JPH048775A - 電着塗料組成物 - Google Patents

電着塗料組成物

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JPH048775A
JPH048775A JP11140890A JP11140890A JPH048775A JP H048775 A JPH048775 A JP H048775A JP 11140890 A JP11140890 A JP 11140890A JP 11140890 A JP11140890 A JP 11140890A JP H048775 A JPH048775 A JP H048775A
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JP
Japan
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weight
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water
resin particles
ethylenically unsaturated
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Pending
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JP11140890A
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English (en)
Inventor
Takashi Tanaka
孝 田中
Toshio Imai
俊夫 今井
Akira Osawa
晃 大澤
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規な電着塗料組成物、さらに詳しくは、塗装
作業性や塗料の安定性に優れる上、良好な耐薬品性及び
外観を有する均質な艶消し塗膜を与えうる電着塗料組成
物に関するものである。
[従来の技術] 電着塗料は、通常の吹付は塗装では塗装しにくい複雑な
形状の被塗物でも容易に良好な塗膜を形成しうる上、膜
厚の制御が容易であるなど、優れた塗装作業性とともに
、防食機能も有することなどから、下塗塗料として広く
用いられている。
他方、近年、塗装作業の合理化や生産性向上などの点か
ら1コート仕上げ用塗料が注目され、該電着塗料はこの
1コート仕上げ用塗料としても使用されており、そして
塗膜外観に対するニーズも高くなってきている。
艶消し電着塗料については、これまで、マイクロシリカ
を塗料中に分散させたものが一般的によく知られている
。しかしながら、このマイクロシリカを分散させた電I
Ik料においては、該マイクロシリカが耐薬品性、特に
耐アルカリ性に劣ることから、形成される塗膜は耐薬品
性に劣る上、該マイクロシリカが被塗物へ沈積し、被塗
物の部位(例えば上部と下部)によって、塗膜に艶の差
が生じやすいなどの欠点があった。
また、艶消し電着塗料として、電着塗料中に分子内に架
橋構造を有するエチレン性不飽和単量体から得られt:
微小樹脂粒子を分散させたものが提案されている(特公
昭51−8975号公報、特開昭58−93762号公
報)。しかしながら、この微小樹脂粒子を塗料に分散さ
せたものは、電着塗料中における微小樹脂粒子の電気泳
動性や、微小樹脂粒子製造時に混入される塗料必須成分
以外の電解質の排除などが考慮されていないために、塗
料の安定性や塗装作業性に劣るという欠点を有している
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、このような従来の艶消し電着塗料が有する欠
点を克服し、塗装作業性や塗料の安定性に優れる上、良
好な耐薬品性及び外観を有する均質な艶消し塗膜を与え
うる電着塗料組成物を提供することを目的としてなされ
たものである。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、前記の好ましい性質を有する電着塗料組
成物を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、艶消し成分と
して、表面にアシルヒドラジニウム塩基が担持され、か
つ分子内に架橋構造を有する特定の粒子径の微小樹脂粒
子を所定の割合で用いることにより、その目的を達成し
うろことを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。
すなわち、本発明は、(A)電着可能な水分散性樹脂と
、(B)表面に物理的な付着又は共有結合によりアシル
ヒドラジニウム塩基が担持され、かつ分子内に架橋構造
を有する平均粒子径0.01〜5μmの微小樹脂粒子と
を含有する水性分散液から成り、かつ該微小樹脂粒子の
含有量が、水分散性樹脂100重量部当たり、1〜12
0重量部の範囲にあることを特徴とする電着塗料組成物
を提供するものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の電着塗料組成物は主にカチオン塑電着塗料とし
て用いられ、該組成物における(A)成分の水分散性樹
脂としては、カチオン型電着塗料用として、正の電荷と
親水性を付与するために、アミノ基のようなカチオン性
官能基を有するものが好ましく用いられる。このような
水分散性樹脂については特に制限はなく、従来カチオン
型電着塗料に慣用されているもの、例えばエポキシ系、
ポリウレタン系、ポリブタジェン系、ポリエーテル系、
ポリアミド系、ポリアクリレート系などの中から任意の
ものを選択して用いることができる。
これらの水分散性樹脂は、硬化過程の反応メカニズムに
従って、ラジカル重合や酸化重合などにより硬化する自
己架橋タイプのものと、ブロックポリイソシアネート化
合物やメラミン樹脂などの硬化剤により架橋するタイプ
のものとに大別され、また、硬化エネルギーの種類に従
って、常温硬化、熱硬化、紫外線や電子線などの放射エ
ネルギー硬化などのタイプに分類することができる。
本発明組成物においては、前記(A)成分の水分散性樹
脂は1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用い
てもよく、また、塗膜性能を向上させるために、電荷及
び親水性を付与する官能基を有しない樹脂、例えばエポ
キシアクリレート系樹脂などを、エマルジョンの形で使
用してもよい。
本発明組成物においては、(B)成分として、表面に物
理的な付着又は共有結合によりアシルヒドラジニウム塩
基が担持され、かつ分子内に架橋構造を存する微小樹脂
粒子が用いられる。この微小樹脂粒子の製造方法として
は、例えば(1)アミンイミド基を有するエチレン性不
飽和単量体とその他のエチレン性不飽和単量体との共重
合体に、有機又は無機の水溶性の酸を添加して得られる
アシルヒドラジニウム塩基を有する水分散性樹脂の存在
下に、少なくとも架橋性単量体を含有するエチレン性不
飽和単量体を、水性媒体中で乳化重合又は懸濁重合させ
るか、あるいはケトン、エステル、アルコールなどの中
から選ばれた高極性有機溶媒中でNAD重合又は沈澱重
合させる方法、(2)少なくとも架橋性単量体を含有す
るエチレン性不飽和単量体を乳化重合、懸濁重合、NA
D重合又は沈澱重合させて、樹脂粒子を得たのち、この
樹脂粒子の表面を、アミンイミド基を有するエチレン性
不飽和単量体とその他のエチレン性不飽和単量体との共
重合体に有機又は無機の水溶性の酸を添加して得られる
アシルヒドラジニウム塩基を有する水分散性樹脂で被膜
する方法、などを用いることができる。
前記エチレン性不飽和単量体としては、例え1fメチル
アクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレ
ート、エチルメタクリレート、n−ブチルアクリレート
、n−ブチルメタクリレート、インブチルアクリレート
、インブチルメタクリレート、2−エチルへキシルアク
リレート、2−エチルヘキシルメタクリレートなどのア
クリレ酸又はメタクリル酸のアルキルエステルや、これ
らと共重合可能な単量体、具体的には2−ヒドロキシア
クリレート、2−ヒドロキシメタクリレート、ジメチル
アミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタ
クリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエ
チルアミノエチルメタノ1ル−ト、スチレン、α−メチ
ルスチレン、ビニルトルエン ピレン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリロニ
トリル、メタクリレートリルなどが挙げられる。これら
のエチレン性不飽和単量体は1種用いてもよいし、2種
以上を組み合わせて用いてもよい。
また、前記架橋性単量体は、分子内に2個以上のラジカ
ル重合可能なエチレン性不飽和結合を有する単量体であ
ってもよいし、相互に反応しうる基をそれぞれ有する2
種以上のエチレン性不飽和単量体の組合せであってもよ
い。
このような架橋性単量体としては、例えばエチレングリ
コールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリ
レート、トリエチレングリコールジアクリレート、トリ
エチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレン
グリコールジアクリレート、テトラエチレングリコール
ジメタクリレート、1.3−ブチレングリコールジアク
リレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレー
ト、1.4−ブタンジオールジアクリレート、1、4−
ブタンジオールジメタクリレート、ジエチレングリコー
ルジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレ
ート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリ
メチロールプロパントリアクリレート、ネオペンチルグ
リコールジアクリレート、不才ベンチルグリコールジメ
タクリレ− 1.6−ヘキサンジオールジアクリレート
、l,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ペンタエ
リスリトールジアクリレート、ペンタエリスリトールト
リアクリレート、ペンタエリスリトールジメタクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、グリセ
ロールジアクリレート、グリセロールジメタクリレート
、グリセロールアリロキシジメタクリレート、1、1.
1−)リスヒドロキシメチルエタンジアクリレート、1
,1.1−トリスヒドロキシメチルエタンジメタクリレ
ート、1,1.1−トリスヒドロキシメチルエタントリ
アクリレート、1 、1 、1 −トリスヒドロキシメ
チルエタントリメタクリレート、1,1.1−トリスヒ
ドロキシメチルブロノ(ンジアクリレート、1,1.1
−トリスヒドロキシメチルプロパンジメタクリレート、
1,1.1−トリスヒドロキシメチルプロパントリアク
リレート、1,1.1−トリスヒドロキシメチルプロパ
ントリメタクリレート、ジアリルフタレート、ジビニル
ベンゼン、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシ
アヌレート、トリアリルトリメリテートなト、多価アル
コールの重合性不飽和モノカルボン酸エステル、多塩基
酸の重合性不飽和アルコールエステル、及び2個以上の
ビニル基で置換された芳香族化合物などが挙げられ、さ
らに、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレ
ートなどのエポキシ基含有エチレン性不飽和単量体と、
アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸などのカルボキ
シル基含有エチレン性不飽和単量体との組合せで代表さ
れる、相互に反応しうる基を有する2種のエチレン性不
飽和単量体の組合せや、アミンとカルボニル、エポキシ
ドとカルボン酸無水物、アルキレンイミンとカルボニル
、オルガノアルコキシシランとカルボキシル、ヒドロキ
シルとインシアネートなど、相互に反応しうる反応性基
を有する2種のエチレン性不飽和単量体の組合せなどが
挙げられる。
該微小樹脂粒子は、前記エチレン性不飽和巣量体単位O
〜99重量%と前記架橋性単量体単位100〜1重量%
とを含有するものが好ましい。
この微小樹脂粒子は、その表面ζこ物理的付着又は共有
結合により、アシルヒドラジニウム塩基が担持されてい
ることが必要である。該アシルヒドラジニウム塩基を微
小樹脂粒子の表面に担持させるために用いられる水分散
性樹脂は、アミンイミド基を有するエチレン性不飽和単
量体とその他のエチレン性不飽和単量体との共重合体を
有機又は無機の水溶性の酸で中和することで製造するこ
とができる。
該アミンイミド基を有するエチレン性不飽和単量体とし
ては、例えば一般式 %式%() (式中のR1は水素原子又はメチル基、R2、R3及び
R4は、それぞれ炭素数1−18のアルキル基又はヒド
ロキシアルキル基であって、それらは同一であってもよ
いし、f−かいに異なっていてもよい) で表される化合物が用いられる。この一般式(I)で表
される化合物の具体例としては、1,1.1−トリメチ
ルアミンメタクリルイミド、1.1−ジメチル−1−エ
チルアミンメタクリルイミド、1.1−ジメチル−1−
(2−ヒドロキシプロピル)アミンメタクリルイミド、
1,1.1−トリメチルアミンアクリルイミドなどが挙
げられる。これらのアミンイミド基を有するエチレン性
不飽和単量体は1種用いてもよいし、2種以上を組み合
わせて用いてもよい。
また、その他のエチレン性不飽和単量体としては、例え
ばメチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチル
アクリレート、エチルメタクリレート、n−ブチルアク
リレート、n−ブチルメタクリレート、インブチルアク
リレート、インブチルメタクリレート、2−エチルへキ
シルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート
などのアクリル酸又はメタクリル酸のアルキルエステル
や、これらと共重合可能な単量体、具体的には2−ヒド
ロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート、ジメチルアミンエチルアクリレート、ジメ
チルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチ
ルアクリレート、ジエチルアミンエチルメタクリレート
、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、t
−ブチルスチレン、エチレン、プロピレン、酢aビニル
、プロピオン酸ビニル、アクリロニトリル、メタクリレ
ートリルなどが挙げられる。これらのエチレン性不飽和
単量体は1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて
用いてもよい。
アシルヒドラジニウム塩基を形成する水溶性の酸として
は、例えばギ酸、酢酸、乳酸、プロピオン酸、酪酸など
の有機カルボン酸、塩酸、硫酸、リン酸など)の無機酸
が挙げられるが、これらの中で有機カルボン酸が好まし
い。
本発明の電着塗料組成物は、前記(A)成分の電着可能
な水分散性樹脂と(B)成分の表面にアシルヒドラジニ
ウム塩基が担持された微小樹脂粒子とを必須成分として
含有する水性分散液から成るものであって、該微小樹脂
粒子は、平均粒子径が0.01〜5μmの範囲にあり、
かつその含有量が前記水分散性樹脂100重量部尚たり
、1〜120重量部の範囲にあることが必要である。
該微小樹脂粒子の平均粒子径が前記範囲を逸脱すると外
観の良好な艶消し塗膜が得られにくい。
まt;、該微小樹脂粒子の含有量が1重量部未満では艶
消し効果が十分に発揮されないおそれがあるし、120
重量部を超えると塗料の安定性や電着作業性が損なわれ
る傾向がみられる。
また、本発明組成物には、必要に応じ、(A)成分とし
て用いられる水分散性樹脂のタイプに応じ、例えばブロ
ック化ポリイソシアネート化合物、メラミン樹脂、ベン
ゾグアナミン樹脂、フェノール樹脂などの補助硬化剤、
あるいはドライヤーとしてマンガン、コバルト、鉛、銅
などの金属の化金物を含むことができる。
本発明の電着塗料組成物は、カチオン型ti塗料として
用いる場合、前記(A)成分、(B)成分及び必要に応
じて用いられる添加成分を酸を含む水性媒体中に分散さ
せることにより、調製される。この酸は、(A)成分の
電着可能な水分散性樹脂を中和するのに用いられ、例え
ばギ酸、酢酸、乳酸、プロピオン酸などが好ましく使用
される。
該水性媒体としては、水又は水と有機溶剤との混合物が
用いられる。有機溶剤としては、例えばエチルセロソル
ブ、ブチルセロソルブ、プロピルセロソルブ、メチルセ
ロソルブ、ジアセトンアルコール、メチルエチルケトン
などの水混和性溶剤、トルエン、キシレン、メチルイソ
ブチルケトン、2−エチルヘキサノールなどの水不混和
性溶剤を挙げることができる。これらの有機溶剤は1種
用いてもよいし、2種以上組み合わせて用し)でもよい
本発明組成物には、必要に応じ眉色顔料、体質顔料、防
錆顔料などを配合することができる。着色顔料としては
、例えば二酸化チタン、亜鉛華、鉛白などの白色系無機
顔料、カーボンブチ・ツク、アセチレンブラック、黒鉛
などの黒色系無機顔料、朱、カドミウム赤、アンチモン
朱、ベンガラなどの赤色系無機顔料、紺青、群青、コバ
ルト青などの青色系無機顔料、酸化クロム緑、ギネー緑
、クロム緑、亜鉛縁、縁上などの緑色系無機顔料、種々
の色調を有する酸化鉄系無機顔料、アゾ系、フタロシア
ニン系、スレン系、キナクリドン系、ジオキサジン系、
インインドリノン系有機顔料などが挙げられ、体質顔料
としては、例えば白亜、沈降性炭酸カルシウム、ごふん
、パライト粉、沈降性硫酸バリウム、クレイ、タルク、
ケイ石粉、ケイソウ土、アルミナ、セラコラなどが挙げ
られる。
また、防錆顔料としては、例えばリンモリブデン酸アル
ミニウム、クロム酸ストロンチウム、塩基性船、鉛丹、
シアナミド船、塩基性クロム酸鉛、亜鉛末、亜酸化鉛、
亜鉛黄などが用いられる。
さらに、本発明組成物には、所望に応じ、従来電着塗料
組成物に慣用されている添加成分、例えば硬化促進剤、
消泡剤、増粘剤、可塑剤、界面活性剤、沈降防止剤、タ
レ防止剤、色分かれ防止剤、顔料分散剤、レベリング剤
、皮張り防止剤、スリ傷防止剤、防カビ剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、帯電防止剤などを、本発明の目的を損
なわない範囲で添加することができる。
本発明の電着塗料組成物は、(A)成分の水分散性樹脂
と(B)成分の微小樹脂粒子と必要に応じて用いられる
各種添加成分とを、所定の割合で同時に水性媒体中に分
散させることにより調製してもよいが、次の方法により
調製するのが有利である。すなわち、所定の割合の前記
(A)成分を含有する水性分散液、(B)成分を含有す
る水性分散液及び必要に応じて用いられる各種添加成分
を、例えばデイシルバー、ホモミキサー、サンドグライ
ンドミル、アトライター、ロールミルなどの混合機や分
散機などによって均一に、混合、分散することにより、
所望の電着塗料組成物を調製する方法が好ましく用いら
れる。
[実施例] 次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明はこれらの例によってなんら限定されるものでは
ない。
製造例1 温度計、撹拌機、還流冷却管、滴下ロート及び窒素ガス
導入管を取り付けた反応容器に、イソプロピルアルコー
ル126.6重量部を入れ、窒素ガス流通下に加熱、撹
拌を開始して80℃を保ちながら、1,1−ジメチル−
1−(2−ヒドロキシプロピル)アミンメタクリルイミ
ド48.4重量部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル
36.8重量部、アクリル酸ブチル44.0重量部、ア
クリル酸2−エチルヘキシル15.7重量部、2.2−
アゾビスイソブチロニトリル5.1重量部から成る混合
物を約2時間を要して滴下しt;。滴下後、80℃で3
時間反応したのち、90重量%ギ酸14,6重量部と水
50重量部を添加して混合し、淡黄色透明な固形分濃度
47.0重量%の水分散性樹脂の水性分散液を得た。
製造例2 製造例1と同様な反応容器に、ニチルセロソルブ104
.1重量部を入れ、窒素ガス流通下に加熱、撹拌を開始
して90℃を保ちながら、1.1.1−トリメチルアミ
ンメタクリルイミド33.6重量部、メタクリル酸2−
ヒドロキシエチル38.0重量部、スチレン35.5重
量部、アクリル酸ブチル50.5重量部、アクリル酸2
−エチルヘキシル16.6重量部、2.2−アゾビスイ
ソブチロニトリル4,5重量部から成る混合物を約2時
間を要して滴下した。滴下後、loo’cで2時間反応
したのち、さらに2.2−アゾビスイソブチロニトリル
0.5重量部を加え、100°Cで2時間反応してから
90重量%ギ酸14.6重量部と水50重量部を添加し
て混合し、淡黄色透明な固形分濃度50.1重量%の水
分散性樹脂の水性分散液を得た。
製造例3 微小樹脂粒子の水性分散液の製造撹拌機、温
度制御装置、冷却器を備えた11の反応容器に脱イオン
水360重量部、製造例1で得た水分散性エポキシ樹脂
の水性分散液21.5重量部を仕込み、70℃に温度を
保持しながら溶解したのち、これにメチルメタクリレー
ト30重量部、スチレン20重量部、2−とドロキシエ
チルアクリレート20重量部、n−ブチルアクリレート
30重量部、エチレングリコールジメタクリレート20
重量部から成る混合液と、アゾビスシアノ吉草酸3重量
部、脱イオン水145重量部、ジメチルエタノールアミ
ン2重量部から成る溶液を、それぞれ120分間を要し
て滴下し、さらに60分間撹拌することにより、表面に
アシルヒドラジニウム塩基が担持された平均粒子径2.
0μmの微小樹脂粒子を含有する固形分濃度20.0重
量%の水性分散液を得た。
製造例4 微小樹脂粒子の水性分散液の製造製造例3に
おける装置と同様の装置を用い、これに脱イオン水36
0重量部、製造例2の水分散性エポキシ樹脂の水性分散
液18重量部を仕込み、撹拌下温度を70°Cに保持し
ながら溶解し、これにアゾビスシアノ吉草r113重量
部、脱イオン水100重量部、メチルジェタノールアミ
ン3重量部から成る溶液及びメチルメタクリレート20
重量部、スチレン20重量部、2−とドロキシエチルア
クリレート20重量部、n−ブチルアクリレート40重
量部、エチレングリコールジメタクリレート15重量部
、製造例2の水分散性エポキシ樹脂の水性分散液12重
量部から成る混合液を、それぞれ120分間を要して滴
下し、さらに90分間撹拌を続けることにより、表面に
アシルヒドラジニウム塩基が担持された平均粒子径1.
0μmの微小樹脂粒子を含有する固形分濃度22重量%
の水性分散液を得た。
製造例5 カチオン型官能基を有する水分散性樹脂の製造 エポキシ樹脂のエピコート1001(シエルケミカル社
製、ビスフェノールAグリシジルエーテル型エポキシ樹
脂、エポキシ当量460)460重量部をエチルセロソ
ルブ132重量部に溶解し、撹拌下100℃に加熱しt
;のち窒素ガス雰囲気下で冷却後、これに約50℃でジ
ェタノールアミン51.5重量部を加え100℃に加熱
し2時間保持した。次に再び冷却し、約50℃でn−ブ
チルアミン18重量部を加え100°Cに加熱し3時間
保持後冷却して、固形分濃度80重量%の反応物(I)
を得た。
一方、別の反応器に、トリレンジイソシアネート(2,
4−トリレンジイソシアネート/2.6−トリレンジイ
ソシアネート80/2 oの混合物)174重量部を仕
込み、これにn−ブタノール38!i量部を反応温度が
50℃以下になるように冷却しながら約60分間で滴下
し、さらに50℃で2時間反応させt;のちトリメチロ
ールプロパン42重量部を加え、約140°Cで2時間
反応させ、次いでエチレングリコールモノエチルエーテ
ル63重量部を加え希釈して、固形分濃度78重量%の
反応物(n)を得I;。
製造例6 カチオン型官能 を有する水分散性樹脂の製造 撹拌機、温度制御装置、冷却器、滴下ロート、窒素導入
管を備えた41フラスコにイソプロピルアルコール66
7重量部を仕込み、窒素ガス流通下で撹拌しながら加熱
して昇温し還流がはじまったら、ジメチルアミンエチル
メタクリレート280重量部、n−ブチルメタクリレー
ト825重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート40
5重量部、スチレン323重量部、インブチルメタクリ
レート167重量部、アゾビスイソブチロニトリル50
31[置部から成る混合液を2時間かけて滴下し、さら
にブチルセロソルブ140重量部、アゾビスイソブチロ
ニトリル5重量部から成る混合液を滴下し、90分間撹
拌する。固形分濃度69.6%の反応物(nI)を得た
比較製造例1 微小樹脂粒子の水性分散液の製造製造例
3において、製造例1で得た水分散性エポキシ樹脂18
.5重量部の代りに、オクタドデシルアミン酢酸塩20
重量部を用いた以外は、製造例3と同様にして、カチオ
ン乳化剤で安定化された平均粒子径0.5μmの微小樹
脂粒子を含有する固形分濃度18.5重量%の水性分散
液を得lこ 。
実施例1 製造例5で得られた反応物(1)225重量部及び反応
物(II)1so重量部から成る混合物を酢酸5.4重
量部で中和したのち、脱イオン水1620重量部を用い
て希釈しt;ものに、製造例3で得られI;微小樹脂粒
子の水性分散液300!量部を加えてカチオン型電着塗
料組成物を調製した。この組成物は1か月間撹拌しなが
ら放置してもなんら凝集や沈澱は生じず安定であった。
次に、この電着塗料組成物を用い、膜厚が25μmの塗
膜を得られる条件で、リン酸亜鉛処理板上にカチオン電
着し、180°Cで25分間硬化させて、塗膜を形成さ
せt;。
この塗膜は均質でムラがなく、60度鏡面光沢度が45
であり、耐薬品性も良好であった。
なお、耐薬品性が良好であるということは、1重量%N
aOH水溶液中、20°Cで180時間浸漬後に、ふく
れなどの外観異常がないこと、及び5!量%酢酸水溶液
中に、25℃で24Vf間浸漬後に、ふくれなどの外観
異常がないことを指す。
実施例2 製造例5で得られた反応物(I)262重量部及び反応
物(II)112重量部から成る混合物を酢酸5.5重
量部で中和したのち、脱イオン水1621重量部を用い
て希釈したものに、製造例4で得られた微小樹脂粒子の
水性分散液50重量部を加えてカチオン型電着塗料組成
物を調製した。
この組成物は撹拌しながら1か月間放置してもなんら凝
集や沈澱は生じず安定であった。
この電着塗料組成物を用いて、実施例1と同様に電着し
て得られた塗膜は均質でムラがなく、60度鏡面光沢度
が40であり、かつ耐薬品性も良好であった。
実施例3 製造例6で得られた反応物(I[I)388重量部及び
硬化剤コロネート2519 (日本ポリウレタン(株)
製品TDI系ブロックイソシアネート、固形分濃度70
重量%)80重量部から成る混合物を酢酸7.6重量部
で中和したのち、脱イオン水1562重量部を用いて希
釈した水性分散液(I)に、製造例4で得られた微小樹
脂粒子の水性分散液200重量部を加えてカチオン型電
着塗料組成物を調製した。
この電着塗料組成物を用いて、実施例1と同様に電蓄し
て得られたm膜は、均質でムラがなく、60度鏡面光沢
が38であり、かつ耐薬品性も良好であっt;。
比較例1 実施例1において、製造例3の微小樹脂粒子の水性分散
液の代わりに、比較製造例1の微小樹脂粒子の水性分散
液を用いた以外は、実施例1と全く同様にしてカチオン
型電着塗料組成物を調製した。この組成物は撹拌しなが
ら放置すると凝集、沈澱を生じ、正常な電着塗膜を得る
ことができなかっl:。
比較例2 カチオン電着塗料組成物である実施例3の水性分散液(
I)を用いて、実施例1と同様に電着して得られた塗膜
は、均質でムラなく、60度鏡面光沢が88であり、耐
薬品性は不良であった。
〔発明の効果] 本発明の電着塗料組成物は、塗装作業性や塗料の安定性
に優れる上、良好な耐薬品性と外観を有する艶消し塗膜
を与えることができ、lコート仕上げ用艶消し塗料とし
て好適に用いられる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1(A)電着可能な水分散性樹脂と、(B)表面に物理
    的な付着又は共有結合によりアシルヒドラジニウム塩基
    が担持され、かつ分子内に架橋構造を有する平均粒子径
    0.01〜5μmの微小樹脂粒子とを含有する水性分散
    液から成り、かつ該微小樹脂粒子の含有量が、水分散性
    樹脂100重量部当たり、1〜120重量部の範囲にあ
    ることを特徴とする電着塗料組成物。 2 水分散性樹脂がカチオン性官能基を有するものであ
    る請求項1記載の電着塗料組成物。 3 微小樹脂粒子がアミンイミド基を有するエチレン性
    不飽和単量体とその他のエチレン性不飽和単量体との共
    重合体に有機又は無機の水溶性の酸を添加して得られる
    アシルヒドラジニウム塩基を有する水分散性樹脂の存在
    下に、少なくとも架橋性単量体を含有するエチレン性不
    飽和単量体を乳化重合、NAD重合又は沈澱重合するこ
    とによって得られたものである請求項1又は2記載の電
    着塗料組成物。 4 微小樹脂粒子が、少なくとも架橋性単量体を含有す
    るエチレン性不飽和単量体を乳化重合、NAD重合又は
    沈澱重合することによって得られた樹脂粒子を、アミン
    イミド基を有するエチレン性不飽和単量体とその他のエ
    チレン性不飽和単量体との共重合体に有機又は無機の水
    溶性の酸を添加して得られるアシルヒドラジニウム塩基
    を有する水分散性樹脂で被覆したものである請求項1又
    は2記載の電着塗料組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000309727A (ja) * 1999-04-27 2000-11-07 Hitachi Chem Co Ltd 艶消し塗料用樹脂組成物及び塗料
JP2001064567A (ja) * 1999-08-31 2001-03-13 Hitachi Chem Co Ltd 艶消し塗料用樹脂組成物及び塗料
JP2007262248A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Seikoh Chem Co Ltd 水系艶消しコーティング剤

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