JPH049371Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、間仕切として使用できる上に縦反り
や横反りを防止し、ピンナツプ掲示を可能とした
間仕切装置に関する。

〔従来の技術〕

従来の間仕切にピンナツプを可能とする為には
間仕切表面にフツクを取付け、これにピンナツプ
用ボードを係止したり、又は該ピンナツプ用ボー
ドをビス等で直接固定していた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、このようなピンナツプ用ボードを取付
けた間仕切では、該ボードが間仕切表面に突出し
た状態で取付けられているので、間仕切の美感の
為にはよくなく、間仕切とピンナツプ用ボードの
一体化が望まれる。しかし、単に間仕切とこのピ
ンナツプ用ボードを一体化しても、該ボードの材
料に石膏ボード等の強度的に弱いものを使用して
いる関係上、間仕切として使用できないばかりで
なく、使用途上該ボードに縦反りや横反りが発生
して間仕切及びピンナツプ用ボードとしても使用
しえない場合がある。本考案はこれらを解決した
ピンナツプ可能な間仕切装置を提供せんとするも
のである。

〔問題点を解決するための手段〕

前記本考案の目的を達成する為に、本考案は芯
パネルの表面にピンナツプ用軟質板並びに表装ク
ロスを位置して互を附着させたパネル材の周縁に
枠材を設けて周端を固定するとともに、背面上下
端の横方向には上方又は下方へ突出した突片を有
する補強用ビームを横設し、背面両側端の上下方
向にはパネル材から前方又は後方へ突出した固定
用突片を有する補強用ビームを縦設し、且つ上下
補強用ビーム間には下方へ開放したフツク片を有
する単又は複数の補強用ビームを横設してなる間
仕切を、適宜間隔で区画すべき空間に立設し、横
桟を架設した支柱表面に位置づけて、フツク片を
横桟に係止するとともに両側補強用ビームの突片
を支柱に固定し上下補強用ビームの突片を他のパ
ネル等の部材で押圧固定して取付けてなるピンナ
ツプ可能な間仕切装置を提供するにある。

〔作用〕

本考案にかかるピンナツプ可能な間仕切装置
は、前記の如く、強度的には弱いがピンナツプ用
ボードとして使用しうる軟質板を芯パネルで裏付
けして補強している上に、これらのパネル材背面
周囲並びに上下の中間横方向には補強用ビームが
設けられているので該間仕切の取付けに際して
は、補強用ビームの突片のうちで両側の突片を支
柱にビス止め等で固定するとともに、上下の突片
は他のパネル等の部材で押圧固定し、中間横方向
の補強用ビームのフツク片は、支柱間に架設した
横桟に係止することにより、該間仕切が支柱に強
固に取付けられ、且つこれらの補強用ビームが、
ピンナツプ用軟質板に対する補強部材としての機
能を与えて縦反りや横反りを防止するとともにピ
ンナツプ機能を与えるものである。

〔実施例〕

本考案の詳細を更に図示した実施例にもとづき
説明する。第１図は本考案にかかるピンナツプ可
能な間仕切装置を示す正面配置説明図であり、こ
の図面で示される如く、ピンナツプ可能な間仕切
は、これら全間仕切 の中における一部分に用い
たり、又は図示しないが間仕切全体に使用したり
することが考慮される。以下の実施例は、その一
部にピンナツプ可能な間仕切を採用したものであ
る。第１図に示される間仕切装置は、ピンナツプ
可能な間仕切１と一般的な間仕切２とよりなる。
このピンナツプ可能な間仕切装置は、第２図並び
に第３図によつて、その詳細が示される。ピンナ
ツプ可能な間仕切１は、ベニヤ板等を使用した一
枚の芯パネル３又は図例の如く背面両側に２枚の
パネル３ａを裏付けした芯パネル３の表面にピン
ナツプ用軟質板４としてコルクシート、その他適
宜選択された軟質シートが貼着され、更にその表
面に表装クロス５が貼着されて、基本としてのパ
ネル材が構成され、このパネル材の周囲に表面の
表装クロス５周縁が剥がれるのを防止する為並び
に外観上美麗にする目的から図例の如き枠材６を
取付けている。該枠材６は、例えば木質材でその
内面側に前記間仕切用のパネル材周縁の角部を押
えるたの段部７を形成した部材であり、パネル材
の４辺に接着または釘打ち、ビス止め等で固定し
ている。次に、該間仕切１の背面上下端横方向に
は、図例の如く上方又は下方へ突出した突片８を
有する補強用ビーム９を横設している。図例の補
強用ビーム９は、断面Ｌ型の部材の垂直片１０先
端をパネル材の上下端、即ち前記枠体６の上下端
から上下方向へやや突出した状態でビス止め等で
固定することで、突出部分が前記突片８を構成
し、他の部分が補強用ビーム９部分を構成してい
る。又、背面両側端上下方向には、パネル材から
前方又は後方へ突出した固定用突片１１を有する
補強用ビーム１２を縦設してなる。図例の該補強
用ビーム１２は、上下端横方向に設けた補強用ビ
ーム９と同様に断面略Ｌ型の部材を用い、先端Ｌ
形折曲片部分を第３図の如くパネル材の周縁に固
定した枠材６外縁よりも側方へ突出させ且つ該Ｌ
形の折曲片を前方へ位置して設け、もつてＬ形折
曲片を固定用突片１１とするとともに、垂直片１
３部分を補強用ビーム１２としている。なお前記
突片１１として、図例の如き前方へ突出した状態
のものではなく、図示しないが後方へ折曲し、こ
の突片１１を支柱の係合孔へ係合するフツク片と
して用いることもできる。このようにして強度的
に弱いピンナツプ用軟質板４を芯パネル３により
補強する同時に、枠材６を周縁に設けることで表
装クロス５の周端が剥がれるのを防止し、又、背
面上下に設けた補強用ビーム９並びに両側に設け
た補強用ビーム１２によつて、間仕切として使用
するに耐えうる強度が与えられた部材が構成され
る。本考案においては、このような構成に加え
て、図中１４として示す中間の横補強用ビームが
上下の横補強用ビーム９，９間に単又は複数横設
して設けている。この補強用ビーム１４は、パネ
ル材に対して縦反りや横反り等が発生するのを防
止する為に設けており、更には該補強用ビーム１
４の下端から下方へ開放した例えば断面Ｌ形のフ
ツク片１５を設け、このフツク片１５を支柱１６
間に横架した横桟１７へ係止可能としている。そ
してこのように構成される間仕切１を区画すべき
空間、例えば部屋の天井、床面間に立設した支柱
１６並びにその支柱１６間に架設した横桟１７に
取付ける為には、第３図で示す如く、間仕切１の
側端から突出した突片１１を利用して支柱１６へ
ビス等で固定するとともに、上下の突片８は第２
図で示す如く上下に位置する他の一般的間仕切２
で押圧固定するものである。即ち、支柱１６へ間
仕切１側方に位置する突片１１を固定する為に
は、第３図で示す如く、図中１８として示す断面
Ｕ形の連結部材を、隣接する他のピンナツプ可能
な間仕切１又は一般的な間仕切２の側端に形成し
た突片１１や連結用折り曲げ片１９に外嵌して、
この連結部材１８に図例の如くビス２０をねじ込
むことで固定するものである。同時に、間仕切１
上下方向に突出した突片８は、その上下に位置す
る他の間仕切２で突片８を横桟１７前面との間に
挾持することにより取付けるものである。更に、
その背面に設けた補強用ビーム１４のフツク片１
５は、第２図の如く支柱１６間に架設した横桟１
７、例えばチヤンネル状部材の上端をそれぞれ内
方へ折曲し、この上端折曲部１７′に係止する。
このように本間仕切１は、支柱１６へその周縁に
設けた突片８，１１により固定できるとともに、
背面のフツク片１５により横桟１７へも取付けで
き、もつて、間仕切の強固な取付けをなすだけで
なく、強度的に弱い石膏ボード等のピンナツプ用
軟質板４の補強を前記芯パネル３とともになすも
のである。尚、図中２１は、前記連結部材１８の
外面に外嵌する断面Ｕ型の目地材である。

〔考案の効果〕 以上の如く、本考案にかかるピンナツプ可能な
間仕切装置は強度的に弱いピンナツプ用軟質板に
芯パネルを裏付けすることにより補強され、且つ
背面上下端横方向や中間横方向に設けた補強用ビ
ーム並びに両端側上下方向に設けた補強用ビーム
によつて構造上の強度が与えられるうえに支柱並
びに横桟等への取付けに際しても、周縁から突設
した突片を利用して支柱に固定され、しかも背面
のフツク片を横桟に係止することで、軟質板の縦
反り、横反りやガタつき防止し、間仕切として使
用しうるものが提供される。加えて、外観上も美
麗で、その表面に種々の掲示物を掲示しても違和
感がなく、且つ表面の表装クロス周縁も枠材によ
り固定される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本装置の正面説明図、第２図は装置の
縦断面図、第３図は第２図の横断面図である。 １……ピンナツプ用間仕切パネル、２……一般
的間仕切、３……芯パネル、３ａ……パネル、４
……軟質板、５……表装クロス、６……枠材、７
……段部、８……フツク片、９……横補強用ビー
ム、１０……垂直片、１１……固定用突片、１２
……縦補強用ビーム、１３……垂直片、１４……
中間の横補強用ビーム、１５……フツク片、１６
……支柱、１７……横桟、１８……連結部材、１
９……連結用折り曲げ片、２０……ビス、２１…
…目地材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 芯パネルの表面にピンナツプ用軟質板並びに表
   装クロスを位置して互を附着させたパネル材の周
   縁に枠材を設けて周端を固定するとともに、背面
   上下端の横方向には上方又は下方へ突出した突片
   を有する補強用ビームを横設し、背面両側端の上
   下方向にはパネル材から前方又は後方へ突出した
   固定用突片を有する補強用ビームを縦設し、且つ
   上下補強用ビーム間には下方へ開放したフツク片
   を有する単又は複数の補強用ビームを横設してな
   る間仕切を、適宜間隔で区画すべき空間に立設
   し、横桟を架設した支柱表面に位置づけて、フツ
   ク片を横桟に係止するとともに両側補強用ビーム
   の突片を支柱に固定し上下補強用ビームの突片を
   他のパネル等の部材で押圧固定して取付けてなる
   ピンナツプ可能な間仕切装置。