JPH05101865A - ワイヤハーネスにおける本線と分岐線のジヨイント構造、ジヨイント方法およびジヨイント装置 - Google Patents

ワイヤハーネスにおける本線と分岐線のジヨイント構造、ジヨイント方法およびジヨイント装置

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JPH05101865A
JPH05101865A JP29074591A JP29074591A JPH05101865A JP H05101865 A JPH05101865 A JP H05101865A JP 29074591 A JP29074591 A JP 29074591A JP 29074591 A JP29074591 A JP 29074591A JP H05101865 A JPH05101865 A JP H05101865A
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道男 福田
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好信 太田
Hiroshi Kagei
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分岐線の先端において露出した芯線がテープ
を突き破って露出することがないようにすることを目的
としている。 【構成】 中間部に外被剥離部13を有する本線1と、
端部に外被剥離部23を有する分岐線2と、前記外被剥
離部23に隣接する分岐線2の芯線21の先端を被覆す
るテープ保護外被3と、前記外被剥離部13の芯線11
と前記外被剥離部23の芯線21を接続する圧着端子4
と、前記外被剥離部13,23を、前記テープ保護外被
3および前記圧着端子4とともに被覆するテープ5とを
備えることを特徴としている。 【効果】 芯線がテープを突き破ることによる絶縁不良
等を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば自動車にお
いて用いるワイヤハーネスにおける本線と分岐線のジョ
イント構造、ジョイント方法およびジョイント装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤハーネスにおいては、しばしば本
線の中間部と分岐線の端部を接続してなるジョイント構
造が構成されている。従来における前記本線と分岐線の
ジョイント構造は、図14に示すように、本線1Pの中
間部において露出させた芯線11Pと分岐線2Pの端部
において露出させた芯線21Pを圧着端子3Pで圧着
し、絶縁テープ4Pにより、前記圧着端子3Pおよび芯
線11P,21Pを被覆することにより構成されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のワイヤハーネスにおける本線と分岐線のジ
ョイント構造では、分岐線2Pの端部において露出した
芯線21Pの先端22Pが絶縁テープ4Pの内側に直接
接触するため、芯線21Pが前記絶縁テープ4Pを突き
破って外部に露呈してしまうという問題があった。
【0004】発明は上記のような事情に鑑みなされたも
のであって、分岐線の芯線が絶縁テープを突き破って外
部に露呈してしまうようなことのないワイヤハーネスに
おける本線と分岐線のジョイント構造、このジョイント
構造を得るための方法および装置を提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1のワイヤハーネスにおける本線と分岐線のジョイン
ト構造は、中間部に外被剥離部を有する本線と、端部に
外被剥離部を有する分岐線と、前記分岐線端部の外被剥
離部に隣接するこの分岐線の芯線の先端を被覆するテー
プ保護外被と、前記本線の外被剥離部の芯線と分岐線の
外被剥離部の芯線を接続する圧着端子と、前記本線の外
被剥離部と分岐線の外被剥離部を、前記分岐線端部の芯
線の先端を被覆するテープ保護外被および前記圧着端子
とともに被覆するテープとを備えることを特徴としてい
る。
【0006】また、請求項2のワイヤハーネスにおける
本線と分岐線のジョイント方法は、本線と分岐線を本線
中間部と分岐線端部を対向させた状態で支持する工程
と、本線中間部の外被と分岐線端部の外被に同一のスト
リップ刃により切り込みを入れる工程と、前記本線中間
部の外被と分岐線端部の外被に切り込んだ状態のストリ
ップ刃を前記分岐線端部の先端側へ移動させることによ
り、本線中間部と分岐線端部においてそれぞれの外被を
剥離するとともに分岐線端部において剥離した外被をこ
の分岐線端部の芯線の先端を被覆する位置に移動させる
工程と、前記本線中間部に形成した外被剥離部の芯線と
分岐線端部に形成した外被剥離部の芯線を圧着端子で圧
着する工程と、前記本線中間部の外被剥離部の芯線と分
岐線端部の外被剥離部の芯線を、分岐線端部の芯線の先
端を被覆する前記外被および前記圧着端子とともにテー
プにより被覆する工程とを備えることを特徴としてい
る。
【0007】また、請求項3のワイヤハーネスにおける
本線と分岐線のジョイント装置は、所定間隔をおいて配
置され、それぞれが電線を解放可能に把持する一対の把
持部と、前記一対の把持部の中間に配置され、対向する
刃先を有し、これらの刃先の間に、接続すべき分岐線と
本線がこれらの線の各外被に前記対向する刃先が切れ込
んだ状態で挿入可能であり、且つ前記一対の把持部のう
ちの一方の把持部側へ所定距離移動可能であるストリッ
プ刃と、他方の把持部とストリップ刃に保持される本線
と分岐線に対向して設けられ、ストリップ刃に隣接する
位置で露出した本線と分岐線の芯線に圧着端子を圧着す
る芯線圧着部とを備えることを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1のワイヤハーネスにおける本線と分岐
線のジョイント構造によると、分岐線端部の芯線は外被
によって被覆されているため直接テープに接触すること
がない。
【0009】請求項2のワイヤハーネスにおける本線と
分岐線のジョイント方法によると、本線中間部の外被と
分岐線端部の外被に切り込みを入れたストリップ刃が、
自身の移動に伴って前記両外被を分岐線先端側へ移動さ
せ、それによって本線中間部と分岐線端部に外被剥離部
を形成する。分岐線端部において剥離した外被は分岐線
から脱落することなく、前記芯線の先端を被覆する位置
に止まる。したがって、圧着端子により本線の芯線と分
岐線の芯線を圧着した後でこれらの芯線および圧着端子
を被覆するべく巻き付けるテープに、前記分岐線端部の
芯線の先端が直接接触することはない。
【0010】請求項3のワイヤハーネスにおける本線と
分岐線のジョイント装置によると、本線の所定中間部の
両側を一対の把持部により把持するとともに、分岐線を
その端部が前記本線の所定中間部に対向する状態で前記
一対の把持部のうちの一方把持部により把持することが
できる。また、前記把持部により把持された本線の中間
部と分岐線の端部をストリップ刃の対向する刃先に挿入
することより、両線の外被に切り込みを入れることがで
きる。この状態でストリップ刃を他方の把持部側へ所定
距離移動させると、本線の中間部の外被と分岐線の端部
の外被が同時に切り裂かれこれら本線と分岐線の芯線が
露出する。また、前記所定距離を、分岐線の外被に対す
るストリップ刃による切り込み位置とこの分岐線の先端
の間の距離よりも小さく設定しておくことにより、分岐
線端部において剥離された外被はこの分岐線から脱落す
ることなく、芯線の端部を被覆する位置に止まる。芯線
圧着部は、把持部とストリップ刃に支持された本線と分
岐線の外被剥離部の芯線を圧着端子により圧着する。
【0011】
【実施例】図1はワイヤハーネスにおける本線と分岐線
のジョイント構造(以下、単にジョイント構造とい
う。)の一実施例である。図1に示すように、このジョ
イント構造は、本線1、分岐線2、テープ保護外被3、
圧着端子4および絶縁テープ5を備えている。
【0012】本線1はその中間部に、この本線1の外被
12に切り込みを入れ、この切れ込みを境にして外被1
2を切り裂くことによて芯線11を露出させた外被剥離
部13を有している。また、分岐線2はその端部に芯線
21を露出させた外被剥離部23を有している。テープ
保護外被3は、分岐線2の端部において露出した前記芯
線21の先端を被覆している。このテープ保護外被3は
前記分岐線2の外被22から切り離されたものである。
圧着端子4は導電材でなり、前記本線1の外被剥離部1
3において露出した芯線11と分岐線2の外被剥離部2
3において露出した芯線21を圧着している。また、絶
縁テープ5は、前記本線1と分岐線2の接続部に、前記
テープ保護外被3、圧着端子4および露出した芯線1
1,21を被覆するべく巻き付けられている。
【0013】以上のようにしてなるジョイント構造によ
ると、テープ保護外被3が絶縁テープ5に接触し、芯線
21の先端は絶縁テープ5に接触しない。したがって、
芯線21の先端が絶縁テープ5に突き刺さってこの絶縁
テープ5の外側に突出するようなことがない。
【0014】次に、図1のジョイント構造を製造するワ
イヤハーネスにおける本線と分岐線のジョイント装置
(以下、単にジョイント装置という。)を図2〜図8を
参照しながら説明する。
【0015】図2はジョイント装置の概略全体図であ
る。図2に示すように、このジョイント装置は、電線セ
ット部100、調尺部200、電線搬送部300、ワー
クセット部400、端子圧着部500、ハーネス搬送部
600およびテープ巻着部700を備えている。
【0016】電線セット部100は、図3および図4に
示すように、コンベア101のベルト102に固定され
た複数の取付台103と各取付台103にそれぞれ固定
された一対の電線挟持具104を備えている。各取付台
103は前記ベルト102の回転方向に沿って等間隔で
固定されている。各電線挟持具104は、本線または分
岐線を弾性的に挟持することができる。図4に示すよう
に、各取付台103上の一対の電線挟持具104は、対
峙間隔の長い組と短い組が取付台103ごとに交互に配
列されている。一対の電線挟持具104のうち一方の電
線挟持具104はいずれの取付台103においても前記
ベルト102の回転方向において同一線上に配設されて
おり、他方の電線挟持具104が取付台103ごとに交
互に一方の電線挟持具104との間隔を変えて配設され
ている。対峙間隔の長い一対の電線挟持具104は本線
挟持用であり、対峙間隔の短い一対の電線挟持具104
は分岐線挟持用である。すなわち、本線と分岐線はこの
電線セット装置100に交互にセットされる。電線セッ
ト部100のベルト102は、図3に矢符Aで示すよう
に、左回りに間欠的に回転する。また、この電線セット
部100は、ベルト102が一時停止するごとに、コン
ベア101の上側に5個の取付台103が停止するよう
になっている。このようにしてコンベア101上に停止
した5個の取付台103のうち、先頭の取付台103は
電線受渡位置Zに停止し、3番目の取付台103は調尺
位置Yに停止し、5番目の取付台103は電線セット位
置Xに停止する。本線および分岐線は、前記電線セット
位置Xに順次停止する取付台103上の一対の電線挟持
具104に交互に装着されていく。この装着は手動で行
っても良いが自動的に行うことも可能である。
【0017】調尺部200は、前記電線セット部100
にセットされた本線を電線挟持具104に挟持させたま
ま前記ベルト102の移動方向と直交する方向にスライ
ドさせることにより、この本線の外被剥離部を予め定め
られた所定領域内に設定するものである。このような芯
線露出部の設定を行うために、この調尺部200は、上
下方向(矢符B−B′方向)および前記ベルト102の
移動方向と直交する方向(矢符C−C′方向)に移動可
能な本線クランプ201を備えている。この本線クラン
プ201は常時は前記調尺位置Yの上方に待機してい
る。そして、本線を挟持した電線挟持具104が前記調
尺位置Yに停止するごとに、前記本線クランプ201は
前記待機位置から下降して本線を挟持し、次いでこの本
線を前記矢符C方向に所定量引き出す。
【0018】電線搬送部300は、上下方向(矢符B−
B′方向)および前後方向(矢符D−D′方向)に移動
可能な搬送クランプ301を備えている。この搬送クラ
ンプ301は、前記電線セット部100の電線受渡位置
Zに停止した電線挟持具104から本線または分岐線を
受け取り、これらを後述するワークセット部400の分
岐線セット位置Uまたは本線セット位置Vに移送する。
分岐線セット位置Uは本線セット位置Vよりも電線セッ
ト部100に近い位置に設定されている。既述のよう
に、電線セット部100には本線と分岐線が交互にセッ
トされており、したがって前記搬送クランプ301は、
前記コンベア101の間欠運転に同期して、前記電線受
渡位置Zと分岐線セット位置Uの間および電線受渡位置
Zと本線セット位置Vの間を交互に往復する。
【0019】ワークセット部400は、分岐線移送装置
410および外被剥離装置420を備えている。
【0020】分岐線移送装置410は、前記分岐線セッ
ト位置Uにおいて電線搬送部300から分岐線を受け取
り、この分岐線を前記本線セット位置Vに移送する。分
岐線移送装置410は電線搬送部300から受け取った
分岐線を左右2か所で挟持する一対の分岐線クランプ4
11を備えている。図5に示すように、一方の分岐線ク
ランプ411には分岐線と交差する方向に貫通し且つ下
面開放の凹部411aが形成されている。この凹部41
1aには、後述するストリップ刃422の先端が挿入可
能である。
【0021】外被剥離装置420は、図6に示すよう
に、左右一対のハーネスクランプ421とこれらのハー
ネスクランプ421の中間部に配置されるストリップ刃
422を備えている。これらのハーネスクランプ421
とストリップ刃422はベース423を介して一体的に
設けられている。このベース423にはシリンダ424
のピストンロッドが連結されており、このシリンダ42
4を作動させることによって前記ベース423は上下方
向(矢符B−B′方向)に移動することができる。ま
た、前記ベース423には横方向(矢符C−C′方向)
に進退するピストンロッドを有するシリンダ425が装
着されており、前記ストリップ刃422はこのシリンダ
425のピストンロッドに取付部材429を介して取着
されている。したがって、ストリップ刃422は、前記
シリンダ425を作動させることにより一方のハーネス
クランプ421に接近する側へ移動することができる。
前記シリンダ424はスライド部材426に固定されて
いる。図3に示すように、このスライド部材426は、
前後方向(矢符D−D′方向)に進退するシリンダ42
7のピストンロッドに連結されている。このシリンダ4
27を作動させることにより、前記ハーネスクランプ4
21およびストリップ刃422を、前記本線セット位置
Vから後述する端子圧着部500の所定位置まで移動さ
せることができる。また、前記各ハーネスクランプ42
1はそれぞれ可動挟持材421aと固定挟持材421b
を備えている。可動挟持材421aは前後方向(矢符D
−D′方向)に進退するシリンダ421cのピストンロ
ッドに連結されている。図7に示すように、前記ストリ
ップ刃422は対向する刃先422a,422aを有し
ており、これらの刃先422a,422aの間に、分岐
線2および本線1をその外被にのみ刃先422a,42
2aを食い込ませた状態で挿入できるようになってい
る。図7に示すストリップ刃422では、刃先422
a,422aの間隔は、その下半分が分岐線2に対応し
且つ上半分が本線1に対応するために、上半分の間隔が
下半分の間隔よりも広く設定されている。但し、この刃
先422a,422aの間隔は、接続する本線1および
分岐線2の径に対応して適宜変更されるものであり、た
とえば全域にわたって均一な間隔であってもよい。な
お、図8に示すように、前記刃先422a,422aの
間隔のバリエーションが異なる複数のストリップ刃42
2を回転体428に周方向に等間隔で取着し、前記回転
体428を前記シリンダ425のピストンロッドに固定
した取付部材429に回転可能に装着するようにしても
よい。このようにしておくと、前記回転体428を回転
させるだけで、本線1および分岐線2の径に応じた最適
のストリップ刃422を選択して使用することが可能に
なる。以上のような外被剥離装置420は、ストリップ
刃422の刃先422a,422aの間に分岐線2と本
線1を挿入した状態でこのストリップ刃422を一方の
ハーネスクランプ421側へ移動させることにより、本
線1と分岐線2に同時に外被剥離部を形成することがで
きる。
【0022】端子圧着部500は、端子供給源510、
下金型520および上金型530を備えている。端子供
給源510は、U字状の圧着端子4を間欠的に前記下金
型520上に供給する。下金型520の上方には、前記
ハーネスクランプ421およびストリップ刃422に保
持された状態でこの端子圧着部500まで移送されてき
た本線と分岐線の外被剥離部が設定される。上金型53
0は前記下金型520の上方に配設されており、下降す
ることにより、下金型520の上に供給された圧着端子
4により上金型530と下金型520の間に設定された
本線と分岐線を圧着する。なお、このような端子圧着部
500は周知であるので細部の詳細な説明は省略する。
【0023】ハーネス搬送部600は、前記端子圧着部
500により圧着された本線と分岐線をテープ巻着部7
00に対応する位置に移動させるものである。このハー
ネス搬送部600は、前記圧着端子4により接続された
本線と分岐線でなるハーネスを把持することが可能な複
数のハーネス保持具601を備えている。このハーネス
保持具601は、上下方向(矢符B−B′方向)への移
動が可能であり、且つ左右方向(矢符C−C′方向)に
延びるガイド602に沿って、前記端子圧着部500と
後述するテープ巻着部700との間を往復することがで
きる。
【0024】テープ巻着部700は、図9に示すよう
に、前記ハーネス搬送部600のハーネス保持具601
から本線と分岐線でなるハーネスを受け取って把持し且
つこの受け取ったハーネスをテープ供給位置702に移
送するテープハンド701を備えている。前記テープ供
給位置702にはテープ供給源703から間欠的に所定
量づつテープを供給することができるようになってい
る。このテープ巻着部700はまた、テープ供給位置7
02に近接した位置で回転することにより、供給された
テープを本線と分岐線の圧着部に馴染ませるようにして
巻き付けるテープ巻き付け部材704を備えている。こ
のテープ巻着部700の概要は以上のようなものである
が、このようなテープ巻着部700も前記端子圧着部5
00と同様周知であるので、ここでは細部の詳細な説明
は省略する。
【0025】以上のようにしてなる図2〜図9の本線と
分岐線のジョイント装置によると、図12および図13
に示すステップS1〜S13の手順で本線と分岐線をジ
ョイントすることができる。
【0026】まず、ステップS1では、電線セット部1
00のコンベア101が一時停止するごとに、電線セッ
ト位置Xに停止した取付台103に設けた一対の電線挟
持具104に分岐線もしくは本線を交互にセットする。
【0027】次に、ステップS2で、本線をセットした
電線挟持具104が調尺位置Yに停止するごとに、この
調尺位置Yに停止した電線挟持具104にセットされた
本線を、調尺部200により左方向(矢符C方向)に所
定量引き出す。これによって、本線の外被剥離予定部が
一対の電線挟持具104の間の所定位置に設定される。
【0028】次に、ステップS3では、電線搬送部30
0が、前記電線セット部100の電線受渡位置Zで停止
した電線挟持具104から分岐線を受け取り、この分岐
線をワークセット部400の分岐線移送装置410が待
機する分岐線セット位置Uに移送する。分岐線セット位
置Uに移送された分岐線は分岐線移送装置410が有す
る一対の分岐線クランプ411により把持される。
【0029】ステップS4では、分岐線移送装置410
の分岐線クランプ411を前方(矢符D方向)へ移動さ
せることにより、分岐線セット位置Uの分岐線を本線セ
ット位置Vに移送する。このステップS4では、分岐線
クランプ411は、本線セット位置Vにおいて、分岐線
を把持した状態を維持する。
【0030】ステップS5では、ワークセット部400
の外被剥離装置420のシリンダ424を作動させるこ
とにより、一対のハーネスクランプ421およびストリ
ップ刃422を所定量上昇させる。これによって、分岐
線2は一端側が一方のハーネスクランプ421上に載
る。また、他端側がストリップ刃422の対向する刃先
422a,422aの間に挿入され、その外被に前記刃
先422a,422aが食い込む。このとき、図10に
示すように、一方の分岐線クランプ411に形成された
凹部411aにストリップ刃422が挿入することによ
り、分岐線2が確実にストリップ刃422の刃先422
a,422a間の所定位置に到達することができるよう
になっている。したがって、図7に示すストリップ刃4
22のように、刃先422a,422aの間隔が分岐線
に対応する位置よりも本線に対応する位置の方が広いス
トリップ刃422であっても、分岐線2の外被には刃先
422a,422aにより確実に切り込みが形成され
る。
【0031】ステップS6では、分岐線移送装置410
の分岐線クランプ411による分岐線2の保持を解除
し、この分岐線クランプ411を分岐線セット位置Uに
復帰させる。
【0032】次に、ステップS7において、前記電線搬
送部300が、電線セット部100の電線受渡位置Zに
停止した電線挟持具104から本線を受け取り、この受
け取った本線をワークセット部400の本線セット位置
Vに移送する。ここで電線搬送部300が受け取る本線
は、前記ステップS3で電線搬送部300が受け取った
分岐線の次に電線セット部100にセットされた本線で
ある。この本線を本線セット位置Vに移送させる際に
は、本線セット位置Vの上方に達した電線搬送部300
の搬送クランプ301を所定位置まで降下させればよ
い。これによって、図6に二点鎖線で示すように、本線
1の外被剥離予定部の両側が前記一対のハーネスクラン
プ421上にそれぞれ載る。また、前記本線1の外被剥
離予定部の一端が前記分岐線の上からストリップ刃42
2の刃先422a,422aの間に侵入し、これに伴っ
て刃先422a,422aは本線1の外被に食い込む。
【0033】ステップS8では、各ハーネスクランプ4
21のシリンダ421cを作動させ、可動挟持材421
aを固定挟持材421bに密着させる方向(矢符D方
向)へ移動させる。これによって、一方のハーネスクラ
ンプ421の可動挟持材421aと固定挟持材421b
の間に本線1が挟持され、他方のハーネスクランプ42
1の可動挟持材421aと固定挟持材421bの間に本
線1と分岐線2が挟持される。
【0034】次に、ステップS9では、図6に示す外被
剥離装置420のシリンダ425を作動させることによ
り、ストリップ刃422を所定量だけ、本線1のみを挟
持している一方のハーネスクランプ421側(矢符C方
向)に移動させる。ストリップ刃422の刃先422
a,422aが本線1および分岐線2の外被に食い込ん
でいることにより、前記のようにしてストリップ刃42
2を移動させると、このストリップ刃422により、本
線1および分岐線2の外被が刃先422a,422aの
食い込み部分において切り裂かれ、図11に示すよう
に、ストリップ刃422の移動方向(矢符C方向)にあ
る外被12,3がこのストリップ刃422とともに移動
する。したがって、本線1の中間部に芯線11が露出し
た外被剥離部13が形成されると同時に、分岐線2の端
部に芯線21が露出した外被剥離部23が形成される。
これら外被剥離部13,23における芯線11,21の
露出長さはストリップ刃422の移動距離に対応する。
このストリップ刃422の移動距離は、分岐線2の外被
22から切り離された分岐線2の端部の外被3がこの分
岐線2から脱落してしまうことがない移動距離に設定さ
れている。すなわち、ストリップ刃422の移動距離l
1 は、分岐線2に対するストリップ刃422の食い込み
位置からこの分岐線2の先端までの距離l2 よりも小さ
く設定されている。以上のように、このステップS9が
終了した時点において、本線1および分岐線2はそれぞ
れ芯線11,21が露出した外被剥離部13,23を有
し、且つ分岐線2の露出芯線21の先端は外被3により
被覆されている。
【0035】ステップS10では、外被剥離装置420
のシリンダ427を作動させることにより、ステップS
9終了状態で本線および分岐線を支持している前記ハー
ネスクランプ421およびストリップ刃422を端子圧
着部500側(矢符D方向)へ移動させる。この移動に
より、図11に示した本線1と分岐線2の外被剥離部1
3,23が、端子圧着部500の下金型520の上方に
セットされる。この時、端子圧着部500は下金型52
0の上に圧着端子4を載置している。
【0036】次に、ステップS11では、端子圧着部5
00の上金型530を下降させることにより、前記外被
剥離部13,23において露出した本線1の芯線11と
分岐線2の芯線21を圧着端子4により接続している。
【0037】ステップS12では、ハーネス搬送部60
0により、圧着端子4による接続が終了した本線と分岐
線をテープ巻着部700に対応する位置に移送する。こ
の移送に際しては、まずハーネスクランプ421とスト
リップ刃422が、これらが保持している本線と分岐線
がハーネス保持具601の下方に位置するまで後退す
る。次に、ハーネス保持具601が下降し、本線と分岐
線を保持する。ハーネス保持具601が本線と分岐線を
保持すると、前記ハーネスクリップ421による本線と
分岐線の挟持を解除する。この状態でハーネス保持具6
01が上昇することにより、本線と分岐線はストリップ
刃422から離脱する。このハーネス保持具601はガ
イド602に沿って側方へ移動し、本線と分岐線をテー
プ巻着部700に対応する位置に移送する。
【0038】ステップS13では、テープ巻着部700
により、本線1の芯線11と分岐線2の芯線21の露出
部分に絶縁テープを巻き付ける。テープ巻着部700
は、テープハンド701により前記ハーネス保持部60
1から、互いの外被剥離部13,23において接続され
た本線と分岐線を受け取る。テープハンド701は、受
け取った本線と分岐線を、テープ供給位置702に前記
外被剥離部13,23がセットされるように移送する。
そして、このテープ供給位置702において、本線1の
外被剥離部13で露出した芯線11と分岐線2の外被剥
離部23で露出した芯線21を、圧着端子4、および分
岐線2先端の外被3とともに被覆するべく、供給された
テープを本線1と分岐線2の接続部に巻き付けるのであ
る。
【0039】以上のようなステップS1〜S13によ
り、図1に示すようなワイヤハーネスにおける本線と分
岐線のジョイント構造を構成することができる。このス
テップS1〜S13によれば、本線と分岐線の外被剥離
部を同時に形成することができる。また、芯線を露出さ
せるためのストリップ刃422を、前記外被剥離部を形
成した後で本線と分岐線を圧着工程に移送させる際の本
線と分岐線の支持部として機能させるようにしているか
ら、芯線露出工程と圧着工程をつなぐ工程を最小限とす
ることができる。すなわち、ステップS1〜S13によ
り、芯線21の先端が絶縁テープ5に突き当たって外部
に突出するようなことがない本線と分岐線のジョイント
構造を、ロスのない簡単な工程で得ることができる。
【0040】
【発明の効果】請求項1によれば、芯線の先端がテープ
保護外被で覆われているから、この芯線の先端がテープ
を突き破ることによる絶縁不良等の発生を未然に防止す
ることができるという効果を奏する。
【0041】請求項2によれば、本線と分岐線の外被剥
離部が同時に形成され、且つ芯線を露出させるために剥
いだ外被により分岐線の端部において露出した芯線の先
端が被覆される。したがって、請求項1のような効果を
奏するワイヤハーネスにおける本線と分岐線のジョイン
ト構造を、きわめて効率良く生産することができるとい
う効果を奏する。
【0042】請求項3によれば、把持部およびストリッ
プ刃によって本線と分岐線を保持した状態でストリップ
刃を所定量移動させるだけで、本線の中間部と分岐線の
端部に同時に芯線を露出させることができ且つ分岐線の
切り離された外被で分岐線端部の露出芯線の先端を被蔽
することができる。したがって、請求項1のごときワイ
ヤハーネスにおける本線と分岐線のジョイント構造を、
少ない工程数で構成することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明によるワイヤーハーネスにおける本線と分
岐線のジョイント構造の構成を説明する図である。
【図2】ワイヤーハーネスにおける本線と分岐線のジョ
イント装置を構成する各部の概略を示す平面図である。
【図3】図2のジョイント装置の右側面図である。
【図4】電線セット部の平面図である。
【図5】分岐線保持具が分岐線を保持している状態を示
す概略正面図である。
【図6】外被剥離部が本線と分岐線を保持している状態
を示す概略正面図である。
【図7】ストリップ刃の拡大正面図である。
【図8】複数のストリップ刃を設ける場合の構成を説明
する概略正面図である。
【図9】テープ巻着部を説明する概略側面図である。
【図10】分岐線挟持部から外被剥離部に分岐線を移送
させる状態を説明する概略正面図である。
【図11】芯線を露出させた状態を示す拡大説明図であ
る。
【図12】本線と分岐線のジョイント工程を示すフロー
チャート図である。
【図13】本線と分岐線のジョイント工程を示すフロー
チャート図である。
【図14】従来のワイヤハーネスにおける本線と分岐線
のジョイント構造を説明する図である。
【符号の説明】
1 本線 2 分岐線 3 外被 4 圧着端子 5 テープ 421 ハーネスクランプ 422 ストリップ刃 500 端子圧着部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01R 43/05 6901−5E

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間部に外被剥離部を有する本線と、 端部に外被剥離部を有する分岐線と、 前記分岐線端部の外被剥離部に隣接するこの分岐線の芯
    線の先端を被覆するテープ保護外被と、 前記本線の外被剥離部の芯線と分岐線の外被剥離部の芯
    線を接続する圧着端子と、 前記本線の外被剥離部と分岐線の外被剥離部を、前記分
    岐線端部の芯線の先端を被覆するテープ保護外被および
    前記圧着端子とともに被覆するテープと、 を備えることを特徴とするワイヤハーネスにおける本線
    と分岐線のジョイント構造。
  2. 【請求項2】 本線と分岐線を本線中間部と分岐線端部
    を対向させた状態で支持する工程と、 本線中間部の外被と分岐線端部の外被に同一のストリッ
    プ刃により切り込みを入れる工程と、 前記本線中間部の外被と分岐線端部の外被に切り込んだ
    状態のストリップ刃を前記分岐線端部の先端側へ移動さ
    せることにより、本線中間部と分岐線端部においてそれ
    ぞれの外被を剥離するとともに分岐線端部において剥離
    した外被をこの分岐線端部の芯線の先端を被覆する位置
    に移動させる工程と、 前記本線中間部に形成した外被剥離部の芯線と分岐線端
    部に形成した外被剥離部の芯線を圧着端子で圧着する工
    程と、 前記本線中間部の外被剥離部の芯線と分岐線端部の外被
    剥離部の芯線を、分岐線端部の芯線の先端を被覆する前
    記外被および前記圧着端子とともにテープにより被覆す
    る工程と、 を備えることを特徴とするワイヤハーネスにおける本線
    と分岐線のジョイント方法。
  3. 【請求項3】 所定間隔をおいて配置され、それぞれが
    電線を解放可能に把持する一対の把持部と、 前記一対の把持部の中間に配置され、対向する刃先を有
    し、これらの刃先の間に、接続すべき分岐線と本線がこ
    れらの線の各外被に前記対向する刃先が切れ込んだ状態
    で挿入可能であり、且つ前記一対の把持部のうちの一方
    の把持部側へ所定距離移動可能であるストリップ刃と、 他方の把持部とストリップ刃に保持される本線と分岐線
    に対向して設けられ、ストリップ刃に隣接する位置で露
    出した本線と分岐線の芯線に圧着端子を圧着する芯線圧
    着部と、 を備えることを特徴とするワイヤハーネスにおける本線
    と分岐線のジョイント装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011165586A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Sumitomo Electric Ind Ltd コネクタ付多心ケーブルおよびその製造方法
CN104701641A (zh) * 2013-12-09 2015-06-10 住友电装株式会社 电线的固定结构

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CN104701641A (zh) * 2013-12-09 2015-06-10 住友电装株式会社 电线的固定结构
JP2015115118A (ja) * 2013-12-09 2015-06-22 住友電装株式会社 電線の固定構造

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