JPH048686A - 車両のエンジン懸架装置 - Google Patents

車両のエンジン懸架装置

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JPH048686A
JPH048686A JP11079390A JP11079390A JPH048686A JP H048686 A JPH048686 A JP H048686A JP 11079390 A JP11079390 A JP 11079390A JP 11079390 A JP11079390 A JP 11079390A JP H048686 A JPH048686 A JP H048686A
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Takashi Tominaga
富永 隆史
Michiya Hayashi
三智也 林
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は、例えば自動二輪車に好適のエンジン懸架装置
に関し、特にチェノ2ヘルド等の伝動帯でエンジン動力
を後輪に伝達する伝動帯駆動方式を採用した場合に、加
減速時の張力によりエンジンが後方に移動するのを防止
できるようにしたエンジン懸架装置に関する。
〔従来の技術〕
例えば自動二輪車の車体フレームにエンジンを懸架する
エンジン懸架装置として、従来から、エンジン振動が車
体に伝わるのを防止するために、エンジンと車体フレー
ムとの間に弾性部材を介在させて弾性支持するようにし
た装置がある。この場合、懸架装置に柔軟性を持たせる
ほど防振効果を向上できる。しかしチェノ等による駆動
方式を採用している場合、柔軟性を持たせるほどチェノ
張力によりエンジンが後方に引っ張られて移動し易くな
り、それだけ操縦安定性が害される。
そこでエンジンの移動を防止しながら振動の伝達を遮断
できるようにしたエンジンの懸架装置として、従来、エ
ンジンの前端懸架部をリンク部材によって車体フレーム
にリンク結合し、かつ該すンク部材の延びる方向をチヱ
ン延長方向に一致させた構造のものがある(例えば特公
昭60−20229号公報参照)。この従来装置では、
上記リンク部材によりエンジンの後方移動を阻止できる
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで自動二輪車の場合、エンジンの振動方向、つま
りピストンの往復方向とチェン延長方向とは一致しない
のが一般的であり、例えば上記公報記載のものの場合略
直交している。従って上記従来構造のようにリンク結合
とし、かつ該リンク方向をチェン延長方向と一致させた
場合、該リンク結合部はエンジンを振動方向に支持する
ことはできない、従ってこのエンジン振動方向の支持能
力不足分を補うために別個のマウント部が必要となる。
上記従来構造の場合、クランクケースの底壁を前、後2
個所、及びクランクケースの後壁を1個所懸架するよう
にしている。その結果懸架部の個所数が増加し、懸架装
置全体が大型化するとともに、配置スペースの確保が他
部品との関係で困難となる懸念がある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、
懸架個所数を増加する必要がなく、装置全体がコンパク
トになるとともに、配置スペースを容易に確保できる車
両の懸架装置を提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、エンジンの動力を伝動帯により後輪に伝達す
る伝動帯駆動式車両の車体フレームにエンジンの複数個
所を弾性部材を介して懸架支持するようにしたエンジン
の懸架装置において、上記複数の懸架支持部のうち少な
くとも1個所に連結部材を介在させ、該連結部材の一端
をエンジンに、他端を車体フレームにそれぞれ車幅方向
に延びる枢支ボルトで枢支し、該両枢支点を結ぶ線を上
記゛伝動帯の延びる方向と略一致させ、さらに上記連結
部材の上記車体フレーム側框支点の近傍部分を車幅方向
に延びる締結ボルトで、弾性部材を介して車体フレーム
に締結したことを特徴としている。
〔作用〕
本発明に係るエンジンの懸架装置によれば、連結部材の
車体フレーム側枢支点とエンジン側枢支点とを結ぶ線が
伝動帯延長方向と略一致しているから、伝動帯の張力は
この連結部材によって負担され、従ってエンジンの後方
移動を阻止することができ、操縦安定性の低下を回避で
きる。また上記連結部材の車体フレーム側枢支点近傍部
分と車体フレームとを弾性部材を介して結合したので、
エンジン振動を吸収しながら該振動方向の支持力を確保
できる。
そして本発明では、リンク結合部分と弾性支持部分とを
一体化したので、上述の従来構造の場合のような懸架部
の個所数が増加することはなく、従って懸架装置全体を
コンパクト化できるとともに、配置スペースの確保が容
易である。
また本発明では各枢支ボルト締結ボルトが同一の車幅方
向に挿入されており、かつ該各ボルトが連結部材部分に
集中しているので、エンジンの懸架作業性が良好である
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図について説明する。
第1図ないし第8図は本発明の一実施例による自動二輪
車のエンジン懸架装置を説明するための図であり、第1
図、第2図はマウント部の平面図断面側面図、第3図は
該実施例装置の側面図、第4図ないし第7図は第3図の
rV−IV線〜■−■線断面図、第8図は該装置を備え
た自動二輪車の左側面図である。
図において、1は本実施例装置が採用された自動二輪車
であり、該自動二輪車1の車体フレーム2はいわゆるダ
ブルクレードルタイプのものであり、ヘッドパイプ2a
に左、右一対のメインフレーム2bの前端を溶接接続し
、該メインフレーム2bの後端に接続されたリヤアーム
ブラケット2Cの上、下部を上、下クロスバイブ2d、
’leで接続するとともに、8亥リヤアームフ゛ラケツ
ト2Cの下端とメインフレーム2bの前端とを左、右−
対のダウンチューブ2fで接続した構造になっている。
上記ヘッドパイプ2aには下端で前輪3を軸支する前フ
オーク4が左右に操向自在に軸支されており、上記リヤ
アームブラケット2cには後端で後輪5を軸支するリヤ
アーム6が上下に揺動自在に枢支されている。なお、7
は操向ハンドル8は燃料タンク、9はシート、10はカ
ウリング、11はサイドカバー、12はアンダカバーで
ある。
上記車体フレーム2によりエンジンユニット13が懸架
支持されている。このエンジンユニット13は、変速機
ケースが一体化されたクランクケース14上にシリンダ
ボディ15.シリンダヘッド16.及びヘンドカバー1
7を積層してなる水冷式4サイクルエンジンであり、上
記クランクケース14の後部左側に配設された駆動スプ
ロケット18が上記後輪5の従動スプロケット19に駆
動チェ720で連結されている。
上記エンジンユニット13は、クランクケース14の後
壁の上部中央に形成された後ボス部14aが後部懸架部
材21で、前壁の上部左、右に形成された左、右ボス部
14bが前部左、右懸架部材22でそれぞれ懸架されて
おり、またクランクケース14の後壁の下部左、右に形
成された左右当接部14cが左、右ストッパ23で後方
から水平方向に支持されている。
上記左、右のストッパ23は、ストツバボルト23aの
前端に固着されたホルダ23b内にゴム部材からなるダ
ンパ23Cを配置固定してなり、該ダンパ23cが上記
当接部14Cに当接している。また上記ストツバボルト
23aは下クロスバイブ2eの左、右端部にねじ込まれ
、ロックナツト23dで固定されている。
上記後部懸架部材21は、外筒24a内にゴム部材製の
左、右のダンパ24bを介して内筒24dを挿入固着し
、外筒24aに支持ブラケット24Cを一体形成してな
り、上記上クロスバイブ2dの前側に位置している。そ
してこの後部懸架部材21は、上記支持ブラケット24
Cにより車幅方向に挿通された締結ポル)25aを介し
て上記クランクケース14の後部ボス部14aを懸架し
ており、また上記内筒24d内に挿通された締結ボルト
25bにより上記左、右のリヤアームブラケット2C,
2Cに溶接固定された支持ボス部2g間に固定されてい
る。また上記上クロスパイプ2dの左端に固着されたブ
ラケノ)2hには上記左、右ストッパ23と同一構造の
上ストッパ26が装着されており、これのダンパ23C
は上記後部懸架部材21の外筒24aの左端部に当接し
ている。
上記前部左、右懸架部材22は、内、外カラー27a、
27b間にゴム部材製のダンパ27cを焼き付は固定す
るとともに、これを支持プラグ。
ト(連結部材)27dを有するホルダ27e内に圧入し
たものである。上記支持ブラケット27dには前、後一
対の枢支孔27fが形成されており、該枢支孔27fと
上記内カラー278の中心とで2等辺三角形が形成され
ている(第2図の一点鎖線参照)、この枢支孔27f、
27fを結ぶ線aは上記駆動チェ720の延長方向に延
びている。
そして上記支、持ブラケット27dと上記ダウンチュー
ブ2f、及び前部左、右ボス部14bを挟んで対向する
ようにリンクプレート28が配設されており、該支持ブ
ラケット27 d、  リンクプレート28は枢支ボル
ト29a、29bによってダウンチューブ2f、ボス部
14bに結合されている。また上記枢支ボルト29a部
分には内カラー30aと外カラー30bとの間に硬質ゴ
ムからなるブツシュ30cを焼き付は固定してなるダン
パが相対的に微小角度だけ回転可能に装着されている。
なお、外カラー30bは上記ダウンチューブ2fに圧入
されている。また上記枢支ボルト29b部分にはカラー
30eが介設され、かつ該カラー308の外側にはホル
ダ30dが相対的に回転可能に装着されている。なお、
ホルダ30dは上記ボス部14bに圧入されている。
また上記ダンパ27c部分は左、右のダウンチューブ2
f間に位置しており、該ダンパ27c部分に車幅方向に
挿入された締結ボルト31によってダウンチューブ2f
に固定されている。また上記ダンパ27cには切欠き2
7gが形成されている。これは該ダンパ27cを枢支ボ
ルト29aを中心とする回転方、向に変形し易くして、
エンジン振動を確実に吸収するためのものである。なお
32は上記内カラー27aに当接してダンパ27c部分
の車幅方向位置を規制するカラーである。
次に本実施例の作用効果について説明する。
本実施例装置では、クランクケース14の前部左、右ボ
ス部14b、14bを前部左、右懸架部材22で弾性支
持し、後部中央ボス部14aを後部懸架部材21で弾性
支持したので、エンジン振動の車体フレーム2への伝達
を抑制することができる。
一方、前部左、右懸架部材22の、支持ブラケット27
d、及びリンクプレート28のフレーム側枢支孔27f
とエンジン側枢支孔27fとを結ぶ線aを駆動チェノ2
0の延長方向と一致させたので、チェノ張力によるエン
ジンユニット13の後方移動を阻止することができる。
またエンジンユニット13の後壁下部の当接部14Cを
左、右ストフパ23によって水平方向に弾性支持したの
で、この点からもエンジン振動の伝達を防止しながらエ
ンジンの後方移動を防止できる。さらにまた、エンジン
後壁上部の左側、つまり駆動チェノ20の配設側を上ス
トッパ26で水平方向に弾性支持したので、エンジンユ
ニット13のチェノ張力による車幅方向への振れを防止
できる。
そして本実施例では、前部左、右懸架部材22を、リン
ク結合部と、弾性支持部とを一体化した構造としたので
、それだけ懸架個所数が少なくて済み、懸架装置全体が
コンパクトになるとともに、配置スペースの確保が容易
である。
また本実施例装置は、全ての締結ボルト及び枢支ボルト
を車幅方向に挿入する構造であり、また全ての締結ボル
ト、及び枢支ボルトを前側懸架部と後側上部懸架部に集
中配置しているので、組立作業性が良い。
さらにまた前部懸架部については1本の長尺の締結ボル
ト32で左、右のダウンチューブ2fを挟持し、後部懸
架部については1本の長尺の締結ボルト25bで左、右
のリヤアームブラケット2Cを挟持するようにしたので
、各懸架部材22゜21を車体フレーム2に強固に固定
でき、エンジンユニット13を確実に懸架支持できる。
なお、上記実施例では自動二輪車用エンジンの懸架装置
を説明したが、本発明は伝動帯駆動方式を採用したもの
であれば、自動二輪車以外の車両にも勿論適用できる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明に係るエンジンの懸架装置によれば
、連結部材の車体フレーム側、エンジン側枢支点を結ぶ
線を伝動帯延長方向と略一致させ、かつ上記連結部材の
車体フレーム側枢支点近傍部分と車体フレームとを弾性
部材を介して結合したので、懸架装置全体をコンパクト
化できるとともに、配置スペースを容易に確保できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図は本発明の一実施例による自動二輪
車のエンジン懸架装置を説明するための図であり、第1
図は懸架部の平面図、第2図は第1図のn−n線断面画
、第3図は該実施例装置の左側面図、第4図、第5図、
第6図、第7図はそれぞれ第3図のTV−IV線断面図
、V−V線断面図VI−VI線断面図、■−■線断面図
、第8図は該実施例自動二輪車の左側面図である。 図において、1は自動二輪車(車両)、2は車体フレー
ム、5は後輪、13はエンジンユニット、20は駆動チ
ェノ(伝動帯)、27cはダンパ(弾性部材)、27d
はブラケット部(連結部材)、aは両軸支点を結ぶ線で
ある。 特許出願人 ヤマハ発動機株式会社 代理人    弁理士 下布 努 第 図 ゞ31 笛 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エンジンの動力を伝動帯により後輪に伝達する伝
    動帯駆動式車両の車体フレームにエンジンの複数個所を
    弾性部材を介して懸架支持するようにしたエンジンの懸
    架装置において、上記複数の懸架支持部のうち少なくと
    も1個所に連結部材を介在させ、該連結部材の一端をエ
    ンジンに、他端を車体フレームにそれぞれ車幅方向に延
    びる枢支ボルトで枢支し、該両枢支点を結ぶ線を上記伝
    動帯の延びる方向と略一致させ、さらに上記連結部材の
    上記車体フレーム側枢支点の近傍部分を車幅方向に延び
    る締結ボルトで弾性部材を介して車体フレームに締結し
    たことを特徴とする車両のエンジン懸架装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007022243A (ja) * 2005-07-14 2007-02-01 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車のエンジン懸架構造
US7828103B2 (en) 2007-03-13 2010-11-09 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Vehicle

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP4500226B2 (ja) * 2005-07-14 2010-07-14 本田技研工業株式会社 自動二輪車のエンジン懸架構造
US7828103B2 (en) 2007-03-13 2010-11-09 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Vehicle

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