JPH0489441A - 光学活性2―アルカノールの製造方法 - Google Patents

光学活性2―アルカノールの製造方法

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JPH0489441A JP20144590A JP20144590A JPH0489441A JP H0489441 A JPH0489441 A JP H0489441A JP 20144590 A JP20144590 A JP 20144590A JP 20144590 A JP20144590 A JP 20144590A JP H0489441 A JPH0489441 A JP H0489441A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は光学活性な2−アルカノールの製造方法に関す
る。
光学活性物質は従来より医薬品分野に於て最終製品の重
要な構成要素として用いられてきたが、近年機能性材料
の構成要素としての用途が注目を集めている。例えば非
線形光学材料の分野においては有機材料が二次の非線形
光学効果を生ずるためには物質内に不斉中心が存在する
ことが望ましい〔例えば、山口、中野、笛野、化学42
 (11)757 (1987) )。また、強誘電性
液晶の分野においても液晶が強誘電性を示すためには液
晶内に不斉部分が存在することが必要である〔例えば、
城野、福田、有機合成化学協会誌47 (6)56B 
(1989) )。
従来このような分野においては光学活性物質として、入
手が容易な2−ブタノール、2−オクタツール、アミノ
酸誘導体等が用いられてきたが、市販品には限りがあり
、新規な光学活性体の製造方法を開発することが望まれ
ていた。
[従来の技術及びその問題点コ 光学活性2−アルカノールを製造する方法としては従来
、(1)光学分割による方法、(2)不斉合成による方
法、(3)生化学的手法による方法、(4)キラルシン
トンを用いる方法の4種類が知られている。
光学分割を用いる方法(R,)1.Pickard、 
J、KenyonJ、Chem、Soc、、99.45
(1911)  )は古くから知られた方法であり、最
も光学純度の高いものが得られる可能性が高いが、何回
も再結晶を繰り返す必要があり、操作が煩雑である。ま
た、光学分割試薬としてブルシン等の高価な光学活性塩
基を必要とし、工業的方法として適当とは言えない。
また不斉合成による方法も種々検討されている。その一
つはカルボニル基の不斉還元であるが、用いられる試薬
は厳密な非水状態を要求され、取り扱いが困難である。
また、両方の置換基がアルキル基であるようなケトンに
ついては光学純度が低い結果しか得られておらず、実用
的な方法とは言いがたい〔野依、高谷、化学43 (3
046(1988)〕。他の方法はオレフィンの還元で
あるが、2−フテンの還元は良好に進行するものの、そ
れ以上アルキル鎖が長くなると位置選択性が悪くなり副
生成物との分離が困難である(H,C,Brown e
t al、、J、Org、Chem、+ 47.506
5.5074(1982))。
また生化学的手法の典型的なものはリパーゼによるアセ
テート類の不斉加水分解であるが、この方法は基質によ
り選択性がまちまちで、文献記載の類似の方法があるに
も拘らず(J、T、Lin、T、Yamazaki、T
、Kitazume、J、Org、Chem、 、 5
2.3211 (1987)〕本発明者らの検討によれ
ば2−アルカノールの製造に関しては高い選択性は得ら
れなかった。また、これの逆反応にあたるリパーゼを触
媒とした不斉選択的エステル交換反応も存在するが(特
開昭62−166898号公報)、反応速度が非常に遅
く、実用的ではない。更にイーストによるケトンの不斉
還元も報告されているが(R,MacLeod、 H,
ProsserL、Fikerntscher et 
al、、Biochemistry、  3+838(
1964))、収率が18〜20%と低く、工業的方法
としては通さない。
キラルシントンを用いる方法は、予め不斉中心を持った
化合物を原料として化学的な誘導によって目的の2−ア
ルカノールを製造する方法であるが、この方法は本発明
者らかここに開示する方法の他には1.2−エポキシア
ルカンを水素化リチウムアルミニウムで還元する反応(
特開昭62−77339号公報)以外には存在しない。
■、2−エポキシアルカンを水素化リチウムアルミニウ
ムで還元する方法は、原料である1、2−エポキシアル
カンが高純度かつ安価に得られる場合には有用な方法と
なるが、12−エポキシアルカンは1−アルケンの微生
物酸化によって得られる(HoOhta、 H,Tet
sukawa、^gric、Bi。
1、chem、 、 43.2099(1979) )
ため、大量生産には向いておらず高価である。また、光
学純度もアルキル基が長い場合には高いが、炭素数が少
なくなるにつれて低下し、全ての2−アルカノールに適
用できる方法ではない〔日本化学会第59春季年会講演
予稿集第二分冊2013頁(1990,講演番号2E5
34)〕。
以上述べたように、2−アルカノールの製造方法として
一般的かつ有用な方法は未だ存在しないと言える。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは前述のような問題点を解決するために鋭意
検討を行った結果、本発明の製造方法を用いることによ
り、安価な原料から光学純度の高い2−アルカノールを
製造しうろことを見いだし、本発明を完成するに至った
即ち本発明は光学活性乳酸エステルを出発原料とする光
学活性2−アルカノールの製造方法に関する。
更に詳細には、光学活性乳酸エステルを出発原料とし、
該エステルの水酸基部分を保護した後、この化合物を還
元し、得られたアルコールをスルホン酸エステルとし、
このスルホン酸エステル部分をアルキル基と置換した後
、最初に保護した水酸基保護基を外すことを特徴とする
光学活性2−アルカノールの製造方法に関する。
原料である光学活性乳酸エステルはR体、8体ともに市
販されており、これを原料とすることにより、R体、8
体いずれの2−アルカノールも製造することが可能であ
る。
光学活性乳酸エステルの原料である光学活性乳酸は安価
に得られる化合物であり、R体、S体共に得ることがで
きる。また、これからエステルを得る方法は公知である
以下に本発明の製造方法を説明する。
最初に水酸基の保護を行なう。即ち一般式1で示される
乳酸エステルの水酸基を保護し、−形式2で示される保
護乳酸エステルとする。
CH CH3−CI  H−C○OR・・・・ (1)OR’ CH3C18C0OR・・・・ (2)〔式1.2に於
てCIは不斉炭素を示す(式3以下についても同様であ
る)。また、Rは炭素数4以下のアルキル基を示す。〕 一般式2に於て、R゛は保護基であり、塩基性条件で安
定であればどのような保護基を用いても構わない。この
ような保護基としては例えばテトラヒドロピラニル、ヘ
ンシル、メトキシメチル、メトキシエトキシメチル等の
基を選ぶことができる。
水酸基を保護した後、−形式2で表される化合物を還元
し、−形式3で表される2級水酸基のみが保護されたジ
オールとする。この反応は水素化リチウムアルミニウム
による還元、ハイトロホレーション、ブーボ・プラン(
Bouveault−Blanc )還元等により行う
ことができ、何れも公知の反応である。
OR“ CH3C18CH20H・・・・ (3)続いて一般式
3の化合物をスルホン酸エステル(4)とする。これは
−形式3の化合物にスルホン酸クロリドを塩基の存在下
作用させることにより容易に製造することができる。ス
ルホン酸クロリドとするのは、後に脱離基として用いる
ためであり、この目的のために一般に用いられるパラト
ルエンスルホン酸クロリド、メタンスルホン酸クロリド
を好適に用いることができる。
OR’ CH3−CI  H−CH20SO2R”・・ (4)
(ここでRl lはp−CH3−C6Ha−または C
H3−を示す) 次に得られたスルホン酸エステル(4)をアルキル金属
化合物と反応させることによりスルホン酸エステルをア
ルキル基と置換し、−形式(5)の化合物とする。用い
るアルキル金属化合物はアルキル基がスルホン酸エステ
ルと置換するものであれば特に制限はないが、アルキル
銅リチウム化合物(R”’ 2Cu L i、ここでR
”’  は炭素数2〜10のアルキル基を示す。)、ア
ルキルマグネシウムハロゲン化物(R”’ MgX、こ
こでXはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素のいずれかを示し
、またR゛゛  は炭素数2〜10のアルキル基を示す
。)などが好適な化合物として挙げられる。
触媒としてハロゲン化銅(Cuxl、、ここでXはフッ
素、塩素、臭素、ヨウ素のいずれかを示し、nは1また
は2の整数である)、ハロゲン化銅リチウム(例えばL
izCuC14)などを加えることも有効である。
OR’ CH,−(*  H−CH2−R”’  ・・ (5)
〔ここでR゛°′  は炭素数2〜10のアルキル基を
示す。式(6)についても同様。〕 次いで水酸基の保護された2−アルカノール(5)を脱
保護し、目的の2−アルカノール(6)を得る。脱保護
の方法は用いた保護基によるが、ベンジル基であれば接
触水素添加、その他の保護基であれば酸処理により保護
基を外すことができ、所望の2−アルカノールを得るこ
とができる。また、上記プロセスにおいてラセミ化を起
こす段階はなく、得られる2−アルカノールは光学的に
も純粋である。
CH CH3−c*  H−CH2−R”’  ・・ (6)
〔実施例〕 以下実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない実施例1  (
(S) −(+)−2−ヘキサノールの製造〕a) テ
トラヒドロピラニル乳酸エチルの製造(S)−(−)−
乳酸エチル(アルドリンチ社製) 213゜7g(1,
81mol)にジヒドロビラン(東京化成工業社製) 
182.6g(2,17mol)を加えた後、水冷、攪
拌しながらこの溶液に濃塩酸1mlを加え、1時間室温
で撹拌した後終夜放置した。
反応液を300m1の稀炭酸水素ナトリウム水にあけ、
この溶液から生成物をヘキサンで抽出した。
抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、エバポレーター
でヘキサンを留去したのち減圧蒸留し、生成物であるテ
トラヒドロピラニル乳酸エチルを得た。沸点87°(:
 /4mmHg 、収量347.1g。収率95%。
b)  2−テトラヒドロピラニルオキシ−1−プロパ
ツールの製造 水素化リチウムアルミニウム16.13g(0,425
mol)を240m1の乾燥ジエチルエーテルに加え、
弱く加熱して還流させた後、加熱を停止した。この溶液
に、上記反応で得られたテトラヒドロピラニル乳酸エチ
ル143.3g(0,709mol)を170m l 
の乾燥エーテルに溶かしたものを、弱く還流する程度の
速さで攪拌しながら滴下した。
尚、滴下には2時間を要した。滴下終了後、更に1時間
加熱還流した。
この後、反応液に水30.6ml (1,70mol)
を300m lのテトラヒドロフランに溶解させたもの
を滴下し、更に30分還流させた後、室温まで冷却し、
固体を濾別した。固体は更に500m lのジエチルエ
ーテルで洗浄した後、先程の濾液と合わせ、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。
ジエチルエーテルをエバポレーターで留去した後、減圧
蒸留することにより生成物である2−テトラヒドロピラ
ニルオキシ−1−プロパツールを得た。沸点78°C/
 2.5mm)Ig 、収量76.29g、収率67%
c)  2−テトラヒドロピラニルオキシ−1−p−ト
ルエンスルホニルオキシプロパンの製造 上記反応で製造した2−テトラヒドロピラニルオキシ−
1−プロパツール76.29g(0,476mol)を
154m1(1,91mol)のピリジンに溶かし、−
20°Cに冷却した。この溶液に叶トルエンスルホニル
クロリド99.87g(0,524mol)を加え、1
5〜20°Cで2時間攪拌した。この後、反応液を稀塩
酸(濃塩酸125m1 (1,38m。
1)を氷水800m lで希釈したもの)にあけ、ジエ
チルエーテルで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウム
および無水炭酸カリウムで乾燥した後、エバポレーター
でエーテルを留去し、真空ポンプで5時間程度吸引して
不純物を除くことにより、所望の2−テトラヒドロピラ
ニルオキシ−1−p−トルエンスルホニルオキシプロパ
ンを得た。収1133.3g。
収率89%。
d)  2−テトラヒドロピラニルオキシヘキサンの製
造 窒素気流下、15.91g (0,655mol)のマ
グネシウムに、n−プロピルプロミド83.89g(0
,682mol)を乾燥テトラヒドロフラン300m1
 に溶解させたものを少しづつ滴下してn−プロビルマ
グネシウムプロミドを系中で発生させた。
この溶液を攪拌しながら冷却し、10°Cとなったとこ
ろで先に製造した、2−テトラヒドロピラニルオキシ−
1−p−1−ルエンスルホニルオキシプロパン107.
21g(0,34Lmol)のテトラヒドロフラン(2
00ml)溶液を滴下した。
更に反応液を冷却し、−10°Cに達した所でヨウ化第
−銅1.0g(0,00525mol)を加え、反応液
を一5〜10°Cに維持しつつ、攪拌を継続した。また
、この間、1時間に1回1.0gのヨウ化第−銅を追加
した。9時間の攪拌の後(即ちヨウ化銅を10回加えた
後)、冷却を止め、更に12時間攪拌した。
尚、12時間後の温度は13°Cであった。
52.57g (0,682mol)の酢酸アンモニウ
ムを水1100mlに溶かしたものを用意し、反応液を
これにあけ、この溶液からヘキサンで生成物を抽出した
抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、エバポレー
ターでヘキサンを除き、減圧蒸留することにより生成物
である2−テトラヒドロピラニルオキシヘキサンを得た
。沸点54〜58°C/lmmHg。収量24.15g
。収率38%。
尚、蒸留はできる限り低温で行うのが好ましい。約90
°C以上の温度で蒸留を行うと、副生物の分解が起こり
、系が酸性となるため目的物の分解も引き起こされた。
e)  (S)−(+)−2−ヘキサノールの製造2−
テトラヒドロピラニルオキシヘキサン12.96g(0
,0695mo I)を水125m1 とテトラヒドロ
フラン125m1の混合溶媒に溶解させ、濃塩酸1.0
ml (0,011mo1)を加え、室温で終夜攪拌し
た。この反応液に炭酸水素ナトリウムを加え、系を弱ア
ルカリ性とした後、塩化ナトリウムで飽和させ、テトラ
ヒドロフラン層を分離した。水層を更にヘキサンで抽出
し、先のテトラヒドロフラン層と合わせて無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。エバポレーターで大部分の溶媒を留
去した後、減圧蒸留することにより、所望の(S) −
(+)−2−ヘキサノールを得た。沸点85〜88°C
/76mmHg0収量3.19g(0,0312mol
)、収率45%。tx”n’  =8.950 ’  
(Neat)、  [a 3’:  =11.05° 
(Neat)。ガスクロマトグラフによる純度96%。
文献[R,H,Pickard、J、Kenyon、 
J、Chem、Soc。
99.45(1911) Eに記載の値、[α1τ ・
+11.57゜および[α] n  ・+11.02°
より [α]28′  は11.02+(11,57−
11,02)傘(50−27) / (50−20) 
= 11 、44° と計算される。これより光学純度
を計算すると97%e。
e、となるが、化学純度を考慮にいれれば、ラセミ化は
起こっていないものと考えられる。
実施例2  ((S)−(+)−2−ウンデカノールの
製造]a)  2−テトラヒドロピラニルオキシウンデ
カンの製造 窒素気流下、9.87g (0,406mo +)のマ
グネシウムに、n−オクチルプロミド81.69g(0
,423mol)を乾燥テトラヒドロフラン190m1
に溶解させたものを少しづつ滴下してn−オクチルマグ
ネシウムプロミドを系中で発生させた。
この溶液を攪拌しながら冷却し、lOoCとなった所で
先に製造した、2−テトラヒドロピラニルオキシ−1−
p−)ルエンスルホニルオキシプロパン66.5g(0
,212mol)のテトラヒドロフラン(150ml)
溶液を滴下した。
更に反応液を冷却し、−10’Cに達した所でヨウ化第
−銅0.6g(0,00315mol)を加え、反応液
を一5〜10°Cに維持しつつ、攪拌を継続した。また
、この間、1時間に1回0.6gのヨウ化第−銅を追加
した。9時間の攪拌の後(即ちヨウ化銅を10回加えた
後)、冷却を止め、更に12時間攪拌した。
尚、12時間後の温度は14°Cであった。
32.60g(0,423mol)の酢酸アンモニウム
を水700m1に溶かしたものを用意し、反応液をこれ
にあけ、この溶液からヘキサンで生成物を抽出した。抽
出液は無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、ヘキサンをエ
バポレーターで留去した(これを反応液Aとする)。
これとは別に4.01g(0,106mol)の水素化
リチウムアルミニウムを50m1の乾燥エーテルに懸濁
させたものを用意し、先はどの反応液Aを30分かけて
滴下し、1時間還流させた後、室温で終夜攪拌した(こ
の処理を行うことにより高温での蒸留か可能となる)。
この反応液を水500m lにあけ、水酸化ナトリウム
でアルカリ性とした後、ヘキサンで抽出した。
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ヘキサンを留去し、減圧
蒸留することによって所望の2−テトラヒドロピラニル
オキシウンデカンが得られる。
沸点99〜103°C/ lmmHg a収量29.2
2g(0,11,4mol)。収率53%。
b)  (S)−(+)−2−ウンデカノールの製造上
記生成物29.22gを50m1のメタノールに溶かし
、0.5ml の濃塩酸を加え、終−夜装置した。これ
を300m1の飽和炭酸水素ナトリウム水にあけ、ヘキ
サン抽出し、ヘキサン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。ヘキサンをエバポレーターで留去した後、減圧蒸留
することにより、所望の(S) −(+) −2ウンデ
カノールを得た。沸点144°C/ 35mmHg=1
48°C/38mmHg、収量10.58g(0,06
14mo+) 、収率54%。ガスクロマトグラフによ
る純度96.5%。αフ=6.176  °  (Ne
aむ)、   [(X  i  ’o    =7.4
77  °  (Neat)。
実施例1と同様の計算による光学純度は93%e、e。
であった。
[発明の効果] 本発明の方法によれば任意の鎖長、任意の立体配置の2
−アルカノールを安価な光学活性乳酸エステルを原料と
することにより、なんら特殊な反応条件や試薬を必要と
せず、光学的に純粋な状態で得ることができる。
特許出願人 三菱瓦斯化学株式会社 代理人 弁理士 小 堀  貞 文

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)光学活性乳酸エステルを出発原料とする光学活性
    2−アルカノールの製造方法。
  2. (2)該エステルの水酸基部分を保護した後、この化合
    物を還元し、得られたアルコールをスルホン酸エステル
    とし、このスルホン酸エステル部分をアルキル基と置換
    した後、最初に保護した水酸基保護基を外すことを特徴
    とする請求項1記載の製造方法。
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