JPH05116352A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH05116352A
JPH05116352A JP28318191A JP28318191A JPH05116352A JP H05116352 A JPH05116352 A JP H05116352A JP 28318191 A JP28318191 A JP 28318191A JP 28318191 A JP28318191 A JP 28318191A JP H05116352 A JPH05116352 A JP H05116352A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
recording head
cam
gear
platen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP28318191A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2672424B2 (ja
Inventor
Yasumichi Yamaji
康路 山地
Masanori Nonaka
正則 野中
Haruo Sayama
晴生 左山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP28318191A priority Critical patent/JP2672424B2/ja
Publication of JPH05116352A publication Critical patent/JPH05116352A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2672424B2 publication Critical patent/JP2672424B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Common Mechanisms (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 2つの印刷モードが選択可能になった画像形
成装置において、装置構成の小型化およびコストダウン
を図る。また、高速印刷を可能にする。 【構成】 モータにより回転され、カムフォロワおよび
ヘッド押え部材を介して記録ヘッドをプラテンに押圧す
るヘッドダウン位置と、プラテンから離反させるヘッド
アップ位置とに切換えるカムギヤのカム溝を回転中心回
りに渦巻状に形成し、カム溝の一端部を熱転写印刷モー
ドにおいて記録ヘッドを待機位置に設定するイニシャル
ポイントaとし、他端部をサーマル印刷モードにおいて
記録ヘッドを待機位置に設定するイニシャルポイントb
とし、カム溝の中間部であってイニシャルポイントa側
に位置する部分を熱転写印刷モードにおけるヘッド圧ポ
イントcとし、イニシャルポイントb側に位置する部分
をサーマル印刷モードにおけるヘッド圧ポイントdとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワードプロセッサやパ
ーソナルコンピュータの印字出力機器として使用される
シリアル式サーマルプリンタ等の画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】シリアル式サーマルプリンタの一例とし
て、プラテンに対向配置される記録ヘッドを用紙を挟ん
でプラテンに押し付けて印刷を行うサーマル印刷モード
と、用紙およびリボンカセットから引き出されたリボン
(インクリボン)を挟んで記録ヘッドをプラテンに押し
付けて印刷を行う熱転写印刷モードとが選択可能になっ
たものがある。
【0003】この種のシリアル式サーマルプリンタにお
いては、記録ヘッドにヘッドアップ・ダウン動作を行わ
せるヘッドアップ・ダウン機構が設けられる。ここで、
ヘッドアップとは、非印刷時に記録ヘッドをプラテンか
ら離反した待機位置に切換える動作をいい、ヘッドダウ
ンとは、印刷時に記録ヘッドを該待機位置からプラテン
に加圧される位置に切換える動作をいう。
【0004】該ヘッドアップ・ダウン機構の駆動源とし
ては、ヘッドアップ・ダウン用のモータが用いられ、該
モータは制御装置により駆動制御される。この制御装置
は、また記録ヘッドを装備し、印刷時に用紙の送り方向
と直交する方向に移動されるキャリッジユニットを駆動
するモータの制御をも併せて行う。
【0005】ところで、上記のようにサーマル印刷モー
ドと熱転写印刷モードが選択可能になったプリンタにお
いては、各々のモードに応じたヘッド圧ポイントが設定
される。すなわち、2通りのヘッド圧ポイントが設定さ
れ、各々のモードの印刷時に、記録ヘッドが待機位置か
らこれらのヘッド圧ポイントにヘッドダウンされるよう
になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のヘ
ッドアップ・ダウン機構としては、モータにより回転さ
れるカムギヤに形成されたカム溝と、該カム溝に係合す
るカムフォロワピンで構成されるカム機構を備えたもの
が用いられ、このカム機構により該カムフォロワピンを
備えたカムフォロワおよび該カムフォロワに連結された
ヘッド押え部材を支点回りに回動し、これにより記録ヘ
ッドをプラテンに接触させるヘッドダウン位置と、プラ
テンから離反するヘッドアップ位置とにわたって切換え
る構成をとる。
【0007】図11は従来のカム機構のカム線図を示
す。図から明かなように、このカム機構では、サーマル
印刷モードおよび熱転写印刷モードにおける待機位置を
共通のイニシャルポイントaとし、熱転写印刷モードに
おけるヘッド圧ポイントをc、サーマル印刷モードにお
けるヘッド圧ポイントをdとしている。ここで、イニシ
ャルポイントaはカム半径、すなわちカムフォロワピン
〜カムギヤの回転中心迄の距離が最大になるカム溝の一
端部に設定され、該カム溝の他端部にヘッド圧ポイント
dが設定され、両者の中間部にヘッド圧ポイントcが設
定される。ヘッド圧ポイントcにおけるカム半径はヘッ
ド圧ポイントdにおけるカム半径よりも大きくなってい
る。
【0008】しかるに、このカム機構において、カムギ
ヤを回転させてカムフォロワピン、記録ヘッドをイニシ
ャルポイントdの位置に切換えるためには、途中のイニ
シャルポイントcを通過する必要がある。このイニシャ
ルポイントcでは、機構上、カムフォロワピンとカム溝
の相対運動は著しく減速されて行われるため、該イニシ
ャルポイントcを通過する際にモータの出力軸に急激な
負荷変動が発生する。このため、イニシャルポイントd
への切換え動作を高速度で行なわんとすれば、大きな騒
音を発生するという欠点がある。また、大きな負荷変動
に対するだけの駆動トルクが要求されるため、モータが
大型化し、コストダウンにつながるという欠点もある。
【0009】このようなカム機構の欠点を解消するもの
として、図12に示すようなカム機構が考えられる。こ
のカム機構では、イニシャルポイントaをカム溝の中間
部に設定し、該カム溝の一端部にイニシャルポイントc
を、他端部にイニシャルポイントdを設定する構成をと
る。このカム機構によれば、イニシャルポイントaから
カムギヤをCW方向(以下時計方向への回転をCW方向
といい、反時計方向への回転をCCW方向という)に回
転すると、イニシャルポイントcへの切換えが行われ、
CCW方向に回転すると、イニシャルポイントdへの切
換えが行われるので、上記のような欠点を解消できる。
【0010】しかしながら、このカム機構によれば、以
下に示すような新たな欠点がある。すなわち、図11の
カム機構によれば、カムギヤの総回転角がβ2で済むの
に対し、図12のカム機構ではβ1+β2必要になる。こ
こで、β1はイニシャルポイントaからイニシャルポイ
ントcに切換えるのに必要なカムギヤの回転角度、β2
はイニシャルポイントaからイニシャルポイントdに切
換えるのに必要な回転角度である。
【0011】カムを形成できるためには、総回転角β1
+β2がβ1+β2<360°である必要がある。従っ
て、図11および図12に示されるカム傾斜角α1、α2
をある設計値以下にし、かつβ1+β2<360°の条件
を満足するためには、カム半径をある程度以上大きくし
なければならない。このため、カムギヤ130の小型化
を図り、ヘッドアップ・ダウン機構、ひいては装置構成
の小型化を図る上で限界がある。
【0012】以上の理由により好ましいカム機構を実現
できなかったのが現状である。
【0013】また、図13および図14は上記のような
ヘッドアップ・ダウン機構の具体例を示す。モータ14
0の出力軸に連結されたピニオン141にはカムギヤ1
30が噛合しており、該カムギヤ130の上面には渦巻
状をなすカム溝131が形成されている。カム溝131
には、鉛直ピン111回りに回動可能になってカムフォ
ロワ120のカムフォロワピン123が係合しており、
両者によりカム機構が構成される。
【0014】また、鉛直ピン111はカムフォロワ12
0に連動可能に連結されたヘッド押え部材110の回動
支点となる。加えて、ヘッド押え部材110には連結ピ
ン112が立設されており、該連結ピン112をカムフ
ォロワ120に形成された長穴状の連結穴121に挿入
し、かつコイルばねからなるスプリング122の一端を
連結ピン112に係止連結し、かつ該スプリング122
の他端をカムフォロワ120の一端部に係止連結して、
両者を連動可能に連結してある。
【0015】このような構成により、カムギヤ130を
回転すると、カムフォロワ120およびヘッド押え部材
110が鉛直ピン111回りにCW方向又はCCW方向
に回動し、これにより記録ヘッド30がプラテン40に
押圧されるヘッド圧ポイントとプラテン40から離反す
るイニシャルポイントに切換えられるようになってい
る。
【0016】加えて、ヘッド押え部材110の回動域に
は、該ヘッド押え部材110を常時プラテン40側に付
勢するスプリング114が配設されている。
【0017】上記2つのスプリング122、114によ
るばね力の作用について今少し説明すると、図14に示
す印刷が実行されるヘッドダウン状態では、スプリング
114、122がそれぞれ発生するばね力F1、F2の合
力がヘッド押し圧力としてヘッド押え部材110を介し
て記録ヘッド30をプラテン40に押圧する。
【0018】一方、図13に示す待機状態では、スプリ
ング122によるヘッド押し圧力は発生しないため、ス
プリング114のばね力F1′のみがヘッド押え部材1
10に加えられ、カムフォロワ120を介してカム機構
でその荷重を受けた状態にある。ここで、ばね力F1
1′との間には、スプリング長が異なるため、明らか
にF1<F1′の関係が成立する。
【0019】ところで、このようなヘッドアップ・ダウ
ン機構によって、記録ヘッド30を図13に示す状態か
ら図14に示す状態に切換える場合には、カムギヤ13
0をスプリング114の大きなばね力F1′に抗して回
転させる必要がある。そして、そのためにはばね力
1′に打ち勝つだけの力がカムギヤ130の回転トル
クとして必要になる。大きな回転トルクを得るには、ピ
ニオン141とカムギヤ130のギヤ比を大きくとる
か、或は大型、高回転トルクのモータでカムギヤ130
を回転させる必要がある。
【0020】しかしながら、ギヤ比を大きくする場合
は、直径の大きなカムギヤ130が必要になるため、結
局、上記いずれの方法による場合も、装置構成が大型化
し、コストアップにつながるという欠点がある。
【0021】更には、図13に示す待機状態において、
外部からの振動や衝撃によりカムギヤ130が僅かでも
回転すると、平衡状態がくずれ、スプリング114のば
ね力F1′によりカムギヤ130がCW方向に回転さ
れ、待機状態が解消されるおそれがある。このため、何
等かの対策を講じる必要があり、その分、装置構成が複
雑化し、更に一層大型化するという欠点がある。
【0022】本発明はこのような従来技術の欠点を解決
するものであり、小型のモータで大きな騒音を発生する
ことなく記録ヘッドをヘッドアップ・ダウンでき、装置
構成の小型化および大幅なコストダウンが可能になる画
像形成装置を提供することを目的とする。
【0023】また、本発明の他の目的は、高速印刷が可
能な画像形成装置を提供することにある。
【0024】また、本発明の他の目的は、外部からの振
動、衝撃に強く、ヘッドアップ・ダウン機構の信頼性を
向上できる画像形成装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、記録ヘッドを第1の待機位置から用紙を挟んでプラ
テンに接触させる第1の接触位置にヘッドダウンして印
刷を行う第1の印刷モードと、該記録ヘッドを第2の待
機位置から該用紙を挟んで該プラテンに接触させる第2
の接触位置にヘッドダウンして印刷を行う第2の印刷モ
ードとが選択可能になった画像形成装置であって、該第
1の印刷モードと該第2の印刷モードの内のいずれの印
刷モードが選択されたかを判定する判定手段と、該記録
ヘッドを該第1の待機位置、該第1の接触位置、該第2
の待機位置および該第2の待機位置の4位置に切換える
カムを有し、該判定手段の判定結果に従い該記録ヘッド
をいずれかの位置に切換える切換機構とを備えてなり、
そのことにより上記目的が達成される。
【0026】また、本発明の画像形成装置は、記録ヘッ
ドを用紙を挟んでプラテンに接触させるヘッドダウン位
置と、該プラテンから離反させるヘッドアップ位置とに
わたって切換えるヘッドアツプ・ダウン機構を備えた画
像形成装置において、該ヘッドアップ・ダウン機構が、
支点回りに回動可能になった記録ヘッド押え部材を該プ
ラテン側に押圧する第1のスプリングと、モータを駆動
源とする伝導系に連結され、該記録ヘッド押え部材と共
通の回転支点を有する回転部材を該記録ヘッド押え部材
に連動可能に連結する第2のスプリングとを有し、該第
1のスプリングが該記録ヘッドのヘッドアップ時に該モ
ータの駆動負荷になる回転モーメントを生じると共に、
該回転モーメントの中心と該支点の位置関係を、該記録
ヘッドのヘッドアップ動作中に該第1のスプリングが該
支点方向へのばね力を発揮できるように設定してなり、
そのことにより上記目的が達成される。
【0027】
【作用】記録ヘッドを上記のような4位置に切換えるカ
ムを有する切換機構は、カム溝を備え、該カム溝に、前
記第1、第2の待機位置に対応した第1、第2のイニシ
ャルポイントを有し、第1のイニシャルポイントと第2
のイニシャルポイントの中間であって、該第1のイニシ
ャルポイント側に第1の接触位置に対応した第1のヘッ
ド圧ポイントを、第2のイニシャルポイント側に第2の
接触位置に対応した第2のヘッド圧ポイントを有するカ
ムと、該カムのカム溝に係合するカムフォロワピンを有
し、該カムの回転により記録ヘッドをプラテンに接離移
動させるカムフォロワとを含む機構で構成できる。
【0028】このような構成によれば、カムを第1のイ
ニシャルポイントと第1のヘッド圧ポイントとにわたっ
てCW方向およびCCW方向に回転すると、記録ヘッド
を第1の待機位置と第1の接触位置とにわたって切換え
ることができる。また、同様にして、カムを第2のイニ
シャルポイントと第2のヘッド圧ポイントとにわたって
回転することにより、記録ヘッドを第2の待機位置と第
2の接触位置とにわたって切換えることができる。
【0029】このような切換機構によれば、切換え動作
の途中で他のヘッド圧ポイントを通過する必要がないの
で、カムの回転に対する急激な負荷変動を発生すること
がなく、記録ヘッドをスムーズに切換えることができ
る。
【0030】また、第1、第のイニシャルポイントは、
カム溝を回転中心回りに渦巻状に形成し、これによりカ
ム半径を異ならせば実現できるので、カム半径を左程大
きくする必要がない。
【0031】また、上記のような2本のスプリングを備
えたヘッドアップ・ダウン機構において、第1のスプリ
ングの回転モーメントの中心と、記録ヘッド押え部材と
回転部材の共通回転支点との位置関係を、該記録ヘッド
のヘッドアップ動作中に該第1のスプリングが該支点方
向へのばね力を発揮できるように設定すると、このばね
力が作用する分、記録ヘッドをヘッドアップ状態からヘ
ッドダウン状態に切換える際に、伝導系および駆動源と
なるモータの駆動負荷を低減できる。
【0032】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。
【0033】図1はシリアル式サーマルプリンタのシス
テム構成を示す。矢印A方向の回転により用紙1を上側
に搬送する用紙送りローラ2には、矢印Bで示す印刷方
向およびこれと反対のリターン方向に往復移動可能にな
ったキャリッジユニット3が対向配置される。キャリッ
ジユニット3には用紙1に対して印字データを印刷する
記録ヘッド30が装備され、キャリッジユニット3の矢
印B方向への移動により、用紙1上に1ライン分の印字
データが印刷されるようになっている。1ライン分のデ
ータの印刷が終了すると、キャリッジユニット3は元の
位置にリターンされ、続いて用紙送りローラ2により用
紙1が所定量送り出されると、キャリッジユニット3が
再度矢印B方向に移動し、2ライン目の印刷が行われる
ようになっている。
【0034】今少し説明すると、このシリアル式サーマ
ルプリンタは、記録ヘッド30を用紙1に直接押し付け
て印刷を行うサーマル印刷モードと、リボンを介して印
刷を行う熱転写印刷モードが選択可能になっており、熱
転写印刷モードが選択されると、図示例のように、記録
ヘッド30がリボンカセット(図示せず)からリボン5
を引き出し、該リボン5をプラテン40と記録ヘッド3
0との間に通紙される用紙1に接触させて熱転写印刷モ
ードによる印刷が行われるようになっている。この時、
リボン5の記録ヘッド30の水平方向両側に位置する部
分は、キャリッジユニット3から立設されたガイド板3
6、36によって保持される。プラテン40はキャリッ
ジユニット3の移動方向に長く、プラテンホルダ4によ
り保持されている。
【0035】サーマル印刷モードと熱転写印刷モードと
の切換えは、CPU6により制御される。すなわち、リ
ボン検知スイッチ62からの検知信号により、リボンカ
セットがプリンタ本体にセットされていることを確認す
ると、動作モードを熱転写印刷モードに切換え、セット
されていないと判定すると、サーマル印刷モードを実行
するようになっている。
【0036】CPU6は、またキャリッジユニット3の
移動制御、記録ヘッド30のヘッドアップ・ダウン制
御、記録ヘッド30の加熱制御および用紙送りローラ2
の駆動制御を行う。この内、キャリッジユニット3の駆
動制御は、キャリッジモータドライバー63を介してモ
ータ32を駆動制御して行われる。今少し説明すると、
モータ32の出力軸には、プーリギヤ34に噛合するピ
ニオン33が連結されており、モータ32を正逆転駆動
すると、プーリギヤ34の軸部に巻き掛けされ、キャリ
ッジユニット3に係止連結された無端状のタイミングベ
ルト35が周回移動し、これによりキャリッジユニット
3が往復移動するようになっている。キャリッジユニッ
ト3の往復移動はガイドバー37により案内される。
【0037】記録ヘッド30のヘッドアップ・ダウン制
御はアップ・ダウンモータドライバー64を介して後述
するモータ140を駆動制御して行われる。ここで、記
録ヘッド30のヘッドアップとは、記録ヘッド30がプ
ラテン40の表面から所定角度離反する状態をいい、非
印刷時に選択される。一方、ヘッドダウンとは、記録ヘ
ッド30がプラテン40表面に用紙1(又は用紙1およ
びリボン5)を挟んで所定圧で押圧される状態をいい、
印刷実行時に選択される。
【0038】記録ヘッド30の加熱制御は、ヘッドドラ
イバー65を介して行われ、用紙送りローラ2の駆動制
御は紙送りドライバー66を介して行われる。
【0039】CPU6はサーマル印刷モード又は熱転写
印刷モードが選択されると、ROM60に格納された制
御プログラムに従いこれらの印刷モードを実行し、その
際、得られる制御のためのデータ等をRAM61に記憶
させ、該RAM61に記憶されたデータに従い上記した
各制御を行う。
【0040】次に、図2ないし図6に従いキャリッジユ
ニット3の詳細について説明する。図2に示すように、
記録ヘッド30は水平支持ピン101に回転自在に軸支
されたヘッドホルダー102に支持されており、該水平
支持ピン101を支点にして図3に示すヘッドアップ位
置と、図4に示すヘッドダウン位置とにわたって切換え
(回動)可能になっている。
【0041】記録ヘッド30の切換動作、すなわちヘッ
ドアップ・ダウン動作は、平面視扇形状をなすヘッド押
え部材110と、平面視平行四辺形状をなすカムフォロ
ワ120と、カム溝131が上面側に形成されたカムギ
ヤ130と、該カムギヤ130を回転駆動するモータ1
40等とで構成されるヘッドアップ・ダウン機構100
によって行われる。以下に各部の構成を具体的に説明す
る。
【0042】ヘッド押え部材110とカムフォロワ12
0とは連動可能に連結されている。すなわち、ヘッド押
え部材110の扇の要に相当する部分とカムフォロワ1
20の対応する位置にある部分を鉛直ピン111で連結
すると共に、ヘッド押え部材110の円弧状をなす外縁
部の一端部において、上方に向けて突出形成された連結
ピン112をカムフォロワ120の連結穴121に挿入
し、更にコイルばねからなるスプリング122の一端を
該連結ピン112に、他端をヘッド押え部材110の外
縁部における他端側に位置するカムフォロワ120の一
端面にそれぞれ係止連結して両者の連結を行っている。
なお、連結穴121は図3等からわかるように長穴にな
っている。
【0043】加えて、鉛直ピン111回りに回動可能に
なったヘッド押え部材110の回動域には、ねじりコイ
ルばねからなり、該ヘッド押え部材110をプラテン4
0側に向けて常時付勢するスプリング113が配設され
る。具体的には、このスプリング114は、コイル部を
鉛直支持ピン115に嵌着して該鉛直支持ピン115に
取り付けられている。
【0044】カムフォロワ120のスプリング係止位置
の反対側に位置する部分には、かしめ加工によりカムフ
ォロワピン123が形成されている。該カムフォロワピ
ン123はカムギヤ130に形成されたカム溝131に
係合している。カム溝131は、図3〜図6に示すよう
に、該カムギヤ130の回転中心O周りに渦巻状に形成
されている。該カム溝131のカム半径rは図7に示す
ように変化し、カムフォロワピン123とカム溝131
との係合位置の変化によって記録ヘッド30のヘッドア
ツプ・ダウン動作が行われるが、その詳細については後
述する。
【0045】カムギヤ130はモータ140の出力軸に
連結したピニオン141に噛合している。従って、モー
タ140をCW方向およびCCW方向に回転すると、カ
ムギヤ130がCCW方向およびCW方向に回転するよ
うになっている。
【0046】上記構成に加えて、このシリアル式サーマ
ルプリンタには、リボンカセットのリボン巻き取りリー
ル159の回転、非回転を選択的に行わせる切換機構1
60が装備される。該リボン巻き取りリール159の回
転は、熱転写印刷モードにおいて使用済みのリボン5を
巻き取るために行われる。以下に切換機構160の詳細
を説明する。
【0047】カムギヤ130の下面には、図2に示すよ
うに、クラッチレバー150の一端部に形成された係合
凸部151が係合するカム溝132が形成される。クラ
ッチレバー150は図3〜図6に示すように、中央部か
ら3方向に放射状の凸部を形成した形状をなし、中央部
の回転中心軸154回りに回転可能になっている。カム
溝132はクラッチレバー150の切換え動作を行うた
めに設けられる。
【0048】すなわち、図2に示すように、クラッチレ
バー150の回転中心軸154上にはリボン巻き取りギ
ヤ152が連結され、該リボン巻き取りギヤ152はク
ラッチレバー150の他の凸部に連結された切換ギヤ1
53に常時噛合している。従って、カム溝132と係合
凸部151とで構成されるカム機構により、カムギヤ1
30を介してクラッチレバー150を回転中心軸154
回りにCW方向又はCCW方向に回転すると、切換ギヤ
153をリボン巻き取り用のベルトプーリギヤ155に
噛合させる位置(図4参照)と、該ベルトプーリギヤ1
55との噛合状態を解除する位置(図3参照)とに切換
えできる。
【0049】リボン巻き取り用のベルトプーリギヤ15
5はキャリッジユニット3に搭載され、該ベルトプーリ
ギヤ155と歯付きプーリ部156とを連結し、キャリ
ッジユニット3に回転自在に支持された連結軸157に
支持されている。歯付きプーリ部156は、プリンタ本
体のシャーシの左右にその両端が固定された、すなわち
固定状態にあるリボン巻き取り用のタイミングベルト1
58に噛合している。従って、印刷のためにキャリッジ
ユニット3が矢印B方向に移動すると、ベルトプーリギ
ヤ155はこれと一体になって矢印B方向に移動すると
共に、図4に示すようにCCW方向に回転する。
【0050】切換ギヤ153がベルトプーリギヤ155
に噛合した状態で歯付きプーリ部156がCCW方向に
回転すると、ベルトプーリギヤ155もCCW方向に回
転するので、切換ギヤ153を中間ギヤとしてベルトプ
ーリギヤ155に噛合するリボン巻き取りギヤ152も
CW方向に回転する。リボン巻き取りギヤ152にはリ
ボンカセットのリボン巻き取りリール159が同軸支持
されている。従って、リボン巻き取りリール159はリ
ボン巻き取りギヤ152と一体回転し、これによりリボ
ン5の熱転写印刷モードにおける印刷に供せられた部分
が所定長リボン巻き取りリール159に巻き取られる。
【0051】次に、記録ヘッド30のヘッドアップ・ダ
ウン動作の詳細を説明する。図2に示すように、本発明
において、記録ヘッド30はヘッドアップ角度としてθ
1、θ2の2つの角度を有する。ここで、θ1は熱転写印
刷モード時における記録ヘッド30のヘッドアップ角度
を示し、θ2はサーマル印刷モード時におけ記録ヘッド
30のヘッドアップ角度を示す。なお、記録ヘッド30
がヘッドアップ角度θ1だけヘッドアップした場合は、
不図示のアース板が記録ヘッド30の裏面に接触し、熱
転写印刷モードにおいて発生した静電気を除去するよう
になっている。
【0052】ヘッドアップ角度θ1、θ2の設定およびヘ
ッドダウン動作は上記したカムフォロワ120のカムフ
ォロワピン123とカムギヤ130のカム溝131との
位置関係によって設定される。すなわち、リボン検知ス
イッチ62からCPU6にリボン検知信号が入力される
と、CPU6はプリンタにリボンカセットがセットさ
れ、熱転写印刷モードが選択されたと判定し、プリンタ
のイニシャル処理を行う。このイニシャル処理が行わ
れ、カムギヤ130が所定角度回転されると、カムフォ
ロワピン123とカム溝131で構成されるカム機構に
より、カムフォロワ120が図3に示す位置に移動す
る。
【0053】図7(a)はこのカム機構のカム線図を示
しており、イニシャルポイントaは記録ヘッド30が熱
転写印刷モード時におけるヘッドアップ状態(ヘッドア
ップ角度=θ1)に設定された図3に示す状態に相当す
る。具体的には、カム溝131の一端部に相当する。
【0054】図7(a)および図3から明かなように、
このイニシャルポイントaでは、カムフォロワピン12
3と回転中心Oとの距離r1が最大になっている。
【0055】図7(b)に示すように、カムフォロワピ
ン123がイニシャルポイントaに位置する場合は、切
換ギヤ153とベルトプーリギヤ155とは噛合解除状
態にある。
【0056】図3に示す状態からモータ140を駆動
し、カムギヤ130をCW方向に所定角度回転すると、
カム溝131により案内され、カムフォロワピン123
は図4に示す位置に移動する。図7(a)に示すカム線
図では、ヘッド圧ポイントcに移動する。このヘッド圧
ポイントcで、熱転写印刷モードにおける印刷が行われ
る。
【0057】図4に示す位置では、カムフォロワピン1
23が回転中心Oに接近しているので、カムフォロワ1
20は鉛直ピン111を支点にして全体としてCW方向
に回動する。この回動動作に伴い、ヘッド押え部材11
0とカムフォロワ120を連動させるスプリング122
が引っ張られ、続いて該スプリング122がそのばね力
により連結ピン112、すなわちヘッド押え部材110
を鉛直ピン111を支点にしてプラテン40側に引き寄
せる。これにより、ヘッド押え部材110が記録ヘッド
30を押圧し、該記録ヘッド30を水平支持ピン101
を支点にしてプラテン40に向けて回動する。この結
果、記録ヘッド30がプラテン40に接触される。すな
わち、記録ヘッド30のヘッドダウン動作が行われる。
このとき、ヘッド押え部材110を押圧するスプリング
113の付勢力により記録ヘッド30が所定の圧接力で
プラテン40に押圧される。これにより熱転写印刷モー
ドによる印刷が行われる。図4に示す状態から上記とは
逆の動作を行うと、記録ヘッド30のヘッドアップ動作
が行われる。
【0058】図7(b)に示すように、カムフォロワピ
ン123がヘッド圧ポイントcに位置すると、切換ギヤ
153とベルトプーリギヤ155とが噛合状態に切換え
られる。
【0059】一方、リボン検知スイッチ62からリボン
カセット検知信号が入力されない場合は、CPU6はサ
ーマル印刷モードであると判定し、プリンタに該熱転写
印刷モードにおけるイニシャル処理を行わせる。このイ
ニシャル処理が行われと、モータ140がカムギヤ13
0を図5に示す位置に回転し、カムフォロワピン123
が図5に示すカム溝131の他端部に位置する。この位
置は、図7(a)に示すカム線図ではイニシャルポイン
トbに相当し、記録ヘッド30はヘッドアップ状態にあ
る。
【0060】図7(a)から明かなように、イニシャル
ポイントbでは、カムフォロワピン123と回転中心O
との距離はr2となり、r2とr1との間には、r2<r1
の関係が成立する。従って、イニシャルポイントbにお
けるカムフォロワ120のCW方向への傾動量はイニシ
ャルポイントaにおける傾動量よりも大きい。このた
め、サーマル印刷モードにおける記録ヘッド30のヘッ
ドアップ角度θ2は熱転写印刷モードにおけるヘッドア
ップ角度θ2よりも小さくなる。すなわち、θ1>θ2
関係が成立する。
【0061】図5に示す状態からモータ140を駆動し
て、カムギヤ130をCCW方向に所定角度回転する
と、カム溝131に案内されてカムフォロワピン123
が図6に示す状態、すなわち図7(a)に示すカム線図
のヘッド圧ポイントdに移動する。そして、この時上記
同様にしてカムフォロワ120が鉛直ピン111を支点
にしてCW方向に所定量傾動するので、これに応じて記
録ヘッド30のヘッドダウン動作が行われ、このヘッド
圧ポイントdでサーマル印刷モードによる印刷が行われ
る。図7(b)に示すように、ヘッド圧ポイントdでは
切換ギヤ153とベルトプーリギヤ155とは噛合解除
状態にある。
【0062】上記のように記録ヘッド30にヘッドアッ
プ・ダウン動作を行わせるカム機構にイニシャルポイン
トを2つ設け、サーマル印刷モードと熱転写印刷モード
において相異なる2つのヘッドドアップ角度θ1、θ
2(θ1>θ2)を設定する場合は、サーマル印刷モード
において記録ヘッド30のヘッドアップ動作、ヘッドダ
ウン動作に要する時間を熱転写印刷モードよりも短縮で
きるので、サーマル印刷モードにおける印刷時間を短縮
でき、プリンタの高速印刷化を図る上で都合のよいもの
になる。
【0063】また、図7(a)に示すように、カム機構
として、上記のようにイニシャルポイントおよびヘッド
圧ポイントをそれぞれ2通りずつ有するものを用いる場
合は、印刷時に一のイニシャルポイントa(又はb)か
ら一のヘッド圧ポイントc(又はd)に記録ヘッド30
の位置を切換えればよいので、図11に示す従来例のよ
うに、切換動作の途中で他のヘッド圧ポイントd(又は
c)を通過する必要がない。従って、切換動作中にモー
タ140の出力軸に大きな負荷変動が発生することがな
く、該負荷変動に対処できるだけの駆動トルクを有する
大型のモータ140を使用する必要もない。また、切換
動作を高速度で行っても大きな騒音を発生することがな
い。
【0064】このような理由により、本発明によれば、
小型のモータ140で記録ヘッド30の切換動作を高速
度で行うことができるので、低価格で高速印刷が可能な
シリアル式サーマルプリンタを実現できる。
【0065】また、カム溝131を上記のように渦巻状
に形成し、該カム溝131の一端部をイニシャルポイン
トaに設定し、他端部をイニシャルポイントbに設定す
る場合は、カム半径の異なる2つのイニシャルポイント
を確保できるので、総回転角β3(図7参照)が360
°以上であっても、図3〜図6に示すように小型のカム
ギヤ130を実現できる。従って、図12の従来例のよ
うに大型のカムギヤ130を用いる必要がないので、こ
の点においても装置構成の小型化が図れる。
【0066】また、ヘッドアップ・ダウン機構100と
して、上記のような2本のスプリング113、122を
備えたものを用いる場合は、装置構成の小型およびコス
トダウンを図る上で都合のよいものになる。以下に図8
および図9に従いその理由を説明する。
【0067】スプリング113は、上記のようにねじり
コイルばねからなるので、取付状態において、鉛直支持
ピン115を中心とする回転モーメントを発生させる。
そして、この回転モーメントによるばね力F1′をヘッ
ド押し圧力としてヘッド押え部材110を介して記録ヘ
ッド30を加圧する。ヘッド押え部材110は上記のよ
うに鉛直ピン111を支点にして回動するようになって
いる。
【0068】ここで、鉛直ピン111の位置と鉛直支持
ピン115の位置は、図9に示すヘッドダウン時におい
て、スプリング113のばね力の鉛直ピン方向の成分が
0になるような位置関係に設定されている。従って、ヘ
ッドダウン状態においては、鉛直ピン111に直交する
成分F1のみが発生している。
【0069】この状態からカムギヤ130が回転し、ヘ
ッド押え部材110が図8に示す待機状態(ヘッドアッ
プ状態)に回動すると、スプリング113には、該鉛直
ピン方向の成分F1′xとこれと直交する方向の成分
1′yとの合力F1′が発生することになる。合力
1′とヘッド押え部材110をプラテン40側に回動
させる成分F1′yとの間には、明らかにF1′>F1
yの関係が成立する。
【0070】従って、本発明によれば、記録ヘッド30
を図8に示す待機状態から図9に示すヘッドダウン状態
に回動する場合において、カムギヤ130の回転に対す
る最大負荷はF1′yになり、最大負荷がF1′になる図
13および図14に示す上記従来例に比べて負荷を著し
く低減できる。
【0071】換言すれば、本発明においては、鉛直ピン
111と鉛直支持ピン115の位置関係を、待機状態に
おいて、該鉛直支持ピンに嵌着されたスプリング113
のばね力の鉛直ピン方向成分が存在するような位置関係
に設定し、これにより、記録ヘッド30を待機状態から
ヘッドダウン状態に切換える際に、カムギヤ130の回
転に対して発生する負荷を低減する構成をとる。
【0072】従って、本発明によれば、カムギヤ130
とピニオン141のギヤ比を大きくすることなく、ま
た、小型のモータ140で、記録ヘッド30を待機状態
からヘッドダウン状態に切換えることができる。それ
故、装置構成の小型化およびコストダウンが図れる。
【0073】また、カムギヤ130の回転に対する負荷
を低減できるので、待機状態において、外部からの振動
や衝撃によりカムギヤ130が不測に回転し、待機状態
が解消される不具合を生じることもない。従って、その
ための部材を配設する必要がないので、この点において
も、装置構成の小型化、簡潔化に大いに寄与できる利点
がある。
【0074】次に、図10に示すフローチャートに従い
本発明シリアル式サーマルプリンタで印刷を行う場合の
CPU6の制御手順を説明する。ROM60に格納され
た印刷のための制御プログラムがスタートすると、CP
U6は、まずステップS1で記録ヘッド30を待機状態
に設定する。ここで、ステップS1における待機状態と
は、カムギヤ130の回転位置をイニシャルポイントa
に設定することをいう。この処理は、アップ・ダウンモ
ータドライバー64を介してモータ140を駆動制御す
ることにより行われる。
【0075】次いで、ステップS2で印刷命令を受けて
印刷動作を開始し、続いてステップS3でリボン検知ス
イッチ62からの検知信号により、リボンカセットの有
無を判定する。ステップS3でリボンカセットがセット
されていることを確認すると、熱転写印刷モードである
と判定し、ステップS4でカムギヤ130の回転位置を
イニシャルポイントaに設定するイニシャル動作を行
う。これにより、記録ヘッド30が熱転写印刷モードの
待機位置に設定される。
【0076】次いで、ステップS4でアップ・ダウンモ
ータドライバー64にヘッドダウン指令信号を発し、該
ヘッドドライバー65を介してモータ140を駆動制御
する。これにより、カムギヤ130がイニシャルポイン
トaからヘッド圧ポイントcに回転し、カムフォロワ1
20、ヘッド押え部材110を介して記録ヘッド30が
用紙1およびリボン5を挟んでプラテン40に加圧され
る。
【0077】次いで、ステップS6でキャリッジモータ
ドライバー63に印刷実行指令信号を発し、該キャリッ
ジモータドライバー63を介してキャリッジモータ32
を駆動制御し、キャリッジユニット3を矢印B方向へ移
動させる。これにより、1行分の印刷が行われる。この
時、同時にヘッドドライバー65を介して記録ヘッド3
0の加熱制御を行う。
【0078】次いで、ステップS7でアップ・ダウンモ
ータドライバー64にヘッドダウン指令信号を発し、モ
ータ140を駆動制御してカムギヤ130をイニシャル
ポイントaに回転し、記録ヘッド30を熱転写印刷モー
ドの待機位置にヘッドアップする。続いて、ステップS
8で印刷が全て終了したか否かを判定し、印刷が終了し
ていないことを確認すると、次行の印刷を行うために、
記録ヘッド30を次行の印刷のための先頭位置に位置さ
せるべく、キャリッジモータドライバー63を介してキ
ャリッジユニット3を駆動制御する(S9)。
【0079】ステップS9の処理を終了すると、ステッ
プS5に復帰し、続いてステップS5〜ステップS7の
処理を再行し、次行分の印刷を行う。続いて、ステップ
S8の判定処理を再行し、全ての印刷が終了したことを
確認した時点でステップS1の待機状態に復帰する。
【0080】一方、ステップS3でサーマル印刷モード
であると判定すると、ステップS10に進み、ここでカ
ムギヤ130をイニシャルポイントbに回転させるイニ
シャル処理を行う。これにより、記録ヘッド30がサー
マル印刷モードにおける待機位置に設定される。次い
で、ステップS11で上記同様にしてカムギヤ130を
ヘッド圧ポイントdに回転し、これにより記録ヘッド3
0をヘッドダウンし、ステップS12で印刷を実行させ
る。次いで、ステップS13で記録ヘッド30をヘッド
アップし、ステップS14で印刷が全て終了したか否か
を判定する。
【0081】印刷が全て終了していないことを確認する
と、次行分の印刷を行うべく(S15)、上記同様にし
てステップS11に復帰し、ステップS11〜S13の
処理を再行し、終了したことを確認(S14)した時点
でステップS1の待機状態に復帰する。
【0082】上記実施例では、熱転写印刷モードとサー
マル印刷モードが選択可能になったシリアル式サーマル
プリンタにおいて、両印刷モードにおけるヘッド圧ポイ
ントを異ならせる実施形態に本発明を適用する場合につ
いて説明したが、例えば、熱転写印刷モードにおいて、
普通紙と推奨紙に対するヘッド圧ポイントを異ならせて
印刷を行う他の実施形態についても同様に適用できる。
【0083】
【発明の効果】請求項1記載の画像形成装置によれば、
カムの回転に対する急激な負荷変動を発生することがな
く、記録ヘッドを所望の位置にスムーズに切換えること
ができるので、該カムの駆動源として駆動トルクの大き
な大型のモータを用いる必要がない。また、切換動作を
高速で行っても騒音を発生することがない。また、カム
のカム半径を大きくすることなく実現できるので、装置
構成が大型化することもない。以上の理由により、小
型、かつ安価な装置構成で、高速印刷が可能な画像形成
装置を実現できる。
【0084】また、請求項2記載の画像形成装置によれ
ば、記録ヘッドをヘッドアップ状態からヘッドダウン状
態に切換える際に、伝導系および駆動源となるモータの
駆動負荷を低減できるで、ヘッドアップ・ダウン機構を
小型、かつ安価な装置構成で実現できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明シリアル式サーマルプリンタのシステム
構成を示す斜視図。
【図2】キャリッジユニットの構成を示す側面図。
【図3】リボンを介した熱転写印刷モードにおける記録
ヘッドのヘッドアップ状態を示すキャリッジユニットの
平面図。
【図4】リボンを介した熱転写印刷モードにおける記録
ヘッドのヘッドダウン状態を示すキャリッジユニットの
平面図。
【図5】サーマル印刷モードにおける記録ヘッドのヘッ
ドアップ状態を示すキャリッジユニットの平面図。
【図6】サーマル印刷モードにおける記録ヘッドのヘッ
ドダウン状態を示すキャリッジユニットの平面図。
【図7】ヘッドアップ・ダウン用のカム機構のカム線図
とクラッチレバー切換用のカム機構のカム線図を対比し
て示す図面。
【図8】ヘッドアップ状態において、記録ヘッドを常時
押圧するスプリングに発生するばね力を示すキャリッジ
ユニットの平面図。
【図9】ヘッドダウン状態において、記録ヘッドを常時
押圧するスプリングに発生するばね力を示すキャリッジ
ユニットの平面図。
【図10】CPUの制御手順を示すフローチャート。
【図11】カム機構の一従来例を示すカム線図。
【図12】カム機構の他の従来例を示すカム線図。
【図13】ヘッドアップ状態における従来のヘッドアッ
プ・ダウン機構を示す平面図。
【図14】ヘッドダウン状態における従来のヘッドアッ
プ・ダウン機構を示す平面図。
【符号の説明】
1 用紙 2 用紙送りローラ 3 キャリッジユニット 5 リボン 6 CPU 30 記録ヘッド 32 モータ 35 タイミングベルト 40 プラテン 62 リボン検知スイッチ 100 ヘッドアップ・ダウン機構 110 ヘッド押え部材 111 鉛直ピン 113 スプリング 115 鉛直支持ピン 120 カムフォロワ 122 スプリング 123 カムフォロワピン 130 カムギヤ 131 カム溝 132 カム溝 140 モータ 150 クラッチレバー 151 係合凸部 152 リボン巻き取りギヤ 153 切換ギヤ 155 ベルトプーリギヤ 156 歯付きプーリ部 158 タイミングベルト 160 切換機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録ヘッドを第1の待機位置から用紙を挟
    んでプラテンに接触させる第1の接触位置にヘッドダウ
    ンして印刷を行う第1の印刷モードと、該記録ヘッドを
    第2の待機位置から該用紙を挟んで該プラテンに接触さ
    せる第2の接触位置にヘッドダウンして印刷を行う第2
    の印刷モードとが選択可能になった画像形成装置であっ
    て、 該第1の印刷モードと該第2の印刷モードの内のいずれ
    の印刷モードが選択されたかを判定する判定手段と、 該記録ヘッドを該第1の待機位置、該第1の接触位置、
    該第2の待機位置および該第2の待機位置の4位置に切
    換えるカムを有し、該判定手段の判定結果に従い該記録
    ヘッドをいずれかの位置に切換える切換機構とを備えた
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】記録ヘッドを用紙を挟んでプラテンに接触
    させるヘッドダウン位置と、該プラテンから離反させる
    ヘッドアップ位置とにわたって切換えるヘッドアツプ・
    ダウン機構を備えた画像形成装置において、 該ヘッドアップ・ダウン機構が、支点回りに回動可能に
    なった記録ヘッド押え部材を該プラテン側に押圧する第
    1のスプリングと、モータを駆動源とする伝導系に連結
    され、該記録ヘッド押え部材と共通の回転支点を有する
    回転部材を該記録ヘッド押え部材に連動可能に連結する
    第2のスプリングとを有し、該第1のスプリングが該記
    録ヘッドのヘッドアップ時に該モータの駆動負荷になる
    回転モーメントを生じると共に、該回転モーメントの中
    心と該支点の位置関係を、該記録ヘッドのヘッドアップ
    動作中に該第1のスプリングが該支点方向へのばね力を
    発揮できるように設定した画像形成装置。
JP28318191A 1991-10-29 1991-10-29 画像形成装置 Expired - Fee Related JP2672424B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28318191A JP2672424B2 (ja) 1991-10-29 1991-10-29 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28318191A JP2672424B2 (ja) 1991-10-29 1991-10-29 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05116352A true JPH05116352A (ja) 1993-05-14
JP2672424B2 JP2672424B2 (ja) 1997-11-05

Family

ID=17662192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28318191A Expired - Fee Related JP2672424B2 (ja) 1991-10-29 1991-10-29 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2672424B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2672424B2 (ja) 1997-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2672424B2 (ja) 画像形成装置
JP2661673B2 (ja) 画像形成装置
JP2868360B2 (ja) 熱転写プリンタ
JP2661674B2 (ja) 画像形成装置
JP3149113B2 (ja) 熱転写プリンタ
JP2002331720A (ja) プリンタ用動作制御カムの動作基準位置設定装置およびプリンタ
JP2830982B2 (ja) サーマルプリンタ
JP2756029B2 (ja) プリンタの駆動機構
JP2000108390A (ja) 熱転写プリンタ
JP2823986B2 (ja) 熱転写プリンタ
JP2543726Y2 (ja) 印字ヘッドの接離駆動機構
JP2843203B2 (ja) リボン巻取り機構
JP2620345B2 (ja) サーマルプリンタ
JP3036234B2 (ja) インクリボン切り替え装置
JP2898485B2 (ja) 熱転写プリンタ
JP2843201B2 (ja) 熱転写プリンタ
JP3042002B2 (ja) プリンタ
JP2896147B2 (ja) 熱転写プリンタのスペース制御方式
JP3095630B2 (ja) 熱転写プリンタ
JP3046720B2 (ja) 熱転写プリンタ
JPH09254419A (ja) カラープリンタ
JP2671814B2 (ja) ドットインパクト式シリアルプリンタ
JP2531352Y2 (ja) プリンタの駆動機構
JP3095631B2 (ja) 熱転写プリンタ
JP2902518B2 (ja) 熱転写プリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970630

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070711

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080711

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees