JPH05114529A - 樹脂モールドコイルの製造方法 - Google Patents

樹脂モールドコイルの製造方法

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JPH05114529A
JPH05114529A JP27523091A JP27523091A JPH05114529A JP H05114529 A JPH05114529 A JP H05114529A JP 27523091 A JP27523091 A JP 27523091A JP 27523091 A JP27523091 A JP 27523091A JP H05114529 A JPH05114529 A JP H05114529A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
coil
insulator
coil element
paths
Prior art date
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Pending
Application number
JP27523091A
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English (en)
Inventor
Saburo Yoshida
三郎 吉田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 コイル素子体10は軸方向に沿った樹脂含浸
路を周方向に間隔をおいた2カ所に有する。このコイル
素体10を、2カ所の樹脂含浸路が上下方向に位置する
ようにモールド金型6内に傾斜させて配置し、この状態
で樹脂モールドする。 【効果】 モールド金型6内に充填された樹脂は、液面
の上昇に伴い、一方の樹脂含浸路からコイル素体10内
に流入し電線の巻回間に形成された周方向の隙間を通っ
て他方の樹脂含浸路から流出する。これにより樹脂がコ
イル素体10内にくまなく行き渡るので樹脂未含浸部が
形成されない。しかも樹脂含浸路を周方向の2カ所に設
けるだけでよいので、コイル製作の作業性がよく外形寸
法も周方向全体にわたって大きくなることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合成樹脂の含浸性を向上
させた合成樹脂モールドコイルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に計器用変成器に用いられる樹脂モ
ールドコイルは低圧コイルの外周にコイル間絶縁物を介
して高圧コイルを配置してなるコイル素体を合成樹脂に
よりモールドして構成されている。低圧コイルは高圧コ
イルに比べ端子間電圧が低く電流容量が大きいので、高
圧コイルに比べて大きい断面積の電線が用いられ、また
一層当りの電圧も低いことからコイル層間には絶縁物を
介在させていないが、高圧コイルは低圧コイルに比べて
端子間電圧が高く、一層当りの電圧も高くなることから
層間絶縁物を介して構成されている。この層間絶縁物あ
るいはコイル間絶縁物は例えばポリエステルフィルムの
ようなフィルム質絶縁物を用いており、これにより繊維
質絶縁物を用いた場合に比べて絶縁耐力に優れた樹脂モ
ールドコイルが得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記のような
樹脂モールドコイルは約2Torrで合成樹脂5の真空
モールド作業が行なわれる。しかしながら樹脂モールド
した際に低圧コイルには樹脂が十分に含浸するが、高圧
コイルには樹脂未含浸部が形成されやすいという問題が
ある。これは低圧コイルは層間絶縁物もなく、また太い
電線を用いているので、電線が全周にわたって密着する
ことがなく隙間が形成され、この隙間より合成樹脂が低
圧コイル内へ充填されるのに対し、高圧コイルは電線を
多層に巻回してなり、そのコイル形成時に電線に引張力
をかけて巻回するので、巻回層が増加するにつれてコイ
ル内部に締付力が蓄積され、電線と層間絶縁物と接する
面も固く接触しているために樹脂含浸のための隙間が形
成されにくく、また絶縁物がフィルム質のため毛細管現
象による含浸が期待できないという事情による。
【0004】この場合高圧コイル層間に軸方向に沿うス
ペーサを周方向に間隔をおいて配置して隙間を形成する
(例えば特開昭58−42213号公報)ことも考えら
れているが、多数のスペーサを介在させる作業に手間が
掛かり、しかもコイルの外形寸法が大きくなり、使用す
る樹脂量も多くなって重量の増大を招く欠点がある。こ
の発明は上記欠点を除去するためになされたもので、コ
イル中に樹脂未含浸部を形成することなく、しかも作業
性がよく外形寸法の増大を招くことのない樹脂モールド
コイルの製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸方向に沿っ
た樹脂含浸路を有するコイル素体をモールド金型内に収
納して樹脂モールドする樹脂モールドコイルの製造方法
において、前記コイル素体の樹脂含浸路を周方向に間隔
をおいた2カ所に設け、この2カ所の樹脂含浸路が上下
方向に位置するように前記コイル素体を傾斜させて配置
し、この状態で樹脂モールドすることを特徴とする。
【0006】
【作用】モールド金型内に充填された樹脂は、液面の上
昇に伴い、一方の樹脂含浸路からコイル素体内に流入し
電線の巻回間に形成された周方向の隙間を通って他方の
樹脂含浸路から流出することにより樹脂がコイル素体内
にくまなく行き渡るので樹脂未含浸部が形成されない。
しかも樹脂含浸路を周方向の2カ所に設けるだけでよい
ので、コイル製作の作業性がよく外形寸法も周方向全体
にわたって大きくなることがない。
【0007】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。図2は樹脂モールドするコイル素体の断面図であ
り、低圧コイル1の外周にポリエステルフィルムのよう
なフィルム質絶縁物からなるコイル間絶縁物2を介して
高圧コイル3を巻回してなる。高圧コイル3は電線を多
層に巻回して構成され、各層間にポリエステルフィルム
のようなフィルム質絶縁物からなる層間絶縁物4を介在
させている。この層間絶縁物4は図3及び図4に示すよ
うに巻回層のほぼ半周分の大きさを有するフィルムを2
枚用いて巻回方向端部が重なるように巻き付けて構成さ
れている。これにより高圧コイル3には周方向の2カ所
に間絶縁物4の重なり部による隙間が形成され、この隙
間が軸方向に沿う樹脂含浸路5を構成する。
【0008】そして図1に示すようにこのコイル素体を
モールド金型6内に収納し、図示しない加熱炉内にモー
ルド金型6を所定の角度θ傾けて配置してコイル素体の
2カ所の樹脂含浸路5,5が傾斜した状態で上下方向に
位置した状態となるようにする。次いでモールド金型6
内を真空に引き注入口6aから樹脂を注入する。すると
樹脂はコイル素体の下方の樹脂含浸路5からコイル素体
内に流入し、電線の巻回間に形成された、周方向に沿う
楔状の隙間を通って上方の樹脂含浸路5に流入してい
く。このような経路で樹脂の液面の上昇に伴いコイル素
体の軸方向に沿って順次樹脂の含浸が行われる。樹脂は
モールド金型6の脱気口6aに達するまで注入される。
樹脂をモールド金型6内に充填した後、モールド金型6
を加熱して樹脂を硬化させる。樹脂の硬化後、モールド
金型6を加熱炉から取り出しモールド金型6を分解して
樹脂モールドコイルを製造する。
【0009】このようにすれば、コイル素体は樹脂含浸
路5,5を2カ所形成すればよいので、コイルの外形寸
法が周方向全体にわたって大きくなることはなく、しか
もコイルの製作作業も大きく損なわれない。また樹脂の
含浸が円滑に行われるので、樹脂未含浸部が形成される
こともない。
【0010】尚上記実施例では2枚のフィルムを用いて
層間絶縁物を形成した場合について説明したが、例えば
1枚のフィルムを用いこれを巻回して両端部を重ねると
ともにその重ね合わせ部に対しコイル軸心を中心として
点対象の位置にスペーサを介在させてこの重ね合わせ部
およびスペーサによってコイル素体内の各層間に2カ所
の樹脂含浸路を形成するようにしてもよい。
【0011】
【発明の効果】本発明は以上説明したように樹脂含浸路
を2カ所に形成したコイル素体を傾斜させて樹脂モール
ドするようにしたので、コイル素体の製作作業が複雑に
なることなく、しかも外形寸法も全周にわたって大きく
なることもなく、樹脂未含浸部が形成されなくて絶縁欠
陥のない樹脂モールドコイルを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコイル素体を樹脂モールドしてい
る状態を示す断面図
【図2】本発明で用いたコイル素体を示す断面図
【図3】コイル素体の要部を拡大して示す断面図
【図4】コイル素体に用いられている層間絶縁物を示す
斜視図
【符号の説明】
1は低圧コイル、2はコイル間絶縁物、3は高圧コイ
ル、4は…高圧銅線、5は樹脂含浸路、6はモールド金
型、6aは注入口、6bは脱気口である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に沿った樹脂含浸路を有するコイ
    ル素体をモールド金型内に収納して樹脂モールドする樹
    脂モールドコイルの製造方法において、前記コイル素体
    の樹脂含浸路を周方向に間隔をおいた2ケ所に設け、こ
    の2ケ所の樹脂含浸路が上下方向に位置するように前記
    コイル素体を傾斜させて配置し、この状態で樹脂モール
    ドすることを特徴とする樹脂モールドコイルの製造方
    法。
JP27523091A 1991-10-23 1991-10-23 樹脂モールドコイルの製造方法 Pending JPH05114529A (ja)

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JP27523091A JPH05114529A (ja) 1991-10-23 1991-10-23 樹脂モールドコイルの製造方法

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JP27523091A JPH05114529A (ja) 1991-10-23 1991-10-23 樹脂モールドコイルの製造方法

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JPH05114529A true JPH05114529A (ja) 1993-05-07

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JP27523091A Pending JPH05114529A (ja) 1991-10-23 1991-10-23 樹脂モールドコイルの製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004019353A1 (ja) * 2002-08-23 2004-03-04 Matsushita Electric Works, Ltd. トランス

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004019353A1 (ja) * 2002-08-23 2004-03-04 Matsushita Electric Works, Ltd. トランス
US7167068B2 (en) 2002-08-23 2007-01-23 Matsushita Electric Works, Ltd. Transformer

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