JPH049358A - ジアリールカーボネートの連続的製造方法 - Google Patents

ジアリールカーボネートの連続的製造方法

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JPH049358A
JPH049358A JP2407911A JP40791190A JPH049358A JP H049358 A JPH049358 A JP H049358A JP 2407911 A JP2407911 A JP 2407911A JP 40791190 A JP40791190 A JP 40791190A JP H049358 A JPH049358 A JP H049358A
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reaction
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column
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伸典 福岡
Masahiro Tojo
正弘 東條
Mamoru Kawamura
河村 守
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[0001]
【産業上の利用分野】
本発明は、ジアリールカーボネートの連続的製造方法に
関するものである。さらに詳しくは、アルキルアリール
カーボネートからジアリールカーボネートとジアルキル
カーボネートを連続的に製造する方法に関するものであ
る。 [0002]
【従来の技術】
アルキルアリールカーボネートからジアリールカーボネ
ートとジアルキルカーボネートを製造することはよく知
られている。例えば、化1で表わされる1種類のアルキ
ルアリールカーボネートを用いる場合、その反応は化2
で表されるような分子内エステル交換反応であり、不均
化反応とも言える。 [0003]
【化1】 ROCOAr (Rはアルキル基、 Arはアリール基) [0004]
【化2】 [0005] もちろん、2種類以上のアルキルアリールカーボネート
を用いる場合は、分子間エステル交換反応及び分子内エ
ステル交換反応により相当するジアリールカーボネート
が得られる。 ところが、この反応は、平衡反応であって、しかもその
平衡が原糸に偏っていることに加えて、反応速度が遅い
ことから、ジアリールカーボネート類をこの方法で工業
的に製造するのは多大の困難を伴っていた。これを改良
するためにいくつかの提案がなされているが、その大部
分は、反応速度を高めるための触媒開発に関するもので
ある。このような触媒としては、例えば、ルイス酸及び
ルイス酸を発生しうる遷移金属化合物の中から選ばれる
組成物(特開昭51−75044号公報) ポリマー性
スズ化合物(特開昭60−169444号公報) −殺
伐R−X (=0)○H(式中XはSn及びTiから選
択され、Rは1価の炭化水素オキシ基から選択される。 )で表される化合物(特開昭60−169445号公報
) 少なくとも1種のルイス酸と少なくとも1種のプロ
トン酸との物理的混和物(特開昭60−173016号
公報)  (特開平1−93560号公報) スズ化合
物(@:開平1−265063号公報)  Sc、Mo
、Mn、Bi、Te等の化合物(特開平1−26506
4号公報)等が提案されている。 [0006] これまでに提案されている発明の中で、好ましし)反応
方式として、反応によって副生じてくるジアルキルカー
ボネート類を、原料、生成物あるいは共存させている溶
媒類から、蒸留により分離することが知られており (
特開昭60−169444号公報、特開昭60−169
445号公報、特開昭60−173016号公報) そ
のために反応器に還流可能な蒸留塔を付加して反応しな
がら蒸留を行うことも知られている(特開昭51−75
044号公報)。 [0007] しかしながら、これらの方法においては、いずれの場合
も、その反応は触媒の存在する反応器中のみで反応して
いることは明らかである。そして反応器の上部に設けら
れた蒸留塔部分は、反応器で生成したジアルキルカーボ
ネート類を、反応器中に存在する他の成分と分離するな
めに使用されていることも明らかである[0008] すなわち、先行のこれらの方法における反応蒸留法とは
反応をさせる部分と蒸留をする部分とが別々に存在する
装置を用いて、蒸留塔部分では蒸留のみを行い反応は全
く行わせないことを特徴とする方法である。このように
、これらの方法においては、反応は反応器中の液相中で
行われるが、副生ずる低沸点ジアルキルカーボネート類
が気液界面を経て液相から気相へ抜き出されることによ
って初めて反応の平衡が生成系側へずれ、反応が進行す
ることになる。 [0009] しかしながら、これらの方法で使用されている反応器は
種型のものであり、気液界面積が反応器の断面積程度の
小さいものであることから、反応が遅いことも知られて
いる。例えば特開昭51−75044号公報の実施例に
おいては、バッチ式の反応で4時間かけて反応させてい
る。 しかるに、アルキルアリールカーボネート類は脱炭酸反
応によりアルキルアリ−ルエーテルを容易に生成するこ
とも知られている。実際、前記の特開昭51−7504
4号公報の実施例では副生成物としてフェニルエチルエ
ーテルやアニソールが生成することが記されており、長
時間の反応は生成物であるジアリールカーボネートの副
反応が起こることから好ましくない。したがって、従来
の反応方法は実質的に反応速度が低いことと、生成物が
副反応を起こすという点が問題であった。 [0010] また、これまでに提案されている前述の特許の実施例に
おいては、アルキルアリールカーボネートと触媒をはじ
めに反応器に仕込んだままで反応させるバッチ式である
。 したがって、アルキルアリールカーボネートを連続的に
反応器に供給し、ジアリールカーボネートを連続的に抜
き出す連続反応方式については、これまで全く開示され
ていなかった。 [0011]
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような、これまでに提案されている方法
が有している欠点がなく、ジアリールカーボネートを高
い反応速度かつ高選択率で連続的に製造する方法を提供
することを目的としてなされたものである。 [0012]
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、触媒の存在下に、アルキルアリールカー
ボネートからジアリールカーボネートとジアルキルカー
ボネートを製造するに当り、連続多段蒸留塔内部で反応
させる反応蒸留方式が前記の目的を容易に達成できる優
れた方法であることを見出し、この知見に基づいて本発
明を完成するに至った。 [0013] すなわち、本発明は、触媒の存在下に、アルキルアリー
ルカーボネートからジアリールカーボネートとジアルキ
ルカーボネートを製造するに当り、アルキルアリールカ
ーボネートを、連続多段蒸留塔内に連続的に供給し、連
続多段蒸留塔内で触媒と接触させることによって反応さ
せながら、副生ずるジアルキルカーボネ−トを蒸留によ
ってガス状で連続的に抜き出し、生成したジアリールカ
ーボネートを塔下部より液状で連続的に抜き出すことを
特徴とするジアリールカーボネートの連続的製造法であ
る。 [0014] 本発明に用いるアルキルアリールカーボネートとは、化
3で示されるものである。 [0015]
【化31 (R1はアルキル基、脂環族基、アラールキル基を表し
、Ar”は1価の芳香族基を表す。) [0016] このような、R1としては例えばメチル、エチル、プロ
ピル(各異性体) アリル、ブチル(各異性体) ブテ
ニル(各異性体) ペンチル(各異性体) ヘキシル(
各異性体) ヘプチル(各異性体) オクチル(各異性
体) ノニル(各異性体) デシル(各異性体) シク
ロヘキシルメチル等のアルキル基;シクロプロピル、シ
クロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロ
ヘプチル等の脂環族基;ベンジル、フェネチル(各異性
体) フェニルプロピル(各異性体) フェニルブチル
(各異性体) メチルベンジル(各異性体)等のアラー
ルキル基が挙げられる。 [0017] なお、これらのアルキル基、脂環族基、アラールキル基
において、他の置換基例えば低級アルキル基、低級アル
コキシ基、シアノ基、ハロゲンで置換されていてもよい
し、不飽和結合を有していてもよい。 また、このようなAr1としては例えば、フェニル、ト
リル(各異性体) キシリル(各異性体)  トリメチ
ルフェニル(各異性体) テトラメチルフェニル(各異
性体) エチルフェニル(各異性体) プロピルフェニ
ル(各異性体)ブチルフェニル(各異性体) ジエチル
ツユニル(各異性体) メチルエチルフェニル(各異性
体) ペンチルフェニル(各異性体) へキシルフェニ
ル(各異性体) シクロヘキシルフェニル(各異性体)
等の、フェニル基及び各種アルキルフェニル基類;メト
キシフェニル(各異性体) エトキシフェニル(各異性
体) ブトキシフェニル(各異性体)等の各種アルコキ
シフェニル基類;フルオロフェニル(各異性体) クロ
ロフェニル(各異性体) ブロモフェニル(各異性体)
 クロロ(メチル)フェニル(各異性体) ジクロロフ
ェニル(各異性体)等の各種ハロゲン化フェニル基類;
化4で示される各種置換フェニル基類;ナフチル(各異
性体) メチルナフチル(各異性体) ジメチルナフチ
ル(各異性体) クロロナフチル(各異性体) メトキ
シナフチル(各異性体) シアノナフチル(各異性体)
等のナフチル基及び各種置換ナフチル基類;ピリジル(
各異性体) クマリル(各異性体) キノリル(各異性
体) メチルピリジル(各異性体) クロルピリジル(
各異性体) メチルクマリル(各異性体) メチルキノ
リル(各異性体)等の置換及び無置換の各種へテロ芳香
族基類等が挙げられる。 [0018] 【化4】 〔ただし、 Aは単なる結合、 又は−○− −CO−、 −SO□ −等の2 (ここでR4、R5、R6、R7はそれぞれ水素原子、
低級アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラ
ルキル基であって、場合により、ハロゲン原子、アルコ
キシ基で置換されていてもよい)、又は等のシクロアル
キレン基(ここでkは3〜11の整数であって、水IJ
l子は低級アルキル基、アリール基、ハロゲン原子等で
置換されていてもよい。)を表わし、また芳香環は低級
アルキル基、低級アルコキシ基、エステル基、ヒドロキ
シル基、ニトロ基、ハロゲン、シアノ基等の置換基によ
って置換されていてもよい。 〕 [0019] このようなアルキルアリールカーボネートとしては例え
ば、メチルフェニルカーボネート、エチルフェニルカー
ボネート、プロピルフェニルカーボネート(各異性体)
 アリルフェニルカーボネート、ブチルフェニルカーボ
ネート(各異性体) ペンチルフェニルカーボネート(
各異性体) へキシルフェニルカーボネート(各異性体
) へブチルフェニルカーボネート(各異性体) オク
チルトリルカーボネート(各異性体) ノニル(エチル
フェニル)カーボネート(各異性体) デシル(ブチル
フェニル)カーボネート(各異性体) メチルトリルカ
ーボネート(各異性体) エチルトリルカーボネート(
各異性体) プロピルトリルカーボネート(各異性体)
 ブチルトリルカーボネート(各異性体) アリルトリ
ルカーボネート(各異性体) メチルキシリルカーボネ
ート(各異性体)メチル(トリメチルフェニル)カーボ
ネート(各異性体) メチル(クロロフエニル)カーボ
ネート(各異性体) メチルにトロフェニル)カーボネ
ート(各異性体) メチル(メトキシフェニル)カーボ
ネート(各異性体) メチルクミルカーボネート(各異
性体) メチル(ナフチル)カーボネート(各異性体)
メチル(ピリジル)カーボネート(各異性体) エチル
クミルカーボネート(各異性体) メチル(ベンゾイル
フェニル)カーボネート(各異性体) エチルキシリル
カーボネート(各異性体) ベンジルキシリルカーボネ
ート、メチル(ヒドロキシフェニル)カーボネート(各
異性体) エチル(ヒドロキシフェニル)カーボネート
(各異性体) メトキシカルボニルオキシビフェニル(
各異性体)メチル(ヒドロキシビフェニル)カーボネー
ト(各異性体) メチル−2−(ヒドロキシフェニル)
プロピルフェニルカーボネート(各異性体) エチル−
2(ヒドロキシフェニル)プロピルフェニルカーボネー
ト(各異性体)等が挙げられる。 [0020] これらのアルキルアリールカーボネートの中で好ましく
は、R1が炭素数1〜4のアルキル基であり、Ar1が
炭素数6〜10の芳香族基であるものが用いられ、さら
に好ましくはメチルフェニルカーボネートが用いられる
。これらのアルキルアリールカーボネートはそれぞれ単
独で使用することもできるし、混合物として使用するこ
ともできる。混合物を原料として使用する場合には対応
する交差反応生成物も生成し得る。 [0021] 本発明で製造されるジアリールカーボネートとは、アル
キルアリールカーボネートの1つのアルキル基が芳香族
基に置換されたものであり、化5で表わされるものであ
る。 [0022]
【化5】 O 又は 又は (A r ’は前記の通りで、Ar2 Ar’はAr’
と同一の骨格を有する2価の芳香族基であり酸素を介し
て他の原子を結合している。Ar’は、へrlと同様の
[0023] このようなジアリールカーボネートとしては例えば、ジ
フェニルカーボネート、ジトリルカーボネート(各異性
体) フェニルトリルカーボネート(各異性体) ジ(
エチルフェニル)カーボネート(各異性体) フェニル
(エチルフェニル)カーボネート(各異性体)、ジナフ
チルカーボネート(各異性体) ジ(ヒドロキシフェニ
ル)カーボネート(各異性体) ジ〔2−(ヒドロキシ
フェニルプロピル)フェニル〕カーボネート(各異性体
)等が挙げられる。 [0024] 本発明で製造されるジアルキルカーボネートとは、化6
で表される。 [0025]
【化6】 O (R’は前述の通りで、R2はアルキル基、脂環族基、
アラールキル基を表わしR1とR?は同じであっても異
なっていてもよい。)[0026] 例えば、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート
、ジプロピルカーボネート(各異性体) ジアリルカー
ボネート、ジブテニルカーボネート(各異性体) ジブ
チルカーボネート(各異性体) ジアリルカーボネート
(各異性体)ジアリルカーボネート(各異性体) ジア
リルカーボネート(各異性体)ジオクチルカーボネート
(各異性体) ジノニルカーボネート(各異性体)ジデ
シルカーボネート(各異性体) ジシクロペンチルカー
ボネート、ジシクロへキシルカーボネート、ジシクロへ
ブチルカーボネート、ジベンジルカーボネート、ジエチ
ルカーボネート(各異性体) ジ(フェニルプロピル)
カーボネート(各異性体) ジ(フェニルブチル)カー
ボネート(各異性体) ジ(クロロベンジル)カーボネ
ート(各異性体) ジ(メトキシベンジル)カーボネー
ト(各異性体) ジ(メトキシメチル)カーボネート(
各異性体) ジ(メトキシエチル)カーボネート(各異
性体) ジ(クロロエチル)カーボネート(各異性体)
 ジ(シアノエチル)カーボネート(各異性体) メチ
ルエチルカーボネート、メチルプロピルカーボネート(
各異性体) メチルブチルカーボネート(各異性体) 
エチルプロピルカーボネート(各異性体) エチルブチ
ルカーボネート(各異性体) ジベンジルカーボネート
、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等が
挙げられる。 [0027] 本発明においては副生ずるジアルキルカーボネートはガ
ス状で抜き出し、生成物であるジアリールカーボネート
類は液状で塔下部より抜き呂す。したがって、本発明で
用いるジアルキルカーボネート類は、副生するジアルキ
ルカーボネート類の沸点が生成物であるジアリールカー
ボネート類の沸点より低くなるようなものが使用される
。 [0028] 本発明に用いる触媒は、アルキルアリールカーボネート
類の分子内エステル交換反応(不均化反応)及び/又は
分子間エステル交換反応により、ジアリールカーボネー
ト類とジアルキルカーボネート類を製造し得るものであ
ればいかなるものでも使用することができる。例えば、
(鉛化合物) pbo、pbopbo   等の酸化鉛類;PbS、P
b2S等の硫化鉛2゛   3 4ゝ 類;Pb(OH)2、Pb202 (OH)2等の水酸
化鉛類;Na2PbO2、K  PbONaHPbOK
HPbO=(7)亜ナマリ酸塩類;N a 2 P b
2   2・       2゛      ど○ 、
Na  HPbO4、K2Pb03、H2〔Pb(OH
)6〕、K4Pb0、CaPbO4、CaPbO3等の
鉛酸塩類;PbCO3,2PbCO3Pb (OH)2
等の鉛の炭酸塩及びその塩基性塩類:Bu4Pb、Ph
4PbBu  PbC1,Ph  PbBr、Ph  
Pb (又はPh6Pb2) Bu3PbOH,Ph3
PbO等の有機鉛化合物類(Buはブチル基、Phはフ
ェニル基を示す。):Pb(OCR)    (CH3
0)Pb(○Ph)  Pb (OF2 2゛ h)2等(7)フルコキシ鉛類;アリールオキシ鉛類;
Pb−Na、Pb−Ca、Pb−Ba、Pb−3n、P
b−5b等の鉛の合金類;ホウエン鉱センアニン鉱等の
鉛鉱物類及びこれら鉛化合物の水和物、(銅化合物) CuCl、CuCl   CuBr、CuBr   C
uI、Cu I 2、Cu (02・        
  2゛ Ac)2、Cu (acac) 2、オレイン酸銅、B
 u 2 Cu −(CH30)2Cu、AgN0  
 AgBr、ピクリン酸銀、AgCHClO4、Ag(
プル3・                66バレン
)3NO3、〔AuC=C−C(CH3)3〕。〔Cu
(C7H8)C1〕4等の銅族金属の塩及び錯体(a 
c a cはアーセチルアセトンキレート配位子を表す
)、 (アルカリ金属の錯体) Li  (acac)Li n (C4H9)2等(7
)フルカリ金属の錯体、(亜鉛の錯体) Zn (acac)2等の亜鉛の錯体、(カドミウムの
錯体) cd(aCaC)2等のカドミウムの錯体、(鉄族金属
の化合物) Fe(CH)(CO)   F e (CO)   F
 e (C4H6) (CO)3108     5’
       5’Co (メシチレン)  (PE上
2Ph)2、C0C3F6 (CO)7、Niπ−C5
H5N○、フェロセン等の鉄族金属の錯体、(ジルコニ
ウムの錯体) Zr (aCaC)4、ジルコノセン等のジルコニウム
の錯体、(ルイス酸類化合物) AIX  TiX  TiX  V○X  VX  、
ZnX2、FeX3、S3’    3’    4’
    3’   5nX4 (ここでXはハロゲン、
アセトキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基であ
る)等のルイス酸及びルイス酸を発生する遷移金属化合
物、(有機スズ化合物) (CH)  S n OCOCH3、(C2H5)3S
nOCOC6H5、Bu3SnOCOCHPh 5nO
COCH3、Bu2Sn(○C0CR)3’3    
                 32’Bu 5n
(OCOC11H23)2、Ph5SnOCH3、(C
2H5)3Sn○P h、 B u  S n (OC
H3) 2、B u 2 S n (○C2H3)2、
Bu2Sn(0Ph)   Ph  5n(OCH) 
  (CH)  5nOH,Ph3Sn2’   2 
     32’   2530H,BuSn○、(C
8H17)2Sn○、Bu2SnC12、BuSn○(
0H)等の有機スズ化合物、 (固体触媒) シリカ、アルミナ、チタニア、シリカチタニア、酸化亜
鉛、酸化ジルコニウム酸化ガリウム、ゼオライト、希土
類の酸化物等の固体触媒;これらの固体触媒の表面酸点
をシリル化等の方法により修飾したもの、等が用いられ
る。 [0029] これらの触媒は、反応条件において反応液に溶解し得る
ものであっても、溶解し得ないものであってもよい。ま
た、これらの触媒は、反応に不活性な化合物や担体と混
合したり、あるいはこれらに担持させて使用することも
できる。 もちろん、これらの触媒成分が反応系中に存在する有機
化合物、例えば、アルキルアリールカーボネート類、ジ
アリールカーボネート類、ジアルキルカーボネート類等
と反応したものであっても良いし、反応に先立って原料
や生成物で加熱処理されたものであってもよい。 [0030] これらの触媒の中で特に好ましく用いられるものは、P
bO1Pb02、PbPbC02PbCO−Pb (O
H) 2等の鉛の炭酸塩及びその塩基性塩類3゛3 ;Pb(OCH)    (CH0)Pb(OPh) 
 Pb(OPh)2等のア3 2ゝ    3 ルコキシ鉛類、アリールオキシ鉛類等の鉛化合物であり
、さらにはこれらの鉛化合物が反応系中に存在する有機
化合物と反応したもの、あるいはこれらの鉛化合物が反
応に先立って原料や生成物で加熱処理されたものも好ま
しく用いられる。 [0031] 本発明で用いられる連続多段蒸留塔とは、蒸留の段数が
2段以上の多段を有する蒸留塔であって、連続蒸留が可
能なものであるならばどのようなものであってもよい(
本発明でいう蒸留塔塔の段数とは、棚段塔の場合には、
その棚段の数を表わし、充填塔式その他の蒸留塔につい
ては理論段数を表わす。)。このような連続多段蒸留塔
としては、例えば泡鐘トレイ、多孔板トレイ、バルブト
レイ、向流トレイ等のトレイを使用した棚段塔式のもの
や、ラシヒリング、レッシングリング、ポールリング、
ベルルサドル、インタロックスサドル、デイクソンバッ
キング、マクマホンバッキング、ヘリパック、スルザー
パッキング、メラパツク等の各種充填物を充填した充填
塔式のものなど、通常、連続式の多段蒸留塔として用い
られるものならばどのようなものでも使用することがで
きる。さらには、棚段部分と充填物の充填された部分と
を合わせ持つ蒸留塔も好ましく用いられる。 また、固体触媒を用いる場合、この固体触媒を充填物の
一部又は全部とする充填塔式蒸留塔も好ましく用いられ
る。 [0032] 本発明の反応は通常、液相中で行なわれ、例えば1種類
のアルキルアリールカーボネートを用いる分子内エステ
ルに交換反応(不均化反応)の場合は、化7中の一般式
(I)で表わされるような平衡反応である。 また、2種類以上のアルキルアリールカーボネートを用
いる場合は化7中の一般式(II)で表わされる平衡反
応である。 [0033]
【化7】 (R’、R”は前記の通りでArSはA r ’と同様
な芳香族基でAr’と同じであってもよい。A r ”
 +  A r yはそれぞれ独立にAr’、fi、r
Sであり、RゝR’はそれぞれ独立にR’、R’である
。)[0034] 本発明の方法は、これらの反応を触媒の存在する連続多
段蒸留塔内において行なわせ、さらにより好ましくは触
媒の存在する複数段において行なわせると同時に、反応
によって生成してくる低沸点生成物を蒸留によって反応
系から分離させる反応蒸留塔方式を用いることを特徴と
しており、この方法によって初めて高収率・高選択率で
芳香族カーボネートを連続的に製造できるようになった
。 [0035] 本発明の方法が従来の方法と比べて反応速度が高く収率
(又は生産性)及び選択率を飛躍的に向上させている正
確な理由は明らかではないが次のようなことが推定され
る。 前記−殺伐(I)、  (II)で表わされる本発明の
反応は、いずれも平衡反応であって、しかもその平衡は
いずれも極端に原糸に偏っている。従って、いずれの反
応においても、反応率を高めるなめには、反応によって
生成する低沸点生成物である副生成物(通常、ジアルキ
ルカーボネート)を反応液中からできるだけ速く除去す
る必要がある。 [0036] しかしながら、先行技術に記載されているような、蒸留
塔を上部に設置した反応釜を用いる反応方式ではどうし
ても反応速度を上げることができなかった。この理由は
、反応の場が触媒の存在する反応釜の部分にのみ限定さ
れているだけでなく反応によって生成した低沸点生成物
を反応釜部の液中から気相に蒸発させるための気液界面
積が小さいなめである。 [0037] これに対して本発明の方法においては、連続多段蒸留塔
内の広い範囲に触媒を存在させており、この気液界面積
の非常に太きい広い領域で反応を進行させることができ
る。この領域内では、供給した反応液は、下方から上昇
してくる蒸気と気液接触を繰り返し、蒸留をイテいつつ
、反応をしながら流下していく。この時、低沸点生成物
は反応液から蒸気相へ蒸発していく。 [0038] その結果、連続多段蒸留塔内部での各成分は濃度分布を
有することになり、通常高沸点生成物であるジアリール
カーボネートの液中での濃度は、触媒が存在している最
も高い段部から塔下部にいくに従って、次第に増加する
分布をもち、−方通常、低沸点生成物であるジアルキル
カーボネートの液中での濃度は塔上部から塔下部にいく
に従って次第に減少する分布を持っており、塔下部付近
ではその液中濃度を非常に低くすることが可能である。 また、蒸気相では塔下部から塔上部にいくに従ってジア
ルキルカーボネートの濃度が次第に増加する分布を持っ
ている。 [0039] 本発明では、このように連続多段蒸留塔内において、こ
れらの反応が進行しているが、この反応領域の任意の位
置を考えると、反応液は反応の結果、平衡組成に近づい
た状態であり、蒸気相も反応液に対して気液平衡状態に
近づいた組成であると考えられる。従って、反応液がこ
の位置に留まる場合には反応はこれ以上進行しない力板
実際には、反応液は流下することにより、低沸点の反応
生成物濃度のより低い蒸気相と気液接触を行うことによ
りさらに反応を進行させて、反応液中の高沸点生成物で
あるジアリールカーボネート類の濃度をさらに高くする
ことができる。 [0040] 蒸留塔を上部に設置した反応釜中で反応させる従来の方
法は、反応を反応釜中でのみ進行させるものであり、蒸
留塔は単に反応釜中の気液界面から気相に出てきた低沸
点生成物蒸気と低沸点原料化合物蒸気とを分離し、低沸
点原料化合物を液状で流下させて反応釜に戻すための役
割を担っているに過ぎない。 したがって、本発明の方法が従来の方法に比較して優れ
た効果を有するのは、主として次の点に起因するものと
考えられる。
【004月 ■ 反応釜を用いる反応形式と比べて、気液界面積を非
常に大きくすることができ、その結果、副生成物である
低沸点生成物の蒸気相への物質移動が容易である。 ■ 連続多段蒸留塔内の反応液は、下方から上昇してく
る蒸気と気液接触を繰り返しつつ、反応しながら流下し
ていく。したがって、連続式でありながら出発物質と反
応物質の反応率を高くすることができる(反応釜を用い
る従来の反応方法で、目的とする芳香族カーボネートを
連続的に抜き出す連続式では、原料化合物の反応率を上
げることは困難であり、事実これまでに連続的に実施す
る方法は全く提案されていない。この方法で反応率を上
げるためには回分式で長時間反応させる必要がある)。 [0042] ■ 連続多段蒸留塔を上昇する蒸気は上昇するに伴って
、下降する液と気液接触を繰り返しながら上昇していく
。したがって、蒸気の持つ熱エネルギーが有効に活用さ
れる。 本発明においては、連続多段蒸留塔内に触媒を存在させ
ることが必須であり、より好ましくは連続多段蒸留塔内
の2段以上の複数段に触媒を存在させることである。 [0043] このような連続多段蒸留塔内に触媒を存在させる方法は
どのような方法であってもよいカミ例えば、反応条件下
で反応液に溶解するような均一系触媒の場合、該蒸留塔
に連続的に触媒を供給することにより、反応系に触媒を
存在させることもできるし、あるいは反応条件下で反応
液に溶解しないような不均一系触媒の場合、該蒸留塔内
に固体触媒を配置することにより、反応系に触媒を存在
させることもできるし、これらを併用した方法であって
もよい。 [0044] 均一系触媒を該蒸留塔に連続的に供給する場合には、原
料であるアルキルアリールカーボネートに混合して原料
の供給と同時に供給してもよいし、原料の供給位置とは
異なる段に供給してもよい。また、塔底から少くとも1
段以上の段を有する位置であればどのような位置に触媒
を供給してもよい。しかし、該蒸留塔内で実際に反応が
進行するのは、通常、触媒が供給される位置から下の領
域であることから、塔頂から原料供給位置までの間の領
域に触媒を供給することが好ましい。また、不均一系の
固体触媒を用いる場合、その触媒は該蒸留塔内の任意の
位置に必要量充填することができ、この触媒の存在する
層の理論段が少くとも1段以上あればよく、好ましくは
2段以上あればよい。この固体触媒は蒸留塔の充填物と
しての効果も有している。 [0045] また、該蒸留塔内で触媒が存在しない領域では、反応生
成物の濃縮等の通常の蒸留塔としての機能のみを果たす
ことになる。 本発明の方法は、アルキルアリールカーボネートを連続
多段蒸留塔に連続的に供給し、該蒸留塔内において、触
媒の存在下に反応を行なわせると同時に反応によって生
成する低沸点生成物であるジアルキルカーボネートを蒸
留によって該蒸留塔の上部からガス状で連続的に抜き出
し、高沸点生成物であるジアリールカーボネートを該蒸
留塔の下部から液状で連続的に抜き出すことによって、
ジアリールカーボネート類を連続的に製造することを特
徴としているものである。 [0046] アルキルアリールカーボネートを連続多段蒸留塔に連続
的に供給する方法については、特別な限定はなく、それ
らが該蒸留塔の少くとも1段以上、好ましくは2段以上
の領域において、触媒と接触させることができるような
供給方法であれば、どのような方法であってもよい。す
なわち、該アルキルアリールカーボネートは連続的多段
蒸留塔の上記の条件を満たす段に必要とする数の導入口
から連続的に供給することができ、また該出発物質と該
反応物質とは該蒸留塔の同じ段に導入されてもよいし、
それぞれ別の段に導入されてもよい。 [0047] 原料供給位置より上部はジアルキルカーボネートの濃縮
等の通常の蒸留塔としての機能のみを果たすことになる
。原料は液、蒸気又は液と蒸気の混合物として連続多段
蒸留塔へ供給される。また、原料を液又は蒸気で連続多
段蒸留塔へ供給する以外に、付加的に原料蒸気を反応塔
の下部へ供給することは、連続多段蒸留塔内を上昇する
蒸気相のジアルキルカーボネート濃度を実質的に降下さ
せる効果があるため、好ましい方法である。 [0048] 本発明においては、副生ずるジアルキルカーボネートは
ガス状で抜き出される。ガス状抜き出し物は、ジアルキ
ルカーボネート単独でも良いし、原料であるアルキルア
リールカーボネート類との混合物であっても良い。ジア
リールカーボネート類を少量含んでいても良い。連続多
段蒸留塔におけるジアルキルカーボネート等からなるガ
スの抜き出し口は、塔底以外の任意の位置に設けること
ができるカミ蒸気相中の副生ずるジアルキルカーボネー
トの濃度は、通常、塔の上部はど高い。したがって、原
料供給位置から塔頂の間または塔頂部にガスの抜き出し
口を設けることが好ましく、塔頂部に設けることがさら
に好ましい。 [0049] 本発明において、生成物のジアリールカーボネート類は
連続多段蒸留塔の下部より液状で抜き出される。液状抜
き出し物は、ジアリールカーボネート類単独であっても
良いし、原料であるアルキルアリールカーボネート類と
の混合物であっても良い。ジアルキルカーボネートを少
量含んでいても良い。触媒として均−系触媒を用いる場
合には、液状抜き出し物に触媒が含まれる。また、連続
多段蒸留塔におけるジアリールカーボネート類等からな
る液の抜き出し口は、塔下部に設けられる。本発明にお
いて塔下部とは、通常、原料供給位置から塔底の間又は
塔底部であり、好ましくは塔底部である。 [0050] 本発明において反応蒸留を行うに当たり、連続多段蒸留
塔内の下降反応液速度及び上昇蒸気速度は、使用する連
続多段蒸留塔の種類により、また充填塔を使用する場合
には充填物の種類により異なるが、通常、フラッディン
グを起こさない範囲で実施される。 本発明においては、還流比を増加させるとジアルキルカ
ーボネートの蒸気相への蒸留効率が高くなるため、抜き
出し蒸気中のジアルキルカーボネートの濃度を増加させ
ることができる。 [0051] しかしながら、あまりに還流比を増加させると必要な熱
エネルギーが過大となり好ましくない。また、ジアルキ
ルカーボネートの濃縮は、反応蒸留塔からの抜き出し後
に行えば良いので、必ずしも還流を行なう必要はない。 したがって、還流比は、通常O〜20、好ましくはO〜
10が用いられる。 本発明における反応は、連続多段蒸留塔内で起こるため
、生成するジアリールカーボネートの量は、連続多段蒸
留塔内のホールドアツプ液量に依存する。つまり、同じ
塔高、同じ塔径の連続多段蒸留塔を用いる場合には液ホ
ールドアツプの高い連続多段蒸留塔が反応液の平均滞留
時間、即ち反応時間が長くなるという点で好ましい。 [0052] しかしながら、液ホールドアツプがあまりに高い場合に
は、滞留時間が長くなるために副反応が進行したり、フ
ラッディングが起こりやすくなる。従って、本発明に用
いる連続多段蒸留塔のホールドアツプ液量は、反応蒸留
条件や連続多段蒸留塔の種類によっても変わり得るが、
連続多段蒸留塔の空塔容積に対するホールドアツプ液量
の容積比で表現して、通常、0.005〜0.75で行
われる。 [0053] 本発明を実施するに当たり、反応温度は用いる原料の種
類によって異なるが、通常50〜350℃、好ましくは
100〜250℃の範囲である。また、反応圧力は、用
いる原料の種類及び反応温度により異なるカミ通常、0
.00001〜200kg/cm2で行われる。 本発明における連続多段蒸留塔内の反応液の滞留時間は
、反応条件によっても変わり得るが、通常0.001〜
50時間、好ましくは0.01〜10時間で行われる。 [0054] 本発明においては、必ずしも反応溶媒を使用する必要は
ないが、反応操作を容易にする等の目的で適当な不活性
溶媒、例えば、エーテル類、脂肪族炭化水素類芳香族炭
化水素類、ハロゲン化脂肪族炭化水素類、ハロゲン化芳
香族炭化水素類等を反応溶媒として用いることができる
。 本発明では、反応に不活性な物質として窒素、ヘリウム
、アルゴン等の不活性ガスを反応系に共存させてもよい
。また、副生ずるジアルキルカーボネートの除去を加速
する目的で、連続多段蒸留塔の下部より不活性ガスや反
応に不活性な低沸点有機化合物を導入してもよい。 [0055] 本発明では、原料中に芳香族ヒドロキシ化合物が含有さ
れていてもよいし、反応生成物であるジアリールカーボ
ネート、副生成物であるジアルキルカーボネートが含有
されていても良いが、本反応か可逆反応であるため、ジ
アルキルカーボネート又はジアルキルカーボネートの濃
度があまり高い場合には原料の反応率を低下させるため
好ましくない。したがって、通常、原料中のジアルキル
カーボネートとジアリールカーボネートの量は、アルキ
ルアリールカーボネートに対して20モル%以下が好ま
しく、さらには10モル%以下が好ましい。 [0056] 本発明で用いる触媒の量は、使用する触媒の活性によっ
ても変わり得るが、触媒を連続的に反応系に供給する場
合には、通常、ジアルキルカーボネートの重量に対する
割合で表現して、0.0001〜50重量%で使用され
る。また、固体触媒を連続多段蒸留塔に設置して使用す
る場合には、連続多段蒸留塔の空塔容積に対して0.0
1〜75体積%の触媒量が用いられる。 [0057] 【実施例】 以下、実施例により本発明を具体的に説明する。 [0058]
【実施例1】 図1に示すような、圧力調節器(10)を備え、充填物
としてステンレス製のデイクソンバッキング(6mmφ
)を充填した、塔高4m、塔径3インチの充填側塔から
なる連続多段蒸留塔(3)の塔頂から1mの位置へメチ
ルフェニルカーボネート、及び触媒から成る混合物を導
入口(1)から予熱器(2)を経て連続多段蒸留塔(3
)内に液状で連続的に供給し、リボイラーで加熱するこ
とにより反応させた。反応条件を表1に示す。 [0059] 反応の結果、連続多段蒸留塔の塔底(9)から塔底液抜
き出し口(6)を経て反応生成物であるジフェニルカー
ボネートを含む液を得た。反応の結果を表1及び表2に
示す。 また、塔頂(8)に設けられたガス抜き出し口(7)か
ら留出するガスを凝縮器(5)で凝縮して得た凝縮液は
、一部を還流させ、残りを凝縮液抜き出し口(7′)か
ら抜き出した。この凝縮液から反応の副生物であるジメ
チルカーボネートが得られた。この凝縮液には副反応生
成物であるアニソールが含まれていた。 アニソール選択率は、原料のメチルフェニルカーボネー
ト基準で0.7%であった。 [0060]
【比較例1】 図3に示すような、塔高1m、塔径1インチの蒸留塔(
14)[圧力調節器(22)を備え、ステンレス製のデ
イクソンバッキング(6mmφ)を充填したもの〕と攪
拌器(20)を蓋部分に備えた、容量15リツトルの反
応釜(13)へ実施例1で用いたのと同一組成の原料及
び触媒を導入口(12)から12.6kg仕込んだ。 [0061] 液温か195℃となるまで攪拌器(20)で攪拌しなが
ら電気炉(19)を用いて昇温することにより、反応を
開始した。液温か一定になったところで、蒸留塔(14
)の塔頂(21)に設けられたガス吹き出し口(15)
から留出するガスを凝縮器(16)で凝縮して得た凝縮
液は、一部還流させ、残りを凝縮液抜き出し口(17)
から1.0kg/hrの速度で連続的に抜き出した。還
流比は21であった。抜き出し開始後に反応を3時間行
ない、凝縮液を3.0kg抜き出した。 [0062] 反応釜冷却後、反応液を排出口(18)から抜き出した
ところ、重量は9.6kgであった。本比較例における
凝縮抜き出し量と反応釜より抜き出した液量の比は、実
施例1における凝縮抜き出し量と塔底液抜き出し量の比
と同じである。 分析の結果、反応液中にはジフェニルカーボネートが6
7.2重量%生成していた。1時間当り反応液1kg当
りのジフェニルカーボネートの生成量は224g / 
k g −h rであった。メチルフェニルカーボネー
ト基準のジフェニルカーボネートの選択率は95%であ
った。 [0063] また、凝縮液を分析したところ反応副生成物であるアニ
ソールが検出された。 メチルフェニルカーボネート基準のアニソール選択率は
5%であった。この結果を実施例1と比較すると、本発
明の方法によるとジアリールカーボネートが高い収率及
び高い選択率で得られることを示している。 [0064]
【実施例2〜7】 実施例1で用いたのと同一の装置を用い、表1に示す反
応条件で実、験を行った。その結果を表2に示す。 [0065]
【実施例8】 図2に示すような、圧力調節器(10)を備え、充填物
としてステンレス製のデイクソンバッキング(6mmφ
)を充填した、塔高4m、塔径3インチの充填塔からな
る連続多段蒸留塔(3)の塔頂から1mの位置へメチル
フェニルカーボネート及び触媒等から成る混合物を導入
口(1)から予熱器(2)を経て反応蒸留塔(3)内に
液状で連続的に供給し、メチルフェニルカーボネートを
導入口(1′)から導入し、蒸発器(4′)を経てガス
状で連続多段蒸留塔(3)の塔底(9)へ供給した。反
応条件を表3に示す。 [0066] 反応の結果、連続多段蒸留塔の塔底からは、反応生成物
であるジフェニルカーボネートを含む液を得た。また、
塔頂から留出するガスを凝縮器(5)で凝縮して得た液
体から反応の副生成物であるジメチルカーボネートが得
られた。反応の結果を表4に示す。 [0067]
【実施例9〜101 実施例8で用いたのと同一の装置を用い、表3に示す反
応条件で反応を行った。その結果を表4に示す。 [0068] 【実施例11】 連続多段蒸留塔として充填塔の代わりに、段数20のシ
ーブトレイを装着した塔高6m、塔径10インチの棚段
塔を用い、塔頂から0.5mの位置へ供給し、表3に示
す反応条件で反応を行う以外は、実施例8と同様に反応
を行った。その結果を表4に示す。 [0069]
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】 [0073] なお、表中で用いている記号は下記の意味を表わしてお
り、表中でジアリールカーボネートの生成量、及び選択
率は、下記(注)に従って表わしである。 PhOHフェノール pb (oph) 2  ジフェノキシ鉛Bu  Sn
OジブチルスズオキサイドTi  (OPh)    
テトラフェノキシチタンMPCメチルフェニルカーボネ
ート TC EPC PC TC メチルトリルカーボネート エチルフェニルカーボネート ジフェニルカーボネート ジトリルカーボネート (注) ジアリールカーボネートの生成量は1時間当り、塔底液
1kg当りのg数で表した。 [0074] またジアリールカーボネートの選択率は原料のアルキル
アリールカーボネート基準である。 [0075]
【発明の効果】
本発明の方法により、アルキルアリールカーボネート類
を原料として、ジアリールカーボネート類を連続的に高
収率、高選択率で得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の連続多段蒸留装置の一例を表す概略図である。
【図2】 本発明の連続多段蒸留装置の一例を表す概略図である。
【図3】 比較例1で用いた反応蒸留塔の概略図である。 1、 1’ 、  12   導入口 2        予熱器 3        連続多段蒸留塔 4          リボイラー 4′       蒸発器 5.16     凝縮器 6        塔底液抜き出し口 7、15 7′  17 8.22 10.22 11.23 ガス抜き出し口 凝縮液抜き出し口 塔頂 塔底 圧力調節器 気液分離器 反応釜 蒸留塔 排出口 電気炉 攪拌器
【書類名】
図面
【図1】
【図2】
【図3】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒の存在下に、アルキルアリールカー
    ボネートからジアリールカーボネートとジアルキルカー
    ボネートを製造するに当り、該アルキルアリールカーボ
    ネートを連続多段蒸留塔内に連続的に供給し、反応蒸留
    塔内で触媒と接触させることによって反応させながら、
    副生するジアルキルカーボネートを蒸留によってガス状
    で連続的に抜き出し、生成したジアリールカーボネート
    を塔下部より液状で連続的に抜き出すことを特徴とする
    ジアリールカーボネートの連続的製造方法。
  2. 【請求項2】 均一系触媒を連続多段蒸留塔に連続的に
    供給することにより触媒を存在させることを特徴とする
    請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 触媒が固体触媒であり、連続多段蒸留塔
    内部に該固体触媒を配置することにより触媒を存在させ
    ることを特徴とする請求項1記載の方法。
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