JPH0488021A - ポリイミド硬化樹脂複合体及びその製法 - Google Patents

ポリイミド硬化樹脂複合体及びその製法

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JPH0488021A
JPH0488021A JP20417190A JP20417190A JPH0488021A JP H0488021 A JPH0488021 A JP H0488021A JP 20417190 A JP20417190 A JP 20417190A JP 20417190 A JP20417190 A JP 20417190A JP H0488021 A JPH0488021 A JP H0488021A
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Yasuhisa Nagata
康久 永田
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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、耐熱性に優れ、エレクトロニクス、輸送機器
、航空・宇宙分野等に広く使用されているポリイミドと
、既存の硬化性樹脂成分との複合体に関するものである
。詳しくは、ポリイミドの前駆体であるポリアミック酸
の三次元網目構造に、既存の硬化性樹脂成分のモノマー
又はオリゴマーを複合させ、特異な相互侵入網目高分子
構造の複合体を与えた後、ポリアミック穆 酸成分は脱水・閉環反応によりイミド化を完ノさせ、未
硬化の硬化性樹脂成分は熱、光又は電子線等の手段によ
り高分子量化させて得られる新規なポリイミド/硬化性
樹脂複合体、及び、その製法に関するものである。
〔従来技術〕
テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンを有機溶媒
中て重縮合させて得られたポリアミック酸を前駆体とし
、加熱脱水又は脱水剤にょる化学的反応により脱水・閉
環させ、ポリイミド樹脂を得る方法は公知である。
\ ポリイミド樹脂は、その優れた耐熱性、耐摩耗性、耐薬
品性、電気絶縁性、機械的特性から、電気・電子材料、
接着剤、塗料、複合キイ料、繊維又はフィルム材料等に
広く使用されている。
一般に、ポリイミド樹脂の前駆体であるポリアミック酸
の重合は、ポリマー濃度が5〜20重量%となるように
有機溶媒中でテトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミ
ンを重付加反応させる方法で行われ、有機溶媒に均一に
溶解した高分子量のポリアミック酸溶液が得られる。こ
のポリアミック酸溶液から溶媒を除去させて、フィルム
あるいは成形物が作られる。更に、この成形体を高温処
理又は化学的処理により脱水・閉環反応を進め、ポリイ
ミド成形体を得るのが通常の方法である。
ポリイミドに硬化性樹脂成分を混合させたブレンド物に
関しては、特開昭62−30122号、特開昭63−8
8746号、特開昭[18−175854号等の公報に
示されており、その技術は公知である。その技術の目的
は、主に耐熱性の改善、成形性の改良等である。
しかしながら、特定のモノマー組成により達成された三
次元網目構造のポリアミック酸の分子鎖の中に未硬化の
硬化性樹脂成分である反応性モノマーあるいは反応性オ
リゴマーを混在させ、ポリアミック酸と未硬化性樹脂成
分の相互侵入網目高分子構造(IPN構造)を形成させ
た後、ポリアミック酸成分は加熱あるいは化学電子線等
の手段で、硬化反応により高分子量化〔発明の目的〕 本発明の目的は、テトラカルボン酸二無水物、芳香族ジ
アミン及び多価アミンを主成分としたポリアミック酸と
未硬化の硬化性樹脂成分を複合させて得られる、新規な
ポリアミック酸/未硬化性樹脂複合体の高分子ゲルを前
駆体として、ポリアミック酸成分の脱水・閉環反応と未
硬化性樹脂成分の硬化反応を行わせることによって、フ
ィルム等を含む強靭な成形体を!jえ、口っ、耐熱性に
優れた新しい相互侵入網11構造のポリイミド/硬化性
樹脂複合体、及び、その製法を提供することにある。
〔発明の構成及び効果〕
本発明は、下記のとおりである。
(1)テトラカルボン酸二無水物、芳香族ジアミン及び
多価アミンを主成分としたポリアミック酸と未硬化の硬
化性樹脂成分を複合したポリアミック酸/未硬化性樹脂
複合体を前駆体として、ポリアミック酸成分の脱水・閉
環反応と未硬化性樹脂成分の硬化反応により得られる相
互侵入網目高分子構造のポリイミド/硬化性樹脂複合体
(2)多価アミンが、ひとつの分子構造中に三個以上の
アミン基及び/又はアンモニウム塩基を有する多価アミ
ンであり、テトラカルボン酸二無水物100モルに対し
2〜25モル用いた請求項(1)記載のポリイミド/硬
化性樹脂複合体。
(3)ポリイミド/硬化性樹脂複合体に用いられた硬化
性樹脂成分が、熱、光、電子線にょって硬化する反応性
モノマー及び/又は反応性オリゴマーを主成分とした樹
脂又は樹脂組成物の硬化反応物である請求項(1)記載
のポリイミド/硬化性樹脂複合体。
(4)テトラカルボン酸二無水物、芳香族ジアミン及び
多価アミンを主に反応させたポリアミック酸溶液を、0
〜100℃に保つことでポリ未硬化の硬化性樹脂成分と
が共存した、ポリアミック酸/未硬化性樹脂複合体の高
分子ゲルを処理し、ポリアミック酸の脱水・閉環反応と
未硬化性樹脂成分の硬化反応とを行わせることを特徴と
する相互侵入網目高分子構造のポリイミド/硬化性樹脂
複合体の製法。
この新規なポリイミド/硬化性樹脂複合体の前駆体であ
るポリアミック酸/未硬化性樹脂複合体は、全体の97
重量%を超えない量の有機溶媒を含んだ高分子ゲルの状
態でも流動を起こさず、形状を保持できるような自己支
持性のある三次元網目構造体の高分子ゲルをり、えるも
のであり、これより溶媒を除去しポリアミック酸成分の
脱水・閉環反応と未硬化の硬化性樹脂の硬化反応により
高分子量化して得られたポリイミド/硬化性樹脂複合体
は、ポリイミドの優れた耐熱性等の特性と、既存の硬化
性樹脂成分の特性とを兼備した特異な性質の複合体を与
える。
本発明のポリイミド/硬化性樹脂複合体は、以下のよう
な手法により調製される。
(1)有機溶媒中で、テトラカルボン酸二無水物、芳香
族ジアミン及び多価アミンを混合し、重付加反応させる
ことにより、有機溶媒に均一に溶解したポリアミック酸
溶液を得る。
(2)未硬化の硬化性樹脂成分である反応性モノマー及
び/又は反応性オリゴマーを生成分とした樹脂又は樹脂
組成物を、前述のポリアミック酸溶液に複合させる。こ
の場合多め有機溶媒中に未硬化の硬化性樹脂成分を含ま
せた溶液中でポリアミック酸の重付加反応を行わせるか
、重付加反応により得られたゲル化に至っていないポリ
アミック酸溶液に、未硬化の硬化性樹脂成分を添加する
等の方法により、未硬化の硬化性樹脂成分とポリアミッ
ク酸の複合化を行わせる。
(3)ポリアミック酸溶液と未硬化の硬化性樹脂成分を
複合した混合溶液が、ゲル化を起こす前にフィルム等の
形状に賦形させるなめに、混合溶液をハエ上等に流延又
は成形型に流入させる。
(4)上記溶液を、0〜100℃の間の温度条件で少な
くとも 1分間以上静置し、複合体の一成分であるポリ
アミック酸の官能基による架橋反応を有機溶媒中で進行
させることて三次元網目構造を形成させ、有機溶媒と未
硬化の硬化性樹脂成分を含んだポリアミツタ酸の高分子
ゲルを得る。
(5)有機溶媒と未硬化の硬化性樹脂成分を含んだポリ
アミック酸の高分子ゲルより、有機溶媒を除去し、成形
体を得る。
(6)成形体を構成しているポリアミック酸成分の脱水
・閉環反応と、未硬化の硬化性樹脂成分の硬化反応とを
完結させ、ポリイミド/硬化性樹脂複合体を得る。
以下、調製方法の詳細を述べる。
まず最初に、有機溶媒中でテトラカルボン酸二無水物、
芳香族ジアミン及び多価アミンを混合し、重付加反応さ
せることにより、有機溶媒に均一に溶解したポリアミッ
ク酸溶液を調製する。
本発明において、テトラカルボン酸二無水物、芳香族ジ
アミン及び多価アミンを重付加反応させることにより、
最初は有機溶媒に均一に溶解したポリアミック酸溶液が
得られる。しかし、このポリアミック酸溶液の状態は中
間的なものであり、ポリアミック酸に含まれる官能基に
よる架橋反応が有機溶媒中で徐々に進行することにより
、ポリアミック酸成分の二次元網目構造が形成され、最
終的には有機溶媒を含んだポリアミック酸の高分子ゲル
となるものである。
テトラカルボン酸二無水物、芳香族ジアミン及び多価ア
ミンの重付加反応において、この反応は、結局のところ
、テトラカルボン酸二無水物とアミン類との反応であり
、調製方法としては、窒素ガスのような不活性雰囲気下
、芳香族ジアミンと多価アミンを有機溶媒で溶解させた
溶液中にテトラカルボン酸二無水物を加えればよい。
テトラカルボン酸二無水物は、固形で加えても、溶媒で
溶解させた液状で加えてもよい。テトラカルボン酸二無
水物に、芳香族ジアミンと多価アミンを加える方法でも
よい。
本発明で用いられるテトラカルボン酸二無水物の代表例
としては、ピロメリット酸二無水物、3.3−.4.4
− −ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3.
3’ 、4.4− −ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物、2,3.3−.4− −ビフェニルテトラカルボ
ン酸二無水物、2.2− 、L3−ビフェニルテトラカ
ルボン酸二無水物、2.2−.6.B −−ビフェニル
テトラカルボン酸二無水物、2.3.6.7−ナフタレ
ンテトラカルボン酸二無水物、]1 1.2,5.B−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物
、2.2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロ
パンニ無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)
スルホンニ無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニ
ル)エーテルニ無水物、3.4,9.10−ペリレンテ
トラカルボン酸二無水物、ナフタレン−12,4,5−
テトラカルボン酸二無水物、ナフタレン刊、4,5.8
−テトラカルボン酸二無水物、ベンゼン−1,2,3,
4−テトラカルボン酸二無水物、エチレングリコールビ
ス(アンヒドロI・リメリテト)などであり、中独又は
二種以上の混合物で用いることができる。
この中でも、テトラカルボン酸二無水物として、ピロメ
リット酸二無水物、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二
無水物、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物のtit
独又は二種以上の混合物で用いることか、耐熱性が高く
、機械的特性に優れたポリイミド複合体を得る上で好ま
しい。
テトラカルボン酸二無水物と反応させる芳香族ジアミン
の代表例としては、メタフェニレンジアミン、パラフェ
ニレンジアミン、4.4−ジアミノジフェニルプロパン
、4.4− −ジアミノジフェニルメタン、3,3゛ 
 −ジアミノジフェニルメタン、4.4− −ジアミノ
ジフェニルスルフィド、4.4− −ジアミノジフェニ
ルスルホン、3.3−−ジアミノジフェニルスルホン、
3.4−一ジアミノジフェニルスルホン、4.4− −
ジアミノジフェニルエーテル、3.3− −ジアミノジ
フェニルエーテル、3.4− −ジアミノジフェニルエ
ーテル、4.1M  −ジアミノベンゾフェノン、3.
3− −ジアミノベンゾフェノン、 2,2− −ビス
(4−アミノフェニル)プロパン、ベンジジン、3.3
− −ジアミノビフェニル、2,6−ジアミノピリジン
、2,5−ジアミノピリジン、3,4−ジアミノピリジ
ン、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕ス
ルホン、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル
〕スルホン、ビスC4−<4−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕エーテル、ビス〔4(3−アミノフェノキシ)フ
ェニル〕エーテル、2.2− −ビス(4−(4−アミ
ノフェノキシ)フ工]3 ニル〕プロパン、 2,2− −ビス[4−(3−アミ
ノフェノキシ)フェニル〕プロパン、4.4− −ビス
(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、1,4−ビス(
4−アミノフェノキシ)ベンゼン、l、3−ビス(4−
アミノフェノキシ)ベンゼン、2.2− −ビス(4−
(3−アミノフェノキシ)フェニル〕へキザフロロプロ
パン、1,5−ジアミノナフタレン、2.6−ジアミノ
ナフタレン及びこれらの誘導体等が挙げられる。また、
イソフタル酸ジヒドラジド等のジヒドラジド化合物も使
用できる。これらは、単独又は二種以」二の混合物で用
いることができる。
この中でも、芳香族ジアミンとして、メタフェニレンジ
アミン、パラフェニレンジアミン、ジアミノジフェニル
メタン、ジアミノジフェニルエーテルの単独又は二種以
上の混合物で用いることが、耐熱性が高く、機械的特性
に優れたポリイミド複合体を得る」二で好ましい。
多価アミンとは、ひとつの分子構造中に三個以上のアミ
ン基及び/又はアンモニウム塩基ヲ有する化合物を示す
多価アミンの代表例としては、3.3−.4.IIテト
ラアミノジフェニルエーテル、3.3−.4.4−−テ
トラアミノジフェニルメタン、3,3.4.4− −テ
トラアミノベンゾフェノン、 3.3′、4.4−−テ
トラアミノジフェニルスルホン、33−.4.4− −
テトラアミノビフェニル、1,2.45−テトラアミノ
ベンゼン、3,3  、 4−)リアミノジフェニルエ
ーテル、3,3  、4−トリアミノジフェニルメタン
、3.3 −、44リアミノベンゾフエノン、3,3 
 、4−1−リアミノジフェニルスルホン、3.3  
4−トリアミノビフェニル、トリアミノベンゼン及びこ
れらの化合物の官能基を第四級アンモニウム塩の形に変
えた化合物類、例えば3,3  、4.4 −テトラア
ミノベンゼンの形で用いることもてきる。これらの化合
物の中には、多価アミンの官能基の全てが第四級アンモ
ニウム塩の形でないものも含まれる。
]5 また、上記物質の中には水和物として存在しているもの
もあり、これらの多価アミン類は中種又は二種以上の混
合物で用いることもできる。
脂肪族類の多価アミンを使用することも可能である。
テトラカルホン酸二無水物、芳香族ジアミン及び多価ア
ミンを主成分としたポリアミック酸を得る反応において
用いられる有機溶媒は、反応に対して不活性であると同
時に、使用するモノマー類及び重合された高分子量物を
溶解させることが必要で、代表的なものとして、N  
、N−ジメチルホルムアミド、N、N  −ジメチルア
セトアミド、N、N−ジエチルホルムアミド、N  、
N−ジエチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N
 −メチル−2−ピロリドン、N  、Nジメチルメト
キシアセトアミド、ヘキサメチルホスホアミド、ピリジ
ン、ジメチルスルホン、テトラメチレンスルホン、クレ
ゾール、フェノル、キンレノール等のフェノール類や、
ベンゼン、l−ルエン、キシレン、ベンゾニトリル、]
6 ジオキサン、シクロヘキサン等が挙げられる。
これらの溶媒は、jlt独又は二種以上混合して使用さ
れる。
テトラカルボン酸二無水物、芳香族ジアミン及び多価ア
ミンを主成分としたポリアミック酸を得るには、有機溶
媒中、−10〜30℃の温度条件下、特に好ましくは一
5〜20℃の温度範囲で反応させる。反応時間は5時間
以内、好ましくは2時間以内である。
反応温度が一10°Cより低い場合は、取扱性や反応方
法の難しさに加え、温度が低ずぎるため反応自身が充分
に進まない場合があり、好ましくない。反応温度が30
℃を超える場合は、架橋反応が有機溶媒中で進行する速
度が大で、ポリ化の硬化性樹脂成分を複合化させる以前
にゲル化現象が起こり、ポリアミック酸と未硬化の硬化
性樹脂成分との均一な複合体が得られない場合がある。
従って、ポリアミック酸成分は、10〜30℃の温度条
件下、特に好ましくは一5〜20℃の温度条件下で反応
させるり一ど勢井好刊Fモ嘉j一般に、テトラカルボン
酸二無水物と芳香族ジアミンからポリアミック酸を調製
する場合、分子量を上げるために両成分を、できる限り
等モルて反応させることが好ましい。本発明でもポリア
ミック酸成分の架橋点間分子量と架橋度を最適化するた
め、テトラカルボン酸二無水物/芳香族ジアミンのモル
比を(1,00)/(50〜l00)、テトラカルボン
酸二無水物/芳香族ジアミン/多価アミンのモル比を、
(+00)/(50〜100)/(2〜25)の範囲内
にとどめ、且つ、テトラカルボン酸二無水物とアミン類
(芳香族ジアミンと多価アミン)の反応基の当量比(酸
価/アミン価の比)を0゜95〜1.05の範囲内に合
わせることが、自己支持性のあるポリアミック酸の高分
子ゲルを得る上で好ましいが、アミン過剰の状態でも組
成によっては強靭な複合体が得られる。
一般に、この範囲を外れた組成でモノマーを配合し反応
させた場合、ポリアミック酸の重合度か上らず、得られ
る複合体の性質、例えば機械的性質等も著しく低いもの
となる。
反応させるテトラカルボン酸二無水物/多価アミンのモ
ル比は、(+oo)/(2〜25)であることか好まし
く、特に好ましくは、(100)/(4〜15)の範囲
であるか、用いるモノマーの種類により、その好適な組
成範囲が若干ずれる場合もありうる。
多価アミンは、ポリアミック酸成分の架橋点として働き
、その配合比によりポリアミック酸の高分子ゲルに存在
する網[I濃度(架橋密度)を変化させる。多価アミン
の配合モル数が、テトラカルボン酸二無水物100モル
に対し 2モルより小さいと、溶液中てのポリアミック
酸成分の架橋点が少なくなり、三次元網目構造が不完全
になり、自己支持性のある高分子ゲルとなりにくい。多
価アミンの配合モル数が25モルより大きいと、三次元
網目構造の架橋点の増加と架橋点間分子量の低下を招き
、ポリアミック酸複合体の性能を変化させ、最終的に得
られるポリ]9 イミド/硬化性樹脂複合体をむしろ脆性的にし、強度と
耐、熱性を低下させる傾向が出てくる。従って、多価ア
ミンの配合モル数は、テトラカルボン酸二無水物100
モルに対し 2〜25モルの範囲内がよい。
これらのテトラカルボン酸二無水物、芳香族ジアミン及
び多価アミン成分は、η1独又は二種以上の混合物で用
いられるため、得られるポリマーは共重合体のものを含
む。また、特定の成分から成るポリアミック酸と、この
ポリアミック酸の構成成分の少なくとも一種類が異なる
ポリアミック酸を混合した、ポリアミック酸のブレンド
も含まれる。
このようにして得られたポリアミック酸溶液は、前述の
ようにポリアミック酸の高分子ゲルに至るまでの中間的
なものであり、ポリアミック酸に含まれる官能基による
架橋反応が有機溶媒中で徐々に進行することにより、ポ
リアミック酸成分の三次元網1」構造が形成されゲル化
を起こし2、最終的には有機溶媒を含んだポリアミツク
酸の高分子ゲルを与える。また、テトラカルボン酸二無
水物、芳香族ジアミン及び多価アミン成分を主とする重
付加反応により生成された重合物の中には、三次元網[
1構造に関すしない線状の高分子量物も含まれる。これ
らは、有機溶媒で抽出されることで存在が確認される。
次に、ポリアミック酸成分に硬化性樹脂成分として、硬
化する前の反応性モノマー及び/又は反応性オリゴマー
を主成分とした樹脂又は樹脂組成物を混合し、複合化さ
せる。
未硬化の硬化性樹脂成分をポリアミック醸成と 分l複合させる方法については、未硬化の硬化性樹脂成
分である反応性モノマー又はオリゴマーを生成分とした
樹脂又は樹脂組成物を、主に有機溶媒に溶解させ、前述
のゲル化前のポリアミック酸溶液に加え、混合するのが
よい。また、予め有機溶媒中に未硬化の硬化性樹脂成分
を含ませた溶液中で、ポリアミック酸成分の重ト1加反
応を行わせて複合させてもよい。しかし、この場合、硬
化性樹脂成分である反応性モノマあるいはオリゴマーが
、ポリアミック酸のモノマー成分であるテトラカルボン
酸二無水物、芳香族ジアミン及び多価アミンと反応して
、副生成物を形成しないように条件を選択する配慮が必
要である。
ポリアミック酸成分に複合される未硬化の硬化性樹脂成
分は、少なくとも有機溶媒に可溶な反応性モノマー及び
/又は反応性オリゴマーを主成分とした樹脂又は樹脂組
成物であり、最終的には硬化反応により三次元的な架橋
物をりえる硬化性樹脂成分である。
又は二種以上の混合物として使用することができる。硬
化性樹脂には、エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、多
官能マレイミド樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエス
テル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ジシクロペンタジ
ェン系樹脂、シアネート樹脂、アセチレン末端化合物、
縮合多環多核芳香族系(コプナ)樹脂、オリゴアクリレ
ート樹脂、ユリャ樹脂、フラン樹脂、メラミン樹脂、グ
アナミン樹脂、キシレン樹脂、ビニルスチリルピリジン
樹脂等が挙げられ、これらは主に硬化前の反応性モノマ
ー及び/又は反応性オリゴマーを主成分とした樹脂ある
いは樹脂組成物としてポリアミック酸に複合させられる
。これらは、樹脂組成物として樹脂成分以外に、反応開
始剤としての硬化剤や硬化促進剤を含むことも多い。
エポキシ樹脂には、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(
例えば、シェル化学社製エピコート828)、フェノー
ル・ノボラック型エポキシ樹脂(例えば、チバ・ガイギ
ー社製EPN1138)、クレゾール・ノボラック型エ
ポキシ樹脂〔例えば、日本化薬(株)社製EOCN10
2 ) 、グリシジルアミン型エポキシ樹脂(例えば、
チバ・ガイギー社製アラルダイl−MY720)が代表
例として挙げられる。硬化剤としては、ジシアンジアミ
ドやアミノジフェニルスルホン等のアミン系硬化剤の他
に、無水フタル酸や無水ナルシック酸等の酸無水物系硬
化剤を用いるのが一般である。
ビスマレイミド樹脂は、マレイミド末端化合物を主成分
としたものであるが、ナジック酸末端化合物との反応性
オリゴマーやトリアジン樹脂とのプレポリマー等も含み
、三菱瓦斯化学′f1゜製+3Tレジン、シェル化学社
製コンビマイト、チバ・ガイギー社製の7トリミドやX
U292 、ロヌ・ブーラン社製ケルイミド、TRW社
製PMR−15等が代表例として挙げられる。また、多
官能マレイミド樹脂として、三菱油化社製MP−200
0等がある。
フェノール樹脂には、レゾール型フェノール樹脂〔例え
ば、住友デュレズ社製PR−9480や昭和ユニオン合
成(株)社製BLSD−31351ノボラック型フェノ
ール樹脂〔例えば、三井東圧(株)社製XL−210A
 ]等がある。
その他、不飽和ポリエステルとしては武[[1薬品工業
社製ポリマールが、ジアリルフタレ−1・樹脂としては
ダイソー社製ダイソーダツブが、ジシクロペンタジェン
系樹脂としては帝人ハキュレス社製メi・ンか、オリゴ
アクリレート樹脂としては日本ユピカ社製ネオポールが
、フラン樹脂としては日立化成社製ヒタフランか、キシ
レン樹脂としては三菱瓦斯化学社製二カノール等がある
これらの未硬化の硬化性樹脂成分は、熱可塑性樹脂のよ
うな異種の樹脂あるいは充填剤や添加剤等を含んだ樹脂
組成物としてポリアミ・ツク酸に混合させ、複合体とす
る場合もある。
その他、アスペクト比(繊維長/繊維径)が2以上の炭
素質繊維や、アルミナ繊維等のセラミックス繊維や、金
属繊維や、有機繊維等の繊維物質もポリアミック酸/未
硬化性樹脂複合体つまりはポリイミド/硬化性樹脂複合
体に含ませることができる。
また、複合体の中には他の物質、例えば、各種金属化合
物、低分子有機化合物、無機充填剤、着色剤等が含まれ
てもよい。
これらの物質は、jp独又は二種以上を混合して用いる
ことも可能である。
混合の際に未硬化の硬化性樹脂を溶解させる溶媒として
は、代表的なものとして、N、N−ジメチルホルムアミ
ド、N、N−ジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒、
クレゾール、フェノール、キシレノール等のフェノール
類、ジメチルスルホン、テトラメチレンスルホン、ジメ
チルスルホキシド等のスルホン系溶媒、ベンゼン、トル
エン、キシレン、ンクロヘキサン等の炭化水素類、塩化
メチレン、ジクロロエタン等の塩素系溶媒、ケトン類、
アルコール類、N−メチル−2ピロリドン、ベンゾニト
リル、ピリジン、ジオキサン、ポリリン酸、N、N−ジ
エチルアニリン等が挙げられる。これらの溶媒は、単独
又は二種以上混合して使用される。
テトラカルボン酸二無水物、芳香族ジアミン及び多価ア
ミン成分からなるポリアミック酸と未硬化の硬化性樹脂
成分との混合時に使用する有機溶媒の量は、得られるポ
リアミック酸/未硬化性樹脂複合体が有機溶媒中に3〜
40重量%、好ましくは5〜30重量%重量れるように
調整することか取扱性の面で好ましい。ポリアミック酸
/未硬化性樹脂複合体の濃度が3重量%未満では、得ら
れたゲルの自己支持性が悪く、40重量%超ではポリア
ミック酸成分の固形分濃度が高過ぎるため、ポリアミッ
ク酸成分と未硬化の硬化性樹脂成分の混合が難しい傾向
にある。
以上のような操作によって、有機溶媒に均一に溶解した
ポリアミック酸と未硬化の硬化性樹脂成分の複合された
混合溶液が得られる。
ポリアミック酸と未硬化の硬化性樹脂成分の混合溶液は
、0〜100℃の温度範囲で少なくとも 1分間以上静
置することにより、ポリアミ・ツク酸成分に含まれる官
能基による三次元架橋反応が有機溶媒中で進み、ゲル化
現象か起こり、有機溶媒を含んだポリアミック酸/未硬
化性樹脂複合体の高分子ゲルが生成される。
ポリアミック酸溶液と未硬化の硬化性樹脂成分が複合さ
れた混合溶液より、フィルム等を賦形するために、混合
溶液を基材上等に流延又は成形型に流入させた後に、ゲ
ル化を起こさせることにより、均一なゲル状のフィルム
等が得られる。
混合溶液を流延させる基材としては、表面の平滑なフィ
ルム状の素イイが用いられ、ステンレレス等の金属フィ
ルム、ポリエステル等の高分子フィルム等が主として用
いられる。また、基材としてガラス板等も使用できる。
お互いの分子鎖が相互に侵入されたポリイミド/硬化性
樹脂複合体を得るためには、前駆体であるポリアミック
酸/未硬化性樹脂複合体において、テトラカルボン酸二
無水物、芳香族ジアミン及び多価アミンの重合物である
ポリアミック酸が三次元網目構造を形成する、所謂ゲル
化を起こす前に未硬化性樹脂成分を混合させておくこと
が望まれる。ポリアミック酸と未硬化性樹脂成分を複合
させる他の方法として、予め調製されゲル化を起こした
ポリアミック酸の高分子に、未硬化性樹脂成分を溶解あ
るいは分散させられた溶液を接触させ、ポリアミック酸
高分子ゲルの三次元網11構造中に未硬化性樹脂底分を
含む溶液を侵入させる方法により、両者を複合した高分
子ゲルを得る方法もある。 有機溶媒を含んだポリアミ
ック酸/未硬化性樹脂複合体の高分子ゲルより、有機溶
媒を除去することにより、フィルム等の成形体を得るこ
とかでき、ポリイミド/硬化性樹脂複合体の前駆体とし
て用いられる。
脱溶媒は、常圧又は真空下で溶媒を蒸発させるか、有機
溶媒の溶媒置換等の方法により行わぜることかできる。
ポリアミック酸/未硬化性樹脂複合体の高分子ゲルより
、有機溶媒を蒸発させ除去するためには、第一段階とし
て常圧又は真空下で100°C以下の温度で処理するこ
とが好ましい。最初から 100°C以上の温度で処理
した場合、急激な溶媒の蒸発による成形体の発泡、ある
いはポリアミック酸成分の脱水・閉環反応によるイミド
化の進行等の不都合が起こり好ましくない。脱溶媒によ
り、ポリアミック酸/未硬化性樹脂複合体中に含まれる
溶媒の含有率を50重量%以下好\ ましくは40重量%以下に調整した後、基材上より離脱
させ、ポリアミック酸/未硬化性樹脂複合体の成形体が
得られる。また、基材」二で、引続き更に加熱温度を上
げ、ポリアミック酸成分の脱水・閉環反応と硬化性樹脂
成分の硬化反応を進めてもよく、このような処理により
、均質で良好な成形体が得られる。
溶媒を含んだポリアミック酸/未硬化性樹脂複合体の高
分子ゲルを、ポリアミック酸複合体の貧溶媒を凝固浴と
して浴中に浸漬せしめ、複合体中に残存する有機溶媒の
溶媒置換を行わせ、続いて乾燥させることによりポリア
ミック酸/未硬化性樹脂複合体の成形体を得ることもて
きる。
この場合、凝固液としては、水、メタノールやエタノー
ル等のアルコール類、アセトン等のようなケトン類の単
独又は混合系が考えられる。
少量であれば、N、N−ジメチルアセトアミド等のアミ
ド系溶媒、1.2−ジクロロエタンのような塩素系溶媒
等を凝固液の中に含んでもよいが、前躯体であるポリア
ミック酸/硬化性樹脂複合体を溶解あるいは膨潤させて
、その形状を著しく損ねるような凝固液は使用できない
以上のような操作によって、ポリアミック酸成分と未硬
化の硬化性樹脂成分の複合された成形体が得られ、ポリ
イミド/硬化性樹脂複合体の前駆体として用いられる。
ポリイミド/硬化性樹脂複合体は、前駆体であるポリア
ミック酸/未硬化性樹脂複合体に含まれるポリアミック
酸成分の脱水・閉環反応と未硬化の硬化性樹脂成分の硬
化反応を完結させることにより得られる。
ポリアミック酸/未硬化性樹脂複合体中に含まれるポリ
アミック酸成分の脱水・閉環反応を行わせ、イミド化を
完結させる方法としては、一般のポリイミド樹脂で用い
られているイミド化の方法と同様の方法を採用すること
ができる。
例えば、高温処理によりイミド化を完結させる場合は、
ポリアミック酸の複合体を50〜200℃の温度で少な
くとも10秒以上乾燥さぜ、更に150〜500℃、好
ましくは200〜450°Cの高温て熱処理する。複合
フィルムの場合、フィルムの一対の両端を固定枠、チャ
ックあるいはビンガイド等で固定させて処理すると、司
法安定性や機械的特性に優れたフィルムが得られやすい
また、ポリアミック酸複合体を脱水剤に浸漬あるいは複
合体中に脱水剤を含まぜるような化学的処理によりポリ
アミック酸成分を脱水・閉環反応させる方法がある。
化学的処理による脱水・閉環反応においては、アミン類
を触媒として、酸無水物を脱水剤として用いるのが効果
的である。酸無水物の例としては、無水酢酸、無水プロ
ピオン酸、無水醋酸などの脂肪族酸無水物、無水安息香
酸などの芳香族酸無水物がある。これ′らは、単独又は
二種以上の混合物として用いることかできる。
触媒としてのアミン類の例としては、トリメチルアミン
、トリエチルアミン、トリエチレンジアミン、トリブチ
ルアミン、ジメチルアニリン、ピリジン、α−ピコリン
、β−ピコリン、γ−ピコリン、インキノリン、ルチジ
ン等の第三級アミンの中から選ばれる少なくとも一種の
アミンが挙げられる。
化学的脱水反応において添加する酸無水物の量は、ポリ
アミック酸に存在するカルボキシル基 1当量に対して
1〜5当量、好ましくは 1〜3当量である。触媒の量
は、ポリアミック酸に存在するカルボキシル基1当量に
対して0.0j〜1.5当量、好ましくは0.2〜1当
量である。
化学的処理による脱水・閉環反応においては、ポリイミ
ド/硬化性樹脂複合体の前駆体であるポリアミック酸複
合体に含まれる未硬化の硬化性樹脂成分が、その種類に
よっては酸無水物やアミン類などの脱水剤に溶解あるい
は膨潤する場合がある。このような場合は、予め脱水剤
を含ませた複合体の高分子ゲルから成形体を調製するか
、化学的脱水処理する前に未硬化性樹脂成分の硬化反応
だけを進める等の処置をしておくとよい。
未硬化の硬化性樹脂成分は、熱、光、電子線によって硬
化する反応性モノマー及び/又は反応性オリゴマーを生
成分とした樹脂又は樹脂組成物であり、これらはポリア
ミック酸成分をポリイミドにするための加熱処理時に、
同時に硬化反応を進めるか、あるいは予めポリアミック
酸との複合体の段階で光や電子線を照射し、硬化を完結
させてもよい。
以上のような手順により、ポリイミド/硬化性樹脂複合
体が得られる。
ポリイミド/硬化性樹脂複合体に含まれる硬化性樹脂成
分は、複合体全量の 1〜80車量%であることが好ま
しい。
硬化性樹脂成分を入れることによる性能の改善、例えば
成形性の改善あるいは可撓性の4・I”j等のような性
質の改善が顕著でない。また、硬化性樹脂成分が80重
量%以上の場合、前駆体であるポリアミック酸/未硬化
性樹脂複合体の三次元網11構造か不完全なものとなり
、自己支持性のある高分子ゲルの形成が難しいため、相
互侵入網目高分子構造を形成することによる性能の改善
効果が薄れる傾向にある。
本発明での調製方法により得られたポリアミック酸/未
硬化性樹脂複合体の高分子ゲルは、有機溶媒中で2〜5
0倍の体積膨潤度〔膨潤前後の体積比〕を示す新しい構
造の高分子ゲルであり、溶媒の出入りにより可逆的に収
縮・膨潤を繰返す構造体である。ポリアミック酸/未硬
化性樹脂複合体の高分子ゲルの体積膨潤度は、ポリアミ
ック酸を形成するモノマー成分の種類や配合比による架
橋密度の変化、高分子ゲル中に含まれる有機溶媒の種類
により 2〜50倍の範囲内で変化し、架橋密度をコン
トロールすることにより、ポリアミック酸/未硬化性樹
脂複合体の高分子ゲルの体積膨潤度を設定することもI
IJ能である。
ポリアミック酸と未硬化の硬化性樹脂成分との相溶、6
さから、溶媒に溶解させた各成分を混合させた後あるい
は溶媒を除去させる過程で相分離を起こし、不均質な複
合体を与えることもあるが、このような場合でも自己支
持性のあるポリアミック酸の高分子ゲルを経由するため
、少なくともポリアミック酸を含む成分は二次元的につ
ながった連続相を形成しているものである。
本発明ポリイミド/硬化性樹脂複合体の前駆体であるポ
リアミック酸複合体の高分子ゲルにおいて、ポリアミッ
ク酸成分は主に共有結合及び水素結合的な三次元網目構
造から成る構造体と推定され、室温において自己支持性
のあるゲに混合していると考えられる。これを高温処理
あるいは化学的脱水処理することでポリアミック酸成分
のイミド化が完結し、ポリイミドと異種の硬化性樹脂成
分との間で相互侵入網1」構造(IPN構造)を形成さ
せた分子構造になる。
従って、ポリイミド/硬化性樹脂複合体はポリ1\ イミドの優れた耐熱性等の特性や既存の硬化性樹脂成分
の特性が付与された特異な性質を与えるものである。
ポリイミドの前駆体であるポリアミック酸と未硬化の硬
化性樹脂成分との混合溶液中でゲル化反応が起こり、両
成分の分子鎖がランダムに溶液中に広がった状態で高分
子ゲルを生成させる。更に、ポリアミック酸成分は加熱
あるいは化学的処理により脱水・閉環反応させてポリイ
ミド化を完結させ、未硬化性樹脂成分は熱、光又は電子
線等の手段により高分子凰化させてポリイミド/硬化性
樹脂複合体を得ている。従って、このポリイミド/硬化
性樹脂複合体は、特異な相互侵入網l」高分子構造をり
、える。この構造は、ポリアミック酸と未硬化性樹脂を
機械的混合あるいは溶融・溶解させて両者を混ぜ込む等
の単純な物理的混合で得られたものとは明らかに異なる
ものである。これは、複合に際しポリアミック酸/未硬
化性樹脂複合体の高分子ゲルを経由させるという化学的
な手法を用いているからであり、この系は、物理的に単
純混合した系では達成されないような新しい分子鎖凝集
構造の複合体であり、耐熱性、靭性の発現があるなど、
特異な性質を有する相互侵入網目構造の複合体である。
ポリイミド/硬化性樹脂複合体の形状は、繊維、フィル
ム状のものを含む。
このような調製法によるポリイミド/硬化性樹脂成分複
合体の作製は、他に例がなく新規なものである。
ポリアミック酸成分の三次元網LI構造を保持させたま
まイミド化を進めたポリイミド/硬化性樹脂複合体は、
ミクロレベルでは特異な分子−構造を有するものと思わ
れ、フィルムの場合は延伸等の機械的な処理あるいは凝
固浴中ての溶媒置換による多孔質な凝固フィルムの調製
等により、特異な性能を有するポリイミド/硬化性樹脂
複合体の調製がi’iJ能である。
また、ポリイミドのモノマー成分に関し、テトラカルボ
ン酸二無水物として、ピロメリット酸二無水物、ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸二無水物、ビフェニルテトラ
カルボン酸二無水物を選び、芳香族ジアミンとして、パ
ラフェニレンジアミン、メタフェニレンジアミン、4.
4ジアミノジフエニルエーテルを選んで、これらを糾合
せた系より作られたポリイミド複合体は、耐熱性の高い
複合体を与える。
本発明のポリイミド/硬化性樹脂複合体は、ポリイミド
の前駆体であるポリアミック酸成分と未硬化の硬化性樹
脂成分の混合溶液の中で高分子ゲルを形成させるという
新規な手法を用いて得られた新しい構造の相互侵入網]
」構造体を前駆体として、これを脱水・閉環反応を含む
硬化反応により得られるものである。このものは、従来
のポリマー混合系では得られない新しい構造の相互侵入
網目高分子構造を有し、ポリイミドの持つ耐熱性や機械
的特性等の優れた特性と既存の硬化性樹脂成分の特性と
が付与された強靭な複合体である。
本発明の複合体は、硬化性樹脂成分の種類や配合組成比
により、耐熱性と成形性を兼備した多用途に有用な複合
体をり、えるものであり、各種成形材料、特殊フィルム
、特殊繊維の原料として好適に使用できる。また、多孔
性の+A料を成形品として作製することもてき、この多
孔性材料は、物質分離作用のある機能性高分子+」料と
なる。
更に、ポリイミド/硬化性樹脂複合体を調製後、高温処
理等により複合体の性質を改良し、通電性等のような電
気的性質等を付与させ、導電性フィルム、電極祠等に応
用できる。
〔実施例及び比較例〕
実施例1 300m Qの四つロセパラブルフラスコ中に、0゜4
54gの精製したパラフェニレンジアミン(略称:PP
D)とO,l58gの3.3 − 4.4 −−テトラ
アミノビフェニル・四項酸塩・三水和物(略称:TAB
T)を採取し、20gの蒸留されたN−メチル−2−ピ
ロリドン(略称: NMP)を加え、攪拌し溶解させた
窒素雰囲気の下、外部水槽の温度を5℃にコントロール
し、」二足溶液を攪拌しながら1.1(11gの精製し
た3、3°、4.4−ベンゾフェノンテトラカルボン酸
二無水物(略称: BTDA)を固形のまま、溶液の温
度が上らないように注意しながら徐々に添加し、全て加
え終った後、攪拌を続は重付加反応を行イっせ、均一な
ポリアミック酸溶液を調製した。
一方、市販のエポキシ樹脂であるアラルダイトMY72
0(チバ・ガイギー社製)を1.09Pig、 エピコ
ート1001(シェル化学社製)を0.470g、硬化
剤である4、4°−ジアミノジフェニルスルホンを0.
657g採取し、l00n12のビーカー中でIOgの
蒸留されたNMPに溶解させた。これらのエポキシ樹脂
組成物が完全に溶解された後、この溶液を前述のポリア
ミック酸溶液に加え攪拌を続け、均一なポリアミック酸
/エポキシ樹脂絹成物の混合溶液を得た。この混合溶液
をガラス板上に流延した。溶液の塗布量は、スペーサー
によりコントロールし、約0.4mmの厚さになるよう
にした。しばらく静置すると流延された混合溶液がゲル
化を起こし、ポリアミック酸/エポキシ樹脂(未硬化の
モノマー成分)複合体のゲルフィルムが得られた。
得られたポリアミック酸複合体のゲルフィルムは、自重
による形状変化を起こさず、自己支持性のものであった
このポリアミック酸複合体のゲルフィルムを30℃で真
空乾燥させ、フィルム中の溶媒の含有量を、全重量の5
重量%に調整した後、ガラス板より剥離させ、80℃で
60分、120℃で60分乾燥機内で乾燥させた後、鉄
枠に固定し、150°Cで1時間、200℃で1時間、
300℃で1時間の条件で連続的に処理して、ポリアミ
ック酸成分の脱水・閉環反応とエポキシ樹脂の硬化を行
い、均一なポリイミド複合体フィルムを得た。得られた
フィルムは、薄い赤褐色で、厚さは約3011mであっ
た。
このポリイミド複合体フィルムの赤外吸収スベク]・ル
をとったところ、1780cm  ’   1720c
I11にイミド基の特性吸収帯か観測され、イミド基の
存在が確認された。
このフィルムの特性に関しては、熱重量分析によるフィ
ルムの5%重量減少温度、熱機械分析(TMA)による
ガラス転移温度及び材料試験機によるフィルムの引張り
特性を評価した。弓張り特性は、得られたポリイミドフ
ィルムを5mm幅の短冊状に切り出し、チャック間距離
30 m m %引張り速度5mm/分の試験条件で測
定した。測定は、23℃で行った。
第1表に示すように、このフィルムは、耐熱性に優れ、
機械的特性も良好であった。
位相差顕微鏡では、複雑な模様のマクロ構造が観察され
、第1図に示したように相互侵入網目構造が推察された
。第1図は、実施例1におけるポリイミド複合体(相互
侵入網rl tM造)フィルムの位相差顕微鏡写真であ
る。
比較例] (多価アミン不使用例) 300mQの四つロセパラブルフラスコ中に、0599
gの精製したバラフェニレンジアミンを採取し、20g
の蒸留されたN−メチル−2−ピロリトン(略称: N
MP)を加え、攪拌し溶解させた。
窒素雰囲気の下、外部水槽の温度を5°Cにコン]・ロ
ールし、上記溶液を攪拌しながら1.78[fgの精製
した3、3’、4.4’−ベンゾフェノンテトラカルボ
ン酸二無水物を固形のまま、溶液の温度が上らないよう
に注意しながら徐々に添加し、ポリアミック酸溶液を得
た。
一方、市販のエポキシ樹脂であるアラルダイトMY72
0(チバ・ガイギー社製)を1.176g、エピコー1
−1001(シェル化学社製)を0 、504g、硬化
剤である4、4−ジアミノジフェニルスルホンを0.7
05g採取し、100mQのビーカー中で10gの蒸留
されたNMPに溶解さぜた。これらのエポキシ樹脂組成
物が完全に溶解された後、この溶液を13TDA/PP
Dから成る前述のポリアミック酸溶液に加え攪拌を続け
、均一なポリアミック酸/エポキン樹脂組成物の混合溶
液を得た。
実施例1と同様に、混合溶lIkをガラス板上に流延さ
せたが、室温で5時間放置しても溶液はゲル化を起こさ
す、流動的なものであった。また、溶媒を除去して得ら
れたポリアミック酸複合体フィルムをNMP溶媒中に浸
漬させたところ、NMPに溶解した。
このポリアミック酸複合体フィルムを実施例1と同様な
条件で処理し、ポリイミド複合フィルムを得た。実施例
1と同様に、フィルムの各種特性を評価した。結果は第
1表に示すように、熱的特性は実施例1に比べ低いもの
であった。
また、顕微鏡観察によるフィルムのマクロ構造も、第2
図に示したように実施例1とは異なったものであった。
第2図は、比較例]におけるポリイミド複合体フィルム
の位相差顕微鏡写真である。
実施例2 300mj2の四つロセパラブルフラスコ中に、■。
513gの精製したパラフェニレンジアミンと0721
gの4.4 −ジアミノジフェニルエーテル(略称:4
.4−−DPE)及び0.475gの3.3−4゜4−
テトラアミノビフェニル・四基酸塩・二水和物を採取し
、50gの蒸留されたN−ジメチルホルムアミド(略称
: DMF)を加え、攪拌し溶解させた。
窒素雰囲気の下、外部水槽の温度を5℃にコントロール
し、」二足溶液を攪拌しながら4.3Pifigの精製
した無水のピロメリット酸二無水物を固形のまま、溶液
の温度か上らないように注意しながら徐々に添加した。
一方、市販のビスマレイミド樹脂であるr3Tレジン(
IIT−2160:三菱瓦斯化学ン1製)を4.955
gとエポキシ樹脂であるエピコート+001(シェル化
学社製)を2.+20g採取し、300mQのビーカー
中で20gの蒸留されたDMPに溶解させた。ビスマレ
イミド樹脂及びエポキシ樹脂が完全に溶解した後、この
溶液を前述のポリアミック酸溶液に加え、均一なポリア
ミック酸/ビスマレイミド樹脂/エポキシ樹脂混合溶液
を得た。
後は、実施例1と同様の方法でポリイミド複実施例3 300mJ2の四つロセパラブルフラスコ中に、2゜4
80gの精製した4、4 −ジアミノジフェニルエーテ
ルと0.396gの3.3  、4.4 −テトラアミ
ノビフェニル・四基酸塩・二水和物を採取し、40gの
蒸留されたN、N−ジメチルアセトアミド(略称: D
MAc)を加え、攪拌し溶解させた。
窒素雰囲気の下、外部水槽の温度を5℃にコントロール
し、上記溶液を攪拌しなから3.056gの精製した無
水のピロメリット酸二無水物を固形のまま、溶液の温度
が上らないように注意しながら徐々に添加した。
別の300m、9の四つロセパラブルフラスコ中に、今
度は1.l88gの精製した1、4−ビス(4−アミノ
フェノキシ)ベンゼン(略称:TPE−Q)と0.39
6gの3.3  、4.4 −テトラアミノビフェニル
・四基酸塩・三水和物を採取し、30gの蒸留されたN
、N−ジメチルホルムアミド(略称+ DMF)を加え
、攪拌し溶解させた。
同様に、窒素雰囲気の下、外部水槽の温度を5℃にコン
トロールし、上記溶液を攪拌しながら2.148gの精
製したビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン
ニ無水物(略称:DSTA)を固形のまま、溶液の温度
か上らないように注意しながら徐々に添加した。
この二種の反応液を、温度を5℃にコントローしたまま
混合、攪拌し、均一な混合溶液を調製した。
更に、市販のビニルエステル樹脂(昭和高分子社製リポ
キシ5P−1506)を5.93g及びベンゾフェノン
0.12gとジメチルアミノエタノール0.12gを採
取し、300m Qのビーカー中で30f!、の蒸留さ
れたI)M Pに溶解させた。
ビニルエステル樹脂類が完全に溶解した後、この溶液を
前述のポリアミック酸溶液に加え、均一なポリアミック
酸/ビニルエステル樹脂混合溶液を得た。実施例1と同
様の方法によりポリアミック酸/ビニルエステル樹脂複
合体のゲルフィルムを調製した後、溶媒を除去させ均一
なポリアミック酸複合体フィルムを得た。得られたフィ
ルムを80w/cmの出力の高圧水銀ランプを用いて、
フィルムの上部より15cmの高さから10秒間ランプ
を照射させてビニルエステル樹脂の硬化を行わせた。
後は、実施例1と同様の方法でフィルムの高温処理を行
い、ポリアミック酸成分のイミド化様 較的均−なものであり、機械的特性も高いものであった
。フィルムに関する種々の特性は、20〜50μm厚の
フィルムを用いて評価した。
実施例4〜7 300mQの四つロセパラブルフラスコ中に、第1表に
示す種類と量の各種モノマーと溶媒を仕込み、実施例1
と同様の方法でポリイミド/硬化性樹脂複合体の調製を
行い、性質の評価を行った。
実施例4〜7においては、調製されたポリマ混合溶液(
ポリマー濃度:10〜20重量%)をガラス板」二に流
延し静置した後、ポリアミック酸複合体フィルムのゲル
化が確認された。
また、第1表に示すように、実施例で得られた高温処理
後のポリイミド複合体フィルムは比
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1におけるポリイミド複合体(相互侵
入網目構造)フィルムの位相差顕微鏡写真(倍率200
)である。 第2図は、比較例1におけるポリイミド複合体フィルム
の位相差顕微鏡写真(倍率200)である。 朱 図 特許出願人  東邦レーヨソ林六会社 代理人弁理士  土 居 五 部 第 図 特 許庁長官 殿 事件の表示 平j戊2年特+i’l願第204171号2、発明の名
称 ポリイミド硬化性樹脂複合体及びその製法3、補正をす
る者 事件との関係  特許出願人 居 所   東京都中央区日本橋三丁113番9号名 
称(309)東邦レーヨ)林式会社代表者錦江啓蔵 4、代理人 〒105 住 所    東京都港区西新橋−]土11.0番8号
7、補正の内容 (1)明細書第43頁12行〜16行「位相差顕微鏡・
・・・・・写真である。コを削除する。 (2)同第45頁10行〜14行「また、顕微鏡・・・
・・・である。」を削除する。 (3)同第57頁1行〜7行「41図面の簡1.ljな
説明・・・・・・る。」を削除する。 (4)図面全部(第1図及び第2図)を削除する。 8、添付書類 (1)参考写真(第1及び第2参考写真)1通(2)参
考写真の簡単な説明書     1道具  上 補正命令の日付 補i二の対象 平成2年10月15日 (発送「1 平成2年10J130Fl)明細書及び図
面 ど− 、芥■ 11 、30 .141、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)テトラカルボン酸二無水物、芳香族ジアミン及び
    多価アミンを主成分としたポリアミック酸と未硬化の硬
    化性樹脂成分を複合したポリアミック酸/未硬化性樹脂
    複合体を前駆体として、ポリアミック酸成分の脱水・閉
    環反応と未硬化性樹脂成分の硬化反応により得られる相
    互侵入網目高分子構造のポリイミド/硬化性樹脂複合体
  2. (2)多価アミンが、ひとつの分子構造中に三個以上の
    アミン基及び/又はアンモニウム塩基を有する多価アミ
    ンであり、テトラカルボン酸二無水物100モルに対し
    2〜25モル用いた請求項(1)記載のポリイミド/硬
    化性樹脂複合体。
  3. (3)ポリイミド/硬化性樹脂複合体に用いられた硬化
    性樹脂成分が、熱、光、電子線によって硬化する反応性
    モノマー及び/又は反応性オリゴマーを主成分とした樹
    脂又は樹脂組成物の硬化反応物である請求項(1)記載
    のポリイミド/硬化性樹脂複合体。
  4. (4)テトラカルボン酸二無水物、芳香族ジアミン及び
    多価アミンを主に反応させたポリアミック酸溶液を、0
    〜100℃に保つことでポリアミック酸の架橋反応を溶
    液中で進めて得られる三次元網目構造のポリアミック酸
    成分と、未硬化の硬化性樹脂成分とが共存した、ポリア
    ミック酸/未硬化性樹脂複合体の高分子ゲルを処理し、
    ポリアミック酸の脱水・閉環反応と未硬化性樹脂成分の
    硬化反応とを行わせることを特徴とする相互侵入網目高
    分子構造のポリイミド/硬化性樹脂複合体の製法。
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