JPH049515B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はコーヒー豆、大豆、茶、モロコシ等の
焙煎に使用される小型軽便な焙煎機に関する。

従来の技術と問題点 従来より、コーヒー豆用焙煎機として、コンロ
上に水平円筒状の釜を設け、この中にコーヒー豆
を入れ、回転させながら焙煎を行なうようにした
ものが知られている。

この焙煎機は、コンロを一体化しているため加
熱状態を最適に設定することが可能であるにもか
かわらず、焙煎むらが生じやすく、均一な仕上げ
が困難である。またコンロと一体であることから
全体が重く、また燃料の選択ができないので、移
動等に不便である。

そこで本発明はこのような不都合を解消し、軽
便で、焙煎むらを生じにくい焙煎機を得ることを
目的として案出されたものである。

問題点を解決するための手段 本発明は、電気式、ガス式等任意型式コンロを
置くことのできるコンロ台と、略水平円筒状で端
面に排煙孔を有し、コンロ台上で加熱される外釜
と、略水平円筒状で端面に排煙孔を有し、前記外
釜内に間〓を有して嵌合し、内部にコーヒー豆等
を入れて焙煎する内釜と、前記外釜及び内釜を一
体にして軸回りに回動させるモーターとを有する
コーヒー豆等の焙煎機である。

作 用 すなわち本発明の焙煎機は二重釜構造を有し、
この結果焙煎むらを防止することが可能となつて
いる。またこの焙煎むらが防止される作用により
加熱状態を厳格に設定しなくてもよいことから、
コンロを別体とし、電気式、ガス式等任意の型式
のコンロを使用することができるようになり、こ
のため簡単に移動させ、設置場所の状態に応じて
燃料を自由に選択することが可能となる。

実施例 以下本発明を図示する実施例により具体的に説
明する。

この焙煎機１０において、１１はコンロ台であ
つて、台板１２の正面部分よりなり、この上に電
気式、ガス式等任意型式のコンロ１３を置くこと
ができる。１４は外釜であり、略水平円筒状であ
つて、端面に排煙孔１５を有し、コンロ台１１上
でコンロ１３に加熱されるよう設けられ、端面
を、台板１２上の支柱１６にベアリング１７，１
７を介して回動自在に支持された回転軸１８と結
合して、軸回りに回動自在となつている。１９は
内釜であり、略水平円筒状であつて、端面に排煙
孔２０を有し、外釜１４内に間〓２１を有して嵌
合し、さらに端面において外釜１４と結合し両者
一体に回動するようになつている。この内釜１９
内には、周面に沿つて螺旋状に伸びるフイン２２
が形成され、内部に入れられたコーヒー豆等を内
釜回動時に撹拌することができ、さらにこのフイ
ン２２の端部には突片２３が設けられ、撹拌時に
コーヒー豆等が当たり皮を除去することができる
ようになり、また端面にはフアン２４が設けら
れ、回動時に内部の煙を排煙孔２０を通して外部
へ強制的に放出させることができる。２５ハモー
タであり、その出力軸に取付けられた小歯車２６
及びこれと噛合し、回転軸１８に取付けられた大
歯車２７を介して外釜１４及び内釜１９を一体に
して回動させる。２８は本体ケースであり、台板
１２上に取付けられ、上記各部を覆う。特に本体
ケース２８の正面は外釜１４及び内釜１９の他の
端面に接して釜を閉じ、ここに投入口２９、取出
口３０、監視口３１を有し、内釜１９内にコーヒ
ー豆等を入れ、取出し、監視をすることができ
る。なおこれら投入口２９、取出口３０、監視口
３１にはいずれも開閉自在の蓋が設けられ、また
本体ケース２８上部には蓋付きの排煙孔３２が設
けられている。

この焙煎機１０は、以上の構成であり、次のよ
うにして使用される。コンロ台１１にコンロ１３
を置き、モータ２５を始動し、外釜１４及び内釜
１９を、例えば毎分30〜40回転の速度で、回動さ
せ、この後コンロ１３に点火し、内釜１９内が
220〜240℃程度になつたところで投入口２９から
コーヒー豆を入れ、10〜13分間加熱して焙煎し取
出口３０から取出す。

この図示例では、フイン２２があるためコーヒ
ー豆の撹拌が良好となり、また突片２３があるた
め豆の皮を除去することができ、フアン２４で煙
を良好に排出することができる。

なお図示例の内釜１９は主にコーヒー豆の焙煎
に適するものであり、他の大豆等の焙煎には内釜
を他の構造のものに交換してもよい。

発明の効果 本発明の焙煎機は、上述のように、中間に間〓
を持つた二重釜構造を用いているため、焙煎むら
を生じにくく、均一な仕上りを得ることができ
る。また電気式、ガス式等任意のコンロを別途設
置して使用するようになつているため、容易に移
動させ、その設置場所の状態に応じて任意の燃料
を用いることができる。しかもコンロの型式によ
る加熱状態の相違によつて影響を受けにくく、優
れた仕上りを得ることが可能である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は側断
面図、第２図は外釜及び内釜の一部を破断して示
す斜視図である。 １０……焙煎機、１１……コンロ台、１３……
コンロ、１４……外釜、１５……排煙孔、１８…
…回転軸、１９……内釜、２０……排煙孔、２１
……間〓、２２……フイン、２３……突片、２４
……フアン、２５……モーター。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 電気式、ガス式等任意型式のコンロを置くこ
   とのできるコンロ台と、略水平円筒状で端面に排
   煙孔を有し、コンロ台上で加熱される外釜と、略
   水平円筒状で端面に排煙孔を有し、前記外釜内に
   間〓を有して嵌合し、内部にコーヒー豆等を入れ
   て焙煎する内釜と、前記外釜及び内釜を一体にし
   て軸回りに回動させるモータとを有するコーヒー
   豆等の焙煎機。 ２ 内釜の内周面にコーヒー豆等を撹拌するフイ
   ンを設けた特許請求の範囲第１項記載のコーヒー
   豆等の焙煎機。 ３ フインの端部にコーヒー豆等の皮を除去する
   突片を設けた特許請求の範囲第２項記載のコーヒ
   ー豆等の焙煎機。 ４ 内釜の端部内面に、回転により煙を放出させ
   るフアンを設けた特許請求の範囲第１項、第２項
   または第３項記載のコーヒー豆等の焙煎機。