JPH05119198A - 縁部強化用被覆を有する放射線写真スクリーン - Google Patents

縁部強化用被覆を有する放射線写真スクリーン

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JPH05119198A
JPH05119198A JP8479792A JP8479792A JPH05119198A JP H05119198 A JPH05119198 A JP H05119198A JP 8479792 A JP8479792 A JP 8479792A JP 8479792 A JP8479792 A JP 8479792A JP H05119198 A JPH05119198 A JP H05119198A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】放射線写真強度増大スクリーンに比べて、より
乱暴に扱われる刺激発光性リン光体型放射線写真スクリ
ーンの損傷を受けやすい縁部を、対摩耗性等すぐれた物
理的性質を有する被覆により堅固に強化する。 【構成】スクリーンの縁部をポリエステルプレポリマー
及び一官能性単量体稀釈剤を含有する放射線硬化性組成
物を硬化することにより得られた放射線硬化被覆により
強化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、診断に使用する放射線写真スク
リーンに関し、更に詳細には放射線写真スクリーンの縁
部の強化に適切な放射線硬化被覆に関する。
【0002】従来式の放射線写真、特に医療用放射線写
真の場合、X線像は、被検体を透過したX線を支持体上
に蛍光リン光体層を含有するX線変換スクリーンに照射
し、蛍光リン光体層がX線を受けた時X線を吸収及び可
視光線及び/又は紫外線に変換し、その後この可視光線
がハロゲン化銀乳剤層で被覆されたフィルムを照射し、
続いて現像することにより得られる。一般に使用される
X線フィルムは、各面がハロゲン化銀乳剤層で被覆され
た透明フィルム支持体を含有する。通常、2個のX線変
換スクリーンを用い、1個が、両側を被覆されたフィル
ムの各側に置かれる。通常フィルムは2個のスクリーン
と共に適切なカセット中に収納される。高明瞭度用途
(エクストリーミティ、マンモグラフィ)には、単独の
乳剤フィルム(複数)と単独のスクリーン(複数)を組
み合わせて使用することが多い。
【0003】最近、銀塩で被覆されたフィルムを使用し
ないでリン光体層から直接像を形成する方法が考案され
た。かかる方法の説明は米国特許第3859527号,
米国特許第4239968号,米国特許第425826
4号,米国特許第4654533号,及び米国特許第4
710626号に見いだすことができる。同様の方法
で、被検体を透過したX線は刺激発光しうるX線変換ス
クリーンの刺激発光性リン光体層に照射され、被検体の
各部分での放射線透過度に応じて放射エネルギーを集積
して潜像が形成される、それから刺激発光しうるリン光
体層が刺激発光用励起光で走査され、その際各部分に貯
えられた放射線エネルギーを発光として放出する。続い
て、この発射光の強度に応じた光信号に従って像が得ら
れる。該像を処理することができ、しかも、得られた最
終的な像をハードコピーとして再生するか、CRT上に
再生することができる。刺激発光性リン光体シートは最
終的には像の情報を記録するのに役立たず、像その他同
様のものを別個に製造した最終記録媒体に供給するため
に暫定的に情報を記憶するだけである。従って、刺激発
光性リン光体シートは消去された後は繰返し使用するこ
とができる。
【0004】従来、X線変換スクリーンは、順に支持
体、適切なバインダー中に分散された蛍光リン光体を含
有する活性層、及び活性層上に被覆された、使用中前記
活性層を保護する保護用上面被覆又は耐摩耗層を含む。
ここで使用するX線変換スクリーン、蛍光リン光体等の
用語は、刺激発光しうるスクリーン,リン光体等と同様
に従来のスクリーン−フィルムの組み合わせで使用され
るスクリーン,リン光体等をさす。
【0005】放射線写真スクリーンは度々使用されるの
で、物理的及び化学的劣化から活性層を有効に保護する
適切な上面被覆を設ける事が重要である。これはスクリ
ーンがカセットに収納されず、そのまま使用されたり扱
われる場合での刺激発光性放射線写真スクリーンに特に
重要である。放射線硬化性被覆をX線変換スクリーンの
保護用上面被覆として使用する事は、たとえば欧州特許
第209358号及び特開昭61−176900号に記
載されている如く満足すべき結果をもたらしている。
【0006】上記の構造を持つ放射線写真スクリーンを
放射線像記録に再生方法に従って使用する場合、スクリ
ーンの縁面、特にスクリーンの縁面にあるリン光体層部
分が簡単に損傷される。この場合放射線写真スクリーン
の縁部補強が適切な解決法である。
【0007】従来の放射線写真スクリーンは、従来から
アセト酪酸セルロース,アクリル酸ニトロセルロースな
どの材料又は酢酸ビニル樹脂および塩化ビニル樹脂など
の樹脂で、耐摩耗性材料として作用するもので縁部が補
強されている。
【0008】上記の材料は、一般に刺激発光しうるリン
光体スクリーン又はいわゆる放射線像貯蔵スクリーン又
はパネルの縁部強化に充分には使用出来ない。これは常
にカセットに保持される従来式の放射線写真強度増大ス
クリーンとは対照的に、放射線像貯蔵パネルがもっと乱
暴に扱われ、その結果スクリーンが過酷な機械的衝撃を
受けがちであるからである。
【0009】連続サイクルで、刺激発光しうるリン光体
スクリーンを放射線に露光し、そこに記録された放射線
像を読み出し、かつスクリーンに残る放射線エネルギー
を除去して繰り返し使用することは、スクリーンを様々
な処理ステーションに通過させるということを意味す
る。
【0010】従って、従来式スクリーンと比較してかな
りより乱暴に刺激発光可能なリン光体スクリーンが扱わ
れる事を考えると、従来の縁部強化材料は刺激発光可能
なリン光体スクリーンの場合満足すべき結果をもたらさ
ない。
【0011】例えば、欧州公開特許第83470号に記
載の如く、ポリウレタン又はアクリル樹脂を含有する重
合体材料で刺激発光可能なリン光体スクリーンの縁面を
被覆する事を含む、刺激発光可能なリン光体スクリーン
の縁部強化の解決法も又充分ではなく、溶剤の使用など
簡単で能率的な生産方法を阻害する各種の不利益が含ま
れる。実際、前記の先行技術によれば、縁部強化は、重
合体材料を適切な溶剤に溶解して重合体材料溶液を調整
し(縁部強化溶液)、この溶液をスクリーンの縁面に塗
布し、その後溶液の被覆を乾燥することにより達成され
る。溶剤を蒸発により除去することは、スクリーンの製
造に更に冗長な乾燥段階を生じ、又生態学的問題を伴
う。更に機械的強度の観点から、斯かる被覆に基づく縁
部強化は満足すべき結果をもたらさない。
【0012】上記を鑑みて、放射線硬化性組成物を適用
して放射線写真スクリーンの縁部と強化する事は、適切
な解決だと思える。機械的強度と耐摩耗性の観点から放
射線硬化性組成物は、更に従来式の保護被覆よりも好ま
しい。しかし、放射線硬化性組成物と放射線写真スクリ
ーンの縁部との接着には問題が生じる。スクリーン、特
に刺激発光性リン光体スクリーンは、多数の衝撃や乱暴
な扱いを受ける為、放射線硬化性被覆に基づく縁部の強
化は容易に損傷され、スクリーンの縁部ともはや緊密に
接着しない傾向にある。その原因は、縁部の強化被覆が
化学的に全く異なる材料に対して良好な接着性を示すべ
きだとする事にある。つまりリン光体層自体の縁部は少
量の有機バインダー媒体で接着された無機リン光体顔
料、任意の放射線硬化保護用上面被覆、及び通常ポリエ
チレンテレフタレートから成る熱可塑性フィルム支持体
を含む。先行技術に記載のこの放射線硬化性被覆組成物
は、放射線写真スクリーンの保護用上面被覆、リン光体
/バインダー混合物、及び/又は熱可塑性フィルム支持
体の何れにも接着性が低い。この低い接着性の為、放射
線硬化性組成物に基づく縁部強化被覆の固有の高い対摩
耗性や機械的強度の利益が失われる。
【0013】従って、本発明の目的は、縁部が堅固に強
化された放射線写真スクリーンを提供することである。
【0014】本発明の更なる目的は、対摩耗性等すぐれ
た物理的性質を示す被覆により強化された放射線写真ス
クリーンを提供することである。
【0015】更に詳細には、本発明の目的は、リン光体
層、前記リン光体層上面の放射線硬化された保護用被
覆、及び、例えばポリエチレンテレフタレートからなる
熱可塑性フィルム支持体に対して、良好な接着性を示す
放射線硬化された組成物で縁部が強化された放射線写真
スクリーンを提供することである。
【0016】更なる目的は以下の説明から明白になろ
う。
【0017】本発明に従って、支持体,バインダー中に
分散された蛍光リン光体を含有する層及びリン光体バイ
ンダー層を被覆する保護用上面被覆を有する放射線写真
スクリーンにおいて、スクリーンの縁部をポリエステル
プレポリマー及び一官能性単量体稀釈剤を含有する放射
線硬化性組成物を硬化することにより得られた放射線硬
化被覆により強化したことを特徴とする放射線写真スク
リーンが提供される。
【0018】好ましい実施態様に従って、更に、前記放
射線写真スクリーンにおいて、スクリーンの縁部が、ポ
リエステルとしてエチレンテレフタレート/イソフタレ
ート共重合体と、一官能性単量体希釈剤としてメタクリ
レート、好ましくはメチル(メタ)クリレート又はテト
ラヒドロフルフリルメタクリレートとを含有する放射線
硬化性組成物を硬化することにより得られた放射線硬化
被覆により強化したことを特徴とする。
【0019】更なる好ましい実施態様は、以下の説明か
ら明白になろう。
【0020】本発明に従って、放射線写真スクリーンの
縁部強化に適切な放射線硬化性組成物は、ポリエステル
プレポリマー,反応性の一官能性単量体希釈剤,及び、
UV硬化性配合の場合光重合開始剤を含有する。これら
の主成分の通常の量は、プレポリマーが30−100重
量%、反応性希釈剤が10−70重量%、及び光重合開
始剤0−10重量%である。
【0021】これらの主成分に加えて、添加剤を0−1
0重量%の量で添加してもよい。添加剤として、界面活
性剤,ワックス,消泡剤,可塑剤及び安定剤を使用して
よい。顔料を0−60重量%の量で添加してよい。
【0022】ポリエステルプレポリマーとして以下のも
のが例示出来る。ウレタン変性不飽和ポリエステル,ア
クリルウレタン変性不飽和ポリエステル,及び末端基と
してアクリル基を持つ液状不飽和ポリエステルの如き変
性された不飽和ポリエステル。
【0023】上述の放射線硬化型樹脂は、単独又は二種
以上の混合物として用いてよい。
【0024】以下に述べる例で明らかな如く、上記の目
的は、プレポリマー化合物を一官能性単量体希釈剤と組
み合せ適切に選択して満たすことが出来る。本発明に従
って、好ましいポリエステル系プレポリマーは、特にエ
チレンテレフタレートとイソフタレートの共重合体であ
る。
【0025】米国オハイオ州アクロン在のグッドイヤー
ケミカル社の商標“Vitel PE200”で市販の
ものなど、斯かるエチレンテレフタレート/イソフタレ
ートポリエステル共重合体は、実際、従来的には硬化性
樹脂組成物を得る為必ず必要な2個以上の不飽和二重結
合を持たない飽和重合体であることに注目されよう。し
かし、驚くべき事に、かかるVitel型のポリエステ
ル樹脂を一官能性単量体希釈剤と共に使用する場合、放
射線硬化性の、電子線写真スクリーンの縁部に優れた接
着性を持つ被覆が、紫外線又は電子ビームを照射して得
られる。
【0026】放射線硬化性組成物に希釈剤としての単量
体を使用して粘度を下げ、流動特性を向上させる。これ
らの単量体はフリーラジカル硬化法に関与する。組成物
の粘度を下げ、放射線硬化速度を向上する上記の反応性
単量体希釈剤として、次の一官能性単量体が例示出来
る。メチル(メタ)アクリレート,エチルアクリレー
ト,ブチルアクリレート,2−エチルヘキシルメタクリ
レート,2−ヒドロキシエチルアクリレート,2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート,グリシジルメタクリレー
ト,n−ヘキシルアクリレート,ラウリルアクリレー
ト,テトラヒドロフルフリルメタクリレート,その他で
ある。上記の一官能性単量体希釈剤とは別に、二官能性
単量体、例えば1,6−ヘキサンジオールジアクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、シリ
コーンジアクリレート、ネオペンチルグリコール、1,
4−ブタンジオールジアクリレート、エチレングリコー
ルジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレ
ート、ペンタエリスリトールジアクリレート、ジビニル
ベンゼンその他、並びに三官能性以上の単量体、例えば
トリメチロールプロパントリアクリレート,トリメチロ
ールプロパントリメタクリレート,ペンタエリスリトー
ルトリアクリレート,ジペンタエリスリトールヘキサア
クリレート,エチレンジアミンのアクリレート,脂肪族
及び芳香族ウレタンアクリレートその他を、放射線写真
スクリーンの縁部強化に適切な硬化性組成物に単量体希
釈剤として使用してもよいが、本発明の目的を達成する
ものではない。
【0027】実際私達は、以下の例で明白になるよう
に、上記の目的はポリエステル型プレポリマーと組み合
わせて単量体希釈剤として一官能性単量体を使用した場
合に満足出来ることを発見した。好ましい一官能性単量
体は、次のメタクリレート化合物、即ち、メチルメタク
リレート及びテトラヒドロフルフリルメタクリレートで
ある。
【0028】硬化手段として紫外線照射を用いる場合、
紫外線エネルギーを吸収して重合を開発する触媒である
光重合開始剤が添加され、及び更に光重合開始剤のエネ
ルギーを移動させ、かつ相互反応によりフリーラジカル
を形成する事により光重合開始剤の作用を促進する為の
光増感剤を加えてよい。
【0029】上記の光重合開始剤として、例えばベンゾ
インイソプロピル,イソブチルエーテルなどのベンゾイ
ンエーテル系化合物;ベンジルケタール系化合物;ケト
キシムエステル;ベンゾフェノン,o−ベンゾイルメチ
ルベンゾエートなどのベンゾフェノン系化合物;アセト
フェノン、トリクロロアセトフェノン、1,1−ジクロ
ロアセトフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノ
ン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン
などのアセトフェノン系化合物;2−クロロチオキサ
ン,2−エチルチオキサンなどのチオキサン系化合物;
及び2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン,2
−ヒドロキシ−4′−イソプロピル−2−メチルプロピ
オフェノン,1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケ
トンなどの化合物;その他のカルボニル化合物がしばし
ば使用されよう。
【0030】本発明の硬化性樹脂組成物に混入する為、
特に好ましい光重合開始剤は、2−ヒドロキシ−2−メ
チル−1−フェニル−プロパン−1−オン(西ドイツ,
ダハームスタットのE.メルク社の商標DAROCUR
1173)である。
【0031】上記の光重合開始剤を、単独又は二種以上
の混合物として使用することができる。
【0032】光増感剤の例として、アミン化合物,ニト
リル化合物,及びイオウ,リン,窒素,塩素その他の化
合物があげられよう。
【0033】ここに記載の硬化性被覆組成物を適切な形
の放射線に暴露させて硬化する装置と方法はよく知られ
ており、適切な放射線硬化方法であれば如何なる方法で
も使用出来る。例えば、被覆を中圧水銀アーク灯又は他
の紫外線照射源からの適切な強度の紫外線放射線に暴露
させて硬化出来る。X線,γ線,β線及び加速された電
子等高エネルギーイオン化放射線も又被覆の硬化を達成
する為使用出来る。代表的には、使用する放射線は実質
的に全ての被覆層に充分透過する強さとすべきである。
用いる総照射量は、放射線硬化性被覆組成物を硬化して
固体の層を形成するのに充分なものとすべきである。
【0034】UV放射線は放射線を完全に透過させる為
非着色又は僅かに着色した、比較的薄いフィルムを有す
る系にはより適切である。高度に着色した被覆には、重
合は、電子ビーム(EB)が、厚くて不透明なフィルム
を透過出来るのでEBによって最も良く達成される。
【0035】UV照射は、中圧水銀アーク又はパルスキ
セノンアークを用いて通常実行される。これらの紫外線
源は通常冷却装置、生成したオゾンの除去装置、及び放
射線処理の間、硬化されるべき生成物の表面から空気を
除去する為の窒素流入装置とを備える。大抵の場合、2
00−400nm領域で40−120W/cmの強度が
用いられる。市販の紫外線源の例は西ドイツ、オーバー
ボイヒンゲンのストラーレンテクニック社供給のIST
である。
【0036】二種の電子ビーム加速器がある。高エネル
ギー走査型、及びいわゆる電子カーテン型加速器と呼ば
れる低エネルギー線型陰極型とである。これらの加速器
は大抵窒素流入装置を備える。0.01〜10メガラッ
ドの照射量が用いられる。市販のEB加速器の例は、P
ILOT200及びCB175/60/380であり、
両方ともスイス,ジュネーブのエネルギーサイエンス社
が供給するものである。
【0037】硬化時間は、放射線源,光重合開始剤とそ
の濃度,プレポリマーと反応性希釈剤,放射線源と硬化
すべき製品間の距離を適切に選択して非常に短かく調整
できる。特に、例えば被覆で所望されているような薄膜
用途では、継続時間約1秒の硬化時間が可能である。よ
り厚い硬化生成物には、5分以下、好ましくは1−2分
の硬化時間で処理できる。
【0038】放射線硬化性被覆を、本質的に以下の実施
例で詳細に説明される公知の技術により放射線写真スク
リーンの縁部に塗布することができる。
【0039】図1は、本発明の放射線硬化性組成物を放
射線写真スクリーンの縁部に塗布する為の被覆装置の好
ましい実施態様を示す線図である。図2は、図1の矢印
Aに従った図1の被覆装置を示す線図である。
【0040】放射線写真スクリーンは、基本的には支持
体と支持体上に設けられたリン光体層を含有し、前記リ
ン光体層はバインダー中に分散されたリン光体を含有す
る。所望により放射線写真スクリーンは保護用上面被覆
を含有し、刺激発光可能なスクリーンの場合大抵保護用
上面被覆を含有する。
【0041】従来式のX線変換スクリーンの場合、使用
するリン光体は、透過するX線放射線を受けた時紫外線
及び/又は可視光線を発射する蛍光物質である。
【0042】リン光体は、先行技術により示唆される、
各種の、熟知されたX線発光リン光体又はリン光体粒子
から選択出来る。リン光体は、例えばタングステン酸カ
ルシウム,硫化亜鉛,硫化亜鉛カドミウム,酸化亜鉛と
ケイ酸カルシウム,リン酸亜鉛,アルカリハロゲン化
物,硫化カドミウム,セレン化カドミウム,タングステ
ン酸カドミウム,フッ化マグネシウム,フッ化亜鉛,硫
化ストロンチウム,硫酸亜鉛,硫酸バリウム鉛,フルオ
ロハロゲン化バリウム,及び上記の二種以上の混合物が
含まれる。上記のリン光体は、例えばユウロピウム,
銀,銅,ニッケルで活性化できる。高速X線変換スクリ
ーンに使用するのに特に適切なリン光体は、イットリウ
ム,ガドリニウム,ランタン及びセリウム等の希土類元
素を含む原子番号39又は57〜71の元素を含有する
蛍光物質から選択されるものである。特に適切なもの
は、希土類オキシスルフィド及びオキシハライド蛍光物
質であって他の選択した希土類元素で活性化された物
質、例えば、テルビウム,イッテルビウム又はジスプロ
シウムで活性化されたランタンとガドリニウムのオキシ
ブロミドとオキシクロリド,テルビウム,ユウロピウ
ム,又はユウロピウムとサマリウムとの混合物で活性化
されたランタンとガドリニウムのオキシスルフィド,ガ
ドリニウム,ユウロピウム,テルビウム又はツリウムで
活性化された酸化イットリウム,テルビウム又はテルビ
ウムとジスプロシウムとの混合物で活性化されたイット
リウムオキシスルフィド,少量のテルビウム,ストロン
チウム,リチウム,又はそれらの混合物でドープされ、
ツリウム,ニオビウム,ユウロピウム,ガドリニウム,
ネオジミウムで活性化されたタンタル酸イットリウムで
ある。これら及び他の希土類蛍光材料は、私達が参照す
る文献、例えば欧州特許第11909号,第20287
5号,第257138号,西ドイツ特許第128281
9号,第1952812号,第2161958号,第2
329396号,第2404422号,フランス特許1
580544号,第2021397号,第202139
8号,第2021399号,英国特許第1206198
号,第1247602号,第1248968号,米国特
許3546128号,第3725704号,第4220
551号,第4225653号,またIEEE核科学シ
ンポジウム,サンフランシスコ,1969年10月29
−31日の議事録に記載の、K.A.Wickersh
eimその他による“希土類オキシスルフィドX線リン
光体”,S.P.Wangその他による核科学に関する
IEEE会報、1970年2月、p.49−56、及び
R.A.Buchananによる、核科学に関するIE
EE会報、1972年2月、p.81−83などに詳し
く記載されている。青色光及び緑色光を発射するリン光
体の概論が欧州特許第88820号に示されている。
【0043】組成が異なる複数のリン光体層,又は異な
るリン光体の混合物を含有する放射線写真スクリーンを
用いて、全可視スペクトルに渡る蛍光体が得られ、斯か
る組み合わせは、全可視スペクトルの光に対してスペク
トル増感された記録要素をハロゲン化銀で記録するため
に特に有用である。
【0044】特に好ましい2層リン光体組み合わせは、
以下に記載の如き支持体上に、欧州公開特許20287
5号に開示の(Y,Sr,Li)TaO4Nbに基づく
1番目リン光体層を被覆し、その上にCaWO4 に基づ
く2番目リン光体層を被覆することを含む。これらリン
光体層の何れか、特に1番目リン光体層に、像の鮮鋭度
を向上させる観点から着色材を添加してもよい。この目
的に適切な着色材は、欧州特許0178592号,米国
特許第3164719号,第1477637号,Resear
ch Disclosure 第21841号に開示されている。
【0045】CaWO4 及び特にSrYTaO4 に基づ
くリン光体層組み合わせを含有する放射線写真スクリー
ンは、欧州公開特許0240272号に記載されてい
る。
【0046】刺激発光性X線変換スクリーンに使用する
刺激発光性リン光体は、X線照射後に刺激性励起光で照
射された時刺激蛍光を呈し得るリン光体を示す。実用の
観点から、刺激発光性リン光体は、波長範囲400−9
00nmの刺激線で励起された時波長範囲300−70
0nmの刺激発光線を与えることが望ましい。これに替
えて、例えば、米国特許第4825085号に記載の6
00nm近辺で発光する刺激発光性リン光体が使用でき
る。使用される刺激発光性リン光体として、欧州特許第
304121号,第345903号,第353805
号,米国特許第3859527号,第4236078
号,第4239968号,特開昭48−80487号,
48−80488号,48−80489号,51−29
889号,52−30487号,53−39277号,
54−47883号,55−12142号,55−12
143号,55−12144号(=米国特許第4236
078号),55−12145号,55−84389
号,55−160078号,56−116777号,5
7−23673号,57−23675号,57−148
285号,58−69281号,59−56479号に
記載のものが例示できよう。2価のユウロピウム活性化
ハロゲン化アルカリ土類金属リン光体及び希土類元素活
性化希土類オキシハライドリン光体は、高輝度の刺激発
光線を示すので特に好ましい。
【0047】刺激発光性X線変換スクリーンは、上述の
刺激発光性リン光体の少くとも一種を含有する1層以上
の刺激発光性リン光体層を含む刺激発光性リン光体層の
グループを有してもよい。刺激発光性リン光体層の各々
に含有される刺激発光性リン光体は同じでも異なっても
よい。
【0048】刺激発光性リン光体は、従来の任意の粒子
径範囲と分布で使用できる。ノイズの少ない鮮鋭な像は
平均粒子径が小さくなると実現できるが、発光効率は粒
子径の増大と共に低下することが一般に認められる。従
ってある用途に対し最適の平均粒子径は像形成速度と所
望の像鮮鋭度とのバランスを反映したものである。
【0049】刺激発光性リン光体は層の形で支持体に付
与されるか、又は自己支持性層もしくはシートとして付
与される。
【0050】リン光体層は別個のバインダーを含有する
必要がないと認められるが、大抵の用途ではリン光体層
は層に構造的な密着性を与える十分なバインダーを含有
する。一般に実際に有用なバインダーは、当業界に従来
用いられたものであり、ゼラチン等の蛋白質デキストラ
ン,アラビヤゴム等の多糖類,及びポリビニルブチラー
ル,ポリ酢酸ビニル,ニトロセルロース,エチルセルロ
ース,塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体,ポリアル
キル(メタ)アクリレート,塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体,ポリウレタン,酢酸セルロース,セルロースア
セテートブチレート,ポリビニルアルコール,ポリスチ
レン,ポリエステル,その他等の合成重合体が含まれ
る。これら及び他の有用なバインダーは米国特許第25
02529号,第2887379号,第3617285
号,第3300310号,第3300311号,第37
43833号,Research Disclosure 第15444号に
開示されている。これらバインダーの二種以上の混合
物、例えばポリエチルアクリレートとセルロースアセト
ブチレートとの混合物等を使用してもよい。
【0051】バインダーとリン光体の割合は、目的の放
射線写真スクリーンの特性と使用するリン光体の性質に
従って決定してもよい。一般にそれらの割合は1対1か
ら1対100(バインダー対リン光体,重量比)、好ま
しくは1対10から1対25の範囲内にある。
【0052】リン光体層の厚みは、放射線写真スクリー
ンの放射線に対する感度,リン光体の種類その他に従っ
て異なってよく、10−1000μm、好ましくは50
−500μm、更に好ましくは150−250μmの範
囲内でよい。
【0053】異なる厚み及び/又は異なるバインダー対
リン光体の割合及び/又は異なるリン光体粒子径を有す
る、2層以上のリン光体層を使用してもよい。
【0054】放射線写真スクリーン、特に上記の従来式
の非刺激発光性リン光体を含有するものは、また順増型
スクリーン、つまりスクリーンの長さ及び/又は幅に添
って順次増加する強光性を有するスクリーンの形式であ
ることができる。これはリン光体層の厚みを漸増させる
かまたはリン光体により発射された光を保護層に吸収で
きる染料の量を漸増させることによって達成させること
ができる。
【0055】支持体材料の例として、酢酸セルロース,
ポリ塩化ビニル,ポリ酢酸ビニル,ポリアクリロニトリ
ル,ポリスチレン,ポリエステル,ポリエチレンテレフ
タレート,ポリアミド,ポリイミド,セルローストリア
セテート及びポリカーボネートのフィルムなどのプラス
チックフィルム;アルミニウム箔及びアルミニウム合金
箔などの金属シート;バライタ紙;樹脂被覆紙;二酸化
チタン又はその類似物を含有する顔料紙;及びポリビニ
ルアルコール又は類似物でサイズした紙が含まれる。好
ましくは、支持体材料としてプラスチックフィルムが用
いられる。
【0056】プラスチックフィルムはカーボンブラック
などの光吸収物質又は二酸化チタン又は硫酸バリウムな
どの光反射性物質を含有してもよい。前者は高分解能型
放射線写真スクリーンを製造するのに適切であるが、後
者は高感光度型放射線写真スクリーンを製造するのに適
切である。
【0057】好ましい支持体の例として、透明又は青色
或いは黒色に着色したポリエチレンテレフタレート(例
えば東レ(株)東京,日本が供給するLUMIRROR
C,X30型)、TiO2 又はBaSO4 入りのポリ
エチレンテレフタレートが含まれる。
【0058】これらの支持体は厚さが支持体の材料に従
って異なってもよいが、一般に60から1000マイク
ロメータの間、更に好ましくは、取扱いの観点から80
から500マイクロメータの間にあってもよい。
【0059】リン光体層は、例えば、以下の方法により
支持体に形成できる。
【0060】リン光体粒子とバインダーを以下に記載す
る適切な溶剤に添加し、その後、混合してバインダー溶
液に均一に分散されたリン光体粒子から成る被覆分散液
を製造する。この被覆分散液は、更に以下に記載する分
散剤,可塑剤,及び充填剤を含有してもよい。
【0061】リン光体粒子とバインダーとを含有する被
覆分散液を支持体の表面に均一に塗布し被覆分散液の層
を形成する。この被覆方法は、ドクターブレードによる
被覆,浸漬による被覆又はロールによる被覆等従来式の
方法の何れによって進めてもよい。
【0062】被覆分散液を支持体に塗布して後、被覆分
散液をその後ゆっくりと加熱乾燥してリン光体層の形成
を完成する。
【0063】被覆分散液の製造に使用可能な溶剤の例と
して、メタノール,エタノール,n−プロパノール及び
n−ブタノール等の低級アルコール;塩化メチレン及び
塩化エチレン等の塩素化炭化水素;アセトン,ブタノ
ン,メチルエチルケトン及びメチルイソブチルケトン等
のケトン;酢酸メチル,酢酸エチル及び酢酸ブチル等の
低級アルコールと低級脂肪酸とのエステル,ジオキサ
ン,エチレングリコールモノエチルエーテル等のエーテ
ル;メチルグリコール;及び上記の化合物の混合物が含
まれる。
【0064】被覆分散液が、蛍光体粒子の分散性を改良
するため分散剤を含有してもよく、かつリン光体層での
バインダーとリン光体粒子との結合を増大するための可
塑剤等各種の添加剤を含んでもよい。
【0065】分散剤の例として、イオン性及び非イオン
性のよく知られた分散剤又はそれらの組合わせ、例えば
ゼネラルアニリンアンドフィルム社(GAF)(ニュー
ヨーク,米国)のポリオキシエチレン(20)ソルビタ
ンモノアルミテート及びモノラウレートである“GAF
AC RM 610(商標)”アルリル系グラフト共重
合体等の重合体界面活性剤,Nattermann−P
hospholipid GmbH,(ケルン、西ドイ
ツ)の“PHOSPHOLIPON90(商標)”,ダ
ウコーニング社(ミッドランド,ミシガン州,米国)の
“SILANE Z6040(商標)”,グリモ3−グ
リシチルオキシプロピル−メトキシシラン又はオルガノ
サルフェートポリシラン等のシラン分散剤,不飽和P−
アミンアミド塩,及びBYK−Chemie Gmb
H,ベーゼル,西ドイツの、“ANTI TERRA
U 80(商標)”等の高分子量酸エステル、及び高分
子量不飽和ポリエステルが含まれる。分散剤はリン光体
に比較して0.05−10重量%の量で添加される。
【0066】可塑剤の例として、リン酸トリフェニル,
リン酸トリクレジル,及びリン酸ジフェニル等のリン酸
エステル;フタル酸ジエチル及びフタル酸ジメトキシエ
チル等のフタル酸エステル;エチルフタリルエチルグリ
コレート及びブチルフタリルブチルグリコレート等のグ
リコレート;及びトリエチレングリコールとアジピン酸
とのポリエステルやジエチレングリコールとコハク酸と
のポリエステル等のポリエチレングリコールと脂肪族ジ
カルボン酸とのポリエステルが含まれる。
【0067】被覆分散液はまた充填剤(反射性又は吸収
性)を含有してもよく、又はリン光体で放射されるスペ
クトル内の光を吸収でき、又は刺激発光性X線変換スク
リーンの場合励起光を吸収できる着色材で着色されても
よい。着色材の例として、ソルベント オレンジ71
(Diaresin Red7),ソルベント バイオ
レット32(Diaresin Violet A),
ソルベント イエロー103(Diaresin Ye
llow C)及びソルベント グリーン20(この4
種はすべて三菱化成工業,日本による)Makrole
x Rot GS,Makrolex Rot EG,
Makrolex Rot EZG,Helioech
tgelb 4G及びHelioechtgelb H
RN(5種はすべてバイエル社,レベルクーゼン,西ド
イツによる),Neozaponfeuerrot G
及びZaponechtbraun BE(両方共BA
SF,ルトヴグシャフェン,西ドイツによる)が含まれ
る。
【0068】充填密度を改良し、リン光体−バインダー
の組み合わせの脱気を遂行するため超音波処理が適用で
きる。
【0069】リン光体層を、上記以外の方法により支持
体上に設けてもよい。例えば、前述の被覆分散液を使用
して、最初リン光体をガラス板,金属板,又はプラスチ
ックシートなどのシート(仮の支持体)上に形成し、そ
の後斯く形成したリン光体層をプレス又は接着剤を用い
て恒久的な支持体に重ね合せる。又はリン光体層を蒸
着,スパッタ,噴霧などの方法を用いて支持体に付与し
てもよい。
【0070】放射線写真スクリーンを製造する際、スク
リーンの感度又は得られる像の品質を改良するように、
場合により1層以上の更なる層を支持体とリン光体層の
間に設ける。例えば、下塗り層又は接着剤層を支持体の
リン光体層側表面にゼラチンなどの重合体物質を被覆し
て設けてよい。他に、光反射層又は光吸収層を二酸化チ
タンの如き光反射性物質又はカーボンブラックの如き光
吸収性物質を含有する重合体物質層を形成して設けてよ
い。斯かる層を裏張り層として支持体に被覆させるか又
は支持体と活性層の間に介在させてもよい。一つ以上の
これらの追加層を支持体に設けてもよい。
【0071】支持体に面しない(刺激発光性)リン光体
層の表面に、保護用上面被覆を設けてもよい。
【0072】斯かる保護用上面被膜を、1種以上の放射
線硬化型樹脂を含有する被覆液を(刺激発光性)リン光
体層の面に塗布し、紫外線又は電子線の照射に暴露して
被覆液の硬化を実行する方法により形成してもよい。
【0073】前記被覆組成物の単量体及びプレポリマー
は、良好な耐摩耗性を有する、溶剤に不溶な層を形成す
るための架橋反応を行うために選択される。
【0074】放射線硬化型樹脂は、例えば不飽和ポリエ
ステル又はウレタンアクリレートである。
【0075】上記の放射線硬化型樹脂であるプレポリマ
ーに、必要に応じて、反応性希釈剤としてのビニル単量
体、非反応性バインダー,架橋剤,光重合開始剤,光増
感剤,貯蔵安定剤,着色材,及び他の添加剤を添加し、
その後分散させて保護層としての被覆層を形成してもよ
い。保護層に使用できる着色材の例として、MAKRO
LEX ROT EG,MAKROREX ROT G
S,及びMAKROLEX ROT EZGが含まれ、
3種すべてが西ドイツ,レーベルクーゼンのバイエル社
によるものである。
【0076】好ましくは、例えばヘキサンジオールジア
クリレートなど二官能性アクリレートを反応性希釈剤と
して0から80重量%の間の量、好ましくは10から3
0重量%の量で添加する。官能性のより高いアクリル酸
エステルを使用すれば、硬質の脆い層が生じるだろう。
【0077】硬化源として紫外線を使用する場合、被覆
溶液に添加することが必要な光重合開始剤がリン光体に
より発射される光も多少吸収し、特にUV又は青色光を
発射するリン光体を使用した場合放射線写真スクリーン
の感光度が低下する。緑色光発射リン光体を使用する場
合、吸収範囲がリン光体の発光範囲と最小限に重なる光
重合開始剤を選択しなければならない。この場合、好ま
しい光重合開始剤は、上述のDAROCUR 1173
である。
【0078】使用する光重合開始剤の量は、好ましくは
プレポリマー100重量部に対して0.01〜5重量部
の範囲内にある。特に、好ましくは光重合開始剤を0.
5−3重量部の量かつ使用するラジカル発生化合物の量
の3−7倍の範囲内で使用する。
【0079】光重合開始剤の使用を避けるため、電子線
の手段による硬化が、放射線写真スクリーンの用途に特
に好ましい。
【0080】他の任意の各種材料、例えば静電荷の蓄積
を減少させる材料,可塑剤,つや消し剤,潤滑剤,消泡
剤及び類似物などを斯かる放射線写真スクリーンの表面
被覆に含有できる。
【0081】添加してもよい潤滑剤の例として、ダウコ
ーニング社,ミッドランド,ミシガン州,米国の“SU
RFACTANT 190”などのシリコーン,ポリエ
トラフルオロエチレン及びGeorg M,Lange
r&Co.,ブレーメン,西ドイツの“LANCO W
AX”などのフッ素含有化合物,グリコ プロダクツ
社,ニューヨーク,米国の“ACRAWAX及びGeo
rg M”,Langer&Co.,ブレーメン,西ド
イツの“LANCO GLIDD”などのワックスが含
まれる。潤滑剤は0.01から0.5重量%までの量で
添加する。
【0082】添加してよい消泡剤の例として、LANC
O ANTIBUBBLE L及びLANCO FOA
MSTOP PLが含まれ、両方共、西ドイツ,ブレー
メンのGeorge M,Langer&Co.,社に
よるものである。
【0083】帯電防止剤は、放射線写真スクリーンに接
触する放射線写真要素に、より一般的に含有されるが、
少量の従来式の帯電防止剤を上面層又は活性層に添加し
てもよい。特に従来式X線変換スクリーンの場合、大
抵、X線スクリーンを含む区域又はカセットからフィル
ムを出し入れして交換する間静電気が蓄積する。これは
感光性写真フィルムの露光により静電気マーク発生の原
因になることが知られている。これは許容できない。
【0084】リン光体層又は斯かる放射線硬化保護用上
面被覆に混入し、また硝酸セルロース,酢酸セルロー
ス,ポリメチルメタクリレート及び類似物などフィルム
形成重合体から形成される他のタイプの保護被覆に混入
するための、特に好ましい帯電防止剤は、好ましくは
式:RO−(CH2 CH2 O)n−H(式中、n=2,
R=セチル,ステアリル,又はオレイル)に対応するポ
リエチレンオキシドである。これらの化合物を0−10
重量%、好ましくは2〜4重量%の量で添加する。これ
らの化合物を陰イオン性又は陽イオン性帯電防止剤(例
えば第4級アンモニウム塩)と組み合わせて使用すると
相乗効果が得られる。
【0085】上述の方法に従って形成する保護層の厚み
は、1−100μm、更に好ましくは2−20μmの範
囲内でよい。
【0086】保護層を形成するため、組成物を適切な湿
潤時厚み(好ましくは、60−100μmの間)で塗布
し、固体に変化させる放射線に暴露して硬化する。薄い
均一な組成物の層を塗布する適切な方法は何れも使用で
きる。適切な塗布方法の例として、浸漬被覆,エアーナ
イフ塗布,ロール塗布,押出被覆,ビーズ被覆,流し塗
が含まれる。
【0087】以下に実施例により本発明を具体的に説明
する。
【0088】実施例 1(比較例) 放射線硬化被覆が設けられた放射線写真スクリーンを次
のように製造した。
【0089】青色光発射ガドリニウムオキシスルフィド
リン光体(80重量%)を、低バインダー含量の、低粘
度予備溶液(20重量%)に、分散剤と共に5分間17
00rpmで攪拌して予備分散した。予備溶液は、7重
量%のポリエチルアクリレートバインダー(Roehm
GmbH,ダルムスタット,西ドイツによるPLEX
ISOL B 372),18重量%の酢酸エチル,5
0重量%のメチルエチルケトン,24.5重量%のメチ
ルグリコール,及び0.5重量%のGAFACRM61
0(GAF,ニューヨーク,米国により供給される)か
らなった。続いて、ポリエチルアクリレートバインダー
と酢酸エチル溶剤を、固形分70%、バインダー11重
量%に対しリン光体89重量%の溶液を得るようにリン
光体予備分散液に添加した。
【0090】得られたリン光体分散液を、黒色の下塗り
されたポリエチレンテレフタレート支持体に、ドクター
ブレード被覆(湿潤時厚み900μm)により塗布し
た。溶剤を蒸発させた後、厚み160μmのリン光体層
が得られた。
【0091】芳香族ウレタンアクリレート(UCB,D
rogenbos,ベルギーによるEBC220)80
%と脂肪族ウレタンアクリレート(UCB,Droge
nbos,ベルギーによるEBC264)20%との混
合物80重量%、ヘキサンジオールジアクリレート(H
DDA)15重量%、光重合開始剤(E,メルク社,ダ
ルムスタット,西ドイツによるDAROCUR117
3)4.5重量%、及びシリコーン界面活性剤0.5重
量%からなる放射線硬化被覆組成物を製造した。この組
成物に溶剤としてエタノールを添加して25重量%の溶
液を得た。
【0092】組成物をリン光体層に浸漬被覆(湿潤時厚
み約100μm)で塗布した。溶剤を蒸発させた後、厚
み10−15μmの上面層を得た。
【0093】被覆を、Technigrat Gmb
H,グレーベンビーゼバッハ,西ドイツによるLabc
ure Unit(O3 除去,空冷,エネルギー出力8
0W/cm,速度5m/分,UV源−基体距離11c
m)を用い、UV放射線で硬化した。この方法に従って
製造した放射線写真スクリーンを以下(I)として言及
する。
【0094】芳香族ウレタンアクリレート(UCB,D
rogenbos,ベルギーにより供給されるEBC2
20)80%と脂肪族ウレタンアクリレート(UCB,
Drogenbos,ベルギーによるEBC264)2
0%との混合物75重量%、及びヘキサンジオールジア
クリレート(HDDA)25重量%からなる放射線硬化
性被覆を製造した。この組成物に、光重合開始剤(E.
メルク社,ダルムスタット,西ドイツによるDAROC
UR1173)5重量%とシリコーン界面活性剤0.5
重量%を添加した。斯く得られた混合物をエタノールに
溶解して35重量%の溶液を得た。
【0095】組成物を次のようにスクリーン(I)の縁
部に塗布した。
【0096】上述した如く、図1は本発明の放射線硬化
性組成物を放射線写真スクリーンの縁部に塗布する被覆
装置の好ましい実施態様を示す線図である。(1)は、
放射線硬化性組成物の浴、(2)は、回転ロール、
(3)は、ドクターブレード、(4)は、縁部が強化さ
れるべき放射線写真スクリーンを示す。
【0097】回転ロール(2)の浴中での回転により、
放射線硬化性組成物(1)を取り上げ、その過剰量を回
転ドラム(2)近辺に位置するドクターブレード(2)
により除去し、スクリーン(I),(4)を回転ドラム
(2)の方向に逆向きで移動させた。図2は、図1のコ
ーティング装置の矢印Aに関する側面線図である。この
図面で、スクリーン(4)が、回転ドラム(2)の周囲
溝(5)を移動するところが示してある。これにより、
スクリーン(4)の縁部が浴(1)の放射線硬化性組成
物に湿潤される。
【0098】スクリーン縁部に付着する放射線硬化性組
成物の量は、一般に放射線硬化性組成物の粘度を調節し
て決定され、後者のパラメーターは斯かる組成物に加え
る溶剤の量で決められた。
【0099】この場合、放射線硬化性溶液の粘度は、前
述の如く、溶剤としてエタノールを放射線硬化性組成物
の35重量%溶液を得るような量で加えた時、放射線写
真スクリーン(I)の縁部強化被覆を形成するためには
最適であった。
【0100】スクリーン縁部に移行された放射線硬化性
組成物の湿潤時の厚みは、約100ミクロンになった。
【0101】溶剤を蒸発させた後厚み10−15μmの
縁部被覆層が得られた。
【0102】被覆を、Technigraf Gmb
H,グレーベンビーズバッハ,西ドイツによるLabc
ure Unit(O3 除去,空冷,エネルギー出力8
0W/cm,速度5m/分,UV源−縁部の距離11c
m)を用いて、UV放射線で硬化した。
【0103】実施例 2(比較例) 実施例1に記載の方法に従って準備したスクリーン
(I)の縁部を、実施例1に記載のものであるが、実施
例1に記載の芳香族/脂肪族ウレタンアクリレートに代
えて、脂肪族ウレタンアクリレート(UCB,Drog
enbos,ベルギーによるEBC1290)80%と
脂肪族ウレタンアクリレート(UCB,Drogenb
os,ベルギーによるEBC294)20%との混合物
75重量%を含有することが異なり、放射線硬化性被覆
組成物の他の全ての成分は実施例1と同じである放射線
硬化性組成物を塗布して強化した。斯かる放射線硬化性
組成物をスクリーン(I)の縁部に塗布する方法は、実
施例1に記載と同様であった。
【0104】実施例 3(本発明) 実施例1に記載の方法に従って準備したスクリーン
(I)の縁部を、エチレンテレフタレート/エチレンイ
ソフタレートからなるポリエステル共重合体(グットイ
ヤーケミカル社,アクロン,オハイオ州,米国によるV
itel PE200)30重量%とヘキサンジオール
ジアクリレート70重量%とを含有する放射線硬化性組
成物を塗布して強化した。この組成物に、実施例1と同
様に光重合開始剤(DAROCUR1173)5重量%
とシリコーン界面活性剤0.5重量%を添加した。斯か
る放射線硬化性組成物をスクリーン(I)の縁部に塗布
する方法は、実施例1に記載のものと同様であった。
【0105】実施例 4/5(本発明) 実施例3で述べた方法を繰り返したが、Vitel P
E200に代えて、テレフタル酸とオキシエチル化及び
オキシプロピル化ビスフェノールAとのコポリエステル
であるコポリエステル共重合体を使用したことが異な
る。オキシエチル化ビスフェノールA対オキシプロピル
化ビスフェノールAのモル比は、実施例5の場合25/
75になり(インペリアル ケミカル インダストリー
社(ICI)、英国によるATLAC KTR230
0)、実施例6の場合30/70になる(前述のICI
によるATLAC KTR2959)。
【0106】実施例 6(本発明) 実施例1に記載の方法に従って準備したスクリーン
(I)の縁部を、VitelPE200 40重量%及
びメチルメタクリレート(MMA)60重量%からなる
放射線硬化性組成物を塗布して強化した。この組成物に
光重合開始剤DAROCUR1173 10重量%とシ
リコーン界面活性剤0.5重量%を添加した。
【0107】実施例 7(本発明) 実施例6で述べた方法を繰り返したが、次の点が異な
る。希釈剤としてメタクリル酸メチルに代えて、メタク
リル酸テトラヒドロフルフリル(THFMA)60重量
%を含有する放射線硬化性組成物を製造した。
【0108】評価 上記実施例の硬化性組成物を放射線写真スクリーン
(I)の縁部強化被覆として使用した場合の機械的強
度,耐摩耗性,特に接着性を試験した。
【0109】上記実施例に記載の縁部強化被覆全てが放
射線硬化性組成物であることを考慮して、実施例の何れ
の被覆によっても強化された縁部の、耐摩耗性を含む機
械的強度は、一般に満足すべきものであった。しかし、
縁部強化被覆のスクリーン縁部に対する接着性に関する
重要な差異が注目された。縁部強化被覆のスクリーン縁
部に対する接着が低い場合、縁部保護被覆はスクリーン
の縁部から容易に離れる傾向にあり、その結果、固有の
耐摩耗性効果もまた消滅する。
【0110】縁部強化被覆のスクリーン縁部に対する接
着は、一般に次の2種の試験法で試験した。
【0111】剥離試験:テープ片(Beiersdor
t AG.ハンブルグ,西ドイツによるTesatap
eタイプ4101)を放射線写真スクリーンの縁部上の
縁部強化被覆に堅固に貼着し、続いて剥離した。スクリ
ーン縁部上の縁部強化被覆の接着性をテープと共に縁部
強化被覆の引裂きについて目視で検査した。この接着試
験をまた、故意に縁部強化被覆に小さい切り込みを入れ
て僅かに損傷させた後繰り返した。
【0112】曲げ試験:上述の実施例に記載の各被覆に
よって強化された放射線写真スクリーンを曲げた。その
際、特にスクリーンの縁部周囲に張力をかけ、これらの
張力によって多分縁部強化層がスクリーンから破断した
であろう。上記の試験を本実施例の縁部強化被覆に実施
した結果は、次の通りであった。
【0113】実施例1及び2の硬化性被覆組成物を、放
射線写真スクリーンに縁部強化層を形成するために使用
した場合、剥離及び曲げ試験の両方の結果は否定的であ
った。例えば、縁部保護層は、放射線写真スクリーンの
縁部に対する接着性が著しく低く、それ故、上述の本発
明の目的を達成するのに適さなかった。
【0114】実施例3の硬化性被覆組成物を使用した場
合、剥離試験の結果は、更に劣り、また曲げ試験の結果
が僅かに改良されると注目された。しかし、この改良
は、上述の目的を満たすにはまだ不十分であった。
【0115】実施例4及び5の硬化性被覆組成物を使用
した場合、剥離試験の結果はわずかに改良され、かつ曲
げ試験は概して満すべき結果を示した。
【0116】実施例とおよび7の硬化性被覆組成物を使
用した場合、その上に曲げ試験および剥離試験の驚くべ
き良好な結果が注目され、その結果は我々の発明の目的
に合致する。
【0117】明瞭に示すため、以下の次の表1に剥離試
験と曲げ試験の結果を、各実施例で使用したプレポリマ
ーと希釈剤単量体の種類を示すと共に要約する。
【0118】 表1 実施例番号 プレポリマーモノマー 希釈剤 剥離試験結果 曲げ試験結果 1 EBC 220+EBC 264 HDDA − − 2 EBC 1290+EBC 294 HDDA − − 3 Vitel PE 200 HDDA − ± 4 ATLAC KTR 2300 HDDA ± + 5 ATLAC KTR 2959 HDDA ± + 6 Vitel PE 200 MMA + + 7 Vitel PE 200 THFMA + +
【0119】上記の実験の結果、ポリエチレンテレフタ
レートで作られた基体支持体、リン光体バインダー層、
及び硬化保護上面被覆を含む放射線写真スクリーン構造
体に良好な接着性をもつ縁部強化被覆を形成するために
適切な硬化性被覆組成物を得るために、前記組成物は一
官能性単量体希釈剤に溶解したポリエステル系プレポリ
マーを含有すべきであると説明できよう。
【0120】上記の実施例から明瞭な如く、斯かる一官
能性単量体は、好ましくはメチルメタクリレート又はテ
トラヒドロフルフリルメタクリレートなどアクリレート
化合物である。縁部被覆層の放射線写真スクリーンに対
する接着性に関連して最良の結果が、プレポリマーとし
て、エチレンテレフタレート/エチレンイソフタレート
単位を含む共重合体であるVitel PE200など
のポリエステル化合物を使用した場合得られた。
【0121】更に、縁部強化層の厚みが30ミクロンを
超える場合も、斯かる比較的厚い層は脆く、硬くなるの
で放射線写真スクリーンの縁部からより簡単に離れる。
それ故、縁部強化層の厚みは、好ましくは20ミクロン
より小さく、十分な機械的強度をもつために5ミクロン
より大きくすべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って使用するためのコーティング装
置を示す線図である。
【図2】図1に示すコーティング装置の側面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジオゼフ・ルネ・アエルトベリアン ベルギー国ベ 2970 シルド、エクオール ンラーン 21

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体,バインダー中に分散された蛍光
    リン光体を含有する層およびリン光体バインダー層を被
    覆する保護用上面被覆を有する放射線写真スクリーンに
    おいて、スクリーンの縁部をポリエステルプレポリマー
    および一官能性単量体希釈剤を含有する放射線硬化性組
    成物を硬化することにより得られた放射線硬化被覆によ
    り強化したことを特徴とする放射線写真スクリーン。
  2. 【請求項2】 一官能性単量体希釈剤がメタクリレート
    である請求項1に記載の放射線写真スクリーン。
  3. 【請求項3】 メタクリレートがメチルメタクリレート
    またはテトラヒドロフルフリルメタクリレートである請
    求項2に記載の放射線スクリーン。
  4. 【請求項4】 ポリエステルがエチレンテレフタレート
    とエチレンイソフタレートの共重合体である前記請求項
    の何れかに記載の放射線写真スクリーン。
  5. 【請求項5】 リン光体層上の保護用上面被覆が放射線
    硬化された被覆である前記請求項の何れかに記載の放射
    線スクリーン。
  6. 【請求項6】 縁部強化用放射線硬化被覆が5乃至20
    ミクロンの厚さを有する前記請求項の何れかに記載の放
    射線スクリーン。
  7. 【請求項7】 支持体がポリエチレンテレフタレート支
    持体である前記請求項の何れかに記載の放射線スクリー
    ン。
  8. 【請求項8】 放射線硬化性組成物が光重合開始剤を含
    有する前記請求項の何れかに記載の放射線スクリーン。
  9. 【請求項9】 光重合開始剤が2−ヒドロキシ−2−メ
    チル−1−フェニル−プロパン−1−オンである請求項
    8に記載の放射線スクリーン。
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