JPH0512281A - 文書作成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は文書作成装置において、文書保
存時に文書名以外の表題又は備考等の文書識別用情報を
自動的に入力する機能を設けることにより、その文書識
別用情報の作成作業の簡単化を図ることにある。 【構成】文書保存処理時にキーボード２から自動入力す
るモードが指示された場合に、文字列変換部１０は、表
題・備考作成部９により文書バッファメモリ４から取出
された所定の文字列を、表題または備考等の文書識別用
情報の入力欄の形式に変換する。制御部１は変換された
文字列を入力欄に入力し、入力した文書識別用情報と共
に作成した文書を外部記憶装置７に保存する文書保存処
理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、作成した文書を保存す
る場合に、文書名以外の表題または備考等の識別用情報
を入力することができる機能を有する文書作成装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、日本語ワードプロセッサ等の文書
作成装置では、作成した文書をフロッピーディスク装置
（ＦＤＤ）等の外部記憶装置に保存しかつ呼出す動作を
キーボードからの指示に応じて実行する機能が設けられ
ている。

【０００３】通常では、文書を保存する場合に、文書を
識別するための識別用情報として文書名を入力し、この
文書名と共に文書を保存する。文書を呼出す場合には、
保存時に入力した文書名により識別することになる。

【０００４】ところで、文書保存時に、文書名以外の識
別用情報として、表題及び備考の入力欄を設定し、この
入力欄に入力された文字列を文書名と共に保存する機能
がある。この機能を利用すれば、文書名により呼出した
文書の概略を表題または備考の内容により理解したり、
また保存している文書の文書名を一覧印刷する場合に表
題または備考の内容も印刷することが可能となる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】文書保存時に、文書名
以外の識別用情報として表題及び備考の内容を保存する
機能がある。しかしながら、文書の保存時に、文書名の
設定と共に、表題及び備考の内容を入力することは、実
際上かなり煩わしい作業である。このため、実際には表
題及び備考の内容を、文書の識別用情報として利用しに
くい面がある。

【０００６】本発明の目的は、文書保存時に文書名以外
の表題又は備考等の文書識別用情報を自動的に入力する
機能を設けることにより、表題又は備考等の識別用情報
の作成作業の簡単化を図ることができる文書作成装置を
提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、文書保存時に
文書名以外の表題または備考等の文書識別用情報を保存
する機能を備えた文書作成装置において、文書データを
外部記憶装置に保存する文書保存処理及び文書保存処理
時に文書名以外の表題または備考等の文書識別用情報の
入力欄に自動入力するモードを指示する入力手段、この
入力手段からの指示に応じて文書バッファメモリ手段か
ら所定の文字列を取出して入力欄の形式に変換する表題
・備考作成手段およびこの表題・備考作成手段により変
換された文字列を入力欄に入力し、文書保存処理を実行
する文書保存手段を備えた装置である。

【０００８】

【作用】本発明では、文書保存処理時に入力手段から自
動入力するモードが指示された場合に、表題・備考作成
手段は文書バッファメモリ手段から、例えば文書の先頭
から所定の文字列を取出して、表題または備考等の文書
識別用情報の入力欄の形式に変換する。文書保存手段は
変換された文字列を入力欄に入力し、入力した文書識別
用情報と共に作成した文書を外部記憶装置に保存する文
書保存処理を実行する。

【０００９】

【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。

【００１０】図１は同実施例に係わる文書作成装置の要
部を示すブロック図である。本装置は、装置全体の制
御、文書作成処理及び編集処理等を実行する制御部１、
キーボード２、入力制御部３、文書バッファメモリ４、
ディスプレイ５、表示制御部６、フロッピーディスク装
置（ＦＤＤ）７およびディスクコントローラ（ＦＤＣ）
８を備えている。キーボード２は、各種文字キーの他に
カーソルキー２ａ、文書保存（呼出し）キー２ｂ、数字
キー２ｃを備えている。入力制御部３は、キーボード２
から入力される各種キー入力信号をキーコードに変換し
て制御部１に出力する。

【００１１】文書バッファメモリ４は、作成された文書
データを格納するバッファメモリである。ディスプレイ
５は表示制御部６の制御により、作成、編集された文書
および各種処理モードを設定するための入力画面等を表
示する。ＦＤＤ７は外部記憶装置を構成しており、ＦＤ
Ｃ８の制御により作成された文書を保存する。

【００１２】さらに、本装置は、表題・備考作成部９、
文字列変換部１０、表題用バッファメモリ１１および備
考用バッファメモリ１２を備えている。表題・備考作成
部９は制御部１からの指示により起動し、文字列変換部
１０を動作させて表題・備考作成処理を実行する。文字
列変換部１０は、文書バッファメモリ４からの文字列を
表題・備考の入力欄の形式に変換する。表題用バッファ
メモリ１１は、表題の入力欄の形式に変換された文字列
を格納する。備考用バッファメモリ１２は、備考の入力
欄の形式に変換された文字列を格納する。次に、同実施
例の動作を説明する。

【００１３】先ず、最初にキーボード２からの各種文字
キーの操作に応じて、制御部１は新規の文書作成処理を
実行し、作成した文書データを文書バッファメモリ４に
格納する（図３のステップＳ１，Ｓ２）。表示制御部６
は、制御部１により文書バッファメモリ４から読出され
た文書データをディスプレイ５の画面に表示する制御を
行なう。

【００１４】次に、作成した文書をＦＤＤ７に保存する
ために、キーボード２の文書保存キー２ｂが操作される
と（ステップＳ３のＹＥＳ）、制御部１はディスプレイ
５に文書保存モードの入力画面を表示させる（ステップ
Ｓ４）。例えば図２に示すように、ディスプレイ５に
は、文書保存処理に必要な各種情報を設定するための入
力画面が表示される。ここで、文書保存処理に必要な各
種情報には、保存する文書の識別用として文書名、表
題、備考（キーワード）、著者名の文書識別用情報があ
り、それ以外に作成日付、校正日付、保護設定等の情報
がある。

【００１５】キーボード２のカーソルキー２ａや数字キ
ー２ｃの操作により、入力画面に対する各項目の入力が
なされると（ステップＳ５のＹＥＳ）、文書名の入力欄
には文書識別用情報として文字列がセットされたり、作
成日付、校正日付、保護設定等がセットされる。このと
き、例えばカーソルキー２ａの操作により、「自動入
力」の項目が入力されると（ステップＳ６のＹＥＳ）、
表題および備考の入力欄に所定の文字列を自動的に入力
する表題・備考作成処理を実行する。

【００１６】即ち、キーボード２による「自動入力」の
項目が入力されると、表題・備考作成部９が起動し、文
書バッファメモリ４から表題および備考の内容に対応す
る所定の文字列を制御部１を通じて取出す（ステップＳ
７）。所定の文字列は、文書バッファメモリ４に格納さ
れた文書の例えば先頭から１行分の文字列を表題用と
し、また例えば先頭から２行分の文字列を備考用として
予め設定されている。

【００１７】文字列変換部１０は、表題・備考作成部９
により取出された所定の各文字列を表題の入力欄および
備考の入力欄のそれぞれの形式に変換する処理を実行す
る（ステップＳ８）。表題の入力欄の形式に変換された
文字列は、表題用バッファメモリ１１に格納される。ま
た、備考の入力欄の形式に変換された文字列は、備考用
バッファメモリ１２に格納される（ステップＳ９）。

【００１８】制御部１は、表題用バッファメモリ１１に
格納された文字列を表題の入力欄に入力し、備考用バッ
ファメモリ１２に格納された文字列を表題の入力欄に入
力する（ステップＳ１０）。これにより、図２に示す入
力画面の表題および備考の各入力欄に、所定の各文字列
が表示される。各項目の入力が終了すると、制御部１
は、文書バッファメモリ４に格納された文書と共に、文
書名、表題、備考の文書識別用情報等をＦＤＤ７に保存
する制御を文書保存処理を実行する（ステップＳ１
２）。

【００１９】ここで、ステップＳ６の処理において、
「自動入力」の項目が指定されない場合には、キーボー
ド２の各種文字キーの操作により、表題および備考の各
入力欄に所望の文字列を入力してもよい（ステップＳ１
１のＹＥＳ）。また、表題および備考の各入力欄に入力
しない場合（ステップＳ１１のＮＯ）、文書名の入力の
みでも、文書保存処理を実行する。

【００２０】このようにして、作成した文書の保存処理
時に、文書名以外に文書識別用情報として利用する表
題、備考の入力欄に、文書データの中から所定の文字列
を取出して自動的に入力することができる。したがっ
て、オペレータは、文書保存処理に必要な文書名の入力
以外に、表題、備考の入力欄に文字列を入力することな
く、表題、備考の内容を保存することができることにな
る。また、自動入力を選択しない場合には、従来と同様
に、表題、備考の入力欄に所望の文字列を入力するか、
または何も入力しないで、文書保存処理を行なうことに
なる。

【００２１】なお、同実施例では、表題、備考の各入力
欄に文字列を自動入力する場合について説明したが、当
然ながら、表題、備考の一方の入力欄に文字列を自動入
力するようにしてもよい。

【００２２】

【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、文
書保存時に、文書名以外の識別用情報として表題及び備
考等の内容を保存する機能を有する文書作成装置におい
て、文書名以外の表題又は備考等の文書識別用情報を自
動的に入力する機能を設けることにより、表題又は備考
等の文書識別用情報の作成作業の簡単化を図ることがで
きる。したがって、結果的に文書名以外の文書識別用情
報を簡単に入力できるため、表題及び備考等の内容を文
書の識別用情報として利用し易くすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係る文書作成装置の要部を示
すブロック図。

【図２】同実施例に係わる表示画面の一例を示す図。

【図３】同実施例の動作を説明するためのフローチャー
ト。

【符号の説明】

１…制御部、２…キーボード、４…文書バッファメモ
リ、９…表題・備考作成部、１０…文字列変換部、１１
…表題用バッファメモリ、１２…備考用バッファメモ
リ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 作成した文書データを格納する文書バッ
   ファメモリ手段と、 前記文書データを文書識別用情報と共に外部記憶装置に
   保存する文書保存処理及び文書保存処理時に前記文書識
   別用情報の中で文書名以外の表題または備考等の文書識
   別用情報の入力欄に自動入力するモードを指示する入力
   手段と、 この入力手段からの指示に応じて前記文書バッファメモ
   リ手段から所定の文字列を取出し、この文字列を前記入
   力欄の形式に変換する表題・備考作成手段と、 この表題・備考作成手段により変換された文字列を前記
   入力欄に入力し、前記文書保存処理を実行する文書保存
   手段とを具備したことを特徴とする文書作成装置。