JPH0510139B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は籾摺装置における風力調節装置に係る
ものである。

（従来技術） 従来、籾摺装置の異種粒選別装置は一定以上の
穀物を供給することが条件で、異種粒選別装置に
対する供給量が定量以下になると、選別すること
はできない。したがつて、従来の装置は、作業終
了間際の残留米は機外に取出すようにしていた。

しかし、最近では残留米も頭部に戻して再処理
するように形成したものが出現しているが、残留
米を頭部に戻して再処理するには、いろいろ問題
がある。

（発明が解決しようとする問題点） この残留米を頭部に戻す形式では、三番飛散が
多くなるという欠陥が生じる。

すなわち、穀粒の量が少なくなるので、それま
でのブロワー及び吸引ブロワによる選別風では作
用が強すぎるから、籾穀とか塵埃が吸引排除する
三番口へ、穀粒までも飛散するということであ
る。

（問題を解決するための手段） これを防止するには、残留米の処理の場合は選
別風を弱くすれば良いのであり、本発明は異種粒
選別部１３を傾斜させるかまたは異種粒選別部１
３に対する供給路を切替るなどして残米を取出
し、これを籾摺部に戻して籾摺するものにおい
て、前記残米取出操作に関連して、籾摺部の風選
室６内を流れる選別風が弱くなるように構成した
籾摺装置における風力調節装置の構成としたもの
である。

本発明の一実施例を図により説明すると、１は
籾摺部で、内部に籾摺ロール２を軸装する。３は
供給ホツパー、４は繰込調節弁、５は繰込ロー
ル、６は風選室、７は一番コンベア、８は二番コ
ンベア、、９は混合米受樋、１０は未熟米受樋、
１１は吸引ブロワー、１２は三番口である。籾摺
部１の側部には異種粒選別部１３を設ける。１４
は異種粒選別部１３内に設けた円筒、１５は円筒
の内面に形成した壺穴、１６は円筒１４内に設け
た仕上米受樋、１７は仕上米受樋１６に取付けた
仕上米コンベア、１８は仕上米受樋１６に並設さ
れている混合米受樋、１９は混合米コンベア、２
０は供給室、２１は落下口、２２は一番コンベア
７から供給室２０に至るスロワーである。

しかして、異種粒選別部１３は取出側２３の下
部を籾摺部１側のボデイ２４に軸着２５してお
り、軸着２５を中心に供給側２６を上下動させる
ように構成する。２７はその上下動装置であり、
２８はモーター、２９はモーター２８の軸に取付
けた歯車、３０は歯車２９と噛合う歯車、３１は
中央から両側に反対ネジを形成した螺子棒、３
２，３３は螺子棒３１に螺合しているコマ、３
４，３５は異種粒選別部１３側の供給側２６側の
下部に設けた突起、３６は突起３４，３５の間に
架設された横軸、３７，３８は横軸３６に取付け
たボス、３９，４０はコマ３２、ボス３７間と、
コマ３２、ボス３８間に取付けたアームである。

しかして、円筒１４の取出側２３側には籾米取
出口４１を形成し、その下部に籾米受樋４２を設
け、籾米受樋４２上に籾米コンベア４３を設け
る。４４は戻しスロワーで、上端は戻し室４５に
開口する。仕上米受樋１６は取出側２３側に落下
し、落下したものは仕上米受樋４６に取出され
る。４７は仕上米コンベア、４８は吸引風車軸で
ある。前記籾摺ロール２の軸、籾米コンベア４３
の軸、仕上米コンベア４７の軸、一番コンベア７
の軸、二番コンベア８の軸にはそれぞれプーリー
が取付けられ、吸引風車軸４８には割プーリー４
９が設けられ、これらにベルト５０が設けられ
る。５１はテンシヨンプーリーであり、テンシヨ
ンプーリー５１と異種粒選別部１３より突出する
突起５２とをロツド５３で結合する。

（実施例） 第２図は第１図と異なり、風選室６の一部に窓
５４を開け、窓５４に開閉蓋５５を取付けたもの
で、開閉蓋５５の軸５６にアーム５７を取付け、
アーム５７にワイヤー５８の一端を連結し、ワイ
ヤー５８の他端を切替弁５９の軸６０に取付けた
アーム６１に連結する。６２は切替弁５９の手動
切替レバーであり、６３は残留米流路、６４はバ
ネである。

前記第２図の場合は、手動切替レバー６２によ
る手動切替えであるが、第３図は上下動装置２７
により異種粒選別部１３を自動的に上動させたと
き、異種粒選別部１３の傾斜に伴ない自動的に開
閉蓋５５を開放させる実施例である。

第３図の場合はアーム５７の下端にロツド５３
が取付けられ、ロツド５３は突起５２に連結され
る。第４図は具体例で、軸５６の端部に調節杆６
５を取付け、調節杆６５の回動端をアーム５７に
形成した係合歯面６６に係合させる。

（作用） 次に作用を述べる。

供給ホツパー３に供給した籾米は籾摺ロール
２，２間で籾摺され、風選室６で風選され、籾殻
は吸引ブロワー１１より三番口１２に放出され
る。一番物は一番コンベア７よりスロワー２２に
流入し、供給室２０より混合米受樋１８に流入
し、混合米コンベア１９により横送されて落下口
２１より円筒１４に供給され、壺穴１５で引上げ
られて玄米は仕上米受樋１６に取出され、仕上米
コンベア１７で横送され、仕上米受樋４６より仕
上米コンベア４７に至り、仕上米として取出され
る。籾米は籾米取出口４１より籾米受樋４２に取
出され、籾米コンベア４３より戻しスロワー４４
に流入し、戻し室４５に戻される。作業が終了に
近付くとモーター２８に通電すれば歯車２９、歯
車３０、螺子棒３１を介してコマ３２，３３は共
に近寄るようになるので、アーム３９、アーム４
０は垂直となり、ボス３７，３８を上動させ、異
種粒選別部１３の供給側２６側に持上げる。した
がつて、突起５２はイの方向に動き、ロツド５３
をイ方向に動かし、テンシヨンプーリー５１をベ
ルト５０より離すので、割プーリー４９は直径が
大になり、吸引ブロワー１１の回転を遅くし風選
室６に流れる風を弱くする。

第２図の場合は手動切替レバー６２を操作して
切替弁５９を切替え残米を残留米流路６３から取
出して、これを供給ホツパー３に投入すると、残
米処理ができるが、切替弁５９と開閉蓋５５はワ
イヤー５８を介して連動されているので、切替弁
５９を切替えると同時に窓５４を開放し、もつ
て、風選室６を流れる風を弱くする。

第３図の実施例は、前記窓５４を開放させるの
を上下動装置２７により行なうようにしたもので
ある。

（効果） 本発明は異種粒選別部１３を傾斜させるかまた
は異種粒選別部１３に対する供給路を切替るなど
して残米を取出し、これを籾摺部に戻して籾摺す
るものにおいて、前記残米取出操作に関連して、
籾摺部の風選室６内を流れる選別風が弱くなるよ
うに構成した籾摺装置における風力調節装置の構
成であるから、残米処理のときは風選室６を流れ
る風は弱くでき、そのため、三番口への殻粒飛散
を防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体の側面図、第２図は第二実施例
図、第３図は第三実施例図、第４図は第三実施例
の要部の断面図、第５図は同正面図、第６図は第
一実施例の縦断正面図、第７図は第二実施例切替
部断面図である。 符号の説明、１……籾摺部、２……籾摺ロー
ル、３……供給ホツパー、４……繰込調節弁、５
……繰込ロール、６……風選室、７……一番コン
ベア、８……二番コンベア、９……混合米受樋、
１０……未熟米受樋、１１……吸引ブロワー、１
２……三番口、１３……異種粒選別部、１４……
円筒、１５……壺穴、１６……仕上米受樋、１７
……仕上米コンベア、１８……混合米受樋、１９
……混合米コンベア、２０……供給室、２１……
落下口、２２……スロワー、２３……取出側、２
４……ボデイ、２５……軸着、２６……供給側、
２７……上下動装置、２８……モーター、２９…
…歯車、３０……歯車、３１……螺子棒、３２…
…コマ、３３……コマ、３４……突起、３５……
突起、３６……横軸、３７……ボス、３８……ボ
ス、３９……アーム、４０……アーム、４１……
籾米取出口、４２……籾米受樋、４３……籾米コ
ンベア、４４……戻しスロワー、４５……戻し
室、４６……仕上米受樋、４７……仕上米コンベ
ア、４８……吸引風車軸、４９……割プーリー、
５０……ベルト、５１……テンシヨンプーリー、
５２……突起、５３……ロツド、５４……窓、５
５……開閉蓋、５６……軸、５７……アーム、５
８……ワイヤー、５９……切替弁、６０……軸、
６１……アーム、６２……手動切替レバー、６３
……残留米流路、６４……バネ、６５……調節
杆、６６……係合歯面。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 異種粒選別部１３を傾斜させるかまたは異種
   粒選別部１３に対する供給路を切替るなどして残
   米を取出し、これを籾摺部に戻して籾摺するもの
   において、前記残米取出操作に関連して、籾摺部
   の風選室６内を流れる選別風が弱くなるように構
   成した籾摺装置における風力調節装置。