JPH05109617A - 多結晶シリコン膜の形成方法 - Google Patents
多結晶シリコン膜の形成方法Info
- Publication number
- JPH05109617A JPH05109617A JP26946991A JP26946991A JPH05109617A JP H05109617 A JPH05109617 A JP H05109617A JP 26946991 A JP26946991 A JP 26946991A JP 26946991 A JP26946991 A JP 26946991A JP H05109617 A JPH05109617 A JP H05109617A
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- JP
- Japan
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- silicon film
- polycrystalline silicon
- crystal
- particle size
- substrate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 平均結晶粒径が大きく、粒径が揃った多結晶
シリコン膜を形成する。 【構成】 300℃以上に保たれた基板上にSi原子を
含む分子を照射してSi結晶核を形成し、基板温度を3
00℃以下に降温して非晶質Siを堆積し、さらに基板
温度を350〜800℃に保ち固相成長で非晶質Siを
結晶化する。
シリコン膜を形成する。 【構成】 300℃以上に保たれた基板上にSi原子を
含む分子を照射してSi結晶核を形成し、基板温度を3
00℃以下に降温して非晶質Siを堆積し、さらに基板
温度を350〜800℃に保ち固相成長で非晶質Siを
結晶化する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示デバイス等の作製
に有用な多結晶シリコン膜を形成する方法に関する。
に有用な多結晶シリコン膜を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表示デバイス等の作製に利用する
多結晶シリコン膜を形成するには、例えば、竹中らの応
用電子物性分科会研究報告No.4の32,25ページ
にあるようにLPCVD法で堆積した非晶質シリコン
膜、あるいはLPCVD法で堆積した多結晶シリコン膜
をイオン注入で非晶質化した非晶質シリコン膜を固相成
長で結晶化した多結晶シリコン膜が用いられてきた。
多結晶シリコン膜を形成するには、例えば、竹中らの応
用電子物性分科会研究報告No.4の32,25ページ
にあるようにLPCVD法で堆積した非晶質シリコン
膜、あるいはLPCVD法で堆積した多結晶シリコン膜
をイオン注入で非晶質化した非晶質シリコン膜を固相成
長で結晶化した多結晶シリコン膜が用いられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来技術では、形成される多結晶シリコン膜の粒径が不揃
いで、平均結晶粒径も小さいといった欠点があった。
来技術では、形成される多結晶シリコン膜の粒径が不揃
いで、平均結晶粒径も小さいといった欠点があった。
【0004】本発明の目的は、平均結晶粒径が大きく、
粒径が揃った多結晶シリコン膜の形成方法を提供するこ
とにある。
粒径が揃った多結晶シリコン膜の形成方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による多結晶シリコン膜の形成方法において
は、300℃以上に保たれた基板上にSi原子を含む分
子を照射し、Si結晶核を形成する工程と、基板温度を
300℃以下に降温し、非晶質Siを堆積する工程と、
基板温度を350〜800℃に保ち、前記Si結晶核を
種結晶とした固相成長で非晶質Siを結晶化する工程と
を含むものである。
め、本発明による多結晶シリコン膜の形成方法において
は、300℃以上に保たれた基板上にSi原子を含む分
子を照射し、Si結晶核を形成する工程と、基板温度を
300℃以下に降温し、非晶質Siを堆積する工程と、
基板温度を350〜800℃に保ち、前記Si結晶核を
種結晶とした固相成長で非晶質Siを結晶化する工程と
を含むものである。
【0006】
【作用】以下に、本発明によって、平均結晶粒径が大き
く粒径の揃った多結晶シリコン膜の形成が可能となる理
由について述べる。
く粒径の揃った多結晶シリコン膜の形成が可能となる理
由について述べる。
【0007】本発明者が、非晶質シリコン膜が固相成長
で多結晶シリコン膜に変化する過程を詳細に調査したと
ころ、この過程は、結晶核が発生する過程と、結晶核が
成長する過程とからなることが判明した。この2つの過
程は同時に進行する。
で多結晶シリコン膜に変化する過程を詳細に調査したと
ころ、この過程は、結晶核が発生する過程と、結晶核が
成長する過程とからなることが判明した。この2つの過
程は同時に進行する。
【0008】したがって、ある場所で発生し多結晶核が
成長している同時期に、他の場所で結晶核が発生するこ
とも可能であり、その結果、結晶核の発生時期の差によ
り得られる結晶粒の大きさの差が生じる。
成長している同時期に、他の場所で結晶核が発生するこ
とも可能であり、その結果、結晶核の発生時期の差によ
り得られる結晶粒の大きさの差が生じる。
【0009】これに対して本発明では、結晶核を形成す
る過程と、結晶核を成長させる過程とを明確に分けたも
のである。2つの過程を分けることによって、形成した
結晶核の密度に対応した粒径の大きさの揃った結晶粒か
らなる多結晶シリコン膜を得ることができる。
る過程と、結晶核を成長させる過程とを明確に分けたも
のである。2つの過程を分けることによって、形成した
結晶核の密度に対応した粒径の大きさの揃った結晶粒か
らなる多結晶シリコン膜を得ることができる。
【0010】さらに、多結晶シリコン膜の平均粒径は、
結晶核の密度を小さくすることで、これを大きくするこ
とができる。
結晶核の密度を小さくすることで、これを大きくするこ
とができる。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を用いて詳
細に説明する。
細に説明する。
【0012】図1(a),(b),(c)は、本発明の
一実施例を説明するための断面模式図である。
一実施例を説明するための断面模式図である。
【0013】図1(a)において、まず、Si基板10
上にSiO220を形成し、これを真空度10-5Tor
r以下に排気された真空容器に導入し、基板温度を30
0〜600℃に保ってSi2H8分子を照射したところ、
SiO上に結晶核30が約0.5〜2μm間隔に形成さ
れた。
上にSiO220を形成し、これを真空度10-5Tor
r以下に排気された真空容器に導入し、基板温度を30
0〜600℃に保ってSi2H8分子を照射したところ、
SiO上に結晶核30が約0.5〜2μm間隔に形成さ
れた。
【0014】次に、基板温度を室温に冷却後、同じ真空
容器内で図1(b)のように非晶質シリコン40を電子
銃蒸着した。
容器内で図1(b)のように非晶質シリコン40を電子
銃蒸着した。
【0015】さらに、この基板を取り出し、市販の熱処
理装置で600℃1時間窒素雰囲気での熱処理を施した
後、透過型電子顕微鏡で詳細に評価した。
理装置で600℃1時間窒素雰囲気での熱処理を施した
後、透過型電子顕微鏡で詳細に評価した。
【0016】すると、図1(c)に示したように、結晶
核30を種結晶として固相成長で拡大し、結晶粒界60
で囲まれた結晶粒50が得られた。結晶粒50の大きさ
は、結晶核30の間隔に応じて0.5〜2μmでありサ
イズが良く揃っていることが確認できた。
核30を種結晶として固相成長で拡大し、結晶粒界60
で囲まれた結晶粒50が得られた。結晶粒50の大きさ
は、結晶核30の間隔に応じて0.5〜2μmでありサ
イズが良く揃っていることが確認できた。
【0017】本実施例では、結晶核を形成するためにS
i2H6分子を用いたが、SiH2Cl2,SiH4等Si
原子を含む他の分子を用いても良い。また、非晶質シリ
コンの堆積は、電子銃蒸着で行ったが、LPCVD法で
も同様な効果が期待できる。
i2H6分子を用いたが、SiH2Cl2,SiH4等Si
原子を含む他の分子を用いても良い。また、非晶質シリ
コンの堆積は、電子銃蒸着で行ったが、LPCVD法で
も同様な効果が期待できる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、平
均結晶粒径が大きく、粒径の揃った多結晶シリコン膜の
形成方法を得ることができる。
均結晶粒径が大きく、粒径の揃った多結晶シリコン膜の
形成方法を得ることができる。
【図1】(a)〜(c)は、本発明の一実施例を工程順
に示す断面模式図である。
に示す断面模式図である。
10 シリコン基板 20 SiO2 30 結晶核 40 非晶質シリコン 50 結晶粒 60 結晶粒界
Claims (1)
- 【請求項1】 300℃以上に保たれた基板上にSi原
子を含む分子を照射し、Si結晶核を形成する工程と、 基板温度を300℃以下に降温し、非晶質Siを堆積す
る工程と、 基板温度を350〜800℃に保ち、前記Si結晶核を
種結晶とした固相成長で非晶質Siを結晶化する工程と
を含むことを特徴とする多結晶シリコン膜の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26946991A JPH05109617A (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | 多結晶シリコン膜の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26946991A JPH05109617A (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | 多結晶シリコン膜の形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05109617A true JPH05109617A (ja) | 1993-04-30 |
Family
ID=17472875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26946991A Pending JPH05109617A (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | 多結晶シリコン膜の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05109617A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006135149A (ja) * | 2004-11-08 | 2006-05-25 | Yuzo Mori | Ge微結晶核付き基板の作製方法及びGe微結晶核付き基板 |
US7351654B2 (en) | 2004-05-19 | 2008-04-01 | Elpida Memory, Inc. | Semiconductor device and method for producing the same |
-
1991
- 1991-10-17 JP JP26946991A patent/JPH05109617A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7351654B2 (en) | 2004-05-19 | 2008-04-01 | Elpida Memory, Inc. | Semiconductor device and method for producing the same |
JP2006135149A (ja) * | 2004-11-08 | 2006-05-25 | Yuzo Mori | Ge微結晶核付き基板の作製方法及びGe微結晶核付き基板 |
JP4665488B2 (ja) * | 2004-11-08 | 2011-04-06 | 森 勇蔵 | Ge微結晶核付き基板の作製方法 |
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