JPH0511723U - ボルト固定用クリツプ - Google Patents

ボルト固定用クリツプ

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JPH0511723U
JPH0511723U JP5649591U JP5649591U JPH0511723U JP H0511723 U JPH0511723 U JP H0511723U JP 5649591 U JP5649591 U JP 5649591U JP 5649591 U JP5649591 U JP 5649591U JP H0511723 U JPH0511723 U JP H0511723U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolt
clip
small piece
tip
body portion
Prior art date
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Pending
Application number
JP5649591U
Other languages
English (en)
Inventor
靖 亀山
光成 田代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP5649591U priority Critical patent/JPH0511723U/ja
Publication of JPH0511723U publication Critical patent/JPH0511723U/ja
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  • Supports For Pipes And Cables (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案は、ボルト固定用クリップへの斜め
のこじり荷重作用時に、クリップがボルトから外れない
ようにすることを目的とする。 【構成】 車両用のパネル等に電線束又は電気接続箱等
を固定するボルト係止部を有するボルト固定用クリップ
において、前記ボルト係止部は筒状の胴部と、該胴部に
包まれ底辺が前記胴部の基部に連結され先端の部分でボ
ルトに係止される截頭錐体状のつめ部とからなり、該つ
め部は錐体母線上において分割された少なくとも1個の
小片部を有し、該小片部は胴部に弾性的に連結され、か
つ、先端の部分の背面に胴部の内壁に向って突設するリ
ブを有するものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動車などの車両のボディにワイヤハーネス等の電線を取付ける ために使用するボルト固定用クリップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のボルト固定用クリップ51は図7〜9に示されるように、電線をテープ 巻きなどにより固定する比較的平坦な電線固定部52と、これに連結される円筒 状のボルト係止部53とからなる合成樹脂製のものである。そして、このクリッ プ51の上下二つ割りのつめ部56を車両ボディ(パネル)55に取付けたボル ト54に押しこむと、つめ部弾性により、ボルト54のねじの谷部につめ部56 の先端の部分がくいこむように係止され、クリップ51が固定されるものである 。従来はこれにより、ボルト軸方向の抜け荷重に対処でき、もって、電線をボデ ィ55に確実に固定するようにしていた(実開昭63−117224号公報参照 )。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のボルト固定用クリップは図9の取付状態において、電線 固定部への前方慣性力などによる斜め方向のこじり荷重Fが加わると。図10の 状態(傾き角度A)に容易に傾き、クリップ51がボルト54から外れてしまう という問題点があった。
【0004】 これは斜めのこじり荷重Fにより、ボルト54に係止される先端部分が二つ割 りのため容易に変形し、その下方が谷部から離れると同時に、二つ割り上方がね じ山を乗り越えて進みこのとき、つめ部の円筒胴部に対する角度θがθ′と小さ くなり(θ>θ′)、結局、つめ部56が浮き上った状態になって、ボルトに対 する保持、把持力を失うためである。
【0005】 この上下斜め方向のこじり荷重Fは、長い電線を車両ボディに取付けるボルト 固定用クリップの構造上、必然的に想定されるものであり、従って、この斜めの こじり荷重に対して容易にはずれないクリップが要望されるものであった。
【0006】 そこで、この考案は、この斜め方向のこじり荷重が加わった場合においてもボ ルトから外れないクリップを提供し、もって前記課題を解決することを目的とし ている。
【0007】
【課題を解決するため手段】
この考案は、前記目的を達成するために、車両用のパネル等に電線束又は電気 接続箱等を固定するボルト係止部を有するボルト固定用クリップにおいて、前記 ボルト係止部は筒状の胴部と、該胴部に包まれ底辺が前記胴部の基部に連結され 先端の部分でボルトに係止される截頭錐体状のつめ部とからなり、該つめ部は錐 体母線上において分割された少なくとも1個の小片部を有し、該小片部は胴部に 弾性的に連結され、かつ、先端の部分の背面に胴部の内壁に向って突設するリブ を有する構成とした。
【0008】
【作用】
クリップをボルトに押しこむと、つめ部の分割先端の部分がボルトの谷部に係 止されクリップがボルトに固定される。このとき、小片部先端はヒンジ部を中心 に揺動するため、押しこみ移動及びボルト係止を可能とする。次に、クリップに 斜め方向のこじり荷重が加わると、この方向に存在する小片部がボルトの山部よ り外れようとするが、背面にストッパ的なリブがあるため、そのたわみの変形量 がおさえられる。これにより、クリップは大きく傾くことが防止され、ボルトか らの外れが防止される。
【0009】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図1〜6により説明する。まず、構成を説明する 。図1および2において、クリップ1は従来同様に、合成樹脂製のものであって 、電線固定部2とこれに連結部11で連結されるボルト係止部3とからなるが、 このボルト係止部3の内部構造は図3〜5に示すように従来とは異なる。
【0010】 即ち、円筒状の胴部7の内部には、基部(連結部11の取付側部分)にほぼ全 周において底部周辺が連結される截頭円錐状のつめ部6が納まっている。つめ部 6は、円錐体の縦方向の母線に沿って設けられた4個の溝13によって分割され 、図で上下方向の2個の小片部8を有する。そしてこのつめ部6は本体の先端の 部分12a及び小片部8の先端の部分12bにて一つの円周を形成し、これによ り、ボルト4につめ状にくいこみ係止されるようになっている。
【0011】 小片部8は、胴部7の内面の長手方向中間にヒンジ部10にてのみ連結、支持 され、胴部7とは勿論、つめ部6とも分離されている。小片部8は、ヒンジ部1 0付近でゆるく折れ曲がる幅狭の矩形状板であり、背面には、胴部7と所定の隙 間cを介して先端の部分12bから基部に向って長手方向に、ほぼ三角状のたわ み防止用、即ちストッパ的な役割りをするリブ9を備え、内面には折曲を補強す る補強用のリブ14を長手方向に備えている(図5参照)。前記隙間cはボルト 4のねじ山の高さなどを勘案して適宜定められる。
【0012】 次に前記実施例の作用を図6をも参照して説明する。
【0013】 ボディ5に設けられたボルト4にクリップ1のボルト係止部3を押しこむと、 つめ部6の先端の大部分である部分12aは弾性的に拡大、縮小を繰返し、ボル ト4のねじの谷部にくいこみ、図3に示すように係止され、クリップ1がボディ 5に取付固定される。このとき、小片部8の先端の部分12bは上下共にヒンジ 部10を支点に揺動し他の先端の部分12aと同様に、前述の作用に対処する。 これによりクリップ1のボディ5への取付状態を確実に維持する(図3参照)。
【0014】 この状態で、図3に示すように、上下斜め方向のこじり荷重Fが加わると、図 6に示すように係止部3が傾き、上側の小片部8が、ボルト4のねじ山に押され 、上方(矢印D)へヒンジ部10を支点に回転移動しようとする。しかし、小片 部8の背面には、リブ9があるため、隙間cを越える移動が押えられる。つまり 、角度θがそれ以上に小さくなるような変位がストップされる。このため、胴部 7の傾きも小さな角度B(従来の図10の角度Aより小さい値)以上とならず、 従って、つめ部6の先端の部分12a,12bの全円周はボルト4の全部のねじ 山を越えずに、あるねじ山にくいつきその状態を維持することになる。これによ り、つめ部6のボルト4に対する浮き上がりが防止され、クリップ1がボルト4 から外れることがなくなる。
【0015】 なお、荷重Fが下方から上方斜めに向かう場合には、下側の小片部8のリブ9 がストッパ的な役目を果し、同様にクリップ1のボルト4からの外れを防止する 。そして前記の小片部8による変位抑制の際、小片部8に折曲モーメントが掛か るが、その内面には、補強用のリブ14が設けられているので、そのモーメント に対しての強度が保証される。
【0016】 なお、前記実施例は、上下両方向からの斜めのこじり荷重に対処するべく、リ ブ付き小片部を対向させて設けたものの例であるが、こじり荷重が上下又は左右 を問わず一方向しか想定されない場合は、その荷重の方向側に1箇のリブ付き小 片部を設ければよいものである。又、反対に、上下左右4方向からのこじり荷重 が想定される場合は、その4方向に、リブ付き小片部を設ければよいものである 。又、本願実施例においては電線固定部を有するクリップであったが、電線固定 部の代りに、J/B(ジャンクションブロック),F/B(ヒューズブロック) プロテクタ等の車両パネルへの固定にも同様に使用することができる。
【0017】
【考案の効果】
以上に説明したように、この考案によれば、ボルト固定用クリップに斜め方向 のこじり荷重が加わった場合に、つめ部が浮き上がり、クリップがボルトから外 れることを防止できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1のIII-III 線による拡大面図で、ボルト取
付状態を示す図である。
【図4】図1のボルト係止部の斜視図である。
【図5】図4の要部(小片部)を取り出して示す斜視図
である。
【図6】こじり荷重作用時の図3と同様の図である。
【図7】従来のものの正面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線による断面図である。
【図9】従来のものの取付状態を示す断面図である。
【図10】従来のもののこじり荷重作用時の図9と同様
の図である。
【符号の説明】
1 クリップ 2 電線固定部 3 ボルト係止部 4 ボルト 5 ボディ 6 つめ部 7 胴部 8 小片部 9 リブ 10 ヒンジ部 11 連結部 12a つめ部本体の先端の部分 12b 小片部の先端の部分 13 溝 14 補強用のリブ

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 車両用のパネル等に電線束又は電気接続
    箱等を固定するボルト係止部を有するボルト固定用クリ
    ップにおいて、前記ボルト係止部は筒状の胴部と、該胴
    部に包まれ底辺が前記胴部の基部に連結され先端の部分
    でボルトに係止される截頭錐体状のつめ部とからなり、
    該つめ部は錐体母線上において分割された少なくとも1
    個の小片部を有し、該小片部は胴部に弾性的に連結さ
    れ、かつ、先端の部分の背面に胴部の内壁に向って突設
    するリブを有することを特徴とするボルト固定用クリッ
    プ。
JP5649591U 1991-07-19 1991-07-19 ボルト固定用クリツプ Pending JPH0511723U (ja)

Priority Applications (1)

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JP5649591U JPH0511723U (ja) 1991-07-19 1991-07-19 ボルト固定用クリツプ

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JP5649591U JPH0511723U (ja) 1991-07-19 1991-07-19 ボルト固定用クリツプ

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JPH0511723U true JPH0511723U (ja) 1993-02-12

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ID=13028682

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JP5649591U Pending JPH0511723U (ja) 1991-07-19 1991-07-19 ボルト固定用クリツプ

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JP (1) JPH0511723U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017057920A (ja) * 2015-09-16 2017-03-23 積水化学工業株式会社 製管用部材

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017057920A (ja) * 2015-09-16 2017-03-23 積水化学工業株式会社 製管用部材

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