JPH05103604A - 粉末化ローヤルゼリーとその製造方法 - Google Patents

粉末化ローヤルゼリーとその製造方法

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JPH05103604A
JPH05103604A JP3096045A JP9604591A JPH05103604A JP H05103604 A JPH05103604 A JP H05103604A JP 3096045 A JP3096045 A JP 3096045A JP 9604591 A JP9604591 A JP 9604591A JP H05103604 A JPH05103604 A JP H05103604A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ローヤルゼリーの天然品からその全成分を有効
に利用し、製造工程が簡便でしかも安価な、かつ、水に
易溶性で溶液にしたとき透明で安定なローヤルゼリー液
が得られる、取扱いの容易な粉末化ローヤルゼリーを製
造する。 【構成】ローヤルゼリーの懸濁液のpHを4.5〜6.
0に調整し、常温以上に保持したのち、上澄液と不溶成
分を分離し、分離された不溶成分をアルカリ水溶液中で
加温処理後前記上澄液と混合して清澄ローヤルゼリー溶
液を得る。この溶液のpHを中性に調整し、賦型剤と混
合し、噴霧乾燥又は凍結乾燥して粉末化ローヤルゼリー
を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉末化ローヤルゼリー
の製造方法に関するものであり、より詳細にはローヤル
ゼリーの全成分をそのまま利用することによって生ロー
ヤルゼリーと同じ特性を保ち、しかも水溶液にしたとき
易溶性で清澄なローヤルゼリー液を与えることができる
粉末化ローヤルゼリーの製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ローヤルゼリーは若い働き蜂の分泌腺
(下咽頭腺、大腮腺)より分泌される乳白色を帯びた強
い酸味のある物質で、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、
アセチルコリン、10−ヒドロキシデセン酸、ステロー
ル、ホルモンなどの栄養成分をバランス良く含み、古く
から生タイプ、カプセルタイプ、飲料タイプなどの健康
食品、医薬品、化粧品として利用されている。
【0003】ところで飲料製品においては風味などと共
に透明性、色などの外観が重要な商品特性であることは
いうまでもない。しかし、ローヤルゼリーは、蛋白質に
富み、乳白色の粘稠な物質であり、飲料などに原料とし
て添加した場合溶解性が劣る。そのため成分が白濁ある
いは分離析出し、安定性、透明性を要求される健康食品
の原料として使用するには、使いにくい素材であった。
したがって従来の飲料原料とローヤルゼリーを単に混合
したものは、白濁や沈殿が生じるために多量のローヤル
ゼリーを加えることができないという難点もあった。
【0004】一方、ローヤルゼリーは、生または凍結し
て供給され、そのまま摂取することも行われているが、
腐敗しやすいため冷蔵庫ないしは冷凍庫に保存しなけれ
ばならなかった。また粘稠で取り扱いにくいだけでな
く、特有の匂があるためそのままでは摂取しにくいもの
である。そのため、粉末とすることが試みられているが
溶解性、特有の匂などの点で必ずしも満足のいくものは
得られていない。そこで糖類や蜂蜜などと混合して摂取
しやすい状態としたり、このように処理したものを更に
マイクロカプセルに充填したり、錠剤とすることが行わ
れている。さらに、ワイン、リキュール、フラワー酒、
清涼飲料などの飲料に混ぜることが行われている。
【0005】また、ローヤルゼリーを水に懸濁して有効
成分を抽出した後、遠心分離などにより濁りを除去し透
明溶液とすることが行われている。しかし、結果的に利
用しうる10−ヒドロキシデセン酸の量が少ない。した
がって、従来のローヤルゼリー飲料は、1びん当り生の
ローヤルゼリーに換算して50〜500mg(50mlびん
入りとして0.1〜1.0重量%)のローヤルゼリーが
含まれているにすぎなかった。ちなみにこのローヤルゼ
リーの有効成分として、ローヤルゼリーの公正取引規約
においてローヤルゼリーの純度を定めるのに10−ヒド
ロキシデセン酸を指標物質として用い、生タイプのロー
ヤルゼリーで1.4重量%以上、乾燥ローヤルゼリーで
3.5重量%以上存在することを要するとしている。
【0006】かかる欠点を改良するために、ローヤルゼ
リーの懸濁液にエチルアルコールを加えて加温抽出し、
抽出後一定の範囲のpHに調整した後遠心分離または膜
ろ過して得た抽出液をローヤルゼリー飲料に使用する
(特開平1−215268公報参照)方法が提案されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法では
10−ヒドロキシデセン酸は含まれるものの、アルコー
ルに不溶な蛋白質等が完全に除外され、ローヤルゼリー
が天然品として本来有している全栄養成分を有効に利用
できないという欠点が残り、抽出に時間と費用がかかる
という難点があり、栄養学的にも製造工程的にも十分で
なく満足できるものでなかった。
【0008】本発明の目的はローヤルゼリーを水やアル
コールで抽出することなく、天然品の全成分を有効に利
用し、製造工程が簡便でしかも安価な、かつ水に易溶性
で溶液にしたとき透明で安定なローヤルゼリー液が得ら
れる、取扱いの容易な粉末化ローヤルゼリーの製造方法
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段]本発明者等
は、ローヤルゼリーの全成分を高濃度に含有し、しかも
溶液にしたとき透明な飲料の製造方法について鋭意研究
を続け、(イ)ローヤルゼリーの懸濁液のpHを弱酸性
に調整し加熱し遠心分離することで、ローヤルゼリー中
の、10−ヒドロキシデセン酸、ビタミン等を多く含む
水溶液画分と水不溶性蛋白質を含む画分に分離し、水不
溶性蛋白質を含む画分をアルカリで温和に処理し、この
アルカリ処理液と、10−ヒドロキシデセン酸、ビタミ
ン等を多く含む水溶性画分とを合体させ中性付近で乾燥
することで、非常に安定したローヤルゼリー粉末となる
こと、(ロ)しかも、この粉末は水に易溶性で、飲料に
した場合に透明な水溶液を与えることを見出しこの知見
に基づき本発明を完成させるに至った。 【0010】すなわち本発明は、ローヤルゼリーの懸濁
液のpHを5.0〜7.0に調整し、常温に保持したの
ち、上澄液と不溶成分を分離し、分離された不溶成分を
アルカリ水溶液中で加温処理後前記上澄液と混合し、該
混合液をpHを中性に調整し、賦型剤と混合し噴霧乾燥
又は凍結乾燥することを特徴とする粉末化ローヤルゼリ
ーの製造方法を提供するものである。本発明の原料とし
て用いるローヤルゼリーは、生のものに限らず、冷凍し
たものまたは凍結乾燥したもの等、任意のものが使用で
きる。
【0011】本発明方法において、まずローヤルゼリー
1重量部に対し、好ましくは1〜10重量部の水または
温水を加え、炭酸ナトリウム水溶液等のアルカリを用い
pHが5.0〜7.0のローヤルゼリーの懸濁液とす
る。pHをこの範囲に限定するのは、ローヤルゼリーの
懸濁液は蛋白質の等電点つまりpH5.0を中心に酸性
側まはアルカリ側に移行するにつれて濁りの程度が薄く
なり、濁度の大きい方が不溶成分を遠心分離等で完全に
分離でき、完全に透明な上澄液が得やすいからである。
しかしあまり強い酸性下で行うと水に不溶性の蛋白質を
分画することが困難で、最終段階の工程で蛋白質等の沈
殿の原因となる。一方、pHが7.0を越えると酸性下
と同様、水に不溶性の蛋白質を分離させることが困難
で、また、最終製品の、ローヤルゼリー特有の味が失わ
れ、異臭が強まり商品価値を失う原因となるため、これ
を避けなければならない。
【0012】pHを調整したのち温度を常温以上に保
持、好ましくは20℃〜50℃に加温し、水不溶性蛋白
質などの分離を行う。20℃未満では、10−ヒドロキ
シデセン酸、ビタミン等の画分、水不溶性蛋白質等の画
分の完全な分離が困難となる。一方50℃を越える高温
では水溶性画分の成分の変化が起こり、また水不溶性蛋
白質の固化が強まり後の操作性が問題となり又熱的に不
経済となる。また、加熱処理時間はローヤルゼリーの濃
度、pH、温度によって上澄液の光透過率が90%以上
になる時間を選べばよいが、一般的には10〜30分間
が適当である。次に、このローヤルゼリーの加熱処理液
をすみやかに遠心分離や膜濾過等適宜の手段を用いて上
澄液から水不溶成分を分離する。
【0013】次に、この分離された水不溶成分に30%
水酸化ナトリウム水溶液を不溶成分と水酸化ナトリウム
の重量比で好ましくは1:0.01〜0.10の範囲で
加えアルカリ性とし、温和なアルカリ処理を行う。この
場合通常pH11以上で透明化し、また処理時間の増大
とともに赤味を帯びた着色を呈し、また臭味とともに悪
臭の原因となるので、アルカリ加熱処理条件としてはp
H11以上、温度30〜55℃、時間0.5〜3時間が
好ましく、着色及び臭いの点からは特に3時間未満が好
ましい。
【0014】このように温和なアルカリ処理を行ったの
ちろ過により異物(蜜ロウ、幼虫の体細胞など)を除却
し、得られた黄色の透明な溶液を先の上澄と混合する。
この混合液は通常このまま透明なローヤルゼリー溶液と
して、適宜他の飲料原料と調合し、ローヤルゼリー飲料
とすることができるが、腐敗しやすく、また希薄液であ
るため取扱いにくい。このため、保存安定性、運搬コス
トの低減、使い易さ等の面から通常噴霧乾燥、または凍
結乾燥して粉末化される。粉末化に際しては、このまま
での乾燥は可能であるが、乾燥効率が悪く、また含水量
も高いため、保存安定性の優れた粉末は得られない。ま
た水に戻したときの溶解性も悪い。このため先ず混合液
はpH5.0〜8.0に調整し、賦型剤を混合した後、
乾燥し、粉末化する。賦型剤としては、デキストリン、
サイクロデキストリン、乳糖、ショ糖、グアーガム、ア
ルギン酸などから適宜に選択して用いられる。その使用
量はローヤルゼリー100gに対し10g〜200g、
好ましくは30g〜70gとする。
【0015】次に本発明方法により得られたローヤルゼ
リー粉末を飲料原料液に加え飲料溶液を調製することが
できる。ここで用いる飲料原料とは、例えば、蜂蜜、ア
セロラ、ビタミンC、ローズヒップ、乳酸菌、ステビ
ア、ブドウ糖、果糖、果汁、コーヒー、洋酒、水、着香
料等の通常の飲料に用いられる原料である。これらの原
料を調合、溶解し、この溶液に本発明により得られた粉
末化ローヤルゼリーを加え、均一な状態になるように攪
拌して飲料溶液とする。次いで飲料溶液を所定の加熱殺
菌を行った後、瓶または缶などの容器にアセプテック充
填またはホット充填し、ローヤルゼリー飲料とする。
【0016】上記の説明から明らかなように、本発明の
最大の特徴はローヤルゼリーの懸濁液の可溶化に物理化
学的処理つまり温和なアルカリ処理と加熱処理の相乗効
果を利用し、ローヤルゼリーの全成分を可溶化し、粉末
化したことである。しかも、この粉末化ローヤルゼリー
は水に再溶解すれば透明なローヤルゼリー溶液となるこ
とはもちろんのこと色調や香味の変化はない。また、保
存性や運搬性も優れており、生ローヤルゼリーに比べは
るかに取扱い易いことはいうまでもない。
【0017】
【実施例】以下に試験例と実施例を挙げて本発明を具体
的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。なお以下の例中、組成に関する%及び部は重量%及
び重量部を示す。
【0018】試験例1 国産の生ローヤルゼリーを水に懸濁して10%の懸濁液
としたときの濁度のpHによる変化を目視により判定し
た結果を表1に示す。なお、10%懸濁液のpHは3.
9であったが、有機酸および30%水酸化ナトリウム溶
液を用いて所定のpHに調整した。
【0019】
【表1】
【0020】表1よりpH5.0において濁度が最も大
きく、酸性およびアルカリ性に移動するに従い濁度が低
下し、pH10では透明化するものの黄色に着色するこ
とがわかる。
【0021】試験例2 ローヤルゼリーを水に懸濁して10%懸濁液とし、10
%炭酸ナトリウム溶液でpHを5.0となるように調整
し、50℃5分間加熱し、次いで4500Gで遠心分離
して上澄液と水不溶成分に分離し、得られた不溶成分に
30%水酸化ナトリウム溶液を加えて所定のpHに調整
し室温に放置後の液の濁度のpHによる変化を目視によ
り判定した結果を表2に示す。
【0022】
【表2】
【0023】表2よりpH7.0〜10.0までは懸濁
状態が保持されたが、pH11.0および12.0では
黄濁及び黄色で透明化することがわかった。
【0024】試験例3 ローヤルゼリーの10%水懸濁液を炭酸ナトリウム溶液
でpH5.0に調整し、50℃5分加熱後4500Gで
30分間の遠心分離を行い、水不溶成分の懸濁状物を水
酸化ナトリウム溶液でpHを12.0に調整し、50℃
でのアルカリ条件下での経過時間による着色状態の目視
による判定結果と臭いの変化を表3に示す。
【0025】
【表3】
【0026】表3よりアルカリ処理時間が長くなると溶
液が赤味を帯び調味料臭も増す傾向があり、ローヤルゼ
リーの成分に変質が生じたことを感じさせる。
【0027】実施例1 国産の生ローヤルゼリー100gに4倍量の水を加えて
攪拌し、ローヤルゼリーの20%懸濁液を調製した。こ
れに10%炭酸ナトリウム水溶液を加えてpH5.2に
調整し、攪拌しながら50℃で5分間保持した。次いで
遠心分離機を用いて、4500Gで30分間遠心分離を
行い上澄液450gと沈殿物50gを得た。この沈殿物
に水100gを加えて攪拌し、均質な懸濁液とした後、
30%水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH12.0に
調整し、50℃で2時間保持した。この溶液に先に得た
遠心上澄液を加え、30%クエン酸水溶液でpH7.0
に調整した後ろ過により異物(蜜ろう、幼虫の体細胞)
を除去し、透明な黄色の液を得た。この溶液450g
に、デキストリン66gを加えて溶解し、常法に従い噴
霧乾燥して粉末化ローヤルゼリーを得た。この粉末化ロ
ーヤルゼリーの組成を表4に示す。
【0028】
【表4】
【0029】実施例2 実施例1と同様にして製造した粉末化ローヤルゼリー2
00gを水10リットルに加えたところ、容易に溶解
し、透明な溶液を得た。この溶液は、ローヤルゼリー2
%含有液であるが、生ローヤルゼリー特有な刺激的香味
は和らげられ、嗜好的に優れていた。この清澄化ローヤ
ルゼリー液8.5リットルに蜂蜜1kg、ブドウ糖1k
g、クエン酸100g、ビタミンC100gを加えて溶
解した。これを85℃で10分で加熱殺菌後ろ過し、瓶
に充填してローヤルゼリー入り飲料を得た。このローヤ
ルゼリー飲料は、酸味と甘味及びローヤルゼリーの味の
バランスがとれたおいしい飲料であった。また5℃で1
2ヶ月間の保存にも透明のままであり、濁りや沈殿を生
じなかった。
【0030】参考例1 国産の生ローヤルゼリー100gに60℃の熱湯を4倍
量加えて攪拌機を用いてローヤルゼリーの20%懸濁液
を調製した。次いで30%水酸化ナトリウム水溶液2ml
を用いてpH5.2とした後、50℃で5分間保持して
加熱処理した。次いで4500Gの遠心分離機を用いて
30分間遠心分離を行い、上澄液450gと不溶成分5
0gを分離した。この不溶成分は、加水して150gと
し、30%水酸化ナトリウム溶液でpH12.0に調整
し、不溶成分懸濁液とし、80℃で8時間アルカリ性加
熱処理を行い、濁りが全くないが赤味と調味料臭の強い
透明な溶液を得た。このアルカリ処理液を遠心分離して
得た上記の上澄み液と混合し30%クエン酸溶液でpH
を7.0に調整した。ローヤルゼリー100gに対しデ
キストリン66gを加え、噴霧乾燥し粉末とした。この
粉末をローヤルゼリー換算で2%水溶液としたところ、
この溶液は濁りは生じなかったが赤味を帯びた、臭いも
ローヤルゼリーに由来する臭いと違う調味料臭を示し、
アルカリ分解による味の変化もかなり感じられ、ローヤ
ルゼリー飲料の製造にこの粉末化ローヤルゼリーを用い
ることは不適当であった。
【0031】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
ればローヤルゼリーを水及びアルコール抽出を行うこと
なく、アルカリと酸及び加熱による温和な物理、化学的
処理の相乗効果を利用して味の変化のみならず沈殿物も
生じさせることなく、可溶化、粉末化するものであり、
しかもアルコール抽出のように一部の抽出成分だけを利
用するのと違って、ローヤルゼリーが本来持っている多
くのビタミン、ミネラル、アミノ酸、蛋白質、脂質、1
0−ヒドロキシデセン酸などの全成分をそのまま有効利
用することができる。さらに、例えば、本発明で得られ
た粉末化ローヤルゼリーは水に容易に溶解し、飲料に応
用した場合、例えば1びん当り生のローヤルゼリーに換
算して500〜1000mgあるいはそれ以上含有させる
ことが可能で、アルコール抽出によって得られた一成分
のみを利用したローヤルゼリー飲料に比べてローヤルゼ
リー由来の香味をうまくいかせるばかりでなく、容器に
充填するときの加熱殺菌によっても濁りを生じることな
く、しかも長期間保存後も透明性を保持する品質安定性
に優れた飲料を製造できる。またこの粉末は長期間の保
存安定性や運搬性が優れ、生ローヤルゼリーに比べて取
扱い性が優れる。しかも飲料ばかりでなくキャンデー、
トローチ、ヨーグルト、アイスクリームなどに応用でき
舌触りが滑らかで色々な食品の素材として利用できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローヤルゼリーの懸濁液のpHを4.5
    〜6.0に調整し、常温以上に保持したのち、上澄液と
    不溶成分を分離し、分離された不溶成分をアルカリ水溶
    液中で加温処理後前記上澄液と混合して清澄ローヤルゼ
    リー溶液を得、この溶液を中性に調整し、賦型剤と混合
    し、噴霧乾燥又は凍結乾燥することを特徴とする粉末化
    ローヤルゼリーの製造方法。
  2. 【請求項2】 ローヤルゼリーの全成分を物理、化学的
    処理により可溶化後粉末化したことを特徴とする粉末化
    ローヤルゼリー。
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