JPH05221827A - メイクアップ化粧料 - Google Patents

メイクアップ化粧料

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JPH05221827A
JPH05221827A JP5738992A JP5738992A JPH05221827A JP H05221827 A JPH05221827 A JP H05221827A JP 5738992 A JP5738992 A JP 5738992A JP 5738992 A JP5738992 A JP 5738992A JP H05221827 A JPH05221827 A JP H05221827A
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JP
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powder
modified
modified silicone
methacryl
silicone
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JP5738992A
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Akihiro Kuroda
章裕 黒田
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Kanebo Ltd
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Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は品質安定性、撥水性、感触性に優れ
たメイクアップ化粧料を提供することを目的とする。 【構成】 粉体類を平均重合度5〜50のメチルハイド
ロジェンポリシロキサンにて被覆、加熱処理した後、片
末端にメタクリル基を1つ有する片末端メタクリル変性
シリコーンを被覆して得られる改質粉体と、オルガノシ
ロキサン類とを配合することを特徴とするメイクアップ
化粧料に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分散性に優れる改質粉
体とオルガノシロキサン類とを同時に配合してなる、品
質安定性、撥水性及び感触性に優れたメイクアップ化粧
料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
粉体類にシリコーン層を介してペンダント基を導入する
技術としては、特公平1−54380号公報に示されて
いるように、粉体類を一度Si−H基を有するシリコー
ン化合物で被覆した後、有機溶媒溶液中にて触媒を用
い、1−デセン等の二重結合または三重結合を持つ化合
物を、シリコーン皮膜表面のSi−H基と結合させて、
ペンダント基とする方法が示されている。
【0003】しかしながら、この方法では、二重結合を
持つ化合物として、炭化水素系化合物のみを例示してお
り、片末端メタクリル変性シリコーン等の変性シリコー
ンの導入に関する記載はなされていない。
【0004】また、顔料をシリカにて表面処理した後、
片末端水酸基変性シリコーンをその表面に結合させるこ
とが行われている。しかしながら、この方法で得られる
結合部の構造は、Si−O−C結合であり、水によって
加水分解されてしまう問題があった。
【0005】一方、メイクアップ化粧品に粉体を配合す
る場合、例えばネイルカラーでは、配合系における粉体
の安定性が悪いと、溶剤成分と粉体成分が分離沈降し、
再分散しにくくなる問題があった。特公平1−5438
0号公報に示されているように、粉体表面にテトラデシ
ル基等の炭化水素系の側鎖を導入すれば、類似の炭化水
素系の油剤に対する分散安定性は極めて向上する。しか
しながら、この方法で得られる改質粉体のシリコーン類
に対する分散安定性は、炭化水素系の油剤に対する分散
安定性と比べて充分でなかった。
【0006】本発明の目的は、品質の安定性、撥水性及
び感触性に優れたメイクアップ化粧料を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、これらの
問題点に鑑み鋭意研究した結果、粉体類を平均重合度5
〜50のメチルハイドロジェンポリシロキサンにて被
覆、加熱処理した後、片末端にメタクリル基を1つ有す
る片末端メタクリル変性シリコーンを被覆することで、
シリコーン類に対する分散安定性に優れた改質粉体を
得、これとオルガノシロキサン類とをメイクアップ化粧
料に配合することで、品質安定性に優れたメイクアップ
化粧料を得ることに成功した。
【0008】即ち、本発明は、粉体類を平均重合度5〜
50のメチルハイドロジェンポリシロキサンにて被覆、
加熱処理した後、片末端にメタクリル基を1つ有する片
末端メタクリル変性シリコーンを被覆して得られる改質
粉体と、オルガノシロキサン類とを配合することを特徴
とするメイクアップ化粧料に関する。
【0009】以下に本発明の構成を詳説する。本発明で
用いられる粉体類は、例えば黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒
酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青等の有色
顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム、酸化ジル
コニウム等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、
カオリン、雲母、モンモリロナイト等の体質顔料、雲母
チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネ
シウム等の金属塩、N−アシルアスパラギン酸被覆マイ
カ等の有機物被覆顔料及び金属石鹸処理顔料、ナイロン
パウダー、シルクパウダー、テフロンパウダー、セルロ
ースパウダー、シリコーンパウダー、金染色シルクパウ
ダー、ポリエチレンパウダー等の高分子粉体、シリカ、
アルミナ等の無機粉体、青色404号等の色素、赤色2
号Alレーキ等のレーキ顔料、更には、微粒子酸化チタ
ン、微粒子酸化亜鉛、アルミナ被覆微粒子酸化チタン、
シリカ被覆微粒子酸化チタン等の微粒子粉体、ベントナ
イト等が挙げられる。
【0010】本発明で用いられるメチルハイドロジェン
ポリシロキサンは、下記の化1〜化3に示す構造を持
つ。
【化1】 (但し、k=5〜50)
【化2】 (但し、m+n=8〜50,nは4以上の整数,ジメチ
ルシロキサンユニットとメチルハイドロジェンシロキサ
ンユニットの順番は、ランダムであってもブロックであ
っても構わない)
【化3】 (但し、p=4〜10)
【0011】但し、メチルハイドロジェンポリシロキサ
ンは高分子であり、分子量分布を持つため、上記k、
m、n、pの各値は、分子量分布の中心を示すものであ
る。また、これらのメチルハイドロジェンポリシロキサ
ンは、構造、分子量分布等の異なった2種類以上の化合
物の混合物を用いることができる。
【0012】本発明で用いるメチルハイドロジェンポリ
シロキサンの粉体類に対する被覆割合は、粉体類100
重量部に対し、メチルハイドロジェンポリシロキサン1
〜10重量部が好ましく、さらに好ましくは1.5〜5
重量部である。
【0013】 本発明で用いる、粉体類にメチルハイド
ロジェンポリシロキサンを被覆する方法としては、以下
に示す各方法が例示されるが、(1)の乾式処理法が好
ましい。 (1)乾式処理法 溶剤を用いず、ヘンシェルミキサー
等の撹拌、混合装置により混合、分散を行う方法。 (2)湿式処理法 溶剤を用い、粉体類とメチルハイド
ロジェンポリシロキサンと末端に二重結合を1つ有する
炭素数8〜14の直鎖状炭化水素とからなるスラリーを
形成した後、溶剤を留去する方法。 (3)メカノケミカル法 オングミル、ボールミル等の
装置を用い、粉体表面にメチルハイドロジェンポリシロ
キサンと末端に二重結合を1つ有する炭素数8〜14の
直鎖状炭化水素をメカノケミカル反応を用いて被覆する
方法。
【0014】本発明で用いる加熱処理方法としては、送
風乾燥機、ガス乾燥機、電気炉等の加熱装置を用いるこ
とができる。但し、加熱処理中にシリコーン等の可燃物
蒸気が加熱装置内に充満することを防ぐため、加熱処理
中は空気を循環させ、排出されたガスを捕集する装置を
設置することが好ましい。
【0015】本発明で用いる加熱処理条件としては、1
20〜200℃の加熱温度で、1〜12時間加熱するこ
とが好ましい。さらに好ましい加熱方法としては、80
〜120℃の温度範囲で0.5〜2時間加熱した後、1
20〜180℃の温度範囲で1〜8時間加熱する方法が
挙げられる。尚、80〜120℃の加熱条件とは、この
温度範囲内の一定温度にて加熱を行っても、徐々に温度
を上げていっても構わない。
【0016】本発明で用いる片末端メタクリル変性シリ
コーンは、次式に示す構造を持つ。 (CH3 3 SiO((CH3 2 SiO)a Si(C
3 2 R (但しaは、平均値で15〜45であり、Rはメタクリ
ル基を含む有機変性基である。) Rの例としては、C
3 6 OCOC(CH3 )=CH2 が挙げられる。
【0017】メチルハイドロジェンポリシロキサンで処
理された粉体に片末端メタクリル変性シリコーンを被覆
する方法としては、有機溶媒中に処理粉体と片末端メタ
クリル変性シリコーンと触媒を投入し、加熱撹拌を行う
方法が好ましい。
【0018】有機溶媒としては、片末端メタクリル変性
シリコーンの溶解性を考慮し、n−ヘキサン、シクロヘ
キサン、トルエン、キシレン、環状ジメチルポリシロキ
サン等が挙げられるが、n−ヘキサンが好ましい。触媒
としては、白金系触媒、パラジウム系触媒、錫系触媒等
が挙げられるが、ジブチル錫ジラウレートが好ましい。
【0019】片末端メタクリル変性シリコーンの投入量
は、処理粉体中の残存Si−H基の量に左右される。残
存Si−H基の量の測定方法としては、一定量の処理粉
体を密閉容器に量り取り、これに1%水酸化ナトリウム
/イソブチルアルコール溶液を加え、発生してくる水素
ガスの量を水上置換法で測定し、処理粉体1gあたりの
残存Si−H基の量を計算で求める方法が挙げられる。
そして、残存Si−H基1つにつき、片末端メタクリル
変性シリコーンが1分子結合するとした理論量の1.2
〜1.6倍量の片末端メタクリル変性シリコーンを投入
することが好ましい。
【0020】本発明の化粧料に用いられるオルガノシロ
キサン類としては、例えばメチルハイドロジェンポリシ
ロキサン、環状ジメチルポリシロキサン、直鎖状ジメチ
ルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポ
リエーテル変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、ア
ルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、アモジ
メチコーン、シリコーンゴムの少なくとも一種を選ぶこ
とができる。
【0021】本発明の化粧料には、上記の改質粉体以外
に、通常化粧料に用いられる粉体類、油剤、界面活性
剤、香料、防腐剤、殺菌剤、溶剤、水等を同時に配合す
ることができる。
【0022】本発明の化粧料の種類としては、ファンデ
ーション、白粉、頬紅、プレストパウダー、チークカラ
ー、口紅、アイシャドウ、アイライナー、ネイルカラ
ー、ベースファンデーション等が挙げられる。
【0023】
【実施例】以下、製造例、実施例及び比較例によって本
発明を詳細に説明する。製造例に記載した分散安定性の
評価方法及び実施例、比較例に記載した撥水性、感触の
評価方法は以下の通りである。 (1)分散安定性の評価方法 試験管に、80vol%エタノール水溶液を10ml入
れ、ついで試験を行う粉体100mgを投入した。この
試験管に超音波洗浄器を用いて1分間超音波を照射した
後、静置し、粉体の沈降する様子を観察した。沈降の程
度により、表1に示す基準に従い、分散安定性の評価を
行った。結果を表9に示す。
【0024】
【表1】
【0025】(2)撥水性の評価方法 実施例及び比較例で作成した化粧料を右内腕部又は爪
(左手人差し指)に塗布し、30℃の流水(毎分5リッ
トル)を化粧料の上に流した。さらに毎分1回の割合
で、化粧料の表面を手で擦った。そして、目視によって
化粧料の撥水性が失われるまでの時間を測定した。表2
に示す基準に従い、撥水性の評価を行った。結果を表1
0に示す。
【0026】
【表2】
【0027】(3)感触、塗布感の評価方法 各実施例及び比較例によって作成した化粧料を用い、2
3〜41才の男女計10人を対象として、感触、塗布感
の評価を行った。その結果を表10に示す。表10にお
いて、数値は各評価項目に対して10人中何人が良いと
判定したかを示すものであり、10ならば10人全員
が、1ならば10人中1人が良いと判定したことを示
す。
【0028】製造例1 酸化チタン1Kgに、化4に示す構造を持つメチルハイ
ドロジェンポリシロキサン30gを加え、ヘンシェルミ
キサーを用いて撹拌、混合した後、自由粉砕機を用いて
粉砕を行った。ガス送風乾燥機を用い、100℃にて3
0分加熱処理した後、160℃にて2時間加熱処理を行
い、改質した酸化チタンを得た。
【化4】 ついで、冷却管をつけた容器中に得られた粉体1Kg、
化5に示す構造式を持つ片末端メタクリル変性シリコー
ン9.6g、ジブチル錫ジラウレート0.2gを混合投
入した後、n−ヘキサン2.5lを加え、モーターによ
り撹拌しながら、容器を水浴(水温80℃)につけ、4
時間反応を行った。
【化5】 得られた粉体をn−ヘキサンにて洗浄した後、さらに1
00℃で1時間加熱処理を行った。得られた改質粉体は
撥水性に富んでいた。
【0029】製造例2 黄色酸化鉄115gとセリサイト35gを撹拌混合した
粉体に、化6に示す構造を持つメチルハイドロジェンポ
リシロキサン7.5g、イソプロピルアルコール300
gを加え、撹拌混合した。ついでこの溶液を撹拌下、溶
媒を減圧留去して得られた粉体を、130℃にて7時間
加熱処理した。
【化6】 ついで、冷却管をつけた容器中に得られた粉体150
g、化7に示す構造式を持つ片末端メタクリル変性シリ
コーン5.5g、ジブチル錫ジラウレート0.1gを混
合投入した後、n−ヘキサン500mlを加え、モータ
ーにより撹拌しながら、容器を水浴(水温80℃)につ
け、5時間反応を行った。
【化7】 得られた粉体をn−ヘキサンにて洗浄した後、さらに1
00℃で1時間加熱処理を行い、改質粉体を得た。
【0030】製造例3 ベンガラについては、製造例2と同様の条件で処理し、
改質粉体を得た。 製造例4 黒酸化鉄については、製造例2と同様の条件で処理し、
改質粉体を得た。製造例2,3,4で得られたいずれの
改質粉体も撥水性に富んでいた。
【0031】製造例5 タルク100gに、化8に示す構造を持つメチルハイド
ロジェンポリシロキサン1.5gを加え撹拌混合した。
この粉体を70℃から毎分1℃ずつ昇温しながら30分
間加熱処理した後、180℃にて2時間加熱処理した。
【化8】 ついで、冷却管をつけた容器中に得られた粉体100
g、化9に示す構造式を持つ片末端メタクリル変性シリ
コーン0.8g、ジブチル錫ジラウレート0.1gを混
合投入した後、n−ヘキサン500mlを加え、モータ
ーにより撹拌しながら、容器を水浴(水温80℃)につ
け、4時間反応を行った。
【化9】 得られた粉体をn−ヘキサンにて洗浄した後、さらに1
00℃で1時間加熱処理を行い、改質粉体を得た。
【0032】製造例6 マイカについては、製造例5と同様の条件で処理し、改
質粉体を得た。 製造例7 雲母チタンについては、製造例5と同様の条件で処理
し、改質粉体を得た。製造例5,6,7で得られたいず
れの改質粉体も撥水性に富んでいた。
【0033】次に改質粉体を配合した化粧料の実施例を
示す。 実施例1 ファンデーション 製造例1〜6で作成した粉体を用い、下記の処方にて、
ファンデーションを作成した。
【0034】
【表3】 成分Aをヘンシェルミキサーに入れ5分間混合し、これ
に予め均一に混合溶解してある成分Bを徐々に添加して
引き続き10分間混合した。次いで、これを粉砕機で破
砕した。その後プレス充填して製品とした。
【0035】比較例1 ファンデーション 処理を行っていない粉体を用い、下記の処方にて、ファ
ンデーションを作成した。
【0036】
【表4】 成分Aをヘンシェルミキサーに入れ5分間混合し、これ
予め均一に混合溶解してある成分Bを徐々に添加して
引き続き10分間混合した。次いで、これを粉砕機で破
砕した。その後プレス充填して製品とした。
【0037】実施例2 クリームほお紅 製造例1〜5、7で作成した改質粉体を用い、下記の処
方にて、クリームほお紅を作成した。
【0038】
【表5】 成分Aをミキサーを用いて混合、粉砕した後、加熱溶
解、混合した成分Bを投入し、撹拌混合した。ついでガ
ラス容器に充填し製品とした。
【0039】比較例2 クリームほお紅 未処理粉体を用い、下記の処方にて、クリームほお紅を
作成した。
【0040】
【表6】 成分Aをミキサーを用いて混合、粉砕した後、加熱溶
解、混合した成分Bを投入し、撹拌混合した。ついでガ
ラス容器に充填し製品とした。
【0041】実施例3 ネイルカラー 製造例1で作成した改質粉体を用い、下記の処方にて、
ネイルカラーを作成した。
【0042】
【表7】 成分Aを3本ローラーを用いて混合し、成分B、Cをペ
イントシェーカーを用いて混合した後、両者をホモジナ
イザーを用いて混合し、ガラス容器に充填して製品とし
た。
【0043】比較例3 ネイルカラー 未処理粉体を用い、下記の処方にて、ネイルカラーを作
成した。
【0044】
【表8】 成分Aを3本ローラーを用いて混合し、成分B、Cをペ
イントシェーカーを用いて混合した後、両者をホモジナ
イザーを用いて混合し、ガラス容器に充填して製品とし
た。
【0045】製造例1〜7で作成した改質粉体の分散安
定性の評価を表9に示す。製造例の改質粉体は未処理の
粉体と比べて分散安定化に富んでいることが判る。
【0046】
【表9】
【0047】
【表10】
【0048】表10より、本発明の化粧料は、撥水性に
富み、感触、塗布感に優れていることがわかる。また、
表9より本発明で用いた改質粉体は水−エタノール系の
溶液中で安定に分散することがわかる。さらに、製造後
1週間目での製品の安定性は、実施例2、3では実施例
の方が比較例よりも優れた性能を示した。特に比較例3
のネイルカラーでは、酸化チタンが容器底部に沈降し、
再分散が難しかった。
【0049】
【発明の効果】以上のことから、本発明はメイクアップ
化粧料に、粉体類を平均重合度5〜50のメチルハイド
ロジェンポリシロキサンにて被覆、加熱処理した後、片
末端にメタクリル基を1つ有する片末端メタクリル変性
シリコーンを被覆して得られる改質粉体と、オルガノシ
ロキサン類とを配合することで、品質の安定性、撥水
性、感触に優れることを特徴とするメイクアップ化粧料
を提供することは明かである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体類を平均重合度5〜50のメチルハ
    イドロジェンポリシロキサンにて被覆、加熱処理した
    後、片末端にメタクリル基を1つ有する片末端メタクリ
    ル変性シリコーンを被覆して得られる改質粉体と、オル
    ガノシロキサンとを配合することを特徴とするメイクア
    ップ化粧料。
  2. 【請求項2】 片末端メタクリル変性シリコーンが下記
    式にて示されることを特徴とする請求項1に記載のメイ
    クアップ化粧料。 (CH3 3 SiO((CH3 2 SiO)a Si(C
    3 2 R (但しaは、平均値で15〜45の整数であり、Rはメ
    タクリル基を含む有機変性基である。)
  3. 【請求項3】 オルガノシロキサン類がメチルハイドロ
    ジェンポリシロキサン、環状ジメチルポリシロキサン、
    直鎖状ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシ
    ロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、フッ素変性シ
    リコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコ
    ーン、アモジメチコーン、シリコーンゴムの少なくとも
    一種であることを特徴とする請求項1に記載のメイクア
    ップ化粧料。
JP5738992A 1992-02-10 1992-02-10 メイクアップ化粧料 Pending JPH05221827A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002080771A (ja) * 2000-09-07 2002-03-19 Noevir Co Ltd 顔料分散体および化粧料
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JP2017206446A (ja) * 2016-05-16 2017-11-24 ポーラ化成工業株式会社 油中水乳化化粧料

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