JP2996622B2 - 自己支持又は被支持リン光体スクリーン又はパネル - Google Patents

自己支持又は被支持リン光体スクリーン又はパネル

Info

Publication number
JP2996622B2
JP2996622B2 JP22312996A JP22312996A JP2996622B2 JP 2996622 B2 JP2996622 B2 JP 2996622B2 JP 22312996 A JP22312996 A JP 22312996A JP 22312996 A JP22312996 A JP 22312996A JP 2996622 B2 JP2996622 B2 JP 2996622B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
phosphor
screen
binder
phosphor particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22312996A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09113699A (ja
Inventor
フィリップ・ドゥーム
マルク・ヴァン・ダム
フラン・ルウェ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Agfa Gevaert NV
Original Assignee
Agfa Gevaert NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Agfa Gevaert NV filed Critical Agfa Gevaert NV
Publication of JPH09113699A publication Critical patent/JPH09113699A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2996622B2 publication Critical patent/JP2996622B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/02Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
    • H01J29/10Screens on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted or stored
    • H01J29/18Luminescent screens
    • H01J29/22Luminescent screens characterised by the binder or adhesive for securing the luminescent material to its support, e.g. vessel
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K11/00Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials
    • C09K11/02Use of particular materials as binders, particle coatings or suspension media therefor
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21KTECHNIQUES FOR HANDLING PARTICLES OR IONISING RADIATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; IRRADIATION DEVICES; GAMMA RAY OR X-RAY MICROSCOPES
    • G21K4/00Conversion screens for the conversion of the spatial distribution of X-rays or particle radiation into visible images, e.g. fluoroscopic screens
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21KTECHNIQUES FOR HANDLING PARTICLES OR IONISING RADIATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; IRRADIATION DEVICES; GAMMA RAY OR X-RAY MICROSCOPES
    • G21K4/00Conversion screens for the conversion of the spatial distribution of X-rays or particle radiation into visible images, e.g. fluoroscopic screens
    • G21K2004/08Conversion screens for the conversion of the spatial distribution of X-rays or particle radiation into visible images, e.g. fluoroscopic screens with a binder in the phosphor layer

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Conversion Of X-Rays Into Visible Images (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は結合剤中のリン光体粒子の支持層又は被支持層
を含む透過放射線を記録するための材料に関する。層中
のリン光体粒子は、即発発光リン光体の粒子又は輝尽性
リン光体(貯蔵リン光体)の粒子であることができる。
【0002】発明の背景 放射線写真においては、被写体の内部が、X線、γ線高
エネルギー素粒子放射線、例えばβ線、電子ビーム又は
中性子放射線に属する高エネルギー放射線である透過放
射線によって再現される。
【0003】従来の放射線写真システムにおいて、X線
放射線写真は、被写体を通して像に従って透過され、い
わゆる増感スクリーン(X線変換スクリーン)中で相当
する強度の光に変えられたX線に得られる、この場合即
発発光リン光体粒子が、透過されたX線を吸収し、それ
らを、写真フィルムがX線の直接衝撃に対するよりも感
受性である紫外放射線及び/又は可視光に変換する。
【0004】実際に、前記スクリーンによって像に従っ
て放出された光は、接触している写真ハロゲン化銀乳剤
層フィルムを照射し、フィルムは露光後現像されてその
中にX線像と一致した銀像を形成する。
【0005】普通の医学用放射線写真においては、X線
フィルムは、ハロゲン化銀乳剤層で両側被覆された透明
フィルム支持体を含む。X線照射中、前記フィルムは、
それらの相当するハロゲン化銀乳剤層とそれぞれを接触
させる二つのX線変換スクリーンの間でカセット中に配
置される。
【0006】唯一つのスクリーンと接触させて組合され
た一側被覆ハロゲン化銀乳剤フィルムは、改良された像
明瞭度が非常に重要なものである用途、例えば乳房造影
法及び工業用放射線写真として知られている非破壊試験
(NDT)の特定分野でのオートラジオグラフィでしば
しば使用される。オートラジオグラフィは、被写体、例
えば生化学研究のためのマイクロトーンカット中に含有
される放射性材料により放出される透過放射線の媒介物
を介して形成される写真記録である。
【0007】例えばUS−P3859527に記載され
たX線パターンを記録し、再現する別の方法によれば、
刺戟性リン光体として知られる特別な種類のリン光体が
使用される。かかる刺戟性リン光体(いわゆる貯蔵リン
光体)を含有するパネルは、パターンに従って変調され
た入射X線に露光され、その結果として、X線放射線パ
ターン中に含まれたエネルギーを一時的にその中に貯蔵
する。露光後しばらくの間隔で、可視又は赤外光のビー
ムが貯蔵リン光体パネルを走査し、そして検知され、可
視像を作るために処理できる逐次電気信号に変換される
光として貯蔵されたエネルギーの放出を刺戟する。この
ため、リン光体は入射X線エネルギーをできる限り多く
貯蔵し、走査ビームによって刺戟されるまで貯蔵された
エネルギーをできる限り少なく放出すべきである。この
システムはデイジタルラジオグラフィ又はコンピューテ
ッドラジオグラフィと称される。
【0008】一般のシステムのみならずデイジタルラジ
オグラフシステムで作られる像品質は、リン光体スクリ
ーンの構造に強力に依存している。一般に一定量のX線
の吸収で、リン光体スクリーンが薄ければ薄い程、像品
質は良くなる。これは、リン光体スクリーンの結合剤対
リン光体の比が小さければ小さい程、そのスクリーンで
得ることのできる像品質が良くなるであろうということ
を意味している。
【0009】高吸収性を有する薄いスクリーン、即ち小
さい結合剤対リン光体比を有するスクリーンを作るため
の幾つかの方法が提案された。最小の結合剤対リン光体
比は、単結晶スクリーン(即ち何ら結合剤を用いないス
クリーン)を使用したとき得られる。かかるスクリーン
を用いると、非常に高い解像性(即ち像鮮鋭性)を得る
ことができる。かかるスクリーンは、例えば基体上にリ
ン光体材料を真空蒸着することによって作ることができ
る。しかしながら、この製造法は、入手しうる不特定の
リン光体の何れを用いても高品質のスクリーンを作るの
に使用することはできない。上述した製造法は、高結晶
対称性を有するリン光体結晶を使用したとき最良の結果
をもたらす。例えばアルカリ土類金属フルオロハロゲン
化物の如き複雑な結晶構造を有するリン光体は、真空蒸
着下で(部分的に)分解する傾向があり、真空蒸着によ
るスクリーンの製造は、一方では複雑な結晶構造を有す
るリン光体を用いることを不可能にし、最適性の劣る結
果をもたらす。これは、真空蒸着は限定された数のリン
光体でのみ良く作用することを意味する。更に真空蒸着
リン光体層は、それらに良好な物理的性質を与えるため
の特殊な処理を受けなければならない。従って、結合剤
中に分散したリン光体粒子の被覆層を含むスクリーンに
おけるリン光体層の厚さを減ずる他の方法が発表され
た。
【0010】例えばEP−A393662には、顔料及
び結合剤の被覆量(代表的には容量で大きくても70/
30のリン光体対結合剤比)を変えることなく薄いリン
光体層が、熱可塑性結合剤を用い、リン光体粒子及び結
合剤の両者を含有する被覆されたリン光体層を、前記熱
可塑性結合剤の軟化点又は融点以上の温度で圧縮するこ
とによって得られることが記載されている。この方法は
良好な像品質を生ぜしめるが、スクリーン又はパネルの
追加の操作が必要である。この追加の操作は、経済的な
観点から好ましさが劣る。
【0011】同じ量のリン光体粒子を被覆しながら、リ
ン光体粒子の被覆層を含むスクリーン中のリン光体層の
厚さを減ずる別の方法は、結合剤に対するリン光体粒子
(顔料)の容量比又は重量比を増大することである。一
定のリン光体被覆量に対する薄いリン光体層を作るため
のこの方法は、費用のかかる追加の操作を必要とせずに
良好な像品質を有するスクリーン又はパネルを提供でき
る。しかしながら、結合剤の量を減ずることは、例えば
スクリーン中の被覆リン光体層の脆性及び不充分な弾性
により、スクリーンの物理的性質の劣化をもたらす。例
えばEP−A647258及びEP−A648254
に、すぐれた熱可塑性特性を有するゴム状結合剤を使用
することが記載されている。これらの結合剤を含有する
スクリーンは、高いリン光体対結合剤比でさえも(両文
献中では、リン光体粒子対結合剤の容量比が代表的には
70/30より大であり、85/15という高いもので
さえある)良好な弾性、良好な接着性、良好な耐摩耗性
等を示す。前述した如きゴム状結合剤を含むスクリーン
又はパネルは、高い顔料対結合剤比を用いてさえも良好
な物理的性質を提供する、しかしリン光体層中にスクリ
ーン構造斑(mottle)とも称される固定のスクリーンノ
イズの形成に敏感である。更にこれらのゴム状結合剤
は、被覆溶液中での結合剤の最適な溶媒和作用を与え、
これによって被覆溶液の最適な流れ特性を与えるため、
ヘキサンの如きアルカンとトルエンの混合物又はトルエ
ン中に溶解しなければならない。これらの溶媒の使用
は、環境上の観点から望ましくない。
【0012】従って、経済的に及び環境問題的に受け入
れることのできる方法で作ることができる低構造ノイズ
と良好な物理的性質を組合せたX線増感スクリーン及び
貯蔵リン光体スクリーンを有するための要求がなお存在
する。
【0013】発明の目的及び集約 本発明の目的は、高解像及び低ノイズと組合された何回
も再使用した後の継時変化による前記リン光体層の低劣
化及び低脆性、支持体とリン光体層の間の良好な接着
性、良好な弾性、リン光体−結合剤層を含む例えばプレ
ート、パネル又はウエブの形での即発発光X線増感スク
リーン又は貯蔵リン光体スクリーンを提供することにあ
る。
【0014】本発明の別の目的は、減少したスクリーン
構造斑を示し、リン光体−結合剤層を含む例えばプレー
ト、パネル又はウエブの形での即発発光X線増感スクリ
ーン又は貯蔵リン光体スクリーンを提供することにあ
る。
【0015】本発明の別の目的は、リン光体粒子の高被
覆重量が達成され、リン光体層の厚さを、何ら別の操
作、例えば前記リン光体層の圧縮することなしに最小に
するリン光体−結合剤層を含む例えばプレート、パネル
又はウエブの形での即発発光X線増感スクリーン又は貯
蔵リン光体スクリーンを提供することにある。
【0016】本発明の更に別の目的は(i)溶媒中に後
述する如くリン光体粒子及び結合剤を分散し、(ii)前
記分散液を支持体上に適用してパネル又はスクリーンを
形成し、(iii) 前記パネル又はスクリーンを乾燥する工
程を含む減少したスクリーン構造斑を有する即発発光X
線増感スクリーン又は貯蔵リン光体スクリーンを形成す
るための経済的及び環境問題的にも受け入れうる方法を
提供することにある。
【0017】本発明の他の目的及び利点は、以下の説明
及び実施例から明らかになるであろう。
【0018】本発明の目的は、重合体結合剤(B)中に
分散したリン光体粒子(PP)の自己支持層又は被支持
層を含み、前記リン光体粒子(PP)は、少なくとも8
0/20の容量比(PP/B)で前記結合剤(B)中に
存在するスクリーンであり、 (i)前記重合体結合剤が、Tg(ガラス転移温度)
0℃を有する少なくとも一種の重合体(P)を含有し、 (ii)前記重合体(P)が、5000〜10の平均
分子量(MGavg)を有し、 (iii)前記重合体(P)が、少なくとも5重量%で
エチルアセテート中に可溶性であり、そして (iv)リン光体粒子の82容量%を含有し、1cm
についてリン光体粒子100mgを含有しなければなら
ないような厚さを有する前記重合体(P)の自己支持層
が少なくとも1%の破断点伸び率を有することを特徴と
するスクリーンを提供することによって実現される。
【0019】好ましい実施態様において、前記重合体
(P)はエチルアセテート中に少なくとも20重量%で
可溶性である。
【0020】更に好ましい実施態様において、前記結合
剤(B)は、前記重合体(P)を少なくとも60重量%
含有する。
【0021】発明の詳細な開示 以後「スクリーン」なる語は、即発発光X線リン光体又
は貯蔵リン光体を含む支持された又は支持されないスク
リーン又はパネルの両者を包含するため使用する。「ス
クリーン」なる語は又この記載で、本発明がX線又は高
エネルギーシンチレーターを含む層の製造において有用
であることから、X線又は高エネルギーシンチレーター
を含む層も包含する。
【0022】高速、良好な解像性、良好な機械的強度、
支持体とリン光体層の間の良好な接着性、低脆性及び低
スクリーン構造斑を有するスクリーンが、例えばEP−
A647258及びEP−A648254において、高
リン光体対結合剤比を有するスクリーンを作るため有用
でないことが記載されている重合体の群に属する重合体
結合剤を使用したときでさえも製造できることを見出し
た。特別の物理的挙動を示すこれらの群の重合体のみが
使用できることが判った。前述した如く本発明の目的
は、エチルアセテート中で少なくとも5%で可溶性であ
り、5000〜107 の平均分子量及びTg≦0℃を有
する少なくとも一種の重合体(P)を含有する結合剤
(B)を用い、リン光体粒子82容量%を含有し、1c
2 についてリン光体粒子100mgを含有しなければ
ならないような厚さを有する前記重合体(P)の自己支
持層が少なくとも1%の破断点伸び率(試験A)を有す
るとき、達成できた。
【0023】エチルアセテート(EtAc)中での溶解
度は20重量%であるのが好ましい。エチルアセテート
中でのかなり高い溶解度は、スクリーンの製造中、環境
問題上許容できる低沸点極性溶媒を使用でき、塩素化溶
媒(例えばメチレンクロライド又はエチレンクロライ
ド)又はベンゼン又はその誘導体(例えばトルエン)の
使用を避けることができる利点を提供する。EtAcに
可溶性の重合体の大量を含有する結合剤でスクリーンを
作るため使用できる低沸点極性溶媒は、実に容易に蒸発
させることができ、再循環させることもでき、従って環
境上の問題を最小にすることもできる。
【0024】前記結合剤(B)は、前記結合剤(B)中
に存在する重合体物質の全重量に対して、前記重合体
(P)を60重量%より多く含有するのが好ましい。更
に好ましくは前記結合剤(B)は、前記重合体(P)を
少なくとも70重量%含有する。
【0025】リン光体粒子82容量%を含有し、1cm
2 についてリン光体粒子100mgを含有しなければな
らないような厚さを有する前記重合体(P)の自己支持
層は、少なくとも3%の破断点伸び率を有するのが好ま
しい。
【0026】試験A:破断点伸び率 破断点伸び率を測定するための試料は、82/18のリ
ン光体粒子対結合剤の容量比でリン光体粒子及び結合剤
を含有し、30〜50重量%の結合剤濃度を有する被覆
溶液(ラッカー)から、リン光体層を被覆することによ
って作った。被覆はシリコーン化紙上にドクターブレー
ド被覆によって行った、シリコーン化紙は、ドイツ国、
Nidda - Oberschmitten の Papierfabrik Oberschmitt
en GmbHによって供給された、ポリエチレン被覆側でシ
リコーン化された、20g/m2のLDPE層(低密度
ポリエチレンの層)を有する120g/m2 の紙であ
る。被覆組成物の粘度は1500mPasに調整した。
被覆組成物のための溶媒はエチルアセテート(EtA
c)又はメチルエチルケトン(MEK)又は両者の混合
物であった。1cm2 についての被覆溶液の量は、10
0mg/cm2 (±10mg)のリン光体粒子の被覆重
量を有するように調整した。被覆し、乾燥した後、リン
光体層をシリコーン化紙から剥離し、長さ100mm、
幅15mmの寸法を有する試験片に切断した。破断点で
の試料の長さの増大をASTM D882−91によっ
て測定した。従って試験片をINSTRON〔(商品
名)Frank type 81565〕のグリップ中に置き、試
験速度91.67mm/分で破断点伸び率を測定した。
破断点での伸び率%は、試料の破断時での伸びを、試料
の初めの長さで割り、100倍して計算した。
【0027】低Tgを有する少なくとも一種の重合体と
して、好ましくはビニル樹脂、ポリエステル樹脂及びポ
リウレタン樹脂からなる群から選択した。
【0028】結合剤として、Tg≦0℃を有するビニル
樹脂、ポリエステル樹脂及びポリウレタン樹脂の群から
選択した重合体の使用の有利な効果(物理的強度及び低
スクリーン構造斑)は、少なくとも80/20の容量比
PP/Bで前記結合剤(B)中に存在するリン光体粒子
(PP)を含有するリン光体層で特に見られることが判
った。
【0029】Tg≧0℃を有する重合体は、ビニル樹
脂、ポリエステル樹脂及びポリウレタン樹脂からなる群
の一員であっても、唯一の結合剤樹脂として使用したと
き、又はリン光体層中に40%より多く存在させたと
き、80/20より大なるPP/Bの容量比を有するリ
ン光体層は良好な物理的性質を示さない。
【0030】結合剤として使用すべき重合体の第一の好
ましい群は、ビニル樹脂である。 Whittington のプラ
スチック辞典によれば、この群はビニル基CH2 =CH
−を含有する単量体から作られた全ての樹脂及び重合体
を含む。かかるエチレン性単量体の例には、アクリレー
ト、メタクリレート、ビニルエステル、オレフィン、ス
チレン、クロトン酸エステル、イタコン酸ジエステル、
マレイン酸ジエステル、フマル酸ジエステル、アクリル
アミド、アクリル化合物、ビニルエーテル、ビニルケト
ン、ビニル複素環式化合物、グリシジルエステル、不飽
和ニトリル、多官能性単量体、及び各種の不飽和酸を含
む。特定のビニル重合体は、前述した溶解度基準及び破
断点伸び率基準の機能として選択する。
【0031】本発明において有用なビニル樹脂の市場で
入手できる例には、ドイツ国の Rohm GmbH から供給さ
れるアクリル樹脂であるPLEXISOL B372
(商品名);ドイツ国のBASFから全て供給される商
品名ACRONAL 500L(アクリル酸エステルの
共重合体、ACRONAL 4F(ポリ(n−ブチルア
クリレート))、ACRONAL 4L(ポリ(n−ブ
チルアクリレート))、ACRONAL 700L(コ
(n−ブチルアクリレート/ビニルイソブチルエーテ
ル))、及びACRONAL A150F(ポリ(n−
ブチルアクリレート));米国の National Starch &
Chemicalによって供給されるアクリレート樹脂である
DURO−TAK 373−0036(商品名)があ
る。EtAc(エチルアセテート)中での溶解度及びT
gを下記の表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】本発明において有用な重合体の第二群はT
g≦0℃を有するポリエステルである。この群には重合
体主鎖が多官能性アルコールと酸のエステル化縮合によ
って形成される全ての重合体を含む。特定のポリエステ
ルは、前述した溶解度基準及び破断点伸び率基準の機能
として選択する。
【0034】非常に有用なポリエステルは、ドイツ国の
Huelsから商品名DYNAPOL(例えばTg−15℃
を有するDYNAPOL S1420)で;東洋紡から
商品名VYLON(例えばTg−10℃を有するVYL
ON550)で;英国のSHELLから商品名VITE
Lで市場で入手できる。
【0035】本発明によるスクリーンのための結合剤混
合物に混入するために有用な重合体の第三群はポリウレ
タンである。この群は、ヒドロキシル基を含有する化合
物と有機イソシアネートの反応生成物に基づいた全ての
重合体を含む。特定のポリウレタンは、前述した溶解度
基準及び破断点伸び率基準の機能として選択する。非常
に有用なポリウレタンは、ドイツ国のBAYERから商
品名DESMOLAC(例えば非反応性線状ポリウレタ
ンであるDESMOLAC 2100、DESMOLA
C 4200、DESMOLAC 4125)で市場で
入手できる。
【0036】本発明による重合体(P)として、ビニル
樹脂、特に(メタ)アクリル酸のエステル及び/又は
(メタ)アクリル酸から誘導された部分を含むビニル樹
脂を使用するのが非常に好ましい。
【0037】前述した重合体が官能基を有するときに
は、文献( M. Ooka 及び H. Ozawa著、Progress in
Organic coatings 23(1994年)、325〜3
38頁及びその中で引用された参考文献)で良く知られ
ている方法によって、更に架橋を行うことができる。例
えば硬化はジ又はポリイソシアネートを介して行うこと
ができる。
【0038】本発明による重合体を含有するスクリーン
の性質(物理的及び光学的性質)をきれいに調整するた
め、少量(即ち結合剤中に存在する重合体物質の全量に
対して40重量%未満の量)で幾つかの重合体添加剤を
存在させることができる。非常に好適な添加剤には、例
えば米国ニュージャージー州の Daniel Products Com
panyの商品名であるDISPERSE AYD 910
0がある。この重合体添加剤は低分子量熱可塑性アクリ
ル樹脂であり、リン光体粒子、結合剤及び溶媒の分散液
の品質を制御するのに非常に有用である。セルロース系
重合体例えば米国の Eastman Chemicals の商品名であ
るCAB−381−2の添加を、被覆され、乾燥された
リン光体層の機械的性質をきれいに調整するために使用
できる。
【0039】リン光体層の結合剤(B)中の重合体物質
の全重量に対する本発明による重合体(P)の重量比
(重量%で)を計算するとき、前述した重合体物質も考
慮に入れることを理解すべきである。
【0040】リン光体粒子(PP)/結合剤(B)の容
量比が80/20の如く高いリン光体層の結合剤中での
本発明による重合体の使用は、高弾性、低脆性、高鮮鋭
度、高速度及び低ノイズを有するスクリーンを製造する
ことを可能にする。PP/Bの重量比は、リン光体及び
結合剤の密度によって決まるが、PP/Bの容量比は、
結合剤の及びリン光体粒子(顔料)の密度に無関係なも
のとしてこの出願発明では使用する。
【0041】例えばUS−P2502529、US−P
2887379、US−P3617285、US−P3
043710、US−P3300310、US−P33
00311及びUS−P3743833に記載されてい
る如き、他の良く知られた結合剤重合体を結合剤中で単
独で又は40%より多く使用するとき、顔料対結合剤容
量比は、主として物理的性質、例えば接着性及び脆性に
原因して前述した如き高い値に増大することはできな
い。現在まで使用されて来た結合剤重合体に対しては、
顔料対結合剤の比は、被覆されたリン光体層の物理的性
質の欠如により又はスクリーン構造斑の存在により明ら
かに制限される。
【0042】同じリン光体被覆量に対して被覆層の厚さ
の減少を提供するリン光体対結合剤の容量比の増大は、
良好な鮮鋭度を与えるばかりでなく、意外にも高感度
(即ち高速度)も与える。
【0043】この高鮮鋭度は、被覆されたリン光体層の
機械的圧縮の追加工程なしで得られる。
【0044】スクリーン中に一つ以上のリン光体層を存
在させ、化学組成において異ならせるか否か何れにせよ
リン光体の混合物として又は単独リン光体として存在さ
せるリン光体の被覆量は、約300〜2000g/m2
の範囲であるのが好ましい。前記一つ以上のリン光体層
は、同じか又は異なる層の厚さ及び/又は顔料対結合剤
の異なる重量比量及び/又は異なるリン光体粒度又は粒
度分布を有することができる。鮮鋭な像は小さい平均粒
度のリン光体粒子を用いて得られることは一般的知識で
あるが、光放出効率は粒度の減少と共に低下する傾向が
ある。従って一定の用途に対する最良の平均粒度は、所
望される像鮮鋭度と像形成速度の間の妥協である。リン
光体粒子の好ましい平均粒度は2〜30μmの範囲であ
り、更に好ましいのは2〜20μmの範囲である。
【0045】リン光体層において、製造された増感スク
リーン又は貯蔵リン光体スクリーンを用いて得られなけ
ればならない被写体によって、リン光体又はリン光体混
合物を被覆できる。充填密度を増大させるため、微細粒
子リン光体をより粗い粒子リン光体と混合することがで
きる。
【0046】結合剤中に本発明による重合体を含有する
X線増感スクリーン(即ち即発発光リン光体を含有する
スクリーン)の製造において、有用なリン光体には、例
えばタンタル酸イットリウムリン光体(その製造法は例
えばEP−A011909、EP−A202875及び
US−P5064729に記載されている)又は臭化弗
化バリウムリン光体(その製造法は、例えばGB116
1871及びGB1254271及びUS−P4088
894に記載された塩化弗化バリウムリン光体の製造と
同様にして行う)がある。
【0047】非常に有用な臭化弗化バリウムリン光体
は、下記実験式: BaFBr:Eu0.05 を有し、前記リン光体の製造は、例えば Radiology 1
48の833〜838頁(1983年9月)に記載され
ている如く、X線露光したとき、リン光体が高即発発光
を有するようユーロピウム活性剤の少なくとも部分が3
価状態であるような方法で行う。
【0048】前記両即発発光リン光体は、近UV及び可
視スペクトルの青帯域で、即ち主として360〜450
nmの波長範囲で発光する、従ってそのままそのスクペ
クトル範囲で固有感度を有する写真ハロゲン化銀乳剤フ
ィルム、例えばGB−P1477637(これは本発明
との関連において読まなければならない)に記載された
種類の二重塗ハロゲン化銀乳剤層フィルムとの組合せで
使用できる。前記リン光体は個々に本発明によるスクリ
ーンの一つ以上のリン光体層中に被覆できる、又はリン
光体組成物は、EP−A435241に記載されている
如く80/20〜20/80重量比範囲で両リン光体の
混合物から作ることができる。混合物の使用によって、
単独でタンタレートリン光体を含有するリン光体スクリ
ーンよりも高い明度を有するX線変換スクリーンを作る
ことができ、医学診断における患者に対し低いX線量の
受容をもたらす。
【0049】本発明の範囲内で、リン光体又はリン光体
混合物の選択は前述したUV又は青発光リン光体に限定
されず、例えばGd22 S:Tbの如き緑発光リン光
体も使用できることは明らかである。本発明は又赤光を
放出する即発発光リン光体を使用するときにも有用であ
る。緑又は赤発光リン光体を含有するスクリーンを使用
するとき、これらのスクリーンを、スクリーンによって
放出される光の波長に対しスペクトル感光にされたハロ
ゲン化銀材料と組合せることが有利である。
【0050】結合剤中で本発明による重合体を含有する
放射線像貯蔵パネルにおいて、2価ユーロピウムドープ
したハロゲン化弗化バリウムを使用できる、この場合ハ
ロゲン含有部分は、(1)例えばUS−P423996
8のクレーム1に記載されたリン光体における如く弗素
部分と化学量論的に同じであることができる、(2)例
えばEP−A0021342、EP−A0345904
及びUS−P4587036に記載されている如く弗素
部分に対して化学量論的より少なく存在することができ
る、又は(3)例えばUS−P4535237のクレー
ム1に記載されている如く弗素部分に対して化学量論的
に多く存在させることができる。本発明による重合体を
含む貯蔵スクリーンで使用できる他の2価ユーロピウム
活性化臭化弗化バリウムリン光体は、EP−A5332
36及びこれに相当する US − Serial No.07/94
1167に記載されている。
【0051】本発明による重合体を含有する貯蔵スクリ
ーンで使用できる更に別の2価ユーロピウム活性化臭化
弗化バリウムリン光体は、EP−A533234及びこ
れに相当する US − Serial No.07/935291に
記載されている。
【0052】本発明による重合体を含有する貯蔵スクリ
ーンで使用するのに特に好適な2価ユーロピウム臭化弗
化バリウムリン光体は、EP−A533236の実験式
(I)に相当し、主ドーパントEu2+に加えて、コドー
パントとして少なくとも一種のアルカリ金属、好ましく
はナトリウム又はルビジウムを含有する。他の特に好適
な臭化弗化バリウムリン光体は、主ドーパントEu2+
加えて、EP−A533233及びこれに相当する US
− Serial No.07/940985に記載されている如
くコドーパントとして少なくともSmを含有する。
【0053】事実において、全ての従来より知られてい
る貯蔵リン光体、ハロゲン化弗化バリウムリン光体、ア
ルカリ金属ハロゲン化物リン光体、エルパソライト、ハ
ロシリケート、ハロゲルマネート等を、本発明による重
合体を含有するリン光体層を含む貯蔵パネルで使用でき
る。
【0054】本発明は重合体結合剤(B)中に分散した
リン光体粒子(PP)を有する自己支持又は被支持リン
光体層を含有するスクリーンの製造方法も含み、この方
法は、(i)前記結合剤を溶媒(S)中に溶解し、(i
i)前記結合剤の前記溶液中にリン光体粒子を分散し、
(iii) 前記分散液を支持体上に適用してパネル又はスク
リーンを形成し、(iv)前記パネル又はスクリーンを乾
燥する工程を含み、前記リン光体粒子(PP)は前記結
合剤(B)中に少なくとも80/20の容量比PP/B
で存在させ、前記重合体結合剤はTg≦0℃を有する少
なくとも一種の重合体(P)を含有し、前記重合体
(P)は5000〜107 の平均分子量(MGavg )を
有し、少なくとも5重量%でエチルアセテート中に可溶
性である。前記溶媒(S)は低級(置換もしくは非置
換)脂肪族アルコール、ケトン、低級脂肪族カルボン酸
のメチルもしくはエチルエステルからなる群から選択し
た少なくとも一員であるのが好ましい。
【0055】リン光体層は、例えばEP−A51075
3及びこれに相当する US − Serial No.07/871
328に記載されている下塗又は中間層組成物を使用す
る支持体上に好ましくはドクターブレード被覆法によっ
て適用できる。
【0056】本発明によれば、リン光体粒子は溶解した
重合体と、好適な混合比で混合して分散液を作る。前記
分散液は、既知の被覆法によって、例えばドクターブレ
ード被覆、ロール被覆、グラビヤ被覆又はワイヤーバー
被覆によって基体に均一に適用し、急速に乾燥してリン
光体粒子を含有する層(以後リン光体層と称する)を形
成する。被覆すべきラッカー(被覆溶液)は高粘性であ
るのが好ましい。最適の被覆粘度は使用する被覆法によ
って決まることは明らかである。
【0057】空隙比を低下させるため、圧縮の如き別の
機械的処理は本発明の範囲では必要ない。溶媒(S)と
して、低級(置換もしくは非置換)脂肪族アルコール、
ケトン、低級脂肪族カルボン酸のメチルもしくはエチル
エステル及び混合物の群から選択した少なくとも一種の
低沸点極性溶媒を使用することが本発明による方法にお
いて有利なことが判った。低級脂肪族アルコール及び低
級脂肪族カルボン酸エステルには、多くても6個の炭素
原子を含むアルコール又は酸がある。非常に有用な溶媒
には例えば2−プロパノール、1−メトキシ−2−プロ
パノール、メチルエチルケトン、2,4−ペンタンジオ
ン、エチルアセテート又はそれらの混合物がある。
【0058】前記溶媒の使用はスクリーン品質において
多くの利点を提供し、すり切れたスクリーンのリン光体
の回収を容易にし、溶媒が低温で容易に蒸発し、容易に
回収され、操作中比較的低い害を与える。
【0059】被覆分散液は更に充填剤(反射性又は吸収
性の)を含有できる、或いはリン光体によって放出され
るスペクトル内の光を吸収でき、刺戟性X線変換スクリ
ーンの場合における励起光を吸収できる着色剤によって
着色することができる。着色剤の例には、ソルベントオ
レンジ71(ダイアレジンレッド7)、ソルベントバイ
オレット32(ダイアレジンバイオレットA)、ソルベ
ントイエロー103(ダイアレジンイエローC)及びソ
ルベントグリーン20(日本国の三菱化学工業の商品
名)、MAKROLEX ROT GS、MAKROL
EX ROT EG、MAKROLEX ROT E2
G、HELIOECHTGELB 4G及びHELIO
ECHTGELB HRN(ドイツ国の Bayer の商品
名)、NEOZAPONFEUERROT G及びZA
PONECHTBRAUN BE(ドイツ国の BASF の
商品名)を含む。上述した如き着色剤及び/又は充填剤
の量は、スクリーンのリン光体層の物理的強度を低下し
ないようできる限り少なくする。好ましくは前記充填剤
及び/又は着色剤は、リン光体層中に存在する重合体物
質の全含有量に対して多くても10重量%で存在させ
る。
【0060】放射線写真スクリーンの製造において、リ
ン光体層及び支持体の間の結合を改良するように、又は
スクリーンの速度又はそれによって得られる像の鮮鋭性
及び解像性を改良するように、下塗又は中間層組成物を
有する一つ以上の追加層を、場合によっては支持体とリ
ン光体含有層の間に設ける。例えば、下塗層又は接着剤
層は、リン光体層側で支持体の面上にゼラチンの如き重
合体材料を被覆することによって設けることができる。
光反射層は、例えばアルミニウム層を真空蒸着すること
により、又は顔料が例えば二酸化チタンである顔料−結
合剤層を被覆することにより設けることができる。ハレ
イション防止層として作用する光吸収層の製造のため、
結合剤中に分散したカーボンブラックを使用できる、し
かし既知の任意のハレイション防止染料も使用できる。
かかる追加層は、裏塗層として又は支持体とリン光体含
有層の間に置いて支持体上に被覆できる。前記追加層の
幾つかは組合せて適用できるが、これらの追加層の構
造、数、厚さ等は、本発明による結合剤を含有するスク
リーンの物理的強度を完全に保つよう制御しなければな
らない。
【0061】又漸変( gradual)スクリーン、即ち本発
明による重合体を含有する結合剤を用い又は前述した方
法によって、長さ及び/又は幅に沿った漸変増感を有す
るスクリーンも製造できる。漸変度は当業者に知られて
いる任意の方法で達成できる。
【0062】リン光体層の形成後、一般に保護層をリン
光体層の上に設ける。特に増感スクリーンの表層の粗さ
は、EP−A510754に記載されている如くカセッ
トシステムに蓄積される圧力による緊密接触後でさえ
も、カセット中のフィルムと増感スクリーンの間の粘着
現象が実質的に避けられる利点を提供する。
【0063】カセット中のフィルムの移動特性に関連し
て、型押構造を有する表層を有するX線変換リン光体ス
クリーンの使用が、カセットの充填及び取り出しすると
きのその実際上の摩擦のないことに有利に作用し、静電
気の蓄積を著しく減ずる。保護被覆は任意の既知の方法
で適用できる。保護層を適用するための特に有用な方法
は、EP−A510753に詳細に記載されている如き
ロータリースクリーン印刷装置又はスクリーン印刷装置
(シルクスクリーン印刷装置)がある。主成分として: (1)架橋性プレポリマー又はオリゴマー、(2)反応
性稀釈剤単量体、及びUV硬化性配合物の場合において
は(3)光開始剤を含有する放射線硬化性組成物から保
護層を適用することが非常に有用である。
【0064】好適なプレポリマーの例は、EP−A20
7257及び Radiat. Phys. Chem.Vol. 33、No.
5、443〜450頁(1989年)に記載されてい
る。UV硬化性被覆組成物の調査は、例えば Journal
“ Coating ”9/88、348〜353頁に与えられ
ている。
【0065】放射線硬化を紫外放射線(UV)で行うと
き、被覆された保護層組成物の硬化を生ぜしめる単量体
の重合及びそれらの場合によってはプレポリマーとの架
橋結合を開始させるための触媒として作用する光開始剤
を被覆組成物中に存在させる。光開始剤の効果を促進さ
せるための光増感剤を存在させてもよい。UV硬化性被
覆組成物に使用するのに好適な光開始剤は、有機カルボ
ニル化合物、アセトフエノン、ベンゾフエノン等の群に
属する。好適な光開始剤の例には、例えばGB−P13
14556、GB−P1486911、US−P425
5513に記載されている如き特定の芳香族アミノ化合
物及びUS−P4282309に記載されている如きメ
ロシアニン及びカルボスチリル化合物がある。
【0066】放射線硬化性被覆組成物に、貯蔵安定剤、
着色剤、及び他の添加剤を加え、次いでその中に溶解又
は分散させて保護層のための被覆液を作ることができ
る。保護層中で使用できる着色剤の例には、MAKRO
LEX ROT EG、MAKROLEX ROT G
S及びMAKROLEX ROT E2Gを含む。MA
KROLEXはドイツ国の Bayer AGの商品名である。
【0067】保護被覆は、又被覆段階に続いて未硬化又
は僅かに硬化した被覆を圧力ローラーのニップを通すこ
とによって型押構造を与えることもできる、この場合前
記被覆に接触するローラーは例えばUS−P39595
46に記載されている如くマイクロレリーフ構造を有す
る。
【0068】各種の他の任意化合物、例えばEP−A5
10753に記載されている如く静電荷蓄積を減ずるた
めの化合物、可塑剤、艶消剤、滑剤、消泡剤等を本発明
の放射線写真製品の放射線硬化性被覆組成物に含有させ
ることができる。
【0069】保護被覆のための有用な添加剤は、P. K.
T. Oldring編、N. S. Allen , M. A. Johnson ,P. K.
T. Oldring,M. S. Salim 著、Chemistry & Technolog
y of UV & EB formulation for coatings に記載
されており、例えば混入できるシリコーン(メタ)アク
リレート又はF含有単量体があり、これには弗素化オレ
フィン及びエステルがあり、例えばドイツ国の Hoechst
AGの商品名FLUOWET AC、FLUOWET
MA;米国MMMの商品名FLUORAD FX−1
3、FX−14及びFX−189がある。
【0070】EP−A510753には、硬化のための
装置及び方法、及びX線変換スクリーンリン光体、光刺
戟性リン光体及びリン光体含有層の結合剤の非限定的調
査の説明が与えられている。
【0071】特に多重操作によって傷つけられる恐れの
あるスクリーンの縁は、EP−A541146又はこれ
に相当する US − Serial No.7/963999によっ
て作られる水分硬化重合体組成物から本質的に形成され
る重合体材料で縁(側面)をカバーすることによって強
化できる。
【0072】本発明による放射線写真スクリーンのため
の支持体材料には、カードボード、プラスチックフィル
ム例えばセルロースアセテート、ポリビニルクロライ
ド、ポリビニルアセテート、ポリアクリロニトリル、ポ
リスチレン、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリアミド、ポリイミド、セルローストリアセテー
ト及びポリカーボネートのフィルム;金属シート例えば
アルミニウム箔及びアルミニウム合金箔;通常の紙;バ
ライタ紙;樹脂被覆紙;二酸化チタン等を含有した顔料
紙;及びポリビニルアルコール等でサイジングした紙を
含む。支持体材料としてプラスチックフィルムを使用す
るのが好ましい。
【0073】プラスチックフィルムは、光吸収材料例え
ばカーボンブラックを含有でき、又は光反射材料例えば
二酸化チタン又は硫酸バリウムを含有できる。本発明に
よる重合体を含有するリン光体層のために非常に有用な
支持体の例には、透明又は青着色又は黒着色したポリエ
チレンテレフタレート(例えば、日本国の Toray Indu
striesによって供給されるLUMIRROR C、Type
X30)、TiO2又はBaSO4 で充填されたポリ
エチレンテレフタレートを含む。放射線反射性を有する
ポリエステル支持体を得るため、例えばアルミニウム、
ビスマス等の如き金属は例えば蒸着法によって付着させ
ることができる。
【0074】これらの支持体は、支持体の材料によって
異なることのできる厚さを有することができ、一般に6
0〜1000μm、更に好ましくは取扱い観点から80
〜500μmであることができる。
【0075】普通の医学用放射線写真においては、スク
リーンは、間に両側被覆したハロゲン化銀乳剤フィルム
の配置を可能にするカセット内に固定される。放射線写
真露光工程において、一つのハロゲン化銀乳剤層は、前
面スクリーン(X線源に最も近いスクリーン)の蛍光に
よって露光される、そして他のハロゲン化銀乳剤層は、
既に写真材料を透過したX線によって衝突されるスクリ
ーンである裏面スクリーンによって放出される蛍光によ
って露光される。
【0076】前面及び裏面スクリーンは、例えばそれら
のセンシトメトリー特性、厚さ、リン光体被覆量及びリ
ン光体組成が異なってもよいことで不斉であることがで
きる。
【0077】通常前述したスクリーンは、医学X線診断
用に用いられるが、特別の例によれば、本発明の放射線
写真スクリーンは、医学X線用におけるよりもよりエネ
ルギーの大なるX線及びガンマ線を使用する金属被写体
の非破壊試験(NDT)に使用できる。工業用放射線写
真のために用いられるスクリーンにおいて、蛍光リン光
体層を金属層又は金属支持体と組合せることが有利であ
ることが判った、この場合金属は、例えばUS−P38
72309及びUS−P3389255に記載されてい
る如き、46〜83の範囲の原子番号を有する。リン光
体含有層と接触している金属層は、高度に賦勢されたX
線又はガンマ線によって当てられたとき、光電子又は二
次X線のエミッターとして作用する。二次低エネルギー
X線及び光電子は、工業用X線装置によって放出される
高度に賦勢されたX線及びガンマ線よりも高い効率で隣
接リン光体含有層に吸収される、従って写真速度におけ
る増大を生ぜしめる。前記金属層及び支持体は、散乱放
射線を減ずる追加の利点を有し、これによって像鮮鋭性
が改良される。
【0078】Research Disclosure 1979年9月、
item 18502に記載された特定の実施態様によれ
ば、像鮮鋭性は、リン光体含有層及び支持体の間で及び
/又は支持体の裏側でX線増感スクリーン中に、原子番
号(Z)が少なくとも46である重金属の金属化合物例
えば塩又は酸化物である非蛍光顔料を含有する顔料−結
合剤層を組入れることによって改良される。そのために
使用する好ましい顔料は、例えば1m2 について鉛10
0〜400gの被覆量で適用される酸化鉛(PbO)で
ある。
【0079】本発明を下記実施例によって説明する、し
かしこれらに限定するものではない。割合は全て他に特
記せぬ限り容量で示す。
【0080】実施例 測定A:接着性 支持体に対する被支持リン光体層の接着性は、クロスカ
ット試験で得た。ナイフを用い、リン光体層の表面から
基体層に達するような深さまでウエファー上パターンを
切った。ウエファー状切目は0.5cmの間隔で置き、
45°の角度で交差させた。自己接着テープ(TESA
4101)をウエファー状表面上に粘着させ、テープ
を剥離した後、三種の等級で接着品質の定性的評価を与
た:等級Aは損傷が観察されなかったときの完全接着性
を示す。等級Bは小さい損傷が見られた中程度の接着性
を示す。等級Cはリン光体層の幾つかのパッチが除かれ
た不充分な接着性を示す。
【0081】測定B:増感スクリーンに対するセンシト
メトリー及び像品質 1.露光 測定Bは、放射線写真フィルムと組合せた緑発光Gd2
2 S:Tbリン光体を含有する本発明による増感スク
リーンのX線露光によって行った。
【0082】同じ組成のスクリーン対を同じ種類のカセ
ット中に配置し、スクリーンの間で、それと接触させ
て、同じ二重被覆(両側ハロゲン化銀被覆)フィルムを
挿入した。X線露光は、チェスト露光のため77中央k
Vp X線を用いISO/DP9236に従って行っ
た。
【0083】2.フィルム フィルムを製造するに当って、1.25mmの平均粒度
を有するハロゲン化銀粒子を含有する臭沃化銀乳剤(沃
化銀2モル%)を使用した。被覆のために用意した乳剤
は、1Kgについて硝酸銀190gに相当するハロゲン
化銀及びゼラチン74gの量を含有させた。乳剤は、ハ
ロゲン化銀1モルについて、アンヒドロ−5,5′−ジ
クロロ−3,3′−ビス(n−スルホブチル)−9−エ
チルオキサカルボシアニンハイドロオキサイド660m
gを加えてスペクトル増感した。安定剤としてハロゲン
化銀乳剤は1Kgについて、545mgの5−メチル−
7−ヒドロキシ−s−トリアゾロ〔1,5−a〕ピリミ
ジン及び6.5mgの1−フェニル−5−メルカプトテ
トラゾールを含有させた。
【0084】前記乳剤を、両側に下塗層を担持するポリ
エチレンテレフタレート支持体の両側で被覆した。乾燥
したハロゲン化銀乳剤層の各々に、ホルムアルデヒドで
硬化したゼラチン1.1g/m2 及び帯電防止剤として
のパーフルオロカプリル酸を含有する保護層を適用し
た。硬化はゼラチン1gについてホルムアルデヒド0.
03gを加えて行った。各ハロゲン化乳剤層は、1m2
について硝酸銀7gに等しいハロゲン化銀の量を含有さ
せた。
【0085】3.露光した材料の処理 かく露光したハロゲン化銀乳剤材料の処理は、下記現像
液、続く定着及び洗浄を、表示した温度及び処理時間で
行った。
【0086】 現像液(pH:10.1)−(35℃、27秒)の組成。 ハイドロキノン 30g/l 亜硫酸カリウム 64g/l 1−フェニル−3−ピラゾリジノン 1.5g/l 臭化カリウム 4g/l グルタルジアルデヒド 4.7g/l pHは重炭酸塩/炭酸塩バッファーで10.1に調整した。
【0087】 定着液(pH:4.3)−(34℃、18秒)の組成 チオ硫酸アンモニウム 132g/l 亜硫酸ナトリウム 10.8g/l 硫酸アルミニウム 5.4g/l pHは酢酸/酢酸塩バッファーで4.3に調整した。
【0088】洗浄は28秒間、27℃の温度で水道水で
行った。
【0089】4.矩形波応答SWRの測定 増感スクリーンに対するSWR値の測定は、DIN68
67 2nd draft1988に記載された如く行っ
た。SWR値は、1線対/mm及び3線対/mm(SW
R1及びSWR3)で測定した。結果を表4に示す。
【0090】5.速度測定 前記スクリーンの写真速度Sの測定は、ISO/DP9
236(42N2063)、1986年11月の改訂版
に従って行った。表4に示した値は、対数値であり、
0.30の増加は速度の2倍を意味する。
【0091】6.スクリーン構造斑 定着スクリーンノイズ(スクリーン構造斑とも称され
る)を測定するため、リン光体層を透明PET層上に被
覆した。乾燥後、スクリーン構造品質を、観察箱上で透
過形式で乾燥したリン光体層を評価して判定した。試験
では、観察箱上での透過形式で観察したリン光体層の均
質性は、X線像中のスクリーン構造ノイズと完全に相関
することを証明した。下記実施例は、10人の人間が観
察箱上で評価し、1〜5の評点を与えた。最高評点
(5)は、最小のスクリーン構造ノイズ即ち最高の均質
性と相関する均質性を表す。この値は表4に頭書MOT
Aの下に示す。
【0092】更に均一X線像(かぶりの上濃度1、寸法
24cm×30cm、ISO/DP9236によるX線
露光)も、スクリーン構造斑について評価した。評点1
〜5は10人の人間によって与えられ、最高評点(5)
は最低のノイズレベルを表す。この値は表4に頭書MO
T Bの下に示す。
【0093】表4に示したスクリーン構造斑MOT A
及びMOT Bに対する評点は、各スクリーンに対し、
スクリーンを判定した10人の評点の平均である。
【0094】測定C:スクリーンの物理的強度 スクリーンは、図1に示した如き試験装置中でそれらの
物理的強度について評価した。
【0095】前記試験を行うため、スクリーンを切って
20cm×4cmの片を得た。図1において試験すべき
片を10で示す。片10は左上方角に孔をあけてあり、
薄い固定バー11に回転的に取付け、別の固定バー12
で支持されている。片10は紐14にとりつけた重り1
3(400g)によって水平方向で張力下に置かれる、
紐14はプーリー15上に導かれ、片10にクランプ1
7で装着されたスプリング16に固定されている。片1
0は、片10の右上方角に装着された重り18(10
g)によって固定バー12に対して下方方向(垂直バイ
アス)下に置かれる。
【0096】回転(500g)カムシャフト20は、試
験すべき片の縁に対して打ちつけ、試験は2分間行う。
【0097】スクリーンの物理的強度は、これらの2分
試験後、目視で評価し、0(幾つかの損傷)から5(裸
眼で見える損傷がない)までの値を与えた。結果を表4
に示す。
【0098】スクリーンの製造に使用した溶媒 スクリーンの製造において、四種の異なる溶媒混合物を
使用した。混合物の容量%での組成を以下に示す。
【0099】 混合物A:メチルエチルケトン 48 メトキシプロパノール 15 エチルアセテート 37
【0100】 混合物B:メチルエチルケトン 48 メトキシプロパノール 15 エチルアセテート 25 エタノール 7 2−プロパノール 4 ペンタンジオン 1
【0101】 混合物C:メチルエチルケトン 50 エチルアセテート 50
【0102】 混合物D:ホワイトスピリット 50 トルエン 50
【0103】表3に、各スクリーンを製造するため使用
した溶媒混合物を示す。
【0104】スクリーンの製造に使用した重合体 表2に、スクリーンの製造に使用した重合体を纏めて示
す。この表において、商品名を使用した、これらの商品
名は前述してある。
【0105】
【表2】
【0106】スクリーンの製造 スクリーンは、Gd22 S:Tbリン光体を含有する
被覆組成物から被覆した。これらの実施例のため使用し
たリン光体は5μmの平均粒度を有していた。組成物
は、下塗した200μmの厚さのポリエチレンテレフタ
レート支持体上にドクターブレード被覆し、乾燥した。
【0107】前述した試験Aによる破断点伸び率の測定
のため、前述した試験Aに記載した如きシリコーン化紙
上にも同じ被覆組成物を被覆した。乾燥後、個々の(自
己支持)層としてリン光体層を得るため紙からリン光体
層を分離した。各種の被支持スクリーンの被覆組成物、
被覆重量及び各種自己支持層の破断点伸び率を表3に集
めて示す。
【0108】
【表3】
【0109】
【化1】
【0110】
【表4】
【図面の簡単な説明】
【図1】スクリーンの物理的強度を検査するため用いた
試験装置の正面略図である。
【符号の説明】
10 試験片 11 薄い固定バー 12 別の固定バー 13 重り 14 紐 15 プーリー 16 スプリング 17 クランプ 18 重り 20 カムシャフト
フロントページの続き (72)発明者 マルク・ヴァン・ダム ベルギー国モートゼール、セプテストラ ート 27 アグファ・ゲヴェルト・ナー ムロゼ・ベンノートチャップ内 (72)発明者 フラン・ルウェ ベルギー国モートゼール、セプテストラ ート 27 アグファ・ゲヴェルト・ナー ムロゼ・ベンノートチャップ内 (56)参考文献 特開 昭61−40598(JP,A) 特開 昭60−33098(JP,A) 特表 平7−508057(JP,A) 特表 平7−508058(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21K 4/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合体結合剤(B)中に分散したリン光
    体粒子(PP)を有する自己支持又は被支持リン光体層
    を含むスクリーンであり、前記リン光体粒子(PP)
    が、前記結合剤(B)中に少なくとも80/20の容量
    比PP/Bで存在するスクリーンにおいて、 (i)前記重合体結合剤が、Tg(ガラス転移温度)
    0℃を有する少なくとも一種の重合体(P)を含有し、 (ii)前記重合体(P)が5000〜10の平均分
    子量(MGavg)を有し、 (iii)前記重合体(P)が、エチルアセテート中に
    少なくとも5重量%で可溶性であり、そして (iv)リン光体粒子の82容量%を含有し、1cm
    についてリン光体粒子100mgを含有しなければなら
    ぬような厚さを有する前記重合体(P)の自己支持層
    が、少なくとも1%の破断点伸び率を有することを特徴
    とするスクリーン。
  2. 【請求項2】 前記重合体(P)が、エチルアセテート
    中に少なくとも20重量%で可溶性であることを特徴と
    する請求項1のスクリーン。
  3. 【請求項3】 前記結合剤(B)が、前記結合剤(B)
    中に存在する重合体物質の全重量に対して、少なくとも
    50重量%の前記重合体(P)を含有することを特徴と
    する請求項1又は2のスクリーン。
  4. 【請求項4】 前記結合剤(B)が、前記結合剤(B)
    中に存在する重合体物質の全重量に対して、少なくとも
    80重量%の前記重合体(P)を含有することを特徴と
    する請求項1又は2のスクリーン。
  5. 【請求項5】 82容量%のリン光体粒子を含有し、1
    cmについてリン光体粒子100mgを含有しなけれ
    ばならぬような厚さを有する前記重合体(P)の前記自
    己支持層が、少なくとも3%の破断時の伸び率(試験
    A)を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1
    項のスクリーン。
  6. 【請求項6】 前記重合体(P)が、ビニル樹脂、ポリ
    エステル樹脂及びポリウレタン樹脂からなる群から選択
    した少なくとも一員であることを特徴とする請求項1〜
    5の何れか1項のスクリーン。
  7. 【請求項7】 リン光体粒子の前記層が、硬化剤を含有
    することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項のスク
    リーン。
  8. 【請求項8】 前記硬化剤が、ジ又はポリイソシアネー
    トであることを特徴とする請求項7のスクリーン。
  9. 【請求項9】 重合体結合剤(B)中に分散したリン光
    体粒子(PP)を有する自己支持又は被支持リン光体層
    を含むスクリーンの製造法であり、上記工程: (i)溶媒(S)中に前記リン光体粒子及び前記結合剤
    を分散し、 (ii)前記分散液を支持体上に適用してパネル又はス
    クリーンを形成し、 (iii)前記パネル又はスクリーンを乾燥することを
    含む製造方法において、 前記リン光体粒子(PP)が、前記結合剤(B)中に少
    なくとも80/20の容量比PP/Bで存在し、前記重
    合体結合剤が、Tg≦0℃を有する少なくとも一種の重
    合体(P)を含有し、前記重合体(P)が、5000〜
    10の平均分子量(MGavg)を有し、エチルアセ
    テート中に少なくとも5重量%で可溶性であること、そ
    してリン光体粒子82容量%を含有し、1cmについ
    てリン光体粒子100mgを含有しなければならぬよう
    な厚さを有する前記重合体(P)の自己支持層が少なく
    とも1%の破断点伸び率を有することを特徴とする製造
    方法。
  10. 【請求項10】 前記溶媒(S)が、低級(置換もしく
    は非置換)脂肪族アルコール、ケトン、低級脂肪族カル
    ボン酸のメチルもしくはエチルエステルからなる群から
    選択した少なくとも一員であることを特徴とする請求項
    9の方法。
JP22312996A 1995-08-08 1996-08-05 自己支持又は被支持リン光体スクリーン又はパネル Expired - Fee Related JP2996622B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE95202159.0 1995-08-08
EP95202159A EP0758012A1 (en) 1995-08-08 1995-08-08 A self-supporting or supported phosphor screen or panel

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09113699A JPH09113699A (ja) 1997-05-02
JP2996622B2 true JP2996622B2 (ja) 2000-01-11

Family

ID=8220558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22312996A Expired - Fee Related JP2996622B2 (ja) 1995-08-08 1996-08-05 自己支持又は被支持リン光体スクリーン又はパネル

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP0758012A1 (ja)
JP (1) JP2996622B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7029819B2 (en) * 2003-11-12 2006-04-18 Eastman Kodak Company Phosphor screen and imaging assembly

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4608301A (en) * 1983-08-02 1986-08-26 Fuji Photo Film Co., Ltd. Radiographic intensifying screen
JP2618596B2 (ja) * 1991-07-08 1997-06-11 ローン−プーラン・ロレ・ソシエテ・アノニム タキサン類の誘導体を基とする新規組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09113699A (ja) 1997-05-02
EP0758012A1 (en) 1997-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5789021A (en) Luminescent article with high pigment to binder ratio and manufacture thereof
US5663005A (en) Self-supporting or supported phosphor screen or panel
US6815092B2 (en) Radiation image storage panel
JPS6324280B2 (ja)
JPS6325318B2 (ja)
JPS5942500A (ja) 放射線像変換パネル
EP1191544A2 (en) Image storage phosphor panels having flexible supports
US5340661A (en) Radiographic screen with edge-reinforcing coating
EP0503702B1 (en) Radiographic screen with edge-reinforcing coating
JP3365830B2 (ja) 改良された速度/像品質関係を有するx線増感スクリーン
US20020043627A1 (en) X-ray luminescent article offering improved film sharpness
JPS59162499A (ja) 放射線像変換パネル
JP2996622B2 (ja) 自己支持又は被支持リン光体スクリーン又はパネル
EP0967620B1 (en) X-ray luminescent article offering improved film sharpness
JPH0668559B2 (ja) 放射線増感スクリ−ン
JPH0523400B2 (ja)
JP2000056097A (ja) 改良されたフィルムシャ―プネスを与えるx線発光物品
JPS5935000B2 (ja) 放射線像変換用パネル
EP1318525A2 (en) Radiation image storage panel
JP3910146B2 (ja) 特定の層配置を有する放射線像貯蔵パネル
JPH09236698A (ja) 放射線増感スクリーン及び放射線画像変換パネル
JPH11258398A (ja) 放射線増感スクリーン及び放射線像変換パネル
JPH09269400A (ja) 放射線増感スクリーンと放射線像変換パネル
EP0820069A1 (en) An X-ray intensifying screen comprising a monoclinic m yttrium tantalate phosphor
JPH1090498A (ja) 放射線増感スクリーンおよび放射線像変換パネル

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees