JPH04224547A - 芳香族カーボネートの連続的製造法 - Google Patents

芳香族カーボネートの連続的製造法

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JPH04224547A
JPH04224547A JP2406748A JP40674890A JPH04224547A JP H04224547 A JPH04224547 A JP H04224547A JP 2406748 A JP2406748 A JP 2406748A JP 40674890 A JP40674890 A JP 40674890A JP H04224547 A JPH04224547 A JP H04224547A
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伸典 福岡
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正弘 東條
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は芳香族カーボネート類の
連続的製造法に関するものである。さらに詳しくは、ジ
アルキルカーボネートと芳香族ヒドロキシ化合物とを反
応させて、アルキルアリールカーボネート、ジアリール
カーボネート又はこれらの混合物から成る芳香族カーボ
ネート類を効率よく連続的に製造する方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ジアルキルカーボネートと芳香族ヒドロ
キシ化合物とを反応させて、アルキルアリールカーボネ
ート、ジアリールカーボネート又はこれらの混合物から
成る芳香族カーボネート類が得られることはよく知られ
ている。例えば、ジアルキルカーボネートとして化1で
表わされる化合物を用い、
【0003】
【化1】
【0004】芳香族ヒドロキシ化合物として、Ar1 
OH(Ar1 は1価の芳香族基を表わす。)で表わさ
れる芳香族モノヒドロキシ化合物を用いた場合、その反
応は化2で表わされる。
【0005】
【化2】
【0006】ところが、これらの反応はいずれも平衡反
応であって、しかもその平衡が極端に原系に偏っている
ことに加えて、反応速度が遅いことから、芳香族カーボ
ネート類をこの方法で工業的に製造するのは多大の困難
を伴っていた。これを改良するためにいくつかの提案が
なされているが、その大部分は、反応速度を高めるため
の触媒開発に関するものである。
【0007】このような触媒としては、例えば遷移金属
ハライド等のルイス酸又はルイス酸を生成させ得る化合
物類〔特開昭51−105032号公報、特開昭56−
123948号公報、特開昭56−123949号公報
(西ドイツ公開公報第2,528,412号、英国特許
公報第1,499,530号、USP第4,182,7
26号)〕、有機スズアルコキシドや有機スズオキシド
類等のスズ化合物〔特開昭54−48733号公報(西
ドイツ公開公報第2,736,062号)、特開昭54
−63023号公報、特開昭60−169444号公報
(USP第4,554,110号)、特開昭60−16
9445号公報(USP第4,552,704号)、特
開昭62−277345号公報、特開平1−26506
3号公報〕、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の塩類
及びアルコキシド類(特開昭56−25138号公報)
、鉛化合物類(特開昭57−176932号公報)、銅
,鉄,ジルコニウム等の金属の錯体類(特開昭57−1
83745号公報)、チタン酸エステル類〔特開昭58
−185536号公報(USP第4,410,464号
)〕、ルイス酸とプロトン酸の混合物〔特開昭60−1
73016号公報(USP第4,609,501号)〕
、酢酸第2鉄(特開昭61−172852号公報)、S
c,Mo,Mn,Biなどの化合物類(特開平1−26
5064号公報)等が提案されている。また、特殊なジ
アルキルカーボネートであるジ(β−フルオロアルキル
)カーボネートの場合には塩基が触媒となっている〔特
開昭55−102529号公報(USP第4,349,
486号)〕。
【0008】この反応における芳香族カーボネート類の
収率を向上させるための他の試みは、平衡をできるだけ
生成系側にずらせるようにするものである。このような
方法としては例えば、ジメチルカーボネートとフェノー
ルとの反応において、副生してくるメタノールを共沸形
成剤と共に共沸によって留去する方法〔特開昭54−4
8732号公報(西ドイツ公開公報第2,736,06
3号)、特開昭61−291545号公報〕、副生して
くるメタノールをモレキュラーシーブで吸着させて除去
する方法〔特開昭58−185536号公報(USP第
4,410,464号)〕が提案されている。
【0009】また、これまでに提案されている発明の中
で、好ましい反応方式として、反応によって副生してく
るアルコール類を、原料あるいは生成物あるいは共存さ
せている溶媒類から、分離して留去するために、反応器
の上部に蒸留や分留機能を有する塔類を付加した装置を
用いることも知られている〔特開昭56−123948
号公報(USP第4,182,726号)の実施例、特
開昭56−25138号公報の実施例、特開昭60−1
69444号公報(USP第4,554,110号)の
実施例、特開昭60−169445号公報(USP第4
,552,704号)の実施例、特開昭60−1730
16号公報(USP第4,609,501号)の実施例
、特開昭61−172852号公報の実施例、特開昭6
1−291545号公報,特開昭62−277345号
公報の実施例〕。
【0010】しかしながら、これらの方法においては、
いずれの場合も、その反応は触媒の存在する反応器中の
みで進行していることは明らかである。そして反応器の
上部に設けられた蒸留塔部分は、反応器中で生成したア
ルコール類を、反応器中に存在する他の成分と分離する
ためにのみ使用されていることも明らかである。このこ
とは特開昭61−291545号公報に詳述されており
、これによれば、「この様な反応には通常反応器に蒸留
塔を付加した反応蒸留塔を用い塔底部の反応器で反応を
行ないながら、塔頂部より生成する炭酸エステルより沸
点の低いメタノールを留去する反応蒸留法が採用される
」(同公報第1頁右欄第12行〜第17行)と記載され
ている。
【0011】すなわち、これらの方法における反応蒸留
法とは、反応をさせる部分と蒸留をする部分とが別々に
存在する装置を用いて、蒸留塔部分では蒸留のみを行い
反応を全く行なわないことを特徴とする方法である。こ
れらの方法においては、反応は反応器中の液相中で行な
われるが、副生する低沸点アルコール類が気液界面を経
て液相から気相に抜き出されることによって始めて反応
の平衡が生成系側にずれ、反応が進行することになる。
【0012】しかしながら、これらの方法で使用されて
いる反応器は槽型のものであり、気液界面積が反応器の
断面積程度の小さいものであることから、反応が非常に
遅いことも知られており、例えば特開昭61−2915
45号公報の実施例や特開昭54−48732号公報及
び特開昭54−48733号公報の実施例においては、
バッチ式反応で8〜45時間もの長時間をかけて反応さ
せている。このような長時間をかけた反応方式では、原
料や中間体の副反応だけではなく、生成した芳香族カー
ボネート類の副反応が起りやすくなり選択率の低下を招
くことになる。
【0013】さらに、反応を行う部分と蒸留を行う部分
とが別々に存在する装置を用いるこれまでの反応蒸留法
といわれる方法では、特開昭61−291545号公報
(第3頁左下欄第4行〜第9行)にも記載されているよ
うに「反応蒸留操作は回分式でも連続式でも可能である
が、炭酸ジメチルをフェノールでエステル交換する様な
場合は、その反応速度が遅いため、連続式で行なうと大
きな設備を必要とするので回分式で行なう方が好ましい
。」とされており、事実、これまでに提案されている前
述の特許の実施例の全てにおいては、ジアルキルカーボ
ネートと芳香族ヒドロキシ化合物から成る原料の少くと
も一方(通常は、高沸点化合物である芳香族ヒドロキシ
化合物)と、触媒とを初めに反応器に仕込んだままで反
応させるバッチ方式である。従って、原料の両方と触媒
とを連続的に供給し、生成物及び触媒を連続的に抜き出
す連続反応方式については、これまで全く開示されてい
なかった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これまでに
提案されている方法が有している欠点がなく、高選択率
且つ高い反応速度で芳香族カーボネート類を連続的に製
造する方法を提供することを目的としてなされたもので
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ジアルキ
ルカーボネートと芳香族ヒドロキシ化合物とから芳香族
カーボネート類を製造するに当り、外部に反応器を設け
た連続多段蒸留塔を用いて反応及び蒸留を行なう方式が
前記の目的を容易に達成できる優れた方式であることを
見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った
【0016】すなわち、本発明は触媒の存在下にジアル
キルカーボネートと芳香族ヒドロキシ化合物とを反応さ
せて、アルキルアリールカーボネート、ジアリールカー
ボネート又はこれらの混合物から成る芳香族カーボネー
ト類を製造するに際し、ジアルキルカーボネートと芳香
族ヒドロキシ化合物を連続多段蒸留塔内へ連続的に供給
し、塔内を流下する液を蒸留塔の途中段及び/又は最下
段に設けられたサイド抜き出し口より抜き出し、蒸留塔
の外部に設けられた反応器へ導入して反応させた後に、
該抜き出し口のある段よりも上部の段に設けられた循環
用導入口へ導入することによって該蒸留塔へ循環させて
、該反応器内、又は該反応器内と該蒸留塔内の両方で反
応させながら、反応によって生成する脂肪族アルコール
を蒸留によってガス状で該蒸留塔から連続的に抜き出し
、生成する芳香族カーボネート類を塔下部より液状で連
続的に抜き出すことを特徴とする芳香族カーボネートの
連続的製造法である。
【0017】本発明で原料化合物として用いられるジア
ルキルカーボネートとは、化3で表わされるものである
【0018】
【化3】
【0019】このような、R1 ,R2 としては例え
ばメチル、エチル、プロピル(各異性体)、アリル、ブ
チル(各異性体)、ブテニル(各異性体)、ペンチル(
各異性体)、ヘキシル(各異性体)、ヘプチル(各異性
体)、オクチル(各異性体)、ノニル(各異性体)、デ
シル(各異性体),シクロヘキシルメチル等のアルキル
基;シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、
シクロヘキシル、シクロヘプチル等の脂環族基;ベンジ
ル、フェネチル(各異性体)、フェニルプロピル(各異
性体)、フェニルブチル(各異性体)、メチルベンジル
(各異性体)等のアラールキル基が挙げられる。
【0020】なお、これらのアルキル基、脂環族基、ア
ラールキル基において、他の置換基、例えば低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基、シアノ基、ハロゲンで置換さ
れていてもよいし、不飽和結合を有していてもよい。こ
のようなR1 ,R2 を有するジアルキルカーボネー
トとしては、例えば、ジメチルカーボネート、ジエチル
カーボネート、ジプロピルカーボネート(各異性体)、
ジアリルカーボネート、ジブテニルカーボネート(各異
性体)、ジブチルカーボネート(各異性体)、ジペンチ
ルカーボネート(各異性体)、ジヘキシルカーボネート
(各異性体)、ジヘプチルカーボネート(各異性体)、
ジオクチルカーボネート(各異性体)、ジノニルカーボ
ネート(各異性体)、ジデシルカーボネート(各異性体
)、ジシクロヘンチルカーボネート、ジシクロヘキシル
カーボネート、ジシクロヘプチルカーボネート、ジベン
ジルカーボネート、ジフェネチルカーボネート(各異性
体)、ジ(フェニルプロピル)カーボネート(各異性体
)、ジ(フェニルブチル)カーボネート(各異性体)、
ジ(クロロベンジル)カーボネート(各異性体)、ジ(
メトキシベンジル)カーボネート(各異性体)、ジ(メ
トキシメチル)カーボネート、ジ(メトキシエチル)カ
ーボネート(各異性体)、ジ(クロロエチル)カーボネ
ート(各異性体)、ジ(シアノエチル)カーボネート(
各異性体)、メチルエチルカーボネート、メチルプロピ
ルカーボネート(各異性体)、メチルブチルカーボネー
ト(各異性体)、エチルプロピルカーボネート(各異性
体)、エチルブチルカーボネート(各異性体)、ジベン
ジルカーボネート、エチレンカーボネート、プロピレン
カーボネート等が用いられる。  これらのジアルキル
カーボネートの中で、本発明において好ましく用いられ
るのは、R1 ,R2 がそれぞれ炭素数4以下のアル
キル基からなるジアルキルカーボネートであり、特に好
ましいのはジメチルカーボネートである。
【0021】本発明で用いられる原料化合物である芳香
族ヒドロキシ化合物とは、一般式 Ar1 OH      ────  (2)(Ar1
 は1価の芳香族基を表わす)で表わされるものであっ
て、芳香族基に直接ヒドロキシ基が結合しているもので
あれば、どのようなものあってもよい。このようなAr
1 としては例えば、フェニル、トリル(各異性体)、
キシリル(各異性体)、トリメチルフェニル(各異性体
)、テトラメチルフェニル(各異性体)、エチルフェニ
ル(各異性体)、プロピルフェニル(各異性体)、ブチ
ルフェニル(各異性体)、ジエチルフェニル(各異性体
)、メチルエチルフェニル(各異性体)、ペンチルフェ
ニル(各異性体)、ヘキシルフェニル(各異性体)、シ
クロヘキシルフェニル(各異性体)等のフェニル基及び
各種アルキルフェニル基類;メトキシフェニル(各異性
体)、エトキシフェニル(各異性体)、ブトキシフェニ
ル(各異性体)等の各種アルコキシフェニル基類;フル
オロフェニル(各異性体)、クロロフェニル(各異性体
)、ブロモフェニル(各異性体)、クロロ(メチル)フ
ェニル(各異性体)、ジクロロフェニル(各異性体)等
の各種ハロゲン化フェニル基類;化4で示される各種置
換フェニル基類;ナフチル(各異性体)、メチルナフチ
ル(各異性体)ジメチルナフチル(各異性体)、クロロ
ナフチル(各異性体)、メトキシナフチル(各異性体)
、シアノナフチル(各異性体)等のナフチル基及び各種
置換ナフチル基類;ピリジル(各異性体)、クマリル(
各異性体)、キノリル(各異性体)、メチルピリジル(
各異性体)、クロルピリジル(各異性体)、メチルクマ
リル(各異性体)、メチルキノリル(各異性体)等の置
換及び無置換の各種ヘテロ芳香族基類等が挙げられる。
【0022】
【化4】
【0023】このようなAr1 を有する芳香族ヒドロ
キシ化合物としては、例えば、フェノール、クレゾール
(各異性体)、キシレノール(各異性体)、トリメチル
フェノール(各異性体)、テトラメチルフェノール(各
異性体)、エチルフェノール(各異性体)、プロピルフ
ェノール(各異性体)、ブチルフェノール(各異性体)
、ジエチルフェノール(各異性体)、メチルエチルフェ
ノール(各異性体)、メチルプロピルフェノール(各異
性体)、ジプロピルフェノール(各異性体)、メチルブ
チルフェノール(各異性体)、ペンチルフェノール(各
異性体)、ヘキシルフェノール(各異性体)、シクロヘ
キシルフェノール(各異性体)等の各種アルキルフェノ
ール類;メトキシフェノール(各異性体)、エトキシフ
ェノール(各異性体)等の各種アルコキシフェノール類
;化5で表わされる各種置換フェノール類;ナフトール
(各異性体)及び各種置換ナフトール類;ヒドロキシピ
リジン(各異性体)、ヒドロキシクマリン(各異性体)
、ヒドロキシキノリン(各異性体)等のヘテロ芳香族ヒ
ドロキシ化合物類等が用いられる。
【0024】
【化5】
【0025】またヒドロキシル基を2個有する芳香族ジ
ヒドロキシ化合物、例えばハイドロキノン、レゾルシン
、カテコール、ジヒドロキシナフタレン、ジヒドロキシ
アントラセンおよびそれらのアルキル置換のジヒドロキ
シ化合物類;化6で示される芳香族ジヒドロキシ化合物
類等も用いることができる。
【0026】
【化6】
【0027】これらの芳香族ヒドロキシ化合物の中で、
本発明において好ましく用いられるのは、Ar1 が炭
素数6〜10の芳香族基からなる芳香族モノヒドロキシ
化合物であり、特に好ましいのはフェノールである。ま
た、本発明で言うアルキルアリールカーボネートとは、
前記化3で表わされるジアルキルカーボネートの1つの
アルキル基が、芳香族基に置換されたもので、化7で表
わされるものである。
【0028】
【化7】
【0029】また、芳香族ヒドロキシ化合物がヒドロキ
シル基を2個有する芳香族ジヒドロキシ化合物Ar2 
(OH)2   ─────  (4)の場合には化8
で表わされるものもアルキルアリールカーボネートに含
まれる。
【0030】
【化8】
【0031】このようなアルキルアリールカーボネート
としては例えば、メチルフェニルカーボネート、エチル
フェニルカーボネート、プロピルフェニルカーボネート
(各異性体)、アリルフェニルカーボネート、ブチルフ
ェニルカーボネート(各異性体)、ペンチルフェニルカ
ーボネート(各異性体)、ヘキシルフェニルカーボネー
ト(各異性体)、ヘプチルフェニルカーボネート(各異
性体)、オクチルトリルカーボネート(各異性体)、ノ
ニル(エチルフェニル)カーボネート(各異性体)、デ
シル(ブチルフェニル)カーボネート(各異性体)、メ
チルトリルカーボネート(各異性体)、エチルトリルカ
ーボネート(各異性体)、プロピルトリルカーボネート
(各異性体)、ブチルトリルカーボネート(各異性体)
、アリルトリルカーボネート(各異性体)、メチルキシ
リルカーボネート(各異性体)、メチル(トリメチルフ
ェニル)カーボネート(各異性体)、メチル(クロロフ
ェニル)カーボネート(各異性体)、メチル(ニトロフ
ェニル)カーボネート(各異性体)、メチル(メトキシ
フェニル)カーボネート(各異性体)、メチルクミルカ
ーボネート(各異性体)、メチル(ナフチル)カーボネ
ート(各異性体)、メチル(ピリジル)カーボネート(
各異性体)、エチルクミルカーボネート(各異性体)、
メチル(ベンゾイルフェニル)カーボネート(各異性体
)、エチルキシリルカーボネート(各異性体)、ベンジ
ルキシリルカーボネート、メチル(ヒドロキシフェニル
)カーボネート(各異性体)、エチル(ヒドロキシフェ
ニル)カーボネート(各異性体)、メトキシカルボニル
オキシビフェニル(各異性体)、メチル(ヒドロキシフ
ェニル)カーボネート(各異性体)、メチル2−(ヒド
ロキシフェニル)プロピルフェニルカーボネート(各異
性体)、エチル2−(ヒドロキシフェニル)プロピルフ
ェニルカーボネート(各異性体)が挙げられる。
【0032】また、本発明でいうジアリールカーボネー
トとは、ジアルキルカーボネートの2つのアルキル基が
芳香族基によって置換されたものであり、化9に示した
一般式(6),(7),(8)のいずれかで表わされる
ものである。
【0033】
【化9】
【0034】このようなジアリールカーボネートとして
は、例えば、ジフェニルカーボネート、ジトリルカーボ
ネート(各異性体)、フェニルトリルカーボネート(各
異性体)、ジ(エチルフェニル)カーボネート(各異性
体)、フェニル(エチルフェニル)カーボネート(各異
性体)、ジナフチルカーボネート(各異性体)、ジ(ヒ
ドロキシフェニル)カーボネート(各異性体)、ジ〔2
−(ヒドロキシフェニルプロピル)フェニル〕カーボネ
ート(各異性体)等が挙げられる。
【0035】本発明においては生成する脂肪族アルコー
ルをガス状で抜き出し、生成する芳香族カーボネート類
を液状で塔下部より抜き出す、したがって、本発明では
、ジアルキルカーボネート及び芳香族ヒドロキシ化合物
は、生成する脂肪族アルコールの沸点が生成物である芳
香族カーボネート類の沸点より低くなるような組み合わ
せで使用される。
【0036】このような好ましい組合せとしては、一般
式(1)で表わされるジアルキルカーボネートと一般式
(2)又は(4)で表わされる芳香族ヒドロキシ化合物
において、R1 及びR2 が炭素数1〜4のアルキル
基であり、Ar1 又はAr2 が炭素数6〜10の芳
香族基である場合が挙げられる。特に好ましい組合せは
、ジアルキルカーボネートがジメチルカーボネートであ
り、芳香族ヒドロキシ化合物がフェノールの場合である
。この場合、生成するアルキルアリールカーボネートは
メチルフェニルカーボネートであり、ジアリールカーボ
ネートはジフェニルカーボネートである。
【0037】本発明で使用される触媒は、ジアルキルカ
ーボネートと芳香族ヒドロキシ化合物との反応によりア
ルキルアリルカーボネート又はジアリールカーボネート
又はこれらの混合物からなる芳香族カーボネート類を製
造し得るものであればいかなるものでも使用することが
できる。例えば、鉛化合物としては、PbO,PbO2
,Pb3 O4 等の酸化鉛類;PbS,Pb2 S等
の硫化鉛類;Pb(OH)2 ,Pb2 O2 (OH
)2 等の水酸化鉛類;Na2 PbO2 ,K2 P
bO2 ,NaHPbO2 ,KHPbO2 等の亜鉛
酸塩類;Na2 PbO3 ,Na2 H2 PbO4
 ,K2 PbO3 ,K2 〔Pb(OH)8 〕,
K4 PbO4 ,Ca2 PbO4 ,CaPbO3
 等の鉛酸塩類;PbCO3 ,2PbCO3 ・Pb
(OH)2 等の鉛の炭酸塩及びその塩基性塩類;Pb
(OCOCH3 )2 ,Pb(OCOCH3 )4 
,Pb(OCOCH3 )2 ・PbO・3H2 O等
の有機酸の鉛塩及びその炭酸塩や塩基性塩類;Bu4 
Pb,Ph4 Pb,Bu3 PbCl,Ph3 Pb
Br,Ph3 Pb(またはPh6 Pb2 ),Bu
3 PbOH,Ph3 PbO等の有機鉛化合物類(B
uはブチル基、Phはフェニル基を示す);Pb(OC
H3 )2 ,(CH3 O)Pb(OPh),Pb(
OPh)2 等のアルコキシ鉛類、アリールオキシ鉛類
;Pb−Na,Pb−Ca,Pb−Ba,Pb−Sn,
Pb−Sb等の鉛の合金類;ホウエン鉱、センアエン鉱
などの鉛鉱物類、及びこれらの鉛化合物の水和物等が用
いられる。
【0038】銅族金属の化合物としては、CuCl,C
uCl2 ,CuBr,CuBr2 ,CuI,CuI
2 ,Cu(OAc)2 ,Cu(acac)2 ,オ
レイン酸銅,Bu2 Cu,(CH3 O)2 Cu,
AgNO3 ,AgBr,ピクリン酸銀,AgC6H6
 ClO4 ,Ag(ブルバレン)3 NO3 ,〔A
uC≡C−C(CH3 )3〕n 〔Cu(C7 H8
 )Cl〕4 等の銅族金属の塩並びに錯体(acac
はアセチルアセトンキレート配位子を表す)等が用いら
れる。
【0039】アルカリ金属の錯体としては、Li(ac
ac),LiN(C4 H3 )2 等のアルカリ金属
錯体等が用いられる。亜鉛の錯体としてはZn(aca
c)2 等の亜鉛の錯体等が用いられる。カドミウムの
錯体としては、Cd(acac)2 等のカドミウムの
錯体等が用いられる。
【0040】鉄族金属の化合物としては、Fe(C10
H3 )(CO)5 ,Fe(CO)5 ,Fe(C4
 H6 )(CO)3 ,Co(メシチレン)2 (P
Et2 Ph)2 ,CoC5 F6 (CO)7 ,
Ni−π−C5 H5 NO、フェロセン等の鉄族金属
の錯体等が用いられる。 ジルコニウムの錯体としては、Zr(acac)4 ,
ジルコノセンなどのジルコニウムの錯体等が用いられる
【0041】ルイス酸類化合物としては、AlX3 ,
TiX3 ,TlX4 ,VOX3 ,VX5,ZnX
2 ,FeX3 ,SnX4 (ここでXはハロゲン、
アセトキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基である
)等のルイス酸及びルイス酸を発生する遷移金属化合物
等が用いられる。 有機スズ化合物としては、(CH3 )3 SnOCO
CH3 ,(C2 H5 )3 SnOCOC6 H5
 ,Bu3 SnOCOCH3 ,Ph3 SnOCO
CH3 ,Bu2 Sn(OCOCH3 )2 ,Bu
2 Sn(OCOC11H23)2 ,Ph3 SnO
CH3,(C2 H5 )3 SnOPh,Bu2 S
n(OCH3 )2 ,Bu2 Sn(OC2 H5 
)2 ,Bu2 Sn(OPh)2 ,Ph2 Sn(
OCH3 )2 ,(C2 H5)3 SnOH,Ph
3 SnOH,Bu2 SnO,(C8 H17)2 
SnO,Bu2 SnCl2 ,BuSnO(OH)等
の有機スズ化合物等が用いられる。
【0042】固体触媒としては、シリカ、アルミナ、チ
タニア、シリカチタニア、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム
、酸化ガリウム、ゼオライト、希土類の酸化物等の固体
触媒及びこれらの固体触媒の表面融点をシリル化などの
方法により修飾したもの等が用いられる。これらの触媒
は、反応条件において反応液に溶解し得るものであって
も、溶解し得ないものであってもよい。また、これらの
触媒は、反応に不活性な化合物や担体と混合したり、あ
るいはこれらに担持させて使用することもできる。
【0043】もちろん、これらの触媒成分が反応系中に
存在する有機化合物、例えば、脂肪族アルコール類、芳
香族ヒドロキシ化合物類、アルキルアリールカーボネー
ト類、ジアリールカーボネート類、ジアルキルカーボネ
ート類等と反応したものであっても良いし、反応に先立
って原料や生成物で加熱処理されたものであってもよい
【0044】これらの触媒の中で特に好ましく用いられ
るのは、PbO,PbO2 ,Pb3 O4 等の酸化
鉛類、Pb(OH)2 ,Pb2 O2 (OH)2 
等の水酸化鉛類、PbCO3 ,2PbCO3 ・Pb
(OH)2 等の鉛の炭酸塩及びその塩基性塩類、Pb
(OCH3 )2 ,(CH3 O)Pb(OPh),
Pb(OPh)2 等のアルコキシ鉛類、アリールオキ
シ鉛類等の鉛化合物であり、さらにはこれらの鉛化合物
が反応系中に存在する有機化合物と反応したもの、ある
いはこれらの鉛化合物が反応に先立って原料や生成物で
加熱処理されたものも好ましく用いられる。
【0045】本発明で用いられる連続多段蒸留塔とは、
蒸留の段数が2段以上の多段を有する蒸留塔であって、
連続蒸留が可能なものであるならばどのようなものであ
ってもよい(本発明でいう蒸留塔の段数とは、棚段塔の
場合には、その棚段の数を表わし、充填塔式その他の蒸
留塔については理論段数を表わす。)。このような連続
多段蒸留塔としては、例えば泡鐘トレイ、多孔板トレイ
、バルブトレイ、向流トレイ等のトレイを使用した棚段
塔式のものや、ラシヒリング、レッシングリング、ポー
ルリング、ベルルサドル、インタロックスサドル、ディ
クソンパッキング、マクマホンパッキング、ヘリパック
、スルザーパッキング、メラパック等の各種充填物を充
填した充填塔式のものなど、通常,連続式のタナ段蒸留
塔として用いられるならばどのようなものでも使用する
ことができる。さらには、棚段部分と充填物の充填され
た部分とを合わせ持つ蒸留塔も好ましく用いられる。 また、固体触媒を用いる場合、この固体触媒を充填物の
一部又は全部とする充填塔式蒸留塔も好ましく用いられ
る。
【0046】本発明の方法は、触媒の存在下にジアルキ
ルカーボネートと芳香族ヒドロキシ化合物とを反応させ
て対応する芳香族カーボネート類を製造するに際し、該
ジアルキルカーボネートと該芳香族ヒドロキシ化合物を
連続多段蒸留塔内又は反応器へ連続的に供給し、塔内を
流下する液の一部又は大部分を該蒸留塔の途中段及び/
又は最下段に設けられたサイド抜き出し口より抜き出し
、該蒸留塔の外部に設けられた反応器へ導入して反応さ
せた後に、該抜き出し口のある段よりも上部の段に設け
られた循環用導入口へ導入することによって該蒸留塔へ
循環させて、該反応器内、または該反応器内と該蒸留塔
内の両方で反応させながら、反応によって生成する脂肪
族アルコールを蒸留によってガス状で該蒸留塔から連続
的に抜き出し、生成する芳香族カーボネート類を塔下部
より液状で連続的に抜き出すことによって芳香族カーボ
ネート類を連続的に製造することを特徴としているが、
連続多段蒸留塔のサイドに設けられるサイド抜き出し口
は、該蒸留塔の途中段及び/又は最下段までの間に任意
の数だけ設けることができる。
【0047】また、循環用導入口は、対応するサイド抜
き出し口より上部にあれば良く、任意の数だけ設けるこ
とができる。サイド抜き出し口を複数設ける場合は、異
なる2カ所以上のサイド抜き出し口より抜き出された液
を合流させて反応器へ導入することもできるし、反応器
を複数用いる場合には、異なる2以上の反応器から抜き
出された反応液を合流させた後に、循環用導入口へ導び
くこともできる。また、これらを組み合わせることもで
きる。好ましくは、連続多段蒸留塔へ外部に設けられた
反応器が2基以上であり、かつ該反応器につながる該蒸
留塔からの液抜き出し口の設けられた段が、それぞれ異
なる場合であり、さらに好ましくは、連続多段蒸留塔の
外部に設けられた反応器が2基以上で、該反応器につな
がる該蒸留塔からの液抜き出し口の設けられた段がそれ
ぞれ異なり、かつ該反応器から該蒸留塔へ循環するため
に該蒸留塔に設けられた循環用導入口の段が、それぞれ
異なる段である場合である。
【0048】本発明においては、連続多段蒸留塔のサイ
ド抜出し口と該蒸留塔への循環用導入口との間に反応器
を設けるが、この反応器は流通式のものであればどのよ
うなものであってもよく、例えば管型反応器、攪拌槽型
流通反応器などが用いられる。本発明の方法においては
、少くともこれらの反応器中に触媒を存在させることが
必要であり、さらに加えて、連続多段蒸留塔内部にも触
媒を存在させることが好ましい。
【0049】このような反応器内又は、反応器内と連続
多段蒸留塔内からなる反応系に触媒を存在させる方法は
どのような方法であってもよいが、例えば、反応条件下
で反応液に溶解するような均一系触媒の場合、該反応器
及び/又は該蒸留塔に連続的に触媒を供給することによ
り、反応系に触媒を存在させることもできるし、あるい
は反応条件下で反応液に溶解しないような不均一系触媒
の場合、該反応器内又は該反応器内と該蒸留塔内の両方
に固体触媒を配置することにより、反応系に触媒を存在
させることもできるし、これらを併用した方法、例えば
該反応器内及び/又は該蒸留塔内に固体触媒を配置した
上で、さらに均一系触媒を使用する方法であってもよい
【0050】本発明の方法では、ジアルキルカーボネー
トと芳香族ヒドロキシ化合物とから成る原料化合物を連
続多段蒸留塔内へ連続的に供給するが、この場合、該蒸
留塔内へ直接導入してもよいし、反応器にこれらの原料
化合物を導入し、その反応液として該蒸留塔内に導入し
てもよい。また、これらの原料化合物はそれぞれ別々に
、及び/又は混合して任意の数の導入口から、該蒸留塔
の任意の段及び/又は任意の反応器に導入することがで
きる。
【0051】原料化合物は液状、ガス状又は液とガスと
の気液混合として供給される。このように原料化合物を
連続多段蒸留塔内及び/又は反応器内に連続的に供給す
る以外に、付加的にガス状の原料化合物を該蒸留塔の下
部から断続的又は連続的に供給することも好ましい方法
である。ジアルキルカーボネートと芳香族ヒドロキシ化
合物のうち、より高沸点の原料を最上部の反応器及び/
又は最上部の反応器への液抜き出し口を設けた段よりも
上部の段に、液状又は気液混合状態で、連続的に供給し
、より低沸点の原料をガス状で該蒸留塔の下部から連続
的に供給する方法も好ましい方法であり、より低沸点の
原料を液状、ガス状又は気液混合状態で最下部の反応器
に連続的に供給することも好ましい。この場合、上部よ
り供給する高沸点原料中に、低沸点原料が含まれていて
も、もちろん構わない。
【0052】これらの供給原料中に、生成物である脂肪
族アルコール、アルキルアリールカーボネート及び/又
はジアリールカーボネートが含まれていてもよいが、本
反応は可逆反応であるため、これらの生成物の濃度があ
まり高い場合には原料の反応率を低下させるために好ま
しくない。本発明の方法が従来の技術と比較して短い反
応時間で高い収率と高い選択率を示す理由は定かではな
いが、次のようなことが推定される。
【0053】すなわち、本発明の反応は、(I)式及び
/又は(II) 式で表わされるような平衡反応である
が、その平衡が極端に原系に偏っている。したがって、
原料の反応率を高めるためには、通常、反応の結果生成
する樹脂族アルコール(ROH)を反応液中から気相へ
と蒸発させることにより、反応液中の脂肪族アルコール
の濃度を平衡濃度よりできるだけ低くすることが必要で
ある。しかしながら、従来の技術に記載した蒸留塔を設
置した反応釜を用いる反応方式では、どうしても反応速
度を上げることができなかった。この理由は、反応の場
が触媒の存在する反応釜の部分にのみ限定されているだ
けでなく反応によって生成した脂肪族アルコール類を反
応釜部の液中から気相に蒸発させるための気液界面積が
小さいためである。
【0054】これに対して本発明の方法においては、連
続多段蒸留塔内を連続的に流下する、反応させるべき液
の一部又は大部分を該蒸留塔の途中段及び/又は最下段
に設けられたサイド抜き出し口より抜き出し、蒸留塔の
外部に設けられた反応器へ導入して反応させた後に、該
抜き出し口のある段よりも上部の段へ導入することによ
って該蒸留塔へ循環させる方式であるので、反応器を出
た、生成物濃度の高められた反応混合物は気液界面積の
大きい蒸留塔内に導入され、蒸留塔内を下方から上昇し
てくる蒸気と気液接触を繰り返し、反応液中の低沸点生
成物を効率的に蒸気相に蒸発させることができ、蒸留塔
内を流下していく液状混合物中の低沸点反応生成物濃度
を短時間のうちに効率的に低下させることができ、その
結果、芳香族カーボネート類を短時間で高い収率で得る
ことができる。
【0055】また、上部に蒸留塔を設置して反応釜を用
いる反応方式では、反応速度が上げられないため、反応
釜部での滞留時間が長く、そのため副反応が進行して選
択率を高くすることができなかったのであるが、本発明
の方法によれば、短い滞留時間で生成物を得ることがで
き、そのため選択率が高くなるものと考えられる。本発
明においては、副生する脂肪族アルコールはガス状で抜
き出される。ガス状抜き出し物は、脂肪族アルコール単
独でも良いし、原料であるジアルキルカーボネートや芳
香族ヒドロキシ化合物との混合物であっても良い。芳香
族カーボネート類を少量含んでいても良い。連続多段蒸
留塔における脂肪族アルコール等からなるガスの抜き出
し口は、塔底以外の任意の位置に設けることができるが
、蒸気相中の副生するアルコールの濃度は、通常、塔の
上部ほど高い、したがって、原料供給位置から塔頂の間
又は塔頂部にガスの抜き出し口を設けることが好ましく
、塔頂部に設けることがさらに好ましい。
【0056】本発明において、生成物の芳香族カーボネ
ート類は連続多段蒸留塔の下部より液状で抜き出される
。液状抜き出し物は、芳香族カーボネート類単独であっ
ても良いし、原料であるジアルキルカーボネート類や芳
香族ヒドロキシ化合物との混合物であっても良い。脂肪
族アルコールを少量含んでいても良い。触媒として均一
系触媒を用いる場合には液状抜き出し物に触媒が含まれ
る。
【0057】また、蒸気塔における芳香族カーボネート
類等からなる液の抜き出し口は、塔下部に設けられる。 本発明において塔下部とは通常、原料供給位置から塔底
の間又は塔底部であり、好ましくは塔底部である。本発
明において、蒸留塔内の流下液速度及び上昇蒸気速度は
使用する反応蒸留塔の種類により、また充填塔を使用す
る場合には充填物の種類により異なるが、通常、フラッ
ディングを起こさない範囲で実施される。
【0058】本発明において、途中段及び/又は最下段
に設けられたサイド抜き出し口からは蒸留塔内の、該サ
イド抜き出し口が設けられた段を流下する液の一部又は
大部分が抜き出され、反応器へ導入される。反応器での
滞留時間は通常0.001〜100時間、好ましくは0
.003〜50時間さらに好ましくは0.01〜10時
間で行なわれる。
【0059】本発明では反応器内での反応に加えて必要
に応じて連続多段蒸留塔内でも反応させることができ好
ましい方法である。この場合生成する芳香族カーボネー
トの量は、蒸留塔内のホールドアップ液量にも依存する
。つまり、同じ塔高、同じ塔径の蒸留塔を用いる場合に
は液ホールドアップの高い蒸留塔が反応液の蒸留塔内部
での平均滞留時間即ち蒸留塔内部での反応時間が長くな
るという点で好ましい。
【0060】しかしながら、液ホールドアップがあまり
に高い場合には、滞留時間が長くなるために副反応が進
行したり、フラッディングが起こりやすくなる。従って
、本発明に用いる蒸留塔のホールドアップ液量は蒸留条
件や蒸留塔の種類によっても変わり得るが、蒸留塔の空
塔容積に対するホールドアップ液量の容積比で表現して
、通常、0.005〜0.75で行われる。
【0061】本発明において、蒸留塔内の反応液の蒸留
時間は反応条件によっても変わり得るが、通常0.00
1〜50時間、好ましくは0.01〜10時間で行われ
る。本発明において、還流比を増加させると脂肪族アル
コールの蒸気相への蒸留効果が高くなるため、抜き出す
蒸気中の脂肪族アルコールの濃度を増加させることがで
きる。しかしながら、あまりに還流比を増加させると必
要な熱エネルギーが過大となり好ましくない。また、脂
肪族アルコールの濃縮は蒸留塔からの抜き出し後に行え
ば良いので、必ずしも還流を行なう必要はない。したが
って、還流比は、通常0〜20が用いられ、好ましくは
、0〜10が用いられる。
【0062】本発明を実施するに当たり、反応温度は用
いる原料の種類によって異なるが、通常50〜350℃
、好ましくは100〜250℃の範囲で行なわれる。 また、反応器内と蒸留塔内の両方で反応を行なわせる場
合には、それぞれ異なった反応温度及び反応圧力で反応
を行なうこともできる。また反応圧力は、用いられる原
料の種類及び反応温度によっても異なるが減圧、常圧、
加圧いずれでもよく通常1mmHg〜200mmHgで
行なわれる。
【0063】このように、本発明の方法では、反応器を
連続多段蒸留塔の外部に設けているので、蒸留条件(温
度、圧力)と異なる温度・圧力の反応条件を採用できる
し、2基以上の反応器を設ける場合には、それぞれが異
なる反応条件を採用することができるという特徴をもっ
ている。本発明においては、必ずしも溶媒を使用する必
要はないが反応操作を容易にする等の目的で適当な不活
性溶媒、例えば、エーテル類、脂肪族炭化水素類、芳香
族炭化水素類、ハロゲン化脂肪族炭化水素類、ハロゲン
化芳香族炭化水素類等を反応溶媒として用いることがで
きる。
【0064】本発明では、反応に不活性な物質として窒
素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスを反応系に共存
させてもよい。また、副生する脂肪族アルコールの除去
を加速する目的で反応蒸留塔に不活性ガスや反応に不活
性な低沸点有機化合物をガス状で供給してもよい。本発
明では、原料中に反応生成物であるアルキルアリールカ
ーボネートや、ジアリールカーボネートが含有されてい
ても良いが、本反応は可逆反応であるため、アルキルア
リールカーボネートや、ジアリールカーボネートの濃度
があまり高い場合には原料の反応率を低下させるために
好ましくない。したがって、通常、原料中のアルキルア
リールカーボネートとジアリールカーボネートの量は原
料である芳香族ヒドロキシ化合物に対して20モル%以
下が好ましく、さらには10モル%以下が好ましい。
【0065】反応原料である芳香族ヒドロキシ化合物と
ジアルキルカーボネートの量比は反応条件によっても変
わり得るが、通常、供給原料中のジアルキルカーボネー
トに対する芳香族ヒドロキシ化合物のモル比で表現して
、0.001〜100の範囲で使用される。本発明で用
いる触媒の量は、使用する触媒の活性によっても変わり
得るが、触媒を連続的に反応系に供給する場合には、通
常、供給原料中のジアルキルカーボネートと芳香族ヒド
ロキシ化合物の合計重量に対する割合で表現して、0.
0001〜50重量%で使用される。また、固体触媒を
用いる場合には、反応器の内容積に対して通常10〜1
00体積%、好ましくは50〜100体積%充填される
。また、蒸留塔内部に固体触媒を設置する場合には、蒸
留塔の空塔容積に対して0.01〜75体積%の触媒量
が用いられる。
【0066】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を具体的に述べ
るが本発明はこれらの実施例に限定されるものではない
。触媒濃度はICP〔高周波電導結合型プラズマ発光分
析計(セイコウ電子社製)〕を用いて分析した。
【0067】
【実施例1】フェノール20kgと一酸化鉛4kgを1
80℃で10時間加熱し、生成する水をフェノールと共
に留去することにより触媒(触媒A)を調製した。芳香
族カーボネートの製造は図1に示されるような装置を用
いた。反応器の数は4基である。反応器A,B,C,D
はいずれも内容積0.5リットルであり、それぞれに充
填物としてステンレス製のディクソンパッキング(6m
mφ)を充填した。反応器の充填物と同一の充填物を充
填した、塔高4m、塔径3インチの充填塔からなる連続
多段蒸留塔の塔頂17から1mの位置へジメチルカーボ
ネート(DMC)、フェノール(PhOH)及び触媒A
からなる混合物を原料導入管2から、予熱器5、及び導
入管6を経て液状で連続的に供給した。蒸留塔内を流下
する液は、蒸留塔の途中段に設けられたサイド抜き出し
口から抜き出された後、各反応器へ導入された。反応器
で反応が進行し、芳香族カーボネート濃度及び脂肪族ア
ルコール濃度が高められた反応液は、循環用導入口から
蒸留塔へ循環された。蒸留塔内を沈下する液は、蒸留塔
の塔底より塔頂に向かって上昇してくる蒸気と気液接触
するに従い、脂肪族アルコールの濃度が低下した。蒸留
に必要な熱量は塔下部液をリボイラー10で加熱するこ
とにより供給した。塔頂17から留出するガスは導管1
2を経て凝縮器13で凝縮された。凝縮液の一部を導管
15を経て蒸留塔1に還流させ、残りを管16から抜き
出した。この凝縮液から低沸点反応生成物であるメタノ
ールを含む低沸点成分が得られた。また触媒成分、メチ
ルフェニルカーボネート(MPC)、及びジフェニルカ
ーボネート(DPC)を含む高沸点成分は塔底18から
導管8及び19を経て抜き出された。反応の条件及び定
常状態後の結果を表1及び表2に示す。
【0068】なお表中で芳香族カーボネートの生成量は
1時間当り、塔底液1kg当りのg数で表す。芳香族カ
ーボネートの選択率は原料の芳香族ヒドロキシ化合物基
準で表す。wt%は重量%を表す。
【0069】
【実施例2】図2に示されるような装置を用いた。反応
器の数が6器であり、リボイラーを用いる代りに蒸発器
9を経て導入管11からジメチルカーボネート(DMC
)を導入することで蒸留に必要な熱量を供給したことの
他は、実施例1と同様の条件で反応及び蒸留を行なった
。反応の条件及び定常状態後の結果を表1及び表2に示
す。
【0070】
【実施例3】γ−アルミナ(日揮社製、品番N611N
)5kgを石英ガラス製の円筒(長さ100cm、直径
10cm)に充填した後、円筒を管状炉に設置した。 窒素置換後、200℃で5時間加熱し、γ−アルミナを
乾燥した。次に200℃に加熱された円筒内へ、テトラ
メトキシシランのベンゼン溶液(20wt%)を50m
l/Hrの流速で10時間添加することで、γ−アルミ
ナを処理した。窒素雰囲気下に放冷することにより触媒
(触媒B)を調製した。
【0071】反応器A,B,C,D,E,F及び蒸留塔
1の充填物として、触媒Bを用いた他は実施例2と同様
の条件で反応及び蒸留を行なった。反応の条件及び定常
状態後の結果を表1及び表2に示す。
【0072】
【比較例1】図3に示される塔高1m、塔径1インチの
蒸留塔63〔ステンレス製のディクソンパッキング(6
mmφ)を充填したもの〕と攪拌器71を備えた、容量
15リットルのオートクレーブの反応釜62へ、実施例
1で用いたのと同一組成の液12.6kgを導管61か
ら仕込んだ。攪拌しながら反応釜62を電気炉70を用
いて加熱しながら液温が204℃で一定となるようにし
て反応を行なった。蒸留塔63の塔頂69から留去する
ガスは導管64を経て凝縮器65で凝縮された。凝縮液
の一部を導入管67を経て還流させ、残りを導管68か
ら2.3kg/hrの速度で連続的に抜き出した。還流
比は0.8であった。凝縮液が4.6kg抜き出された
時点で、反応釜62を冷却し、反応液を導管72から抜
き出したところ、その重量は8.0kgであった。本比
較例における仕込み液量と釜部に残った液量の比は、実
施例1における導入管6からの供給量と導管19からの
塔底液抜き出し量の比と同じである。また、留出速度も
同じである。分析の結果,反応液中にはメチルフェニル
カーボネート(MPC)が1.8重量%、ジフェニルカ
ーボネート(DPC)が0.01重量%、アニソールが
0.07重量%生成していた。1時間当り反応液1kg
当りの生成量はメチルフェニルカーボネート(MPC)
が9g/kg・hr、ジフェニルカーボネート(DPC
)が0.05g/kg・hrであった。フェノール基準
の芳香族カーボネートの選択率はメチルフェニルカーボ
ネート(MPC)が94%、ジフェニルカーボネート(
DPC)が1%であった。また、フェノール基準のアニ
ソール選択率は5%であった。この結果を実施例1の結
果(メチルフェニルカーボネート(MPC)生成量42
g/kg・hr、選択率97%、ジフェニルカーボネー
ト(DPC)生成量0.6g/kg・hr、選択率2%
)と比較すると本発明の方法によれば芳香族カーボネー
トが高い収率及び高い選択率で得られることを示してい
る。
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】
【発明の効果】本発明の方法により、ジアルキルカーボ
ネートと芳香族ヒドロキシ化合物を原料として、アルキ
ルアリールカーボネート、ジアリールカーボネート又は
これらの混合物からなる芳香族カーボネート類を連続的
に高収率、高選択率で得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するためのプロセス例の概略図で
ある。
【図2】本発明を実施するためのプロセス例の概略図で
ある。
【図3】比較例1で用いた反応装置の概略図である。
【符号の説明】
1                        
──  連続多段蒸留塔2,3,6,7       
     ──  原料導入管5          
              ──  予熱器8,19
                  ──  塔底液
抜き出し導管9                  
      ──  蒸留器10          
            ──  リボイラー11  
                    ──  塔
底液導入管12,14,16          ──
  ガス抜き出し導管13             
         ──  凝縮器15       
               ──  凝縮液導入管
17                      ─
─  塔頂18                  
    ──  塔底A,B,C,D,E,F    
──  反応器20,22,24,26,28,30─
─  サイド抜き出し口 21,23,25,27,29,31──  循環用導
入口 61                      ─
─  原料導入管62               
       ──  反応釜63         
             ──  蒸留塔64,66
,68          ──  留出ガス抜き出し
導管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  触媒の存在下に、ジアルキルカーボネ
    ートと芳香族ヒドロキシ化合物とを反応させて、アルキ
    ルアリールカーボネート、ジアリールカーボネート又は
    これらの混合物から成る芳香族カーボネート類を製造す
    るに際し、ジアルキルカーボネートと芳香族ヒドロキシ
    化合物を連続多段蒸留塔内へ連続的に供給し、塔内を流
    下する液を蒸留塔の途中段及び/又は最下段に設けられ
    たサイド抜き出し口より抜き出し、蒸留塔の外部に設け
    られた反応器へ導入して反応させた後に、該抜き出し口
    のある段よりも上部の段に設けられた循環用導入口へ導
    入することによって該蒸留塔へ循環させて、該反応器内
    、又は該反応器内と該蒸留塔内の両方で反応させながら
    、反応によって生成する脂肪族アルコールを蒸留によっ
    てガス状で該蒸留塔から連続的に抜き出し、生成する芳
    香族カーボネート類を塔下部より液状で連続的に抜き出
    すことを特徴とする芳香族カーボネートの連続的製造方
    法。
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