JPH0512149Y2 - - Google Patents

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JPH0512149Y2
JPH0512149Y2 JP269487U JP269487U JPH0512149Y2 JP H0512149 Y2 JPH0512149 Y2 JP H0512149Y2 JP 269487 U JP269487 U JP 269487U JP 269487 U JP269487 U JP 269487U JP H0512149 Y2 JPH0512149 Y2 JP H0512149Y2
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fuel tank
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vehicle body
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は自動2輪車及び3輪乃至4輪の鞍乗
型車両(バギー車)等に設けられる燃料タンクに
係り、特に燃料タンクを回動して一端を持ち上げ
た状態(以下リフト状態という)で、車体フレー
ム上に燃料タンクを支持することのできる装置に
関する。
[従来の技術] 自動2輪車等において車体フレーム上部に設け
られる燃料タンクは、車体フレーム内側に配設さ
れている部品のメンテナンス上、取り外し可能と
なつている。また燃料タンクの後端にヒンジを設
け、これを中心に前端が上方へ回動可能になつて
いるものがある。このような一例として、実開昭
58−43577号公報記載のものがある。[考案が解決
しようとする問題点] ところで燃料タンクを回動式とした場合、燃料
タンクを回動して前端を持ち上げ、リフト状態で
車体フレーム上に支持したい場合がある。このた
めには適当なステー等の支持部材を用意し、これ
を燃料タンクと車体フレームとの間に介装すれば
よい。しかし実際には燃料タンクの重量が内蔵す
る燃料によつてかなり大きくなつている。そのた
め支持部材及びこの一端を支持する車体フレーム
側のブラケツトがかなり強固でなければならな
い。しかしこのようなブラケツトを設けるための
スペースを車体フレーム側に設けることは、極め
て困難である。
そこで本考案は、支持部材の一端を車体フレー
ム以外の場所において支持することにより、上記
の問題を解決できる燃料タンク支持装置を提供す
るものである。
[問題点を解決するための手段] 上記の問題点を解決するため本考案に係る燃料
タンクの支持装置は、エンジン上方で、燃料タン
クを前後方向へ延びて配設された車体フレーム上
に乗せ、この車体フレームに対して燃料タンクの
前後方向一端部を係脱自在に取付け他端部を回動
可能に枢支し、燃料タンクの前記一端部と車体フ
レームとの係合を解いて前記他端部を中心に燃料
タンクを上方へ回動させることにより前記一端部
側を車体フレームから離して上方へ持ち上げるこ
とを可能にしたものであつて、この持ち上げ状態
にされた燃料タンクを保持するため、一端が燃料
タンクへ取付けられ他端が前記エンジンの外表面
上へ係止される支持部材を設けるとともに、燃料
タンクを前記持ち上げ状態にしたとき、支持部材
と燃料タンクとの取付点を頂点とし、支持部材と
エンジン外表面との係止点及び燃料タンクの回動
中心点間を結ぶ線分を底辺とし、前記頂点が底辺
の中間部上方に位置する3角形をなすことを特徴
とする。
[考案の作用] 燃料タンクをその一端部と車体フレームとの係
合を解いて他端部の枢支部を中心に上方へ回動さ
せると、一端部側が車体フレームから離れて上方
へ回動した持ち上げ状態になる。そこで一端が燃
料タンクへ取付けられる支持部材の他端を、燃料
タンクの下方に位置しているエンジンの外表面上
へ係止すると、支持部材と燃料タンクの取付点、
支持部材とエンジン外表面との係止点並びに燃料
タンクの回動中心点の計3点によつて、支持部材
と燃料タンクとの取付点を頂点とし、支持部材と
エンジン外表面との係止点及び燃料タンクの回動
中心点間を結ぶ線分を底辺とした3角形を形成す
る。しかもこの3角形は、頂点が底辺の中間部上
方に位置するので、燃料タンクは斜辺をなす支持
部材により支持され、車体フレーム方向へ回動不
能になる。このとき、燃料タンクの重量は支持部
材を介してエンジンに加わる。
[実施例] 第1図は本考案を適用した自動2輪車の全体構
造を示す。まず車体フレームとしてエンジン12
の側方を通り、前後方向に左右一対のメインフレ
ーム1が並設される。(図では進行方向左側のみ
が見える)。この前端はヘツドパイプ2と接続し
ている。ヘツドパイプ2にはハンドル3が回動自
在に支持され、これに接続するフロントフオーク
4の先端には前輪5が支持されている。またメイ
ンフレーム1の後端には、下方へ屈曲するダウン
フレーム6が設けられ、これに一端を枢着された
スイングアーム7が後方へ延出している。スイン
グアーム7の後端部には後輪8が支持されてい
る。さらにメインフレーム1の前部側には、エン
ジンハンガ9,10が互いの先端を収束するよう
に下方へ向つて設けられ、両者の先端部が接続す
るジヨイント部11において、直列4気筒
DOHC型エンジン12の前部が取付けられる。
さらにエンジン12は、後部の上部13と同下部
14の二ケ所でも支持されている。またエンジン
12の前方には、ラジエタ15が配設され、エン
ジン12はこれにより冷却されている。またエン
ジン12の後方には、エンジン12へ清浄空気を
供給するためのエアクリーナ16が配設されてい
る。エアクリーナ16は車体フレームに支持され
ており、ダクト17を介して外気を吸入し、これ
を濾過して、浄化した空気をキヤブレタ18を介
してエンジン12へ送つている。またエアクリー
ナ16の上方には、燃料タンク19が設けられて
いる。これはメインフレーム1上に支持されてい
る。
燃料タンク19は2点鎖線で示すように、後部
に設けられたヒンジ20を中心に回動可能であ
る。ヒンジ20はシート21を支持するシートレ
ール22へ取付けられている。シートレール22
はその一端をメインフレーム1と接続し、車体フ
レームの一部をなす。なおヒンジ20はシート2
1の先端部によつて上方を覆われている。また燃
料タンク19の前部には取付ブラケツト23が設
けられ、ボルト24により補強パイプ25上に設
けられた取付部26へ着脱自在に取付けられてい
る。また燃料タンク19の底部には棒状の支持部
材27の一端が軸支され、他端28はエンジ12
のシリンダヘツドカバー29上に設けられたブラ
ケツト30に係合されている。
ブラケツト30は、第2図及び第3図に詳しい
ように、シリンダヘツドカバー29の上部で、車
体中心に近い1番プラグ穴12aと2番プラグ穴
12bとの間に前後方向に配設されている板状部
材である。なお図中符号12cは3番プラグ穴、
12dは4番プラグ穴をそれぞれ示す。ブラケツ
ト30の面には前方方向に長溝31が形成されて
いる。また長溝31の後端は下方へ屈曲する係止
部32となつている。他端28はこの長溝31内
を摺動可能となつている。そこで燃料タンク19
を回動保持するには、まずボルト24を緩めて燃
料タンク19の前端を開放にし、次いでこの前端
部を持ち上げ、ヒンジ20を中心にして後方へ回
動させる。すると支持部材27の一端が持ち上が
るので、他端28が長溝31内をガイドされなが
ら後方へ移動し、係止部32部分に達するとこの
中に落ち込む。第2図はこの状態を示している。
このとき燃料タンク19は前後いずれの方向にも
回動不能となるので、手放しでも燃料タンク1を
リフト状態に維持できる。そこで車体フレーム内
の例えばシリンダヘツドカバー29部分等を、あ
るいは4つのキヤブレタ18の同調等を両手でメ
ンテナンスすることが可能となる。メンテナンス
終了時には係止部32内へ落ち込んでいる他端2
8を持ち上げて、長溝31の直線部へ乗せ、燃料
タンク19を前方へ回動する。このとき燃料タン
ク19が前方へ回動すると共に、他端28が長溝
31内を滑つて前方へ移動し回動を許容する。や
がて取付ブラケツト23と取付部材26が合わさ
つた位置でボルト24を締結すれば元の状態とな
る。
さらに、燃料タンク19の持ち上げ状態につい
て詳述する。第1図に明らかなように、燃料タン
ク19を持ち上げた状態では、支持部材27の一
端と燃料タンク19との取付点、シリンダヘツド
カバー29上のブラケツト30後端部と支持部材
27との係止点に位置する他端28並びに燃料タ
ンク19の回動中心点であるヒンジ20の計3点
によつて、支持部材27と燃料タンク19との取
付点を頂点とし、支持部材27の他端28とヒン
ジ20間を結ぶ線分を底辺とした3角形を形成す
る。この3角形は、頂点が底辺の中間部上方に位
置する。すなわち側面視(第1図の状態)で頂点
が底辺の前後方向範囲内に位置するので、燃料タ
ンク19はこの3角形の斜辺をなす支持部材27
によりメインフレーム1方向へ回動不能に支持さ
れ、持ち上げ状態で確実に保持される。そのうえ
燃料タンク19の重量は比較的重くても、支持部
材27を介してシリンダヘツドカバー29を含む
エンジン12の全体で支持できる。ゆえに、燃料
タンク19を持ち上げ状態に保持するため、大型
でかつ重量のあるブラケツトを車体フレーム側に
設ける必要もない。また、シリンダヘツドカバー
29は燃料タンク19の下方に、車体幅方向へ比
較的広範囲に設けられているので、ブラケツト3
0の取付位置に関する自由度を極めて大きくする
ことができる。
なお本考案は上記実施例に限定されず、種々な
変形や応用が可能である。例えばブラケツトの構
造等は多様に変形でき、実施例のブラケツト30
と同様のものをシリンダヘツドカバー29と一体
に形成してもよい。
さらにブラケツト30を省略することもでき、
例えば支持部材の他端28を係止するための凹部
を、シリンダヘツドカバー29の外側に複数ケ所
設けたようなものであつてもよい。またエンジン
の外表面であれば、支持部材の他端28を支持す
る場所は、シリンダヘツドカバー29以外であつ
てもエンジンのシリンダ部側壁など、比較的広い
スペースから最も都合のよい場所を自由に選択で
きる。さらに燃料タンク19のリフト時における
回動方向は、前端を持ち上げて後方へ回動させる
形式のものばかりでなく、後端を持ち上げて後方
へ回動させる形式のものであつてもよい。
[考案の効果] 本考案に係る燃料タンクの支持装置は、エンジ
ンの上方に位置する燃料タンクを、一端部側が車
体フレームか離れて上方へ回動した持ち上げ状態
に保持するため、支持部材をその一端が燃料タン
クへ取付けられかつ他端がエンジンの外表面上へ
係止可能になるように設けるとともに、燃料タン
クを持ち上げ状態にしたとき、支持部材と燃料タ
ンクとの取付点を頂点とし、支持部材とエンジン
外表面との係止点及び燃料タンクの回動中心点間
を結ぶ線分を底辺とし、頂点が底辺の中間部上方
に位置する3角形をなすようにした。
ゆえに、燃料タンクを支持部材により確実に持
ち上げ状態で保持できるとともに、燃料タンクの
重量が比較的重くても、支持部材を介してエンジ
ン全体でこの重量を支持できる。したがつて、燃
料タンクを持ち上げ状態に保持するための大型で
かつ重量のあるブラケツトを車体フレーム側に設
けずに済ませることができる。また、支持部材を
係止するための部材として、燃料タンクの下方に
位置しかつ比較的横幅のあるエンジンを利用でき
るので、支持部材の配置に関する自由度を大きく
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は実施例を示し、第1図は自
動2輪車の側面図、第2図は要部の側面図、第3
図は要部の平面図である。 符号の説明、1……車体フレーム、12……エ
ンジン、19……燃料タンク、27……支持部
材、28……他端、29……シリンダヘツドカバ
ー、30……ブラケツト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジン上方で、燃料タンクを前後方向へ延び
    て配設された車体フレーム上に乗せ、この車体フ
    レームに対して燃料タンクの前後方向一端部を係
    脱自在に取付け他端部を回動可能に枢支し、燃料
    タンクの前記一端部と車体フレームとの係合を解
    いて前記他端部を中心に燃料タンクを上方へ回動
    させることにより前記一端部側を車体フレームか
    ら離して上方へ持ち上げることを可能にした燃料
    タンクの支持装置において、この持ち上げ状態に
    された燃料タンクを保持するため、一端が燃料タ
    ンクへ取付けられ他端が前記エンジンの外表面上
    へ係止される支持部材を設けるとともに、燃料タ
    ンクを前記持ち上げ状態にしたとき、支持部材と
    燃料タンクとの取付点を頂点とし、支持部材とエ
    ンジン外表面との係止点及び燃料タンクの回動中
    心点間を結ぶ線分を底辺とし、前記頂点が底辺の
    中間部上方に位置する3角形を形成することを特
    徴とする燃料タンクの支持装置。
JP269487U 1987-01-12 1987-01-12 Expired - Lifetime JPH0512149Y2 (ja)

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JPS63110186U JPS63110186U (ja) 1988-07-15
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