JP2000342231A - ローヤルゼリー含有固形飲食用組成物 - Google Patents
ローヤルゼリー含有固形飲食用組成物Info
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Abstract
ヤルゼリー含有固形飲食用組成物を提供する。 【解決手段】ローヤルゼリーと濃縮果汁を含有する飲食
用組成物中に、賦形剤としてL−アスコルビン酸及び/
又はそのナトリウム塩を25〜99重量%混合してなる
ローヤルゼリー含有固形飲食用組成物。
Description
されるローヤルゼリー含有の固形飲食用組成物に関す
る。
王蜂の唯一の食べ物として咽頭腺から分泌する乳白色の
物質であり、女王蜂の驚異的な産卵能力と長寿の源とさ
れている。
ビタミン類、ミネラル、10−ヒドロキシデセン酸、パ
ロチン等の特有成分を含んでいる。
に健康に役立つ食品として、古来より利用されてきた。
近年では、凍結乾燥した粉末をカプセルに入れたり、蜂
蜜に混ぜて健康食品として食されている。
ヤルゼリーにあっては冷蔵、或いは長期には冷凍保存を
必要とする。また、上記の凍結乾燥したものにあって
は、常温保存が出来るが吸湿性が強く取り扱い上単独で
は飲食用には向かずカプセルに詰めたものを飲用する等
の方法が取られている。また、蜂蜜に混ぜたものにあっ
ては、ローヤルゼリーの他に多量の蜂蜜を食することに
なる上、取り扱いにくく更に携帯にも適しない等の問題
点がある。
な収斂性の特有な味を有する為、そのままでは食べにく
く嗜好性を減退させているという問題点もある。
題点を解決して、ローヤルゼリーが均一に溶解分散した
乾燥状態の固化したローヤルゼリー含有組成物とし、常
温取り扱い性が良く、且つ保存性を向上させたローヤル
ゼリー含有固形飲食用組成物にすることにある。
温取り扱い性、且つ保存性向上に加え、ローヤルゼリー
含有組成物の特有な刺激性風味に起因する嗜好性減退を
改善する事にある。
に、本発明としては、ローヤルゼリーと濃縮果汁を含有
する組成物中に、賦形剤としてL-アスコルビン酸及び/
又はそのナトリウム塩を25〜99重量%混合したロー
ヤルゼリ−含有固形飲食用組成物にある。
する組成物中に、賦形剤としてL−アスコルビン酸及び
/又はそのナトリウム塩を25〜99重量%混合したロ
ーヤルゼリ−含有固形飲食用組成物にある。この場合、
生ローヤルゼリー10〜95重量%と濃縮果汁5〜90
重量%からなる混合物が1〜65重量%と、L−アスコ
ルビン酸及び/又はそのナトリウム塩が35〜99重量
%とからなるローヤルゼリー含有固形飲食用組成物とす
ることが特に好ましい。
又はそのナトリウム塩に代えて、またはL−アスコルビ
ン酸及び/又はそのナトリウム塩と共にパラチニットを
添加するか、或いは上記L−アスコルビン酸及び/又は
そのナトリウム塩と共にトレハロースを添加した前記の
ローヤルゼリー含有固形飲食用組成物も上記課題を達成
できる。
成物には、賦形剤として所要量のL−アスコルビン酸及
び/又はそのナトリウム塩が25〜99重量%含まれる
が、その作用としては結晶性の強いL−アスコルビン酸
またはそのナトリウム塩がローヤルゼリーや濃縮果汁の
難結晶性物を取込ながら通常の乾燥によって固化するも
のとも考えられ、結果として難結晶性物の乾燥固化が出
来、しかも取扱い易く、且つ飲食し易いローヤルゼリー
含有固形飲食用組成物となる。
用組成物に対して、L−アスコルビン酸及び/又はその
ナトリウム塩に代えて、またはL−アスコルビン酸及び
/又はそのナトリウム塩と共にパラチニットを添加する
か、或いはL−アスコルビン酸及び/又はそのナトリウ
ム塩と共にトレハロースを添加した場合には、上記と同
様の固化作用があり、さらに風味がマイルドになるの
で、嗜好性の優れたローヤルゼリ−含有固形飲食用組成
物になる。
は、前述のようにいわば女王蜂の特別食で、若い働蜂が
咽頭腺から分泌する乳白色の物質である。密蜂が繁殖す
るため、新たに女王蜂を必要とするときに王台が作ら
れ、この王台の中でローヤルゼリーのみを与えられた幼
虫が女王蜂となって誕生する。また、このようなローヤ
ルゼリーには、抗癌剤、血管拡張因子、或いは低血糖物
質の抽出などの成果が認められている。
は、上記のように天然に生産されたもので、いわゆる生
ローヤルゼリーであってもよく、または乾燥ローヤルゼ
リーで、例えば凍結乾燥したローヤルゼリーを使用して
もよい。
リーとしては、アピ社製のローヤルゼリー等の社団法人
全国ローヤルゼリー公正取引協議会が定める組成基準に
基づき生産されたものなどが挙げられる。
圧縮、或いはすりつぶした果汁を例えば1/5倍とか1
/20倍とかに濃縮した果汁である。果物類由来の食物
繊維やガム質などを取り除いた、いわゆる清澄果汁、或
いは果物類由来の食物繊維やガム質などを取り除いてい
ない果汁などであってもよい。具体的には、オレンジ、
レモン、グレープフルーツなどの柑橘系、またはブドウ
類、リンゴ類、パイナップル、イチゴ、メロンなどの濃
縮果汁が挙げられる。
は、いわゆるビタミンCである。一般にブドウ糖や澱粉
類から発酵法等により生産される。通常、結晶状或いは
粉末状のものがあり、そのどちらでも良い。
ロッシュ社製、武田薬品社製のL-アスコルビン酸等が挙
げられる。また、L−アスコルビン酸ナトリウム塩も一
般に市販されているものである。
砂糖を原料にし酵素の働きにより生産されたパラチノー
スを触媒の存在下、水素付加により、生産された二糖類
の一種である。
元三井製糖社のパラチニットが挙げられる。
古くから自然界の動植物類に存在が認められている二糖
類で、現在では澱粉から酵素の作用により製造されてい
る。
商事社製のトレハオースが挙げられる。
物を使用する場合、生等のローヤルゼリーを10〜95
重量%と濃縮果汁を5〜90重量%の割合で混合するこ
とが好ましい。なぜなら生等のローヤルゼリーが10重
量%未満になると、出来た固形飲食用組成物のローヤル
ゼリー風味が極端に低下してしまう場合がある。また濃
縮果汁が5重量%未満になると、ローヤルゼリーの舌を
刺すような収斂性のある味を改善出来ない場合がある。
る組成物で、L−アスコルビン酸及び/又はナトリウム
塩、または前記糖類の総配合量は、全体量の25〜99
重量%が好ましい。なぜなら、25重量%未満の少量の
L−アスコルビン酸及び/又はナトリウム塩、または前
記糖類の量では、乾燥し固化した組成物が吸湿しべたつ
き易い。特に好ましくは、L−アスコルビン酸及び/又
はナトリウム塩、または前記糖類の総配合量としては、
35〜99重量%である。
或いは顆粒状のもの、またはタブレット状に打錠したも
のであってもよく、そのまま飲食するか、または水や湯
に溶解分散して飲用出来る。また、この発明の飲食用組
成物は、上記した必須の成分に加えて、適宜にアスパラ
テーム、ステビア抽出物、甘草抽出物等の甘味料、クエ
ン酸等の酸味料を添加してより嗜好性を高めることも出
来、或いは必要により大豆、トウモロコシ、りんご等の
食物繊維などを添加して健康性を高める事が出来るのは
勿論である。
に示した配合割合で、生ローヤルゼリー(アピ社製)に
濃縮アップル果汁(雄山商事社製、1/5濃縮)、濃縮
オレンジ果汁(雄山商事社製、バレンシアオレンジN4
000、1/5濃縮、Brix.60)、濃縮パイナッ
プル果汁(雄山商事社製、Brix.65)、及びL−
アスコルビン酸等をステンレス製容器に量り入れ、湯浴
上で、撹拌下45〜55℃で加温溶解する。Bx糖度計
にてBx糖度が80%以上になれば加熱を止め、バット
状の容器に移し冷却する。二時間後、以下の試験方法に
より、冷却物の固化性、乾燥性等を調べ、その評価
を表1〜4中に示した。
圧延し、固化の状態;圧延の可否を評価(表中に「固
化状態」と示す)、次に60℃の熱風乾燥機に入れ60
分間乾燥し、乾燥の状態;乾燥物の粉砕の可否を評価
(表中に「乾燥状態」)を調べた。その際の評価基準は
以下の通りである。 固化の状態: (評価点) (評価基準) -------------------------------------------------------------- 3 ; 濁った固形物。殆ど付着無く、崩壊状に圧延できる。 2 ; 半濁状の固形物。やや糸引き状の付着、半板状と崩壊状に圧延で きる。 1 ; 半透明状の半固形物。粘着性の付着、圧延困難。 乾燥の状態 (評価点) (評価基準) --------------------------------------------------------------- 3 ; 顆粒状または粉末状に粉砕可能。 2 ; 半溶融状部がややあり粉砕がやや困難、やや付着性がある。 1 ; 乾燥し難い溶融状部が多く粉砕出来ない。付着性がある。
配合した比較例1、またはマルチトールを配合した比較
例2は、半固化物で半透明状で圧延が困難であり、且つ
乾燥固化せず粉砕が非常に困難であった。
L−アスコルビン酸の配合量が本願発明の範囲より過小
である比較例3については、半固化物で半透明状で粘着
性があり、且つ乾燥粉砕が非常に困難であった。また、
表2の結果からも明らかなように、生ローヤルゼリーの
配合量が少ない実施例4、濃縮果汁の配合量が少ない実
施例5は他の実施例に比べ固化状態と乾燥状態がやや低
下した。
て、風味の官能テストを行ったが、実施例4、6につい
ては、ローヤルゼリーの風味が少なく、実施例1〜3、
5、7〜8、特に実施例5については、ローヤルゼリー
の特有な舌を刺す様な収斂性の味があるが、実施例9〜
11はローヤルゼリーの舌を刺すような収斂性のある味
を改善されローヤルゼリーの風味が生かされているとの
評価が大勢を占めた。また、各比較例に比べ、各実施例
は吸湿してべたつく欠点も少なく、取り扱いに優れてい
るとの評価を得た。
ン酸及び/又はそのナトリウム塩を混合したローヤルゼ
リー含有固形飲食用組成物は、ローヤルゼリーが果汁と
共に乾燥物状態となり、取り扱いよく、食べやすくなる
ローヤルゼリー含有固形飲食用組成物となる利点があ
る。また、L−アスコルビン酸及び/又はナトリウム塩
に代えて、またはL−アスコルビン酸及び/又はナトリ
ウム塩と共にパラチニットを添加するか、或はL−アス
コルビン酸及び/又はナトリウム塩と共にトレハロース
を添加した本発明では、上記の利点に加えてローヤルゼ
リー含有の固形飲食用組成物の酸味緩和効果による嗜好
性の向上をより図る利点もある。
Claims (5)
- 【請求項1】 ローヤルゼリーと濃縮果汁を含有する飲
食用組成物中に、賦形剤としてL−アスコルビン酸及び
/又はそのナトリウム塩を25〜99重量%混合してな
るローヤルゼリー含有固形飲食用組成物。 - 【請求項2】 生ローヤルゼリーと濃縮果汁を含有する
飲食用組成物中に、賦形剤としてL−アスコルビン酸及
び/又はそのナトリウム塩を25〜99重量%混合して
なるローヤルゼリー含有固形飲食用組成物。 - 【請求項3】 生ローヤルゼリー10〜95重量%と濃
縮果汁5〜90重量%との混合物が1〜65重量%と、
L−アスコルビン酸及び/又はそのナトリウム塩が35
〜99重量%とからなるローヤルゼリー含有固形飲食用
組成物。 - 【請求項4】 L-アスコルビン酸及び/又はそのナト
リウム塩に代えて、またはL−アスコルビン酸及び/又
はそのナトリウム塩と共に、パラチニットを添加してな
る請求項1〜3のいずれか1項に記載のローヤルゼリー
含有固形飲食用組成物。 - 【請求項5】 L−アスコルビン酸及び/又はそのナト
リウム塩と共に、トレハロースを添加してなる請求項1
〜3のいずれか1項に記載のローヤルゼリー含有固形飲
食用組成物。
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- 1999-06-04 JP JP15767399A patent/JP3913403B2/ja not_active Expired - Fee Related
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