて好ましい研削を得しめることが明
かである。
よるものは研削パス数および研削時間が2分の1程度と
なっており、しかもロール表面のスクラッチ、送り目な
どが皆無となっていて好ましい研削を得しめることが明
かである。
【0025】なお前記した表1において、パス回数は送
り回数であって片道を1回、往復を2回としており、又
電流値は回転負荷と押付圧負荷とを示すものである。
り回数であって片道を1回、往復を2回としており、又
電流値は回転負荷と押付圧負荷とを示すものである。
【0026】
【発明の効果】以上説明したような本発明によるときは
高速度鋼、セミハイスなどの圧延ロール研削を効率的に
実施することができ、また摩耗や目こぼれが少く、研削
熱の発生を適切に抑制すると共にスクラッチ、ビビリ等
のない高精度の仕上げ面粗度を安定して形成し的確な研
削を実現し得るものであるから工業的にその効果の大き
い発明である。
高速度鋼、セミハイスなどの圧延ロール研削を効率的に
実施することができ、また摩耗や目こぼれが少く、研削
熱の発生を適切に抑制すると共にスクラッチ、ビビリ等
のない高精度の仕上げ面粗度を安定して形成し的確な研
削を実現し得るものであるから工業的にその効果の大き
い発明である。
【図1】本発明によるロール研削状態の説明図である。
【図2】そのツルーイング状態の説明図である。
1 モータ 2 回転砥石 3 ツルアー(カッター) 4 圧延ロール 5 送り手段
フロントページの続き (72)発明者 治郎丸 和三 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 守田 義之 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 山本 茂 東京都港区浜松町2丁目1番5号 クレノ ートン株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 圧延ロールを回転砥石により研削するに
当り、前記回転砥石における砥粒に立方晶窒化硼素を用
い、結合剤にビトリファイドを用いた回転砥石素材を準
備し、該回転砥石素材を回転せしめつつ連続回転する圧
延ロール周面に接触せしめて研削することを特徴とする
圧延ロール研削方法。 - 【請求項2】 砥粒に立方晶窒化硼素を用い、結合剤に
ビトリファイドを用いた回転砥石をダイヤモンドカッタ
ーを用いたダウンカット方式によりツルーイングを行
い、しかも前記結合剤の除去を主体としてドレッシング
を適宜に行った回転砥石を用いる請求項1に記載の圧延
ロール研削方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24496691A JPH05123950A (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 圧延ロール研削方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24496691A JPH05123950A (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 圧延ロール研削方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05123950A true JPH05123950A (ja) | 1993-05-21 |
Family
ID=17126606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24496691A Pending JPH05123950A (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 圧延ロール研削方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05123950A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100782682B1 (ko) * | 2001-11-30 | 2007-12-07 | 주식회사 포스코 | 압연롤 회전장치 |
JP2009241220A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Jfe Steel Corp | 鋼帯の熱間圧延方法 |
CN103353456A (zh) * | 2013-06-21 | 2013-10-16 | 中钢集团邢台机械轧辊有限公司 | 轧辊轴颈磨削振纹检测方法 |
KR101388034B1 (ko) * | 2012-05-31 | 2014-04-22 | 현대제철 주식회사 | 핀치롤 연마장치 |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP24496691A patent/JPH05123950A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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