JPH0512152U - サーマルプリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 サーマルプリンタのサーマルヘッドの交換
を、工具を使用しないで作業ができるようにすることを
目的とする。 【構成】 サーマルヘッドをアタッチメントで保持し、
上記アタッチメントの前面縁部とヘッドカバーの前板と
が左右方向に一定な位置関係となるように係合させ、上
記アタッチメントの後面と上記ヘッドカバーの後板とが
左右上下方向に一定位置関係で係合させるような手段を
上記ヘッドカバーに設けることで、アタッチメントをヘ
ッドカバーに保持させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、サーマルプリンタにおけるサーマルヘッドの交換機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のサーマルプリンタのサーマルヘッドの取付は、サーマルヘッドをプリン タ側のヘッド取付座にビス等で固定するようになっており、ドライバー等の工具 を使用しなければ、サーマルヘッドの交換はできなかったために、交換作業に手 間がかかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、サーマルプリンタのサーマルヘッドの交換を、工具を使用しないで 作業ができるようにすることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

サーマルプリンタにおいて、サーマルヘッドを保持する保持具（アタッチメン ト）と、同アタッチメントを取付けるヘッドカバーとを備え、上記アタッチメン トの前面縁部と上記ヘッドカバーの前板とが左右方向に一定な位置関係となるよ うな係合手段を設け、上記アタッチメントの後面と上記ヘッドカバーの後板とが 左右上下方向に一定位置関係で保持されるように係合手段を設けるようにした。

【０００５】

【作用】

サーマルヘッドの交換において、精度の要求される点は、プラテンローラの軸 方向に対する上下及び前後方向の平行度である。そこで本考案は、サーマルヘッ ドを固定しているアタッチメントの前面を、アタッチメントを保持するヘッドカ バーの前板裏面に密着させて取付けるようにして、ヘッドカバーの前板裏面がプ ラテンローラの軸方向に平行になるように固定しておくようにするために、アタ ッチメントの後面と係合する手段をヘッドカバーの後板裏面に設け、同係合手段 でヘッドカバーの前板裏面にアタッチメントの前面が密着するようにし、アタッ チメントが下方に落ちないように、ヘッドカバーの前側板とアタッチメントの前 側板とで係合する手段を設けたものである。

【０００６】

【実施例】

図１は本考案の一実施例の要部斜視図である。図１において、１はヘッドカバ ーで、プラテンローラＰ（図２参照）の軸と平行にプリンタ本体に固定された軸 Ｊ（図２参照）にボス１Ｂを嵌合させ、同軸Ｊに回動自在に保持されており、前 側板に水平に長い溝状の孔部１Ａを設け、後側板にバネ２を巻き付けた圧接ピン ３を前後に摺動可能に取付け、長方形の押圧板４に１対の押圧ピン５をバネ６を 巻き付けて垂直に固定し、押圧板４の長手方向がプラテンローラＰの軸方向にな るように、押圧ピン５を上板の前部に上下に摺動可能に取付ける。７はサーマル ヘッド、８はサーマルヘッド７をビスＢで固定したアタッチメントで、前端部を 上方に曲げ当接板８Ａを設け、その上端部の中央部を前方に曲げて上記孔部１Ａ と係合する係合板８Ｂを設け、後端部の中央部を上方に曲げ、その突出板８Ｃの 中央に上記圧接ピン３に係合する係合孔８Ｄを設け、両側端部を下方に曲げて側 板部８Ｅを設け、突出部の前半部付近にＵ字形に切欠部８Ｆを設ける。切欠部８ Ｆは、図２に示すように、プラテンローラＰの軸に係合する。９はバーで、ピン １０によってヘッドカバー１の側板に回転自在に連結されている。１２はレバー で、ピン１１によってバー９と回転自在に連結されており、ピン孔１２Ａでプリ ンタ本体に回転自在にピンで保持されている。

【０００７】 アタッチメント８をヘッドカバー１に取付ける方法を、図２を用いて説明する 。作動板１２Ｂを右回りに回転させると、ヘッドカバー１が軸Ｊを中心に回動し 、底部が上方に上がり、側方に底を見せる。そこで、アタッチメント８を側方か らヘッドカバー１の底から挿入し、係合板８Ｂを孔部１Ａに挿入し、アタッチメ ント８の後方部を押し込んで、係合孔８Ｄを圧接ピン３に係合させる。アタッチ メント８をヘッドカバー１に取付ける。バ−９が当接板（不図示）に当接するま で、作動板１２Ｂを左回りに回転させ固定する。

【０００８】 係合孔８Ｄを圧接ピン３に係合させる方法としては、ヘッドカバー１の上板に 窓を設けて、そこから指を入れて、圧接ピン３を後方に押すことにより係合させ るか、又は、圧接ピン３の先端部の傾斜を緩やかにして、突出板８Ｃを上に上げ ると、先端部が自動的に後方に下がるようにする方法等がある。

【０００９】 上記実施例では、アタッチメント８をヘッドカバーに取付けるために、ヘッド カバー１を回動させて、底部を側方に向けているが、ヘッドカバー１を固定した 状態においても、プラテンローラＰの軸に切欠部８Ｆを係合させ、アタッチメン ト８の前部を上げて、係合板８Ｂを孔部１Ａに挿入し、アタッチメント８の後方 部を上げて、係合孔８Ｄを圧接ピン３に係合させるようにすれば、取付けること ができる。

【００１０】 上記実施例では、サーマルヘッド７の前後方向の平行度は、アタッチメント８ の前縁とヘッドカバー１の前側板との当接により規定しているようにしているが 、更に、サーマルヘッド７の前後方向の平行度を高精度で調整する必要がある場 合には、ヘッドカバーの前板に調整ネジを取付け、調整ネジの先端部がアタッチ メントの前面に当接するようにし、調整ネジを回すことによって、アタッチメン トの前面がプラテンローラの軸方向と平行になるように調整したら良い。

【００１１】

【考案の効果】

本考案によれば、係合手段で係合させることで、サーマルヘッドを取付けるよ うになったことで、サーマルヘッドの交換作業は一段と容易になった。また、プ ラテンローラ軸と平行となるように等圧的に押圧するようにしたことで、プラテ ンローラとサーマルヘッドの押圧条件は高精度を維持することができるようにな った。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の要部斜視図

【図２】上記実施例の側面構成図

【符号の説明】

１ ヘッドカバー １Ａ 孔部 １Ｂ ボス ２ バネ ３ 圧接ピン ４ 押圧板 ５ 押圧ピン ６ バネ ７ サーマルヘッド ８ アタッチメント ８Ａ 当接板 ８Ｂ 係合板 ８Ｃ 突出板 ８Ｄ 係合孔 ８Ｅ 側板部 ８Ｆ 切欠部 ９ バー １０ ピン １１ ピン １２ レバー １２Ａ ピン孔 １２Ｂ 作動板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】サーマルヘッドを保持するアタッチメント
   と、同アタッチメントを取付けるヘッドカバーとを備
   え、上記アタッチメントの前面縁部と上記ヘッドカバー
   の前板とが左右方向に一定な位置関係となるような係合
   手段を設け、上記アタッチメントの後面と上記ヘッドカ
   バーの後板とが左右上下方向に一定位置関係で保持され
   るように係合手段を設けたことを特徴とするサーマルプ
   リンタ。