JPH05112430A - 化粧料 - Google Patents
化粧料Info
- Publication number
- JPH05112430A JPH05112430A JP29966791A JP29966791A JPH05112430A JP H05112430 A JPH05112430 A JP H05112430A JP 29966791 A JP29966791 A JP 29966791A JP 29966791 A JP29966791 A JP 29966791A JP H05112430 A JPH05112430 A JP H05112430A
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- JP
- Japan
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- parts
- powders
- methylhydrogenpolysiloxane
- powder
- heat treatment
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- Pending
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Cosmetics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 発色、撥水性、感触に優れた化粧料を提供す
ることを目的とする。 【構成】 粉体類をメチルハイドロジェンポリシロキサ
ンと、末端に二重結合を1つ有する炭素数8〜14の直
鎖状炭化水素の混合物にて、粉体類とメチルハイドロジ
ェンポリシロキサンと直鎖状炭化水素の重量比が粉体類
100重量部に対して、メチルハイドロジェンポリシロ
キサンが1〜15重量部、直鎖状炭化水素が0.03〜
3重量部の割合にて被覆した後、70〜120℃にて
0.3〜4時間加熱処理し、さらに120〜200℃に
て、1〜8時間加熱処理して得られる改質粉体を配合す
ることを特徴とする化粧料。
ることを目的とする。 【構成】 粉体類をメチルハイドロジェンポリシロキサ
ンと、末端に二重結合を1つ有する炭素数8〜14の直
鎖状炭化水素の混合物にて、粉体類とメチルハイドロジ
ェンポリシロキサンと直鎖状炭化水素の重量比が粉体類
100重量部に対して、メチルハイドロジェンポリシロ
キサンが1〜15重量部、直鎖状炭化水素が0.03〜
3重量部の割合にて被覆した後、70〜120℃にて
0.3〜4時間加熱処理し、さらに120〜200℃に
て、1〜8時間加熱処理して得られる改質粉体を配合す
ることを特徴とする化粧料。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分散性、撥水性に優れ
る改質粉体を配合し、肌に優れた感触を与え得る化粧料
に関する。
る改質粉体を配合し、肌に優れた感触を与え得る化粧料
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
粉体類にシリコーン層を介してペンダント基を導入する
技術としては、特開昭63−113081号公報に示さ
れているように、粉体類を一度Si−H基を有するシリ
コーン化合物で被覆した後、有機溶媒溶液中にて触媒を
用い、二重結合または三重結合をもつ化合物を、シリコ
ーン皮膜表面のSi−H基と結合させてペンダント基と
する方法がある。
粉体類にシリコーン層を介してペンダント基を導入する
技術としては、特開昭63−113081号公報に示さ
れているように、粉体類を一度Si−H基を有するシリ
コーン化合物で被覆した後、有機溶媒溶液中にて触媒を
用い、二重結合または三重結合をもつ化合物を、シリコ
ーン皮膜表面のSi−H基と結合させてペンダント基と
する方法がある。
【0003】しかしながら、この方法は、粉体類のシリ
コーン処理、ペンダント基導入という2工程からなるた
め、分散安定性等に優れた品質の製品が得られるといっ
た特長はあるものの、工程数が多いという問題があっ
た。
コーン処理、ペンダント基導入という2工程からなるた
め、分散安定性等に優れた品質の製品が得られるといっ
た特長はあるものの、工程数が多いという問題があっ
た。
【0004】また、ペンダント基導入に際し、塩化白金
酸等の触媒を用いるため、化粧料のように触媒の残存が
問題となる場合においては、得られた粉体類の洗浄に多
くの注意を払う必要があった。
酸等の触媒を用いるため、化粧料のように触媒の残存が
問題となる場合においては、得られた粉体類の洗浄に多
くの注意を払う必要があった。
【0005】一方、ペンダント基の導入とは異なるが、
類似した技術として、特開昭55−136213号公報
に、粉体類にメチルハイドロジェンポリシロキサンと油
剤の混合物を被覆、加熱処理する技術が述べられてい
る。
類似した技術として、特開昭55−136213号公報
に、粉体類にメチルハイドロジェンポリシロキサンと油
剤の混合物を被覆、加熱処理する技術が述べられてい
る。
【0006】この方法で得られる改質粉体は、メチルハ
イドロジェンポリシロキサンにより生じるシリコーン皮
膜を油剤によって改質し、粉体類の性能を向上したもの
であると考えられ、ペンダント基導入によるシリコーン
皮膜表面のみの改質とは異なっているが、製造工程が短
い利点がある。しかしながら、これは油剤の導入を目的
としたものであるため、不飽和直鎖状炭化水素の利用に
ついては検討されていなないのが実情であった。
イドロジェンポリシロキサンにより生じるシリコーン皮
膜を油剤によって改質し、粉体類の性能を向上したもの
であると考えられ、ペンダント基導入によるシリコーン
皮膜表面のみの改質とは異なっているが、製造工程が短
い利点がある。しかしながら、これは油剤の導入を目的
としたものであるため、不飽和直鎖状炭化水素の利用に
ついては検討されていなないのが実情であった。
【0007】本発明者等は、これらの問題点に鑑み鋭意
研究した結果、粉体類を、メチルハイドロジェンポリシ
ロキサンと末端に二重結合を1つ有する炭素数8〜14
の直鎖状炭化水素の混合物にて被覆処理した後、加熱処
理することで、分散性、撥水性に優れた改質粉体を得、
これを化粧料に配合することで、撥水性、感触に優れた
化粧料が得られることを見いだした。
研究した結果、粉体類を、メチルハイドロジェンポリシ
ロキサンと末端に二重結合を1つ有する炭素数8〜14
の直鎖状炭化水素の混合物にて被覆処理した後、加熱処
理することで、分散性、撥水性に優れた改質粉体を得、
これを化粧料に配合することで、撥水性、感触に優れた
化粧料が得られることを見いだした。
【0008】すなわち、本発明の目的は、撥水性及び感
触に優れた化粧料を提供することにある。
触に優れた化粧料を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の化粧料は以下のような構成をとる。すな
わち、粉体類を、メチルハイドロジェンポリシロキサン
と、末端に二重結合を1つ有する炭素数8〜14の直鎖
状炭化水素の混合物にて被覆した後、70〜120℃に
て0.3〜4時間加熱処理し、さらに120〜200℃
にて1〜8時間加熱処理して得られる改質粉体を配合し
てなる化粧料であって、前記粉体類とメチルハイドロジ
ェンポリシロキサンと直鎖状炭化水素との重量比が、粉
体類100重量部に対して、メチルハイドロジェンポリ
シロキサンが1〜15重量部、直鎖状炭化水素が0.0
3〜3重量部であることを特徴とする化粧料である。
めに、本発明の化粧料は以下のような構成をとる。すな
わち、粉体類を、メチルハイドロジェンポリシロキサン
と、末端に二重結合を1つ有する炭素数8〜14の直鎖
状炭化水素の混合物にて被覆した後、70〜120℃に
て0.3〜4時間加熱処理し、さらに120〜200℃
にて1〜8時間加熱処理して得られる改質粉体を配合し
てなる化粧料であって、前記粉体類とメチルハイドロジ
ェンポリシロキサンと直鎖状炭化水素との重量比が、粉
体類100重量部に対して、メチルハイドロジェンポリ
シロキサンが1〜15重量部、直鎖状炭化水素が0.0
3〜3重量部であることを特徴とする化粧料である。
【0010】以下に本発明の構成を詳説する。本発明で
用いられる粉体類は、例えば黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒
酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青等の有色
顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム、酸化ジル
コニウム等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、
カオリン、雲母、モンモリロナイト等の体質顔料、雲母
チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネ
シウム等の金属塩、N−アシルアスパラギン酸被覆マイ
カ等の有機物被覆顔料及び金属石鹸処理顔料、ナイロン
パウダー、シルクパウダー、テフロンパウダー、セルロ
ースパウダー、シリコーンパウダー、金染色シルクパウ
ダー、ポリエチレンパウダー等の高分子粉体、シリカ、
アルミナ等の無機粉体、青色404号等の色素、赤色2
号Alレーキ等のレーキ顔料、更には、微粒子酸化チタ
ン、微粒子酸化亜鉛、アルミナ被覆微粒子酸化チタン、
シリカ被覆微粒子酸化チタン等の微粒子粉体、ベントナ
イト等が挙げられる。
用いられる粉体類は、例えば黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒
酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青等の有色
顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム、酸化ジル
コニウム等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、
カオリン、雲母、モンモリロナイト等の体質顔料、雲母
チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネ
シウム等の金属塩、N−アシルアスパラギン酸被覆マイ
カ等の有機物被覆顔料及び金属石鹸処理顔料、ナイロン
パウダー、シルクパウダー、テフロンパウダー、セルロ
ースパウダー、シリコーンパウダー、金染色シルクパウ
ダー、ポリエチレンパウダー等の高分子粉体、シリカ、
アルミナ等の無機粉体、青色404号等の色素、赤色2
号Alレーキ等のレーキ顔料、更には、微粒子酸化チタ
ン、微粒子酸化亜鉛、アルミナ被覆微粒子酸化チタン、
シリカ被覆微粒子酸化チタン等の微粒子粉体、ベントナ
イト等が挙げられる。
【0011】本発明で用いられるメチルハイドロジェン
ポリシロキサンは、下記の化2〜化4に示す構造をも
つ。
ポリシロキサンは、下記の化2〜化4に示す構造をも
つ。
【化2】 (但し、l=5〜50)
【化3】 (但し、m+n=8〜50,nは4以上の整数)
【化4】 (但し、p=4〜10)
【0012】また、これらのメチルハイドロジェンポリ
シロキサン類は高分子であり、分子量分布をもつため、
上記l、m、n、pの各値は、分子量分布の中心を示す
ものである。さらに、これらのメチルハイドロジェンポ
リシロキサンとしては、構造、分子量分布等の異なった
2種類以上の化合物の混合物を用いることができる。
シロキサン類は高分子であり、分子量分布をもつため、
上記l、m、n、pの各値は、分子量分布の中心を示す
ものである。さらに、これらのメチルハイドロジェンポ
リシロキサンとしては、構造、分子量分布等の異なった
2種類以上の化合物の混合物を用いることができる。
【0013】本発明で用いるメチルハイドロジェンポリ
シロキサンのうち、最も好ましい構造を下記式に示す。
シロキサンのうち、最も好ましい構造を下記式に示す。
【化5】 (但し、m+n=8〜25,m:n=1:2〜1:4)
【0014】このメチルハイドロジェンポリシロキサン
は、下記式に示される構造をもつ、従来多用されている
メチルハイドロジェンポリシロキサンと比べて、反応性
に富むため、より緩和な反応条件で皮膜を形成すること
ができる。さらに、その分子骨格中にジメチルシロキサ
ンユニットをもつことで、従来に比べてより柔軟性に富
んだ皮膜が得られる特長がある。
は、下記式に示される構造をもつ、従来多用されている
メチルハイドロジェンポリシロキサンと比べて、反応性
に富むため、より緩和な反応条件で皮膜を形成すること
ができる。さらに、その分子骨格中にジメチルシロキサ
ンユニットをもつことで、従来に比べてより柔軟性に富
んだ皮膜が得られる特長がある。
【化6】 (但し、l=30〜40)
【0015】本発明で用いる末端に二重結合を1つ有す
る炭素数8〜14の直鎖状炭化水素の例としては、1−
オクテン(沸点121℃)、1−デセン(沸点172
℃)、1−ドデセン(沸点213℃)、1−テトラデセ
ン(沸点256℃)が挙げられる。
る炭素数8〜14の直鎖状炭化水素の例としては、1−
オクテン(沸点121℃)、1−デセン(沸点172
℃)、1−ドデセン(沸点213℃)、1−テトラデセ
ン(沸点256℃)が挙げられる。
【0016】本発明で用いるメチルハイドロジェンポリ
シロキサンの粉体類に対する被覆割合は、粉体類100
重量部に対し、メチルハイドロジェンポリシロキサン1
〜15重量部とし、好ましくは2〜10重量部とする。
シロキサンの粉体類に対する被覆割合は、粉体類100
重量部に対し、メチルハイドロジェンポリシロキサン1
〜15重量部とし、好ましくは2〜10重量部とする。
【0017】本発明で用いる末端に二重結合を1つ有す
る炭素数8〜14の直鎖状炭化水素の粉体類に対する被
覆割合は、粉体類100重量部に対し、同直鎖状炭化水
素0.03〜3重量部とし、好ましくは、0.3〜1重
量部とする。
る炭素数8〜14の直鎖状炭化水素の粉体類に対する被
覆割合は、粉体類100重量部に対し、同直鎖状炭化水
素0.03〜3重量部とし、好ましくは、0.3〜1重
量部とする。
【0018】本発明で用いる粉体類にメチルハイドロジ
ェンポリシロキサンと末端に二重結合を1つ有する炭素
数8〜14の直鎖状炭化水素との混合物を被覆する方法
としては、以下に示す各方法が例示されるが、1.の乾
式処理法が最も好ましい。 1.乾式処理法;溶剤を用いず、ヘンシェルミキサー等
の撹拌、混合装置により混合、分散を行う方法。 2.湿式処理法;溶剤を用い、粉体類とメチルハイドロ
ジェンポリシロキサンと末端に二重結合を1つ有する炭
素数8〜14の直鎖状炭化水素とからなるスラリーを形
成した後、溶剤を留去する方法。 3.メカノケミカル法;オングミル、ボールミル等の装
置を用い、粉体表面にメチルハイドロジェンポリシロキ
サンと末端に二重結合を1つ有する炭素数8〜14の直
鎖状炭化水素をメカノケミカル反応を用いて被覆する方
法。
ェンポリシロキサンと末端に二重結合を1つ有する炭素
数8〜14の直鎖状炭化水素との混合物を被覆する方法
としては、以下に示す各方法が例示されるが、1.の乾
式処理法が最も好ましい。 1.乾式処理法;溶剤を用いず、ヘンシェルミキサー等
の撹拌、混合装置により混合、分散を行う方法。 2.湿式処理法;溶剤を用い、粉体類とメチルハイドロ
ジェンポリシロキサンと末端に二重結合を1つ有する炭
素数8〜14の直鎖状炭化水素とからなるスラリーを形
成した後、溶剤を留去する方法。 3.メカノケミカル法;オングミル、ボールミル等の装
置を用い、粉体表面にメチルハイドロジェンポリシロキ
サンと末端に二重結合を1つ有する炭素数8〜14の直
鎖状炭化水素をメカノケミカル反応を用いて被覆する方
法。
【0019】本発明で用いる加熱処理方法としては、送
風乾燥機、ガス乾燥機、電気炉等の加熱装置を用いるこ
とができる。但し、加熱処理中にシリコーン等の可燃物
蒸気が加熱装置内に充満することを防ぐため、加熱処理
中は空気を循環させ、排出されたガスを捕集する装置を
設置することが好ましい。
風乾燥機、ガス乾燥機、電気炉等の加熱装置を用いるこ
とができる。但し、加熱処理中にシリコーン等の可燃物
蒸気が加熱装置内に充満することを防ぐため、加熱処理
中は空気を循環させ、排出されたガスを捕集する装置を
設置することが好ましい。
【0020】本発明で用いる加熱処理条件は2つの工程
からなる。第1の工程では、70〜120℃の加熱温度
にて0.3〜4時間加熱処理を行う。第2の工程では、
120〜200℃の加熱温度にて1〜8時間加熱処理を
行う。
からなる。第1の工程では、70〜120℃の加熱温度
にて0.3〜4時間加熱処理を行う。第2の工程では、
120〜200℃の加熱温度にて1〜8時間加熱処理を
行う。
【0021】第1の工程によって、メチルハイドロジェ
ンポリシロキサン中の低沸点成分の気化及び顔料表面の
被覆が生じる。しかし、メチルハイドロジェンポリシロ
キサン中のSi−H基の重合架橋反応は充分に進行して
いないため、第1の工程終了の段階では撥水性等の性能
が充分でない。そこで、第2の工程において、第1の工
程で不充分であったSi−H基の重合架橋反応を進行さ
せることにより、撥水性に富んだ被覆処理顔料を得るこ
とができる。
ンポリシロキサン中の低沸点成分の気化及び顔料表面の
被覆が生じる。しかし、メチルハイドロジェンポリシロ
キサン中のSi−H基の重合架橋反応は充分に進行して
いないため、第1の工程終了の段階では撥水性等の性能
が充分でない。そこで、第2の工程において、第1の工
程で不充分であったSi−H基の重合架橋反応を進行さ
せることにより、撥水性に富んだ被覆処理顔料を得るこ
とができる。
【0022】本発明では、メチルハイドロジェンポリシ
ロキサンが重合する際に、メチルハイドロジェンポリシ
ロキサン中のSi−H基と、末端に二重結合を1つ有す
る炭素数8〜14の直鎖状炭化水素中の二重結合との間
で反応が生じ、得られるシリコーンの皮膜が改質される
結果、粉体類の感触に影響が生じる。
ロキサンが重合する際に、メチルハイドロジェンポリシ
ロキサン中のSi−H基と、末端に二重結合を1つ有す
る炭素数8〜14の直鎖状炭化水素中の二重結合との間
で反応が生じ、得られるシリコーンの皮膜が改質される
結果、粉体類の感触に影響が生じる。
【0023】また、本発明では、重合触媒を使用せず、
熱的条件のみによってSi−H基と二重結合との反応を
進めているため、Si−H基との反応にあたる二重結合
の割合は少なく、シリコーンの皮膜の改質に作用してい
る、末端に二重結合を1つ有する炭素数8〜14の直鎖
状炭化水素の割合は少量であると考えられる。
熱的条件のみによってSi−H基と二重結合との反応を
進めているため、Si−H基との反応にあたる二重結合
の割合は少なく、シリコーンの皮膜の改質に作用してい
る、末端に二重結合を1つ有する炭素数8〜14の直鎖
状炭化水素の割合は少量であると考えられる。
【0024】反応にあたらなかった、末端に二重結合を
1つ有する炭素数8〜14の直鎖状炭化水素は、加熱処
理中に気化し反応系外に除去される結果、粉体表面での
残留は少なく、直鎖状炭化水素固有の臭いも粉体類には
残らない。
1つ有する炭素数8〜14の直鎖状炭化水素は、加熱処
理中に気化し反応系外に除去される結果、粉体表面での
残留は少なく、直鎖状炭化水素固有の臭いも粉体類には
残らない。
【0025】本発明の化粧料には、上記の改質粉体以外
に、通常化粧料に用いられる粉体類、油剤、界面活性
剤、香料、防腐剤、殺菌剤、溶剤、水等を同時に配合す
ることができる。
に、通常化粧料に用いられる粉体類、油剤、界面活性
剤、香料、防腐剤、殺菌剤、溶剤、水等を同時に配合す
ることができる。
【0026】本発明の化粧料の種類としては、ファンデ
ーション、白粉、頬紅、プレストパウダー、チークカラ
ー、口紅、アイシャドウ、アイライナー、ネイルカラ
ー、サンスクリーン、ベースファンデーション等が挙げ
られる。
ーション、白粉、頬紅、プレストパウダー、チークカラ
ー、口紅、アイシャドウ、アイライナー、ネイルカラ
ー、サンスクリーン、ベースファンデーション等が挙げ
られる。
【0027】
【実施例】以下、製造例、実施例、及び比較例によって
本発明を詳細に説明する。尚、本実施例に記載の発色の
評価方法は以下の通りである。 発色の評価方法 未処理の粉体類と製造例に記載の粉体類を用い、ローラ
ーにてアマニ油中に10重量%の割合で混合した後、ガ
ラス板上に引き伸ばした。色差計を用い、それぞれの着
色アマニ油の色を測色し、未処理の粉体類を用いた場合
と比べて、製造例に記載の粉体類を用いた場合の色の変
化をΔEで表した。ΔEの大きさに応じて、表1に示す
基準に従って評価を行った。その結果を表3に示す。
本発明を詳細に説明する。尚、本実施例に記載の発色の
評価方法は以下の通りである。 発色の評価方法 未処理の粉体類と製造例に記載の粉体類を用い、ローラ
ーにてアマニ油中に10重量%の割合で混合した後、ガ
ラス板上に引き伸ばした。色差計を用い、それぞれの着
色アマニ油の色を測色し、未処理の粉体類を用いた場合
と比べて、製造例に記載の粉体類を用いた場合の色の変
化をΔEで表した。ΔEの大きさに応じて、表1に示す
基準に従って評価を行った。その結果を表3に示す。
【0028】
【表1】
【0029】実施例、比較例に記載の、撥水性、感触の
評価方法は以下の通りである。 1.撥水性の評価方法 実施例及び比較例で製造した化粧料を右内腕部に塗布
し、30℃の流水(毎分5リットル)を化粧料の上に流
した。そして、目視によって化粧料の撥水性が失われる
までの時間を測定し、表2に示す基準に従い、撥水性の
評価を行った。その結果を表4に示す。
評価方法は以下の通りである。 1.撥水性の評価方法 実施例及び比較例で製造した化粧料を右内腕部に塗布
し、30℃の流水(毎分5リットル)を化粧料の上に流
した。そして、目視によって化粧料の撥水性が失われる
までの時間を測定し、表2に示す基準に従い、撥水性の
評価を行った。その結果を表4に示す。
【0030】
【表2】
【0031】2.感触の評価方法 各実施例及び比較例によって製造した化粧料を用い、2
2〜45才の男女計10人を対象として、感触の評価を
行った。その結果を表4に示す。表4において、数値は
各評価項目に対して10人中何人が判定したかを示すも
のであり、10ならば10人全員が、1ならば10人中
1人が判定したことを示す。
2〜45才の男女計10人を対象として、感触の評価を
行った。その結果を表4に示す。表4において、数値は
各評価項目に対して10人中何人が判定したかを示すも
のであり、10ならば10人全員が、1ならば10人中
1人が判定したことを示す。
【0032】製造例1 ベンガラ1Kgに、下記式に示す構造をもつメチルハイ
ドロジェンポリシロキサン50g及び1−テトラデセン
(沸点256℃)15gを加え、ヘンシェルミキサーを
用いて撹拌、混合した後、自由粉砕機を用いて粉砕を行
った。送風乾燥機を用い、100℃にて2時間加熱処理
を行った後、160℃にて2時間加熱処理を行い、改質
したベンガラを得た。 同様にして、黄酸化鉄、黒酸化
鉄、酸化チタン、タルク、セリサイトを処理した。この
ようにして得られた改質粉体は撥水性に富んでいた。
ドロジェンポリシロキサン50g及び1−テトラデセン
(沸点256℃)15gを加え、ヘンシェルミキサーを
用いて撹拌、混合した後、自由粉砕機を用いて粉砕を行
った。送風乾燥機を用い、100℃にて2時間加熱処理
を行った後、160℃にて2時間加熱処理を行い、改質
したベンガラを得た。 同様にして、黄酸化鉄、黒酸化
鉄、酸化チタン、タルク、セリサイトを処理した。この
ようにして得られた改質粉体は撥水性に富んでいた。
【化7】
【0033】製造例2 雲母チタン1Kgに、下記式に示す構造をもつメチルハ
イドロジェンポリシロキサン30gと下記式に示す構造
をもつメチルハイドロジェンポリシロキサン10g及び
1−オクテン(沸点121℃)3gを加え、ヘンシェル
ミキサーを用いて撹拌、混合した後、アトマイザーを用
いて粉砕を行った。送風乾燥機を用い、70℃にて2時
間加熱処理を行った後、さらに140℃にて5時間加熱
処理を行い、改質した雲母チタンを得た。
イドロジェンポリシロキサン30gと下記式に示す構造
をもつメチルハイドロジェンポリシロキサン10g及び
1−オクテン(沸点121℃)3gを加え、ヘンシェル
ミキサーを用いて撹拌、混合した後、アトマイザーを用
いて粉砕を行った。送風乾燥機を用い、70℃にて2時
間加熱処理を行った後、さらに140℃にて5時間加熱
処理を行い、改質した雲母チタンを得た。
【化8】
【化9】
【0034】製造例3 微粒子酸化チタン(平均粒径15μm)100gに、下
記式に示す構造をもつメチルハイドロジェンポリシロキ
サン12gと1−ドデセン(沸点213℃)0.15g
を、ミキサーを用いて混合粉砕した後、送風乾燥機を用
いて110℃にて3時間加熱処理を行った後、180℃
にて8時間加熱処理を行い、改質した微粒子酸化チタン
を得た。
記式に示す構造をもつメチルハイドロジェンポリシロキ
サン12gと1−ドデセン(沸点213℃)0.15g
を、ミキサーを用いて混合粉砕した後、送風乾燥機を用
いて110℃にて3時間加熱処理を行った後、180℃
にて8時間加熱処理を行い、改質した微粒子酸化チタン
を得た。
【化10】
【0035】製造例4 シリコーン樹脂ビーズ100gに、下記式に示す構造を
もつメチルハイドロジェンポリシロキサン2gと1−デ
セン(沸点172℃)0.2g及びn−ヘキサン150
gを加え、撹拌混合した後、n−ヘキサンを留去した。
ついで送風乾燥機を用いて100℃にて0.5時間加熱
処理を行った後、130℃にて8時間加熱処理を行い、
改質したシリコーン樹脂ビーズを得た。
もつメチルハイドロジェンポリシロキサン2gと1−デ
セン(沸点172℃)0.2g及びn−ヘキサン150
gを加え、撹拌混合した後、n−ヘキサンを留去した。
ついで送風乾燥機を用いて100℃にて0.5時間加熱
処理を行った後、130℃にて8時間加熱処理を行い、
改質したシリコーン樹脂ビーズを得た。
【化11】
【0036】製造例5 タルク1Kgに、下記式に示す構造をもつメチルハイド
ロジェンポリシロキサン40g及び1−デセン(沸点1
72℃)30gを加え、ヘンシェルミキサーを用いて撹
拌、混合した後、自由粉砕機を用いて粉砕を行った。送
風乾燥機を用い80℃にて1時間加熱処理を行った後、
140℃にて4時間加熱処理を行い、改質したタルクを
得た。同様にしてカオリンを処理し、改質したカオリン
を得た。
ロジェンポリシロキサン40g及び1−デセン(沸点1
72℃)30gを加え、ヘンシェルミキサーを用いて撹
拌、混合した後、自由粉砕機を用いて粉砕を行った。送
風乾燥機を用い80℃にて1時間加熱処理を行った後、
140℃にて4時間加熱処理を行い、改質したタルクを
得た。同様にしてカオリンを処理し、改質したカオリン
を得た。
【化12】
【0037】実施例1 ファンデーション 製造例1、4で製造した処理粉体を用い、下記の処方に
て、ファンデーションを作成した。 成分A セリサイト(製造例1) 46.2部 タルク(製造例1) 20.0部 酸化チタン(製造例1) 14.0部 ベンガラ(製造例1) 1.0部 黄酸化鉄(製造例1) 3.0部 黒酸化鉄(製造例1) 0.3部 シリコーン樹脂ビーズ(製造例4) 1.0部 成分B 流動パラフィン 3.0部 スクワラン 5.0部 メチルポリシロキサン 4.0部 ソルビタンモノオレレート 2.0部 防腐剤 0.2部 香料 0.3部 成分Aをヘンシェルミキサーに入れ5分間混合し、これ
に予め均一に混合溶解してある成分Bを徐々に添加して
引き続き10分間混合した。次いで、これを粉砕機で破
砕した。その後プレス充填して製品とした。
て、ファンデーションを作成した。 成分A セリサイト(製造例1) 46.2部 タルク(製造例1) 20.0部 酸化チタン(製造例1) 14.0部 ベンガラ(製造例1) 1.0部 黄酸化鉄(製造例1) 3.0部 黒酸化鉄(製造例1) 0.3部 シリコーン樹脂ビーズ(製造例4) 1.0部 成分B 流動パラフィン 3.0部 スクワラン 5.0部 メチルポリシロキサン 4.0部 ソルビタンモノオレレート 2.0部 防腐剤 0.2部 香料 0.3部 成分Aをヘンシェルミキサーに入れ5分間混合し、これ
に予め均一に混合溶解してある成分Bを徐々に添加して
引き続き10分間混合した。次いで、これを粉砕機で破
砕した。その後プレス充填して製品とした。
【0038】比較例1 ファンデーション 処理を行っていない粉体を用い、下記の処方にて、ファ
ンデーションを作成した。 成分A マイカ 46.2部 タルク 20.0部 酸化チタン 15.0部 ベンガラ 1.0部 黄酸化鉄 3.0部 黒酸化鉄 0.3部 シリコーン樹脂ビーズ 1.0部 成分B 流動パラフィン 3.0部 スクワラン 5.0部 メチルポリシロキサン 4.0部 ソルビタンモノオレレート 2.0部 防腐剤 0.2部 香料 0.3部 成分Aをヘンシェルミキサーに入れ5分間混合し、これ
に予め均一に混合溶解してある成分Bを徐々に添加して
引き続き10分間混合した。次いで、これを粉砕機で破
砕した。その後プレス充填して製品とした。
ンデーションを作成した。 成分A マイカ 46.2部 タルク 20.0部 酸化チタン 15.0部 ベンガラ 1.0部 黄酸化鉄 3.0部 黒酸化鉄 0.3部 シリコーン樹脂ビーズ 1.0部 成分B 流動パラフィン 3.0部 スクワラン 5.0部 メチルポリシロキサン 4.0部 ソルビタンモノオレレート 2.0部 防腐剤 0.2部 香料 0.3部 成分Aをヘンシェルミキサーに入れ5分間混合し、これ
に予め均一に混合溶解してある成分Bを徐々に添加して
引き続き10分間混合した。次いで、これを粉砕機で破
砕した。その後プレス充填して製品とした。
【0039】実施例2 アイシャドウ 製造例2及び5で製造した処理粉体を用い、下記の処方
にて、アイシャドウを作成した。 成分A 群青 11.0部 ステアリン酸亜鉛 8.0部 雲母チタン(製造例2) 33.0部 タルク(製造例5) 21.0部 カオリン(製造例5) 9.5部 成分B ミリスチン酸オクチルドデシル 4.5部 ラノリン 4.5部 シリコーン油 2.0部 ワセリン 2.0部 香料 0.5部 成分Aをヘンシェルミキサーに入れ5分間混合し、これ
に予め均一に混合溶解してある成分Bを徐々に添加して
引き続き10分間混合した。次いで、これを粉砕機で破
砕した。その後プレス充填して製品とした。
にて、アイシャドウを作成した。 成分A 群青 11.0部 ステアリン酸亜鉛 8.0部 雲母チタン(製造例2) 33.0部 タルク(製造例5) 21.0部 カオリン(製造例5) 9.5部 成分B ミリスチン酸オクチルドデシル 4.5部 ラノリン 4.5部 シリコーン油 2.0部 ワセリン 2.0部 香料 0.5部 成分Aをヘンシェルミキサーに入れ5分間混合し、これ
に予め均一に混合溶解してある成分Bを徐々に添加して
引き続き10分間混合した。次いで、これを粉砕機で破
砕した。その後プレス充填して製品とした。
【0040】比較例2 アイシャドウ 処理を行っていない粉体を用い、下記の処方にて、アイ
シャドウを作成した。 成分A 群青 11.0部 ステアリン酸亜鉛 8.0部 雲母チタン 33.0部 タルク 21.0部 カオリン 9.5部 成分B ミリスチン酸オクチルドデシル 4.5部 ラノリン 4.5部 シリコーン油 2.0部 ワセリン 2.0部 香料 0.5部 成分Aをヘンシェルミキサーに入れ5分間混合し、これ
に予め均一に混合溶解してある成分Bを徐々に添加して
引き続き10分間混合した。次いで、これを粉砕機で破
砕した。その後プレス充填して製品とした。
シャドウを作成した。 成分A 群青 11.0部 ステアリン酸亜鉛 8.0部 雲母チタン 33.0部 タルク 21.0部 カオリン 9.5部 成分B ミリスチン酸オクチルドデシル 4.5部 ラノリン 4.5部 シリコーン油 2.0部 ワセリン 2.0部 香料 0.5部 成分Aをヘンシェルミキサーに入れ5分間混合し、これ
に予め均一に混合溶解してある成分Bを徐々に添加して
引き続き10分間混合した。次いで、これを粉砕機で破
砕した。その後プレス充填して製品とした。
【0041】実施例3 サンオイル 製造例3で製造した処理粉体を用い、下記の処方にて、
アイシャドウを作成した。 成分A 微粒子酸化チタン(製造例3) 10.0部 成分B 環状メチルポリシロキサン 20.0部 (SH244 東レ・ダウコーニング ・シリコーン(株)製) メチルポリシロキサン(5cst) 20.0部 メチルポリシロキサン(500cst) 4.5部 グリセリン 1.0部 エタノール 44.0部 防腐剤 0.2部 香料 0.3部 均一に混合溶解してある成分Bに成分Aを徐々に添加
し、15分間サンドミルを用いて混合し、製品とした。
アイシャドウを作成した。 成分A 微粒子酸化チタン(製造例3) 10.0部 成分B 環状メチルポリシロキサン 20.0部 (SH244 東レ・ダウコーニング ・シリコーン(株)製) メチルポリシロキサン(5cst) 20.0部 メチルポリシロキサン(500cst) 4.5部 グリセリン 1.0部 エタノール 44.0部 防腐剤 0.2部 香料 0.3部 均一に混合溶解してある成分Bに成分Aを徐々に添加
し、15分間サンドミルを用いて混合し、製品とした。
【0042】比較例3 サンオイル 処理を行っていない粉体を用い、下記の処方にてアイシ
ャドウを作成した。 成分A 微粒子酸化チタン 10.0部 成分B 環状メチルポリシロキサン 20.0部 (SH244 東レ・ダウコーニング ・シリコーン(株)製) メチルポリシロキサン(5cst) 20.0部 メチルポリシロキサン(500cst) 4.5部 グリセリン 1.0部 エタノール 44.0部 防腐剤 0.2部 香料 0.3部 均一に混合溶解してある成分Bに成分Aを徐々に添加
し、15分間サンドミルを用いて混合し、製品とした。
本製品は7日後、微粒子酸化チタンが凝集した。
ャドウを作成した。 成分A 微粒子酸化チタン 10.0部 成分B 環状メチルポリシロキサン 20.0部 (SH244 東レ・ダウコーニング ・シリコーン(株)製) メチルポリシロキサン(5cst) 20.0部 メチルポリシロキサン(500cst) 4.5部 グリセリン 1.0部 エタノール 44.0部 防腐剤 0.2部 香料 0.3部 均一に混合溶解してある成分Bに成分Aを徐々に添加
し、15分間サンドミルを用いて混合し、製品とした。
本製品は7日後、微粒子酸化チタンが凝集した。
【0043】製造例1で製造したベンガラ、黄酸化鉄の
発色の評価を表3に示す。この表をみれば、製造例の改
質粉体は未処理の粉体に比べて発色に富んでいることが
判る。
発色の評価を表3に示す。この表をみれば、製造例の改
質粉体は未処理の粉体に比べて発色に富んでいることが
判る。
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】表4より、本発明の化粧料が、撥水性に富
み、感触に優れていることが判る。また、表3及び実施
例3、比較例3の結果より、未処理の粉体を用いた化粧
料は本発明の化粧料に比べ分散性に劣るため、粉体の二
次凝集に起因する発色の悪化等の変化が生じたものと考
えられる。
み、感触に優れていることが判る。また、表3及び実施
例3、比較例3の結果より、未処理の粉体を用いた化粧
料は本発明の化粧料に比べ分散性に劣るため、粉体の二
次凝集に起因する発色の悪化等の変化が生じたものと考
えられる。
【0046】
【発明の効果】以上のことから、本発明が、粉体類を、
メチルハイドロジェンポリシロキサンと末端に二重結合
を1つ有する炭素数8〜14の直鎖状炭化水素の混合物
にて被覆処理した後、加熱処理した改質粉体を配合する
ことで、発色、撥水性、感触に優れた化粧料を提供する
ことは明らかである。
メチルハイドロジェンポリシロキサンと末端に二重結合
を1つ有する炭素数8〜14の直鎖状炭化水素の混合物
にて被覆処理した後、加熱処理した改質粉体を配合する
ことで、発色、撥水性、感触に優れた化粧料を提供する
ことは明らかである。
Claims (2)
- 【請求項1】 粉体類を、メチルハイドロジェンポリシ
ロキサンと、末端に二重結合を1つ有する炭素数8〜1
4の直鎖状炭化水素の混合物にて被覆した後、70〜1
20℃にて0.3〜4時間加熱処理し、さらに120〜
200℃にて1〜8時間加熱処理して得られる改質粉体
を配合してなる化粧料であって、前記粉体類とメチルハ
イドロジェンポリシロキサンと直鎖状炭化水素との重量
比が、粉体類100重量部に対して、メチルハイドロジ
ェンポリシロキサンが1〜15重量部、直鎖状炭化水素
が0.03〜3重量部であることを特徴とする化粧料。 - 【請求項2】 メチルハイドロジェンポリシロキサン
が、下記構造式にて示される構造をもつ請求項1記載の
化粧料。 【化1】 (但し、m+n=8〜25,m:n=1:2〜1:4)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29966791A JPH05112430A (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | 化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29966791A JPH05112430A (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | 化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05112430A true JPH05112430A (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=17875518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29966791A Pending JPH05112430A (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | 化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05112430A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08183860A (ja) * | 1994-10-14 | 1996-07-16 | Wacker Chemie Gmbh | オルガノポリシロキサン樹脂溶液、その製法並びにこれを含有する被覆材料 |
US6194070B1 (en) * | 1999-04-09 | 2001-02-27 | J. M. Huber Corporation | Surface treated barium sulfate and method of preparing the same |
US6274662B1 (en) | 1999-04-09 | 2001-08-14 | J.M. Huber Corporation | Vulcanizable elastomeric compositions containing surface treated barium sulfate and vulcanizates thereof |
US6849673B2 (en) | 2003-07-02 | 2005-02-01 | J. M. Huber Corporation | Film forming coating composition containing surface treated barium sulfate, and methods of use |
JP2016529206A (ja) * | 2013-05-10 | 2016-09-23 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | シラン変性油を含む消費者製品 |
-
1991
- 1991-10-18 JP JP29966791A patent/JPH05112430A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08183860A (ja) * | 1994-10-14 | 1996-07-16 | Wacker Chemie Gmbh | オルガノポリシロキサン樹脂溶液、その製法並びにこれを含有する被覆材料 |
US6194070B1 (en) * | 1999-04-09 | 2001-02-27 | J. M. Huber Corporation | Surface treated barium sulfate and method of preparing the same |
US6274662B1 (en) | 1999-04-09 | 2001-08-14 | J.M. Huber Corporation | Vulcanizable elastomeric compositions containing surface treated barium sulfate and vulcanizates thereof |
US6849673B2 (en) | 2003-07-02 | 2005-02-01 | J. M. Huber Corporation | Film forming coating composition containing surface treated barium sulfate, and methods of use |
JP2016529206A (ja) * | 2013-05-10 | 2016-09-23 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | シラン変性油を含む消費者製品 |
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